◇ミドル5:思うも感じるも/Jumble ramble
GM:シーンプレイヤー:PC全員
GM:登場侵蝕は1d3で良いですよ
伊丹たると:1d3
DoubleCross : (1D3) → 3
天喰大輝:1d3
DoubleCross : (1D3) → 3
伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を3(→ 3)増加 (72 → 75)
伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を1D3(→ 2)増加 (66 → 68)
金雀枝尊:金雀枝尊の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (97 → 98)
天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を3(→ 3)増加 (99 → 102)
金雀枝尊:あぶない
GM:満月が空に……赤い水面の向こう側に見える
GM:あなたたちは倒れている普通の人を横目に神社へと向かっていた
”無何有獄”:「ジーザァ~~ス! どうしてUGNのパーティがここにいるんだァ~~?」
”無何有獄”:「S市の境目は向こう側だぜェ~~、こっちには何もねえんだからよォ~~」
”無何有獄”:「素直に支部に帰れよ、なァ~~!」
GM:神社への道を塞ぐように、”無何有獄”が現れた
天喰大輝:「こっちに何かありますって言っているようなものだな」
天喰大輝:「露骨すぎて逆に偽装を疑いたくなるくらいだ」
伏水四十花:「うわ・・・・」 若干引き気味な態度で
伊丹たると:「どうせ境目行っても出れねえのが落ちなんだろうなあ」
天喰大輝:既に白炎がちらつき、肉体の変異を始めている。
伏水四十花:「あなたがここに居る事自体、この先に何かあるって言ってるみたいなものですよ」
金雀枝尊:「チンピラに用はない」
天喰大輝:「何にせよ、お前は殺しておいた方がよさそうだが」
伏水四十花:「・・・・・っ」 ”殺す”という言葉に、一瞬身体を震わせながらも正面の男を睨みつける
伊丹たると:口に出すのもなと思ったのでこっそり心で血の気多くてすみませんねと言っておく
”無何有獄”:「フゥ~~~……勘のイイやつは嫌いじゃねえぜ~~」
”無何有獄”:大きく息を吐きながら
”無何有獄”:「だ、か、ら……俺が殺すのは止めておいてやるよォ!!」
”無何有獄”:メジャー▼《不可視の領域》×《キングダム》
”無何有獄”:効果:1000平方メートルの場所を隠蔽し、街の地形を作り変える。
GM:”無何有獄”のレネゲイドが空間に満ち、空間を断裂させ、シャッフルさせる──!
天喰大輝:「……っ、こいつ――」白炎を放つが、断裂した空間に遮断される。
”無何有獄”:「アデュ~~!」
伊丹たると:「おっと」繋いでいた伏水さんの手を更に強く握る
”無何有獄”:《瞬間退場》。シーンから退場します
金雀枝尊:「いちいち癪に障るやつだ……!」
伏水四十花:「わっ!」 空間の断裂に巻き込まれる最中、伊丹さんに引き寄せられて難を逃れた
伏水四十花:「ありがとうございます・・・」 目の前を見ると、断裂に巻き込まれた木々が根元から千切れ飛んでいた
伊丹たると:「気にすんな、とはいえこれはぐれるな」
天喰大輝:「こんなもので俺を――」更にレネゲイドを殺す炎で空間の断裂ごと焼き尽くそうとするが、
伊丹たると:「辞めとけ更に変なところに落ちたら目も当てられねえ!」
伊丹たると:「解除手段探して神社前集合!いいな!」
天喰大輝:「……はい」白炎を消す。
金雀枝尊:「……チッ」出していた遺産の腕を戻して
伊丹たると:業務連絡は終わった、後は手をつないだ彼女を空間が安定するまで安全に送るだけ
GM:情報項目開示
情報項目
・祈りを叶える神の民話について〈情報:噂話>or<知識:オカルト>12
・ツキガミについて・Ⅱ<情報:UGN>or<情報:FH>8
・無何有獄について<情報:UGN>or<情報:FH>8
・玉鋤満について<情報:噂話>21
・結界について〈情報:UGN〉or〈知識:レネゲイド〉12
GM:ボーナスについて開示。
GM:天喰くんは昼間に水城先輩からさんざんオカルトの講義を聞かされたので、<知識:オカルト>の判定に+3の修正があるよ。
GM:伏水ちゃんはまだ玉鋤満ちゃんへのロイスをタイタスにしていないので、情報「玉鋤満について」は伏水ちゃんが振る場合は自動成功です。既知のことなので。
天喰大輝:先輩が役に立った!
金雀枝尊:倫理観岸辺露伴が役に立った!
伏水四十花:みっちゃん・・・・
天喰大輝:・祈りを叶える神の民話について〈情報:噂話>or<知識:オカルト>12 を〈知識:オカルト〉で振ります
天喰大輝:9dx+3>=12
DoubleCross : (9DX10+3>=12) → 10[2,4,4,5,5,9,10,10,10]+6[1,5,6]+3 → 19 → 成功
金雀枝尊:・ツキガミについて・Ⅱ をFHでいくか
天喰大輝:侵蝕100超えの力だ!
金雀枝尊:3dx+2>=9
DoubleCross : (3DX10+2>=9) → 10[1,1,10]+10[10]+7[7]+2 → 29 → 成功
金雀枝尊:草
伏水四十花:・玉鋤満について を自動成功で成功させます
伊丹たると:結界について振ります
伊丹たると:判定前ミーミル起動、UGNコネで
伊丹たると:6dx+3
DoubleCross : (6DX10+3) → 10[5,7,7,10,10,10]+6[3,4,6]+3 → 19
伊丹たると:おっけ、残りは手番があれな無何さんかな
樺照詩花:じゃあ、残った無何有獄は私だな!
樺照詩花:8DX+2 情報:UGN
DoubleCross : (8DX10+2) → 9[1,2,3,4,5,9,9,9]+2 → 11
樺照詩花:成功だ!
伊丹たると:えらいぞ
伏水四十花:でかした!
樺照詩花:お、お前に褒められてもうれしくないぞっ!(伊丹を睨みながら)
天喰大輝:あったよ無何有獄の情報が!
GM:では情報項目開示
A.祈りを叶える神の民話について
民話の詳しい説明は水城まことから話されていた。要約すれば
・「願い/祈りを叶える代わりに代償を求める」類型の神話であること。
・厳しい代償を求められて困った人々は、その神を荒神として祀ることで事無きを得たこと。
が語られた。折祈神神社は、その荒神を祀る神社だ。荒神は二本足で歩く狼のような……つまりは、人狼のような姿をしていたという。
A.ツキガミについて・Ⅱ
ツキガミは祈りを叶える神、人狼伝説で語られる人狼と同一の存在だ。
伊丹との戦いで負けて存在が薄くなったツキガミは、遺産ツクヨミが吸い上げた生命力を利用して、この世界に濃く定着した存在になろうとしている。
しかし、本人(もといこの一柱)は遺産との適合率が低く、遺産を十全に扱うことができなかった。
そのため、遺産との適合率が高い伏水を……ひいては、その「におい」を持つ者を利用し、この湖を作るに至った。
A.無何有獄について
無何有獄は勝利と名誉への執着が強い(そして、そのために非オーヴァードの犠牲を何らいとわない)典型的なFHエージェントだ。しかし、遺産ツクヨミの起動は「確実に勝てる」機会でしか行うつもりがなかった。
無何有獄とツキガミは意見が対立している。無何有獄は「まだ」UGNと事を構えるつもりはなかった。運の”ツキ”が良い人間……ひいては、ツクヨミの適合率がより高い人間を時間をかけて探すつもりだった。ツキガミとしては伏水でも十二分であると考えていたが、無何有獄の要求値はもっと高かったようだ。
伏水で充分だと考えたツキガミは無何有獄の監視を退け、数人のセル配下の非オーヴァードの「祈りを叶える」ことでその身体にとり憑き、遺産ツクヨミの起動に至る。無何有獄が怒り心頭なのはそのせいである。
それはそれとして、起こったものは仕方がないので、無何有獄はS市の非オーヴァードは全員生贄にする予定だ。
A.玉鋤満について
伏水の幼馴染みの友人。剣道部で活躍する女学生だったが、試合中の事故で伏水に怪我をさせたこと気に病み、自主退部。しばらくはぎくしゃくとした関係が続いたが、今は友人としてやっていけている。
部活を辞めても朝練は続けているようで、神社の階段で走り込みとお祈りをするのが日課だそうだ……その神社が折祈神社であることはもはや既知であろう。
GM:→トリガーシーン「マスターシーン2:善意と悪意/Kindly god=evil」が解放
A.結界について
折祈神神社への道を遮るのは、《不可視の領域》を《キングダム》で組み替えることによってつくられた結界だ。迷路のように張り巡らされたこの空間は1000平方メートルに及ぶ……とはいえ、手分けして解除に当たれば速やかに神社へ行くことができるだろう。
GM:情報項目開示以上
GM:◇個別交流・伏水+伊丹
GM:あなたたちは手分けして結界の解除にあたることになった。これだけの大規模な結界を単独のオーヴァードで維持するのは不可能だ。
GM:少し注意して探せば要石のようなものが見つかる。これらを破壊すれば結界の解除が可能だろう。
GM:覚醒したての伏水は、UGNきっての敏腕エージェントである伊丹と組んで結界の解除に当たっていた
伊丹たると:盛りすぎでは?
伊丹たると:と思いつつも見つけた要石を丁寧にハンマーで割っていく
伏水四十花:「これが”要石”」
伏水四十花:「一見するとただの置石にしか見えないですね」
伊丹たると:「そ、ちっちゃく傷……ていうかこれわかりにくいけど印章だな、それとそこにちょっとだけレネゲイドが付着してる」
伊丹たると:「特徴はそれだけ、まあ地道にやるしかねえなあ」かんかんかん
伏水四十花:「うわっ細かっ!」 砕けた破片を眺めながら
伊丹たると:「あ、なんか要る?なんならこれ使う?」
伊丹たると:ハンマーを差し出す
伏水四十花:「お気遣いどうも。 でも」
伏水四十花:差し出されたハンマーを丁重に戻し、右手を握る
伏水四十花:ぐっと力を入れると部分的に右手だけが獣のものへと変化した
伏水四十花:「あ、あはは・・・結構慣れてきたみたいで」
伏水四十花:そのままゴリゴリと要石を削る
伊丹たると:「本体は傷とレネゲイドだからそこ重点的にな……あんまりそこでエフェクトばっかっていうのもあれなんだけどなあ」
伏水四十花:「あ・・・・もしかしてこういう時は力を使わない方がいいですか?」
伏水四十花:「ごめんなさい。早く皆さんみたいに力に慣れようと思って・・・」 しゅんとして腕を元に戻す
伊丹たると:「いやいや、慣れようとするのは悪いことじゃねえけどな」
伊丹たると:「こういうときに侵蝕気にせず安全に作業できるって点でやっぱ現代技術に勝てるわけじゃないのよ」
伏水四十花:「なるほど。プロの御意見、参考になります」 改めてハンマーを受け取る
伏水四十花:コンコンコンコン。作業をする事しばらく
伏水四十花:「こうやってると、なんだか学校の技術実習みたいですね」 暇になって来たのか、そんな事を呟く
伊丹たると:ひたすら割っていく
伊丹たると:「あ、そういう感じなんだ、俺学校行ったことなくてさ」
伏水四十花:「えっ!? そうだったんですか?」
伏水四十花:(てっきり、どこか良い大学を出ているのかと思った)
伊丹たると:「いい話聞けたりいいことできるって話だけは聞いてる」
伊丹たると:「実際どういうところなの?あんまり聞けないからこの際」
伏水四十花:「ええっと・・・・」
伏水四十花:こんこんこん、と作業を続けながら
伊丹たると:「あ、無理にいいとこだけじゃなくてもいいよ、悪い思い出とかでも全然」
伏水四十花:「ああ、いえ、そういうわけではなく」
伏水四十花:「あまりにも普通な事しか言えないので、どう話そうかと」
伏水四十花:「つまんない話になっちゃいますし」
伊丹たると:「いーじゃん、それ俺聞きてえ」
伏水四十花:「えーっと・・・それなら」
伏水四十花:そう言いながら、いくつかのエピソードを語り出す
伏水四十花:遊びの話、授業の話、テストの話・・・・
伏水四十花:話しているうちに興が乗って来たのか、徐々に口ぶりも雄弁となる
伏水四十花:「それと・・・、ああそうだ。私、部活は剣道部に入ってたんですよね」
伊丹たると:「お、剣術」
伏水四十花:「うーん、剣術というよりはルールのあるスポーツって感じで」
伏水四十花:「細かい事を言うとうるさくなっちゃうので省略ですが」
伏水四十花:ちょっと自慢っぽくなっちゃいますが、と前置きをして、話は県大会の話に移る
伏水四十花:「私、こう見えても結構強かったんですよ。引退する前はそこそこの実力者として通っていて」
伊丹たると:「すごいじゃん」
伏水四十花:「えへへ~」
伊丹たると:「辞めるとかそういうの抜きでも絶対どっかで役に立つよそれ」
伊丹たると:「あー技術ってわけじゃなくて」
伊丹たると:「強かった、って自信あれば大体なんでもできる気がするし実際それで何とかなったりするからさ」
伏水四十花:「自信・・・・」 その言葉に少し言い淀む
伊丹たると:「どした?」心当たりはありつつも、深くは突っ込まない
伏水四十花:「あ、いえ・・・・自信と言うと、ちょっと」
伏水四十花:しばらく間をおいて、意を決したかのように
伏水四十花:「・・・・剣道部の最後の試合の時に、ちょっとした事故が起きたんです」
伏水四十花:「それで左足を痛めて・・・・しばらくまともに動けない事があって」
伏水四十花:「超人になったおかげなのか、今は痛みはないんですけど。 まだ少し・・・・気になってしまって」
伏水四十花:「ははは・・・・超人になったのにそんな事、気にするだけ無駄ですよね」
伊丹たると:「そっかあ、やっぱ怪我すると不安になるよなあ」
伊丹たると:「居ないとは言えねえんだ、オーヴァードになっても怪我が残ってたり、病弱が治らなかったり」
伊丹たると:「あとまあ普通に死ぬこともあるし」
伏水四十花:「・・・・・・。」
伊丹たると:「それを責められるかと言われれば俺には無理」
伊丹たると:「ただ、なんでかそれでも前線退かない奴がいて」
伊丹たると:「そいつらになんでそこまでするんだって聞いたら帰ってくるのが」
伊丹たると:「あいつらにとっての他愛もない思い出とか日常の話、なんだよな」
伏水四十花:「日常・・・・」
伊丹たると:「まあなんだ、要はどう大事にするかだろう」
伏水四十花:その言葉を聞いて思い出すのは、”彼女”の顔だ
伏水四十花:「・・・・変わらないんですね。超人になっても、そういう事は」
伊丹たると:「……そうなんだろうなあ」
伊丹たると:「なあ伏水さん」
伏水四十花:「はい?」
伊丹たると:「これ全部終わって、家に、学校に、あと友達のいるところに、帰りたいか?」
伏水四十花:「・・・・・・・・・それは」
GM:……要石。結界の安定を維持するためのもの。
GM:それを壊した場合、結界が壊れるのも道理だが……空間が壊れるのもまた、道理である
GM:伏水が言葉を紡ぐより早く、空間が乱れ千切れる!!
伊丹たると:「うおっと、手段はわかったよな、後は」
伏水四十花:「わっ あっ はい!」 大きく返事をして
伊丹たると:「そうだな、考えておいてくれ、どうせ全部壊すまで間がある」
伏水四十花:「わかりました・・・・ また、向こうで!」
GM:◇個別交流・天喰+金雀枝
GM:あなたたちは手分けして結界の解除にあたることになった。これだけの大規模な結界を単独のオーヴァードで維持するのは不可能だ。
GM:少し注意して探せば要石のようなものが見つかる。これらを破壊すれば結界の解除が可能だろう。
GM:フリーランス(イリーガル)の天喰とFHの金雀枝はハグレモノ同士として組んで、結界の解除に当たっていた
天喰大輝:「まったく……余計な手間をかけさせてくれる」要石を縁石に叩き付けて割る。
金雀枝尊:「時間稼ぎは一丁前だな。腹立たしい」バキン、と要石を力任せに踏みつけて砕く
天喰大輝:「急ごう。こうしてる間にも被害が進行してる」
金雀枝尊:「わかっているさ」ふん、と力任せに破壊して
金雀枝尊:「……単調作業のついでだ。答えたくないなら聞き流せ」
天喰大輝:「何? 今更金雀枝さんに隠し立てするようなこともないけど」
金雀枝尊:「お前はあの娘をどうするつもりだ? いや、どう言う風にしたいか、のほうがいいか」
天喰大輝:「……伏水さんのこと?」
金雀枝尊:「狂犬の話をしているように見えるか?」
天喰大輝:「できることなら「普通」の日常に戻ってほしいよ。彼女はまだ引き返せる位置にいる」
天喰大輝:「危うくはあるけどね。でも、俺とは違う」
天喰大輝:「こんな力を手にしても、「普通」に生きられる人はいる。そういう人にも何人か会ってきた」
天喰大輝:「金雀枝さんだって田中さんのこと知ってるんでしょ?」同時に顔を合わせた時の記憶はないが、記録で知ってはいる。
金雀枝尊:「あぁ。あいつか」
金雀枝尊:「……なんだ。最初に会ったときより、ずいぶんマシな話をするようになったじゃないか」
金雀枝尊:要石を踏み砕きつつ、声音に笑気を混ぜて
天喰大輝:「俺も色々経験したからね」
金雀枝尊:「色々、ね」
天喰大輝:「そして色んな人に会った。「普通」の側の人も、「普通」を守る側の人も、「普通」の敵も」
天喰大輝:「伏水さんは、まだ「普通」の側にいるけど、立っているのは境界の上だ」
天喰大輝:「それなのに、こっち側に来ようとしてる」
金雀枝尊:「だからやきもきしているわけか」
天喰大輝:「こういうの、俺の押し付けだっていうのは分かっているけどね」
天喰大輝:「俺が望んでも手に入れられなかったものを捨てようとしてる、っていうのを目の前で見るとね……」
金雀枝尊:「まぁ、言わんとする所はわからんでもない」
金雀枝尊:「だがまぁ、あの娘をどちらかの側に引っ張る権利を持っているのは、この場の奴らではないだろう」
金雀枝尊:「十中八九、やつの気にしていた友人とやらか? どこに居るのか知らんが」
天喰大輝:「……それもあるから、俺も強くは言えてないんだよ」
天喰大輝:獣化した伏水を見て、逃げた少女。きっとあの少女が友人だったのだろう。
天喰大輝:状況的には、自分が覚醒した時以上の衝撃だ。自分が異形に変貌して、それを見た友人に逃げられたのだから。
天喰大輝:「……「普通」だからこそ、自分を「普通」だと思えなくなる」
金雀枝尊:「……ふむ。天喰。お前、あれだな」
天喰大輝:「何」
金雀枝尊:「頭は良いが、『普通』が関わると途端に回転が鈍くなるな」
天喰大輝:「ええー……」
天喰大輝:「俺そんな変なこと言ってる?」
金雀枝尊:「変とまでは言わんが、すこし考えすぎるきらいがある」
天喰大輝:「そりゃまあ……、物心付いた頃からこればっかり考えてたし……」
金雀枝尊:「こいつは私なりの持論ではあるがな」
金雀枝尊:「普通でないものを見聞きした程度で傾くようなら、そいつの普通は、最初からお前の考える普通とは違うものだ」
金雀枝尊:「奴があれだけの大立ち回りをして、『まだ境界』にいると感じてるのなら、どっちに転んでも」
金雀枝尊:「まぁ、悪いようにはならんだろう」
金雀枝尊:「無責任だと言うか?」
天喰大輝:「いや、俺の方が入れ込みすぎなんだろうっていうのは分かるよ」
天喰大輝:「それに、金雀枝さんが励まそうとしてくれてるっていうのも」
金雀枝尊:「……ああそうだよ。腹立たしい」
金雀枝尊:「多少相手を雑に扱うくらいがちょうどいいんだよ、お前は」ばしぃと背中を叩いてやり
天喰大輝:「痛っ! 金雀枝さんの照れ隠しはちょっと雑過ぎない!?」
天喰大輝:「……でも、悪いね。俺はもうちょっと気にすることにするよ」
天喰大輝:「だけど、ありがとう。お陰で少し楽になった」
金雀枝尊:「はっ。気にするな。私の勝手だ」
天喰大輝:「彼女が「普通」でいられなくなっても、きっと「普通」に寄り添ってはくれるだろうって思えるようになった」
天喰大輝:「気にするよ。いつでも、君には勝手に感謝してる」
金雀枝尊:「……チッ」キャスケット帽を深めに被って
GM:……要石。結界の安定を維持するためのもの。
GM:それを壊した場合、結界が壊れるのも道理だが……空間が壊れるのもまた、道理である
GM:あなたたちが互いの絆を再確認すると同時、空間が乱れる──!
サブトピック:ツキガミについて・Ⅲ
祈りに応じて降りた神を折り曲げ、使いやすくしようと加工したモノが「祈りを叶える神」だ。始まりは純粋かつ純然な神であったが、人間が加工している内に荒神としての側面を持つようになってしまった。後世の歴史書ではその辺りの話は消され、人間側がさも被害者であり、荒神であるかのように書かれている。
荒神として力を振るい、世を脅かしたのが「人狼」としての側面だ。この地を収める武将は自身の命と名前を代償にそれを封じたため、名前と死を失った。
その封印をゴールドミードは開け放ち利用しようとしたが、利用のための下準備を済ませる前に伊丹氏が討伐したのが第二次ツキガミ討伐任務のことである。
月齢に応じて存在の濃さが変わり、新月の日には存在が薄い代わりに、致命傷も薄い。満月の日には存在が濃い代わりに、致命傷も致命傷として受けることになる。
GM:◇個別交流・伏水・金雀枝
GM:──中略。というわけであなたたちは要石の破壊を続けている
伏水四十花:こんこんこんこん。借りたハンマーを使って要石を砕き割っている
金雀枝尊:「ある程度破壊すると、段階的に戻っていく、という感じか。これは」
金雀枝尊:ばき、がき、ばきゃん。力任せに要石を踏み砕いていく
伏水四十花:「わ、わぁ~」 ワイルドなその動作に感嘆の声を漏らす
金雀枝尊:「……なんだ?」その声に、疑問の声をあげて。責める意図はないのだが
金雀枝尊:「やろうと思えばできないことでもあるまい」
伏水四十花:「まあ、出来る事は出来るんですけど」 すぅ、と右手が一段階肥大化する
伏水四十花:「ははは・・・さっきも伊丹さんに怒られてしまいまして」
金雀枝尊:「適材適所……とは少し違うか」
金雀枝尊:「どうせオーヴァードしかこの場にはおらん。楽な方を使えば良い」
金雀枝尊:「私はこっちのほうが楽だ」ばき、と踏み砕いて
伏水四十花:「なるほど・・・」
伏水四十花:「その、金雀枝さんは伊丹さん達とは別のグループ・・・・組織の人なんですよね?」
金雀枝尊:「そうなる」
伏水四十花:「やっぱり・・・・伊丹さん達と戦ったりする事もあるんですか?」
伏水四十花:心の中で、先ほどの戦いを思い返す
金雀枝尊:「場合によってはな」
金雀枝尊:「とはいえ、うちのセルは、UGNと利害対立を起こすことは、そこまで多くはない」
金雀枝尊:「まぁ、他のセルと比べて、だが」
金雀枝尊:「……あー、セルがわからんか。まぁ、FHは一枚岩ではないという話だ」
伏水四十花:「セル・・・? なんとなくわかりました」 部活の様なものだろうかと曖昧な認識で
金雀枝尊:「たしか高校生だったか。 一番上に生徒会のようなもの。その下に大小の、横の繋がりの希薄な部活群。語弊はあるが概ねこれで合っている」
伏水四十花:「ほー。ほー。 それだと横の繋がりはそれ程でもないんですね」
伏水四十花:「でも、良かった。悪の組織って言うからびっくりしたけど」
伏水四十花:「金雀枝さんがそれほど悪い人じゃなくて」
金雀枝尊:「……むず痒い話をするな」
金雀枝尊:「少し前にも行ったが、もとよりこっちに来たのは押し入り強盗のためだ」
伏水四十花:「それでも、さっきの変な人とは全然違います」
伏水四十花:「金雀枝さんは普通の人を傷つけたりしませんし」
金雀枝尊:「必要がないだけだ」
金雀枝尊:「必要ならやるさ。それだけの話だよ」ばき、と要石を踏み砕き
伏水四十花:「でも・・・」
伏水四十花:「金雀枝さんは、怪物になったあたしを助けてくれたし」
伏水四十花:「変な人からみんなを護ってくれたし」
伏水四十花:「天喰さんとも仲が良いみたいだし・・・・良い人ですよ!」
金雀枝尊:「うぐ……」
金雀枝尊:「…………いやまて。なぜそこで奴の名前が出てくる!?」
伏水四十花:「え・・・・・?」
金雀枝尊:「流れ的に関係な……くはないが、わざわざ出すこともないだろう」
伏水四十花:「あれ? 仲が、良いんですよね?」
伏水四十花:言外に、ただならぬ仲という意味を込めて
金雀枝尊:「憎み合う関係ではないというだけだ!」
金雀枝尊:「ただならぬ仲なんぞではない!」
伏水四十花:「えぇ・・・・!?」
伏水四十花:「天喰さんを下敷きにしてじゃれあったり、遠慮なく物を言い合ったり」
伏水四十花:「てっきりお付き合いしているのかと」
金雀枝尊:「……まぁ、仲良さそうに見えるのは、いい加減最近気づいてはいるが」
金雀枝尊:「お付……」
金雀枝尊:「はァ……そんな関係ではない。断じて。腹立たしい」
伏水四十花:(声色が優しい・・・・)
金雀枝尊:「……なにか失礼なことを考えてないか? 小娘」
伏水四十花:「い、いえっ! 何も!」
金雀枝尊:「……なら、いい」
金雀枝尊:「全く……」実際に話題にする時に声色は優しくなっているのだが
金雀枝尊:「仲の話をするのなら、お前から見てはどうなんだ」
伏水四十花:「あたし、ですか?」
金雀枝尊:「獣化しているときは懐いていたようだが」
伏水四十花:「・・・・・・・。」 顔が少しずつ赤くなる
伏水四十花:「見られてました?」
金雀枝尊:「誰が治したと思ってる」
伏水四十花:「・・・・・っ! ・・・・・っ!」 顔を両手で覆ってばたばたと
伏水四十花:「え、ええ・・・・良い人ですよね。天喰さん。優しくて・・・紳士的で」
金雀枝尊:「紳士……?」
金雀枝尊:「いやまぁ、普通の人間にはそうか」ぼそり
伏水四十花:「その。そのぉ・・・・怪物になってる時はちょっとだけ大胆になってたみたいで・・・・」
伏水四十花:「あんな姿になって困ってるあたしに凄く優しくしてくれて・・・・それで」
伏水四十花:「つい・・・・あんな真似を・・・・」
金雀枝尊:「ずいぶんと甘い話をしてくれるじゃないか」
金雀枝尊:「私は嫌いじゃないぞ。縁のない話だが、故に興味はある」
伏水四十花:「縁がない・・・・?」 聞き間違いだろうか、みたいな顔できょとんとする
金雀枝尊:「……なんだ、その反応は」
伏水四十花:「え? いえっ! は、はい!確かに金雀枝さんはこういう浮いた話と縁がありません!」
伏水四十花:「あ・・・・」
金雀枝尊:「……人に言われるとそれはそれでムカつくな」
伏水四十花:「すいません・・・・」
伏水四十花:「でも、それじゃあ、本当に天喰さんとはお付き合いしているわけじゃないんですね」
金雀枝尊:「ああ。億歩譲ったとして、私はともかく、向こうはそういう話にはならんし、なれないだろうからな」
金雀枝尊:「結論としては、本当に、付き合ってなど、ない。いいな」
伏水四十花:「あっはい」
金雀枝尊:「よろしい。さっさと要石は壊して進むぞ」
伏水四十花:「はい!」
伏水四十花:そう言って、再び右手を獣に変えようとして・・・・
伏水四十花:やめた。
伏水四十花:借り受けたハンマーを使って、コツコツと石を崩していく
GM:……伏水が要石を壊したところ、再び空間のひずみが起こる
GM:再びの空間断裂だ!
GM:◇個別交流・伊丹・天喰
GM:──中略。あなたたちは要石の破壊を続けている。
伊丹たると:「あ、どうも」ぺこりと座ったままお辞儀をしそのまま作業をしている
天喰大輝:「ある程度破壊すると段階的に元の空間に戻っていくみたいですね」
伊丹たると:「ですね、引き続きやっていきましょうか」
伊丹たると:石を置いて手元のマルチツールの硬いところで割る
伊丹たると:さすがに慣れてきた
天喰大輝:「……伊丹さんは」要石を叩き付けて割りながら
天喰大輝:「結構場慣れしてますよね。UGN長いんですか?」
伊丹たると:「あー…………(スゥー)そうですねー……」いつも基本的に明確な男だがさすがに言葉を濁す
天喰大輝:「何か話しにくい事情があるなら詳しく話さなくてもいいですけど」
伊丹たると:「んーなんというか地雷を図ってるというか……」
伊丹たると:「いやいい、らしくない、話します」
伊丹たると:「UGNの設立が大体12年前くらい、そこから政府との協力を取り付けたのが8年前くらい、ってところまではご存じ?」
天喰大輝:「何となくは……細かい経緯とかまでは追えてないですけど」
伊丹たると:「あーダイジョブダイジョブそれだけ知ってればおっけー」
伊丹たると:「俺元々UGNの所属じゃない…っていうか組織名こそ別だけど実体現代FHみたいなところの生まれでさ」
伊丹たると:「で、UGNが政府と協力したせいで組織の仕事が立ちいかなくなって、仕方なく人材流すから権力頂戴ねって言ったやつがいるの」
伊丹たると:「その人材の一人が俺」
天喰大輝:「なるほど。つまりUGN設立以前からのオーヴァードってことですか」
伊丹たると:「そういうこと、これでもろくに小学校すら出てない」
天喰大輝:「興味とかはないんですか?」
天喰大輝:「学校とか……「普通」のことに」
伊丹たると:「話聞く分にはいいなあとは思う」
伊丹たると:「実際行くかどうかって言われたらそんなことしてる余裕ないかもしらん」
伊丹たると:「もう21だしな」
天喰大輝:「大人になってから高専資格取ったりする人もいますよ」
天喰大輝:「21なら大学に行ったって全然浮きませんし」
伊丹たると:「基礎教養すげえ怪しいんだよなあ……」
天喰大輝:年上だがチルドレンのようなものかと理解する。
伊丹たると:「まあそれに、多分それに相当するような奴は既に貰ってる」
天喰大輝:「まあ、結局は本人がどうしたいか、諸々の制約を振り切ってまで飛び込むだけの熱量があるかって話ですしね」
天喰大輝:「気軽にできるとは言いましたけど、実際大変でしょうし」
伊丹たると:「それなあ」
伊丹たると:「……正直ガチガチの組織法違反だしUGNでもコンプラギリッギリだから誰にも言ってねえけど」
伊丹たると:「貰い物の話していい?」
天喰大輝:「貰い物?」
伊丹たると:「うん、11くらいの頃だったんだが」
伊丹たると:「ちょっと真冬の街の密偵でパシリにされて、道行く人の様子とかメモ取ってた」
伊丹たると:「別になんでもない仕事だったんだが、メモ取ってる隣のケーキ屋のおっちゃんが、店上げてくれてさ」
伊丹たると:「ココアとケーキ出してくれたの」
天喰大輝:「あー……仕事中にそういうの駄目みたいな話は聞きますね」
天喰大輝:「でも、11歳の子供でしょう?」
伊丹たると:「いやあそんなの関係なかったね、言ったら再教育不可避よ」
天喰大輝:「組織法の話をするなら、子供を働かせる組織の方が労働基準法違反ですよ」
伊丹たると:「そりゃそうかも?でもまあ」
伊丹たると:「あのたった一回でも街の人に優しくされたなら、それだけでいいかなって」
伊丹たると:「学校行くーだとか普通に暮らすーとかと同じくらいの物貰ってるよ、俺」
天喰大輝:「……伊丹さんはUGNに来てよかったと思いますよ」
天喰大輝:「俺が知ってるUGNの人達はみんな、誰かの為に戦ってる」
天喰大輝:「伊丹さんはUGN向きだと思います」
伊丹たると:「そっか、助かるよ」
伊丹たると:「……あ、誰かに言わないでね、多分今でも直の上司に見つかったらなんか処される」
天喰大輝:「やっぱり厳しいな、UGN」
天喰大輝:「そういうところは怖いですよね。俺も無理矢理検査させられたりして……」
伊丹たると:「いや、あれはあの婆さんが性悪なだけ……いや駄目だな、なんか話したら生えてきそう」
伊丹たると:「お前検査は行けよ」
伊丹たると:ぺしぺし
天喰大輝:「うっ、伊丹さんは味方だと思ったのに」
伊丹たると:「健康チェックとかなんだとかうるさく言うつもりはねえがいい支部だと飴とかもらえるぜ」
天喰大輝:「いやまあ、確かにクッキーくれたりはしましたけど……」
伊丹たると:「実質無料なんだから検査して貰える物だけ貰って帰りゃいいじゃん」
天喰大輝:「いや、まあ……確かにそうなんですけど」
天喰大輝:「分かってはいるんです。俺の体質は結構危険だし……これもあれなのか、性欲と同じで無意識の忌避感的な……」
伊丹たると:「あーそういう?」
天喰大輝:「輪廻の獣を、手短に言うとろくでもないセルが極悪に改造して俺にぶちこんだ、みたいな……」
天喰大輝:「そんな感じなので」
伊丹たると:「うへえ馬鹿がいたもんだ」
伊丹たると:「それに火をつけてパンジャンしてるあんたが相当勇者なのもわかった」
天喰大輝:「それが分かった時は相当落ち込みましたよ。家庭の事情も絡んでましたし」
天喰大輝:「でも、金雀枝さんいるでしょう? 彼女に怒られちゃいまして、しょげてる訳にはいかなくなりました」
伊丹たると:「あー言いそう」
伊丹たると:「まあ人間最終的に配られた奴で勝負するっきゃないからな」
天喰大輝:「本当、そうですよね」
天喰大輝:自分は「普通」でなくとも、「普通」を守ることができる。
天喰大輝:この人も、自分にできることを愚直にやってきた人なのだろう。
伊丹たると:「なんか思ったより俺の存在が地雷とかじゃなくて安心したわ、それだけ色々あったんだろうけど」
天喰大輝:「むしろ結構好感度高いですよ。UGNと敵対したくない気持ちが大きくなるくらいには」
伊丹たると:「そんなにか」
天喰大輝:「少しですけどね」
GM:あなたたちが互いの日常と、大切なものを再確認したところ、空間にひずみ。
GM:空間断裂だ!
サブトピック・無何有獄について・Ⅱ
「平和で穏やかな普通の日常」を送ることを信条としており、そのために高い地位へ就くことを目指している、出世欲の強いFHエージェント。自分の「平和で穏やかな普通の日常」のためには非オーヴァードを何人死んでもいいと思っているが、死に方もきちんと使い道があると思っている。政治家に指を送りつけるためとか。
遺産「ツクヨミ」にある種の指向性を込めたレネゲイドを与えることで、ジャームを作成できることを発見した。ツクヨミはヨトゥンの血潮に分類される遺産であるため、生み出されるジャームは獣化に近しい性能を有することになる。
込められた指向性はオーヴァードから抽出した「衝動」だ。抽出されたオーヴァードは死に至るため、S市においては無何有獄以外のFHエージェントやFHチルドレンはいない。
ゴールドミードは背中を見せた者から生贄にされるほど内紛が激しいのだ。
GM: ◇個別交流・伊丹+金雀枝(+樺照)
GM:かくかくしかじかウッーウッーウマウマ、個別交流ラストです
樺照詩花:「はあー、はぁー……あのヘンな人はいないな……」肩で息をしている姿はこれまでの苦労が窺い知れた
金雀枝尊:「む。伊丹と……狂犬も一緒か。」
伊丹たると:「あ、樺照さん、無事……だけどなんかあったな」
伊丹たると:「金雀枝さんもお疲れ様です」
樺照詩花:「あのヘンな人、気絶させておいた方が良いぞ……要石持って帰ろうとする」
伊丹たると:「持ち帰り」
金雀枝尊:「あぁ……天喰の先輩か」
伊丹たると:「どうせ全部壊さないとだし次あったタイミングで没収するしかねえな」
金雀枝尊:「まぁ、なんだ。何なら少し休んでいけ。一人くらい大して変わらん」
金雀枝尊:ばき、と要石を踏み砕いて
伊丹たると:「んだなあ」リュックに下がってたまだ空いてないペットボトルを渡す
伊丹たると:「はい、空いてない奴」
伊丹たると:そして何事も無かったかのように作業する
樺照詩花:「あ、ありがとう……」おどおどしながら受け取る
金雀枝尊:「全く……数はずいぶん減ってきたが、いい加減に怠いな」
金雀枝尊:「おい優男。なにか気の紛れる話をしろ」
伊丹たると:「無茶ぶりい!」
金雀枝尊:「なにかないのか。そっちの狂犬でもいい」
伊丹たると:ガツガツとマルチツールで砕いている
樺照詩花:「……FHのやつと話すことなんてないっ!」
樺照詩花:「いや、でもエニシダは良いやつなのか」
伊丹たると:「お」
樺照詩花:「オオサンショウウオちゃんの獣化を解いてくれたからな。ありがとう」
伊丹たると:「おお…………」
伊丹たると:「やべえなんか自分が元から持ち合わせてない自覚のある純粋な善性見たわ」
金雀枝尊:「……もうオオサンショウウオじゃないんだ。普通に伏水と呼んでやれ」
金雀枝尊:「あといいヤツではない」
伊丹たると:「めっちゃ気が回るのに、さっきのところ普通に気づかなかった」
樺照詩花:「そうか、フシミズと言うのだな。あの子は」
樺照詩花:「エニシダは良いやつだろう?」?といった顔をしながら
樺照詩花:「普通の人が助かるために、普通じゃないことをした」
樺照詩花:「FHなのに、普通の人を助けた」
樺照詩花:「なら、それは良いやつだ」
金雀枝尊:「FHが人助けをしてはいかん法もあるまい」
金雀枝尊:「あのときはそのほうが早いからやっただけだ。善性なんぞではない。腹立たしい」
樺照詩花:「つんでれ、というやつだな!」うんうん、と頷いている
金雀枝尊:「殺すぞ」
伊丹たると:「その辺にしてあげなさいな」と樺照さんに
樺照詩花:「……お前と話すことはない」伊丹から顔を背ける
伊丹たると:「はいはい」まあそれでもいいだろう
金雀枝尊:「ずいぶんと嫌われているな」
伊丹たると:「まあしょうがないですね」
金雀枝尊:「しかしまぁ、私には話すことはあるように見えるがな。狂犬の」
樺照詩花:「…………本当は、すごいある」金雀枝の言葉を受けて、長い沈黙の果てに口を開く
樺照詩花:「”甘露弾倉”……いや、伊丹たると」
樺照詩花:「私の姉は、樺照詩子は」
樺照詩花:「最期に、何と言っていた?」
樺照詩花:「日常に、普通に対して恨みを吐いていたか?」
樺照詩花:「自分の境遇を嘆いていたか?」
樺照詩花:「私は、それを知りたい」
伊丹たると:「……お前に伝えてくれってさ」
伊丹たると:「『精一杯生き抜いた。満足した』と言っていた、と」
伊丹たると:「……なんか入れようと思っても全部野暮だな……それが全部だよ」
樺照詩花:「そうか……そうか」目を閉じ、思案
樺照詩花:「私は、姉のように高潔に生きたいと思っている」
樺照詩花:「『日常を、普通の生活を。何でもない昨日と、今日と明日を迎えるために』」
樺照詩花:「そのために殉じる。その道に間違いはないはずだ」
樺照詩花:「間違いはない、はずだ……けど」
樺照詩花:「私は、やっぱり納得できない。お姉ちゃんが死んだのに、理由がなければ納得できない」
樺照詩花:伊丹を
樺照詩花:力強く、睨んだ
伊丹たると:さて困った、口先の理由を与えるのは不誠実だが、ここで諭すようなことを言っても不誠実だ
金雀枝尊:「……さて、どう答える? 伊丹」
伊丹たると:「……あー」
伊丹たると:「正直に言う、誰が死ぬのにも『どうやったか』っていう"原因"はあっても『なぜか』って”理由"は無い」
伊丹たると:「何かが悪かったから死んだ、って言い切って人類皆悪いみたいにいう奴もいるが俺はそうは思わん」
伊丹たると:「全く持って残される側はたまったもんじゃねえけど」
伊丹たると:「それでも残される側が一個だけできることがある」
伊丹たると:「"意味"は作れる」
伊丹たると:「『それじゃあ、その生はなんだったんだ』っていう"意味"なら作れる」
樺照詩花:「…………そうか」長い沈黙の末、出した言葉
樺照詩花:「それじゃあ、お前をここで死なせるわけにはいかないな」
樺照詩花:「お姉ちゃんが生かしたその意味を、イタミが見つけるまでは」
樺照詩花:「私は、お前を殺さない」
伊丹たると:「重いわ、元々投げ出すような情緒ねえけど」
金雀枝尊:「……話はまとまったようだな」
樺照詩花:「……適当な戯言を吐いたり、お姉ちゃんの最期の言葉を誤魔化すようだったら、この場で殺すつもりだった」
樺照詩花:「イタミなりに、誠実に向き合った結果の言葉だ。ならば私から言うことはない」
伊丹たると:「そうかい」
伊丹たると:「……俺からも一個」
伊丹たると:「間違いない物も多分ねえよ、間違ってないことにするのはアンタの意志次第」
伊丹たると:「そんだけ、お待たせしました、すいませんねほんと」
金雀枝尊:「いや、構わんよ。私にも多少重なる場所もあったからな」
金雀枝尊:「……まぁ、私の姉は戻ってこれた側だから、これ以上どうこう言うつもりはないが」
金雀枝尊:「物騒な単語が途中飛び交ったが、まとまったのならなにより」
伊丹たると:「はええ」物騒とか出てくるあたり結構一般的感性あるんだなこの人
金雀枝尊:「……なんだその反応は」
伊丹たると:「いやなんか育ちの良さを感じたので」
金雀枝尊:「……まぁ、姉がそういうことには厳しかったからな」
伊丹たると:「ははあ姉妹……」
伊丹たると:「やっぱFHって言っても厳しさは千差万別ですねえ…」
金雀枝尊:「いや、姉はUGNだが……」
伊丹たると:「あ、そうなんです?これここで止めた方がいいですか?」
金雀枝尊:「好きにしろ」
伊丹たると:「止めます」かつん、と残ってた石を叩き割った
GM:伊丹が要石を砕くと同時、空間のひずみがいっそう大きくなる
GM:空間断裂。これは最後のものだろう
GM:◇個別交流・伏水+天喰(+水城)
GM:かくかくしかじかウッーウッーウマウマ、個別交流ラストだ
天喰大輝:「体力失ってるから少し大人しいな……急がなきゃだけど、この状況の数少ない利点だ……」水城先輩を背負いながら
水城まこと:「おっと、大輝くん。石を5つ……いや、3つで良いんだ」
伏水四十花:「大変そうですね。代わりにおんぶしましょうか?」
水城まこと:「私のポケットに入れておいてくれないかい。後で調べたい」
天喰大輝:「どっちもノー」
伏水四十花:「・・・・・・。」 ぽかんと口を開けながら
伏水四十花:「凄い先輩ですね・・・・」
天喰大輝:「先輩は論外だし、まだ慣れてない伏水さんに負担はかけられない」
伏水四十花:「いやいや、大丈夫です。こうなってから凄く体調はいいので」
伏水四十花:「なんなら天喰さんごと持ち上げられるくらいですよ!ははは・・・・なんて」
天喰大輝:「無理してない?」訝る表情。
伏水四十花:「無理・・・い、いえ、なんのこと、ですか?」
天喰大輝:「……先輩背負うこと以外に、心当たりがあるんだな」
伏水四十花:「・・・・・・。」
天喰大輝:「……誘導尋問みたいな言い方になって悪いね」
天喰大輝:「俺は、「普通」を守る為に戦っている」
伏水四十花:「「普通」・・・・?」
天喰大輝:「「普通」の日常。「普通」に生きてる人達が、俺みたいな異常を知らないまま生きていける世界」
伏水四十花:「まるで、映画のヒーローみたいですね」
伏水四十花:「あたしも早く皆さんみたいにそういう風に・・・・」
天喰大輝:「これは前にも言ったが、そんないいものじゃない」
天喰大輝:「俺は「普通」になりたくて、でもなれなかったから、執着してるだけだ。単なる未練で、エゴで世界の形をどうにかしようとしている」
天喰大輝:「そういう意味じゃ、敵と大差ない」
伏水四十花:「天喰さんが?」
天喰大輝:「そうだ。……UGNは別にしても、FHの金雀枝さんだって同じようなものだ」
天喰大輝:「君には、俺みたいにはなってほしくない」
伏水四十花:「・・・・・っ」 突き放される様な感覚
伏水四十花:「でも、皆さんみたいになれないならどうしろっていうんですかっ?」 棘のある口調で
伏水四十花:「こんな、怪物みたいな力を手に入れて」
天喰大輝:「君はまだ戻れるよ。まだ、そこで迷えているならね」
天喰大輝:「俺は迷えもしなかった」
伏水四十花:「それ・・・・は・・・・」
伏水四十花:「でも・・・・」
天喰大輝:「その時の状況は君の方が過酷だった。でも、俺は迷えなかった」
天喰大輝:「重要なのは、状況や力じゃない。君自身だ」
伏水四十花:「・・・・・・。」
伏水四十花:「でも・・・・無理ですよ」
伏水四十花:「みっちゃんを、怖がらせてしまって・・・・今更・・・・」
天喰大輝:「でも、君の友達はまだ生きているだろう?」
天喰大輝:「なら取り返しは付くさ」
伏水四十花:「でも・・・・」 でも、と言い淀む
天喰大輝:「この世には取り返しの付かない、諦めるしかないこともある」
伏水四十花:本当は、怪物の姿で彼女を怖がらせてしまった事・・・・それだけではない。
天喰大輝:「この力を手に入れてしまったことそれ自体は消せない。少なくとも今はその方法は見付かっていない」
天喰大輝:「死んだ人間は戻らないし、死んだ人間に遺された意志を消すことはできない」
天喰大輝:「でも、そうじゃないことだってあるんだ」
伏水四十花:「・・・・・みっちゃんと、仲直りする事も?」
天喰大輝:「どっちかが死なない限りはね」
伏水四十花:「・・・・・・。」
伏水四十花:長い沈黙の後
伏水四十花:「でも、駄目なんです・・・・あたしなんかがあの子の前に出たら」
伏水四十花:「その・・・・あたしが怪物になった時、天喰さんはあの場所にいたんですよね?」
天喰大輝:「……ああ」
伏水四十花:「あの姿になった時、みっちゃん・・・・同じ場所に居た子がどんな様子だったか見えてました?」
天喰大輝:「ああ。怯えていたな」
伏水四十花:「・・・・・。」
伏水四十花:「あたしは、あの子があんな風に怯える姿を見て・・・・」
伏水四十花:「・・・・・・あの子を潰してしまおうかと、そう思ってしまったんです」
天喰大輝:「……」
天喰大輝:それはレネゲイドの暴走によるものだ。それは本当の君の意志じゃない。そう言ってしまうのは容易い。
天喰大輝:だが、そんな理屈で納得できないからこそ、彼女は悩んでいる。
天喰大輝:もし、またそう思ってしまったら。もし、本当にそうしてしまったら。……それこそ、取り返しの付かないことになると、彼女は分かっている。
天喰大輝:「なら、これからこの街にいる彼女を助けて、その後は彼女の前から姿を消すのか?」
伏水四十花:「あの子がいるこの日常に」
伏水四十花:「こんな怪物が、残り続けていいわけがない」
伏水四十花:「だって・・・・あたしがここに残ったら」
伏水四十花:「あの子を、みっちゃんをまた怖がらせてしまうから」
天喰大輝:「……俺には、そうすることを否定することはできない」
天喰大輝:「俺が君の立場なら、そうしただろうからな」
天喰大輝:「でも、それは俺が守りたいものが「普通」だからだ」
天喰大輝:「――君は、何の為に戦う?」
天喰大輝:「それだけは決めてから道を選ぶべきだ」
伏水四十花:「あたしが戦う理由は・・・・」
伏水四十花:家族が大事だ。学校のみんなが好きだ。部活の仲間たちと一緒に居たい。
伏水四十花:でも、あの時、あの子がそうしたように、怖がられて・・・・いや
伏水四十花:”怪物”としての無法図な殺意を、つまらない事で誰かに向けてしまったとしたら
伏水四十花:「あたしは”日常”を守りたい・・・・けれども、”日常”の方はあたしの事を・・・・」
天喰大輝:「そう思えるなら、君は怪物じゃないよ」安心したような笑みを浮かべる
天喰大輝:「前に言われたことがあるんだ。UGNは“日常”を守る組織で、「普通」を守る組織じゃないって」
天喰大輝:「君が“日常”を守りたいのなら、彼らが力を貸してくれる」
天喰大輝:「君は一人で戦う必要はない。自分を抑えられなくても、助けてくれる人は必ずいる」
天喰大輝:「だったら、近くで守るか、離れて守るかは、君が好きに決めていい」
伏水四十花:「助けてくれる人たちが・・・・」
天喰大輝:「一まずは、UGNの伊丹さんや樺照さん。今回は金雀枝さんだって助けてくれる」
天喰大輝:「俺だって、“日常”を守りたいっていう、君の「普通」を守りたい」
天喰大輝:「君は、一人じゃない」
伏水四十花:「”日常”を守ることが出来る・・・・」
伏水四十花:その言葉を口に出し。ようやく自分が何故”日常”と距離を取りたがっていたのか気が付いた
伏水四十花:自分は”日常”から離れたかったわけではない。彼らを壊してしまうのが、嫌われてしまうのが、たまらなく嫌だっただけなのだ、と
伏水四十花:「そうだったんだ」
伏水四十花:「・・・・・みっちゃんは」
伏水四十花:ぽつりと、独り言のように呟く
伏水四十花:「みっちゃんは、変な事に詳しくて、カジノなんかに出入りする不良ちゃんで」
伏水四十花:「でも、部活には凄く一生懸命で、毎日走り込みの練習も真面目にやってて」
伏水四十花:「・・・・・試合中に、怪我をさせられた時は酷い事を言い合って」
伏水四十花:「でも、部活を引退した後もあたしの事を置き去りにしないで、一緒に残ってくれて」
伏水四十花:「・・・・怪物になった時、そういうのがいっぺんに頭の中に流れ込んできて」
伏水四十花:ぽろぽろと、涙が流れる
伏水四十花:「あたし・・・・やっぱり、あの子との”日常”を守りたい!」
伏水四十花:「あの子と・・・・一緒に居たい・・・・!」
天喰大輝:「なら、助けないとな」優しげな手つきで頭に手を乗せる。
伏水四十花:「ふぇっ!?」
天喰大輝:「君の「普通」も、俺が守るよ」
伏水四十花:「あ・・・・・」
伏水四十花:「はい!」 目を細め、頭を差し出すように天喰さんに身を寄り添わせながら
GM:……あなたたちが要石を砕くと同時、空間のひずみがいっそう大きくなる
GM:空間断裂。これは最後のものだろう
GM:──シーンカット。ロイス取得のみ可能です
GM:あ、まった
GM:サブトピック挟むの忘れてた
サブトピック・玉鋤満について・Ⅱ
伏水のことが好き。
GM:改めてシーンカット。ロイス取得のみ可能です
伏水四十花:やっぱり好きなんじゃないの~~~~!
伏水四十花:ロイスは玉鋤満 親友/〇隔意 → 〇仲直りしたい/不安 に変更します
天喰大輝:伏水四十花 ○庇護/危惧→○庇護/不安
伊丹たると ○有為/ちょっと変→○共感/ちょっと変
伊丹たると:伏水さんへのロイスそのまま
伊丹たると:天喰君を ○連帯感/思想が強い に
伊丹たると:以上
金雀枝尊:ロイスはとくになし
GM:OK
◇マスターシーン2:善意と悪意/Kindly god=evil
GM:折祈神神社。満月が空に……赤い水面の向こう側に見える。
玉鋤満:「はあっ、はあっ、はあっ……」ぼろぼろと、涙をこぼしながら。玉鋤が八百段を超える階段を駆け上がる。
玉鋤満:賽銭箱に小銭を叩きつけるように投げ入れ、二礼、柏手。
玉鋤満:「どうして……どうして……!」
祈りを叶えるもの:「おお、どうしたかな」林の裏からか細い声が響く。
玉鋤満:「どうして、どうして……しとちゃんが化け物にならなきゃいけないんですか!」
祈りを叶えるもの:「不思議なことを言うね。これは君の祈りだよ。君の祈りを叶えたんだ」
玉鋤満:「違う、違う……! 私は、そんなつもりじゃ……」
祈りを叶えるもの:「いいや、君の祈りだ。『伏水四十花の怪我が治りますように』……実に素敵な祈りだ。自分のためではなく、他人のための祈り」
祈りを叶えるもの:「だから、私も叶えることができた。伏水四十花の怪我は治っただろう?」その声音に笑いはない。悲しみもなく、嘲りもない。ただ、”虚”だ。
玉鋤満:「知らない、知らない……!」
祈りを叶えるもの:「さて、これにて祈りは叶えられた」
祈りを叶えるもの:「祈りには喜びを。罪には贖いを。全ては等しく、故に──」
祈りを叶えるもの:メジャー▼《鮮赤の牙》
祈りを叶えるもの:効果:効果:対象の意志と対決し、勝利した場合対象を従者にする。
祈りを叶えるもの:7DX+20 意志
DoubleCross : (7DX10+20) → 10[1,3,5,5,8,9,10]+6[6]+20 → 36
玉鋤満:4DX 意志
DoubleCross : (4DX10) → 9[4,5,8,9] → 9
祈りを叶えるもの:「──故に、一つである」
玉鋤満:「あ──」玉鋤の首筋に、見えない牙が突き立てられたかのように赤い玉が浮かび
玉鋤満:(ごめん、ごめんね。しとちゃん。そんなつもりじゃ、なかった──)
GM:そして、玉鋤の意識は紅に飲み込まれる。
◇クライマックス:笑い話で終わらせるために/Laugh story
GM:シーンプレイヤー:PC全員
GM:登場侵蝕は1D3でどうぞ
伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を1D3(→ 3)増加 (68 → 71)
天喰大輝:1d3
DoubleCross : (1D3) → 3
天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を3(→ 3)増加 (102 → 105)
伊丹たると:1d3
DoubleCross : (1D3) → 1
伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を1(→ 1)増加 (75 → 76)
金雀枝尊:金雀枝尊の侵蝕率を1D3(→ 1)増加 (98 → 99)
GM:”無何有獄”の構築した結界は、人手さえあれば、容易に解除できるものだった
GM:分断されながらも、解除に当たっていたあなたたちにとって、難しい結界ではなかったことだろう
GM:そうして、あなたたちは神社の階段を上り終え──
”無何有獄”:「いや、しつこいぞお前らよォ~~~!」
GM:怒り心頭な”無何有獄”と
祈りを叶えるもの:「千客万来だね、今日は」
GM:二足で立つ狼と
玉鋤満:「…………」
GM:虚ろな目をした玉鋤満と対峙することになった
伊丹たると:「あの子……こりゃ一体どういうことだ?」
伏水四十花:「みっちゃん!」 おかしな様子の友達に声を掛ける
祈りを叶えるもの:「ああ、きみが伏水四十花か」玉鋤は答えず、代わりに二足で立つ狼が応える
祈りを叶えるもの:「おめでとう。君の怪我は彼女の祈りのおかげで治ったよ」
祈りを叶えるもの:「代わりに、彼女の身体は私が使うことになったが、些細なことだね?」
伏水四十花:「祈り・・・・? まさか、みっちゃんは・・・・!」
伏水四十花:「お前――――ッ!!」 祈りを叶える者の言葉に、今にも奴に飛び掛かろうとする
天喰大輝:「伏水さん」手で制止する。
伏水四十花:立ち止まる。
天喰大輝:「大丈夫。俺達で取り戻そう。焦らなくてもいい」
金雀枝尊:「……なるほど、彼女が例の」
天喰大輝:「……祈りを叶える神の民話。水城先輩に連れ回されて知ってはいたが、実話とはな」
水城まこと:「あっはっはっは、想像以上に荒神だねぇ……げほっ」血を吐いて気絶する
伊丹たると:「数日ぶりだがまさか神とは思わなかったな」
天喰大輝:「願いに代償を求めるタイプの神の紛い物は、俺が一番嫌いなものだ」
天喰大輝:「お前の伝承は、ここで途絶える」白い火花が風に乗って散り始める。
金雀枝尊:「さて、意地が悪いようだが必要な話だ。1つ聞くぞ」
金雀枝尊:「伏水。お前」「今、どんな気分だ」
玉鋤満:『しとちゃん、ツキガミさまの言うとおりにしようよ』ぱくぱくと、下手くそな腹話術のように。玉鋤が言葉を紡ぐ
玉鋤満:『きっと、良い通りになるよ』それでも、ぼろぼろと涙をこぼしながら
伏水四十花:「どんな気分って・・・・それはもう」
伏水四十花:視線は玉鋤満を見据えたまま、彼女が決して言わない言葉を紡ぐ彼女の様子を見て
伏水四十花:「みっちゃんが・・・・ 親友があんな風にされて・・・・ 怒らないはずがないでしょう!!」
伏水四十花:伏水が、今まで誰にも見せた事がないほどに声を荒げていた
金雀枝尊:「そうか」
金雀枝尊:「ならば──」
金雀枝尊:「──私は、善人のその怒りを守ろう」
金雀枝尊:「さぁ、神殺しと洒落込もうか」
伊丹たると:「元々手を貸すのに理由も要らねえ、武力衝突は確定事項だが」
伊丹たると:「あれは願いを叶えあれは殺しと随分とえり好みをしているこって」
伊丹たると:「やり切れねえなあ神様とやらは」
伊丹たると:リボルバーの銃口が静かに神に向いた
伏水四十花:拳を握り、心を決める
伏水四十花:親友とともに送る”日常”を守るため
伏水四十花:彼女とともに戻る”日常”を守るため
伏水四十花:”神”を名乗る、飛びっきりの”非日常”へと立ち向かう
祈りを叶えるもの:「うむ? やはり人間の身体は動かすのが難しいね。眼球から液体を流すつもりはなかったのに」
”無何有獄”:「善良気取りのUGNがよォ~~!」
”無何有獄”:”無何有獄”が試験管を2つ放り投げる
黄ジャムジャム:「yyyyy」
青ジャムジャム:「bbbbb」
GM:紫電を纏うヘドロ、冷気を纏う汚泥
”無何有獄”:「神がほいほい願い叶えてんじゃねーぞ、ボケッ!」
”無何有獄”:「手前らまとめて…………粛清だァ~~~!!」
GM:衝動判定
”無何有獄”:オート▼《堕落の誘い》+《原初の恐怖》
”無何有獄”:効果:衝動判定失敗時、100%まで侵蝕があがる。衝動侵蝕はその後に上げること。また、衝動侵蝕の上昇は「1D+覚醒」となる。
金雀枝尊:殺戮器官によって衝動判定は自動失敗 侵食99→100
天喰大輝:9dx+6>=9 思い出の一品+ブランケット適用
DoubleCross : (9DX10+6>=9) → 10[1,3,4,4,6,7,7,9,10]+6[6]+6 → 22 → 成功
伊丹たると:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 6[1,6] → 6
伏水四十花:(3+1)dx+1>=9 【意志】
DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 4[1,2,2,4]+1 → 5 → 失敗
金雀枝尊:1d+17+100
DoubleCross : (1D10+17+100) → 10[10]+17+100 → 127
伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を24(→ 24)増加 (76 → 100)
金雀枝尊:わあ
伊丹たると:暴走貰います
伊丹たると:1d10+14 (感染)
DoubleCross : (1D10+14) → 10[10]+14 → 24
伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を100(→ 100)に変更 (71 → 100)
伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を24(→ 24)増加 (100 → 124)
伊丹たると:うわきつ
天喰大輝:1d10+16
DoubleCross : (1D10+16) → 5[5]+16 → 21
天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を21(→ 21)増加 (105 → 126)
伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を1d10+15(→ 20)増加 (100 → 120)
伏水四十花:ぎゃっ!
伏水四十花:暴走します
GM:OK。エンゲージ公開します
GM:エンゲージ
無何有獄[12]、黄ジャムジャム[6]
|
5m
|
ツキガミ[7]、青ジャムジャム[4]
|
5m
|
PCたち、玉鋤[4]
[]内は行動値
GM:戦闘終了条件:エネミー全員の戦闘不能
GM:捕捉①:玉鋤のエネミー状態は一度戦闘不能にすると解除される。
GM:捕捉②:エネミーは戦闘不能状態の玉鋤を見ると《加速する刻》から「とどめをさす」の宣言を積極的に行う
GM:NPCカード公開
樺照詩花:NPCカード:樺照詩花
樺照詩花:①作り直し/Reshape:妖精の手。1シナリオ4回。
樺照詩花:②削剥/Abrade:ダメージ+1D+18。1ラウンド1回
樺照詩花:③表現の反復/Expressive Iteration:対象のダメージロール直前に使用する。そのダメージを+5Dする。1ラウンド1回
樺照詩花:④災難の輪/Wheel of Misfortune:対象のダメージロール直前に使用する。そのダメージを+5Dする。ただし、対象はバッドステータスの暴走を受ける。1シナリオ1回。
GM:捕捉:伊丹くんがOPに貰った『飴』はNPCにも使用可能です
GM:NPCカード公開
樺照詩花:NPCカード:樺照詩花
樺照詩花:①作り直し/Reshape:妖精の手。1シナリオ4回。
樺照詩花:②削剥/Abrade:ダメージ+1D+18。1ラウンド1回
樺照詩花:③表現の反復/Expressive Iteration:対象のダメージロール直前に使用する。そのダメージを+5Dする。1ラウンド1回
樺照詩花:④災難の輪/Wheel of Misfortune:対象のダメージロール直前に使用する。そのダメージを+5Dする。ただし、対象はバッドステータスの暴走を受ける。1シナリオ1回。
GM:捕捉:伊丹くんがOPに貰った『飴』はNPCにも使用可能です
GM:1R目、セットアップ
GM:エネミーも色々あるので行動値順に宣言を処理しますね
GM:まずセットアップイニシアチブ12、無何有獄
”無何有獄”:セットアップ▼《破滅の足音》
”無何有獄”:効果:1D10+1ラウンド後に自分以外のキャラクター全員を戦闘不能にする。
”無何有獄”:1D10+1 破滅の足音
DoubleCross : (1D10+1) → 6[6]+1 → 7
”無何有獄”:7R後にお前らは破滅だァ~~~!
伊丹たると:なんだとう……?
天喰大輝:ひえ~~~
伏水四十花:そんなに悠長な事を言ってられるかな?
GM:たるとくんはなかったはずなので、セットアップイニシアチブ8、天喰くんのセットアップ
天喰大輝:【刻印-aguja-】《螺旋の悪魔》 暴走し、ラウンド間ウロボロスエフェクト使用した攻撃力+15(18) 侵蝕3
天喰大輝:自傷の変異暴走により、HPを5d10失います
天喰大輝:天喰大輝のHPを5d10(→ 20)減少 (1 → -19)
天喰大輝:戦闘不能
天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を3(→ 3)増加 (126 → 129)
天喰大輝:【審判-resurreccion-】《ラストアクション》 戦闘不能時、即座にメインプロセスを行う。 侵蝕5
天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を5(→ 5)増加 (129 → 134)
天喰大輝:メインプロセスを行います。
GM:OK、天喰くんの第ゼロ手番です
天喰大輝:【識別-cuerpo flotante-】《原初の紫:縮地》 移動時、シーン内の好きな場所に移動できる。 侵蝕3
天喰大輝:ツキガミのエンゲージに移動します。
天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を3(→ 3)増加 (134 → 137)
天喰大輝:メジャー:【執行-auto de fe-】《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の炎》《原初の黒:インフェルノ》《原初の虚:ナーブジャック》《原初の灰:蝕命の魔眼》 9(+db)dx7+4 射程:至近 対象:単体 攻撃力36 命中した場合、即座に相手にメジャーアクションを行わせる。ダメージを与えた場合、行動済みにする。 侵蝕0(代わりにHPを17+4d10失う)
伏水四十花:そこに上乗せで《拡散する世界》を使用します
伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を10(→ 10)増加 (120 → 130)
伏水四十花:伏水四十花のHPを20(→ 20)減少 (47 → 27)
天喰大輝:では判定します
伏水四十花:メジャーアクションの対象を「シーン(選択)」に射程を「視界」に変更。
天喰大輝:あ、対象は玉鋤ちゃん以外のエネミー全てです
天喰大輝:13dx7+4
DoubleCross : (13DX7+4) → 10[1,1,2,3,4,4,5,6,7,7,8,9,10]+10[3,6,6,9,9]+10[3,7]+10[8]+1[1]+4 → 45
伊丹たると:「リスキー・ボンボン」(妖精の手)判定の出目を1つ10に、コスト4
伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を4(→ 4)増加 (124 → 128)
天喰大輝:1dx7+51
DoubleCross : (1DX7+51) → 10[7]+5[5]+51 → 66
ツキガミ:ガード
黄ジャムジャム:ガード
青ジャムジャム:ガード
”無何有獄”:オート▼《領域の盾》
”無何有獄”:効果:カバーリングさせる。
”無何有獄”:同一エンゲージにいる黄ジャムジャムにカバーリングさせる。俺への攻撃は黄ジャムジャムが受けてもらうぜ~!
天喰大輝:ではダメージに行きますが
天喰大輝:諸々のバフをくれー!
伊丹たると:あいよー
伊丹たると:まずNPCカード、樺照さんの3番を宣言
伊丹たると:DD+5
伊丹たると:追加で
伊丹たると:「ドロップ・ロック」(力の法則L4)ダメージD+5、コスト4
伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を4(→ 4)増加 (128 → 132)
伊丹たると:合計DD+10
伊丹たると:ついでにブレイカー宣言、この攻撃を装甲無視に
伊丹たると:そーら行ってこい!
天喰大輝:うおー!
天喰大輝:7d10+36+10d10
DoubleCross : (7D10+36+10D10) → 19[2,2,3,2,1,2,7]+36+65[5,10,5,7,5,10,2,9,8,4] → 120
GM:えーと……(計算中)
GM:ツキガミのHPを120(→ 120)減少 (0 → -120)
青ジャムジャム:HPは30点、戦闘不能
黄ジャムジャム:オート▼《電磁反応装甲》
黄ジャムジャム:効果:ダメージ20点軽減。1シナリオ7回、効果は重複する。
黄ジャムジャム:範囲攻撃をカバーリングしたので倍受け、240点、そこから電磁反応装甲7枚切って
伊丹たると:100点かな
黄ジャムジャム:c(240-140)
DoubleCross : c(240-140) → 100
黄ジャムジャム:残HPは30点、戦闘不能
GM:……これ死んだからナーブジャックで動けないですよね?
天喰大輝:ですね
伊丹たると:死んだのは動けないですね
伊丹たると:生き返るなら動きますが
GM:うぉー、ジャムジャムたちの完全獣化コンボが……!
GM:ジャムジャムたちは戦闘不能で倒れました
天喰大輝:では生き残ったツキガミは行動済みになり、こちらの指定したメジャーアクションをしてもらいます
天喰大輝:玉鋤ちゃん以外のできるだけ多くの敵を巻き込む形で回数制限のないエフェクトを最大限使って攻撃してください
天喰大輝:ツキガミと無何有獄どちらかしか殴れない場合は無何有獄優先でお願いします。
ツキガミ:はい……エネミーを攻撃します
ツキガミ:マイナーアクションがない、ですよね。ナーブジャック
天喰大輝:はい
ツキガミ:じゃあ自分を攻撃します
ツキガミ:メジャー▼《C:ブラム=ストーカー》+《渇きの主》+《朱色の大斧》
ツキガミ:ダメージを1点でも与えた場合、HPを28点回復。シーンの間、あなたが行う白兵攻撃を+28する。
ツキガミ:えーっと、完全獣化してないからダイスが5つ減って、
ツキガミ:従者の玉鋤がいるからさらに3つ減るから……
ツキガミ:9DX7+4 白兵
DoubleCross : (9DX7+4) → 10[4,4,7,7,8,8,9,10,10]+10[4,4,5,6,7,8,9]+10[7,8,10]+10[5,7,7]+10[6,9]+10[10]+3[3]+4 → 67
ツキガミ:おバカ!!
天喰大輝:いいぞ!
伏水四十花:ナイス!
伊丹たると:「リスキー・ボンボン」(妖精の手)判定の出目を1つ10に、コスト4
伊丹たると:まだ回るな?
伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を4(→ 4)増加 (132 → 136)
ツキガミ:74から再回転ンンン!
ツキガミ:1DX7+74
DoubleCross : (1DX7+74) → 4[4]+74 → 78
天喰大輝:ダメージロール前に樺照さんのNPCカード4番使用、ダメージロール+5d10して暴走してもらうぜ!
ツキガミ:オワーッ!
ツキガミ:攻撃は……素手なので-5
ツキガミ:13D10-5 装甲無視
DoubleCross : (13D10-5) → 91[10,6,5,8,7,8,10,5,10,10,1,6,5]-5 → 86
GM:ツキガミのHPを86(→ 86)減少 (-120 → -206)
ツキガミ:で、ダメージを与えたので渇きの主で回復、朱色の大斧起動
GM:ツキガミのHPを-28(→ -28)減少 (-206 → -178)
ツキガミ:そしてぇー……行動済みになりまぁす!
天喰大輝:蝕命の魔眼分HPを失います
天喰大輝:17+4d10
DoubleCross : (17+4D10) → 17+28[10,8,7,3] → 45
伊丹たると:飴要ります?
天喰大輝:45失います。
天喰大輝:要ります!
伊丹たると:どうぞ
天喰大輝:飴舐めて復活!
伊丹たると:1d10上げてね
天喰大輝:1d10 上昇侵蝕
DoubleCross : (1D10) → 1
天喰大輝:2d10 HP
DoubleCross : (2D10) → 15[6,9] → 15
天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を1(→ 1)増加 (137 → 138)
天喰大輝:セットアップ以上です。
伊丹たると:次ツキガミ?
GM:OK、ではセットアップ7、ツキガミのセットアップ
GM:……はエフェクトがないので、伏水ちゃんのセットアップ
伏水四十花:伏水、セットアップ無しです
GM:OK、ではセットアップ6、しだにゃん
金雀枝尊:怨念の呪石使用 侵食+3し暴走 《極限暴走》により背徳と巨人の影を起動し、紅蓮の憎悪と殺戮器官適用。巨人の影の対象は紅蓮の憎悪。しめてシーン中ダイス+8 ダメージ+4d 攻撃力+18
金雀枝尊:侵食127→136
GM:OK、ではセットアップ4、玉鋤のセットアップ
玉鋤満:セットアップ▼《アクセル》
玉鋤満:効果:行動値+4
GM:玉鋤満(戦闘用コマ)のイニシアチブを4(→ 4)増加 (4 → 8)
GM:……長い長いセットアップが終わり、ようやくイニシアチブ
GM:イニシアチブ12の手番が始まる前のイニシアチブ
玉鋤満:イニシアチブ▼《加速する刻》
伏水四十花:イニシアチブ《原初の白:時間凍結》を使用したいです
玉鋤満:効果:加速する刻
伊丹たると:玉鋤さんが先っぽい
”無何有獄”:イニシアチブ▼《加速する刻》
伏水四十花:っと、イニシアチブ差で負けたのでお先にどうぞ
金雀枝尊:イニシアチブも解決は……行動値順!
”無何有獄”:効果:加速する刻です。
”無何有獄”:俺が最速だァ~~~!!!
GM:なんで君たちエネミー同士で打ち合ってるんや……
GM:無何有獄の加速する刻の手番です
”無何有獄”:メジャー▼《C:モルフェウス》+《砂の刃》+《パラライズ》+《ペトリファイ》+《結合解除》+《ダンシングシミター》+《ギガノトランス》
”無何有獄”:効果:射程視界、対象シーン(選択)の攻撃。命中した場合、対象の装備または所持しているアイテム1つを破壊し、バッドステータスの硬直を付与し、行動値を-6する。行動値のマイナス修正はマイナーアクションを消費することで解除される。
”無何有獄”:対象はPC全員だァ~~!
”無何有獄”:伏水の素手、天喰の思い出の一品、伊丹のフォールンピストル、金雀枝の素手を破壊してやるぜ~~!
”無何有獄”:10DX7+4 RC
DoubleCross : (10DX7+4) → 10[2,3,4,4,4,7,7,7,8,9]+10[1,2,3,6,7]+4[4]+4 → 28
”無何有獄”:ヒャッハハハ、躱してみなァ~~!
天喰大輝:Dロイス:輪廻の獣使用。 ツキガミ 執着/殺意○ で取得して即タイタス昇華して判定を失敗にします。
”無何有獄”:グワーッ
”無何有獄”:判定失敗!!
GM:無何有獄の加速する刻の手番終了
GM:次は玉鋤の加速する刻の手番です
玉鋤満:メジャー▼《C:ハヌマーン》+《狂乱の一声》+《風の渡し手》+《絶対の恐怖》
玉鋤満:効果:装甲無視、射程視界、対象4体の射撃攻撃。命中時、対象に「憎悪:玉鋤満」を付与。
玉鋤満:対象はPC全員
玉鋤満:7DX7+4 交渉
DoubleCross : (7DX7+4) → 10[2,5,5,7,8,8,10]+10[3,4,9,10]+10[1,9]+3[3]+4 → 37
伊丹たると:「全ては一切れのケーキのために」(隠された世界)攻撃の対象を単体へ、コスト1d10
伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (136 → 139)
伊丹たると:それ単体でお願いします…
玉鋤満:じゃあしとちゃんにするね
玉鋤満:4D10+2+2 ダメージ
DoubleCross : (4D10+2+2) → 26[7,7,7,5]+2+2 → 30
伏水四十花:ぎゃ、ぎゃあっ!?
玉鋤満:装甲無視だよ
伊丹たると:一応リアクションしてみ?
伏水四十花:では、ドッジを
伏水四十花:(2+3)dx+1 【回避】
DoubleCross : (5DX10+1) → 9[2,4,7,8,9]+1 → 10
伏水四十花:駄目だ―――――ッ!!
伊丹たると:…うん、OK
伊丹たると:樺照さんへのロイスをタイタスへ、バステ回復
伊丹たると:「キャラメル・リボン」(砂の結界)カバーリング、コスト2
伊丹たると:これでダメージカバーします
伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を2(→ 2)増加 (139 → 141)
伏水四十花:ありがとうございます!
伊丹たると:んで30点は普通に死ねるHPなので飴使いますね
伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (141 → 142)
伊丹たると:2d10
DoubleCross : (2D10) → 11[8,3] → 11
伊丹たると:HP11
GM:OK、玉鋤の加速する刻の手番終了
GM:たるとくんに「憎悪:玉鋤満」を付与です
GM:では伏水ちゃんの時間凍結をどうぞ
伏水四十花:では、《時間凍結》を使用して
伏水四十花:伏水四十花のHPを20(→ 20)減少 (27 → 7)
伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を7(→ 7)増加 (130 → 137)
伏水四十花:マイナーアクション《完全獣化》+《原初の青:破壊の爪》を使用
伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を10(→ 10)増加 (137 → 147)
伏水四十花:メジャーアクション オートで《縮地》を使いつつ、《一閃》+《コンセントレイト》で10m先の無何有獄とエンゲージして白兵攻撃をしかけます
伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を7(→ 7)増加 (147 → 154)
伊丹たると:その前に
伊丹たると:「ジェット・ミント」(砂の加護L4+砂塵霊L4)判定D+5、ATK+16、コスト6
伊丹たると:どうぞ
伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を6(→ 6)増加 (142 → 148)
伏水四十花:ありがとうございます!
伏水四十花:(2+3+6+5)dx7+5
DoubleCross : (16DX7+5) → 10[1,2,2,2,3,3,4,5,5,5,6,7,9,9,10,10]+10[3,8,10,10,10]+10[1,3,5,7]+10[8]+1[1]+5 → 46
伏水四十花:自分自身に《妖精の手》を使用
伏水四十花:1dx7+55
DoubleCross : (1DX7+55) → 4[4]+55 → 59
”無何有獄”:リアクション▼《遺産継承者:栄光と勝利の槍:カウンター》
伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を4(→ 4)増加 (154 → 158)
”無何有獄”:効果:単体攻撃をしてきた相手にリアクションとして攻撃を行う。対決に勝利した側の攻撃が命中する。未行動でのみ使用でき、使用後に行動済みになる。
”無何有獄”:メジャー▼《C:モルフェウス》+《カスタマイズ》+《超越活性:カスタマイズ》+《超越活性:カスタマイズ》
”無何有獄”:効果:ダイス+9
”無何有獄”:18DX7+4 射撃
DoubleCross : (18DX7+4) → 10[1,2,3,4,4,5,5,5,5,5,5,6,8,8,8,8,8,10]+10[4,7,7,8,9,10]+10[1,4,4,4,9]+5[5]+4 → 39
”無何有獄”:オート▼《妖精の手》
”無何有獄”:44から再回転
”無何有獄”:1DX7+44
DoubleCross : (1DX7+44) → 10[7]+10[8]+6[6]+44 → 70
”無何有獄”:オラァ! カウンターをくらえっ!
伏水四十花:ぎゃあああああっ!!
”無何有獄”:8D+15 ダメージ
DoubleCross : (8D10+15) → 31[2,7,4,8,3,1,4,2]+15 → 46
”無何有獄”:装甲ガード有効だオラッ
伏水四十花:死にます! そして、無何有獄にロイスを取得してタイタス昇華で復活
伏水四十花:伏水四十花のHPを12(→ 12)に変更 (7 → 12)
GM:伏水ちゃんの時間凍結の手番終了
GM:イニシアチブ12、無何有獄の手番……はカウンターで消費済み
GM:あ、違う
金雀枝尊:イニシアチブまだあるぞ
GM:無何有獄の手番が始まる前のイニシアチブはまだ終わってない。金雀枝ちゃんどうします
金雀枝尊:《異形の転身》で戦闘移動
金雀枝尊:ツキガミとエンゲージします
金雀枝尊:侵食136→141
GM:OK。ではようやくイニシアチブ12、無何有獄の正規手番
GM:カウンターで手番を消費しているので終了です
GM:イニシアチブ9、伊丹くんの手番……の前に
玉鋤満:イニシアチブ▼《加速する刻Ⅱ》
玉鋤満:効果:加速する刻
玉鋤満:動くよ
伊丹たると:はいさい
玉鋤満:メジャー▼《C:ハヌマーン》+《狂乱の一声》+《絶対の恐怖》+《タブレット》+《多重生成》
玉鋤満:効果:装甲無視、射程視界、対象4体の射撃攻撃。命中時、対象に「憎悪:玉鋤満」を付与。
玉鋤満:対象はPC全員……だけど伊丹さんは既に憎悪付与してるから除外するね
玉鋤満:7DX7+4 交渉
DoubleCross : (7DX7+4) → 10[1,4,5,6,6,7,10]+10[8,10]+10[8,10]+10[2,10]+10[8]+2[2]+4 → 56
玉鋤満:というわけでしとちゃん、天喰さん、しだにゃんはリアクションどうぞ
伊丹たると:金へのロイスをS指定して昇華、隠された世界の回数を回復
伊丹たると:「全ては一切れのケーキのために」(隠された世界)攻撃の対象を単体へ、コスト1d10
伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (148 → 156)
伊丹たると:もっかい!
玉鋤満:…………しとちゃんを対象にするよ。リアクションをどうぞ
伏水四十花:これは受けるしかない ドッジで!
伏水四十花:(2+3+6)dx+1 【回避】 当たらなければどうということも!
DoubleCross : (11DX10+1) → 10[1,2,3,6,7,7,8,9,9,10,10]+5[1,5]+1 → 16
伊丹たると:一応NPCの妖精が4回残ってますがどうです?
天喰大輝:56は流石に届かなそう
伏水四十花:う!
伏水四十花:流石に無理そうなので温存で
伊丹たると:了解、カバーします?
GM:エンゲージ離れてる……
伊丹たると:あー
伏水四十花:残念ながら・・・
伊丹たると:じゃあそのまま通しましょ
玉鋤満:6D10+2+2 ダメージ
DoubleCross : (6D10+2+2) → 26[6,5,5,2,1,7]+2+2 → 30
玉鋤満:装甲無視だよ、しとちゃん
伏水四十花:それは流石にダウン! ”ツクヨミ”をタイタス昇華して立ち上がります
伏水四十花:伏水四十花のHPを12(→ 12)に変更 (12 → 12)
GM:OK、玉鋤の加速する刻Ⅱの手番終了
GM:イニシアチブ9、たるとくんの正規手番
伊丹たると:はい、マイナー無し
伊丹たると:メジャー
伊丹たると:「シュガー・グレイズ」(カスタマイズL4+コンセントレイト;MoL4)判定D+4、C値-3、コスト4
伊丹たると:対象は憎悪入ってるので玉鋤さん
伊丹たると:妨害あります?
伊丹たると:a,
GM:ないです、判定をどうぞ
伊丹たると:判定前フォールンピストル、このリアクションのC値+1
伊丹たると:12dx+9+3
DoubleCross : (12DX10+12) → 10[2,2,2,3,5,5,6,7,7,7,10,10]+6[2,6]+12 → 28
伊丹たると:うーん
伊丹たると:樺照さんの1番宣言
伊丹たると:振り直しします
伊丹たると:1dx7+32
DoubleCross : (1DX7+32) → 10[7]+10[8]+10[8]+10[7]+2[2]+32 → 74
伊丹たると:樺照さんすげえなあ……
樺照詩花:お、お前に褒められてもうれしくないんだからなッ
伊丹たると:リアクションどうぞ
玉鋤満:3DX11+1 ドッジ
DoubleCross : (3DX11+1) → 8[2,3,8]+1 → 9
伊丹たると:8d10+1d10+8
DoubleCross : (8D10+1D10+8) → 52[9,9,6,3,3,4,8,10]+1[1]+8 → 61
伊丹たると:色々有効
玉鋤満:装甲0、HPは24点……戦闘不能
伊丹たると:残ってた飴宣言
伊丹たると:HP回復してね
玉鋤満:2D10 飴
DoubleCross : (2D10) → 12[7,5] → 12
玉鋤満:12点回復して復活
玉鋤満:味方になるよ
玉鋤満:NPCカードを公開
玉鋤満:NPCカード
玉鋤満:①カラオケ99点!:対象が次に行うメジャーアクションのC値を-1(下限値6)し、判定ダイス+3個し、対象の受けている暴走以外のバッドステータスを解除する。
玉鋤満:②剣道部のホープ(過去形):ダイス+4、達成値+6
GM:たるとくんの正規手番終了。侵蝕上げてたっけ
伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を4(→ 4)増加 (156 → 160)
伊丹たると:はい
GM:OK。ではイニシアチブ8、天喰くんの手番……の前に
ツキガミ:イニシアチブ▼《加速する刻》
ツキガミ:効果:加速する刻です。
ツキガミ:従者がいなくなったのでここからは全力ダ
ツキガミ:マイナー▼《完全獣化》+《究極獣化》+《ハンティングスタイル》+《知性ある獣》+《赫き剣》+《破壊の剣》
ツキガミ:効果:完全獣化、戦闘移動、武器作成。装甲+10、攻撃力+3D。
ツキガミ:ハンティングスタイルで0m移動、現在のエンゲージにとどまる
ツキガミ:メジャー▼《C:ブラム=ストーカー》+《渇きの主》+《血の宴》+《殺戮領域》+《獣の王》
ツキガミ:効果:射程:至近、対象:範囲(選択)。リアクション不可。ダメージを1点でも与えた場合、HPを28点回復。
ツキガミ:対象は同一エンゲージの天喰と金雀枝
ツキガミ:16DX7+6 白兵
DoubleCross : (16DX7+6) → 10[1,1,1,2,2,2,3,4,4,4,4,7,7,7,9,10]+10[1,5,5,6,9]+10[10]+3[3]+6 → 39
ツキガミ:リア不なのでダメージロールにうつる
ツキガミ:4D10+43+28+10 殺戮領域適用
DoubleCross : (4D10+43+28+10) → 29[6,8,9,6]+43+28+10 → 110
ツキガミ:装甲無視ダ
天喰大輝:無理! 死ぬ!
金雀枝尊:無理! 死ぬ!
天喰大輝:伏水さんのロイスをタイタスにして復活します。HP11
金雀枝尊:ツクヨミのロイスをタイタス昇華して復活します HP14
ツキガミ:ダメージを与えたので渇きの主で回復
GM:ツキガミのHPを-28(→ -28)減少 (-178 → -150)
ツキガミ:メインプロセス終了時
ツキガミ:オート▼《夜魔の領域》
ツキガミ:効果:メインプロセスを行った直後に使用する。自身は未行動になり、行動値0となる。1ラウンド1回、1シナリオ5回。
GM:ツキガミのイニシアチブを-7(→ -7)増加 (7 → 0)
ツキガミ:加速する刻の手番終了
GM:改めてイニシアチブ8、天喰くんの正規手番です
天喰大輝:【審問-fuego-】《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の炎》 9(+db)dx7+4 射程:至近 対象:範囲(選択) 攻撃力30(36) 侵蝕7
天喰大輝:対象はツキガミと自分自身。
天喰大輝:13dx7+4
DoubleCross : (13DX7+4) → 10[2,2,3,3,3,5,5,7,7,8,9,9,10]+10[5,5,5,6,6,7]+10[10]+10[10]+4[4]+4 → 48
ツキガミ:ガード宣言。赫き剣でガード値5
ツキガミ:ダメージロールどうぞ
天喰大輝:樺照さんの妖精の手使用。
天喰大輝:1dx7+54
DoubleCross : (1DX7+54) → 4[4]+54 → 58
天喰大輝:ダメージ
天喰大輝:6d10+36
DoubleCross : (6D10+36) → 38[3,7,7,10,7,4]+36 → 74
ツキガミ:究極獣化で装甲+10、ガード値5
ツキガミ:c(74-15)
DoubleCross : c(74-15) → 59
GM:ツキガミのHPを59(→ 59)減少 (-150 → -209)
天喰大輝:戦闘不能。
天喰大輝:金雀枝さんのロイスをSロイスに指定、昇華して《ラストアクション》の回数を復活させます
天喰大輝:【審判-resurreccion-】《ラストアクション》 戦闘不能時、即座にメインプロセスを行う。 侵蝕5
天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を12(→ 12)増加 (138 → 150)
天喰大輝:メジャー分含めて
天喰大輝:メインプロセスを行います
天喰大輝:【審問-fuego-】《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の炎》 9(+db)dx7+4 射程:至近 対象:範囲(選択) 攻撃力30(36) 侵蝕7
天喰大輝:対象はツキガミ
天喰大輝:13dx7+4
DoubleCross : (13DX7+4) → 10[1,1,1,2,2,2,5,6,7,8,10,10,10]+10[2,4,7,8,10]+10[1,4,8]+6[6]+4 → 40
天喰大輝:繰り上がるか微妙だけど最善を尽くす! 樺照さんの妖精の手使用!
天喰大輝:1dx7+44
DoubleCross : (1DX7+44) → 10[9]+1[1]+44 → 55
天喰大輝:よし!
ツキガミ:さきと同じくガード、ダメージロールをどうぞ
天喰大輝:6d10+36
DoubleCross : (6D10+36) → 38[7,7,10,1,5,8]+36 → 74
ツキガミ:c(74-15)
DoubleCross : c(74-15) → 59
天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を7(→ 7)増加 (150 → 157)
GM:ツキガミのHPを59(→ 59)減少 (-209 → -268)
ツキガミ:HPは251点……戦闘不能
ツキガミ:オート▼《無限の血肉》
ツキガミ:効果:戦闘不能を回復し、HPを5D点まで回復する。
ツキガミ:5D 無限の血肉
DoubleCross : (5D10) → 28[10,5,6,1,6] → 28
天喰大輝:水城先輩のロイスをタイタス昇華して復活します。
ツキガミ:残HP28点で復活
GM:天喰くんの正規手番終了
GM:イニシアチブ7、伏水ちゃんの正規手番です
伏水四十花:では、マイナーアクション オートで《縮地》を使いながら戦闘移動。ツキガミにエンゲージします
伏水四十花:あ、その前に
伏水四十花:みっちゃんから支援をいただきたい!
伏水四十花:①カラオケ99点!:対象が次に行うメジャーアクションのC値を-1(下限値6)し、判定ダイス+3個し、対象の受けている暴走以外のバッドステータスを解除する。
玉鋤満:がんばれぇ、しとちゃん
伏水四十花:頑張る!
伏水四十花:これで憎悪を解除してマイナーアクションで先ほどの行動を
伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を2(→ 2)増加 (158 → 160)
伏水四十花:メジャーアクションで《一閃》+《コンセントレイト》! ツキガミを対象に白兵攻撃します
伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を5(→ 5)増加 (160 → 165)
伏水四十花:(2+5+7+3)dx6+5
DoubleCross : (17DX6+5) → 10[1,2,2,3,4,5,6,6,6,7,8,9,9,10,10,10,10]+10[1,2,2,2,2,3,5,6,8,10,10]+10[3,5,5,7]+10[9]+10[10]+10[8]+10[7]+10[6]+2[2]+5 → 87
ツキガミ:??????
伊丹たると:妖精とかは無くていいかなあ
伏水四十花:十分っぽいですね
ツキガミ:えぇと……ガードです
ツキガミ:ダメージロールどうぞ
伏水四十花:9d10+11+40 ダメージ
DoubleCross : (9D10+11+40) → 50[10,9,1,7,10,10,1,1,1]+11+40 → 101
伏水四十花:装甲・ガード有効
ツキガミ:残HP28点、当然戦闘不能
ツキガミ:オート▼《不死不滅》
ツキガミ:効果:戦闘不能を回復し、HPを30点まで回復する。
ツキガミ:残HP30点で戦闘続行です
GM:伏水ちゃんの正規手番終了
GM:イニシアチブ6、金雀枝ちゃんの正規手番
金雀枝尊:マイナーなし
金雀枝尊:メジャー コンセ:ウロボロス+原初の赤:風鳴りの刃 対象はもちろんツキガミ
金雀枝尊:17dx7+2
DoubleCross : (17DX7+2) → 10[1,2,3,4,4,5,5,6,6,7,8,8,8,8,9,10,10]+10[2,4,5,5,6,6,7,10]+10[1,10]+10[9]+10[9]+5[5]+2 → 57
ツキガミ:ガード
金雀枝尊:6d10+28+4d10 風鳴で再回転あり
DoubleCross : (6D10+28+4D10) → 41[1,10,5,9,10,6]+28+21[3,7,3,8] → 90
ツキガミ:再回転なくても死んでまうよ
金雀枝尊:1,3,3を振り直し
金雀枝尊:83+3d10
DoubleCross : (83+3D10) → 83+12[2,5,5] → 95
金雀枝尊:もろもろ有効
ツキガミ:ガード値5、装甲10、残HPは30点
金雀枝尊:侵食141→146
ツキガミ:蘇生札は無限の血肉と不死不滅しかないので……
ツキガミ:オート▼《ハイブリーディング》
ツキガミ:効果:エフェクト1つの使用回数を回復。
ツキガミ:《無限の血肉》をもう1度使えるようにするよ
ツキガミ:戦闘不能になる
ツキガミ:7D+5 無限の血肉
DoubleCross : (7D10+5) → 41[3,10,5,9,4,4,6]+5 → 46
ツキガミ:残HP46点で復活
GM:金雀枝ちゃんの正規手番終了
GM:行動値0、ツキガミの手番
ツキガミ:メジャー▼《C:ブラム=ストーカー》+《渇きの主》+《ブラッドボム》
ツキガミ:効果:射程至近、単体攻撃。ダメージを1点でも与えた場合、HPを28点回復。ダメージを1点でも与えた場合、対象はHPを4D点失う。
ツキガミ:対象は金雀枝だよ
ツキガミ:常時▼《不死者の血》
ツキガミ:効果:ブラム=ストーカーのエフェクトでHPを失わない。
ツキガミ:16DX7+6 白兵
DoubleCross : (16DX7+6) → 10[1,1,1,1,2,2,2,2,3,3,5,5,5,9,9,10]+10[1,2,9]+5[5]+6 → 31
ツキガミ:リアクションをどうぞ
金雀枝尊:リアクション放棄 《原初の紫:復讐の刃》
ツキガミ:4D10+3D10+43+28 朱色の大斧、究極獣化適用後
DoubleCross : (4D10+3D10+43+28) → 20[5,1,10,4]+23[10,7,6]+43+28 → 114
ツキガミ:装甲無視だよ
ツキガミ:復讐の刃の判定をどうぞ
金雀枝尊:17dx8+2
DoubleCross : (17DX8+2) → 10[1,1,2,2,2,3,5,5,6,6,7,7,7,9,10,10,10]+10[3,5,7,8]+7[7]+2 → 29
金雀枝尊:樺照ー! 妖精の手!
樺照詩花:いっけー、エニシダ!
金雀枝尊:1dx8+32 再回転
DoubleCross : (1DX8+32) → 10[9]+2[2]+32 → 44
金雀枝尊:そして②ももらおうか
樺照詩花:とどめだ、エニシダー!
樺照詩花:1D+18を加えるんだ!
金雀枝尊:5d10+27+4d10+1d10+18 もろもろ有効
DoubleCross : (5D10+27+4D10+1D10+18) → 17[7,1,3,3,3]+27+21[1,3,7,10]+6[6]+18 → 89
ツキガミ:無理無理無理のカタツムリ、爆発四散!
ツキガミ:キラシュワ~、蒸発! 戦闘不能です
伊丹たると:復活は
ツキガミ:ないよ
伊丹たると:よし
GM:しだにゃんはダメージの後に寝てるかロイス切って起きるか決めてね
金雀枝尊:うーんダメージは普通に死ぬ
金雀枝尊:たるとのロイスをタイタス昇華して復活
GM:OK。クリンナップ
GM:は特になかったはずなので2R目に移行します
GM:2R目、セットアップに何かあるかな
伊丹たると:無いです
天喰大輝:ないです
伏水四十花:なし
金雀枝尊:ないです
”無何有獄”:俺もなし
GM:イニシアチブ12、無何有獄の手番……が始まる前
”無何有獄”:イニシアチブ▼《バーサークセルフ》
”無何有獄”:効果:暴走する。命中判定ダイス+2個。
”無何有獄”:《真名の主》を取得しているので変異暴走:解放が起動。行動値0になります。
GM:無何有獄のイニシアチブを-12(→ -12)増加 (12 → 0)
”無何有獄”:これでカウンターするために待機する必要がないってわけだァ~~~!
GM:ではイニシアチブが更新されたのでイニシアチブ9、たるとくんの正規手番
伊丹たると:はい、マイナー無し、メジャー
伊丹たると:「シュガー・グレイズ」(カスタマイズL4+コンセントレイト;MoL4)判定D+4、C値-3、コスト4
伊丹たると:ほんとはどっちもL5
伊丹たると:判定前にフォールンピストル、これに対するリアクションC+1
伊丹たると:とりあえず判定
伊丹たると:ミス、マイナーで天喰君たちのエンゲージ行きます
伊丹たると:で、ここで玉鋤さんのカード2枚とも宣言
玉鋤満:がんばれぇ、しらないおじさん
伊丹たると:では判定
伊丹たると:20dx6+12+6
DoubleCross : (20DX6+18) → 10[1,1,2,2,2,2,3,3,3,5,6,6,7,7,9,9,9,9,9,10]+10[1,3,5,5,6,6,7,9,10,10]+10[1,1,6,6,9,10]+10[8,10,10,10]+10[3,5,6,8]+10[2,8]+4[4]+18 → 82
伊丹たると:「リスキー・ボンボン」(妖精の手)判定の出目を1つ10に、コスト4
伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を4(→ 4)増加 (160 → 164)
伊丹たると:1dx6+88
DoubleCross : (1DX6+88) → 10[10]+1[1]+88 → 99
伊丹たると:おらカウンターしてみろや
”無何有獄”:リアクション▼《遺産継承者:栄光と勝利の槍:カウンター》
”無何有獄”:負けねぇ~~~!!
”無何有獄”:ピストルでC7はC8になる
伊丹たると:あ、C+1忘れんなよ
”無何有獄”:20DX8+4 射撃
DoubleCross : (20DX8+4) → 10[3,3,3,3,3,3,4,4,6,7,8,8,9,9,9,10,10,10,10,10]+10[1,3,5,7,7,8,8,8,9,10]+10[6,8,8,9,9]+10[5,5,5,10]+6[6]+4 → 50
”無何有獄”:オート▼《妖精の手》
”無何有獄”:64から再回転
”無何有獄”:1DX8+64
DoubleCross : (1DX8+64) → 5[5]+64 → 69
”無何有獄”:オート▼《剣精の手》
”無何有獄”:効果:妖精の手みたいなやつです
”無何有獄”:74から再回転
”無何有獄”:1DX8+74
DoubleCross : (1DX8+74) → 10[8]+4[4]+74 → 88
”無何有獄”:……足りねぇ~~~~!! カウンター失敗!!
”無何有獄”:ダメージロールどうぞ
伊丹たると:樺照さんのカード、2、3番宣言
樺照詩花:とどめをさせ、イタミ!
伊丹たると:10d10+1d10+5d10+1d10+18+8
DoubleCross : (10D10+1D10+5D10+1D10+18+8) → 63[6,5,8,8,9,6,4,1,9,7]+4[4]+22[4,2,1,6,9]+6[6]+18+8 → 121
”無何有獄”:RMAアーマー、装甲+15
”無何有獄”:HPは53点……戦闘不能。だがぁ!
”無何有獄”:オート▼《魂の錬成》
”無何有獄”:効果:戦闘不能を回復し、HP30点まで回復する。
”無何有獄”:HP30点で復活だァ!
伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を4(→ 4)増加 (164 → 168)
伊丹たると:復活するか…だがまだ殴りはいる
GM:たるとくんの正規手番終了
GM:ではイニシアチブ8
GM:天喰くんの正規手番……の前に
”無何有獄”:イニシアチブ▼《加速する刻》
”無何有獄”:メジャー▼《C:モルフェウス》+《サンドシャード》
”無何有獄”:効果:射程視界、対象範囲(選択)、攻撃力14の射撃攻撃。攻撃後に武器は壊れる。
”無何有獄”:ちょうどPCが固まってるからなぁ~~~! 対象はPC全員だァ~~!
”無何有獄”:20DX7+4 射撃
DoubleCross : (20DX7+4) → 10[1,3,4,4,4,4,4,5,5,5,6,7,8,8,8,9,9,9,9,10]+10[2,2,2,5,6,7,7,9,10]+10[1,4,7,9]+10[9,10]+10[2,9]+10[10]+6[6]+4 → 70
伊丹たると:ガード
天喰大輝:ガード
伏水四十花:ドッジ
金雀枝尊:ガード
伏水四十花:(2+5+7)dx+1 【回避】
DoubleCross : (14DX10+1) → 9[3,3,4,4,4,5,5,6,7,8,8,8,9,9]+1 → 10
伊丹たると:「キャラメル・リボン」(砂の結界)カバーリング、コスト2
伊丹たると:伏水さんカバー
伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を2(→ 2)増加 (168 → 170)
天喰大輝:行動放棄して金雀枝さんをカバーリングします
”無何有獄”:ではダメージロールの前
”無何有獄”:オート▼《オーバーロード》
”無何有獄”:効果;武器破壊して武器分の攻撃力増加。
”無何有獄”:7D+14+15+15 サンドシャード・オーバーロード適用済
DoubleCross : (7D10+14+15+15) → 39[10,2,9,7,2,5,4]+14+15+15 → 83
”無何有獄”:エピックでオーバーロード分の破壊は無効、サンドシャードで栄光と勝利の槍が破壊される
天喰大輝:死ぬ! 復活もしません! これGMの台詞じゃなくてPLの台詞なんだぜ
伊丹たると:同じく復活しません
GM:OK、無何有獄の加速する刻の手番終了
GM:天喰くんの正規手番……は倒れてるのでパス
GM:イニシアチブ7、伏水ちゃんの正規手番
伏水四十花:オートで《縮地》を使用
伏水四十花:メジャーで《一閃》+《コンセントレイト》 5m縮地移動して無何有獄に白兵攻撃します
伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を7(→ 7)増加 (165 → 172)
伏水四十花:(2+5+7)dx7+5
DoubleCross : (14DX7+5) → 10[2,2,4,4,5,6,6,7,7,7,7,8,8,9]+10[2,2,4,6,7,7,10]+10[3,6,8]+10[7]+4[4]+5 → 49
”無何有獄”:うぉー、ガード! 栄光と勝利の槍のガード値は……って壊れてるじゃねえか!
”無何有獄”:ダメージロールどうぞ
伏水四十花:5d10+11+40 ダメージ
DoubleCross : (5D10+11+40) → 21[5,7,3,3,3]+11+40 → 72
”無何有獄”:c(72-15)
DoubleCross : c(72-15) → 57
”無何有獄”:装甲で15点引いても57点、残HPは30点……
”無何有獄”:戦闘不能!!
GM:エネミー全員の戦闘不能を確認。クライマックス戦闘────終了です!!!
バックトラック
GM:RPターンに移る前にバックトラックを先にやっておくぜ!!
GM:使用されたDロイス
GM:《怪人》《遺産継承者:ヨトゥンの血潮》《遺産継承者:栄光と勝利の槍》
GM:使用されたEロイス
GM:《予告された終焉》《傲慢な理想》《傲慢な理想》《傲慢な理想》《愚者の契約》《ありえざる存在:完全獣化》《ありえざる存在:完全獣化》《ありえざる存在:完全獣化》《ありえざる存在:完全獣化》《ありえざる存在:完全獣化》《破滅の足音》《堕落の誘い》《原初の恐怖》《尽きせぬ力》《超越活性:カスタマイズ》《超越活性:カスタマイズ》
GM:未使用含めて16個、たしか堕落の誘いか2個分なので17個で振れるよ
伊丹たると:振りまーす
GM:Eロイス振りどうぞ
天喰大輝:振ります!!!!
伏水四十花:当然Eロイス分振ります
伊丹たると:17d10
DoubleCross : (17D10) → 97[8,4,7,3,4,1,4,6,2,10,9,10,6,9,5,2,7] → 97
天喰大輝:157-17d10
DoubleCross : (157-17D10) → 157-65[6,5,8,1,1,3,1,1,1,1,9,2,8,9,7,1,1] → 92
伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を97(→ 97)減少 (170 → 73)
金雀枝尊:ふります!
天喰大輝:よかった……
伏水四十花:172-17d10
DoubleCross : (172-17D10) → 172-89[5,6,8,3,9,6,7,4,9,1,4,2,3,8,7,4,3] → 83
金雀枝尊:146-17d10
DoubleCross : (146-17D10) → 146-94[9,5,2,10,5,2,7,4,3,10,6,5,2,1,7,10,6] → 52
伊丹たると:んー倍
天喰大輝:等倍
伊丹たると:8d10
DoubleCross : (8D10) → 37[2,9,1,7,4,1,4,9] → 37
天喰大輝:92-2d10
DoubleCross : (92-2D10) → 92-3[2,1] → 89
伏水四十花:確定戻り 等倍で振ります
伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を37(→ 37)減少 (73 → 36)
金雀枝尊:確定 等倍で
伏水四十花:83-4d10
DoubleCross : (83-4D10) → 83-15[1,5,1,8] → 68
伊丹たると:もどり
金雀枝尊:52-4d10
DoubleCross : (52-4D10) → 52-18[1,6,8,3] → 34
GM:よし、みんな帰ってきたな!!
GM:D,Eロイス:20点
いつもの:5点
シナリオクリア!:10点
GM:に最終侵蝕のあれを足した経験点を贈呈します
伏水四十花:39点!
天喰大輝:40点!
伊丹たると:38
金雀枝尊:38
GM:OK! それではRPターンに移ります
◇クライマックス戦闘・RPターン
天喰大輝:溶けかけの蝋のような、無機質な白が闇夜に浮かぶ。
天喰大輝:異常を悉く白紙に滅す殺意の白焔が己が身を焼きながら、その顔貌に苦痛の色はない。
天喰大輝:それ以上の怒りが上から塗り潰していた。
天喰大輝:「願いを叶える神だの、平和な日常だの……そんな表面ばかり取り繕ったところで」
天喰大輝:「お前達の本質は、ただ奪うだけだ。――だから」
天喰大輝:燃え上がる白が、全身を焼き尽くす。
天喰大輝:自傷衝動の究極――自殺。
-:「――俺も、お前達から奪おう」
-:神聖からほど遠い不気味な白い仮面が、境内に浮かぶ。
-:ジャーム達の顔を覆うように現れたそれは、異常存在の死貌。
-:「「普通」の敵は――殺す」
-:炎上。
-:白く燃え盛る焔に、凡百の理性なきジャームは瞬きの間もなく燃え尽きる。
-:そして、
天喰大輝:天喰大輝の肉体が、煉獄の焔を伴って再構成される。
天喰大輝:「自分の牙で死ね」
天喰大輝:異常殺しの焔によって炙られたツキガミのレネゲイドは、天喰の強烈な自傷衝動を一時的に焼き付けられている。
天喰大輝:それは、意志で抗えるものではない。衝動に負けたジャームならば、なおさらだ。
ツキガミ:「グ、ガアアアアァァ!!」焼ける、溶ける。骨は軋み、血潮は揺らぎ
ツキガミ:空を仰ぎ、月を見据え……一吠え
ツキガミ:口から白い炎と併せてレネゲイドを吐き出す
ツキガミ:「……なるほど、君もまた”獣”ということか」身体の節々から煙を出しつつも、未だ健在であった
”無何有獄”:「チィッ、”輪廻の獣”かよォ! やってられねえなァ!!」”領域”を曲げて白い炎を全て隣のジャームに受け止めさせ、無傷だった
”無何有獄”:「そうも生き急いで何がしたいってんだァ」”領域”が広がる。因子が満ちる
”無何有獄”:「俺はただ平和に」形成。切っ先、銃口。小刀、両手剣、戦斧──
”無何有獄”:「暮らしたいだけだってのによォ~~!」”領域”から武器があなたたちへ殺到する──!
天喰大輝:「俺はお前達のような敵から」
天喰大輝:「「普通」を守りたいだけだ」
天喰大輝:燃え尽きた筈のジャーム。その姿をした仮面持つ獣が、”無何有獄”の足下から這い上がるように出現する。
天喰大輝:地獄から蘇った亡者の如く。それらも、死の世界から焔を連れ、纏っている。
天喰大輝:天喰大輝の因子を付与された存在は輪廻の獣となる。強制的な転生付与。
天喰大輝:ジャーム達の異常殺しの焔が、”無何有獄”の攻撃を焼き尽くし――同時に新たな獣も燃え尽きる。
天喰大輝:輪廻の獣は不滅の存在だ――輪廻の獣によってしか滅ぼせない。
天喰大輝:「「普通」じゃない生まれも使いようだな」
天喰大輝:瞬間的に転生させ、直後に焼き尽くすことで使い捨ての輪廻の獣を使役する術を、天喰は身に付けていた。
”無何有獄”:「かァ~~! 防ぐかァ~~!?」
”無何有獄”:「死体が勝手に蘇ってんじゃねーぞボケ!」灰を蹴飛ばしている
玉鋤満:『しとちゃん、ツキガミさまの言う通りにしようよ』
玉鋤満:『こんなこと辞めてさ、ね? 全部任せてラクになろ?』
伏水四十花:「・・・・・・違う。」
玉鋤満:ぱくぱくと、下手くそな腹話術のように
伏水四十花:「違う!違う! みっちゃんは、こんな事・・・・!」
伏水四十花:キッと目の前の”獣”ツキガミを睨みつける
ツキガミ:「『ううん、私の言葉だよ』……おや、けっこううまくできていると思わないかね?」糸を手繰るように、玉鋤を操る
伏水四十花:「お前のせいで・・・・!」 思わず、我を忘れてツキガミに飛び掛かろうとする
伊丹たると:ふいに、玉鋤の口の中に、何かが入る
伏水四十花:「伊丹さん・・・・?」
伊丹たると:最初に派手に燃えた時に、既に銃声は終わっており
伊丹たると:それがふいに起動した、と言わんばっかりに
伊丹たると:「……これでも舐めてな、ただのパイン飴だ」
伊丹たると:「んでここで喧嘩するくらいなら俺にでも当たっておけ、夢見心地ならそれくらいの方がいいだろ」
玉鋤満:『お兄さんは、何なのかな』こてり、首を傾げ
玉鋤満:『”縁”が薄い。ツキガミさまに呼ばれていないよ』ある種の催眠を伴う振動域の言霊が伊丹の耳朶をうつ
伊丹たると:「……ただの飴屋だよ」排莢、未だ領域は見えず
玉鋤満:『飴屋さんかあ。おやつの時間にまたいくね』催眠、反転。頭蓋とレネゲイドをシェイクする振動波が伊丹の耳内で生まれる──!
伊丹たると:「くっ…………」歯を食いしばりながらも、銃口を再度彼女に向ける
ツキガミ:「ああ、思い出した。この前私を殺した者か」伊丹を見据え
ツキガミ:「どうする? 『また』女の子を犠牲に勝利を掴むかね?」
伊丹たると:「へっ冗談じゃねえ」発砲音が二つして
伊丹たると:軌道は一切間違うことなく、一弾目と二弾目を同じ個所に
伊丹たると:伊丹たるとは大々的な領域展開はできない、そういう能力ではない
伊丹たると:ただ、弾丸を打ち出す、一瞬だけ、誰にも感知できない程度の『改変』は起こせる
伊丹たると:赤い月光を受けた透明な欠片が落ちる、ツキガミの領域が、洗脳が歪む
伊丹たると:世界が、ほんの少しだけ改変された
玉鋤満:『う、く……!」ぱちん、と気泡が弾けるような音
ツキガミ:「ふうむ、繋がりが切られた、か」糸の先はどこにも繋がっていない。何も操れない
玉鋤満:「あ、ああ……」目は虚ろではなく、活気に満ち
玉鋤満:「ごめんねえ、ごめんねえ、しとちゃん……」わんわんと、大粒の涙を流して伏水に抱き着いた
伏水四十花:「・・・・・いいの」
伏水四十花:「いいの。私も・・・・・私もゴメン!」
伏水四十花:「ほんの少しでも、疑ってしまった・・・・みっちゃんがどんな気持ちでいたのかも知らずに」
伏水四十花:「みっちゃんの祈りも!願いも知らずに・・・・!」
伏水四十花:激闘が続く戦場で、しばし彼女を受け止める。
玉鋤満:「ぐすっ、ごめんねえ、しとちゃん……私のせいでこんなことになっちゃって」
”無何有獄”:「かァ~~~、ペッ」唾を吐き捨てる
”無何有獄”:「契約を勝手に切られちゃあこちとら商売あがったりなんだよォ~~」
”無何有獄”:「祈って、叶った。そんならよぉ~、代償はきっちり払うべきだろうがよォ~~!」
伏水四十花:「代償・・・・?」
伏水四十花:すう、と伏水の顔から表情が消える
伏水四十花:「みっちゃんの祈りを・・・・願いを・・・・勝手に歪めておいて」
伏水四十花:薄墨のような影を滲ませて、握られた右手が黒く力強く変生していく。
伏水四十花:完全な”獣”の姿に成るわけではない。然れども、その眼差しには確かな”怒り”が滲んでいた。
伏水四十花:「いったい何が”代償”だって言うの!」
”無何有獄”:「治らねえって言われたモノが治る。ソイツぁ奇跡っていうものだぜェ~~」
”無何有獄”:伏水の足を指差しながら
伏水四十花:「・・・・・・!」 左足を庇う様に後ろに隠す
”無何有獄”:「奇跡ってのはよォ、安くはねえんだよ」
”無何有獄”:「神の御業を以てしてなお、だ」
伏水四十花:「神の御業なんて大層な事を言ってるけど」
伏水四十花:「利用したのはあなたでしょう!」
”無何有獄”:「俺じゃあねぇよボケ!!」全ギレだ
ツキガミ:「私だね」
ツキガミ:「祈りを叶える代わりに一つ貰う。安いものだろう?」
伏水四十花:「それでも・・・・・!」
伏水四十花:「それでも、お前がこんな事をしなければッ!」
伏水四十花:その言葉を皮切りに前方へと突貫。
伏水四十花:脚を踏み出す毎に影が地面を覆い、影の沼地がこの場に現出していく。
伏水四十花:パシャ。 パシャ。 ・・・・・・・・。
伏水四十花:黒霞に包まれ、やがてその足音も虚無へと沈む。完全なる無。
伏水四十花:(お前のせいで・・・・・ッ!!)
伏水四十花:無何有獄の”背後”から。彼女の姿が現れる。
伏水四十花:虚無からの攻撃。気配無き斬撃。完全なる奇襲。 ・・・・だがッ!
”無何有獄”:「温いんだよォ!」遺産分類:栄光と勝利の槍
”無何有獄”:有するは制空圏内に侵入した相手への
”無何有獄”:絶対反撃──!
伏水四十花:「・・・・・・えっ?」
伏水四十花:怒りに身を任せたその攻撃は。
伏水四十花:乱雑な、知性の無い野の獣のようなその攻撃は。
伏水四十花:その威力を通すことなく、中空で弾かれる。
”無何有獄”:「覚醒たてのヒヨッコがァ、甘いんだよォ!」弾いて浮いた隙を見逃さない。身を翻した無何有獄が槍を持ち直し
”無何有獄”:伏水へと突き立てる──!
伏水四十花:「ガアアァッ! アアァッ!!」 槍が心臓を貫く。
伏水四十花:そのまま、勢いで後方へと突き飛ばされた。
伏水四十花:「げほっ! ごほっ!」
伏水四十花:伏水の身体を流れる”ツクヨミ”が不死の権能を発揮。
伏水四十花:胸の傷が埋められるのを感じながら、込み上げてくる血痰を吐き出し、無何有獄を睨みつける。
”無何有獄”:「俺を睨んでも変わらねえぞ。お前が……お前の友だちが悪い」
”無何有獄”:玉鋤を槍で指す
伏水四十花:「・・・・・・ぅ」
伏水四十花:言い返したい気持ちはあれど、言い返す言葉が吐き出せない。
伏水四十花:怒りと、哀しみの感情を抱えたままその場に立ち尽くす。
ツキガミ:「善悪は問わないよ、私は」みしり。ツキガミが空間を握る──否。
ツキガミ:遺産分類:ヨトゥンの血潮。
ツキガミ:それはこのS市を沈めるほどに満ちている
ツキガミ:シンドローム分類:ブラム=ストーカー
ツキガミ:血液の操作を得意とする
ツキガミ:「ただ、喰らうだけだ」
ツキガミ:シンドロームである
ツキガミ:ツキガミがS市に満ちる血潮を掴み、振り下ろす
ツキガミ:束の間の静寂──そして、奔流
ツキガミ:空間が、血潮が。荒れ狂う波のごとくあなたたちを襲う──!
天喰大輝:レネゲイドを殺す白い焔が、血潮へのツキガミのレネゲイドの伝播を一部断ち切り、攻撃の範囲を限定したものの、それでも到底回避できる類の攻撃ではない。
天喰大輝:荒ぶる血潮に揉まれ、水圧に全身の骨が捻れ狂う。口や鼻から入った血液の逆流によって、内臓が根こそぎ破裂する。
天喰大輝:大量の出血は、しかし膨大な血の海に混じればたちまち見失ってしまう程度でしかない。
天喰大輝:「が……っ、ぶ」呼吸が止まる。心拍が止まる。生命活動を成立させる条件の一切が破却される。
金雀枝尊:「チッ……! 神気取りのケダモノが……!」
金雀枝尊:渦を巻き、荒れ狂う海の中に身を投じたようなものだ。両腕と膂力で防げるものではない。
金雀枝尊:代わりに地面を掴み、海流に体をかき回されることは避け、あとは。フィジカルだ。
金雀枝尊:……少々脳筋じみて好かんが、頑丈さは少ない取り柄の1つだ。攻撃態勢にいつでも入れるように、獣を睨みつけ続ける
天喰大輝:原型を止めぬ天喰の死体。
天喰大輝:突如発火した白い焔によって焼き尽くされる。
天喰大輝:自殺による肉体の焼失こそ、天喰の攻撃の前兆。
天喰大輝:――しかし、次いで現れたのは、ツキガミを焼く白焔ではなく。
天喰大輝:「が……ぐ、ぁ……は」戦闘形態の維持すらままならなくなった生身の体だった。
天喰大輝:能力の連続行使。自殺からの転生に、輪廻の獣の強制使役。
天喰大輝:そして、ツキガミの攻撃を受けてからの転生で、天喰のレネゲイドが底を突いた。
天喰大輝:「ま……だ、俺は……」ツキガミを睨み付けてこそいるものの、意識を保つことにすら全霊を賭すような状態。
天喰大輝:最早、戦うことはできない。
金雀枝尊:「──腹立たしい」
金雀枝尊:「天喰ぃい!!」
天喰大輝:声がする。何を言っているのかすら判別出来ない程に薄れた意識。
金雀枝尊:叫ぶと同時、固定していた腕を片方外し、伸びた骨の一条が
天喰大輝:それでも、その声の主が誰なのかは何故だか分かった。
金雀枝尊:──天喰の体に突き刺さった
金雀枝尊:「さっさと死ね。そして起きろ。戦え」
金雀枝尊:「お前が守るのだろう。普通とやらは」
金雀枝尊:伏水の暴走するレネゲイドを、削って沈静化させたときの、逆
金雀枝尊:底をつき凪いだレネゲイドに、自分のレネゲイドを継ぎ足し、かき混ぜ、逆立たせる。
金雀枝尊:およそ常人なら内側から食い破られるような苦痛とともに死ぬその行為は、しかし
金雀枝尊:「腹立たしい。少なくとも、私の前でその情けない面を見せるな」
金雀枝尊:その過激な自殺幇助とも言うべきものは
天喰大輝:血を吐くように、咳を一つ。
天喰大輝:「――はっ、まったく。本当に酷い人だよ君は」
天喰大輝:自殺幇助は、立ち上がる力となる。
天喰大輝:白焔が、再点火する。
天喰大輝:「ありがとう。ああ、そうだ。俺が守る「普通」はまだ――」
天喰大輝:「――俺が倒すべき「普通」の敵はまだ残ってる」
天喰大輝:既に体は動かない。これ以上の転生も不可能だ。
天喰大輝:できるのは、暴れ狂うレネゲイドを意志のままに解放することのみ。
天喰大輝:天喰の背を食い破るように、白焔で形成された一対の巨大な腕が出現する。
天喰大輝:「願いの代わりに一つもらう? ただ喰らうだけ? 神を名乗る割りに随分とさもしい奴だ」
天喰大輝:「お前はただの獣だ。ただ喰らうだけというのなら――」
天喰大輝:「――狩られる覚悟もしておけ!」
天喰大輝:衝撃。
天喰大輝:レネゲイド殺しの火炎の腕が、ツキガミを殴りつける。
天喰大輝:何度も、何度も、再び燃え上がったレネゲイドが空になるまで、ラッシュを叩き込む。
天喰大輝:神を名乗る獣が、消し炭になるまで。
ツキガミ:「ぐ、ガ、ガアアア──」連撃の最中、空間を──血潮を、掴む
ツキガミ:「君の炎は嫌な感じがするね……これ以上受けるのはよろしくなさそうだ」天喰のいる辺りの空間を”投げた”
天喰大輝:「――知った……ことか!」
天喰大輝:投げられたまま、最後の一撃に全ての焔を集約し、ツキガミに叩き付ける。
天喰大輝:受け身もまともに取らず、地面に叩き付けられながら、異常殺しの拳がツキガミの胸を焼き貫いた。
伏水四十花:「げほっ! げほっ!」
伏水四十花:喉の奥から血を吐きながら、ゆらりとその場に立ち上がる。
伏水四十花:未だ燻る憎悪の感情に、身を委ねそうになりながら
伊丹たると:「……こっちは大人に任せておけ」
伊丹たると:ツキガミ用に装填していた弾を入れ替えて
伊丹たると:「……玉鋤さん、だっけか」
伊丹たると:「伏水さんのこと、ちょっとだけ応援してくれないか」
玉鋤満:「わたし……」
伊丹たると:「……色々あるかもしんねーけどさ」
伊丹たると:「伏水さん、あんたのこと大事にしてたのは本当だから」
玉鋤満:「うん……うん……」涙をこぼしながら
玉鋤満:「ありがとう、知らないオジサン」
伊丹たると:「…礼はいらねえよ」
玉鋤満:「しとちゃん……手伝ってくれる?」
伏水四十花:「・・・・・・・っ!!」
伏水四十花:その言葉を聞いた時、怒りと憎悪に染まりかけていた頭がすぅと冷静さを取り戻す。
玉鋤満:「色々と間違えたけど……間違えたから、戻さないといけない」
伏水四十花:「うん。・・・・うん。 大丈夫。 なんとか・・・・なる!」
伏水四十花:「だから、任せて!」
伏水四十花:深呼吸。
伏水四十花:「あ・・・・・。」
伏水四十花:冷静になった今だからわかる。伏水は”気配”を感じた。
伏水四十花:”ツキガミ”は何かを狙っている。世界に満ちる”血潮”を通してその意図が伝わる。
伏水四十花:──動くのは、今しかない。
伏水四十花:そう思った瞬間には、既に身体が動いていた。
伏水四十花:両手足の”部分獣化”・・・・両棲類の手足は空間に満ちるレネゲイドを泳ぐのに適応していた。
伏水四十花:静かなる潜航。誰に気付かれる事もなく宙を泳ぐ伏水の身体はツキガミの頭上を取り。
伏水四十花:「――――《完全獣化》ァ!!」
伏水四十花:空中で変生した巨体が、その重量を以て、ツキガミの身体を押し潰すッ!!
ツキガミ:「グ、ウウウ──!」両手を交差させ、受け止め──切れない
伏水四十花:「■■■■■■■■■―――――ッ!!」 この街を充たす”血潮”に匹敵する重量がツキガミを襲う!
ツキガミ:「ガ、アアアアアア──!!」ず、うううん
ツキガミ:その身体を”血潮”に溶かしながら、立ち上がる
ツキガミ:「足りない、足りない」
ツキガミ:「この世界で存在を保つためには」
ツキガミ:「何もかもが足りない」
ツキガミ:尽きぬ飢えと渇き。底なしの飢餓
ツキガミ:”虚”に血潮が少しずつ吸い込まれていく
ツキガミ:「この街だけでは足りない。もっと、もっとだ」
ツキガミ:「私が在るためには、より奪わなければならない」
伏水四十花:――――”ゾク!”
伏水四十花:ツキガミの意図が分かる。 だが、着地直後、身動きの取れない伏水にはそれを防ぐ手立てがない!
金雀枝尊:「──下らん」
金雀枝尊:「だから、貴様は獣なのだ」
伏水四十花:「金雀枝さん・・・・!?」
金雀枝尊:「逆なんだよ、貴様は。初めから順序が」
金雀枝尊:「賽銭を願った後に入れる奴がどこに居る」
金雀枝尊:「はじめに対価を貰いうけ、願いを聞き、願いに対価相応の恩寵を与える」
金雀枝尊:「神とはそういうものだ。ただほしいと貪るだけの貴様が、それを名乗るな」
金雀枝尊:両腕の固定を外す。伏水の攻撃でやつの注意が逸れ、隙が生まれた
金雀枝尊:黒く、しかし溶岩のように滾り輝く両腕を振りかぶり、迫る
金雀枝尊:「人を、私の思う善人を怒らせた報いだ」
金雀枝尊:振りかぶった拳を、立ち上がる獣の胴に、打ち込んだ。
金雀枝尊:爆裂。
金雀枝尊:怒り狂い煮えたぎる溶岩とともに、拳が爆ぜてその体を更にえぐり取る
ツキガミ:「が、ああああ──」金雀枝の怒りが爆ぜると共に大きく体積を減らす
ツキガミ:「私は、ここで終わらない──」残るは右腕のみ。至近にいる金雀枝に振り下ろす──!
金雀枝尊:「ぐ、がっ……!」重く、強く、早い。体躯だけならなるほど、相応の物だ。片腕に人の腕を重ねて尚押し込まれる
天喰大輝:「――いいや、終わりだ」押し込まれた姿を見て、それでも確信したように呟く。
天喰大輝:「俺達の“怒り”はこんなものじゃない」
金雀枝尊:「……言うじゃないか、パクり野郎」
金雀枝尊:防御していた遺産の腕がくだけ、人の腕と肩で支える。膝をつき
金雀枝尊:「なら」
金雀枝尊:「私も借りるぞ」
金雀枝尊:打ち込み爆裂させた拳。その破片。正確には骨片の一部。
金雀枝尊:ぼこり、と溶岩があふれる。肉体を創る血液を飲み干すように、赤焔をまとった溶岩が、内側から溢れ出す。
金雀枝尊:噴き出し、冷え固まったその形は、さながら巨大な手。
金雀枝尊:「潰れろ」
金雀枝尊:残った腕をはじめ、頭まで。その手が覆い尽くし、音を立てて握りつぶした。
ツキガミ:「あ、が……」
ツキガミ:ばちん。
GM:血潮に満ちる威圧的なレネゲイドが消える
GM:あなたたちの身体にかかっていた重圧感が消える
GM:────”ツキガミ”が、消えた
”無何有獄”:「オイオイオイ~~、神が死んでんじゃあねーぞコラ!」
”無何有獄”:「これじゃあ俺の平和で穏やかな日常計画が全部パァじゃあねえかよ~~!」
伊丹たると:「そりゃ信仰ほぼ抜きだからなあ、死ぬっちゃ死ぬわ」
伊丹たると:「平和で穏やかねえ、そりゃ欲しいのはわかる」
伊丹たると:「使いすぎたら化け物不可避、そうでなくても隠れないと生きてけねえ、全く甘くねえよなあ」
伊丹たると:「ただなあ」
伊丹たると:「悪い大人が悪い手口で子供騙しました、って言うのは頂けねえよ」
伊丹たると:二丁の消音器付き拳銃から、弾丸が発射される。
伊丹たると:型式も種類も何もかも違う2つの拳銃が発射する弾丸の速度は全く一緒ではない。
伊丹たると:故に、速度の遅い本命の弾丸に速度の速い弾丸を追いつかせ、軌道を強引に変更し続ける
伊丹たると:「責任、取らねえんだろ?お前」
”無何有獄”:「取るわけねえだろうよォ~~! 俺はな~んにも悪くない。普通に暮らしてただけだぜ!?」
”無何有獄”:遺産分類:栄光と勝利の槍。
”無何有獄”:使用者の意志に依らない自動反撃能力
”無何有獄”:無何有獄の言葉をよそに、軌道を変え続ける弾丸を叩き落さんとその穂先が唸る──!
伊丹たると:「じゃあ、これ以上『みっともない大人』、見せられねえな」
伊丹たると:最後の銃声が鳴って
伊丹たると:座標変更、逆行、急加速を繰り返すこと10回
伊丹たると:一弾目、薄荷色が迎撃をすり抜け、『絶対迎撃』の特性に穴を開ける
伊丹たると:二弾目、緑色の砂糖菓子が、あらゆる迎撃を無視し当たり
伊丹たると:三弾目、透明な弾丸が遺産を構成する「法則」を、致命的な領域まで破壊した。
伊丹たると:「破った」
”無何有獄”:「ちぃ、お前も因子使えるのかよォ!!」苛立ちながら瞬時に槍を生成、近寄る弾丸を落とす
”無何有獄”:不格好で不慣れな立ち回り。意志があるがゆえに隙もある
”無何有獄”:覚醒したての伏水ですら見透かせるレベルの隙だ
伊丹たると:「……駄目だな、傷にはならん」それだけ言って銃を降ろす、ここまで言って無様だが、後は彼女に託そう
伏水四十花:「あ・・・・・。」 無何有獄が晒した”隙”。 いや。
伏水四十花:(違う・・・・あれは伊丹さんが)
伏水四十花:無何有獄は”隙”を晒したのではない、”隙”を晒すように誘導されているのだ。
伏水四十花:大人として、こちらの事を信頼してくれた彼に感謝の念を込め、伏水は無何有獄に狙いを定める。
伏水四十花:(でも・・・・)
伏水四十花:怒りの感情に身を任せた一撃は、無何有獄の前で完全に後れを取った。
伏水四十花:怒りの感情は身を亡ぼすのか? 怒りを抑え、淡々と彼を討つのが正解なのか?
伏水四十花:「違う・・・・。」
伏水四十花:――――怒り方は、怒りの握り方は、”彼女”に教えてもらった。
伏水四十花:怒りを拳に籠め、されど怒りに心を支配される事無く、力を振るう術を!
伏水四十花:すぅ・・・・と呼吸を整える。 左足、渾身の力を蓄えていく。 ――跳躍準備。
伏水四十花:思い出す。かつての得意技を。打突かなわぬ遠間から人並外れた跳躍力で強引に打突を決める必殺の一手。
伏水四十花:(――――それをここで決めるッ!!)
伏水四十花:瞬間的な《完全獣化》! 込められた力が爆発し、推進力へと転化する!
伏水四十花:薄墨の様な影をたなびかせての高速移動・・・・擦れ違いざま、爪撃の剣閃を叩き込む!
伏水四十花:「―――――ェェェエンッ!!」
伏水四十花:真正面からの、奇を衒う事のない純粋な”面打ち”。
伏水四十花:されどその一撃は、眼の内に捉えてなお捉えられる事の無い、”意識外からの不意討ち”となる。
伏水四十花:「――――ッ!」 振り返り、無何有獄を見る。残心。
”無何有獄”:「ク、ソがよォ……」致命打。悪態をつき
”無何有獄”:どう、と無何有獄は石畳に崩れ落ちた
伏水四十花:「クソなのは・・・・あなたの方ですよ。」
伏水四十花:その様子を見て、剥き出しの爪を影の中に納めた。
◇合同ED:そして夜は閉じる/Maybe happy
GM:シーンプレイヤー:PC全員
GM:満月が空に……赤い水面の向こう側に見える
GM:戦いは終わった。”ツキガミ”は消え、”無何有獄”は捕縛されて気絶している
GM:伏水には”ツキガミ”がいなくなった時から、遺産の取り回しが良くなったことを感じるだろう
GM:戦闘のような緊張状態でないのなら……この街を満たす血潮を戻すことができる、と
GM:直感的に分かることだろう
伏水四十花:「終わっ・・・・た・・・・?」 己の内に感じる充足感。不安定に荒ぶっていた獣の力が安定していくのを感じる。
伏水四十花:「そうだ!みっちゃん・・・・みっちゃんは!?」
伏水四十花:周囲の状況も忘れ、操られていた親友に向かう
玉鋤満:「しとちゃーん!」がばっ、と抱き着く
玉鋤満:「ごめんねえ、ごめんねえ……」
伏水四十花:「・・・・・!」 突然のハグにかける言葉も見失う
伏水四十花:わなわなと空に伸びる手、それがようやく彼女の背を抱きしめた
伏水四十花:「私こそごめん・・・・みっちゃんが何を考えてたのか、全然・・・・何も・・・・!」
玉鋤満:「ごめんねえ……『あのワインなら治るよ』って教えて貰ったんだ」
伏水四十花:「まさか・・・そのためにあんなカジノなんかに出入りしてたの?」
玉鋤満:「入るのは怖かったけど……しとちゃんの怪我を治すためなら、なんでもないよぉ」
伏水四十花:「馬鹿! みっちゃんの馬鹿! 大馬鹿!」
伏水四十花:ごつん、と頭の真上にげんこつを落す
伏水四十花:「どう見ても危ない店じゃん! 何やってんの!」
伏水四十花:「あんなに、店の常連になるまで入り浸っちゃって・・・・」
玉鋤満:「あ痛ぁぅ……えへへ」涙目になって頭を抑え……すぐに笑った
玉鋤満:「しとちゃんが元気になってよかった」
伏水四十花:「・・・・・・・っ!!」
伏水四十花:「・・・・もうっ! そんなこと言われたら、怒るに怒れないじゃん」
伏水四十花:ふんっ!と言いながらそっぽを向くが、口元が緩み、笑みが隠せていない
天喰大輝:二人を、取り戻した日常を眩しそうに眺める。
玉鋤満:「しとちゃん、ごめんねえ」かくり、と玉鋤の身体が崩れる
伏水四十花:「えっ?」
伏水四十花:「ちょっと、どうしたの? 疲れちゃった?」
玉鋤満:「ううん、違うの」玉鋤の左足が少しずつ……溶けていっていた
伊丹たると:「……!ツキガミによる体力消耗と……溶解!?」時計を見直す、いつの間にやら日の出が近い
伏水四十花:「え・・・・・ ぁ・・・・・」
天喰大輝:「願いの……代償……、ツキガミの奴、死んでもまだ神気取りか……!」
玉鋤満:「なんかねえ、とても……とても、眠いんだぁ」
伏水四十花:親友の脚が少しずつ溶けていく様を、呆然と見つめる
金雀枝尊:「足を治す願いだから、足をもらう、という話か」
伏水四十花:「やめて!そういうのは!言わないでよ!」
伊丹たると:「早めに回収か破壊をすれば何とかなりそうだが……ああもう俺じゃどれだけかかるか」
伊丹たると:遺産を忌々しそうに見ながら
天喰大輝:「……っ、伏水さん! 君が助けるんだ!」
伏水四十花:「足・・・・左足・・・・? ねえ、待って! いなくなったりしないで!」
天喰大輝:「君にしかできない……それに、君が守りたいものだろう!」
伏水四十花:叫び、泣き、己の脚をもぎ取ろうとさえ思ったところで、天喰さんの声が耳に入った
伏水四十花:「私が、出来ること・・・・?」
伏水四十花:「・・・・・・・・。」 胸に手を当てて、深く心臓の音を聞く
伏水四十花:答えは、既にそこにある事に気付いていた
伏水四十花:「この街を覆う赤い水。私とツキガミの血の名残。それがこの子を傷つけているんだ・・・・。」
伏水四十花:「でも・・・・こんなにたくさんの水をどうすれば!?」
天喰大輝:「半分に分かたれていた遺産の所有権の片割れ……ツキガミは死んだ」
天喰大輝:「この町を覆う血は今、全て君のものだ」
伊丹たると:「それ持って『戻れ』って祈ってみな」
伊丹たると:「なに、そこでまた鬼とか出てきても責任取って何とかしてやるよ」
天喰大輝:「感覚は、金雀枝さんに教わってるだろう?」
伏水四十花:「祈り・・・・ふっ、ふふ・・・神様を倒した直後なのにそれって、少しだけおかしいですね」
伏水四十花:「金雀枝さんの、あの時の感覚」
伏水四十花:思い起こす。己の内で暴れ狂う獣を鎮めた時の記憶を。あの時、化け物の身体に触れてくれた彼女の温もりを。
伏水四十花:「やってみます・・・!」
伏水四十花:呼吸を整え、あの感覚を思い出す。街中に満ちた血潮の淀み、流れの停滞が見えた。
伏水四十花:「・・・・・・・っ!!」
伏水四十花:祈る。誰ともなく、神にでもなく。ただただ漠然とした何かに対して、強く、祈りを捧げる。
伏水四十花:(みっちゃんが・・・・日常に帰れますように・・・・)
伏水四十花:「普通」の人間らしい懸命なる祈り。誰かの幸せを願う心。
伏水四十花:その心を以て、街中に溜まり、主を失って淀んだ血潮を精一杯、己の内へと引き摺り込む!
GM:──耳が痛いほどの静寂。
GM:そして、奔流。街を覆う全ての血潮が伏水の元へと
GM:津波のように押し寄せ──
GM:その全てを伏水は掌中に収めることができると、分かった
伏水四十花:「・・・・・ッ!!」 凄まじい勢いの奔流。己を見失いそうになるほどの密度。
伏水四十花:「あ、ああああああッ!!」 左手で右手を抑え、流れ込む血潮を吸収する支えとする。
伏水四十花:だが、足りない。 己の力だけでは、血潮に浮かんだ力の濁流に全身が砕け散ってしまう。
伏水四十花:(誰、か――――。)
伏水四十花:助けを求めるように、手を伸ばし――――
玉鋤満:「大丈夫だよぉ、しとちゃん」その背を支える
伏水四十花:「みっちゃん!?」
玉鋤満:膝を……膝までなくなった左足をついたまま、伏水の背を支える
伏水四十花:「―――――ッ!!」
伏水四十花:彼女に、帰るべき”日常”に支えられている以上、ここで膝をつくわけにはいかない
伏水四十花:最後の力を振り絞る
伏水四十花:血潮の一滴残らず、飲み干し、全てを終わらせる覚悟を決め・・・・・
伏水四十花:やがて、音もなく気配もなく、全ての血潮が伏水の身体に飲み干された
伏水四十花:「終わっ・・・・た・・・・」 ガタガタと笑う膝を両手で支え、笑みを浮かべる
玉鋤満:「よかったあ、しとちゃん……」くたり、と糸の切れた人形のように崩れ落ちる
玉鋤満:……だが、両足はきちんと在った
玉鋤満:すうすうと、小さな寝息を立てている
天喰大輝:「はは……、ちゃんと自分が守りたいものを守れたな」その場に倒れる。殆ど気合いだけで立っていた状態だった。
天喰大輝:倒れたまま《ワーディング》を使用できるか確認します。
金雀枝尊:「っと・・・」
金雀枝尊:「おいおい、こんなところで倒れるもんじゃないぞ」倒れるところを支えておく
GM:血潮がなくなった今、あなたたちは《ワーディング》を使えるようになったことが直感的に分かるでしょう
天喰大輝:「今度は随分優しいね」
伊丹たると:ふらふらになりつつも端末を取り出し、担当者に繋がるか確認します
金雀枝尊:「このまま放り投げてやろうか?」
GM:伊丹さんの電話は3コール以内に繋がり、記憶処理のための大規模部隊が編成されているのが電話越しに聞こえます
天喰大輝:「褒めた時の照れ隠しが毎回乱暴なんだよなあ……」
伊丹たると:「あーもしもし、甘露弾倉です、状況終了したので通信入れてます」
伏水四十花:「あ、あはは・・・・金雀枝さんもお手柔らかに」 仲が良さそうだなあ、などと思いながら二人の様子を眺めている
金雀枝尊:「皮肉めいたやりかたをするほうが悪い」
UGNエージェント:『まあ、街一つの記憶処理だなんて大変ですわね』電話の担当者だけはどこか他人事だ
伊丹たると:「そうですね……詳しい話は来てからやるんで到着時間だけ聞いていいですか?」
UGNエージェント:『ゲートさえ通るのであれば先行班を寄越しますわ……あら、ゲートが通るようになったのですね?』
UGNエージェント:電話越しで何やら相談している声が聞こえる
UGNエージェント:『お待たせしました。十分もあれば先行班が到着できるかと』
伊丹たると:「10分了解です、では一旦切りますね、場所は神社前、動かないでおきます」
伊丹たると:と言って通信を切って
伊丹たると:「金雀枝さん、あと10分な」
伊丹たると:と伝えておく
金雀枝尊:「あぁ、そうか」
金雀枝尊:「なら、手早く仕事はやるとしようか」肩を回しながら、伸びているチンピラのほうへ
伊丹たると:「いってらさー」
伊丹たると:「天喰君はどうする?」
伊丹たると:「10分以内に出るもよしこのまま待って検査と手当受けるもよし」
金雀枝尊:「……さて、と」片腕だけ遺産の腕をだし、先端に銀色の爪を作る
天喰大輝:結局地面に捨て置かれ、地面にへばりついた状態で伊丹さんを見上げる。
伏水四十花:「あっ・・・そういえば、天喰さんと金雀枝さんは所属が違うんでした」
伏水四十花:「金雀枝さんに着いて行かなくていいんですか・・・・?」
天喰大輝:「10分以内に動けるようになると思います?」
天喰大輝:「……? 何で金雀枝さんに付いていくって話になるんだ?」
伏水四十花:「え?」
金雀枝尊:爪で遺産との繋がりを持つ部分……右腕を刳り、槍を回収する。
金雀枝尊:「何の話だ?」
伏水四十花:「だって・・・このままじゃ、離れ離れですよ?」
伏水四十花:「お二人とも仲が良いみたいですし・・・てっきり一緒に居るものかと」
天喰大輝:「いや……別に今までもこういう風に偶然居合わせるくらいでしか会ったことないし……」
金雀枝尊:「妙に腐れ縁が続いているだけで、こういう居合わせでしか会わんぞ。こいつとは」
樺照詩花:「息ぴったりだな!」
天喰大輝:「もう会えないってこともあるかもしれないけど、まあまた会うこともあるかもしれないし」
金雀枝尊:「別に一緒にどうこうする仲でもあるまい」
伏水四十花:「な、なるほど・・・・そういう事なんですね・・・・」
金雀枝尊:「……なんだ。お前」
伏水四十花:(大人だ・・・。大人の関係だ・・・・。) 二人から熟年夫婦に似た関係性を勝手に見出しながら
金雀枝尊:「まさかまだ、私達が付き合ってるだのなんだのと言うつもりか?」頭痛そうにしながら
伊丹たると:「そうなの?」
樺照詩花:「違うのか?」
伊丹たると:天喰君の方を見て
天喰大輝:(伏水さんは「普通」の日常を過ごしてきたからな……友達とはずっと一緒にいるってイメージがあるんだろうな)
伏水四十花:「うう・・・・金雀枝さんからは、違うとは言われたんですけど」
天喰大輝:「付き合ってませんよ」
金雀枝尊:「付き合ってない」
伊丹たると:「はあ」生返事
天喰大輝:「「普通」の高校生ってやっぱりそういうことに興味があるんだなあ……」以前同じような勘ぐりをした少年を思い出しながら
金雀枝尊:「全く……恋愛脳どもが」
樺照詩花:「そうなのか……(じゃあ、チャンスはあるってことだぞ、フシミズ!)」伏水に耳打ちする
伏水四十花:(ここまで強く否定されると、なおさら怪しい)
伏水四十花:(もしかして! 二人は別々の組織の人だから!)
伏水四十花:(ロミジュリって事!?)
伏水四十花:「詩花ちゃん・・・・」 慈愛に満ちた大人の目で詩花ちゃんを見る。そして、両手を肩に置く
伏水四十花:「詩花ちゃん。大人には、色々と人前では言えないような事情があるんだよ。」
伏水四十花:「金雀枝さん。天喰さん」
金雀枝尊:「……なんだ」
伏水四十花:「私が勘違いしていました! お二人は付き合ってません!」
天喰大輝:(伏水さん……少し思ってたけど思い込み激しいところあるな)
伏水四十花:「だから・・・・頑張ってください!!!」
金雀枝尊:「なにを??」
天喰大輝:「あーうんがんばる」これ以上話が長引くと面倒な気配を感じた
伊丹たると:「はいあと4分ー、それ以上アレだと言い訳利かねえから金雀枝さんは頑張ってくれ」
金雀枝尊:「はぁ……妙に時間をくったな」
金雀枝尊:「それじゃあ、私はいくぞ。もらうものはもらったしな」
伊丹たると:「はーいお疲れさまでした、あ」
金雀枝尊:「あ?」
伊丹たると:「符丁だけ貰っていいすか?直でFH協力者の名前書くと色々互いに面倒なので」
金雀枝尊:「……そういえばまともに名乗っていなかったな」
金雀枝尊:「“サルコファガス”の“不平等な切り札だ」
伊丹たると:「はいあざます、ではお疲れさまでした」
金雀枝尊:「あぁ。おつかれ。……天喰は、次はまた面倒に巻き込まれるなよ」
天喰大輝:「うん。今度は巻き込まれる前に潰せるように気を付けるよ」
金雀枝尊:槍を持ったまま遺産の腕で地面を殴りつけ、跳躍。その場から去っていく
伊丹たると:特になんの未練も執着も無く彼女を見送ってから
伊丹たると:「……ちと時間あるな」はた、と思い出してポケットを漁り
伊丹たると:伏水さんの手にぽん、と中の物を置く
伏水四十花:ありがとうございました、と離れていく彼女の後姿を見送っていたところ
伏水四十花:「え・・・?」 手の中を見る
伊丹たると:視線を移せば、水色のテトラパックに入った金平糖
伊丹たると:「……よく頑張ったな」
伏水四十花:「・・・・・!」
伏水四十花:「ありがとう、ございます!!」
伏水四十花:金平糖を握りしめ、伊丹さんに深く、深くお辞儀をする
伏水四十花:流れるように慌ただしくしていたが、ここに来てようやく実感が沸いた。 この夜の騒動は終わり、これで”日常”に帰れるのだと
伏水四十花:手の中の金平糖の感触が、それを伝えてくれた
天喰大輝:“日常”に帰る彼女達を見て、穏やかな笑みを浮かべる。
天喰大輝:彼女が手にした報酬は、自分ではどうやっても手に入らないものだ。
天喰大輝:彼女が自分とは違う道に進んだこと、そしてやり遂げたこと。
天喰大輝:それだけが何よりも得がたい報酬だった。
GM:──空は明るく白み始め、陽光が街に注がれる
GM:赤い月の夜は、かくして閉じられた
◇ED1:知った事か/~None of my business~
GM:シーンプレイヤー:金雀枝尊
GM:事件から半日後、あなたはサルコファガスセルに戻ってきた
GM:持ち帰れた遺産……栄光と勝利の槍(折れてる)を渡す
“マスターロバリー”:「何か……色々話違くね?」
金雀枝尊:「違うよな」
“マスターロバリー”:「回収しに行った遺産って、血じゃなかったっけか」
金雀枝尊:「血の遺産のほうは適合者がいた。しかも驚け」
金雀枝尊:「そいつで覚醒した上、UGNが目をつけた。無理矢理むしり取るわけにもいくまい」
“マスターロバリー”:「そこは無理矢理むしり取ろうぜ」
金雀枝尊:「ヤだよ。寝覚めの悪い」
“マスターロバリー”:「金雀枝は固いぜまったく」
金雀枝尊:「それより後藤。お前理論上は町を覆えるとか、ほぼありえないとか抜かしてたな」
金雀枝尊:「しっかりその通りになってたぞ畜生が」
後藤誠:「えっ、俺が責められるルート入った?」
“マスターロバリー”:「また後藤が何かやらかしたのか」
後藤誠:「いつもやらかしてんのはあんたらでしょうが!」
金雀枝尊:「情報がいつも肝心な所抜けてんだよダボが」
金雀枝尊:「嘘は言ってないとか、言葉遊びに付き合う暇なねえんだよ」
後藤誠:「遺産の挙動全部想定できる訳ないだろ!」
金雀枝尊:「……あ、それは土産な」「首謀者が遺産を持ってたから、ついでに毟ってきた」
金雀枝尊:「折れてるけど」
“マスターロバリー”:「折れてるよな」
金雀枝尊:槍を指さして
“マスターロバリー”:「……んー」
“マスターロバリー”:「血の遺産を見逃したのは、代わりを持ってきたのでよしとしよう。とりあえずUGNに貸しておいてやる」
“マスターロバリー”:「代わりが折れてるのも……まあ、あたしの遺産を勝手に使ってる奴から取り上げたから責めはしねえ」
“マスターロバリー”:「でも遺産が手に入ると思ってたあたしのがっかりした気持ちはどうすればいいんだ!? あァ!?」
金雀枝尊:「知った事か」
後藤誠:こっそりと後ずさり、気付かれないように退室を目指す。
金雀枝尊:「後藤。戻ってきた戦闘員に飲み物」
後藤誠:「……何にいたしましょう」逃亡失敗
金雀枝尊:「いつもの」ソファにどっかりと腰掛け、文庫本を広げて
“マスターロバリー”:「いや、青汁だ。金雀枝には戒めが必要だ。もうちょっと丁寧にお淑やかに遺産を持って帰れ!」
金雀枝尊:「うるせえ。壊したのは私じゃねえ」
“マスターロバリー”:「後藤ォ! 金雀枝が嫌いそうな飲み物な!」
後藤誠:「は、はい!」
金雀枝尊:「持ってきたら殺す」
後藤誠:「う、うええ……!?」
“マスターロバリー”:「さっさとしろ……じゃなきゃこのがっかり感はてめえで晴らす5秒待つ123死ねッ!」
“マスターロバリー”:後藤にコブラツイストを仕掛ける。
後藤誠:「ブゲーッ!」
金雀枝尊:「全く……騒々しい」
GM:かくしてあなたは、あなたの日常に戻った。
GM:後藤が持ってきたのが青汁だったのか、そうでないのかは……まだ、これからの話。
◇ED2:"いつも通り、(はたまた?)"/(in) Ordinary days
GM:シーンプレイヤー:伊丹たると
GM:事件から数日後、あなたは未だにS市にいた。
GM:支部の設立とそれに伴う地元公的機関への根回し
GM:事件によって爆増したオーヴァード覚醒者
GM:記憶処理とそれに伴う新しい記憶の差し込み……etc
GM:やることは山積みだ
UGNエージェント:「忙しそうですわね」本部から来たエージェントは呑気に紅茶を飲んでいた
伊丹たると:「戦闘専にこれやらせて良かったんすか?」などとのたまいつつ先日ワクチン接種のカバーで行った記憶処理のリストを作っている
伊丹たると:「というかなし崩し的に俺が作業してることになってますけどそれよくねえと思いますよ」
UGNエージェント:「支部長を探してはいるのですけど……なかなか見つからないのですよね」
伊丹たると:「えー常套手段の近隣と併合とかあるじゃないですか」
UGNエージェント:「『オーヴァード覚醒者が三割を超えていて』『潜在的な覚醒者に至っては把握すら難しい』外れくじを引きたがる、高潔な精神の支部長もきっといますわ。期待してお待ちくださいませ」
UGNエージェント:「近隣となると……P市になりますけど、良いですの?」
伊丹たると:「えっとP市、ちょっと遠い気がしますけどそれ以外に何か問題が?」
UGNエージェント:「P市、一日に平均して二十四件ジャーム災害が起きてるんですよね」
伊丹たると:「は?」
UGNエージェント:「合併したいです? P市と?」
伊丹たると:「ちょっと日20超えにそれ入れると支部長が堕ちますね、やめときましょ」
UGNエージェント:「そうですわね、P市との合併は止めることをおすすめしますわ」
伊丹たると:「とりあえず全体数把握と記憶処理だけ置いて外れ感回避だけはして……」
伊丹たると:「多少戦力と連絡係を……できる限りこの街で見つけて指導、支部長任せるルートも考えておきますか」
伊丹たると:「俺もこれ終わったら次の任務あるから暇じゃないしなあ……」
伊丹たると:ぐだぐだ言いながらも集計は進んでいる
UGNエージェント:「頑張ってくださいませ」ビスケットを食べながら
伊丹たると:なお昇進とか支部長のポストとかそういうのを全く考えてない
伊丹たると:とっとと仕事だけして然るべき人間に引き継ぐ顔をしている
UGNエージェント:「そういえば……”甘露弾倉”はこのまま支部長になるつもりはありませんの?」
UGNエージェント:「向いていそうですけど」
伊丹たると:「え、何でですか、無いですけど」
UGNエージェント:「あら、そうなのですね……分かりました。正規の支部長を早く据えるよう、本部にも進言しますわ」
UGNエージェント:暗に「言わなかったら『このままコイツ支部長にしたろ』」と思っていたぞ
伊丹たると:「日本支部にいる完全謀略生命体とかもっと向いてる奴はいくらでもいますのでねえ」
伊丹たると:「人手足らないって言っても適材適所は……はーいどうぞ」ノック音を聞きつけて返事をする
樺照詩花:「戻ったぞ、イタミ!」ばぁーん、と元気よく扉を開けて
樺照詩花:「これが今日終わった分のリスト、こっちが突発災害のリストだ」とん、とんと机に書類の山を置いていく
伊丹たると:「早いなサンキュー、そろそろ3時だしこれ持ってしばらく休んでていいぞ」
伊丹たると:樺照の手元に青いテトラパックを置いて
樺照詩花:「……これ、何だ?」貰ったものを不思議そうに見ながら
伊丹たると:「褒美」
樺照詩花:「そうか……ん、受け取った!」
樺照詩花:「そうだ、イタミ。錬金術を知っているか」顔を綻ばせてテトラパックをスカートのポケットにしまい、伊丹に向き直る
伊丹たると:「モルフェウスの物質操作じゃなくて?あ、断っておくけど俺できないからな」
伊丹たると:書類上はモルフェウスとオルクスのクロスブリードだが、自身に瞬間的に物質を生成する能力はない、承知済みだ
樺照詩花:「何とな……ぶるせら? ショップで靴下を売るとゼロが1つ増えるんだ!」
伊丹たると:「あ、そういう現代式?」
樺照詩花:「お店で脱いで渡すとゼロが2つも増えるんだ! これで支部の財政難も救えるぞ!」
伊丹たると:「樺照」真面目に仕事の手を止めて向き直る
伊丹たると:「お前が店の前で靴下を脱ぐ行為に、どれだけ値がつくか、それはどうしてか」
伊丹たると:「承知しているか?」
樺照詩花:「いや……? 『写真を撮らせてくれるならもっと色をつけるよ!』とは言われたぞ!」
伊丹たると:「そうか」
伊丹たると:「なら、理解するまで売るのはやめておけ」
樺照詩花:「そうか……? よく分からないが、イタミが言うのなら、止めておくぞ」
樺照詩花:首を不思議そうに傾げながら
伊丹たると:「俺は答え言えないからな、良識として外付けはされてるけど実際に感触としては知らないから」
伊丹たると:はあ、とため息をついて仕事に戻る
伊丹たると:価値もわからず一方的に値をつけるのは取引ではない、搾取だ
UGNエージェント:「紅茶、ごちそうさまでした……正規の支部長は早急に探させますわ」
UGNエージェント:「『代理支部長、チルドレンに下着売りを強要する』なんてなったら大変ですものね」そう言ってエージェントは席を立った
伊丹たると:「早めに頼むー、俺に教育機関のまともな指導ができる気しない」
伊丹たると:「あ、そうだ」
伊丹たると:「……いや、これ本人たちに聞いてからだな」
伊丹たると:何か用事を言おうとしたが、思い直して見送る
伊丹たると:「樺照さん、玉鋤さんと伏水さんと日程調整して1日作ってくれね?」
伊丹たると:「勿論休んでからでいいけど」
樺照詩花:「フシミズとタマスキだな、分かったぞ!」ぴゅー、と駆けて部屋を出ていった
伊丹たると:「ちゃんと休めよー」ひらひらとそれを見送って
伊丹たると:さて
伊丹たると:代わりが見つかる気がしないのは、気のせいだろうか
GM:かくしてあなたは、あなたの日常に戻った。
GM:正確には、まだエージェントとして活動することはできなさそうだが……支部長代理を下番するのは、いつになるのやら。
◇ED3:P 境界を分かつ者/Partition un/「usual」
GM:シーンプレイヤー:天喰大輝
GM:事件から一週間と少し。あなたは大学に戻り、普通に講義を受け、普通にレポートを出し
GM:普通に食堂に向かおうとしていた
水城まこと:「おはよう、大輝くん。元気かな?」あなたを呼び止めるのは……水城まことだ
天喰大輝:「……おはようございます、先輩」つい先日の騒動の記憶が蘇る。うんざりしたような声は何とか出さないように自制できた。
天喰大輝:「いつも通りですよ。先輩はいつも元気そうですね」
水城まこと:「そりゃあ元気さ……ただ、この前の旅行は悪いことをしたねえ」
水城まこと:「元気が過ぎたようで、私は飲みすぎで倒れて寝てたんだって? 病院でそう聞いたよ」
天喰大輝:そのように記憶処理した、とは聞いている。時系列的にも無理のない処理だろう。
天喰大輝:「いいですよ。その分ゆっくり観光できましたし」
天喰大輝:「先輩と一緒だと振り回されっぱなしですからね」
水城まこと:「ハハハハハ」笑って答えない
水城まこと:「まあ前の旅行の詫びだ。昼食くらいは奢るよ。何を食べる?」
天喰大輝:「……本当に『前』の旅行の詫びだけですか?」
水城まこと:「まあまあ、好きなもの頼みたまえよ大輝くん」そう言いながら天喰の背を押して食堂の列へ
天喰大輝:「答え濁しましたね今」
天喰大輝:押されながら。
天喰大輝:「……じゃあ日替わり丼で」安くてそれなりの量があり、具が変わるので比較的飽きないコスパメニューだ。
水城まこと:「それじゃあ私は……カレーライスにでもしようかな」注文を終え、二人分の席を確保する
水城まこと:「いただきます、と」手を合わせ、机の上にある七味をだばだばと入れ始めた
天喰大輝:「辛いのが好きにしてもカレーと七味じゃ辛さの種類違いません?」
水城まこと:「いや、辛いのは好きじゃないよ?」ぱくり、と食べて汗を拭きながら
水城まこと:「欲しいのは刺激さ。本物のね」
天喰大輝:「はあ」気合いの抜けた声
天喰大輝:漫然とからあげ丼を食べる。特に美味くはないが、まずくもない。
水城まこと:「ところで大輝くん、ビザは持っているかな?」
天喰大輝:「……うわ、オチが見える確認」
水城まこと:「大学ももうすぐ春休みに入るだろう? ここらで少し海外旅行にでも行こうと思ってね」
天喰大輝:「なるほど。それで何故俺に確認を? って一応聞いておいた方がいいですかね」
水城まこと:「そりゃあもちろん……大輝くんも連れていくからさ!」
水城まこと:「安心したまえ、旅費は出すよ」
天喰大輝:「……行き先と日程によりますね。俺にも予定があるので」
水城まこと:「行き先はフランスだよ」
水城まこと:「ざっと二週間ちょっとかな、現地で過ごすのは」
天喰大輝:「二週間。何するんですか。先輩のことだから単なる観光旅行じゃないんでしょう」
水城まこと:「察しがいいねえ」にこにこ
水城まこと:「調べるのはフランスに伝わる魔女の伝説だよ」
天喰大輝:「魔女」
水城まこと:「死者の蘇生にまつわる黒魔術を使って火刑にされたそうだ」
水城まこと:「今でもその黒魔術の書物はどこかに残っているという話がコミュニティで挙がっている」
水城まこと:「いやはや、死者の蘇生については百回以上聞かされた話だが……」
水城まこと:「それがコミュニティに『わざわざ』挙がってくる。どうにも実在しそうなことじゃあないかい?」
天喰大輝:「どうですかね。単なるそういうブームかもしれないですよ」
天喰大輝:言葉とは裏腹に、その可能性がないと断ずるにはこの世の裏側には異常が蔓延っていることを既に知ってしまっている。
天喰大輝:死者の蘇生などという話は与太話ではなく、天喰にとっては体験談に過ぎない。
天喰大輝:「……」先の展望を頭の中で想定する。
天喰大輝:「……現地集合でいいですか」
水城まこと:「おいおい~、旅行中での語らいも旅の楽しみだろう?」
水城まこと:「……ま、現地集合でもいいよ」
水城まこと:「大輝くん、けっこう自主休講するしねえ。何かしら忙しいんだろう?」
天喰大輝:「すみませんね。帰りは一緒に帰れると思うので、思い出話なら付き合いますよ」
水城まこと:「ああ、それじゃあまた現地で会おうか」
天喰大輝:「先輩好みの刺激があるといいですね」心にもないことを言う。
水城まこと:「ふふふ……実を言うと場所の目星はついているんだ」
水城まこと:「ノートルダム大聖堂に隠し部屋があってね、そこに仕舞われているらしい」
天喰大輝:「世界遺産じゃないですか。隠し部屋ってどう探す気ですか」
水城まこと:「そりゃあ……コッソリとさ!」きらきらした目をしている
水城まこと:「錠開けや赤外線センサーの切り方については一通り覚えているからね」
天喰大輝:「なんでだよ」素の突っ込み
天喰大輝:何で自分と同じような技能を覚えてるんだよ、の意。
水城まこと:「そりゃあ警備員の人たちに迷惑をかけるわけにはいかないからね」
水城まこと:「コッソリ入ってコッソリ出るようにしなきゃあいけない」
水城まこと:水城まことの中には「そもそも入らない」という選択肢はないようだった
天喰大輝:「……犯罪の共犯は御免ですよ」
水城まこと:「何、バレなければ犯罪じゃあないのさ」
水城まこと:「そして私はバレるほど柔な鍛え方してないからね。問題ない」
天喰大輝:「侵入はともかく、旅行ってことまでは了承しておきます」
水城まこと:「ああ。もちろん現地の観光も楽しみにしてくれ」
水城まこと:「ルーブル美術館もたまには足を運びたいからね」
天喰大輝:「そういう観光なら歓迎ですよ」
水城まこと:「ああ。では今日はこれで」そう言い、水城は席を立った
天喰大輝:「昼食、ありがとうございました」礼を言って、昼食に戻る。
天喰大輝:作業のように胃に落としてから、スマートフォンを取り出す。
天喰大輝:(先回りして現地に行くとして、どれくらいの時間が要るか……)
天喰大輝:(もし本当にレネゲイドが関わる案件だとすれば、世界遺産に封印されたものが本当にあるのなら)
天喰大輝:(それは確実にとんでもないものだ。先輩みたいな『まともな』侵入方法では絶対に入れないだろう)
天喰大輝:(浅月さんに施設侵入のノウハウでも教わっておくか……レクチャーと渡航、侵入で最短三日)
天喰大輝:(対処と後始末、余裕を確保しておくことを考えると……)
天喰大輝:「まったく、忙しい冬休みになりそうだ」
天喰大輝:端から見れば、トラブルメーカーの先輩に振り回される「普通」の大学生のような台詞を吐いて。
天喰大輝:「普通」の先輩を守り、異常との境界線を分かつ番人として、動き出した。
GM:かくしてあなたは、あなたの日常に戻った。
GM:普通を守るために、普通でないことを行う。あなたの戦いはまだ終わらない
◇ED4:雨降って地固まる/Quarrel Over→be Over:ed
GM:シーンプレイヤー:伏水四十花
GM:事件から二週間ほど。あなたは自室のベッドで目を覚ます
玉鋤満:「しとちゃーん、学校いくよー!!」
GM:窓の外から聞こえる大きな声に
GM:起こされて
伏水四十花:「・・・・・・うん!」
伏水四十花:事件からしばらく、身の回りの生活は思っていた程の変化もなく、むしろ以前と同じような日々が続いていた
伏水四十花:友達に起こされるのもいつも通り
伏水四十花:「・・・・っしょっと」
伏水四十花:手早く身嗜みを整えるのもいつも通り
伏水四十花:「もぐもぐ・・・・いってきまーす」
伏水四十花:食パンを口にくわえ、遅刻しないように急いで家を出るのもいつも通り
伏水四十花:「ほ(お)はよー!」
玉鋤満:「おはよー!」だきっ。背中からしがみつく
伏水四十花:「ほはっ!」
伏水四十花:口から飛び出したパンを慌ててキャッチ
伏水四十花:「なにをー!」 じたばたとして振りほどきながら
玉鋤満:「わー、っとと。しとちゃん、すっかり元気になったねぇ」振り解かれ、たたらを踏みながら
伏水四十花:「おかげさまでねー」
伏水四十花:「そう言えば聞いた?現国の鈴木先生が・・・・」
伏水四十花:何気ない会話。いつもと同じ情景。「普通」の日常。
伏水四十花:「それと・・・・そうそう、P市の件」
伏水四十花:だが、あの日以来、二人の会話には「普通」ではない日常が混じるようになった
伏水四十花:「また、ジャームが出たんだって・・・・怖いねー」
玉鋤満:「P市、なんかすっごいキケンなところって聞いてるよぉ」
伏水四十花:「怖いね・・・・」
伏水四十花:「普通」ではない日常の会話。以前の自分が聞けばしかめっ面で聞いていたかもしれない
伏水四十花:それでも、伏水はこの「普通」ではない日常を思いのほか気に入っていた
伏水四十花:なぜなら・・・・
伏水四十花:「ありがとう。」 不意に隣を歩く友達に声を掛ける
玉鋤満:「? なにがー?」首を傾げ、こてりと伏水の肩に
伏水四十花:内心で「こいつー」と思いながらも、歩く速度を合わせる
伏水四十花:「・・・・一緒に居てくれて」
玉鋤満:「ううん、私がしとちゃんと一緒にいたいんだよぉ」腕を絡めて体を寄せながら
玉鋤満:「だから……私こそ、ありがとうねぇ」
伏水四十花:「・・・・・・。」
伏水四十花:「・・・・・ねえ」
伏水四十花:内心で、不安に思っていた事が一つあった
伏水四十花:彼女がどうしてここまでしてくれるのか。「普通」を離れてなお、自分と一緒にいてくれるのか。
伏水四十花:「・・・・どうして?」
玉鋤満:「なにがー……って聞き返すのもヤボだね」
伏水四十花:「・・・・ごめん」
伏水四十花:もしかしたら、あの日の”事故”のせいなのかもしれない。
伏水四十花:それが負い目となってるから、彼女がここまでしてくれるのかもしれない。
伏水四十花:そんな、疑いの目を友達に向ける自分が嫌いで。
伏水四十花:それでも、この不安は一人で抱えるにはあまりにも大きすぎるものであった。
玉鋤満:「いいよぉ、謝らなくて」
玉鋤満:「いろんな危ないことやダメなことをしたけど……私がね、しとちゃんと一緒にいたいからだよ」
玉鋤満:「だから、これは私のわがままのせいだよ。しとちゃんが気に病むことは全然、これっぽっちもないよぉ」
伏水四十花:「・・・・・ありがとう」
伏水四十花:言わせてしまった、とも思う。玉鋤満は頭が良くて優しい子だ。自分が気にしている事を察して、慰めの言葉をかけてくれたのかもしれない。
伏水四十花:だが、そんな疑念はどうでもいい。
伏水四十花:自分にとっての真実は――――
伏水四十花:「ありがとう。私の為に、頑張ってくれて・・・一生懸命に祈ってくれて」
伏水四十花:あの日見た光景、それが信じるべき真実なのだと、そう思う。
伏水四十花:「あははは・・・・お互いに、変な所で回り道しちゃったね」
玉鋤満:「お礼なんていいよぉ。返してくれるなら~」
玉鋤満:「放課後デートしてねぇ~」
玉鋤満:へにゃへにゃと笑いながら
伏水四十花:「いいけど」
伏水四十花:「また”闇カジノ”は勘弁だからね!」
伏水四十花:「”闇カジノ”だけじゃないよ!”裏賭場”とか、”悪パチンコ”とか・・・・とにかくそういうのは全部ダメだから!」
玉鋤満:「しとちゃあん、なんか私のことヘンな場所行く子だと思ってなあい……?」
伏水四十花:「じとー」 じとーとした目で見つめる
伏水四十花:「”闇カジノ”の時、めちゃくちゃコナレ感があったよね?」
玉鋤満:「えへへ、裏賭場は『今は』行ってないよぉ」
伏水四十花:「行ってたんじゃん!」
玉鋤満:「えへへ……そういうもの探すのに、便利だったからぁ」
伏水四十花:「えぇっ!? それってまさか・・・・最初から”こっち”の事を知ってたの!?」
玉鋤満:「ううん、知らなかったよぉ」
玉鋤満:「ただ、普通の手段じゃ治せないなら……オカルトにも手を伸ばすよ」
伏水四十花:「はあ・・・・」
伏水四十花:「まったく、もう」
玉鋤満:そう言って、伏水の左腿を撫でる
伏水四十花:「うっひゃっ!?」
玉鋤満:「すっかり良くなったねえ」
伏水四十花:後ろ足に蹴る
玉鋤満:「うわっとぉ」飛び退って避けた
伏水四十花:「今度やったら本当に蹴るからね!」
伏水四十花:「ああ・・・まったく・・・」
伏水四十花:「次からは、危険な事をする時は私にも言ってよ」
玉鋤満:「良い蹴りだねえ。本当に治ったんだねえ」にこにこ。少し目尻に涙を浮かべて
伏水四十花:「・・・・うん」
伏水四十花:「うん・・・・うん・・・・ああっもうっ!そんな風に喜ばれたら怒れないじゃん!」
玉鋤満:「危険なことはもうあんまりないよ」
玉鋤満:「街の賭場は伊丹支部長が頑張って片付けてたから……あ、メールだ」
玉鋤満:「『放課後に支部に来て欲しい』だってさぁ。デートはお預けだねえ」
伏水四十花:「残念」
伏水四十花:「じゃ、行こうか」
伏水四十花:そう言って、登校を急ぐ
伏水四十花:少女たちの日常はあの日の夜に赤い湖の底でどろどろに崩れ去った
伏水四十花:それでもなお、新しい日常はこの先へと続いている
伏水四十花:・・・・・・そして
GM:放課後。S市支部
GM:あなたたちは支部長(臨時)の伊丹たるとの前にいた
玉鋤満:「伊丹しぶちょー、何の用事ですかぁ」
伏水四十花:「こらこら。目上の人なんだからもっとしっかりと」
伊丹たると:「おう、時間作ってもらって悪いな」
伊丹たると:「まあ適当に座ってくれ」二人の席にはそれぞれ数枚の書類が置いてある
伊丹たると:パタパタと紅茶を入れ、ついでに冷蔵庫からシュークリームを二人分出して
伊丹たると:「待たせた、それは好きに食ってくれ」
玉鋤満:「いただきまぁす」
伏水四十花:「ありがとうございます。いただきます」
伏水四十花:遠慮しがちにシュークリームに手を付ける
伊丹たると:「んで、用件だが……まあ食いながらでいい」
伊丹たると:「端的に言えばこっからの君らの身の振りだな」
伏水四十花:「身の振り方・・・! 進路って事ですか?」
伊丹たると:「割と近い、って言うか選択次第ではこれで就職もあり得る」
伊丹たると:「選択肢はざっくり言って2つ」
伊丹たると:「1、イリーガルとして登録。簡単な検査や訓練は必要だが、こっちなら前線でバリバリ働くとかは無し、どうしてもこの街やばいって時は声かけるかもしれない」
伊丹たると:「2、エージェントとして登録。こっちはもう就職して仮研修として任務したり手伝いしたりをすることになる。」
伊丹たると:「すぐに決まるのはメリットっちゃメリットだが後々転職しにくくなったりとかのデメリットも馬鹿にならん、視野に入れてる場合はよく考えてからな」
伏水四十花:「・・・・・。」
伏水四十花:「みっちゃんはどうしたいの?」
玉鋤満:「私は、しとちゃんのやりたいことを応援するよ」いつもの声音とは一転、真面目な声色で
玉鋤満:「私のしたいことはそれ。どちらの選択肢でも構わない」
玉鋤満:「しとちゃんと一緒にいられるなら」
玉鋤満:「神さまの一つや二つ、何の問題もないよ」
伏水四十花:「・・・・そう。」
伏水四十花:しばらく、秒針が何度も回り切る程の時間、口を閉ざして考え込む
伏水四十花:だが、答えは既に”あの時”に決めていた事だ
伏水四十花:「伊丹さん・・・・」
伊丹たると:「おう」
伏水四十花:「あの日、天喰さんと話した時に言われたんです」
伏水四十花:「”君は、何の為に戦う”のか・・・・って」
伏水四十花:「私は答えました」
伏水四十花:「”日常”を。家族や、仲間や、友達と一緒に居られる”日常”を守りたい・・・・って」
伏水四十花:「エージェントではなく、イリーガルとして登録してください」
伏水四十花:「それが・・・・みっちゃんや、みんなと一緒に居られる道だと思うから」
伊丹たると:「……ん、了解」
伊丹たると:「まあ、学校いけるうちはそれを楽しんだ方がいいよな」
伊丹たると:「玉鋤さんは?」
玉鋤満:「私もしとちゃんと一緒です」
玉鋤満:「伊丹支部長や……あの燃えてた人みたいに、強いわけじゃないから」
伊丹たると:「はいよ」
伊丹たると:「んじゃこれ回収して」書類の山からエージェント登録書類を回収
伊丹たると:「今手元に残った奴がイリーガルの登録書類」
伊丹たると:「名前、電話、メアド、連絡用住所、コードネーム、印鑑」
伏水四十花:「はい。 名前に電話に・・・・コードネーム?」
伊丹たると:「とりあえず全部埋めれば今日は終わり……ああそっか」
玉鋤満:「コードネーム……???」
伊丹たると:「そう、要るんだコードネーム、何かとデリケートな問題でな」
伊丹たると:「実名を掌握されたりすると色々悪用の恐れがあるから登録する人は全員付けてるの」
伏水四十花:「SNSとかでも、実名は怖いですからね」
玉鋤満:「へえ~~……伊丹支部長もコードネームあるんですか?」
伊丹たると:「おう、書式違うけど一応こっち俺の奴のコピー」
伊丹たると:ぺら、と出した紙のコードネーム欄に「甘露弾倉」と書いてある
伏水四十花:「えーっと・・・・”甘露弾倉”」
玉鋤満:「”甘露弾倉”……どういう意味を込めてつけたんですか?」
伊丹たると:「俺飴を替えて打つ能力だから、そのまんま、読みは……当時の担当者が付けたから覚えてねえな」
伏水四十花:「能力・・・・ コードネーム・・・・ うーん・・・・」
玉鋤満:「なるほど、能力からつけるんですね」
伏水四十花:「それじゃあ、私の場合は黒くて大きな・・・・”オオサンショウウオ”になるから」
伏水四十花:「オオサンショウウオ太郎?」
伏水四十花:壊滅的なセンスだ
伊丹たると:「……ネット、使っていいぞ?」
玉鋤満:「キョダイオオサンショウウオ、とか?」
伊丹たると:タブレットを二人の前に置く
伏水四十花:「オオサンショウオジラとか・・・・オオサンショウオメラとか・・・・」 ネットでパチパチしながら
伏水四十花:「伊丹さ~~~ん!!!!!!」 30分ほどそうして考えていたが、最終的に伊丹さんに泣きついてきた
伊丹たると:「おうおう」ぱちぱちと弾いて『オオサンショウウオ 別名』と検索
伊丹たると:するとトップに「別名:ハンザキ」と出てくる
伊丹たると:「これとかどうよ」
伏水四十花:「おおっ!? えっと、『半分に裂かれても生きていられる強い生命力からその名が・・・・』」
玉鋤満:「おぉ~、強そうな名前だねえー」
伏水四十花:「・・・・・ちょっとグロいけど。うん!」
伏水四十花:「それってつまり、不屈の闘志があるって事ですよね」
伏水四十花:「あり・・・・ありなんじゃないでしょうか」
伊丹たると:「お、これにするか?」
伏水四十花:「はい! では、その名前で登録を・・・・」
伊丹たると:「……どした?」
伊丹たると:「今回はまあたまたまだが別に漢字表記とカナ表記が両方無いといけないってことは無いぞ」
伏水四十花:「それは・・・・そうなんですけど」
伏水四十花:「その、もしよろしければ、伊丹さんにも何か名前を頂けませんか?」
伊丹たると:「うおんすごいの来た、俺名づけに自信ねえんだけどな……」
伊丹たると:そう言いながらも少し検索エンジンを回して
伊丹たると:「"仄暗い水の底から"、とか?」
伏水四十花:「え・・・・・?」
玉鋤満:「ホラー映画のタイトル……?」
伊丹たると:「君獣化した後消えて現れるだろ、だから毎回戻ってこれますようにって。利便性皆無だなこれ……」
伏水四十花:「天喰さんの能力のように・・・・ですね」
伏水四十花:「ありがとうございます」
伏水四十花:そう言って、書類に今しがたつけられた自身のコードネームを記載していく
伏水四十花:”仄暗い水の底から”
伏水四十花:それは、深き水の底からの再生を願う言葉。
伏水四十花:心折れ、身が砕かれようとも、再び日の当たる場所へ戻ろうという強い意志が込められた名。
伏水四十花:伏水の「普通」は、あの日、赤い水の底で終わりを告げた
伏水四十花:それでもなお、戦い続ける意思を持てるのは
伏水四十花:親友とともにある新しい”日常”を守りたいと思えたからだ
伏水四十花:「それじゃあ、次はみっちゃんの番だね」
伏水四十花:”日常”は続く。
伏水四十花:例えそれが「普通」のものではなくとも。
伏水四十花:そこに、護るべき相手がいるのならば。
玉鋤満:「私のかぁ~~、どうしよう……」
玉鋤満:しばらく三人で「ああでもない、こうでもない」と言い合う声が響くだろう
玉鋤満:だが……そうして決まったコードネームはかけがえのないものになるはずだ
GM:かくしてあなたは、あなたの日常に戻った。
GM:親友と、今日と同じ明日を歩むために。少しだけ違うことをしながら
GM:「Bloody moon,in the lake」閉幕