Bloody moon,in the lake



GM:とーど―
メイン 見学

本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.



PC1:「仄暗い水の底からハンザキ伏水 四十花ふしみず しとか (キャラシート)PL:氷山
PC2:「異端審問スーサイド天喰 大輝(あまじき たいき) (キャラシート)PL:黒鉛筆
PC3:「甘露弾倉ポッピン・グラベル伊丹いたみ たると (キャラシート)PL:ミハエル
PC4:「不平等な切り札シルバーバレット金雀枝 尊えにしだ みこと (キャラシート)PL:青いポスト

Index

  • ◇マスターシーン:好意と悪意/Affection≒friendship
  • ◇OP1:お見事、一等賞/Bad days
  • ◇OP2:旅行先で/Cheers! Cheers! Cheers!
  • ◇OP3:遺されたもの/Die in vain
  • ◇OP4:赤い湖/Enigmatic Enigma
  • ◇ミドル1:恐るべき獣/Fear beast≠Friend
  • ◇ミドル2:呉越同舟/Gathering ov's
  • ◇ミドル3:見るも聞くも/Hearsay collect
  • ◇ミドル4:人ならざる者たち/Imitate human
  • ◇ミドル5:思うも感じるも/Jumble ramble
  • ◇マスターシーン2:善意と悪意/Kindly god=evil
  • ◇クライマックス:笑い話で終わらせるために/Laugh story
  • バックトラック
  • クライマックス演出
  • ◇合同ED:そして夜は閉じる/Maybe happy
  • ◇ED1:知った事か/~None of my business~
  • ◇ED2:"いつも通り、(はたまた?)"/(in) Ordinary days
  • ◇ED3:境界を分かつ者/Partition un/「usual」
  • ◇ED4:雨降って地固まる/Quarrel Over→be Over:ed


  • プリプレイ

    GM:まずはPC1から自己紹介お願いします
    伏水四十花:はい!
    伏水四十花キャラシート
    伏水四十花:「え・・・・? ”闇カジノ”って・・・・う、うん! 面白そうだね!」
    伏水四十花:伏水四十花(ふしみず しとか)。ごく普通の家庭に生まれ、ごく普通に高校に通う高校3年生です
    伏水四十花:元々、剣道部の実力者としてブイブイ言わせていましたが、試合中の事故により左足を故障
    伏水四十花:そのまま流れで部活も引退し、受験勉強に専念するつもりでしたが、どことなく心に隙間が空いたような日々を送っていました
    伏水四十花:玉鋤満からの遊びの誘いは、そんな伏水にとっては格好の気晴らしとして重宝していましたが・・・・
    伏水四十花:今回は”闇カジノ”に誘われるという事で
    伏水四十花:・・・・・どうなってしまうんでしょうねえ!?
    伏水四十花:オーヴァードとして覚醒した後は影の沼に潜むオオサンショウウオの姿に完全獣化する予定
    伏水四十花:縮地・バックスタブ・間隙の魔術師でダメージを増やしたり、豊富なHPを生かして時間凍結・拡散する世界を決めたいです
    伏水四十花:そんな感じでよろしくお願いします
    GM:はーい、よろしくお願いします。そんな”普通”の女子高生のあなたのHOはこちら!

    シナリオロイス:玉鋤満 推奨感情 任意/任意 あなたはS市の高校に通う学生だ。放課後、いつものように友人の玉鋤満(たますき・みつる)に誘われて遊びに出かけた場所は、いつもと違うところだった。煌びやかな照明、けたたましい音楽、飛び交うチップ──闇カジノだ。
    場の空気に呑まれながらも、ギャンブルに興じたあなたが勝ち取った景品は、「ツクヨミ」と呼ばれる銘柄のワインだった。

    玉鋤満:「やっほー、しとちゃんカラオケいこー」
    伏水四十花:「うん。いこーっ!」
    GM:では続いてPC2、お願いします
    天喰大輝:はーい
    天喰大輝キャラシート
    天喰大輝:天喰大輝(あまじき たいき)。「普通」の大学生です。
    天喰大輝:幼少期から「普通」であることを強いられ、「普通」であることに強迫観念じみた思いを抱いています。
    天喰大輝:具体的には勉強の成績も運動も常に平均付近をキープしたり、常に周囲の人間の動向を観察して「普通」の行動を心がけてる空っぽ人間。
    天喰大輝:「普通」に執着している為、自分とその力への嫌悪感が拭えません。
    天喰大輝:なので同じ力で「普通」の人達に害をなす存在を絶対に許しません。
    天喰大輝:覚醒時の事件から、FHとは相容れないし、UGNの掲げる人類とオーヴァードの共存もちょっと違うなーとなってフリーランスで勝手に非オーヴァードを守ったりしています。
    天喰大輝:衝動は自傷。自分を含め、レネゲイドを否定する『輪廻の獣』の適合者。戦闘時は暴走し、『輪廻の獣』の因子によって髪と目が白く染まります。
    天喰大輝:この前死んだ両親が元FHで、自分がその実験体で、自分から生まれたものは全部輪廻の獣の因子を持つことを知ったり、因縁のマスターエージェントを倒したりしました。
    天喰大輝:性能としては、セットアップで自傷の変異暴走を受けて5D10のダメージを受けて火力を上げるクソ燃費ですが、クライマックスではセットアップラストアクションで加速する刻よりも早く動いてインフェルノを叩き込みます。今回はナーブジャックも持ってるぞ。ラスアク蝕命の魔眼でコストも踏み倒します。『輪廻の獣』もあるのでボスの行動を封殺します。
    天喰大輝:オーヴァードには割と棘のある態度になっちゃうと思いますが、いい感じにしていくので、よろしくお願いします!
    GM:はーい、よろしくお願いします! そんな普通……普通? の大学生のあなたのHOはこちら!

    シナリオロイス:水城まこと 推奨感情 任意/任意 あなたはゼミの先輩の水城まことにフィールドワーク……という名前の小旅行にS市へと連れ出されていた。
    アルコールで酩酊を覚えることもなく、性欲も薄いあなたを水城が連れていったのは……カジノだ。酒も女もやらぬなら、賭博の興奮に浸ろうというワケである。
    中に入ると誰かが景品を勝ちとったところのようで、ワインを高く掲げていた。
    掲げられているのは──高密度のレネゲイドが詰まったワイン。遺産か、それに近いシロモノだ。
    あなたが嫌な予感を覚えるとともにワインの瓶が破裂し、津波のように赤いレネゲイドがカジノ場に満ちた。

    水城まこと:「大輝クン、旅こ……フィールドワークに行こうか」
    天喰大輝:はあ、分かりましたよ……(裏カジノとか、裏社会にはオーヴァードが関わってることもあるし護衛として付いていこう)
    GM:では続いてPC3、お願いします
    伊丹たると:はーい
    伊丹たるとキャラシート
    伊丹たると:「伊丹だ、できれば苗字で呼んでくれると助かる。」
    伊丹たると:伊丹たるとです、UGNで働いているエージェントです。
    伊丹たると:生まれてからずっと報酬と引き換えにジャーム討伐している掃除屋みたいな組織で働いていましたが
    伊丹たると:主にUGNがジャームの討伐を引き受けていくおかげで組織の商売が終わってしまい、なし崩し的にUGNに入りました
    伊丹たると:無償化っていいことばっかりじゃないなあ
    伊丹たると:好きなものは金ですが、守銭奴になりたいわけじゃないというのが本人の言です
    伊丹たると:実際本人の口座そんなに金入ってないらしいです、不思議ですね
    伊丹たると:性能
    伊丹たると:オルクスとモルフェウスのクロスブリードです
    伊丹たると:基本はフォールンピストルで射撃し最低限の攻撃を確保しつつ
    伊丹たると:妖精の手とかカバーリングとかパーティの隙間をちょこっとずつ埋める感じの運用をします
    伊丹たると:今回は点数伸びたので砂塵霊と隠された世界を追加しました
    伊丹たると:能力は飴を弾丸にして物理法則無視した色んなことをします
    伊丹たると:こんな感じです、よろしくお願いします
    GM:はーい、便利屋隙間産業なたるとくんのHOはこちら!

    シナリオロイス:ツキガミ  推奨感情 任意/任意 あなたは”ツキガミ”というジャームの討伐任務にあたることになった。
    件のジャームの討伐任務が組まれるのはこれで三度目だ。一度目は逃走され、二度目では殉職者を出しながらも勝利を収めた。しかし、確実に倒したはずなのに蘇り、悪行を重ねている。
    あなたはS市での”ツキガミ”の目撃情報を掴み、急ぎ現地に赴くことになった。

    ツキガミ:「ぷるぷる、ぼく悪いジャームじゃないよ。すきなたべものは善人と子どもだよ」
    伊丹たると:「いや駄目だろ」
    伊丹たると:殉職出して討伐したのにまた出てきたんですか
    伊丹たると:しゃあない今度こそ棺桶に入れます
    GM:二度と蘇らないようにしてやろう!
    GM:最後はPC4、お願いします
    金雀枝尊キャラシート
    金雀枝尊:「私は善人じゃない」
    金雀枝尊:「一人でも多く、誰かの怒りを守るために。怒りのままに、身勝手に、不平等に人を助ける。」
    金雀枝尊:金雀枝尊 エニシダ・ミコト。タケルでもなければしだにゃんでもない。
    金雀枝尊:気性は穏やかではあるが、言葉遣いや態度に棘が多く、怒っているように思われがち。口癖が「腹立たしい」なのも悪いと思う。
    金雀枝尊:自分の思う善人と、守られるべき人の怒りを守る。という心情と欲望のもと、零細セルに身を置くFHエージェントです。
    金雀枝尊:背中に「イフリートの腕」と「殺戮器官」のハイブリット武装を埋め込んでおり、戦闘時は大きな腕として展開し、怪力四本腕で戦うぞ。
    金雀枝尊:ちなみにその腕は爆発するし、エグザイル混じってるから骨も伸びる。
    金雀枝尊:性能はウロボロス/エグザイルの暴走ギミック型。殺戮器官+紅蓮の憎悪+背徳の理+巨人の影を、怨念の呪石で起動してすごいバフを盛る。
    金雀枝尊:あとはその状態で『風鳴りの爪》と《復讐の刃》でいっぱい殴る! 以上!
    金雀枝尊:(変異暴走:破壊なので暴走しててもリベンジできる)
    金雀枝尊:このあたりで。よろしくおねがいします
    GM:はーい! しだにゃんのHOはこちら!

    シナリオロイス:ツクヨミ  推奨感情 任意/任意 あなたはマスターロバリーより遺産強奪の任務をお願いされた。強奪するのは「ツクヨミ」と呼ばれる遺産だ。詳しいことは分からないが、使用者に不死性をもたらすらしい。S市のFHの息がかかった闇カジノで景品として出ているとのことだ。
    当然、素直にチップを稼ぐ必要などない。正面から強奪すればいい。マスターロバリーもそう言っている。
    現地にたどり着いたあなたが見たのは──赤い湖に沈んだ街並みだった。

    ツクヨミ:ツクヨミミミ~ン
    金雀枝尊:あのクソアマ強盗ロバリー……また曖昧な話を……
    GM:頑張って遺産を強奪しようね
    GM:ではトレーラーを読み上げてプリプレイを終わりとします
    GM:■トレーラー
    昨日と同じ今日、今日と同じ明日。
    世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
    だが、世界はすでに変貌していた──────

    真紅が零れ、溢れ、満たされ。
    街は真紅に沈み、澱み、溺れ。
    真紅の水面に映る月は無口で。

    ただ、空と水面の月を見て獣が哄笑する。

    ダブルクロス the 3rd Edition『Bloody moon,in the lake』
    ダブルクロス──────それは裏切りを意味する言葉。



    マスターシーン:好意と悪意/Affection≒friendship


    GM:P市郊外の神社。日は沈みかけており、空は朱から黒に変わっていく。
    GM:一人の女生徒が八百段を超える神社の階段を上り、下る。上る、下りる。上る。
    ???:「はあっ、はあっ、はあっ……」額で玉のようになった汗を制服の袖で拭う。
    ???:賽銭箱に小銭を放り入れ、二礼、柏手。目をつむり、何かを小声で祈る。
    ???:「……君の祈りを、叶えようか」その祈りを聞き届けたかのように、林の裏からか細い声が響く。
    ???:「だ、誰ですか……!?」女生徒は誰ともしれぬ声に狼狽える。
    ???:「私かい、私は……”祈りを叶えるもの”だ」
    GM:────黒い夜空に、白い満月が浮かんでいた。




    ◇OP1:お見事、一等賞/Bad days


    GM:シーンプレイヤー:PC1、登場侵蝕はまだ覚醒してないのでなしです
    伏水四十花:登場侵蝕って、なんですか?
    GM:なんだろうね、不思議だねー
    伏水四十花:わーわからないけどなんだか不吉な予感ー

    GM:夕刻。日は既に沈み、空は薄暗い。
    GM:P市駅近くのカラオケ店に伏水は来ていた。
    GM:というわけで 芸術:歌唱 で振ってね。
    伏水四十花:なにっ!?
    玉鋤満:しとちゃーん、点数低い方がオゴリね♪
    伏水四十花:(2+0)dx+0 【芸術:歌唱】 そんなもの一介の女子高生が持ってるはずが・・・・!
    DoubleCross : (2DX10) → 9[7,9] → 9

    玉鋤満:2DX+4 芸術:歌唱
    DoubleCross : (2DX10+4) → 10[2,10]+7[7]+4 → 21

    伏水四十花:「~~~~~♪」 それなりに上手い歌。得点を付けるならば90点は固い
    伏水四十花:「さっ、次はみっちゃんの方だよ」
    GM:腰まで伸びた艶のある黒髪。スカート丈は校則通りの長さで、真面目そうな雰囲気が窺えるが、耳にピアスを付けていた。
    玉鋤満:「くれ~なずむーまちのー」
    玉鋤満:99点。無敵だ
    玉鋤満:「いぇーい、私のかち~」Vサイン
    伏水四十花:「え・・・・ あ・・・・・?」
    伏水四十花:呆けたように立ち竦み、無意識でぱちぱちと拍手を送る
    伏水四十花:友人としての付き合いは長いが、これ程歌が上手いとは思っていなかった
    玉鋤満:「じゃ、カラオケはしとちゃんのオゴリってことで!」
    伏水四十花:「ぐ、く、くやしい・・・・でも」
    伏水四十花:「はあ~、あれだけの歌を聞かされたら、ねえ」
    伏水四十花:そう言いながら、財布を手に取り帰り支度を始める。これがラスト一曲だったのだ
    伏水四十花:「おっかしいなぁ。発声にはそれなりに自信があったのに」
    玉鋤満:「走り込みの差かなあ」
    玉鋤満:伏水の引退を機に玉鋤も部活を辞めていた
    玉鋤満:ただ、個人練はずっと続けているのだ
    伏水四十花:「・・・・続けてるんだ。基礎練」
    伏水四十花:「それだったら、別に辞める必要もなかったのに」
    伏水四十花:僅かに動きの鈍る左足に意識を向けながら、そう言う
    玉鋤満:「うーん、しとちゃん辞めちゃったし、別にいっかな、って」
    伏水四十花:「あはは、なにそれ」
    伏水四十花:「・・・・そんな事言われても全然嬉しくもなんともないよー」
    玉鋤満:「私はしとちゃんと一緒にいたいもんね~」笑いながら抱き着く
    伏水四十花:「こいつめ~~」 首に腕を絡めながら
    伏水四十花:──嬉しくはないとは言ったが、それは嘘だ。
    伏水四十花:本当は少しだけ、嬉しかった。
    玉鋤満:「今日は~、これからどこに行こっかなー」
    玉鋤満:体をくっつけたままカラオケ店から出る
    伏水四十花:「いい加減にはなれんかー」
    伏水四十花:彼女の身体を軽く手で押しながら言う
    玉鋤満:「うぇへへ、良いではないか、良いではないか~」そう言いながらも押された距離だけ離れた
    伏水四十花:「あらら」 少し残念そうに見送り
    伏水四十花:「遊ぶにしても、そろそろ変化も欲しいよねー」 スマホで地図を見ながら
    伏水四十花:「どこかない?穴場スポット」
    玉鋤満:「そだねー……あるよ。面白いトコ」
    伏水四十花:「おっとぉ?みっちゃん先生のとっておき?」
    玉鋤満:「えっへへ、OGに聞いた場所だけどね。こっちだよ、こっち」伏水の手を引いて路地を進む
    伏水四十花:「わっ! なになに~?」 口元ににやけが漏れる
    GM:ゴミの一つも落ちておらず、吐瀉物もない。ともすれば表通りよりも綺麗な路地裏を歩いていく
    伏水四十花:わくわくする。何か”非日常”の予感がするような、そんな高揚感を感じた
    伏水四十花:彼女と一緒ならば、きっと面白い事が待っているに違いない
    伏水四十花:そう思いながら路地裏を抜ける
    玉鋤満:「2人でーす」そうして、路地裏を抜けた先の扉の前にいた、黒い燕尾服を着た男にVサインした
    伏水四十花:「え・・・ええ~~~~~~!?」
    伏水四十花:この”非日常”は予想外だった
    GM:2mを優に超える大男は首肯し、扉を開ける
    伏水四十花:「ちょ、ちょっとみっちゃん・・・・・なにこれ!?」
    玉鋤満:「さ、いこ? しとちゃん」
    伏水四十花:「あ、どもです」 大男に軽く頭を下げ、流されるままに流れていく
    GM:扉を抜け、階段を下りた先は──
    玉鋤満:「OGに聞いたんだけどねー、なんかお金が増えるんだって、ココ」
    GM:煌びやかな照明、けたたましい音楽
    伏水四十花:「は、ははーん、お金が増える。そう、それって」
    伏水四十花:脳内に駆け巡る「違法賭博!」「暗黒カジノ!」「ヤクザ御用達!」の文字
    玉鋤満:「どうもですー」燕尾服を着た男(入口のとは別の者だ)からチップを受け取り、伏水に手渡す
    伏水四十花:「ありがと」 思わず受け取る
    伏水四十花:「って、違ーう!」 ノリでチップを床に叩きつけようとして・・・・思い留まった
    伏水四十花:(あ、あぶなっ・・・・暴れたらその筋の人に”別室”に連れていかれるやつじゃん!)
    玉鋤満:「初めてならね~、あれが分かりやすいよ」玉鋤が指差したのはビンゴゲームだ
    伏水四十花:「ちょっと、ちょっと待ってくれるかなぁ?みっちゃん」
    伏水四十花:「このチップは誰のお金で買ったのかなぁ?」
    玉鋤満:「私のお小遣いだよ?」
    伏水四十花:「・・・・いくらくらい使ったの?」
    玉鋤満:「お年玉分だから……五千円くらい?」
    GM:ちなみにチップ1枚で1万円だ
    伏水四十花:「へ、へぇ~~・・・・意外とそんなもんで遊べ」 と言いかけたところで、レート表が見えた
    GM:天井近くにある掲示板で交換レートが分かるだろう
    GM:伏水に渡されたチップは優に百枚を超えていた
    伏水四十花:「ねえ、多くない?これ」
    伏水四十花:「チップ1枚が1万円って見えるから・・・・100万円くらいない?これ」
    玉鋤満:「なんかねー、やってたら……増えた!」
    伏水四十花:「―――――!!」 絶句。
    伏水四十花:「リアルラックはここにあったかー」
    玉鋤満:「簡単に増えるよー、しとちゃんもやってみなよ」
    伏水四十花:「簡単って、ああ・・・・」 少し抵抗する素振りを見せるも、流れでルーレット卓に着く
    伏水四十花:「もう・・・・一回だけだよ」 そう言いながら、赤のマスにチップを1枚だけ乗せた
    伏水四十花:(本当は、こういうのちょっとだけ興味があったんだよね・・・・)
    玉鋤満:「ええー、もっといっぱい出したらいっぱい増えるよー」
    伏水四十花:「いやいや。人のお金で賭け事なんて」
    玉鋤満:伏水の置いた場所”以外”の全てに置いていく
    伏水四十花:「え・・・・・・?」
    伏水四十花:「な、なにしてんの!?」
    伏水四十花:「せっかく稼いだチップなのに!」
    玉鋤満:「全部に入れたら、どれかは当たるよー」
    GM:2人の言い争いをよそにルーレットに玉は入れられる
    伏水四十花:「ええい! もうどうにでもなれー!」
    GM:コロコロ……コロン
    玉鋤満:「わ、しとちゃん大当たりだ」
    伏水四十花:「やった!」
    GM:けたたましいファンファーレ、目もくらむような眩しい照明の演出
    伏水四十花:「え?なに?なにこれ!?」
    玉鋤満:「うーん、最初に大当たり出すといっぱい増えたんだけどなー。しとちゃんが当てちゃった」
    玉鋤満:「ま、いっか。まだたくさんあるし」燕尾服を着た男を呼び止めて追加のチップを貰いながら
    伏水四十花:「まだやるか」
    伏水四十花:とは言うものの、一回当ててはいそれまででは収まりが悪い
    伏水四十花:それでは次はこちらとばかりに戻ってきたチップを今度は「黒」に載せる
    玉鋤満:「じゃー、私はこっち」赤の方へチップの山を滑り込ませる
    GM:コロコロ……コロン
    GM:玉が入ったのは「黒」だった
    伏水四十花:「!!!!????」
    伏水四十花:「じゃ、じゃあ・・・・」 だんだんと上昇するボルテージに頭が麻痺してきた
    伏水四十花:「次はここで」 そう言って、今度は数字の「34」を指定
    玉鋤満:「わーお、一点賭けとは勝負に出たね! じゃ、私はここ」
    玉鋤満:伏水の賭けた場所の周囲4マスへ賭ける
    GM:コロコロ……
    GM:34
    伏水四十花:「わっ!!! ねえ、見た!?みっちゃん!」
    伏水四十花:「それじゃあ次は・・・・」
    伏水四十花:辞め時を、失った
    伏水四十花:「56!」 「45!」 「33!」 「29!」
    伏水四十花:次々に、大穴狙いの一点賭けを続けていく
    玉鋤満:「あ~ん、今日はぜんぜん増えない~!」
    GM:…………そうして、あなたの連勝が20を超えたころ
    GM:「おめでとうございます。こちら、記録更新のプライズになります」ひときわ大きなファンファーレと、いっそうの眩しい照明と共に
    GM:あなたにワインボトルが手渡された
    伏水四十花:「わ、わあ・・・・・!」
    伏水四十花:あれよこれよといううちに大勝ちしてしまった
    玉鋤満:「わ、としちゃんすごーい! 私もそれ欲しかったんだよね~」
    伏水四十花:「こら!未成年がどうしてこんなものを欲しがるのさ!」
    伏水四十花:「でも・・・・」
    伏水四十花:気持ちはわかる。勝てば気分が良いし、このワインボトルはトロフィーの様にも見える
    伏水四十花:「でも、それならこのボトルはみっちゃんにあげようか?」
    玉鋤満:「んーん、とったのはとしちゃんだから、いいよ」
    伏水四十花:「なぁ~んだ。それじゃあお構いなく」
    伏水四十花:そう言って、手に入れた『ボトルトロフィー』を遠慮なく頭上に掲げる
    伏水四十花:「取った~~~!」
    GM:──そうして、あなたはつかの間の栄光を手に入れた
    GM:シーンカット。ロイス取得のみ可能です
    伏水四十花:玉鋤満ちゃんに 〇親友/え?本当は悪い子? でロイスを取ります
    GM:OK

    ◇OP2:旅行先で/Cheers! Cheers! Cheers!


    GM:シーンプレイヤー:PC2。登場侵蝕をお願いします
    天喰大輝:登場侵蝕って、何ですか?
    GM:普通を大事にするための儀式です
    天喰大輝:なら仕方ない
    天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (49 → 55)

    GM:S市繁華街。喧騒、怒声。目が潰れそうな眩しさのうるさい照明
    水城まこと:「さあ、もう一軒行こうじゃあないか、大輝くん」
    水城まこと:ゆるくウェーブのかかった黒髪、前髪で隠れていない方の鳶色の瞳は常に笑っていた。
    水城まこと水城みずきまこと。天喰のゼミの先輩だ。
    水城まこと:酒精のためか、顔はやや赤い。
    天喰大輝:「まだ飲むんですか。結構酔ってませんか先輩」
    天喰大輝:同程度に飲んでいる筈だが、全く平常時と変わった様子はない。
    水城まこと:「そういう大輝くんはあまり酔わないねえ。もっと飲まないのかい」
    天喰大輝:「飲もうと思えば飲めますけど、酔ったことはないですね。こればっかりは体質ですから」
    水城まこと:「まあ、体質なら仕方ないね」
    水城まこと:「このS市にはフィールドワーク……の建前で来たんだが」
    水城まこと:「”何”がいるか、知っているかい?」
    水城まこと:水城まこと。学業優秀、教授陣への受けもいい。ただ一つの悪癖を除いて
    GM:ちなみに、レネゲイド事件で自主休講したときの課題や先生への口利きで良くしてもらっている先輩なので、天喰君はこの先輩の頼み事はかなり断りづらいと思われます
    天喰大輝:「いるって言い方で、誰じゃないってことは動物か……オカルトの類いですか」
    水城まこと:「そうだね。この地にまつわるは人狼伝説だ」
    水城まこと:「起こりは安土桃山まで遡る」
    水城まこと:オカルト趣味。一人で研究会を作るほどの奇人である
    天喰大輝:「……建前なのはフィールドワークじゃなくて旅行の方なんじゃないですか?」
    天喰大輝:「経済学じゃなくて民俗学の」
    水城まこと:「民俗学で食えると思っちゃいないさ。土地を転がしてた方がずっと儲かる」
    水城まこと:「とはいえ、趣味はお金が掛かるものだからね。いくら稼いでも稼ぎすぎるということはない……ああ、話はどこまで進んでたかな?」
    天喰大輝:「人狼伝説の起こりが安土桃山ってところまで」
    水城まこと:「ああ、まだ最初だったね。この地を収める武将、字伏なはなし
    水城まこと:「文書を当たっても削られたり、焼かれたりで名前は分かっていない」
    天喰大輝:「削られたってことは意図的に、ですか」
    天喰大輝:名前のない存在、ということで連想する存在はあったが、それとは関係ないだろう。
    水城まこと:「そうなるね。昼間に神社へ行っただろう? 現地なら名前の残った文書があると思ったが……なかなかどうして、難しい」
    水城まこと:嘆息する水城はそこはかとない色香を漂わせていたが、天喰には興味のないことだろう
    天喰大輝:「罪人ってことですかね。土地を治めていた武士の名を削るとなると、相当重い」
    水城まこと:「分かっているのはこの地を収める武将が人狼を三度みたび討ったということだけだね」
    水城まこと:「『満月と共に現れるものを討ち、新月と共に現れるものを討ち、夜が明ける前に討つ』」
    水城まこと:「まったく、昔の伝承は曖昧な記述が多くて困るね。同じ人狼を討ったのか、別の人狼を討ったのか」
    水城まこと:「そもそも、人狼はいたのか。それすらもふわふわしているときたものだ」
    天喰大輝:「盗賊か何かを人狼になぞらえて語っただけかもしれませんね」ロマンのないことを言う。
    水城まこと:「あっはっはっは、そうかもしれない」
    水城まこと:「……だが、本物はどこかにある」
    水城まこと:「私はそう信じているよ」
    天喰大輝:「……まあ、盗賊を倒したなら、名前が消されているのはおかしいですしね」
    天喰大輝:「何か崇められるものを殺して、宗教的なタブーに触れた、とかの方が通る気はしますね」
    水城まこと:「タブーか、良い響きだね」
    水城まこと:「禁忌を破る、犯す。いかにも本物に近付けそうな行いだ」
    天喰大輝:あるいは、それは本当に本物だったのかもしれない。大拡散以前にも、時折「普通」からかけ離れた……超常の存在は確かにあったという。
    水城まこと:「狛犬でもひっくり返してくるかな」
    天喰大輝:「やめてくださいよ。捕まって説教されるか、最悪通報されるだけですよ」
    水城まこと:「日本は世知辛いねえ……アメリカじゃあそんなことはなかったよ」
    水城まこと:「……さて、大輝くん。スマホの電池は残ってるかな?」
    天喰大輝:「……いや、アメリカの方が宗教的なタブーは強いでしょう」
    GM:空です
    天喰大輝:「……先輩がずっと引きずり回すから充電する時間なんてありませんよ」
    水城まこと:「なるほど、これは困ったね」
    GM:見知らぬ路地。ゴミは一つも落ちておらず、ネズミの一匹もいない。清潔に過ぎる路地
    天喰大輝:携帯用のバッテリーも持ってきていた筈だが、見当たらない。ホテルに忘れてきてしまったのかもしれない。
    水城まこと:「メキシコを巡ったときの話なんだが……”その手”の縄張りは、道が綺麗に掃除されているそうだ」
    天喰大輝:(……少し、気が抜けてるな。今回はそういう・・・・話じゃないとはいえ)
    水城まこと:「人は見た目から入る、というわけだね。舐められないためには身だしなみから、ということだ」
    天喰大輝:「……もしかして」
    天喰大輝:「ハメました?」
    水城まこと:「いや、偶然さ?」襟を正し、ポケットからネクタイを取り出して締める
    水城まこと:「大輝くんも堂々としたまえよ。舐められたら……沈められてしまうぞ?」
    水城まこと:「いやあ、タブーを破るのは楽しみだなぁ!」
    天喰大輝:「いやいや……ちょっと……危ないですよ……」
    天喰大輝:一応、「普通」の制止を試みる。
    GM:天喰の制止も聞かず、水城は黒い燕尾服の男に話しかけた
    GM:やや離れた天喰には「日本語ではなく、英語でもなさそうだ」ということだけは分かった
    天喰大輝:(くそ……勝手に足を突っ込む分には俺だけ帰ってもいいんだが……)
    天喰大輝:(裏社会はレネゲイドに通じていることがままある。……それに先輩が巻き込まれる恐れもないとは言えない)
    水城まこと:「おおい、大輝くん。許可がとれたよ。入ろうか」会話を終えた水城が天喰に手を振った
    天喰大輝:「……分かりましたよ……俺も行けばいいんでしょう……」
    天喰大輝:怯えを押し殺している風を装う。しかし渋々といった様子は演技ではない。
    水城まこと:「はっはっはっ、よく分かっているじゃあないか」肩を組み、開けられた扉をくぐり、階段を下り──
    水城まこと:「”その手”は賭博場を持っているのが世の常だが」
    水城まこと:「いやあ、日本でこの規模のものは珍しいね」
    GM:──闇カジノである。
    天喰大輝:(……確かに。日本の闇カジノは大抵雑居ビルかマンションの一室に偽装しているものだが)
    GM:だが、喧騒よりも天喰の気を引くものがあった
    GM:2人の女子高生が手を上げて喜んでいる
    天喰大輝:(高校生までいるのか。……「普通」の世界も物騒になってきたな)
    GM:その一人が持っているワインボトル……超高密度のレネゲイドだ
    GM:遺産かそれに類するレベルの。恐ろしい密度のレネゲイドである
    天喰大輝:(……付いてきたのは、正解だったな)
    水城まこと:「女子高生も入れるなんて良心的なところだねぇ」のんびりとした声
    伏水四十花:「取った~~~~~!」 手の中の物が何なのかも知らずに、一人の女子高生がそれを掲げて喜んでいた
    天喰大輝:(このカジノ、潰しておくか)
    天喰大輝:「先輩の良心を疑う発言なんですが……」
    天喰大輝:(できれば背後関係も調べておきたいな)
    天喰大輝:(オーヴァードだけの会員制クラブでもやっておけばいいものを)
    天喰大輝:(「普通」の人まで巻き込んだ以上、俺の敵だ)
    GM:ピ シッ
    GM:天喰の決意に当てられたか、そうでないか。
    GM:女子高生の持つワインボトルにひびが走り、決壊する
    天喰大輝:「――っ!」
    GM:あふれるは赤、紅、朱
    天喰大輝:先輩の前に出る。
    GM:奔流、濁流、洪水
    GM:ワインボトルからあり得ない量の水があふれだし、天喰の視界を赤く染めていった
    天喰大輝:(くそ……っ、何でこのタイミングで……行動に移してもいないのに、敵意を悟られた……!?)
    天喰大輝:(先輩は……く……見えない……)
    天喰大輝:「……!」呼ぼうにも、赤い洪水の中では声も出せない。
    天喰大輝:(死なせてたまるか。絶対に助ける)
    天喰大輝:(そして――元凶は必ず殺す)

    GM:──シーンカット。ロイス取得のみ可能です
    天喰大輝:水城まこと ○庇護/辟易
    GM:OK!

    ◇OP3:遺されたもの/Die in vain


    GM:シーンプレイヤー:PC3。登場侵蝕をお願いします
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (28 → 31)

    GM:──新月。空に星は少なく、ただ暗く
    ツキガミ:「ウガァァ──」
    GM:遠吠えを上げてジャームが灰になっていく
    樺照詩子:「げ、ほっ……”甘露弾倉”、やれたようですね」
    樺照詩子:樺照詩子は血だまりに沈みながら、笑っていた
    伊丹たると:「おう」2丁のリボルバーをケースに仕舞い、樺照の方へ
    伊丹たると:行きがけに通信機で状況の終了と救護班の要請をすます
    伊丹たると:「はい、了解です」
    伊丹たると:救護班が来るまで5分、間に合うかどうかは、正直かなり怪しい
    樺照詩子:致命傷。リザレクトしていない、できていない
    樺照詩子:「これで、あのジャームは、倒せたんですよね……?」
    GM:間違いなく、ツキガミが灰になったのを伊丹は確認した
    伊丹たると:「ああ、ちゃんと灰になってるよ」
    樺照詩子:「よか、った……これで、皆が平和に暮らせるなら」
    樺照詩子:「私が、命を賭けた甲斐は、ある」
    伊丹たると:「……末期みたいなこと、あんまり言うなよ」
    伊丹たると:「死ぬか生きるかを分けるのは、気の持ちようだぞ?」間に合う確率は、客観的に言えば低いとはいえだ
    樺照詩子:「自分の死期くらい、分かりますよ……足、拾ってくれます?」千切れた足は遠くでひしゃげていた
    伊丹たると:「お前なあ……」といいつつも、律儀にそちらにいき、足を拾う
    伊丹たると:「これでいいか?復元とかは専門外だから無理だぞ」
    樺照詩子:「うふふ、ありがとう、ございます」当然、繋がらないが……気持ち的には満足したようだ
    樺照詩子:「……もし、妹に会うことがあったら」
    樺照詩子:「『精一杯生き抜いた。満足した』と言っていた、と」
    樺照詩子:「伝えて、ください……」呼吸が浅くなる。瞼がゆるやかに閉じられる
    伊丹たると:「……了解したよ」ぽん、と頭に手を置いて
    GM:──第二次ツキガミ討伐任務、殉職者一名。
    GM:”水蓮の花びらロータス・ペタル”、樺照詩子
    GM:20に満たぬままその生涯を閉じることになった

    GM:空は青く、日は高く。冬にも関わらず、暖かい気温……だが、ここの空気はいつでも寒々としていた。
    GM:UGN共同墓地。任務で殉職し、身寄りのない者が眠る場所。
    GM:今日は、あなたをかばって亡くなったチルドレンの命日だ。
    GM:建前として、社会通念上の”普通”の儀式として、あなたはここに来ていた
    伊丹たると:花屋で買ってきた花を置き、水を替え、線香に火をつける
    伊丹たると:ついでに、得意の洋菓子屋で買ってきたクッキーを供える
    伊丹たると:「……」
    樺照詩花:「あなたは……」
    GM:そうして、黙祷を済ませたあなたに声をかけるものが一人
    GM:振り返ってみると、”水蓮の花びら”の面影がある少女がそこにいた
    伊丹たると:「……あ、すみません、邪魔しましたね」
    樺照詩花:「誰、ですか」
    樺照詩花:「そこはお姉ちゃんの眠ってるところです」
    樺照詩花:「なんで、あなたがお姉ちゃんのお墓参りをしてるんですか」
    伊丹たると:……ああくそこういうのが嫌だからこの風習やりたくねえのに
    樺照詩花:敵意、警戒。そうしたもののこもった目だった
    伊丹たると:「伊丹たると、彼女が最後に同行した任務の同行者だ」
    樺照詩花:「……っ! じゃあ、あなたが」
    樺照詩花:名前を聞いて顔色を変える
    樺照詩花:「あなたが、お姉ちゃんが死んだ原因ですかっ!」
    樺照詩花:怒りの声。纏うレネゲイドが戦闘態勢の気配を漂わせる
    伊丹たると:「……そーだな、好きなだけ恨んでくれていい」
    伊丹たると:どこに原因があったのか、追及してても仕方がない、恨んで彼女が進めるならそれでいいか
    樺照詩花:「……いいえ、恨みません」言葉に反して恨みのこもった目で睨んでいる
    樺照詩花:「戦って、守って、死んだ。それだけです。理由を求めても仕方ない」
    樺照詩花:「……理屈じゃ、分かってるんですけどね」ふ、っと空気が軟化する
    樺照詩花:「どいてもらえますか。私もお姉ちゃんに会いに来たんです」
    伊丹たると:「感情じゃそうもいかんだろ、ん、ああ、邪魔した」さっとその場を去ろうとする。こちらの用は済んだ
    GM:お墓参りをする妹……樺照詩花を尻目に、あなたは共同墓地の入り口へ向かう
    UGNエージェント:「こんにちは、”甘露弾倉”。良い天気ですわね」
    UGNエージェント:「任務のお話です」
    GM:入り口にはUGNエージェントが立っていた
    伊丹たると:「どうもー、また任務ですね」
    伊丹たると:「続きどうぞ、こっちも今日の用は終わってます」
    UGNエージェント:「任務はジャーム討伐ですわ」
    UGNエージェント:「場所はS市。討伐対象は”ツキガミ”」
    伊丹たると:「……え」
    伊丹たると:「またっすか」
    伊丹たると:あの時確かに目の前で灰になったんだが、と思いつつも先を促す
    UGNエージェント:「ふふふ、リザレクトが上手なジャームなんですのね」
    UGNエージェント:「とはいえ、一度倒した相手。戦闘に関しては心配していませんわ」
    UGNエージェント:「むしろ、気を付けるべきはS市の特異性でしょうか」
    UGNエージェント:「S市にはUGN支部が未だ設置されていませんわ。地元政治家や警察がおそろしく難色を示していられるからですわね」
    UGNエージェント:「現地での支援は望めないとお考え下さいませ」
    UGNエージェント:メタ的な話をすると、調達判定は振れません。UGN支部がないので
    伊丹たると:「あー介入しにくいタイプ、となると少な目の人数でちゃちゃっと片す感じになりますね」
    UGNエージェント:「私も、偉いお方たちに”お願い”はする予定ですけど……間に合いそうにありませんね」
    伊丹たると:「まあ、特殊な調達物少ない方ですし大して障害にはならない方ですよ」
    UGNエージェント:「なので、”甘露弾倉”と、そこの”宝石水蓮ジュエルドロータス”の二名で解決してもらいますわ」
    UGNエージェント:UGNエージェントが伊丹の背後を指差す
    伊丹たると:「あーはいはい2人……」
    伊丹たると:「え」
    伊丹たると:背後いるんだ
    樺照詩花:「ツキ、ガミ……?」
    樺照詩花:「何言ってるんだ、そいつは……倒したんだろう?」
    樺照詩花:受け入れられない、といったように
    UGNエージェント:「さあ。リザレクトしたんじゃないでしょうか」
    伊丹たると:ケースはいくらでもある、討伐前に種を残して再生の芽を作ったとか、死んだ記憶からレネゲイドビーイングとして再誕したとか
    伊丹たると:だけれどどれも確定とはいかない、余計なことを言わず成り行きを見守る
    樺照詩花:「な、んで……! お姉ちゃんが、命を賭けてまで……!」
    UGNエージェント:「まあ、大変でしたわね。ご冥福をお祈りいたします」
    UGNエージェント:UGNエージェントは涼しい顔をしていた
    伊丹たると:「ちょっとお姉さん余計な事を言いすぎないでくださいよ……!?」
    UGNエージェント:「ええ、そうでしょうか……? 死んだ人の冥福を祈るのは普通のことではないのかしら……?」
    UGNエージェント:「まあ、私は死後の世界なんて信じていませんけど」
    伊丹たると:「お姉さあん!!」
    樺照詩花:「バカにしてるのかっ!」
    伊丹たると:火にガソリンを注ぎ続けている光景に眩暈がしてくる
    UGNエージェント:「元気一杯で素敵ですわね」
    UGNエージェント:「その有り余る元気で仇をとってきなさいな」
    樺照詩花:「う、ぐっ……この……! 言われなくてもやってやる!」
    伊丹たると:「お姉さんお願いだからガソリン撒くだけ撒いて俺を一人にしないでくれませんかねえ……?」
    UGNエージェント:「ああ、そうそう。現地へ行く前の試供ひ……支給品はこちらになりますわ」
    UGNエージェント:アイテムを入手しました
    GM:アイテム『飴』×4と高性能治療キット×4をプレゼントです
    GM:アイテム:『飴』
    種別:使い捨て
    解説:二十種のドーピング検査を通過し、現行法において違反性は一切ない、完全合法にして絶対安心安全な薬。
    ものにぶつかって砕けることで薬効を発揮する。
    戦闘不能になったものを対象として使用する。対象の戦闘不能を回復し、HPを2D点回復する。その後、対象の侵蝕率が1D点上昇する。
    このアイテムはリザレクトと一緒に使用することもできる。また、自身が戦闘不能になったときにも使用できる。

    伊丹たると:「素直に弾薬と治療キット……ですねこれ」
    UGNエージェント:「使用感を後でお聞かせください。改善に努めますわ」
    伊丹たると:「……ん?」弾薬にしようと裏の成分表を見て一般的な甘味料が入ってないことを確認し
    伊丹たると:「あ、はい、了解です」
    伊丹たると:あまり使いたくねえなあと思いながらもそれを仕舞う
    伊丹たると:「現地にはこのまま直行で?」
    UGNエージェント:「ええ、表にゲート持ちを待たせていますわ」
    伊丹たると:「あ、素直に助かります」
    UGNエージェント:「仲良く頑張ってくださいね、お二人とも」
    樺照詩花:「煽ってるのか、キサマ……??」
    伊丹たると:「胃が痛え~~~~~~~~~~頑張ります」
    伊丹たると:あははと乾いた笑いとため息を同時に漏らしながら
    伊丹たると:いつものように表に歩いて行った

    GM:──シーンカット。ロイス取得のみ可能です
    伊丹たると:樺照詩花 連帯感/○怖え
    伊丹たると:以上
    GM:OK


    ◇OP4:赤い湖/Enigmatic Enigma


    GM:シーンプレイヤー:PC4、登場侵蝕をお願いします
    金雀枝尊:金雀枝尊の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (44 → 54)
    GM:今日もしだにゃん絶好調

    GM:サルコファガスセル。
    GM:”マスターロバリー”を頭とする小規模なセルだ
    GM:あなたは今日もまた、”マスターロバリー”に呼ばれてやって来ると、
    GM:後藤が”マスターロバリー”にアームロックかけられていた
    “マスターロバリー”:「てめえの頭は空っぽか、あァ!? アタシの名前を言ってみろオラァ!」
    後藤誠:「れ、レガシー、です……マスターレガシー……」
    “マスターロバリー”:「次ロバリーっつったら捻るぞ!」ぽいっ、と後藤を捨てる
    金雀枝尊:「……」
    金雀枝尊:「人を呼び出しておいてなにやってる。クソアマ」
    “マスターロバリー”:「おう、金雀枝ァ。よく来たな」
    “マスターロバリー”:「後藤のアホに制裁加えるのなんざいつものことだろうが」
    後藤誠:「うぅ……しくしく……」
    金雀枝尊:「……まぁいい。それで、今度は何が欲しいってんだ?」どっかりと、アジトの中のソファに座って足を組む
    “マスターロバリー”:「何だっけ、あの……酒? 後藤、説明しろ」這いつくばった後藤を蹴る。
    後藤誠:「グボーッ!」
    GM:では、後藤さん。情報判定の時間です
    情報項目 ・S市で活動するセルについて  <情報:FH>7
    ・ツクヨミについて <知識:遺産>6

    後藤誠:・S市で活動するセルについて を《コンセントレイト:ノイマン》《生き字引》で判定
    後藤誠:7dx7+2
    DoubleCross : (7DX7+2) → 10[4,6,7,8,9,10,10]+10[5,5,6,8,10]+6[6,6]+2 → 28

    後藤誠:・ツクヨミについて
    後藤誠:5dx+3>=6
    DoubleCross : (5DX10+3>=6) → 10[2,4,7,9,10]+6[6]+3 → 19 → 成功

    GM:余裕の成功。では情報開示
    A.S市で活動するセルについて S市で活動するのは”ゴールドミード”と名乗るセルだ。市の政治家や警察に働きかけ、安定した裏の地盤を築きあげ、UGNの介入を困難にしている。
    逆にいえば、旅行にきたUGNイリーガルや、ジャームハントで秘密裏に潜入した少数のUGNエージェントでもいない限り、UGNと顔を会わせることはないということだ。
    横やりが入ることなく、遺産の強奪に専念できることだろう。

    A.ツクヨミについて 「ヨトゥンの血潮」に分類される遺産の変異系。適性や時期によって出力が大きく増減する、不安定な遺産だ。
    適性が高ければ街一つを沈めるほどの血の湖を生み出すことも可能だというが、マスターロバリーにはおそらく関係ないだろう。
    不死性をもたらすとされているが、その詳細は不明だ。

    GM:というわけで、後藤さんは「S市にツクヨミがある」という情報を見つけていたよ
    後藤誠:「ゲホッ、ゴホッ……目的の遺産の名前は『ツクヨミ』……ヨトゥン系だよ」
    後藤誠:「出力が不安定らしくて、適合者の適性や時期によって出力が全然違うらしい」
    後藤誠:(うちのリーダーには関係ないけど)
    金雀枝尊:「うちのマスターには縁のない話だな」
    “マスターロバリー”:「あるかもしれねえだろ」
    後藤誠:「……ヨトゥンは血の遺産だけど、ツクヨミは相性がいいと街一つ沈める量にもなり得るらしい」
    “マスターロバリー”:「スルーすんじゃねえ」地獄突き
    後藤誠:「ゴベーッ! ……う、ぅ……話の途中ですから……」
    金雀枝尊:「ほぉ」興味なさそうに文庫本を開いている
    後藤誠:「不死性を付与する特性もあるらしいけど……まあ、細かい情報はあんまり関係ないよな」
    “マスターロバリー”:「なんであれ遺産なら全部アタシのもんだ」
    後藤誠:「だから、重要なのはツクヨミがある場所の方」
    後藤誠:「今回は結構やりやすいと思う。現地にはUGN支部がない」
    後藤誠:「ツクヨミの所在地、S市は”ゴールドミード”の縄張りだ」
    後藤誠:「あそこは結構上手くやってて、裏から手を回してUGNの介入を防いでる」
    後藤誠:「UGNもバックにあるのは行政だから、そっちから攻められると弱点もある」
    金雀枝尊:「なるほど。正義の味方さんも大変なもんだな」
    後藤誠:「こっちとしてはありがたい話だよ」
    金雀枝尊:「うっかり迷い込んだフリーランスでも居ない限りは、好きに強盗できると」
    後藤誠:「フリーランスくらいはどこにでもいるだろうけど、あそこだったら大体“ゴールドミード”の雇われじゃないか?」
    金雀枝尊:「それもそうか」
    後藤誠:「……あ、もしかして、例の金雀枝のお気に入りの話か……?」
    金雀枝尊:「あ゛?」
    金雀枝尊:「おいクソアマ、後藤少し借りてもいいか」
    後藤誠:「あ、はい、ごめんなさい」
    “マスターロバリー”:「ケケケ……好きにしろ」
    後藤誠:「あ、本当ごめん、迂闊だった、殴らないで」
    金雀枝尊:「ふんっ!」豪快なアッパーカット。遺産を使った方の腕じゃないのは慈悲……ではなく部屋が汚れるからである。
    後藤誠:「ボゴーッ!」
    “マスターロバリー”:「ま、話は簡単だな」後藤には見向きもせず。
    “マスターロバリー”:「“ゴールドミード”に殴り込んで、遺産をブン奪る」
    “マスターロバリー”:「やり方は任せる。頼んだぜ、金雀枝ァ」
    金雀枝尊:「はぁ……わかった」アッパーカットのときに落ちたキャスケット帽を拾い上げて
    金雀枝尊:「おいノンデリ後藤。場所はS市のどこだ」げしっと蹴って起こす
    後藤誠:「う……うぅ……人権が欲しい……」
    GM:零細セルなので公共交通機関の手配しかできません。ゲート持ちは高いのだ
    後藤誠:「データ送った……あ、私鉄使った方が早いけど、高いからできれば避けてくれ」
    金雀枝尊:「ん……あぁ。ここか」
    金雀枝尊:「わかった。適当に行ってくる」
    金雀枝尊:帽子をしっかり被ってから
    金雀枝尊:「戻ったらどこから”お気に入り”だとかいう話になったのか、きっちり聞かせてもらうからな?」
    後藤誠:「ひっ、いやだって金雀枝そのフリーランスの話してる時いや何でもないです」
    金雀枝尊:「クソアマ。私は行ってくるからそいつを黙らせておけ」
    “マスターロバリー”:「おう、頑張れよー」鯖折りしながら
    後藤誠:「ゴギャアーッ!」
    GM:では、そんな感じで後藤の断末魔を聞きながらあなたはセルを出ました
    GM:半日ほど電車を乗り継ぎ、現在
    GM:空は黒く、白い満月が浮かぶ夜
    GM:S市は、その満月を映すように赤い水面に沈んでいた
    金雀枝尊:「……」
    金雀枝尊:「……クソが。ほぼ手遅れじゃないか……はぁ」
    金雀枝尊:「ひとまず、もらった場所に向かうとして……屋根伝いしかないか」
    GM:──シーンカット。ロイス取得のみ可能です
    金雀枝尊:ツクヨミ 好奇心/憤懣○
    GM:OK


    ◇ミドル1:恐るべき獣/Fear beast≠Friend


    GM:シーンプレイヤー:PC1、2のみ
    GM:PC2は登場侵蝕をお願いします
    GM:PC1は完全獣化分、侵蝕を上昇させてください
    天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (55 → 59)
    伏水四十花:ぐわ――――っ!!
    伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を6(→ 6)増加 (45 → 51)

    GM:Dロイス《怪人》が使用されました
    GM:Eロイス《予告された終焉》《傲慢な理想》《傲慢な理想》《傲慢な理想》が使用されました。対象は「S市にいる人全て」です
    GM:《能力強奪》を宣言、対象はPC1とPC2です
    GM:11DX7+200 RC
    DoubleCross : (11DX7+200) → 10[1,1,2,3,5,6,7,8,8,10,10]+10[1,3,6,7,8]+6[3,6]+200 → 226

    天喰大輝:一応判定した方がいいですか?
    GM:まあ建前上振ってるだけなのでしなくても良いです
    天喰大輝:6dx+4>=226
    DoubleCross : (6DX10+4>=226) → 10[4,4,7,7,9,10]+5[5]+4 → 19 → 失敗

    天喰大輝:一応振った。頑張った。
    伏水四十花:RC対決でしたっけ?>能力強奪
    GM:ですね、RCで頑張ってください
    伏水四十花:3dx+2 RC
    DoubleCross : (3DX10+2) → 8[5,7,8]+2 → 10

    GM:ではエフェクトを奪います。指定するエフェクトは……《ワーディング》です
    天喰大輝:何だって
    GM:というわけで2人は《ワーディング》を使用できなくなりました。シーン描写に入りますね

    GM:天喰が目を開けると、カジノの様相はあまり変わっていなかった……赤いレネゲイドが空間に満ちていることと、もう一つを除いて
    GM:怪物が、ワインボトルを踏み砕いてそこにいた。ちょうど女子高生がいた場所だ
    天喰大輝:(……一人、いない。あれはあの女子高生か)
    GM:「うわ、なんだあれは」「なんだこれは!」「警備員を呼べー!」カジノの客たちの狼狽える声が聞こえる
    天喰大輝:(先輩は……)水城先輩の様子を確認する
    水城まこと:「おおぅ、カジノで稼ごうと思ったら……UMAに出会えるとはね。タブーを犯した甲斐があったよ」オカルト好きなのできらきらした目をしていた!
    天喰大輝:(無事か……なら)《ワーディング》を使用しようとします。
    GM:使えない。身体にかかる倦怠感、泥の中にいるような息苦しさ
    GM:周囲に満ちる赤いレネゲイドに能力を阻害されているのを感じた
    天喰大輝:(っ、《ワーディング》が使えない……!?)
    天喰大輝:以前、能力を奪われた時の感覚を思い出す。
    天喰大輝:(あの時と違って、他の能力は使えそうだ……あいつ・・・みたいにレネゲイドの秘匿の破壊が目的か……?)
    天喰大輝:(いや、今は考えている時間はない)
    天喰大輝:「先輩、逃げましょう!」このまま逃がして、自分は逃げ切れなかったふりをして一人この場に残って対処する腹積もりだ。
    伏水四十花:「■■■■■■■■■■■――――――ッ!!」
    水城まこと:「逃げるゥ~? おいおいおいおい、あんなUMA面白いものが目の前にいるんだ、もっとしっかり調べなきゃあいけないだろう!」吠え声をあげている化け物を興奮したように指差す
    水城まこと:一ミリも退く気がなさそうだ
    天喰大輝:「死んだら意味ないでしょう!」
    伏水四十花:止めどなく溢れ出る赤いレネゲイドの中心で、黒くゴツゴツした巨体が身を震わせる
    伏水四十花:”それ”自身にそう意図があったのかはわからない。しかし、その動きは空間のレネゲイドに波及して、波の様な衝撃であなたたち二人を襲った
    伏水四十花:(や、だ・・・・やだっ・・・・いやだ!!)
    伏水四十花:怪物が揺れる。少女の意思とともに。
    水城まこと:「いやいや、案外友好的かもしれないじゃあないか。ほら、チータラ食べる……ぐわはぁっー!」化け物におつまみをあげようと近付いて衝撃波にとばされた
    天喰大輝:(くそ、間に合わない)
    伏水四十花:内に秘めた意志は少女の物。しかし、その動きは怪獣のそれとなって破壊の事象を引き起こす
    伏水四十花:(いやあああああっ!!!)
    伏水四十花:嫌だ。逃げたい。煩わしい。身の回りの、全ての物に対する嫌悪感
    天喰大輝:(素性を隠したままじゃ、間に合わない・・・・・・・・・・・・・・・・・
    伏水四十花:だから彼女は、全てを『飲み干して・・・・・』やる事にした
    伏水四十花:ゴッ  バァァァア ッ ! !
    天喰大輝:「――UGNにまた借りを作ることになるな」
    伏水四十花:大きく割れた口の中に、レネゲイドごとこの場の全てが吸い込まれ始める
    天喰大輝:白い炎が、天喰の体を燃やす。
    天喰大輝:「感触から言って、多分暴走してるだけだろうから、殺さないでおこう」
    天喰大輝:「死ぬほど熱いが、我慢してくれ」
    伏水四十花:白い炎。レネゲイドを滅ぼす光。それは・・・・・
    天喰大輝:白炎が全身を包み、燃え尽きたように、毛髪や瞳が白く染まる。
    伏水四十花:(あ、あああああああ―――――――ッ!!)
    伏水四十花:それが何なのかはわらかない。それでもそれは!
    伏水四十花:伏水にとって、何か『不吉』なものに見えた!
    伏水四十花:大きく開けた口から、怪獣が天喰さんへと突っ込んでいく
    天喰大輝:「――いいぞ。よくこっちに来た」
    天喰大輝:「これで、余計な被害は出ない」
    GM:では、RCの対決判定を行いましょうか。エフェクトを使っても構いません
    GM:HPダメージは発生しません
    伏水四十花:(3+0)dx+2 RC判定 エフェクトはなしで
    DoubleCross : (3DX10+2) → 10[1,9,10]+5[5]+2 → 17

    伏水四十花:まわっちゃった。本気だ
    天喰大輝:む……これはエフェクト使って対処した方がよさそうだな
    天喰大輝:《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の炎》
    天喰大輝:9dx7+4>=17
    DoubleCross : (9DX7+4>=17) → 10[1,1,2,2,5,5,6,6,10]+6[6]+4 → 20 → 成功

    天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を7(→ 7)増加 (59 → 66)
    伏水四十花:どしんどしんと、短い手足をバタつかせながら突っ込んできたその”怪物”の動きが止まる
    天喰大輝:レネゲイドを否定する白い炎が、“怪物”の体からちろちろと燻っている。
    伏水四十花:(あ、ああああ――――っ!?)
    天喰大輝:「とりあえず、落ち着いてくれ。これ以上暴れられると、殺すのも選択肢に入ってくる」
    天喰大輝:「……君がこれまで「普通」の世界を生きていたのなら、それはしたくない」
    伏水四十花:レネゲイドを否定する炎。その光が影と巌で出来た肉体を焼き、滅ぼし、超常の力が否定される
    伏水四十花:「あ、ぐ、あぁ・・・・・」
    GM:しかし、化け物の身体は依然としてそのままだ
    伏水四十花:鎮静化された怪物の喉から、人間の言葉の様な唸り声が響く
    天喰大輝:「とりあえず落ち着いたか……しかし、この出力……あのワインが原因か……?」
    天喰大輝:「見たところ、覚醒したてだが……」
    伏水四十花:(や、だ・・・・・) 心の中に占める意識は変わらない。嫌悪の一色。しかし、駄々を捏ねて疲れた幼子の様に、少女の心は暴れるのを止めていた
    天喰大輝:「……」「……大丈夫だ。誰も死んでない」
    水城まこと:「きゅ~……」倒れた頭を打ったのか、目を回して気絶している
    GM:「なんだこれは」「なんだあれは」「おい、あっちの青年も燃えたよな今……」カジノ客たちのざわめき
    玉鋤満:「……なに、これ」
    玉鋤満:それに混じる声は、伏水にはよく聞こえただろう
    伏水四十花:(あっ・・・・) 微睡む意識の中で、その声に気付く
    玉鋤満:怯えと恐れの混じった、震える声だ
    伏水四十花:(み、っちゃん・・・・みっちゃん!!) 再び、短い手足がばたばたと揺れる
    伏水四十花:(あたしは・・・・あたしはここに!)
    玉鋤満:「いや、いや……!」ひっ、と声を上げて飛びさがる
    伏水四十花:(え・・・・?) ずだん!ずだん!と地を打つ手足の動きが止まる
    玉鋤満:「知らない、こんなの、知らない……!」
    玉鋤満:頭を振り、カジノの民衆を押しのけて
    玉鋤満:玉鋤満は化け物ともだちから逃げ去った
    伏水四十花:「・・・・・・・・ぁ」 その後姿を黒曜石の様な瞳に移し、呆然と怪物が立ち尽くす
    伏水四十花:「ぁぁ・・・・・」 怪物の足元に影のような靄に包まれた『黒い水面』が生まれた
    天喰大輝:細かい経緯は分からない。だが、目の前で「普通」が壊れたことは分かる。
    伏水四十花:「ああぁ・・・・・!」 どぷんっ と、怪物が影の沼地に沈み込む
    伏水四十花:《猫の道》
    天喰大輝:「待て」
    天喰大輝:自分も沼地に飛び込んで、身を挺して止める。
    伏水四十花:どこでもいい。どこでもいいから。と、少女はこの場から逃げ出そうとして・・・・
    伏水四十花:白い青年に捕まった
    天喰大輝:この状況を生み出した元凶への殺意よりも、今は守るべきものがある。
    天喰大輝:「大丈夫、とは言わない。耐えがたいのも分かる」
    天喰大輝:「でも、ここで一人になったら、もっと辛い」
    天喰大輝:“怪物”の……少女の頭を撫でるようにして落ち着かせようとする。
    天喰大輝:「君は一人じゃない」
    伏水四十花:「・・・・・・。」
    伏水四十花:影の沼の中心で、怪物は動きを止める
    伏水四十花:(一人じゃ、ない・・・?)
    伏水四十花:その言葉が、なんでもない「普通」の優しさが今の彼女にはたまらなく嬉しかった
    天喰大輝:「俺も化物だ。それが救いになるとは思わないが」
    天喰大輝:「最悪ではない、と思う」
    伏水四十花:「お、なじ・・・・」 グルルと唸るような重い声が怪物から響く
    伏水四十花:「・・・・う、ん」 怪物は目を閉ざし、眠る様にその身を委ねた
    天喰大輝:「ふぅ……」軽く息を吐く。
    天喰大輝:この少女のことは面倒見るとしても、この状況はどうしようもない。
    天喰大輝:「記憶処理……頼まないとな。規模によってはマスター討伐の貸しが相殺するぞ……」
    GM:──シーンカット。ロイス取得のみ可能です
    天喰大輝:名も知らぬ少女 ○庇護/共感
    伏水四十花:ロイスはまず玉鋤満ちゃんを 親友/〇隔意 に変更
    伏水四十花:白い青年(天喰大輝)に 〇安心感/不安 で取得します
    GM:OK


    ◇ミドル2:呉越同舟/Gathering ov's


    GM:シーンプレイヤー:PC3
    GM:全員登場可能です。PC1は完全獣化分、侵蝕を上げてください。他の方は登場侵蝕をお願いします
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (36 → 44)
    天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (66 → 75)
    天喰大輝:ぐわああああ
    伏水四十花:《完全獣化》!
    伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を6(→ 6)増加 (51 → 57)
    伊丹たると:(秘密兵器分上げてます、忘れててすみません)
    金雀枝尊:金雀枝尊の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (54 → 60)

    ポーターのチルドレン:「うーん、ゲートが直で繋がらないと思ったら……こんなことになってたとはね」
    樺照詩花:「……」絶句している
    伊丹たると:「……マジで言ってる?」
    GM:S市は赤い海に沈んでいた
    伊丹たると:変な補給は要らないとは言ったものの、これでは常識の範疇の品さえ調達が怪しい
    ポーターのチルドレン:「ちょっと2人だけだと手に余ると思うから……追加で人がもらえるか相談するね」
    伊丹たると:「頼む、ついでにこの市の状態の解析も頼めるか?」
    ポーターのチルドレン:「それまで頑張って生存者……生存者? を探したりとか、そんな感じのことをお願いします」
    樺照詩花:「これ、いるのか、生存者……?」
    伊丹たると:「了解、とりま救助と情報集めね」
    伊丹たると:「……わからん」
    ポーターのチルドレン:「じゃあ、私はこれで。いったん本部に戻りますね」てとてとと歩いて帰っていった
    樺照詩花:「……探すか、生存者を」
    伊丹たると:「おう、とりあえず最初の質問だが」
    伊丹たると:「この上渡れる?」
    伊丹たると:血の湖を見下ろしながら
    樺照詩花:「そうだな……」くるり、とどこからか取り出した短槍を回し
    樺照詩花:血の海に向けて放り投げる
    樺照詩花:その軌跡をなぞるようにして血の海に薄氷が走った
    伊丹たると:「あ、すげえ、いけそう。助かる」
    樺照詩花:「いや、ダメだな」渋い顔をしていた
    樺照詩花:そのつぶやきと同時、氷はぼろりと溶けて消え去った
    樺照詩花:「”領域”がとれない。おそろしく濃いレネゲイドだ」
    伊丹たると:「……一番厄介なパターンだな、ワーディングによる微小な書き換えさえ止められるのか」
    樺照詩花:「触れたらどうなるのか、考えたくもないな……」
    GM:そうして赤い海の前で思案するあなたたちを捕捉する者が一人
    金雀枝尊:「……最悪だ」
    金雀枝尊:「お前ら。どこの人間だ」
    樺照詩花:「誰だッ」声に反応して警戒態勢、即座に距離をとる
    金雀枝尊:キャスケット帽をかぶった、紫髪に、キツめの赤眼をもった女性。
    伊丹たると:「うわなんか来た」
    伊丹たると:動揺しているように見えながら手は既に滑らかにリボルバーに伸びている
    金雀枝尊:辛うじて水面から飛び出た高めの建物(だったもの)の屋根を伝ってきたのであろう
    金雀枝尊:「失礼な奴だな、腹立たしい」
    樺照詩花:「応援の人員、か……?」そう言いつつ、短槍から手を離していない
    伊丹たると:「UGNだ、そちらは?」
    伊丹たると:さっさと明かす、どっちに転んでも既に戦闘に移行できるので問題はない
    金雀枝尊:「ここに支部は無いと聞いたが」
    伊丹たると:「派遣だよ、勘がいい奴がいてな」
    金雀枝尊:「……ふぅ」
    金雀枝尊:「まぁ、立場としては、お前らと同じく、この風景に驚いている人間だよ」
    金雀枝尊:相手は二人。実力は不明。荒立てるよりかはやり過ごしていくほうが賢明だろうと水際(?)に立って
    伊丹たると:「そうかい、ここで俺ら以外に生きてる奴見たか?」
    伊丹たると:ここで明かさないあたり応援ではないだろうとは思うが、相手が荒立てないのなら必要な情報を集める
    樺照詩花:「誤魔化すな、お前は何者だっ」
    金雀枝尊:「……派遣な上にガキのお守りか。大変だな、お兄さん」
    伊丹たると:「しかも背中刺されそうなんだよなあ、普通につらい」
    伊丹たると:「あと君は少し落ち着いてくれ、荒立てるにしても今じゃない」
    金雀枝尊:「お兄さんのほうの質問に答えておく」
    金雀枝尊:「少なくとも水面より上には見かけていないな」
    金雀枝尊:「そっちは?」
    樺照詩花:「今ここに来たばかりだ」
    樺照詩花:唸り声をあげている
    伊丹たると:「見てない、足場作って入ろうにも邪魔が入りそう」
    伊丹たると:つ、と消えていく氷を指す
    金雀枝尊:「厄介だな。あとは潜るしかないか」
    伊丹たると:「よほど自信がない限りおすすめしないぜ」
    GM:そうしてあなたたちが会話を続ける中
    GM:そうですね……知覚で振ってください
    樺照詩花:1DX 知覚
    DoubleCross : (1DX10) → 8[8] → 8

    伊丹たると:4dx+1 知覚
    DoubleCross : (4DX10+1) → 8[6,8,8,8]+1 → 9

    金雀枝尊:3dx
    DoubleCross : (3DX10) → 7[3,4,7] → 7

    GM:では一番高い出目を出したたるとくんは気付くことでしょう
    GM:……少しずつ、水面が上がってきていることに
    伊丹たると:「……あっやべ、これなんか来る」
    樺照詩花:「どうした、”甘露弾倉”?」
    金雀枝尊:「なにかあったか」
    伊丹たると:「水面上がってる、場所を移すことをお勧めしたいが、間に合わんなこれ」
    伊丹たると:セットしてたリボルバーを回し、水面に向ける
    伊丹たると:「水被らないようにしとけ」
    GM:赤い水面はその気付きをきっかけにするように勢いよく上がり
    樺照詩花:「これは……無理だろ!」
    金雀枝尊:「クソが……っ! 恨むぞあのノンデリ!」
    GM:高い津波へと転じて君たちを呑み込んだ
    GM:《能力強奪》を宣言。対象はたるとくん、しだにゃん、樺照です
    GM:11DX7+200 RC
    DoubleCross : (11DX7+200) → 10[1,1,2,2,2,3,4,6,8,8,9]+10[1,3,7]+10[7]+4[4]+200 → 234

    樺照詩花:2DX RC
    DoubleCross : (2DX10) → 6[2,6] → 6

    伊丹たると:1dx+1
    DoubleCross : (1DX10+1) → 8[8]+1 → 9

    金雀枝尊:3dx+1>=234
    DoubleCross : (3DX10+1>=234) → 9[2,9,9]+1 → 10 → 失敗

    GM:それでは《ワーディング》を没収します

    GM:水面の下。
    GM:赤いレネゲイドが空間に……水に満ちている
    GM:それ以外は普通の状態だ。呼吸もできる
    GM:「なんか今日は体がだるいなぁ」「はやくかえってねよ」「疲れたんご」
    GM:…………非オーヴァードも、普通に活動していた
    伊丹たると:(水中に何かがいた気配はない、単純に津波、いや領域に取り込まれたか)
    金雀枝尊:(損傷はない。呼吸もできる。あるのは多少の動きづらさと……)
    金雀枝尊:「……《ワーディング》の喪失か。悪趣味め、腹立たしい」
    伊丹たると:革靴で地面を叩く、重力は通常通り
    樺照詩花:「くっ、”領域”が広がらない……」
    樺照詩花:「《ワーディング》も使えない……だが、生存者はずいぶんといるようだ」
    GM:街の人たちは異常なことなどなにもないというふうに、普通の日常を送っていた
    金雀枝尊:「オーヴァードでないのなら、大した影響もないのだろう」ぐっぱぐっぱして動きを確認しつつ
    伊丹たると:「街の中は通常通りか、通常のワーディング内というより《神性圏界》に近いな」
    金雀枝尊:「神……?」
    伊丹たると:「そういう特殊な奴です、似てるだけなんで調査しないことにはなんとも言えませんがね」
    金雀枝尊:「よく知らんが、まぁ任せた。私は先に行く」
    GM:OK、ではしだにゃんは気付けるでしょう
    GM:赤いレネゲイドに濃淡があることに
    金雀枝尊:しだにゃん……?
    伊丹たると:ナレーションに切れないで
    金雀枝尊:……濃淡の関係は、後藤からもらった座標と照らしてどうなってますか
    GM:濃い方向に件のカジノがあることが分かりますね
    金雀枝尊:「……は。お誂え向きか」
    金雀枝尊:どうせ彼らもすぐに気づくだろうしってことで、そのまま濃い方に歩いていきます
    樺照詩花:「あ、待て! そういえばお前の名前も所属も聞いてないぞっ」文句を言いながらついていきます
    伊丹たると:「さてどうするか、このまま町を歩いて調べてもいいが」
    伊丹たると:「……うん、回収とあからさまな元凶の調査が先だな」
    伊丹たると:2人を追いかける
    GM:……そうしてあなたたちが綺麗な路地を抜け
    玉鋤満:「違う、知らない、知らない……!」
    GM:あなたたちの横を通り抜ける女子高生を尻目に
    GM:着いたのは、黒い燕尾服を着た男の立つ大扉だった
    GM:後藤からもらったカジノの座標と一致する
    金雀枝尊:「……世も末だな」
    伊丹たると:「?」横目に逃げて行った少女の顔を覚えてから、視線をカジノへ
    金雀枝尊:かるく首元のリボンを緩めつつ、大扉の前に
    GM:「……No」短く、制止の声を燕尾服を着た男が上げる
    金雀枝尊:「あのガキはよくて私はダメなのか」
    燕尾服を着た男:「会員からの紹介がない者は、入れないことになっております。お引き取りください」
    金雀枝尊:「なるほど。一見さんお断りか」
    金雀枝尊:「なら結構」
    金雀枝尊:背中、肩甲骨のあたりから、人の腕のような骨が生える。
    金雀枝尊:骨は溶岩の肉を纏い、表面が冷え固まって巨腕となる。その腕が、燕尾服の男の頭をつかみ、扉の前から払う
    金雀枝尊:「強盗だ。邪魔するぞ」そしてそのまま、扉を前蹴りで蹴破って入る
    伊丹たると:「ノータイム実力行使!」
    燕尾服を着た男:「アバーッ!!」投げ飛ばされて失神する!
    伊丹たると:それを良いとも悪いとも言わず空いたドアから入る
    樺照詩花:「えっ、いや、今の……!? 今の、オーヴァードの人じゃないよな!?」
    樺照詩花:「し、死んでないか……!?」
    金雀枝尊:「か弱い乙女の細腕で、あれを退けろと?」
    伊丹たると:「息ある安心しろ!」
    金雀枝尊:ずかずかとカジノに踏み入る
    伊丹たると:目視数秒で生死を確認するには十分だった
    樺照詩花:「よ、よかった……じゃなくて、おい! まてーっ」
    樺照詩花:金雀枝の後ろを追いかける
    GM:……そうして階段を下りたあなたたちが見たのは
    水城まこと:「う~~ん、実に興味深いなぁ! ほら、ちーたら食べるかい」
    水城まこと:オオサンショウウオに餌付けしようとしている大学生と
    伏水四十花:「・・・・・・。」 ぷいっ 無言で佇む巨大なオオサンショウウオと
    GM:金雀枝のよく知る大学生だった
    伊丹たると:「?????????????」
    金雀枝尊:「……」一応カジノに入ったところで腕は消している
    天喰大輝:「先輩ちょっと下がっててもらえますか……」
    天喰大輝:オオサンショウウオとなった少女を撫でている。姿は白いままだ。
    水城まこと:「いいや、こいつは連れ帰って是非ともウチで飼うよ」
    金雀枝尊:「……いつからS市はシュールギャグ漫画の世界になったんだ、えぇ?」
    伊丹たると:「虚実崩壊してるな……」
    樺照詩花:「お、オオサンショウウオ……?」
    伏水四十花:「ぐぐぐ・・・・」 撫でられて心地よいのか、本来山椒魚にないはずの瞼を細めて気持ちよさそうにしている
    伊丹たると:といいつつ現実逃避のように周りを見回す、他に人はいますか?
    天喰大輝:「安心してくれ、飼われたりしないから」宥めるような、優しい手つき。
    GM:カジノの客はなんだか落ち着いてます。暴れてないオオサンショウウオだから出し物の一部だと思ってるみたい
    金雀枝尊:「……天喰。そいつはお前のペットか。ずいぶん奇抜だな」階段を降りて、あたりを見回しながら
    天喰大輝:声をかけられて、外からやって来た一行に気付く。
    天喰大輝:「……え、何でいるの金雀枝さん」
    金雀枝尊:「そっくりそのまま同じ質問を返してやろう」
    伊丹たると:(人がいるな……獣化を解くにしろここから離脱した方がいい)
    伏水四十花:「・・・・っ ・・・・っ!」 くいくいとずんぐりとした短い手足で天喰さんの袖を摘む
    伏水四十花:「・・・・・・・・っ!」 警戒心を強めた瞳が、闖入者たちを睨みつける
    金雀枝尊:「私の方は仕事だよ。クソアマたってのな」
    天喰大輝:「いや、俺は偶然巻き込まれたんだけど……そっちの二人はもしかして、同じセルの……?」
    樺照詩花:「セル……ってことはお前、FHなのかっ」
    伊丹たると:「いや違うけど、とりあえず水槽と台車手配した方がいい?」
    樺照詩花:金雀枝に警戒を露わにする
    金雀枝尊:「うちのセルにこんな狂犬はいらん」
    天喰大輝:「……ああ、大丈夫、俺の知り合いだから」オオサンショウウオの少女に
    伏水四十花:「・・・・・・。」 その言葉を聞き、天喰さんの影に隠れようとするが、あまりの身体の大きさに隠れきれずにはみ出している
    金雀枝尊:「それで? その巨大な……魚? はなんだ」
    天喰大輝:樺照の様子を見て「もしかして、俺余計なこと言った?」
    金雀枝尊:「余計だな。まぁ遅かれ早かれでもあったが」
    樺照詩花:「あなたは……何者だ?」天喰を見て
    天喰大輝:「えっと、俺は天喰大輝……分類としてはフリーランス。この子はさっき覚醒して、獣化から戻れないみたいなんです」
    伏水四十花:「・・・・っ!」 こくこく、と首のない頭を上下に振る
    金雀枝尊:「難儀な……《ワーディング》も使えん中だというのに。腹立たしい」
    伊丹たると:「OK理解」
    樺照詩花:「そ、そうなのか……」
    天喰大輝:「後でUGNに記憶処理を頼むしかないだろうな……色々見ちゃった人もいるし」先輩の方に目を向ける。
    水城まこと:「大輝くんは大学の外で友人がたくさんいるんだねえ」
    金雀枝尊:「友人になった覚えはない」
    天喰大輝:「知り合いは一人だけですけどね」
    伊丹たると:とりあえず近くの従業員に謝罪し、水槽と台車を手配してもらうよう交渉する
    従業員:「いやぁ~、誠意を見せてもらわないと……ねぇ?」
    樺照詩花:「すごい足元見てくるな……!」
    伊丹たると:「あっはいじゃあこれとこれを」流れるように準備していた手付金と行政に少しだけ強気に出れる文書を渡す
    従業員:「ふ~~ん? ……ま、俺は何も見てないです」
    金雀枝尊:「……さすがに正義の味方さんだな。」適当な椅子に座って足を組む
    従業員:「普通の客しか今日はこなかった。そういう普通の日でした、今日は」
    従業員:受け取り、満足そうに
    伊丹たると:「ええ、普通の日です、ではこれで」頭を下げてその場を辞す
    GM:というわけであなたたちはカジノを出ました。途中で伸びている男をまたぎながら
    伏水四十花:みっしりと水槽の中に身体を押し込めて、カジノの外に連れられる
    伊丹たると:非常口から外に出る、相変わらず外のレネゲイドは晴れず、空気はうすぼんやりとしてる
    伏水四十花:水槽の中から、時折不安そうに天喰さんへと視線を向ける
    天喰大輝:それに応えるように、微笑みを返す。人目に付くが、姿は白いまま。とりあえずはこの子が元に戻れるまでは「普通」の姿に戻らないでおこう。
    伏水四十花:「・・・・。」 「普通」ではないその姿。かつての自分であれば奇異なものに写っただろう
    伏水四十花:だが、今は「普通」ではない事が何よりも嬉しく、彼と「同じ」である事への安心感を得られた
    GM:金雀枝は遺産を持つ者として分かるだろう──オオサンショウウオは、遺産を持っている
    GM:ひょっとすれば(しなくても)、件の遺産の持ち主なのかもしれない
    GM:あなたは静かにUGNの一団についていった
    樺照詩花:「…………」胡乱げな目をして、すぐに逸らした
    GM:──シーンカット。ロイス取得のみ可能です
    伊丹たると:保留で、胃痛の気配を察知しておきます
    天喰大輝:ロイス保留。
    金雀枝尊:まだ保留
    伏水四十花:ここはひとまず保留します。
    GM:OK


    ◇ミドル3:見るも聞くも/Hearsay collect


    GM:シーンプレイヤー:PC全員
    GM:PC1は完全獣化分の侵蝕上昇を、他の方は登場侵蝕をお願いします
    天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (75 → 76)
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (44 → 51)
    伏水四十花:はい!《完全獣化》!
    伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を6(→ 6)増加 (57 → 63)
    金雀枝尊:金雀枝尊の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (60 → 61)

    GM:まずは情報項目の開示
    情報項目 ・獣化を解除する手段について <情報:UGN>or<知識:レネゲイド>7
    ・赤い湖について       <情報:UGN>or<情報:噂話>8
    ・ツクヨミについて・Ⅱ    <情報:FH>or<知識:遺産>9
    ・カジノについて       <情報:UGN>or<情報:裏社会>7
    ・ツキガミについて      <情報:UGN>or<知識:オカルト>8

    GM:というわけで挑んで行ってください。情報判定が終わったらRPターンに入りますね
    GM:あとNPCカード忘れてた
    NPCカード・樺照詩花
    樺照詩花:①作り直しReshape:妖精の手。1シナリオ4回。

    GM:今はここまで使えます。コミュLVが上がったら解放されていくよ
    伊丹たると:なるほどな
    天喰大輝:第一段階から有能
    天喰大輝:・獣化を解除する手段について <情報:UGN>or<知識:レネゲイド>7 に〈知識:レネゲイド〉で挑戦します
    天喰大輝:7dx>=7
    DoubleCross : (7DX10>=7) → 10[2,2,5,8,8,9,10]+10[10]+4[4] → 24 → 成功

    天喰大輝:めちゃくちゃ分かった
    伏水四十花:赤い湖について <情報:噂話>で挑戦します
    金雀枝尊:・ツクヨミについて・Ⅱ    <情報:FH>でいきます
    伏水四十花:(2+1)dx+1 【情報:噂話】
    DoubleCross : (3DX10+1) → 8[2,6,8]+1 → 9

    伏水四十花:成功
    伊丹たると:投げようかなと思ってたけど終わってた
    金雀枝尊:2dx+2>=9
    DoubleCross : (2DX10+2>=9) → 10[8,10]+2[2]+2 → 14 → 成功

    伊丹たると:ツキガミについて調べますか
    伊丹たると:ミーミル起動してコネに変化、UGNで判定します
    伊丹たると:5dx+3
    DoubleCross : (5DX10+3) → 10[2,4,4,8,10]+5[5]+3 → 18

    伊丹たると:Ok
    GM:NPCカード要らんかったな……では情報開示
    A.獣化を解除する手段について 伏水は遺産「ツクヨミ」と過剰に適合しており、出力が振り切れている状態だ。
    不安定なレネゲイドのコントロールに長けている人の手助けでもなければ、解除することは無理だろう。

    A.赤い湖について 伏水と過剰に適合した遺産「ツクヨミ」そのものだ。PC1を水源として血液を過剰生産し、町を紅に沈めた。
    だが、遺産を持つPC1には分かるだろう。水源はもう一つある。遺産が分割されていると。
    距離は分からないが、方角はぼんやりと感じ取れる。
    分割された遺産を元に戻さない限り、街を元に戻すことは不可能だろう。

    A.ツクヨミについて・Ⅱ その血液に触れたものから生命力を吸い取り、適合者のものにする。吸い取った分、適合者の生命力が増えることになるのだ。
    吸い取る交換の比率は悪く、10000:1といったところだろうか。1万人の生命力を吸収しても1人分にしか満たない、燃費の悪い遺産である。

    GM:あ、カジノの情報は抜かれてなかった
    GM:PC4人なのに情報項目5つ置いてるのはミスですね……
    樺照詩花:6DX+2>=7 UGN
    DoubleCross : (6DX10+2>=7) → 10[2,2,4,6,8,10]+7[7]+2 → 19 → 成功

    伊丹たると:ありがとう
    GM:というわけで樺照が抜きました。
    伏水四十花:こんな時のための、詩花ちゃん・・・!
    A.カジノについて FHセル”ゴールドミード”を運営母体とする、地元政治家・警察御用達の地域密着型カジノだ。
    金銭、違法薬物、人間エトセトラ……様々なものが景品として出されている。
    ”ゴールドミード”はまつろわぬ神々との契約をしたセルだ。
    S市においては”無何有獄ウインドスエプト”と名乗るエージェントが活動しており、まつろわぬ神へ捧げる生贄の準備をするのが目的だ。
    カジノ運営とそれに伴う政治基盤の掌握、UGNの介入阻害はその下準備だ。

    A.ツキガミについて ツキガミはゴールドミードが契約したまつろわぬ神の一柱だ。
    主たる権能は人の祈りを叶えることで、その者の身体にとり憑くこと。祈りはおよそ歪んだ形で成就される。
    S市に伝わる民話にも似たような「祈りを叶える代償にとり憑く」神の話がある。

    GM:また、赤い湖についての情報が開示されたので追加の情報項目が開示されます
    GM:・もう一つの水源について <知識:遺産>9999 ※条件をまだ満たしていない
    GM:くわえて、ツキガミについての情報が開示されたので追加の情報項目が開示されます
    GM:情報項目・「祈りを叶える神の民話について」<情報:噂話>or<知識:オカルト>12
    GM:というわけで長くなったけど情報項目は以上です
    GM:RPターン


    GM:──S市、市民公園。夜だが、人の往来はそれなり。あなたたちはオオサンショウウオと化した伏水を連れてここに来ていた
    GM:人々はオオサンショウウオを見ても特段目立った反応を見せることはなかった
    GM:「オオサンショウウオだ、珍しいなぁ」「あっちの青年髪白いな……」「疲れたんご、はやく家に帰りたいんゴ」
    伏水四十花:ずんぐりとした輪郭で、大人が数人入ってしまいそうな大きな山椒魚が、ぺたぺたと天喰さんの背中にしがみつく
    伏水四十花:時折、頭を上げて周囲に満ちた赤いレネゲイドを吸い込んでは、考え込むように顔を俯かせていた
    金雀枝尊:「……なにから突っ込めばいいやら」
    伊丹たると:火気厳禁の看板が無いのを確認して、適当に焚火を作る
    伏水四十花:ぺしぺし ぺしぺし 水かきの張った手が天喰さんの肩を叩く
    樺照詩花:「懐いてるな……」
    天喰大輝:「どうしたの?」
    金雀枝尊:「懐いてるな……」
    伊丹たると:「懐かれてる……」
    水城まこと:「ハモってるねえ……」
    伏水四十花:「わぁん・・・・」 一時は人語を話していたその口は、今では欠伸の様な鳴き声しか漏らさない
    伏水四十花:「わぁん・・・ わぁん・・・」 何かを伝えようとしているようだが・・・・
    天喰大輝:「大丈夫、戻れるよ」安心させるように笑いかける。
    天喰大輝:「この子もいつまでもこのままって訳にはいかない。日常生活もままならないだろうし、レネゲイドを使いすぎるのも危険だ」他の面々に向き直って。
    伏水四十花:「ふぁ・・・」 天喰さんの笑みに、安心するように
    樺照詩花:「獣化系は侵蝕率が上がりやすい傾向があるからな。早急に戻る必要があるだろう」
    樺照詩花:「……本人の意志では戻れないのか?」
    伏水四十花:「・・・・・・?」 わかってなさそう
    金雀枝尊:「……《完全獣化》した後のモノだというのも先程聞いたばかりだというのに」
    天喰大輝:「そうみたいだ。……多分これはこの事態の原因と根を同じくしている」赤く染まった空間を見上げながら。
    伊丹たると:「初めてで勝手がわからんのだろうなあ、誰かレネゲイドによる肉体操作が得意な奴とかが協力すればどうにかなりそうだが」
    天喰大輝:「この子のレネゲイドだけじゃなくて、他の強い出力を同時に感じる。しかもかなり不安定な」
    天喰大輝:「金雀枝さんの遺産に近いかもしれない」
    金雀枝尊:「……ほう」
    天喰大輝:「金雀枝さん、この子が元に戻るのを手伝ってくれないかな」
    樺照詩花:「なっ、そいつはFHなんだぞ!」
    金雀枝尊:「なぜ私が」そのへんのベンチに座って、文庫本を取り出す
    伊丹たると:スーパーの冷凍餃子を適当にホットサンドメーカーの中に転がし挟む
    天喰大輝:「FHかどうかは関係ない。彼女にそれができるなら、そうするべきだ。それに、俺は金雀枝さんを信頼している」
    伊丹たると:「やれる奴がやればいいだろ、少し落ち着け」
    伊丹たると:それを焚火の中で回しながら
    樺照詩花:「ぐう、多数決では分が悪いか……!」
    樺照詩花:「……できるのか?」
    天喰大輝:「そして、俺が「普通」の子がこんな目に遭っているのに対してどう思うかは、金雀枝さんなら分かるだろう?」
    金雀枝尊:「はぁ……腹立たしい」
    金雀枝尊:「条件だ」
    天喰大輝:「俺にできることなら」条件を聞く前に答える。
    金雀枝尊:「今回の事件の元凶の遺産『ツクヨミ』。そいつは私が総取りだ」
    伊丹たると:「聞く前に答えちゃうのか……」
    樺照詩花:「遺産……? それが今回の悪さしてるやつなのか!」
    金雀枝尊:「……聞く前に答えるな、腹立たしい」
    天喰大輝:「分かった。UGNも関わることだから確約はできないが、俺にできる限り協力する」
    樺照詩花:「おい、フリーランスが勝手に約束するな! ……と言いたいが」
    樺照詩花:「できる者がエニシダしかいないというなら……頼む」頭を下げた
    金雀枝尊:「ほほう」
    金雀枝尊:「お前が頭を下げている相手はFHだぞ、狂犬」文庫本を懐にしまってから立ち上がる
    金雀枝尊:気持ち声のトーンが上がっている。上機嫌なのだろう
    樺照詩花:「私の目的は”ツキガミ”の討伐だ」
    樺照詩花:「遺産の所在の是非は知らん」
    樺照詩花:「普通の人が助かるなら、私の安い頭などいくらでも下げよう」
    伊丹たると:「……」少し勇み足だ、俺の回答は慎重になった方がいいだろうと思いつつ
    伊丹たると:焼けた餃子を紙皿にあける
    樺照詩花:「……”甘露弾倉”はさっきから何をしてるんだ?」
    金雀枝尊:「……そこでギョウザを焼いているバカの話は聞かなくていいな?」
    伊丹たると:「ん、夕食と熱源」
    金雀枝尊:ためいきをつきながらオオサンショウウオのほうに歩み寄り、手を触れる
    伏水四十花:「・・・・・・っ!」 びくっ と身体を震わせる
    伊丹たると:「うーん、回答保留しておくわ」
    天喰大輝:オオサンショウウオの状態で餃子って食べて大丈夫なのかな……と思っている。
    伏水四十花:ふるふると震えながら、天喰さんの背中に隠れようとするが・・・
    金雀枝尊:「じっとしていろ。戻りたいのだろう」
    天喰大輝:「大丈夫。ちょっと怒りっぽいけど、俺の恩人だ」
    金雀枝尊:「少し痒いかもしれんが、生憎私も厄介な体質なのは同じでね」
    伏水四十花:「・・・・・ふぁ」 その言葉に、恐る恐る頭を差し出す
    伏水四十花:金雀枝さんの手が触れると、ぶよぶよと厚みのある粘膜がその手を押し返した
    金雀枝尊:かるくその頭をなでてやりつつ、背中の遺産──『イフリートの腕』と『殺戮器官』の複合体。『殺戮霊装』から骨の腕が飛び出る。
    金雀枝尊:「すこし痒いぞ」骨の手がオオサンショウウオの体に、浅く食い込むほど押し付けられる
    伏水四十花:「ぁ・・・・・」 軟質の肉に骨が沈み込む
    伏水四十花:肺の中の空気が口から漏れる。 瞼の無い目に力が入る。
    金雀枝尊:遺産の腕を通じ、荒ぶるレネゲイドを無理やり形を整えつつ、余分なものは排出させていく。
    伏水四十花:身体の奥で、荒ぶっていた獣の力が抜けていく
    金雀枝尊:──金雀枝尊 もとい『殺戮霊装』は、レネゲイド出力が、いうなれば0と100の2つのスロットルしかない欠陥品であり、暴れ馬だ。
    伊丹たると:「ところでそこの君」
    伊丹たると:天喰君に調理しつつ声をかける
    天喰大輝:「はい?」
    金雀枝尊:複数の段階に無理矢理分けて展開するなどして、それを彼女は乗りこなしている。無軌道に暴走しているだけのレネゲイドを抑えるくらいは、他人の体であれ問題はない。
    伊丹たると:「そこのオーヴァード、彼?彼女?」
    天喰大輝:「その子は……あ」ふと、問題に気付く。このまま元に戻った場合、彼女の状態はひょっとすると……そう思い至り、羽織っていた上着を脱ぎ始める。
    伊丹たると:何かを察した顔をし財布から3千円を取り出す
    天喰大輝:「目、逸らしておいてもらえますか」金雀枝さんへの制止が間に合うタイミングではない。
    金雀枝尊:「……そのくらい準備しておけ。貴様の持ち込んだペットだろうが」
    伏水四十花:「あ・・・・・」 金雀枝さんのレネゲイドコントロールに呼応するように、身体の末梢から白くすらりとした人間の手足へと変転していく
    伊丹たると:「了解、あと樺照さん、お使い頼む、女性服」
    天喰大輝:自分も目を逸らしつつ、上着を脱ぐ。
    伏水四十花:「ああ・・・・・」 漏れる声は人語のそれ。そして・・・・
    樺照詩花:「オオサンショウウオちゃんだったのか……! 分かったぞ」ぴゅー、と駆けていく
    金雀枝尊:「終わったぞ」
    伏水四十花:「あ・・・・。」 その場に現れたのは、一人の少女の、あられもない裸体。
    水城まこと:「Marvelous……」解除された変身を興奮した様子で見ていた
    伊丹たると:「今お使いで最低限の衣服を買いに行かせた、少し焚火で辛抱してくれ」目を逸らしながら
    伏水四十花:「え・・・・?」 彼女は一通り周囲を見回すと、自分の姿が人間に戻っている事を確認し、
    天喰大輝:「ごめん。気遣いが足りなかった」目を逸らしたまま、上着を羽織らせる。
    金雀枝尊:「ほう。カジノになんぞいたから、もう少しあるかとおもったが、若いな。私と同じくらいか」
    伏水四十花:「きゃっ わぷっ!」 横から差し出された上着を合わせ、自身の身体を隠す
    伏水四十花:「あ、あの・・・これは・・・ここは・・・・?」
    金雀枝尊:「3つ答えろ」
    伏水四十花:「は、はい!?」 有無を言わせない声に咄嗟に返事をする
    金雀枝尊:骨の腕は既に収納しているが、もともとキツい目つきの赤眼で見下ろしながら
    天喰大輝:「あんまりいじめないでね?」
    金雀枝尊:「名前」人差し指を立てる「どこまで覚えている」中指を立てる「『ツクヨミ』の名に覚えはあるか」薬指を立てる
    伏水四十花:「ふ、伏水四十花(ふしみず しとか)。 覚えてるって・・・その・・・・」
    伏水四十花:記憶を思い出す。賭け事に勝って何か凄い賞品を貰った所までははっきりと覚えていた
    伏水四十花:それ以上の部分は、獣であった頃の記憶は靄がかかってなかなか思い出せない
    伏水四十花:深く、深く思い出そうとして・・・・・
    伏水四十花:(――――「知らない!!」)
    伏水四十花:「あ・・・・。」 急にぼろぼろと涙が零れ落ちた
    伊丹たると:「……お嬢さん、一旦ストップ」
    伊丹たると:「今それ以上やると誰も得しない」
    金雀枝尊:「……チッ」ベンチにもどり、どかっと座ってから足を組む
    伏水四十花:「ごめん、なさい・・・・」
    金雀枝尊:「私は構わんが、聞き出せんことには先に進まんぞ。どう考えても爆心地か、それに深く関係したなにかだ」
    伊丹たると:「えっと、伏水さんだったな、いきなり悪かった。」
    天喰大輝:「君が謝る必要はない。金雀枝さんにも悪気はないんだ、ちょっときついだけで」
    伏水四十花:「爆心地・・・・?」
    天喰大輝:「巻き込まれただけだ」
    伊丹たると:「とりあえずそこ座って……飯食えるか?落ち着いて話そう」
    金雀枝尊:上機嫌から一転して、足を組んだまま文庫本を開いて、視線をそっちに落とす
    伏水四十花:「はい・・・・。」 言われるがままに、ベンチに腰をかける
    伊丹たると:盛った餃子の半分を割り箸と一緒に伏水さんに渡す
    伏水四十花:「・・・・・。」 赤く腫れた目元を擦りながら、差し出された餃子を見た
    天喰大輝:「……あ。戻れたなら俺も戻っていいのか」
    天喰大輝:そう言うと同時、白い髪や目が黒いそれに戻る。
    伊丹たると:「好きにしてくれ……」何かのこだわりがあるんだろうがわからん
    伏水四十花:一口、また一口と差し出された餃子を食べ
    伏水四十花:泣き腫らして、冷えた体が内側から温まる
    伊丹たると:「学生さん?」ホットサンドを焼きコーヒー豆を温めながら
    伏水四十花:冷えきって強張った獣の心が、身体が少しずつ和らいでいく
    伏水四十花:「そうです・・・市内の、通っていました」
    伊丹たると:「そっか、カジノへはどうして?」
    伏水四十花:「それは・・・・」
    伏水四十花:「・・・・・友達に、誘われて」
    水城まこと:「カジノに誘うだなんて、悪い友だちもいたものだねえ。そう思わないかい、天喰くん?」
    天喰大輝:「突っ込み待ちですか」
    伊丹たると:「悪い人ー」
    水城まこと:「未成年が賭け事なんてするものじゃないよ」
    金雀枝尊:「なんだ、お前にもそういう友人はいるものだな」
    伏水四十花:「・・・・・・・。」
    伏水四十花:「ごめんなさい。さっきのは、なんだったんですか・・・?」
    伊丹たると:「さっきの、って言われると難しいな」
    伏水四十花:「カジノで賭け事に勝って、なんだか高そうなワインボトルを貰って」
    伏水四十花:「それが突然破裂して!なんだかわけがわからなくなって!」
    伏水四十花:「友達も! ・・・・・友達も、どっかに行っちゃって」
    伏水四十花:「あれは、なんだったんですか・・・・?」
    天喰大輝:「……正直なことを言えば」静かに、しかし強い意志の込められた声で
    伊丹たると:「……」知らない知らないと言って賭場を出て行った同じくらいの年頃の少女を思い出す
    天喰大輝:「知らない方がいいと俺は思う。友達のことはちゃんと保護して、一緒にいつも通りの日常に戻れるっていうのは前提としてね」
    水城まこと:「いやいやいやいや、そりゃあないだろう天喰くん。当事者のオオサンショウウオちゃんは知るべきだ」
    水城まこと:「あと私も色々知りたい」
    天喰大輝:「先輩は絶対に知らない方がいいです。こっちは選択の余地はありません」
    伏水四十花:「日常・・・・ そうだ、明日は学校が」 そう言った途端に
    伏水四十花:めきょりと音が鳴り、右腕が黒く力強い獣のそれに変形する
    伊丹たると:(思想が……思想が強い……!!)
    伏水四十花:「え・・・・?」
    金雀枝尊:「……退いていろ。天喰」
    天喰大輝:「……頼む、金雀枝さん」
    伏水四十花:「これって!? なにが、何がなんなんですか?」
    伏水四十花:「この力は一体・・・・・!?」
    水城まこと:目をきらきらさせている
    金雀枝尊:「こいつらはお優しいからな。あまり厳しい言葉は使わんようだが」
    金雀枝尊:「まぁ、概ね私も同意するところだ」「理解できないと喚くだけなら、大人しく寝る努力だけしていろ」
    金雀枝尊:背中に手を触れ、先程と同じようにレネゲイドを鎮めていく
    伊丹たると:「この場0か100の思想しかないのか???」頭を抱えながら
    金雀枝尊:「状況が極端なんだ。話も極端になるだろう」
    金雀枝尊:「だが、私の意見は変わらんぞ。理解できないと喚くだけならな」
    伏水四十花:「んっ・・・」 再び、レネゲイドが抑えられ姿形が元のものへと戻っていく
    天喰大輝:「……俺の場合は、知って後悔した。今も後悔してる」
    水城まこと:「 Beautiful……」戻ったのを見て感動している
    伏水四十花:「・・・・・。」
    伏水四十花:「教えてください。あたしに、この街に何が起きたのか」
    天喰大輝:「金雀枝さんに力を抑えるコツだけ教わって、「普通」の日常に戻るって選択肢だってあるはずだ」
    天喰大輝:「本当に、それでいいのか」
    伏水四十花:「・・・・それでも、知りたいです」
    伏水四十花:「あたしに何が起きたのか、を・・・・」
    伊丹たると:「おっけー、このまま全部忘れて帰れと思想の強い連中は言うが、現実的に考えてこの状態だとちょい厳しいからな」
    金雀枝尊:「私はそんな話はしていない」
    天喰大輝:「……そうか」悲しげに引き下がる。
    伏水四十花:うっすらとぼんやりとした記憶。思い出すと心が苦しくなる記憶。それでも、それを知りたいと願った
    金雀枝尊:「ただ理解できないと喚くだけの人形なら、殴ってでも大人しくさせたほうが都合がいいだけだ」
    金雀枝尊:「どうも、こいつはそうではないらしい」
    伊丹たると:「おおん頭FH!」
    水城まこと:「天喰くんの友だちは物騒な子だねえ」
    水城まこと:(それとも、ガールフレンドかい?)天喰に耳を寄せて
    金雀枝尊:「殴って大人しくさせるか、記憶をトバして大人しくさせるかの違いだろう」
    天喰大輝:「……金雀枝さんは口と態度が悪くてすぐ手が出るだけで悪い人じゃないですよ」
    金雀枝尊:「おい聞こえてるぞ普通狂いのイカレ野郎」
    伏水四十花:「殴っ・・・・えぇ!?」
    天喰大輝:ガールフレンド云々に答える前に咎められたので安全の為距離を取る。
    伊丹たると:「あーあーあーこの場の思想が強くなっていく!前提から行くな!」
    伊丹たると:「学生さんだしウィルス、って奴は知ってるよな?」
    金雀枝尊:「全く……ともかく。こいつが知りたいと言うのなら、教えてやれ。自分の身に起きたことが知りたいくらい、「普通」の話だろうが」
    伏水四十花:「はい。風邪とか病気とか、ゾンビとか、そういう・・・」
    天喰大輝:「分かってる……だから、意思を確認した上で、それ以上は止めてない」
    伊丹たると:「そうそう、で、そういう奴の中には一般には隠されているものがある」
    伏水四十花:「・・・・・!?」
    天喰大輝:この状況は、そうなる前に遠ざけることができなかった自分の落ち度だとでも言うような表情。
    伊丹たると:「なんか漫画とかアニメの見過ぎ、そうでなくても陰謀論みたいな話だけどな」
    伏水四十花:「いえ・・・・信じます。あ、あはは、なんだか漫画や映画みたいな話ですけど」
    伊丹たると:「さんきゅ、その隠し事の中でも一番でかいやつを"レネゲイドウィルス"って言うんだが」
    伏水四十花:「でも、本当に起きた事ですから」
    伏水四十花:「”レネ・・・ゲイド”・・・・」
    伊丹たると:「全人類感染済み、下手したら物もかかってるっていう非常にタチの悪い病気」
    伏水四十花:「え? 物?」 聞き間違いか、と思いつつ
    天喰大輝:「ただちに命の危険がある訳じゃない。……でも、ある意味それ以上に厄介なウィルスだ」
    伏水四十花:「まさか、そのウイルスに罹ると・・・?」
    伊丹たると:「かかって、一番の問題が症状だな」
    伊丹たると:「第一に生命力が活性化、たいていの怪我じゃ死ななくなる」
    伏水四十花:「そういえば・・・」 今まで気にしていなかったが、左足の違和感が消えている。万全以上に身体の調子が良い
    伊丹たると:「第二に個人症状、炎が出る、体が全く別の物に置き換わる、電気が出る、もはやなんでもありだ」
    伊丹たると:「俺が伏水さんを見つけた時に一番目についた奴だな」
    天喰大輝:「発症者は超人……オーヴァードと呼ばれる。「普通」の人間じゃいられなくなる」
    伏水四十花:「『超人』・・・・映画のスーパーヒーローみたいな・・・・?」
    天喰大輝:「そんないいものじゃない」
    伊丹たると:「まあそういう奴もいるな、次の症状で一気にひっくり返るけど」
    金雀枝尊:「安易だな。そんなに都合のいいものではないぞ」
    天喰大輝:「それは君も分かっている筈だ」
    伏水四十花:「・・・・・。」 不安に胃腸が捻じれそうになる
    伊丹たると:「第三、進行度が末期になると、理性を失う」
    伏水四十花:「さっきの、あたしみたいな・・・?」
    天喰大輝:「あれはその手前」
    伏水四十花:「あれ以上のものが?」
    天喰大輝:「暴走と呼ばれる状態だ。そこまでなら、危険だが、それを利用するオーヴァードもいる。だが……その先に行けば」
    天喰大輝:「戻れなくなる・・・・・・
    伏水四十花:「ひっ!」
    伏水四十花:「でも、皆さんも同じオーヴァードなんですよね?」
    伏水四十花:「あんな風に、おかしくなってない」
    伊丹たると:「……ありがとう伏水さん、さっきまでそれ置いといてた」
    伊丹たると:「伊丹たると、UGNエージェントだ、残りも名乗ってくれ頼む」
    金雀枝尊:「自己紹介と洒落込んでもいいが、いいのか」
    天喰大輝:「獣化してた時の記憶は殆ど残ってないんだったな……俺は天喰大輝。まあ……大学生だ」
    伊丹たると:「名乗らなかったら有事でもそこの人って呼ぶしかねえんだよ……」
    水城まこと:「水城まこと。天喰くんのゼミの先輩だよ」筆記を続けながら
    金雀枝尊:「……金雀枝尊。大学生……もといFHエージェント」
    天喰大輝:あとで没収だなと思いながら見てる。どうせ記憶は処理するのだ。
    伏水四十花:「大学生の天喰さんと、UGN?FH?」
    金雀枝尊:「正義の秘密結社と悪の秘密組織だ。今はざっくりでいいだろ」
    天喰大輝:「UGNは政府のオーヴァード、FHはオーヴァードの能力を利用した秘密結社みたいな感じ」
    伊丹たると:「大体それでいい」
    天喰大輝:「ああ、俺は無所属だから」
    伏水四十花:「悪の秘密結社・・・・!?」
    天喰大輝:「……ほら、露悪的だから怯えさせるんだよ、金雀枝さんは」
    金雀枝尊:「話をややこしくするな、コウモリが」
    伏水四十花:「その、悪い人ではないんですよね・・・金雀枝さんは」
    天喰大輝:「FHにも派閥があって……まあ、金雀枝さんは見境なく悪さするような人じゃない」
    伏水四十花:「さっきも、おかしな姿になってたあたしのために色々と手を尽くしてくれて・・・!」
    金雀枝尊:「カジノに来た目的は押し入り強盗だ。目当ては金ではないが」
    水城まこと:「悪い人では???」
    伏水四十花:「い、いえ!何か理由があるのかも。恵まれない子供のためとか」
    天喰大輝:「……いや、その点に関しては擁護できないんだけど……」
    水城まこと:「ああ、義賊というわけか」
    金雀枝尊:「上司の物欲と私の個人的趣味のためだが」
    伏水四十花:「だって、あんな物を賞品にするような怖い所ですし・・・むしろ、向こうの方が悪そう」
    天喰大輝:「……でも、何だかんだ情に流されてくれるから大丈夫」
    伏水四十花:「でも、ちょっとだけ安心しました」
    伏水四十花:「皆さんが良い人だから、オーヴァード?ってのになっても、皆さんみたいにちゃんとしていられるんだな、って」
    金雀枝尊:「私は別に……いや、もういい」
    伏水四十花:「そういえば、あのカジノっていったい何だったんですか?」
    伊丹たると:「地域密着闇カジノ、って感じだったな」
    天喰大輝:「金雀枝さんが狙ってたってことはやっぱり遺産関連?」
    伊丹たると:「どうも経営者が神に何かをささげることを目的としてて、カジノ自体はその準備らしい」
    伊丹たると:「お、そうだ賞品で思い出した」
    天喰大輝:「神……ね」神を名乗る奴にいい思い出がない。
    伊丹たると:「伏水さんワインボトル貰った…て言ってたよな」
    伊丹たると:「ラベルなんて書いてあったか覚えてたりする?」
    伏水四十花:「はい。 ええっと・・・・確か・・・・」
    GM:伏水ちゃんは覚えてますね
    GM:筆記体で読みにくかったけど”ツクヨミ”と書かれていたことを
    伏水四十花:「”ツクヨミ”って・・・・」
    金雀枝尊:「……大当たりだな。ちゃんと覚えてるじゃないか」
    伊丹たると:「…日本製ワインが賞品に、って言うのも変な話だからな、十中八九遺産だろう」
    伏水四十花:「でも、中身は全部零れて・・・・ ん?」
    天喰大輝:「それが金雀枝さんの目当てってことか」
    伏水四十花:胸に手を当て、何かを探る様に
    金雀枝尊:「あぁ。そうなる」
    伊丹たると:「……一応確認なんだけど、適合者が彼女だったとして」
    伊丹たると:「拉致して実験とか、そういうことはする?」
    金雀枝尊:「他のセルならやるかもしらんが……」
    伊丹たると:このために態度を保留してた
    金雀枝尊:「生憎うちのクソアマは、そういう学術的な話に興味はない」
    金雀枝尊:「正真正銘、ただの物欲と所有欲だ」
    金雀枝尊:「こいつが適合者だとするなら……拉致か、遺産を抉り出すまではするだろうがな」
    伏水四十花:「あ、あの・・・ ”ツクヨミ”なんですけど・・・」 どくん、どくん、と心臓の鼓動がやけに煩く聞こえる
    伏水四十花:「ひゃっ!」 拉致、抉り出す、という言葉を聞いて口を噤む
    天喰大輝:「あんまり酷いことするようなら協力の約束は撤回するからね」
    金雀枝尊:「冗談だ。流石にそんな寝覚めの悪いマネはせん」
    伊丹たると:「UGNとしてはそこまで行くとなると止めざるを得ないが……そうか」
    金雀枝尊:「差し出せるものなら差し出してもらうが、そうでないのなら話は私からつけておくさ」
    伏水四十花:「・・・・・・・・。」 金雀枝さんのその言葉に、意を決して
    伏水四十花:「”ツクヨミ”ですが・・・その、”ここ”に、あるみたいで・・・」
    伏水四十花:そう言いながら指し示したのは自身の心臓だ
    伏水四十花:「何でかわからないんですけど、わかるんです。これが、そうなんだって」
    伊丹たると:「……マジか……あの時答えないで正解だわ……」
    天喰大輝:「そういうタイプか……」危惧はしていたが、その場合、どちらにせよ知らずに済ませる、という訳にはいかなかっただろう。
    伏水四十花:「あ、でも・・・・」 再び胸に手を当て
    伏水四十花:「半分・・・・?」
    伊丹たると:「半分」
    金雀枝尊:「……"ツクヨミ”は、遺産分類では『ヨトゥンの血潮』に分類されるものだ。そういう話になるだろうとは……」
    金雀枝尊:「……あ?」
    伏水四十花:「あ、いえ、感覚的で全然上手く言えないんですが、ここにあるのは”半分”な感じがして」
    伊丹たると:「……ちょい確認していい?」
    伏水四十花:「はい?」
    伊丹たると:「ツクヨミはワインボトルの形で、伏水さんがもらったときに割れて拡散」
    伊丹たると:「現状半分が伏水さんのところにある、ここまであってる?」
    伏水四十花:「多分、そうです」
    伏水四十花:「この街を覆っている赤いのも、それが作り出したものだと」
    伊丹たると:「伏水さんがカジノ入ったのっていつくらい?今日の夕方とか?」
    伏水四十花:「放課後にカラオケで遊んで、それからなので・・・多分その辺りです」
    伊丹たると:「ん、了解。ありがとう。」
    天喰大輝:「拡散は夜に俺達がカジノに入ってすぐだったから……数時間カジノで遊んで、賞品として『ツクヨミ』を渡されたって感じか」
    伊丹たると:「一応情報として金雀枝さんと俺視点も置いておく?」
    金雀枝尊:「とはいえ、だ。拡散前後のことは、それこそ天喰以上の話は出んぞ」
    天喰大輝:「その方がいいでしょうね。外から見てどうなってたのかは俺達知りませんから」
    伊丹たると:「俺は服買いに行ってる樺照と仕事で来たんだが」
    伊丹たると:「街についたときには既に街の中は赤い液体に沈んでいた」
    金雀枝尊:「私はクソアマから仕事をうけて、やってきて、コレだ」
    金雀枝尊:「一応"ツクヨミ”についての軽い話はもらってるが、分割云々は知らんぞ」
    伊丹たると:「で、要救助者を探していたところで赤い液体に取り込まれ、その下が赤い霧に包まれたこの街だった」
    伊丹たると:「こんな感じ」
    天喰大輝:「この街のUGNと連絡は?」
    伊丹たると:「この街UGN支部が置けてないんだよな」
    伊丹たると:「多分カジノ置く過程で地元の有力者から反発されてる」
    金雀枝尊:「ここを縄張りにしているセルが、地元の政治家や警察を抱き込んでいる」
    伊丹たると:「もはや政治戦の段階から負けてるから当てにならんな……」
    天喰大輝:「……道理であんな目立つカジノが放置されてる訳だ」
    伏水四十花:「政治家と警察が・・・・」 初めて聞く、自分の街の真実にドン引きだ
    金雀枝尊:「そして、私たちは不慮の事故とは言え、カジノを内側からぶっ潰して逃げた。奴らの顔にクソを投げつけたも同然だ」
    天喰大輝:「……多分、問題はそれ以上だ」
    天喰大輝:「伏水さんに『ツクヨミ』が適合したのは、完全な偶然じゃない。恐らく、カジノは適合者を選別する為の施設だ」
    天喰大輝:「数時間かけて適合するかどうかを確かめ、適合者に賞品と称して『ツクヨミ』を渡し、適合させる」
    天喰大輝:「相手の目的は、恐らく伏水さんだ」
    伏水四十花:「え・・・・まさか、それって・・・・」
    伏水四十花:「そういえば、確かに何か変な感じだったような・・・ルーレットで適当に選んだ数字がずっと出続けて」
    伏水四十花:「ビギナーズラックってあるんだなぁって思ってたけど・・・・まさか!」
    天喰大輝:「君……もうちょっと慎重に生きた方がいいよ……」
    伏水四十花:「うっ!」
    伊丹たると:(人類全部が全部君のように神経質にいられるわけじゃねえしなあ)
    天喰大輝:「ただの裏カジノでも、それは明らかに初心者をハメる前段階の仕込みだ」
    伊丹たると:「まあともかく、なっちまったもんは仕方がない」
    伊丹たると:「幸運にも君の人生はつながってるわけだし、自分に関してはゆっくり向き合えばいいだろ」
    伏水四十花:「・・・・・はい」
    伊丹たると:「そこまで守るのが俺の仕事だから、そこは気にすんな」
    伏水四十花:「守る仕事・・・UGN」
    伏水四十花:「えへへ・・・なんだかカッコいいですね」
    金雀枝尊:「あぁ」
    金雀枝尊:「さっきまで私が治療している横で、呑気に餃子を焼いていたとは思えんな」
    天喰大輝:「餃子も多分気遣いだと思うよ。……いや、餃子持ち歩いてるのは変だけど」
    伊丹たると:「しかし樺照遅いな……そろそろ持ってきてもらわんと風邪引きかねないんだが……」
    水城まこと:「さっきお小遣い持って走った子かぁ」
    水城まこと:水城が公園の入り口に目を向ける
    金雀枝尊:「……あるいは、そこの能天気に『その先』を見せられるかもな」
    樺照詩花:「ぐ、ぅ……」血みどろの樺照がほうぼうの体でそこにいた
    天喰大輝:「孤立した人間から狙ってきたか。以外と堅実な相手だ」
    ”無何有獄”:「グラッツェありがとう~、一人で勝てるわけねーだろボケ!!」
    伏水四十花:「さっきの人!」 慌てて立ち上がる
    樺照詩花:「逃げろ、みんな……ぐあっ!」
    金雀枝尊:「誰にやられた……と、いうまでもなかったか?」
    ”無何有獄”:緑色に染めた髪、薄く色の入ったサングラス。スーツを着込んだ男。
    ”無何有獄”:その手から槍が伸び、樺照の体を貫いた
    天喰大輝:伏水へ見せた気遣いからは想起できない冷徹さでその様子を観察している。
    金雀枝尊:「……さて、思ったより小物がかかったな」
    伏水四十花:「・・・・・・!?」 突然の凶行に両手を口に添えて目を見開く
    伊丹たると:「水城さん、止血とかの手当はできますか」
    水城まこと:「応急手当くらいならできるよ……いやあ、荒事は怖いねえ」そう言いながらも興味を隠せていない様子だ
    伊丹たると:リボルバーを回し樺照さんに照準を合わせながら
    ”無何有獄”:「どうしてUGNの面々がこんなにいるんだァ~? 招待状は出してねえぞオイ」
    伊丹たると:「了解です、一瞬で今から連れてくるので」発砲
    伊丹たると:着弾先は樺照さん、当たった瞬間、ダメージも無く自分と位置を入れ変える
    伊丹たると:「お願いします」
    天喰大輝:(そういう能力か……他にも応用ありそうだな)
    伏水四十花:「瞬間移動!?」
    伊丹たると:体勢を空中で整え追加で発砲
    ”無何有獄”:「平和に人身売買してよォ~、政治家に孫の指を一本ずつ送る穏やかで普通の日常を送ってただけなのによォ~~」
    伊丹たると:「平和ってなんだっけなー!」
    ”無何有獄”:「当たるかよォッ!」ぎゅるり、と槍が転身して弾丸を叩き落とす
    伊丹たると:叩き落とそうとした槍を足さばきで蹴り、そのまま追加で一弾
    伊丹たると:通常の引力より強い力で強引に距離を取る
    金雀枝尊:「見た目通りのチンピラ、というわけでもないな。同業者か」
    天喰大輝:「安心しろ。別にお前の日常は変わらない」全身が白く燃える
    ”無何有獄”:「そもそも、街の状態もどうなってんだァ~? 計画とまるで違うじゃあねえかボケッ」額で弾丸を受け止める
    伏水四十花:「伊丹さん、あれがオーヴァードの力を利用する乱暴者・・・なんですよね?」 近くに着地した伊丹さんに
    天喰大輝:「どっちにしろ「普通」じゃない。まあ、この後は日常自体がなくなるかもしれないがな」
    伊丹たると:「そういうこと、やってることは……もう自供してるよな」
    ”無何有獄”:「痛ッッェエエ~~~!」硬い。弾丸を受けたにも関わらず、致命傷を負っていなかった
    金雀枝尊:「……さて、ご自慢の狂犬をあしらわれて、気分はどうだい、優男」
    伏水四十花:「それで、伊丹さん達は平和を守るために戦おうとしている、と」
    伏水四十花:ざわざわとレネゲイドの衝動を高めながら
    伊丹たると:「むず痒いけど概ねそう」
    天喰大輝:「……君はどうする」
    伏水四十花:「それなら、あたしにも手伝わせてください」
    伊丹たると:そもそも碌にダメージが出る代物ではない、黙って再装填
    伏水四十花:「よくはわからないけど、けど・・・・」
    伏水四十花:「なんだか、やれそうな気がするんです」
    伊丹たると:「……おっけー、君が"そう"するなら助けてやる」
    伏水四十花:胸の奥で騒めく鼓動。内に秘めた獣の力が戦いを囁く
    天喰大輝:「……君は聞きたくない答えばかりするな」
    伏水四十花:「ええ・・・・そうです」
    伏水四十花:「きっと、これが、あたしの”運命”だったんですよ」
    伏水四十花:”運命”。そう思えば今までの全てを飲み込める
    伏水四十花:こんな身体になった事も。友達に怖がられた事も。すべて
    伏水四十花:世界の敵と戦う、運命だったのだと思えば
    金雀枝尊:「くだらんな。だが、それで納得できるなら、それが一番だろう」
    天喰大輝:「……それが君が守りたい「普通」とは思わないが」
    天喰大輝:「俺も「普通」を守らなきゃならない」
    天喰大輝:「「普通」の敵は、俺の敵だ」完全に白い姿になる。
    ”無何有獄”:「何が平和の守護者だ、俺たちの普通で穏やかな日常を返せよォ~~!!」
    ”無何有獄”:「……と、落ち着いた」すん、怒声をあげる男が落ち着く
    ”無何有獄”:「俺はイラついたときはしっかり吐き出すことにしてるんだ」
    ”無何有獄”:「UGNの道理は共感はせんが……まあ理解はしている」
    ”無何有獄”:「そりゃあ日常の守護者サマは犠牲を見逃せねえよなあ」
    樺照詩花:「みん、な……」ごほ、と血の塊を吐きながら
    樺照詩花:「に、げろ……ソイツは、やばい……」
    ”無何有獄”:「遺産が勝手に開けられてると思いきや、まだまだだな」
    ”無何有獄”:「こっちは後で良い」
    天喰大輝:(……勝手に? 向こうにも想定外があったのか?)
    ”無何有獄”:「もう一方をしばき倒さにゃあならんな」
    伊丹たると:(もう一方、『半分』か)
    伏水四十花:「もう一方・・・? もしかして」 感じている、片割れの気配
    ”無何有獄”:「というわけ、でぇ……お前らとはここでお別れだァ!」男の指に試験管が三つ。放り投げられる
    金雀枝尊:「おもったよりも事態の進行が早いな。流石に行政を抱き込んでいるだけはある」
    緑ジャムジャム:「ggggg」
    白ジャムジャム:「hhhhh」
    赤ジャムジャム:「rrrrrr」
    ”無何有獄”:「お前らの相手はこいつらに任せるぜェ~~あばよ!」《瞬間退場》。三体のジャームを生み出した男はその場から走って逃げた
    伊丹たると:「逃げたか……追いたいが今はこっちが優先だな」
    伊丹たると:負傷者がいる状況でなるべく分散は避けたい
    天喰大輝:無視して追ってもいいが、このジャームが無差別に周囲に攻撃しかねない。
    天喰大輝:他の面々に任せるという手もあるが……覚醒して間もない、暴走の危険が残る伏水がいる以上、そうもいかないだろう。
    天喰大輝:「……さっさと片付ける」
    金雀枝尊:「手負いが1 要介護者が1 なんかよくわからんコバンザメが1」
    金雀枝尊:「……分散は得策ではないな。さっさと掃除するか」
    伏水四十花:「はぁ・・・ はぁ・・・ これが皆さんの敵。こんな事を起こした元凶」
    伏水四十花:「大丈夫。出来る・・・・その為の力なんだから」
    伏水四十花:めきめきと、変形する身体を見ながら臨戦態勢を取る
    水城まこと:「あんまり喋らないほうが良いんじゃあないか」」血を吐く樺照を手当てしながら
    樺照詩花:「ごほ、ソイツらは……」言葉の途中で血が詰まって咳をする
    緑ジャムジャム:「ggggg」
    白ジャムジャム:「hhhhh」
    赤ジャムジャム:「rrrrr」
    GM:樺照が次の言葉を紡ぐより早く、ジャームが動き出す──!
    GM:────シーンカット。ロイス取得のみ可能です
    伊丹たると: 
    伏水四十花 ○助け/不安
    天喰大輝 連帯感/思想が強い○
    金雀枝尊 ひとまず安心/思想が強い○

    伊丹たると:で採ります
    天喰大輝:名も知らぬ少女 ○庇護/共感→伏水四十花 ○庇護/不安
    伏水四十花:ロイス取得 金雀枝さんに 〇良い人/ちょっと怖い  と  伊丹さんに 〇頼もしい/不安 で取ります
    天喰大輝:伊丹たると ○有為/ちょっと変
    天喰大輝:以上!
    金雀枝尊:伏水四十花 庇護/憤懣○
    天喰大輝 連帯感/知った顔するな○

    伏水四十花:白い青年(天喰大輝)を天喰大輝に変更
    GM:OK


    ◇ミドル4:人ならざる者たち/Imitate human


    GM:シーンプレイヤー:PC全員
    GM:シーンは先ほどと同じ場所なので、登場侵蝕は1点でOKです
    GM:というわけで皆1点上げてね
    天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を1(→ 1)増加 (76 → 77)
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を1(→ 1)増加 (51 → 52)
    伏水四十花:やさしい。やさしみ・・・・
    伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を1(→ 1)増加 (63 → 64)
    金雀枝尊:天喰 大輝の侵蝕率を1(→ 1)増加 (61 → 62)

    GM:エンゲージ公開

    赤ジャムジャム[9]、緑ジャムジャム[9]、白ジャムジャム[4]

    5m

    PCたち


    GM:セットアップ
    天喰大輝:【刻印-aguja-】《螺旋の悪魔》 暴走し、ラウンド間ウロボロスエフェクト使用した攻撃力+15(18) 侵蝕3
    天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を3(→ 3)増加 (77 → 80)
    緑ジャムジャム:スタック
    緑ジャムジャム:セットアップ▼《狂騒の旋律》
    伊丹たると:なし
    緑ジャムジャム:効果:攻撃力+18、効果を受けた対象は暴走する。
    天喰大輝:自傷の変異暴走でHPを5d10失い、暴走解除します
    伏水四十花:セットアップなし
    天喰大輝:天喰 大輝のHPを5d10(→ 28)減少 (28 → 0)
    天喰大輝:……
    天喰大輝:リザレクト
    天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (80 → 86)
    GM:wait、セットアップの処理は行動値順に処理する
    GM:「同一タイミングのエフェクトは行動値順に処理し、後手番の者は使用を取り下げても良い(基本①258)」とあるので、エネミーの行動見てからセットアップエフェクトの使用を決めてOKです
    GM:というわけで、天喰くんは生き急がなくてもいい
    天喰大輝:取り下げるようなエフェクトを使うのか……?
    GM:……なぜなら、まだジャームのセットアップは始まったばかりだからです
    緑ジャムジャム:対象はジャーム全員
    赤ジャムジャム:《犠牲の血》を取得しているの変異暴走:自傷が起動、5D点HPを失います。
    赤ジャムジャム:5D10 変異暴走:自傷
    DoubleCross : (5D10) → 20[5,2,2,3,8] → 20

    GM:赤ジャムジャムのHPを20(→ 20)減少 (0 → -20)
    GM:同行動値9、赤ジャムジャムのセットアップ
    赤ジャムジャム:セットアップ▼《原初の黄:戦いの予感》《血色の花嫁》+《紅のベーゼ》
    赤ジャムジャム:効果:行動値+20、対象のHPを30点失い、自身の最大HPと現在HPを+30する。
    GM:赤ジャムジャムのイニシアチブを20(→ 20)増加 (9 → 29)
    GM:赤ジャムジャムのHPを30(→ 30)減少 (-20 → -50)
    赤ジャムジャム:赤ジャムジャムのHPは27点、戦闘不能
    赤ジャムジャム:オート▼《原初の黒:ラストアクション》
    赤ジャムジャム:効果:戦闘不能になったときに使用。メインプロセスを行う。
    赤ジャムジャム:というわけで、オデの手番~~ルンルン
    赤ジャムジャム:マイナー▼《ありえざる存在:完全獣化》+《原初の青:ハンティングスタイル》
    赤ジャムジャム:効果:戦闘移動、完全獣化。
    赤ジャムジャム:PCのエンゲージに突入するゾ~
    赤ジャムジャム:メジャー▼《C:ウロボロス》+《原初の赤:魔獣の本能》+《能力強奪》+《混色の氾濫》+《紅の刃》+《ブラッドボム》
    赤ジャムジャム:効果:肉体でRC判定している。範囲攻撃。HPダメージを受けた対象はさらに1D点HPを失う(自分も同じだけ失う)。RCで対決を行う。
    赤ジャムジャム:9DX7+4 RC・肉体置換判定
    DoubleCross : (9DX7+4) → 10[2,4,4,6,6,7,7,9,10]+10[4,6,7,8]+3[3,3]+4 → 27

    GM:「リアクションが異なるエフェクトを組み合わせた場合、リアクション側が好きな方でリアクションを行う(FAQ.《大地の牙》と《ナーブジャック》について)」とあるので、RCか回避、好きな方で判定してください
    赤ジャムジャム:というわけでRCか回避でリアクションすると良いゾ
    伊丹たると:とりあえず3人待ちます
    天喰大輝:RCで
    金雀枝尊:回避でドッジ!
    伏水四十花:RCでドッジします
    天喰大輝:7dx+4>=27
    DoubleCross : (7DX10+4>=27) → 10[2,3,5,6,8,9,10]+5[5]+4 → 19 → 失敗

    金雀枝尊:5dx+1>=27
    DoubleCross : (5DX10+1>=27) → 10[1,4,4,6,10]+6[6]+1 → 17 → 失敗

    天喰大輝:惜しい
    金雀枝尊:おしい
    天喰大輝:NPCカード使っていいですか?
    伏水四十花:(3+1)dx+2 【RC】
    DoubleCross : (4DX10+2) → 8[1,3,5,8]+2 → 10

    GM:あ、樺照ちゃんは治療中です
    伊丹たると:なんならこっちが切りますよ
    伏水四十花:妖精の手要ります?
    天喰大輝:追加振りで3以上出れば避けられる……妖精の手多いな
    天喰大輝:侵蝕的に伊丹さんがいいかな。もらっていいですか
    伊丹たると:はーい
    伏水四十花:とりあえず、伊丹さんに妖精の手を切ってもらって、金雀枝さんはどうしましょう?
    伊丹たると:「リスキー・ボンボン」(妖精の手)判定の出目を1つ10に、コスト4
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を4(→ 4)増加 (52 → 56)
    天喰大輝:1dx+24>=27
    DoubleCross : (1DX10+24>=27) → 6[6]+24 → 30 → 成功

    伊丹たると:マジで受けたくない場合
    天喰大輝:よし
    伊丹たると:カバーもします
    金雀枝尊:刃あるけど、セットアップコンボ起動してないからダイスも打点もロクにないんだよなぁ
    天喰大輝:そもそもラスアク中だから反撃は意味ないよ
    金雀枝尊:それもそう
    金雀枝尊:私はどちらでも。侵食重いしカバーしてもらおうかな
    伏水四十花:では、妖精は温存しておきます
    伊丹たると:ではカバー入ります、ガード宣言
    伊丹たると:「キャラメル・リボン」(砂の結界)カバーリング、コスト2
    伊丹たると:これで金雀枝さんカバー
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を2(→ 2)増加 (56 → 58)
    伏水四十花:こちらはドッジ失敗で受けます
    GM:えーと、命中したのは……伏水ちゃんとたるとくんだけですね
    赤ジャムジャム:《能力強奪》の対象宣言
    赤ジャムジャム:対象は……《リザレクト》ダ
    伊丹たると:げえ
    赤ジャムジャム:ではリザレクトを失ったところでダメージだ
    赤ジャムジャム:3D10+3+18 ダメージ
    DoubleCross : (3D10+3+18) → 14[4,3,7]+3+18 → 35

    赤ジャムジャム:装甲ガード有効ダ
    伊丹たると:死にます
    伏水四十花:ええっと・・・素通しなので35点入って残り12点!
    伏水四十花:伏水四十花のHPを35(→ 35)減少 (47 → 12)
    伏水四十花:流石はヨトゥンだ。耐えた!
    伊丹たると:飴使ってHP回復しますね
    伊丹たると:2d10
    DoubleCross : (2D10) → 16[10,6] → 16

    赤ジャムジャム:では最後にブラッドボムのダメージ
    赤ジャムジャム:1D10 ブラッドボム
    DoubleCross : (1D10) → 9

    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (58 → 62)
    伊丹たると:それは生きます
    赤ジャムジャム:9点HPを失ってね
    伊丹たると:残り7
    伏水四十花:伏水四十花のHPを9(→ 9)減少 (12 → 3)
    伏水四十花:た、耐えた・・・・・!
    伊丹たると:強い子
    赤ジャムジャム:オデはHP0点でバックファイアは食いしばり
    赤ジャムジャム:戦闘不能
    赤ジャムジャム:オート▼《蘇生復活》
    赤ジャムジャム:効果:HP1点で復活。
    GM:赤ジャムジャムのHPを-1(→ -1)減少 (0 → 1)
    赤ジャムジャム:……紅のベーゼで増えた体力ってここで増えるのかな?
    赤ジャムジャム:まあHP1点で続行しよう
    赤ジャムジャム:ラストアクションの手番終わり
    GM:ちょっと長かったけどセットアップ行動値9の番が終了です
    伊丹たると:俺は無いから天喰君から
    天喰大輝:特に支障なかったので先程の通りセットアップを行います
    GM:OKです
    GM:しだにゃんはどうします?
    金雀枝尊:しとかーはないんだっけ
    伏水四十花:ないですねー
    金雀枝尊:じゃあセットアップ
    金雀枝尊:怨念の呪石使用 侵食+3し暴走 《極限暴走》により背徳と巨人の影を起動し、紅蓮の憎悪と殺戮器官適用。巨人の影の対象は紅蓮の憎悪。しめてシーン中ダイス+6 ダメージ+4d 攻撃力+15
    金雀枝尊:侵食62→71
    GM:OK
    GM:ではイニシアチブ
    GM:なにもなければ行動値29、赤ジャムジャムの手番からです
    GM:よろしいですかな?
    伊丹たると:OK
    天喰大輝:はい
    金雀枝尊:ok
    伏水四十花:はい
    GM:OK、では行動値29、赤ジャムジャムの通常手番
    赤ジャムジャム:マイナー▼《原初の青:ハンティングスタイル》
    赤ジャムジャム:効果:戦闘移動。離脱ができる。
    赤ジャムジャム:PCたちのエンゲージを突き抜けて34m後方まで走り抜けます
    赤ジャムジャム:メジャー▼《C:ウロボロス》+《原初の赤:魔獣の本能》+《紅の刃》
    赤ジャムジャム:効果:射程視界攻撃。肉体でRC判定している。
    赤ジャムジャム:対象は~~……まだリザレクトできるしだにゃんにしよう
    赤ジャムジャム:9DX7+4 RC・肉体置換判定
    DoubleCross : (9DX7+4) → 10[1,2,3,4,6,8,8,8,8]+10[5,6,7,8]+10[7,7]+5[3,5]+4 → 39

    赤ジャムジャム:リアクションどうぞ
    金雀枝尊:エンゲージ離脱されたから刃できん……
    金雀枝尊:ドッジで
    金雀枝尊:5dx+1
    DoubleCross : (5DX10+1) → 10[4,5,9,9,10]+1[1]+1 → 12

    赤ジャムジャム:4D10+3+18 ダメージ
    DoubleCross : (4D10+3+18) → 22[5,1,8,8]+3+18 → 43

    赤ジャムジャム:装甲ガード有効ダ
    金雀枝尊:ううむ耐えられん。リザレクト
    金雀枝尊:金雀枝尊の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (71 → 79)
    金雀枝尊:ごっふ
    赤ジャムジャム:手番終わり
    GM:続いて行動値9、PC優先によりたるとくん
    伊丹たると:はい、マイナー、赤ジャム追うために後ろの14mバック
    伊丹たると:メジャー
    伊丹たると:「サプライズ・キャンディ」(カスタマイズL3+コンセントレイト:MoL3)判定D+3、C値-3、コスト4
    伊丹たると:対象赤ジャーム
    伊丹たると:妨害は
    赤ジャムジャム:ないよ
    伊丹たると:8dx7+12
    DoubleCross : (8DX7+12) → 10[1,2,2,4,4,4,5,10]+10[10]+5[5]+12 → 37

    赤ジャムジャム:ドッジ
    赤ジャムジャム:9DX>=37 ドッジ
    DoubleCross : (9DX10>=37) → 10[1,2,3,5,5,8,9,10,10]+4[3,4] → 14 → 失敗

    赤ジャムジャム:無理
    伊丹たると:5d10+8
    DoubleCross : (5D10+8) → 25[1,7,7,4,6]+8 → 33

    伊丹たると:装甲有効
    赤ジャムジャム:HPは1点……戦闘不能!
    GM:赤ジャムジャムのHPを1(→ 1)減少 (1 → 0)
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を4(→ 4)増加 (62 → 66)
    赤ジャムジャム:復活エフェクトは種切れ
    GM:たるとくんの手番は終了
    GM:続いて行動値9、緑ジャムジャムの手番が始まりますが……?
    GM:割り込みでイニシアチブに何かあるかな?
    金雀枝尊:イニシアチブに《異形の転身》で移動。ジャムジャム2匹にエンゲージ
    金雀枝尊:侵食79→84
    GM:OK、エンゲージに突入した!
    GM:では改めて行動値9、緑ジャムジャムの手番
    緑ジャムジャム:マイナー▼《エアロドライブ》+《ライトスピード》+《ありえざる存在:完全獣化》
    緑ジャムジャム:効果:素手データ変更、完全獣化。メジャーアクションを2回行える。C値+1。
    緑ジャムジャム:メジャー▼《C:ハヌマーン》+《一閃》+《大裁断》+《獅子奮迅》
    緑ジャムジャム:効果:全力移動後に範囲攻撃。
    緑ジャムジャム:うおおお、全力移動をするぞおおお
    緑ジャムジャム:……離脱ができないので0m全力移動!
    緑ジャムジャム:金雀枝を対象に攻撃するゾ
    緑ジャムジャム:10DX7+4 白兵
    DoubleCross : (10DX7+4) → 10[1,2,2,5,6,7,7,10,10,10]+10[1,2,5,7,9]+10[4,7]+4[4]+4 → 38

    緑ジャムジャム:リアクションどうゾ
    金雀枝尊:至近で攻撃したな??
    緑ジャムジャム:あ、エアロドライブが入ってるから
    緑ジャムジャム:HPを5点消費しておくね
    GM:緑ジャムジャムのHPを5(→ 5)減少 (0 → -5)
    緑ジャムジャム:至近ですねぇ~~、それがどうしたァ~~!(震え声)
    金雀枝尊:《原初の紫:復讐の刃》侵食84→91
    伊丹たると:あ、判定前
    金雀枝尊:私も攻撃する
    伊丹たると:「コーヒー・トリニティ」(砂の加護L3+砂塵霊L3)判定D+4、ATK+12、コスト6
    伊丹たると:どうぞ
    金雀枝尊:もらい受ける
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を6(→ 6)増加 (66 → 72)
    赤ジャムジャム:wait
    赤ジャムジャム:オート▼《原初の紫:デビルストリング》
    赤ジャムジャム:効果:オートアクション打ち消し
    赤ジャムジャム:ゴメン、俺死んでた
    伊丹たると:君戦闘不能では
    赤ジャムジャム:取り消し
    緑ジャムジャム:うおぉぉ、かかってコイやぁ~~!
    金雀枝尊:17dx9+3
    DoubleCross : (17DX9+3) → 10[1,3,3,3,4,4,5,5,6,7,7,8,8,9,9,10,10]+10[2,6,7,10]+5[5]+3 → 28

    伊丹たると:……妖精要る?
    金雀枝尊:温存しておこう
    伊丹たると:じゃあこっち
    伊丹たると:秘密兵器のブレイカー宣言、この攻撃を装甲無視に
    金雀枝尊:復讐の刃はリア不だからこのままいくぞ
    緑ジャムジャム:4D10+18+13+15 ダメージ
    DoubleCross : (4D10+18+13+15) → 25[7,6,2,10]+18+13+15 → 71

    緑ジャムジャム:うおおお、こいやぁぁ! お前もこの装甲ガード有効ダメージをくらいやがれ~~!
    金雀枝尊:3d10+27-11+12+4d10 装甲無視
    DoubleCross : (3D10+27-11+12+4D10) → 10[4,5,1]+27-11+12+34[7,9,9,9] → 72

    GM:緑ジャムジャムのHPを72(→ 72)減少 (-5 → -77)
    緑ジャムジャム:緑ジャムジャムのHPは28点……戦闘不能!
    緑ジャムジャム:オート▼《蘇生復活》
    金雀枝尊:こちらもリザレクト
    金雀枝尊:金雀枝尊の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (91 → 97)
    緑ジャムジャム:効果:HP1点で復活
    緑ジャムジャム:まだ俺のバトルフェイズは終了してないんですよォ~~、ケキャキャキャ!
    緑ジャムジャム:メジャー▼《C:ハヌマーン》+《一閃》+《大裁断》+《獅子奮迅》
    緑ジャムジャム:しかし、エアロドライブはHPを5点消費しないと攻撃できないので
    緑ジャムジャム:何もできない!!!
    緑ジャムジャム:ライトスピードの2回目のメジャーはコサックダンスでも踊って終わるぜ~~!
    GM:緑のエアロドライバーの手番終わり
    GM:続いて行動値8、天喰くんの手番です
    天喰大輝:キャラコマに疾風のような素早さを持つとか書いてあるけど、エアロのようなドライブを持つに直しておいてください。
    天喰大輝:マイナーで戦闘移動。エアロドライバーと白にエンゲージ。
    天喰大輝:【審問-fuego-】《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の炎》 9(+db)dx7+4 射程:至近 対象:範囲(選択) 攻撃力30(36) 侵蝕7
    天喰大輝:対象は二体のジャーム!
    緑ジャムジャム:ククク、その程度の攻撃などかわしてくれるわーっ!
    緑ジャムジャム:狂騒の旋律で暴走を受けているのでリアクション不可です
    白ジャムジャム:同上です
    天喰大輝:11dx7+4
    DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,1,1,2,5,7,8,9,9,10,10]+10[2,3,4,6,8,10]+10[8,8]+6[5,6]+4 → 40

    白ジャムジャム:リアクション不可だからダメージロールどうぞ
    天喰大輝:5d10+30
    DoubleCross : (5D10+30) → 27[3,1,10,7,6]+30 → 57

    GM:白ジャムジャムのHPを57(→ 57)減少 (0 → -57)
    緑ジャムジャム:残HPは1点……爆発四散!
    天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を7(→ 7)増加 (86 → 93)
    白ジャムジャム:オート▼《蘇生復活》
    白ジャムジャム:HP1点で復活するよ
    GM:スーサイダーマンの手番終わり
    GM:続いて行動値7、伏水ちゃんの手番ですが……?
    白ジャムジャム:イニシアチブ▼《加速する刻》
    白ジャムジャム:他2体が倒れたので本気を出すヨ
    白ジャムジャム:マイナー▼《ありえざる存在:完全獣化》+《毒蛇》
    白ジャムジャム:効果:完全獣化、素手データ変更
    白ジャムジャム:メジャー▼《C:ソラリス》+《腐食の指先》+《タブレット》+《多重生成》
    白ジャムジャム:効果:射程視界、対象4体の白兵攻撃。命中した場合、そのシーンの間、対象の装甲値を-40する。
    天喰大輝:《レネゲイドディゾルバー》 オート打ち消し。 侵蝕6
    天喰大輝:タブレットを打ち消します
    天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を6(→ 6)増加 (93 → 99)
    白ジャムジャム:赤ジャムジャム、デビルストリング……って寝てるー!!
    白ジャムジャム:仕方ないので天喰くんを殴ります
    白ジャムジャム:8DX7+4 白兵
    DoubleCross : (8DX7+4) → 10[2,3,6,6,7,8,9,10]+10[2,4,8,8]+10[7,10]+10[2,7]+10[10]+10[8]+2[2]+4 → 66

    天喰大輝:一応ドッジ
    天喰大輝:3dx+1>=66
    DoubleCross : (3DX10+1>=66) → 7[1,6,7]+1 → 8 → 失敗

    白ジャムジャム:7D10+2+18 ダメージ
    DoubleCross : (7D10+2+18) → 25[1,2,5,2,6,6,3]+2+18 → 45

    天喰大輝:HP0、このまま寝てます
    白ジャムジャム:毒蛇:命中:-1、攻撃力:+2、ダメージを与えた場合、邪毒ランク6を付与
    白ジャムジャム:に加えて
    白ジャムジャム:常時▼《ポイズンマスター》
    白ジャムジャム:効果:邪毒ランク12を追加で付与。
    天喰大輝:大変だなあ
    白ジャムジャム:というわけで邪毒ランク18をプレゼントダ
    天喰大輝:死人に毒は効かないがな
    白ジャムジャム:加速する刻の手番おわり
    GM:では改めて行動値7、伏水ちゃんの手番!
    伏水四十花:手番だ!手番がやって来た!
    伏水四十花:《縮地》を使用。マイナーアクションで戦闘移動して5m先にエンゲージします
    伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を2(→ 2)増加 (64 → 66)
    伏水四十花:そのまま素手で白ジャムジャムを攻撃!
    白ジャムジャム:うおおお、暴走中リア不!!
    伏水四十花:(2+1)dx+5 【白兵】
    DoubleCross : (3DX10+5) → 10[1,2,10]+2[2]+5 → 17

    伏水四十花:2d10-5+30 《バックスタブ》込み ダメージ
    DoubleCross : (2D10-5+30) → 16[7,9]-5+30 → 41

    白ジャムジャム:残HPは1点……耐えられるわけがなーい! 爆発四散!
    GM:エネミーが全員戦闘不能になったので……戦闘終了! 赤ジャムジャムにはゆっくりとどめを刺したんじゃないかな
    GM:それではRPターンに参ります


    緑ジャムジャム:「ggggg」
    白ジャムジャム:「hhhhh」
    赤ジャムジャム:「rrrrr」
    GM:赤いヘドロのような、白い泥ののような、緑のコールタールのような。
    GM:ジャームは試験管から生まれたのではない……
    GM:この場に満ちるレネゲイドが変質したものだ
    緑ジャムジャム:「ggggg」
    GM:緑のジャームが身体を震わせるのに共振して、赤いジャームが柘榴のように弾ける
    赤ジャムジャム:「rrrrr」
    GM:悪意と殺意の込められたレネゲイドが、あなたたちに襲い掛かる──!
    天喰大輝:即応し、攻撃を受ける前に自身を燃やし尽くすことで回避を行う……直前、レネゲイドが僅かに滞る。
    天喰大輝:長時間戦闘形態でいた負担が、今表れた。回避が一瞬間に合わない。
    天喰大輝:(……受けるしかないか)
    金雀枝尊:「ッ……!」
    金雀枝尊:骨の腕、溶岩の肉、岩の肌。遺産の展開には一瞬だが時間を擁する。
    金雀枝尊:普段ならなんでもないその一瞬で、そのレネゲイドはおそらく自分に届く
    伊丹たると:ぱぽん、と
    伊丹たると:月夜の中を銃声を響かせながら跳ねる
    伊丹たると:弾けた柘榴の中、赤い弾丸が数発宙を舞って遊具に当たり
    伊丹たると:そのまま吸われるように公園内を跳ぶ
    伊丹たると:「目の前失礼!」
    伊丹たると:追加でここまでの効果を無効化する白い弾丸を撃ち、遊具が落下する
    伊丹たると:図体が大きい分音もするが、液体のような飛び散りには効果的だろう
    天喰大輝:物質化するほどに濃厚なレネゲイドの欠点は、物理的に存在するということとだ。
    天喰大輝:遊具との衝突によって、到達が僅かに遅れる。一瞬が稼がれる。
    天喰大輝:「助かります」
    天喰大輝:短い礼と共に、自身の肉体を燃やし尽くし、天喰大輝は形而下の世界から消え去った。
    金雀枝尊:「礼を言う」
    金雀枝尊:骨の腕、溶岩の肉、岩の肌。背中から新たな一対の巨腕を生やした姿。地面を強烈に殴り、衝撃波と巻き上げた瓦礫で防ぎつつ、反動で飛び上がることで回避する。
    伏水四十花:初めての戦闘、遊具による支援は確かに時間を稼いだが、戦いの素人がそれを利用するのは難しかった
    伏水四十花:異形の攻撃に戸惑う伏水の全身が強張り、一瞬だけ硬直する
    伏水四十花:動きが止まったその瞬間に弾けた敵のレネゲイドを一身に浴び、身体中から血が噴き出た
    伏水四十花:「あ・・・・」 伏水は己の肉体が出血した瞬間から再生を始めるのを見た。 不死を齎す霊血”ツクヨミ”の権能・・・・!
    伏水四十花:「凄い・・・・本当に”超人”になったんだ」
    伊丹たると:「悪い伏水さん、大丈夫か?」いきなりでさすがに優しくなかったか
    伏水四十花:「大丈夫です! むしろ、身体が凄く軽くて・・・・何でも出来そうな」
    伊丹たると:「そうだけど、避けられる負傷は避けとけよ。俺が言うなって話だけど」
    伊丹たると:排莢、次弾装填。
    赤ジャムジャム:「rrrrr」
    GM:赤いジャームは周囲に満ちるレネゲイドを依り集めて体を再構築する……あなたたちから遠く離れた後方に
    赤ジャムジャム:再び体を震わせ、その体を引き千切り
    赤ジャムジャム:金雀枝へ向けてその赤い刃を飛ばす──!
    金雀枝尊:「む……っ!? 小癪なマネを!」
    金雀枝尊:辛うじて察知することまではできたものの、対応は間に合わない。腕で急所は防ぎつつも、体の各所に刃による傷が深く残る
    赤ジャムジャム:……さて、ここまでの挙動を見て歴戦のエージェントである伊丹には分かるだろう
    赤ジャムジャム:流体めいて捉えどころのないジャームではあるが、一か所。”核”のようなものがあると
    伊丹たると:ばらり、と薬莢が落ちる
    伊丹たると:ここまでの挙動、核を見抜いてありったけの弾丸を打ち込むには十分すぎた
    伊丹たると:赤い泥濘にはありったけの檸檬色の欠片が詰め込まれ
    伊丹たると:その核は、既に狙いすましたように穴だらけになっている
    伊丹たると:「流石に間に合わんかったな」
    赤ジャムジャム:「rrrr……」
    赤ジャムジャム:ぴしり、と乾燥した泥のようにひび割れ、
    赤ジャムジャム:崩れていく
    赤ジャムジャム:戦闘不能。再生の兆しを見せているが、速やかにとどめをさせば問題ないだろう
    緑ジャムジャム:「ggggg」
    伊丹たると:「裏はケアする、正面頼んだ」
    緑ジャムジャム:緑のジャームが動き出そうとする。カタツムリのように緩やかな歩み
    緑ジャムジャム:その実、仮足を伸ばすことによるすり足。見落とせば瞬きする間に肉薄するだろう
    緑ジャムジャム:──勿論、それを見落とすほど、金雀枝は抜けていない
    金雀枝尊:「なにを」
    金雀枝尊:腕を後方の地面に向け、炸裂。伸ばした骨と爆破による強引な接近。
    金雀枝尊:「しようとしている?」
    緑ジャムジャム:「ggggg!」
    緑ジャムジャム:行き先を遮られた緑のジャームは怒りに身を震わせる
    緑ジャムジャム:その振動はそのまま脅威的な威力を持つ振動波へと成長していき
    緑ジャムジャム:自身の体ごと金雀枝の体を貫く──!
    金雀枝尊:──遺産『イフリートの腕』は、強靭な肉体の他に、サラマンダーの特定エフェクトを有する特徴を持つ。
    金雀枝尊:エフェクト名《紅蓮の憎悪》。金雀枝の暴走出力に、激情によってさらなる熱量を生み出す。
    金雀枝尊:「がッ……! の、スライムもどきがぁ!」振動波によって巨腕の一本を砕かれ、衝撃は体にも浸透する。
    金雀枝尊:が、遺産の腕は、もう一本ある。揺らめいて赤熱した腕を振りかぶり
    金雀枝尊:振り下ろす。 爆裂。
    緑ジャムジャム:「ggggg!」直撃。緑の泥が周囲に飛び散る
    緑ジャムジャム:「ggggg……」しかし、まだ動いている
    金雀枝尊:「しぶとい……!」
    緑ジャムジャム:明らかな”核”を露出させた状態だった。それを覆い隠そうとする動きで攻撃の手が止まっていた
    天喰大輝:――しかし、その動きに意味はない。
    天喰大輝:直後、“核”ごと、その全体が白く炎上した。
    天喰大輝:その炎は同時に、白いジャームをも焼き――逆巻く炎が形を取る。
    天喰大輝:「――本当にしぶといな、一体仕留め損ねた」
    天喰大輝:物質世界に限れば完全な無からの奇襲。回避する術は存在しない。
    天喰大輝:ならば生き残ったのはひとえにその生命力か。
    緑ジャムジャム:”核”から生まれる炎を回避する術などなく──緑のジャームは燃え尽きた
    白ジャムジャム:「hhhhh」流体めいた体を駆使し、炎を受け流す
    白ジャムジャム:その過程で体積は三分の二ほど削られ。
    白ジャムジャム:残る三分の一は特攻。飛び散るようにあなたたちへ
    金雀枝尊:「チッ……!」
    天喰大輝:だが、削られた三分の二は体積のみではない。
    天喰大輝:天喰が肉体の再構成に伴って連れ立つ煉獄の炎はレネゲイドこそを殺す。
    天喰大輝:レネゲイド自体を削り殺された以上、その攻撃を向けられるのはごく至近に再構成された天喰の他にはいない。
    白ジャムジャム:「hhhhh……!」飛び散る体積は宙で勢いを失い。
    白ジャムジャム:届くのは天喰の体のみ。他の者に向かっていた体積は内から白い炎に灼かれて消えた
    天喰大輝:「……毒か。使い捨ての駒にしては上等な奴を揃えている」
    天喰大輝:長時間の戦闘形態の維持、肉体の再構成に加え、猛毒を受け、膝は立つ力を保持できず、脱力のままに倒れ伏す。
    白ジャムジャム:「hhhhh……」”核”を露出しつつも、白いジャームは天喰にとどめを刺そうとする
    白ジャムジャム:蛞蝓のような緩やかな動き
    GM:一歩踏み込む決意さえあれば止められる。
    GM:その一歩が間に合うのは……伏水だ
    天喰大輝:それでも、天喰は『やめろ』と、思わずにはいられなかった。できることなら、「普通」のままでいてほしかった。
    伏水四十花:「あ・・・・。」
    伏水四十花:目の前で繰り広げられる激闘。超人的な能力を野望の為に使う敵と、それに立ち向かう者達の戦い
    伏水四十花:一歩、前に踏み進めば、彼を助けられるこの状況
    伏水四十花:それを見て少女は、やっぱり、と自分を納得させるように呟いていた
    伏水四十花:「やっぱり・・・・」
    伏水四十花:「やっぱり、そうなんだ・・・・」
    伏水四十花:「あたしのこの力は、天喰さん達みたいに皆を護る為に与えられたものなんだ・・・・」
    伏水四十花:呟く口元が歪み、口角が上がる。 強いて、笑顔を作る様に。
    伏水四十花:「あ、あははは・・・・そうだよ。 全部、全部、この為にあったんだよ」
    天喰大輝:『違う』……毒で痺れた口は動かない。
    伏水四十花:「普通」を願う青年の、その言葉は彼女に届かない
    伏水四十花:そして、彼女は踏み出した・・・・一歩を
    伏水四十花:「それなら、あたしもちゃんと戦わないと・・・・みんなみたいに」
    伏水四十花:そう言って、己の心臓が送り出す血脈の鼓動に意識を集中させる
    伏水四十花:”戦う術”は、いつでもそこにある
    伏水四十花:瞬間、彼女の身体から滲み出た影の霧が辺りを包み、視界を遮った
    伏水四十花:黒く包まれる世界。突然のターゲットの消失に慌てふためくジャーム
    伏水四十花:「・・・・・・・ッ!!」
    伏水四十花:ジャームが、己の背後の存在に気が付いた時にはもう遅い
    伏水四十花:既に攻撃体勢を整えていた伏水が腕を振るうと、ゼリーのような肉体が千切れ飛んだ
    白ジャムジャム:「hhhhh……」致命傷。千切れ飛んだ肉体はそのままに、白いジャームは動きを止めた
    伊丹たると:しっかりと留めの檸檬色を3発叩きこみ、鉄火場だった公園の真ん中に戻る
    伊丹たると:「お疲れ」
    金雀枝尊:「……ほう」
    樺照詩花:「ごほっ、すまない。戦えなくて……」赤いジャームが撃たれると同時、樺照の傷が塞がっていく
    樺照詩花:《リザレクト》。オーヴァードの普遍的異能である
    伊丹たると:「気にすんな、こっちこそ援護回れなくて悪いな」自分も回復がここで回ってきた。先ほどの攻撃で《リザレクト》を制限されたことを悟る
    金雀枝尊:「構わん。もとから数には数えていない」
    金雀枝尊:「それより、だ」
    樺照詩花:「うっ、ぐ……次は役に立って見せる!」
    伏水四十花:「終わりました?」 ジャームの体液に汚れた腕を拭いながら
    金雀枝尊:「最初はどうなるかとおもったが、動けるじゃないか」伏水のほうに歩み寄りながら、かるく手を掲げて
    伏水四十花:「あ、あははは・・・・皆さんのお荷物にならないようにと必死でした」 そう言いながら、彼女の動きに合わせるように手が上がる
    金雀枝尊:「何。少なくともあっちの狂犬よりかは役に立ったさ」ぱちん、と手と手を合わせてハイタッチ。
    金雀枝尊:「だが。これで自分が戦える側、守る側になれるとは思うなよ」
    伏水四十花:「わかってますよ。私はまだまだ新米で金雀枝さんみたいな凄い事も出来なくて・・・・」
    金雀枝尊:「さっきのは良いパンチだったが、ラッキーパンチだ」
    金雀枝尊:「しかしまぁ」
    金雀枝尊:「ラッキーパンチでも助かったことには変わらんよ。そこはあっちで不貞腐れてる普通狂いも認める所だろ」親指で天喰を指さして
    天喰大輝:反論しようにも毒で痺れてそれもできない。
    伏水四十花:「・・・・・はい!」 その言葉に、嬉しそうに笑みが零れる
    伏水四十花:ああ、やはり、これで間違いじゃないんだ、と
    金雀枝尊:「間違いじゃない。と思ったか?」
    伏水四十花:「えっ!?」
    金雀枝尊:「痴れ者が。まだ早いわ」
    金雀枝尊:「……さっきも聞いたな。普通の人間ではない超人になるものだ。この力は」
    伏水四十花:「はい、それはもう何度も目にして・・・」
    金雀枝尊:「友人の一人二人はいるだろう。お前なら」
    金雀枝尊:「上っ面の話はどうあれ、お前がこっち側に踏み込もうとするなら、そいつらとは同じ世界では生きられんぞ」
    伏水四十花:「あっ・・・・」 思い出す。苦い記憶とともに
    伏水四十花:「・・・・いいんですよ。あの子の事は」 視線を逸らしながら、言う
    伏水四十花:「あの子は・・・・きっと私と関わっちゃあいけないんです。だからあの時・・・・」
    金雀枝尊:「……はぁ。勝手にしろ。後悔しても癇癪起こすなよ」
    伊丹たると:「あーあーとりあえず怪我してるだろ君、天喰君と樺照さんも怪我してるしとりあえず全員手当!」
    伏水四十花:「後悔なんて・・・・」
    樺照詩花:「はっ、そういえばそうだ!」
    伊丹たると:「あと着替え!この街今1℃だからそのままだと超人でも普通に風邪ひくぞ!」
    金雀枝尊:「おい起きろ天喰。手当だぞ」ぺちぺち
    伊丹たると:「ここで聞くのすげえ申し訳ないけど買ってこれた…?」
    天喰大輝:眉を顰めている。
    伊丹たると:これは樺照さんに小声で
    伏水四十花:「そういえば服・・・・!」 今になって、ほとんど半裸の状態で戦っていた事に気付く
    樺照詩花:「オオサンショウウオちゃん、着替えだぞ!」紙袋(だいぶ血が付いてる)を伏水に渡す
    伊丹たると:支給された治療キットを開ける、マニュアル通りに動かせば大抵の怪我は治るだろう
    伏水四十花:「あ、どうも」 受け取り、中を見ると元の学生服に似たデザインの服が入っていた
    伏水四十花:「凄い! こんな短時間によくこんなにそっくりな服を見つけられましたね」
    樺照詩花:「ぶるせら? ショップに売っていた!」
    伏水四十花:「え・・・・・。」
    伊丹たると:げほっとせき込む
    伏水四十花:「・・・・う、うん、何にせよ、着替えは大事、大事。 ちょっと向こうで着替えてきます」 そう言って、公衆トイレの中に引っ込んでいく
    伊丹たると:「……えっと樺照さん、後でその辺については話しなきゃならんことがあるかも」
    伊丹たると:血を拭くためのタオル等を用意しつつ
    樺照詩花:「近くで見つかった服屋がそこだったんだが……何か不味かったか?」
    樺照詩花:「手持ちだとちょっと足りなかったけど……靴下を買い取ってもらえたから足りたぞ!」
    樺照詩花:「良いお店だな!」
    伊丹たると:「…………」
    金雀枝尊:「……おい優男」
    金雀枝尊:「お前の飼い犬。情操教育はどうなってんだ?」
    伊丹たると:「わかっちゃいたけどUGNチルドレンは大体そうだよなあ……!」
    伊丹たると:「とりあえずあそこは古着屋、下着を買っていくとちょっと精神的に抵抗が出るかもしれない、それだけ覚えておいてくれ……」
    伊丹たると:がっくりしながらも解毒剤を天喰君に投与する
    伏水四十花:「お待たせしました」 着替えを終えて戻ってくる。やはり、その恰好は元々の学校指定制服とほぼ同等だ
    天喰大輝:「……」すぐには効力はないが、じきに効いてくるだろう。
    伏水四十花:何故かサイズも一致・・・・似たような体格の誰かが売り払ったのだろうか
    天喰大輝:まだ発話は上手くいかないが、戻ってきた少女へ向ける視線には、どこか険があるように感じられた。
    金雀枝尊:「戻ったか」ぐったりして寝転がってる天喰を尻に敷いて文庫本を開いていた
    伊丹たると:「で、ちょっと気まずいかもだけど着替えはできた、負傷者がある程度回復したらどっか泊まった方がいいけど……」
    天喰大輝:自分を椅子代わりにしている少女へ向ける視線には、明らかに険があった。
    伊丹たると:「……家、帰りたいか?今日」伏水さんに質問
    伏水四十花:「・・・・・・。」 家、という言葉に表情を曇らせる
    水城まこと:「帰る家があるというのは大事だよねえ」
    伏水四十花:「家になんて帰っていいんですか・・・・街がこんな事になってるのに」
    伊丹たると:「それも含めて、だな」
    伊丹たると:「家に帰る方が安心できるか、このままついていく方が安心できるか」
    伊丹たると:「伏水さんが落ち着けそうな方を選んで欲しい」
    伊丹たると:「無論無理だなーって思うんだったら親に連絡だけ入れてくれればいい、ビジホくらいなら経費で落ちるだろ」
    伏水四十花:少し悩んだ後
    伏水四十花:「・・・・着いて行きます。今更家に帰っても、たぶん不安になるだけだと思うので」
    伊丹たると:「……そっか」
    伊丹たると:「んじゃ天喰君立てるようになり次第近くのビジネスホテル直行、それまで待機と……ん?」
    GM:では戦闘で伏水から離れたたるとくんは気付くことでしょう
    GM:・もう一つの水源について <知識:遺産>9999 条件解放
    GM:情報項目自動開示
    A.もう一つの水源について  戦闘で伏水と離れたことによって伊丹は気付くだろう。赤色の濃い水域は伏水の周囲だけではなく、別の方向にもある。
    話を聞いた水城や天喰には、その方角に昼間訪れた折祈神おりきのかみ神社があると分かった。


    伏水四十花:「どうかしました?」
    伊丹たると:「んーなんていうか、もう半分の所在?」
    金雀枝尊:「なに?」
    伊丹たると:「この霧濃淡あるだろ?で、一方の濃い方は伏水さんなんだが」
    伊丹たると:「もう一方はあっちの方かなーって」指で該当する方向を指す
    水城まこと:「大輝くん、いつまで女房に尻に敷かれてるんだい」
    伏水四十花:「あっち・・・・あっちには確か、何かの神社があるくらいで・・・・」
    伊丹たると:「……神社」
    天喰大輝:「……折祈神神社」ようやく口が回るようになってきた。
    金雀枝尊:「誰が女房だ」
    金雀枝尊:「……神社?」
    伊丹たると:「この事態の中心がいるかいないかで言ったら、かなりいる寄りだな」
    水城まこと:「あっちの方角だと……折祈神おりきのかみ神社かな? 昼間に大輝くんと見に行ったところだ」
    天喰大輝:「とりあえず……無意味に俺を虐げるのはやめてくれるかな、金雀枝さん」
    金雀枝尊:「ぶっ倒れたお前と、余波でぶっこわれたベンチに文句を言え」仕方なく立ち上がり、文庫本は懐に
    伏水四十花:(どくんだ・・・・) 怒られるものかと思っていた
    金雀枝尊:「それで、推定片割れの場所は、神社か? なんでまた」
    伊丹たると:「カジノのオーナー、神に生贄をささげてる、とか言ってたろ」
    伊丹たると:「実際に神を呼ぶなら、一から下地を作るよりは地元で出来上がってる基盤を使った方が早い」
    天喰大輝:「……その話はちょっと微妙ですけどね」戦闘形態を解きながら立ち上がる。まだ少しふらついている。
    天喰大輝:「この土地に残っている伝承は、名前を削られた武将くらいですから」
    金雀枝尊:「詳しいな」
    天喰大輝:「さんざん付き合わされたからね」
    伊丹たると:「中々やる人なんだなあ」水城さんを見て
    水城まこと:「英才教育の賜物だねえ」鼻高々、といった具合だ
    天喰大輝:「……利用するなら、もっと名のある神を使った方が効率はよさそうではある」
    伏水四十花:「だとすると、他に考えられる事は」
    天喰大輝:「あるとしたら、カジノが削られた筈の伝承の真相を握っているとか、か」
    金雀枝尊:「ここらを縄張りにしていたセルは……なんといったかな」
    伊丹たると:「名前を削られた、って言うのが怖えんだよなあ……」
    樺照詩花:「蜂蜜なんとか、とかいう名前だったような……」
    伏水四十花:「・・・・・!? それってつまり、折祈神神社の神様がそんな得体の知れない神様だったって事ですか」 若干、飛躍した発想だ
    伊丹たると:「……"ゴールドミード"?」
    金雀枝尊:「あぁ、そう。ゴールドミードだ」
    金雀枝尊:「まつろわぬ神々との契約をした、とかいう曰く付きのセルだ」
    天喰大輝:「まつろわぬ……か。それっぽくはなってきたな」
    水城まこと:「まつろわぬ神々……! ワクワクするねえ!」
    水城まこと:興奮している!
    天喰大輝:半眼で先輩を見る。絶対に記憶処理させるぞ。
    金雀枝尊:「……あれの後片付けはちゃんとやれよ」
    天喰大輝:「言われなくても」
    樺照詩花:(この変な人、気絶させてどこかのホテルに放り込んだ方が良いんじゃないか?)水城を見ながらこそこそと伊丹に
    伊丹たると:少し渋い顔、ゴールドミードという名前自体が曰く付きの代物を指している
    伊丹たると:(無理だ、放置したらそれこそ最悪のタイミングで姿を現しかねない)
    樺照詩花:(うーむ、それもそうか……)すごすごと引き下がる
    伊丹たると:(連れていくのは本当に大変なんだけどな、ごめんな)
    伏水四十花:(この人って関係者じゃなかったんですか・・・?) こそこそと二人の会話に入り込む
    伏水四十花:(色々と詳しそうだし、てっきり秘密組織の関係者かと)
    伊丹たると:(え、知らん……こわ……)
    伊丹たると:(この街支部無いから誰が関係者とかそういう情報無いしな……)
    GM:ではあなたたちがそうして話していると
    GM:「なんか今日は体がだるい……」「はやくかえってね……」「疲れたん……」
    GM:ゴトリ、ゴトリ、ゴトリ。
    GM:地面を頭蓋が打つ音。
    GM:街を歩く人たちが倒れていく
    GM:情報項目自動開示
    A.ツクヨミについて・Ⅱ 生命力を吸い取られた者は緩やかに衰弱し、やがて死に至る。非オーヴァードや、力の弱いオーヴァードなら死に至るまでおよそ一晩、といったところだろうか。
    体力のない者なら影響はより早く現れるだろう。

    伊丹たると:「……!?」
    天喰大輝:「《ワーディング》感知した人いますか」
    伏水四十花:「これって・・・・」 道行く人々が倒れるたびに、自分の中に力が満ちていくのを感じる
    金雀枝尊:「いや」
    伊丹たると:「……いや、誰も無理だ」
    伏水四十花:「私の中の”ツクヨミ”が、力を、命を吸い取ってる・・・・?」
    伊丹たると:「この領域に取り込まれる際に基本的にワーディングは剥奪され……」
    伊丹たると:その言葉ではたと思い至り
    伊丹たると:「金雀枝さん、知ってる限りでの"ツクヨミ"の効果もう一回聞いていいか」
    天喰大輝:「……ふざけやがって」状況に思い至り、口調が荒くなる。
    金雀枝尊:「血液型の遺産で、理論上は町1つをまるごと覆うことができる。そして」
    金雀枝尊:「──その血液に触れたものから生命力を吸い取り、適合者のものにする」
    金雀枝尊:「なるほど、そういう話か」
    伊丹たると:「……予定変更、このまま神社行く」
    伏水四十花:「街一つって・・・この街の人達全員がこうなってるって事は・・・」 顔色が青褪めていく
    伊丹たると:「眠いかもだがちょっと耐えてくれ、これ間に合わないと死人が出る」
    水城まこと:「ああ、なんか体調が悪いと思ったけど……二日酔いじゃなかったんだねえ、これ」顔色が悪いが着いていく気は満々だ
    伏水四十花:「大丈夫。全然眠くはありません。むしろ元気が出てくるくらいで・・・・でも」
    伏水四十花:「これも全部。私の中の”ツクヨミ”が街の人達を犠牲にしているせい、なんですよね」
    金雀枝尊:「話が本当なら、街中の人間の生命力の半分がお前に流れ込んでいることになるな」
    天喰大輝:町中の「普通」の人の命を脅かし、その上ついさっきまで「普通」だった少女にその咎を背負わせる所業。
    金雀枝尊:「当然、その中にはこの変人と、お前の友人だったものもいるだろうさ」
    伏水四十花:「・・・・・・!! 金雀枝さん、さっきのアレでこの流れを止める事は出来ないんですか!?」
    金雀枝尊:「さっきのはあくまでも、お前の中の暴走する力を、無理矢理整えただけだ」
    伏水四十花:胸を抑え、必死になって流れが止まる様に念じる
    金雀枝尊:「それとこれとでは話が全く違う」
    伏水四十花:だが、その甲斐はなく、どんどんと不気味に力が溢れていく
    天喰大輝:「動くしかない。もし止められても、もう半分がある限り結局は止まらない」
    天喰大輝:「君のせいじゃない」気遣うような言葉。しかし、その声音は責めているようにすら感じられるだろう。
    金雀枝尊:「仮にお前の制御下に置けるよう訓練するにしても……片手落ちでは話にならん」
    天喰大輝:そこまで背負えば、「普通」の世界から更にはみ出すことになる。
    伏水四十花:「・・・・・っ」 怪物の姿になっていた時に感じた優しい言葉。それが今では冷たく自分を突き放すようにも聞こえた
    金雀枝尊:「普通狂いが。宥める気があるなら眉間のシワをどうにかしろ」
    金雀枝尊:「伏水だったか。もろもろの話は後だ」
    伏水四十花:「わかってます。この流れを止めないと、みんなが・・・・」
    金雀枝尊:「大量殺戮の片棒を担ぎたくないなら、神社に行くぞ」
    水城まこと:「神社の場所なら分かるよ」ふらふらしつつも先導しようとしている
    樺照詩花:「やっぱり、この変な人寝かせておいた方が良いんじゃないか……?」
    伊丹たると:「水城さん……やめろって言ってもついてきそうですね……」
    水城まこと:「そりゃあまつろわぬ神々とやらが見られるかもしれないんだ。親を質に入れてでも行かなきゃあね!」
    伊丹たると:「ははは……しゃーない」
    伊丹たると:水城さんを背負い、伏水さんの手を握る
    金雀枝尊:「……人付き合いは考えたほうが良いぞ。私が言うのも何だが」
    天喰大輝:「場所なら俺が分かります。金雀枝さん、先輩を頼む。多分一番力あるのは金雀枝さんだから」
    金雀枝尊:「だとよ。ほら貸せ優男」
    伊丹たると:「あ、んじゃ頼む」
    金雀枝尊:水城をひったくって肩に担ぐ
    伊丹たると:「伏水さんは手握っておいてくれ、それくらいしかできなくてごめんな」
    伊丹たると:相変わらず、申し訳なさそうだけれど、至っていつも通りの笑顔で
    伏水四十花:「・・・・・はい。」 目の前の彼女を弱らせている原因が、自分自身にある事に罪悪感を覚えつつ
    水城まこと:「あっはっはっはぁ。頼んだよ、大輝くんの彼女さん」
    天喰大輝:「……」訂正するのも面倒くさいのでスルーする。
    金雀枝尊:「だから……はぁ」
    金雀枝尊:「暴れるなよ」
    樺照詩花:「禁断のコイ、ってやつだな! 分かるぞ!」うんうん、と頷いている
    伏水四十花:「たぶん、違うんじゃないかな?」
    金雀枝尊:「優男」無言の圧力
    伊丹たると:「人の口に戸は立てられねえよ!」
    天喰大輝:「はあ……みんなでコントしてないで急ぎましょう」ある意味勘違いの元凶が呆れたように言う。
    GM:かくして、あなたたちは静かになった街を行く
    GM:──シーンカット。ロイス取得のみ可能です。あとは回復アイテムでたくさん回復してね
    伊丹たると:ロイス満杯
    天喰大輝:伏水四十花 ○庇護/不安→○庇護/危惧
    伏水四十花:ひぇっ・・・・
    伊丹たると:回復…
    伊丹たると:伏水さん優先で使っていいですよ
    伏水四十花:”ツクヨミ”  途方もない力/〇脅威 で取得します
    伏水四十花:伏水四十花のロイスを1(→ 1)増加 (4 → 5)
    伏水四十花:ありがとうございます。NCの高性能治療キットがあるんでしたっけ?
    伊丹たると:です
    伊丹たると:これシーンあたりの使用回数制限1回だったはずだから
    伏水四十花:3d10 お言葉に甘えて高性能治療キットを使用
    DoubleCross : (3D10) → 13[4,6,3] → 13

    GM:4つあるから4回使っていいよ
    伊丹たると:4回までかな
    伏水四十花:伏水四十花のHPを13(→ 13)増加 (3 → 16)
    金雀枝尊:伊丹たると ○連帯感/監督責任
    伊丹たると:とりあえずHP一番確保したいだろうし優先していいですよ
    伏水四十花:豪華だ・・・ありがとうございます!
    伏水四十花:3d10 2回目
    DoubleCross : (3D10) → 24[10,8,6] → 24

    伏水四十花:伏水四十花のHPを24(→ 24)増加 (16 → 40)
    伏水四十花:もう一度だけ使わせてください・・・
    伊丹たると:僕はOK
    伏水四十花:3d10 ありがとうございます。3回目
    DoubleCross : (3D10) → 19[10,7,2] → 19

    伏水四十花:伏水四十花のHPを19(→ 19)増加 (40 → 47)
    伏水四十花:3回で全回復。これでHP消費エフェクトがフルに使えます
    伊丹たると:よしよし
    伊丹たると:残り一回誰が使います?
    天喰大輝:こちら不要です
    金雀枝尊:特別必要って具合ではない。どうせ復讐するし
    伊丹たると:じゃあ一応使っておきます
    伊丹たると:3d10
    DoubleCross : (3D10) → 12[2,4,6] → 12

    伊丹たると:19にしてエンド
    GM:OK、終了


    ◇ミドル5:思うも感じるも/Jumble ramble


    GM:シーンプレイヤー:PC全員
    GM:登場侵蝕は1d3で良いですよ
    伊丹たると:1d3
    DoubleCross : (1D3) → 3

    天喰大輝:1d3
    DoubleCross : (1D3) → 3

    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を3(→ 3)増加 (72 → 75)
    伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を1D3(→ 2)増加 (66 → 68)
    金雀枝尊:金雀枝尊の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (97 → 98)
    天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を3(→ 3)増加 (99 → 102)
    金雀枝尊:あぶない

    GM:満月が空に……赤い水面の向こう側に見える
    GM:あなたたちは倒れている普通の人を横目に神社へと向かっていた
    ”無何有獄”:「ジーザァ~~ス! どうしてUGNのパーティがここにいるんだァ~~?」
    ”無何有獄”:「S市の境目は向こう側だぜェ~~、こっちには何もねえんだからよォ~~」
    ”無何有獄”:「素直に支部に帰れよ、なァ~~!」
    GM:神社への道を塞ぐように、”無何有獄”が現れた
    天喰大輝:「こっちに何かありますって言っているようなものだな」
    天喰大輝:「露骨すぎて逆に偽装を疑いたくなるくらいだ」
    伏水四十花:「うわ・・・・」 若干引き気味な態度で
    伊丹たると:「どうせ境目行っても出れねえのが落ちなんだろうなあ」
    天喰大輝:既に白炎がちらつき、肉体の変異を始めている。
    伏水四十花:「あなたがここに居る事自体、この先に何かあるって言ってるみたいなものですよ」
    金雀枝尊:「チンピラに用はない」
    天喰大輝:「何にせよ、お前は殺しておいた方がよさそうだが」
    伏水四十花:「・・・・・っ」 ”殺す”という言葉に、一瞬身体を震わせながらも正面の男を睨みつける
    伊丹たると:口に出すのもなと思ったのでこっそり心で血の気多くてすみませんねと言っておく
    ”無何有獄”:「フゥ~~~……勘のイイやつは嫌いじゃねえぜ~~」
    ”無何有獄”:大きく息を吐きながら
    ”無何有獄”:「だ、か、ら……俺が殺すのは止めておいてやるよォ!!」
    ”無何有獄”:メジャー▼《不可視の領域》×かけることの《キングダム》
    ”無何有獄”:効果:1000平方メートルの場所を隠蔽し、街の地形を作り変える。
    GM:”無何有獄”のレネゲイドが空間に満ち、空間を断裂させ、シャッフルさせる──!
    天喰大輝:「……っ、こいつ――」白炎を放つが、断裂した空間に遮断される。
    ”無何有獄”:「アデュ~~!あばよ、クソッタレども!
    伊丹たると:「おっと」繋いでいた伏水さんの手を更に強く握る
    ”無何有獄”:《瞬間退場》。シーンから退場します
    金雀枝尊:「いちいち癪に障るやつだ……!」
    伏水四十花:「わっ!」 空間の断裂に巻き込まれる最中、伊丹さんに引き寄せられて難を逃れた
    伏水四十花:「ありがとうございます・・・」 目の前を見ると、断裂に巻き込まれた木々が根元から千切れ飛んでいた
    伊丹たると:「気にすんな、とはいえこれはぐれるな」
    天喰大輝:「こんなもので俺を――」更にレネゲイドを殺す炎で空間の断裂ごと焼き尽くそうとするが、
    伊丹たると:「辞めとけ更に変なところに落ちたら目も当てられねえ!」
    伊丹たると:「解除手段探して神社前集合!いいな!」
    天喰大輝:「……はい」白炎を消す。
    金雀枝尊:「……チッ」出していた遺産の腕を戻して
    伊丹たると:業務連絡は終わった、後は手をつないだ彼女を空間が安定するまで安全に送るだけ

    GM:情報項目開示
    情報項目 ・祈りを叶える神の民話について〈情報:噂話>or<知識:オカルト>12
    ・ツキガミについて・Ⅱ<情報:UGN>or<情報:FH>8
    ・無何有獄について<情報:UGN>or<情報:FH>8
    ・玉鋤満について<情報:噂話>21
    ・結界について〈情報:UGN〉or〈知識:レネゲイド〉12

    GM:ボーナスについて開示。
    GM:天喰くんは昼間に水城先輩からさんざんオカルトの講義を聞かされたので、<知識:オカルト>の判定に+3の修正があるよ。
    GM:伏水ちゃんはまだ玉鋤満ちゃんへのロイスをタイタスにしていないので、情報「玉鋤満について」は伏水ちゃんが振る場合は自動成功です。既知のことなので。
    天喰大輝:先輩が役に立った!
    金雀枝尊:倫理観岸辺露伴が役に立った!
    伏水四十花:みっちゃん・・・・
    天喰大輝:・祈りを叶える神の民話について〈情報:噂話>or<知識:オカルト>12 を〈知識:オカルト〉で振ります
    天喰大輝:9dx+3>=12
    DoubleCross : (9DX10+3>=12) → 10[2,4,4,5,5,9,10,10,10]+6[1,5,6]+3 → 19 → 成功

    金雀枝尊:・ツキガミについて・Ⅱ をFHでいくか
    天喰大輝:侵蝕100超えの力だ!
    金雀枝尊:3dx+2>=9
    DoubleCross : (3DX10+2>=9) → 10[1,1,10]+10[10]+7[7]+2 → 29 → 成功

    金雀枝尊:草
    伏水四十花:・玉鋤満について を自動成功で成功させます
    伊丹たると:結界について振ります
    伊丹たると:判定前ミーミル起動、UGNコネで
    伊丹たると:6dx+3
    DoubleCross : (6DX10+3) → 10[5,7,7,10,10,10]+6[3,4,6]+3 → 19

    伊丹たると:おっけ、残りは手番があれな無何さんかな
    樺照詩花:じゃあ、残った無何有獄は私だな!
    樺照詩花:8DX+2 情報:UGN
    DoubleCross : (8DX10+2) → 9[1,2,3,4,5,9,9,9]+2 → 11

    樺照詩花:成功だ!
    伊丹たると:えらいぞ
    伏水四十花:でかした!
    樺照詩花:お、お前に褒められてもうれしくないぞっ!(伊丹を睨みながら)
    天喰大輝:あったよ無何有獄の情報が!
    GM:では情報項目開示
    A.祈りを叶える神の民話について 民話の詳しい説明は水城まことから話されていた。要約すれば
    ・「願い/祈りを叶える代わりに代償を求める」類型の神話であること。
    ・厳しい代償を求められて困った人々は、その神を荒神として祀ることで事無きを得たこと。
    が語られた。折祈神神社は、その荒神を祀る神社だ。荒神は二本足で歩く狼のような……つまりは、人狼のような姿をしていたという。

    A.ツキガミについて・Ⅱ ツキガミは祈りを叶える神、人狼伝説で語られる人狼と同一の存在だ。
    伊丹との戦いで負けて存在が薄くなったツキガミは、遺産ツクヨミが吸い上げた生命力を利用して、この世界に濃く定着した存在になろうとしている。
    しかし、本人(もといこの一柱)は遺産との適合率が低く、遺産を十全に扱うことができなかった。
    そのため、遺産との適合率が高い伏水を……ひいては、その「におい」を持つ者を利用し、この湖を作るに至った。

    A.無何有獄について 無何有獄は勝利と名誉への執着が強い(そして、そのために非オーヴァードの犠牲を何らいとわない)典型的なFHエージェントだ。しかし、遺産ツクヨミの起動は「確実に勝てる」機会でしか行うつもりがなかった。
    無何有獄とツキガミは意見が対立している。無何有獄は「まだ」UGNと事を構えるつもりはなかった。運の”ツキ”が良い人間……ひいては、ツクヨミの適合率がより高い人間を時間をかけて探すつもりだった。ツキガミとしては伏水でも十二分であると考えていたが、無何有獄の要求値はもっと高かったようだ。
    伏水で充分だと考えたツキガミは無何有獄の監視を退け、数人のセル配下の非オーヴァードの「祈りを叶える」ことでその身体にとり憑き、遺産ツクヨミの起動に至る。無何有獄が怒り心頭なのはそのせいである。
    それはそれとして、起こったものは仕方がないので、無何有獄はS市の非オーヴァードは全員生贄にする予定だ。

    A.玉鋤満について 伏水の幼馴染みの友人。剣道部で活躍する女学生だったが、試合中の事故で伏水に怪我をさせたこと気に病み、自主退部。しばらくはぎくしゃくとした関係が続いたが、今は友人としてやっていけている。
    部活を辞めても朝練は続けているようで、神社の階段で走り込みとお祈りをするのが日課だそうだ……その神社が折祈神社であることはもはや既知であろう。
    GM:→トリガーシーン「マスターシーン2:善意と悪意/Kindly god=evil」が解放

    A.結界について 折祈神神社への道を遮るのは、《不可視の領域》を《キングダム》で組み替えることによってつくられた結界だ。迷路のように張り巡らされたこの空間は1000平方メートルに及ぶ……とはいえ、手分けして解除に当たれば速やかに神社へ行くことができるだろう。

    GM:情報項目開示以上

    GM:◇個別交流・伏水+伊丹
    GM:あなたたちは手分けして結界の解除にあたることになった。これだけの大規模な結界を単独のオーヴァードで維持するのは不可能だ。
    GM:少し注意して探せば要石のようなものが見つかる。これらを破壊すれば結界の解除が可能だろう。
    GM:覚醒したての伏水は、UGNきっての敏腕エージェントである伊丹と組んで結界の解除に当たっていた
    伊丹たると:盛りすぎでは?
    伊丹たると:と思いつつも見つけた要石を丁寧にハンマーで割っていく
    伏水四十花:「これが”要石”」
    伏水四十花:「一見するとただの置石にしか見えないですね」
    伊丹たると:「そ、ちっちゃく傷……ていうかこれわかりにくいけど印章だな、それとそこにちょっとだけレネゲイドが付着してる」
    伊丹たると:「特徴はそれだけ、まあ地道にやるしかねえなあ」かんかんかん
    伏水四十花:「うわっ細かっ!」 砕けた破片を眺めながら
    伊丹たると:「あ、なんか要る?なんならこれ使う?」
    伊丹たると:ハンマーを差し出す
    伏水四十花:「お気遣いどうも。 でも」
    伏水四十花:差し出されたハンマーを丁重に戻し、右手を握る
    伏水四十花:ぐっと力を入れると部分的に右手だけが獣のものへと変化した
    伏水四十花:「あ、あはは・・・結構慣れてきたみたいで」
    伏水四十花:そのままゴリゴリと要石を削る
    伊丹たると:「本体は傷とレネゲイドだからそこ重点的にな……あんまりそこでエフェクトばっかっていうのもあれなんだけどなあ」
    伏水四十花:「あ・・・・もしかしてこういう時は力を使わない方がいいですか?」
    伏水四十花:「ごめんなさい。早く皆さんみたいに力に慣れようと思って・・・」 しゅんとして腕を元に戻す
    伊丹たると:「いやいや、慣れようとするのは悪いことじゃねえけどな」
    伊丹たると:「こういうときに侵蝕気にせず安全に作業できるって点でやっぱ現代技術に勝てるわけじゃないのよ」
    伏水四十花:「なるほど。プロの御意見、参考になります」 改めてハンマーを受け取る
    伏水四十花:コンコンコンコン。作業をする事しばらく
    伏水四十花:「こうやってると、なんだか学校の技術実習みたいですね」 暇になって来たのか、そんな事を呟く
    伊丹たると:ひたすら割っていく
    伊丹たると:「あ、そういう感じなんだ、俺学校行ったことなくてさ」
    伏水四十花:「えっ!? そうだったんですか?」
    伏水四十花:(てっきり、どこか良い大学を出ているのかと思った)
    伊丹たると:「いい話聞けたりいいことできるって話だけは聞いてる」
    伊丹たると:「実際どういうところなの?あんまり聞けないからこの際」
    伏水四十花:「ええっと・・・・」
    伏水四十花:こんこんこん、と作業を続けながら
    伊丹たると:「あ、無理にいいとこだけじゃなくてもいいよ、悪い思い出とかでも全然」
    伏水四十花:「ああ、いえ、そういうわけではなく」
    伏水四十花:「あまりにも普通な事しか言えないので、どう話そうかと」
    伏水四十花:「つまんない話になっちゃいますし」
    伊丹たると:「いーじゃん、それ俺聞きてえ」
    伏水四十花:「えーっと・・・それなら」
    伏水四十花:そう言いながら、いくつかのエピソードを語り出す
    伏水四十花:遊びの話、授業の話、テストの話・・・・
    伏水四十花:話しているうちに興が乗って来たのか、徐々に口ぶりも雄弁となる
    伏水四十花:「それと・・・、ああそうだ。私、部活は剣道部に入ってたんですよね」
    伊丹たると:「お、剣術」
    伏水四十花:「うーん、剣術というよりはルールのあるスポーツって感じで」
    伏水四十花:「細かい事を言うとうるさくなっちゃうので省略ですが」
    伏水四十花:ちょっと自慢っぽくなっちゃいますが、と前置きをして、話は県大会の話に移る
    伏水四十花:「私、こう見えても結構強かったんですよ。引退する前はそこそこの実力者として通っていて」
    伊丹たると:「すごいじゃん」
    伏水四十花:「えへへ~」
    伊丹たると:「辞めるとかそういうの抜きでも絶対どっかで役に立つよそれ」
    伊丹たると:「あー技術ってわけじゃなくて」
    伊丹たると:「強かった、って自信あれば大体なんでもできる気がするし実際それで何とかなったりするからさ」
    伏水四十花:「自信・・・・」 その言葉に少し言い淀む
    伊丹たると:「どした?」心当たりはありつつも、深くは突っ込まない
    伏水四十花:「あ、いえ・・・・自信と言うと、ちょっと」
    伏水四十花:しばらく間をおいて、意を決したかのように
    伏水四十花:「・・・・剣道部の最後の試合の時に、ちょっとした事故が起きたんです」
    伏水四十花:「それで左足を痛めて・・・・しばらくまともに動けない事があって」
    伏水四十花:「超人になったおかげなのか、今は痛みはないんですけど。 まだ少し・・・・気になってしまって」
    伏水四十花:「ははは・・・・超人になったのにそんな事、気にするだけ無駄ですよね」
    伊丹たると:「そっかあ、やっぱ怪我すると不安になるよなあ」
    伊丹たると:「居ないとは言えねえんだ、オーヴァードになっても怪我が残ってたり、病弱が治らなかったり」
    伊丹たると:「あとまあ普通に死ぬこともあるし」
    伏水四十花:「・・・・・・。」
    伊丹たると:「それを責められるかと言われれば俺には無理」
    伊丹たると:「ただ、なんでかそれでも前線退かない奴がいて」
    伊丹たると:「そいつらになんでそこまでするんだって聞いたら帰ってくるのが」
    伊丹たると:「あいつらにとっての他愛もない思い出とか日常の話、なんだよな」
    伏水四十花:「日常・・・・」
    伊丹たると:「まあなんだ、要はどう大事にするかだろう」
    伏水四十花:その言葉を聞いて思い出すのは、”彼女”の顔だ
    伏水四十花:「・・・・変わらないんですね。超人になっても、そういう事は」
    伊丹たると:「……そうなんだろうなあ」
    伊丹たると:「なあ伏水さん」
    伏水四十花:「はい?」
    伊丹たると:「これ全部終わって、家に、学校に、あと友達のいるところに、帰りたいか?」
    伏水四十花:「・・・・・・・・・それは」
    GM:……要石。結界の安定を維持するためのもの。
    GM:それを壊した場合、結界が壊れるのも道理だが……空間が壊れるのもまた、道理である
    GM:伏水が言葉を紡ぐより早く、空間が乱れ千切れる!!
    伊丹たると:「うおっと、手段はわかったよな、後は」
    伏水四十花:「わっ あっ はい!」 大きく返事をして
    伊丹たると:「そうだな、考えておいてくれ、どうせ全部壊すまで間がある」
    伏水四十花:「わかりました・・・・ また、向こうで!」


    GM:◇個別交流・天喰+金雀枝
    GM:あなたたちは手分けして結界の解除にあたることになった。これだけの大規模な結界を単独のオーヴァードで維持するのは不可能だ。
    GM:少し注意して探せば要石のようなものが見つかる。これらを破壊すれば結界の解除が可能だろう。
    GM:フリーランス(イリーガル)の天喰とFHの金雀枝はハグレモノ同士として組んで、結界の解除に当たっていた
    天喰大輝:「まったく……余計な手間をかけさせてくれる」要石を縁石に叩き付けて割る。
    金雀枝尊:「時間稼ぎは一丁前だな。腹立たしい」バキン、と要石を力任せに踏みつけて砕く
    天喰大輝:「急ごう。こうしてる間にも被害が進行してる」
    金雀枝尊:「わかっているさ」ふん、と力任せに破壊して
    金雀枝尊:「……単調作業のついでだ。答えたくないなら聞き流せ」
    天喰大輝:「何? 今更金雀枝さんに隠し立てするようなこともないけど」
    金雀枝尊:「お前はあの娘をどうするつもりだ? いや、どう言う風にしたいか、のほうがいいか」
    天喰大輝:「……伏水さんのこと?」
    金雀枝尊:「狂犬の話をしているように見えるか?」
    天喰大輝:「できることなら「普通」の日常に戻ってほしいよ。彼女はまだ引き返せる位置にいる」
    天喰大輝:「危うくはあるけどね。でも、俺とは違う」
    天喰大輝:「こんな力を手にしても、「普通」に生きられる人はいる。そういう人にも何人か会ってきた」
    天喰大輝:「金雀枝さんだって田中さんのこと知ってるんでしょ?」同時に顔を合わせた時の記憶はないが、記録で知ってはいる。
    金雀枝尊:「あぁ。あいつか」
    金雀枝尊:「……なんだ。最初に会ったときより、ずいぶんマシな話をするようになったじゃないか」
    金雀枝尊:要石を踏み砕きつつ、声音に笑気を混ぜて
    天喰大輝:「俺も色々経験したからね」
    金雀枝尊:「色々、ね」
    天喰大輝:「そして色んな人に会った。「普通」の側の人も、「普通」を守る側の人も、「普通」の敵も」
    天喰大輝:「伏水さんは、まだ「普通」の側にいるけど、立っているのは境界の上だ」
    天喰大輝:「それなのに、こっち側に来ようとしてる」
    金雀枝尊:「だからやきもきしているわけか」
    天喰大輝:「こういうの、俺の押し付けだっていうのは分かっているけどね」
    天喰大輝:「俺が望んでも手に入れられなかったものを捨てようとしてる、っていうのを目の前で見るとね……」
    金雀枝尊:「まぁ、言わんとする所はわからんでもない」
    金雀枝尊:「だがまぁ、あの娘をどちらかの側に引っ張る権利を持っているのは、この場の奴らではないだろう」
    金雀枝尊:「十中八九、やつの気にしていた友人とやらか? どこに居るのか知らんが」
    天喰大輝:「……それもあるから、俺も強くは言えてないんだよ」
    天喰大輝:獣化した伏水を見て、逃げた少女。きっとあの少女が友人だったのだろう。
    天喰大輝:状況的には、自分が覚醒した時以上の衝撃だ。自分が異形に変貌して、それを見た友人に逃げられたのだから。
    天喰大輝:「……「普通」だからこそ、自分を「普通」だと思えなくなる」
    金雀枝尊:「……ふむ。天喰。お前、あれだな」
    天喰大輝:「何」
    金雀枝尊:「頭は良いが、『普通』が関わると途端に回転が鈍くなるな」
    天喰大輝:「ええー……」
    天喰大輝:「俺そんな変なこと言ってる?」
    金雀枝尊:「変とまでは言わんが、すこし考えすぎるきらいがある」
    天喰大輝:「そりゃまあ……、物心付いた頃からこればっかり考えてたし……」
    金雀枝尊:「こいつは私なりの持論ではあるがな」
    金雀枝尊:「普通でないものを見聞きした程度で傾くようなら、そいつの普通は、最初からお前の考える普通とは違うものだ」
    金雀枝尊:「奴があれだけの大立ち回りをして、『まだ境界』にいると感じてるのなら、どっちに転んでも」
    金雀枝尊:「まぁ、悪いようにはならんだろう」
    金雀枝尊:「無責任だと言うか?」
    天喰大輝:「いや、俺の方が入れ込みすぎなんだろうっていうのは分かるよ」
    天喰大輝:「それに、金雀枝さんが励まそうとしてくれてるっていうのも」
    金雀枝尊:「……ああそうだよ。腹立たしい」
    金雀枝尊:「多少相手を雑に扱うくらいがちょうどいいんだよ、お前は」ばしぃと背中を叩いてやり
    天喰大輝:「痛っ! 金雀枝さんの照れ隠しはちょっと雑過ぎない!?」
    天喰大輝:「……でも、悪いね。俺はもうちょっと気にすることにするよ」
    天喰大輝:「だけど、ありがとう。お陰で少し楽になった」
    金雀枝尊:「はっ。気にするな。私の勝手だ」
    天喰大輝:「彼女が「普通」でいられなくなっても、きっと「普通」に寄り添ってはくれるだろうって思えるようになった」
    天喰大輝:「気にするよ。いつでも、君には勝手に感謝してる」
    金雀枝尊:「……チッ」キャスケット帽を深めに被って
    GM:……要石。結界の安定を維持するためのもの。
    GM:それを壊した場合、結界が壊れるのも道理だが……空間が壊れるのもまた、道理である
    GM:あなたたちが互いの絆を再確認すると同時、空間が乱れる──!


    サブトピック:ツキガミについて・Ⅲ 祈りに応じて降りた神を折り曲げ、使いやすくしようと加工したモノが「祈りを叶える神」だ。始まりは純粋かつ純然な神であったが、人間が加工している内に荒神としての側面を持つようになってしまった。後世の歴史書ではその辺りの話は消され、人間側がさも被害者であり、荒神であるかのように書かれている。
    荒神として力を振るい、世を脅かしたのが「人狼」としての側面だ。この地を収める武将は自身の命と名前を代償にそれを封じたため、名前と死を失った。
    その封印をゴールドミードは開け放ち利用しようとしたが、利用のための下準備を済ませる前に伊丹氏が討伐したのが第二次ツキガミ討伐任務のことである。
    月齢に応じて存在の濃さが変わり、新月の日には存在が薄い代わりに、致命傷も薄い。満月の日には存在が濃い代わりに、致命傷も致命傷として受けることになる。



    GM:◇個別交流・伏水・金雀枝
    GM:──中略。というわけであなたたちは要石の破壊を続けている
    伏水四十花:こんこんこんこん。借りたハンマーを使って要石を砕き割っている
    金雀枝尊:「ある程度破壊すると、段階的に戻っていく、という感じか。これは」
    金雀枝尊:ばき、がき、ばきゃん。力任せに要石を踏み砕いていく
    伏水四十花:「わ、わぁ~」 ワイルドなその動作に感嘆の声を漏らす
    金雀枝尊:「……なんだ?」その声に、疑問の声をあげて。責める意図はないのだが
    金雀枝尊:「やろうと思えばできないことでもあるまい」
    伏水四十花:「まあ、出来る事は出来るんですけど」 すぅ、と右手が一段階肥大化する
    伏水四十花:「ははは・・・さっきも伊丹さんに怒られてしまいまして」
    金雀枝尊:「適材適所……とは少し違うか」
    金雀枝尊:「どうせオーヴァードしかこの場にはおらん。楽な方を使えば良い」
    金雀枝尊:「私はこっちのほうが楽だ」ばき、と踏み砕いて
    伏水四十花:「なるほど・・・」
    伏水四十花:「その、金雀枝さんは伊丹さん達とは別のグループ・・・・組織の人なんですよね?」
    金雀枝尊:「そうなる」
    伏水四十花:「やっぱり・・・・伊丹さん達と戦ったりする事もあるんですか?」
    伏水四十花:心の中で、先ほどの戦いを思い返す
    金雀枝尊:「場合によってはな」
    金雀枝尊:「とはいえ、うちのセルは、UGNと利害対立を起こすことは、そこまで多くはない」
    金雀枝尊:「まぁ、他のセルと比べて、だが」
    金雀枝尊:「……あー、セルがわからんか。まぁ、FHは一枚岩ではないという話だ」
    伏水四十花:「セル・・・? なんとなくわかりました」 部活の様なものだろうかと曖昧な認識で
    金雀枝尊:「たしか高校生だったか。 一番上に生徒会のようなもの。その下に大小の、横の繋がりの希薄な部活群。語弊はあるが概ねこれで合っている」
    伏水四十花:「ほー。ほー。 それだと横の繋がりはそれ程でもないんですね」
    伏水四十花:「でも、良かった。悪の組織って言うからびっくりしたけど」
    伏水四十花:「金雀枝さんがそれほど悪い人じゃなくて」
    金雀枝尊:「……むず痒い話をするな」
    金雀枝尊:「少し前にも行ったが、もとよりこっちに来たのは押し入り強盗のためだ」
    伏水四十花:「それでも、さっきの変な人とは全然違います」
    伏水四十花:「金雀枝さんは普通の人を傷つけたりしませんし」
    金雀枝尊:「必要がないだけだ」
    金雀枝尊:「必要ならやるさ。それだけの話だよ」ばき、と要石を踏み砕き
    伏水四十花:「でも・・・」
    伏水四十花:「金雀枝さんは、怪物になったあたしを助けてくれたし」
    伏水四十花:「変な人からみんなを護ってくれたし」
    伏水四十花:「天喰さんとも仲が良いみたいだし・・・・良い人ですよ!」
    金雀枝尊:「うぐ……」
    金雀枝尊:「…………いやまて。なぜそこで奴の名前が出てくる!?」
    伏水四十花:「え・・・・・?」
    金雀枝尊:「流れ的に関係な……くはないが、わざわざ出すこともないだろう」
    伏水四十花:「あれ? 仲が、良いんですよね?」
    伏水四十花:言外に、ただならぬ仲という意味を込めて
    金雀枝尊:「憎み合う関係ではないというだけだ!」
    金雀枝尊:「ただならぬ仲なんぞではない!」
    伏水四十花:「えぇ・・・・!?」
    伏水四十花:「天喰さんを下敷きにしてじゃれあったり、遠慮なく物を言い合ったり」
    伏水四十花:「てっきりお付き合いしているのかと」
    金雀枝尊:「……まぁ、仲良さそうに見えるのは、いい加減最近気づいてはいるが」
    金雀枝尊:「お付……」
    金雀枝尊:「はァ……そんな関係ではない。断じて。腹立たしい」
    伏水四十花:(声色が優しい・・・・)
    金雀枝尊:「……なにか失礼なことを考えてないか? 小娘」
    伏水四十花:「い、いえっ! 何も!」
    金雀枝尊:「……なら、いい」
    金雀枝尊:「全く……」実際に話題にする時に声色は優しくなっているのだが
    金雀枝尊:「仲の話をするのなら、お前から見てはどうなんだ」
    伏水四十花:「あたし、ですか?」
    金雀枝尊:「獣化しているときは懐いていたようだが」
    伏水四十花:「・・・・・・・。」 顔が少しずつ赤くなる
    伏水四十花:「見られてました?」
    金雀枝尊:「誰が治したと思ってる」
    伏水四十花:「・・・・・っ! ・・・・・っ!」 顔を両手で覆ってばたばたと
    伏水四十花:「え、ええ・・・・良い人ですよね。天喰さん。優しくて・・・紳士的で」
    金雀枝尊:「紳士……?」
    金雀枝尊:「いやまぁ、普通の人間にはそうか」ぼそり
    伏水四十花:「その。そのぉ・・・・怪物になってる時はちょっとだけ大胆になってたみたいで・・・・」
    伏水四十花:「あんな姿になって困ってるあたしに凄く優しくしてくれて・・・・それで」
    伏水四十花:「つい・・・・あんな真似を・・・・」
    金雀枝尊:「ずいぶんと甘い話をしてくれるじゃないか」
    金雀枝尊:「私は嫌いじゃないぞ。縁のない話だが、故に興味はある」
    伏水四十花:「縁がない・・・・?」 聞き間違いだろうか、みたいな顔できょとんとする
    金雀枝尊:「……なんだ、その反応は」
    伏水四十花:「え? いえっ! は、はい!確かに金雀枝さんはこういう浮いた話と縁がありません!」
    伏水四十花:「あ・・・・」
    金雀枝尊:「……人に言われるとそれはそれでムカつくな」
    伏水四十花:「すいません・・・・」
    伏水四十花:「でも、それじゃあ、本当に天喰さんとはお付き合いしているわけじゃないんですね」
    金雀枝尊:「ああ。億歩譲ったとして、私はともかく、向こうはそういう話にはならんし、なれないだろうからな」
    金雀枝尊:「結論としては、本当に、付き合ってなど、ない。いいな」
    伏水四十花:「あっはい」
    金雀枝尊:「よろしい。さっさと要石は壊して進むぞ」
    伏水四十花:「はい!」
    伏水四十花:そう言って、再び右手を獣に変えようとして・・・・
    伏水四十花:やめた。
    伏水四十花:借り受けたハンマーを使って、コツコツと石を崩していく
    GM:……伏水が要石を壊したところ、再び空間のひずみが起こる
    GM:再びの空間断裂だ!


    GM:◇個別交流・伊丹・天喰
    GM:──中略。あなたたちは要石の破壊を続けている。
    伊丹たると:「あ、どうも」ぺこりと座ったままお辞儀をしそのまま作業をしている
    天喰大輝:「ある程度破壊すると段階的に元の空間に戻っていくみたいですね」
    伊丹たると:「ですね、引き続きやっていきましょうか」
    伊丹たると:石を置いて手元のマルチツールの硬いところで割る
    伊丹たると:さすがに慣れてきた
    天喰大輝:「……伊丹さんは」要石を叩き付けて割りながら
    天喰大輝:「結構場慣れしてますよね。UGN長いんですか?」
    伊丹たると:「あー…………(スゥー)そうですねー……」いつも基本的に明確な男だがさすがに言葉を濁す
    天喰大輝:「何か話しにくい事情があるなら詳しく話さなくてもいいですけど」
    伊丹たると:「んーなんというか地雷を図ってるというか……」
    伊丹たると:「いやいい、らしくない、話します」
    伊丹たると:「UGNの設立が大体12年前くらい、そこから政府との協力を取り付けたのが8年前くらい、ってところまではご存じ?」
    天喰大輝:「何となくは……細かい経緯とかまでは追えてないですけど」
    伊丹たると:「あーダイジョブダイジョブそれだけ知ってればおっけー」
    伊丹たると:「俺元々UGNの所属じゃない…っていうか組織名こそ別だけど実体現代FHみたいなところの生まれでさ」
    伊丹たると:「で、UGNが政府と協力したせいで組織の仕事が立ちいかなくなって、仕方なく人材流すから権力頂戴ねって言ったやつがいるの」
    伊丹たると:「その人材の一人が俺」
    天喰大輝:「なるほど。つまりUGN設立以前からのオーヴァードってことですか」
    伊丹たると:「そういうこと、これでもろくに小学校すら出てない」
    天喰大輝:「興味とかはないんですか?」
    天喰大輝:「学校とか……「普通」のことに」
    伊丹たると:「話聞く分にはいいなあとは思う」
    伊丹たると:「実際行くかどうかって言われたらそんなことしてる余裕ないかもしらん」
    伊丹たると:「もう21だしな」
    天喰大輝:「大人になってから高専資格取ったりする人もいますよ」
    天喰大輝:「21なら大学に行ったって全然浮きませんし」
    伊丹たると:「基礎教養すげえ怪しいんだよなあ……」
    天喰大輝:年上だがチルドレンのようなものかと理解する。
    伊丹たると:「まあそれに、多分それに相当するような奴は既に貰ってる」
    天喰大輝:「まあ、結局は本人がどうしたいか、諸々の制約を振り切ってまで飛び込むだけの熱量があるかって話ですしね」
    天喰大輝:「気軽にできるとは言いましたけど、実際大変でしょうし」
    伊丹たると:「それなあ」
    伊丹たると:「……正直ガチガチの組織法違反だしUGNでもコンプラギリッギリだから誰にも言ってねえけど」
    伊丹たると:「貰い物の話していい?」
    天喰大輝:「貰い物?」
    伊丹たると:「うん、11くらいの頃だったんだが」
    伊丹たると:「ちょっと真冬の街の密偵でパシリにされて、道行く人の様子とかメモ取ってた」
    伊丹たると:「別になんでもない仕事だったんだが、メモ取ってる隣のケーキ屋のおっちゃんが、店上げてくれてさ」
    伊丹たると:「ココアとケーキ出してくれたの」
    天喰大輝:「あー……仕事中にそういうの駄目みたいな話は聞きますね」
    天喰大輝:「でも、11歳の子供でしょう?」
    伊丹たると:「いやあそんなの関係なかったね、言ったら再教育不可避よ」
    天喰大輝:「組織法の話をするなら、子供を働かせる組織の方が労働基準法違反ですよ」
    伊丹たると:「そりゃそうかも?でもまあ」
    伊丹たると:「あのたった一回でも街の人に優しくされたなら、それだけでいいかなって」
    伊丹たると:「学校行くーだとか普通に暮らすーとかと同じくらいの物貰ってるよ、俺」
    天喰大輝:「……伊丹さんはUGNに来てよかったと思いますよ」
    天喰大輝:「俺が知ってるUGNの人達はみんな、誰かの為に戦ってる」
    天喰大輝:「伊丹さんはUGN向きだと思います」
    伊丹たると:「そっか、助かるよ」
    伊丹たると:「……あ、誰かに言わないでね、多分今でも直の上司に見つかったらなんか処される」
    天喰大輝:「やっぱり厳しいな、UGN」
    天喰大輝:「そういうところは怖いですよね。俺も無理矢理検査させられたりして……」
    伊丹たると:「いや、あれはあの婆さんが性悪なだけ……いや駄目だな、なんか話したら生えてきそう」
    伊丹たると:「お前検査は行けよ」
    伊丹たると:ぺしぺし
    天喰大輝:「うっ、伊丹さんは味方だと思ったのに」
    伊丹たると:「健康チェックとかなんだとかうるさく言うつもりはねえがいい支部だと飴とかもらえるぜ」
    天喰大輝:「いやまあ、確かにクッキーくれたりはしましたけど……」
    伊丹たると:「実質無料なんだから検査して貰える物だけ貰って帰りゃいいじゃん」
    天喰大輝:「いや、まあ……確かにそうなんですけど」
    天喰大輝:「分かってはいるんです。俺の体質は結構危険だし……これもあれなのか、性欲と同じで無意識の忌避感的な……」
    伊丹たると:「あーそういう?」
    天喰大輝:「輪廻の獣を、手短に言うとろくでもないセルが極悪に改造して俺にぶちこんだ、みたいな……」
    天喰大輝:「そんな感じなので」
    伊丹たると:「うへえ馬鹿がいたもんだ」
    伊丹たると:「それに火をつけてパンジャンしてるあんたが相当勇者なのもわかった」
    天喰大輝:「それが分かった時は相当落ち込みましたよ。家庭の事情も絡んでましたし」
    天喰大輝:「でも、金雀枝さんいるでしょう? 彼女に怒られちゃいまして、しょげてる訳にはいかなくなりました」
    伊丹たると:「あー言いそう」
    伊丹たると:「まあ人間最終的に配られた奴で勝負するっきゃないからな」
    天喰大輝:「本当、そうですよね」
    天喰大輝:自分は「普通」でなくとも、「普通」を守ることができる。
    天喰大輝:この人も、自分にできることを愚直にやってきた人なのだろう。
    伊丹たると:「なんか思ったより俺の存在が地雷とかじゃなくて安心したわ、それだけ色々あったんだろうけど」
    天喰大輝:「むしろ結構好感度高いですよ。UGNと敵対したくない気持ちが大きくなるくらいには」
    伊丹たると:「そんなにか」
    天喰大輝:「少しですけどね」
    GM:あなたたちが互いの日常と、大切なものを再確認したところ、空間にひずみ。
    GM:空間断裂だ!


    サブトピック・無何有獄について・Ⅱ 「平和で穏やかな普通の日常」を送ることを信条としており、そのために高い地位へ就くことを目指している、出世欲の強いFHエージェント。自分の「平和で穏やかな普通の日常」のためには非オーヴァードを何人死んでもいいと思っているが、死に方もきちんと使い道があると思っている。政治家に指を送りつけるためとか。
    遺産「ツクヨミ」にある種の指向性を込めたレネゲイドを与えることで、ジャームを作成できることを発見した。ツクヨミはヨトゥンの血潮に分類される遺産であるため、生み出されるジャームは獣化に近しい性能を有することになる。
    込められた指向性はオーヴァードから抽出した「衝動」だ。抽出されたオーヴァードは死に至るため、S市においては無何有獄以外のFHエージェントやFHチルドレンはいない。
    ゴールドミードは背中を見せた者から生贄にされるほど内紛が激しいのだ。



    GM: ◇個別交流・伊丹+金雀枝(+樺照)
    GM:かくかくしかじかウッーウッーウマウマ、個別交流ラストです
    樺照詩花:「はあー、はぁー……あのヘンな人はいないな……」肩で息をしている姿はこれまでの苦労が窺い知れた
    金雀枝尊:「む。伊丹と……狂犬も一緒か。」
    伊丹たると:「あ、樺照さん、無事……だけどなんかあったな」
    伊丹たると:「金雀枝さんもお疲れ様です」
    樺照詩花:「あのヘンな人、気絶させておいた方が良いぞ……要石持って帰ろうとする」
    伊丹たると:「持ち帰り」
    金雀枝尊:「あぁ……天喰の先輩か」
    伊丹たると:「どうせ全部壊さないとだし次あったタイミングで没収するしかねえな」
    金雀枝尊:「まぁ、なんだ。何なら少し休んでいけ。一人くらい大して変わらん」
    金雀枝尊:ばき、と要石を踏み砕いて
    伊丹たると:「んだなあ」リュックに下がってたまだ空いてないペットボトルを渡す
    伊丹たると:「はい、空いてない奴」
    伊丹たると:そして何事も無かったかのように作業する
    樺照詩花:「あ、ありがとう……」おどおどしながら受け取る
    金雀枝尊:「全く……数はずいぶん減ってきたが、いい加減に怠いな」
    金雀枝尊:「おい優男。なにか気の紛れる話をしろ」
    伊丹たると:「無茶ぶりい!」
    金雀枝尊:「なにかないのか。そっちの狂犬でもいい」
    伊丹たると:ガツガツとマルチツールで砕いている
    樺照詩花:「……FHのやつと話すことなんてないっ!」
    樺照詩花:「いや、でもエニシダは良いやつなのか」
    伊丹たると:「お」
    樺照詩花:「オオサンショウウオちゃんの獣化を解いてくれたからな。ありがとう」
    伊丹たると:「おお…………」
    伊丹たると:「やべえなんか自分が元から持ち合わせてない自覚のある純粋な善性見たわ」
    金雀枝尊:「……もうオオサンショウウオじゃないんだ。普通に伏水と呼んでやれ」
    金雀枝尊:「あといいヤツではない」
    伊丹たると:「めっちゃ気が回るのに、さっきのところ普通に気づかなかった」
    樺照詩花:「そうか、フシミズと言うのだな。あの子は」
    樺照詩花:「エニシダは良いやつだろう?」?といった顔をしながら
    樺照詩花:「普通の人が助かるために、普通じゃないことをした」
    樺照詩花:「FHなのに、普通の人を助けた」
    樺照詩花:「なら、それは良いやつだ」
    金雀枝尊:「FHが人助けをしてはいかん法もあるまい」
    金雀枝尊:「あのときはそのほうが早いからやっただけだ。善性なんぞではない。腹立たしい」
    樺照詩花:「つんでれ、というやつだな!」うんうん、と頷いている
    金雀枝尊:「殺すぞ」
    伊丹たると:「その辺にしてあげなさいな」と樺照さんに
    樺照詩花:「……お前と話すことはない」伊丹から顔を背ける
    伊丹たると:「はいはい」まあそれでもいいだろう
    金雀枝尊:「ずいぶんと嫌われているな」
    伊丹たると:「まあしょうがないですね」
    金雀枝尊:「しかしまぁ、私には話すことはあるように見えるがな。狂犬の」
    樺照詩花:「…………本当は、すごいある」金雀枝の言葉を受けて、長い沈黙の果てに口を開く
    樺照詩花:「”甘露弾倉”……いや、伊丹たると」
    樺照詩花:「私の姉は、樺照詩子は」
    樺照詩花:「最期に、何と言っていた?」
    樺照詩花:「日常に、普通に対して恨みを吐いていたか?」
    樺照詩花:「自分の境遇を嘆いていたか?」
    樺照詩花:「私は、それを知りたい」
    伊丹たると:「……お前に伝えてくれってさ」
    伊丹たると:「『精一杯生き抜いた。満足した』と言っていた、と」
    伊丹たると:「……なんか入れようと思っても全部野暮だな……それが全部だよ」
    樺照詩花:「そうか……そうか」目を閉じ、思案
    樺照詩花:「私は、姉のように高潔に生きたいと思っている」
    樺照詩花:「『日常を、普通の生活を。何でもない昨日と、今日と明日を迎えるために』」
    樺照詩花:「そのために殉じる。その道に間違いはないはずだ」
    樺照詩花:「間違いはない、はずだ……けど」
    樺照詩花:「私は、やっぱり納得できない。お姉ちゃんが死んだのに、理由がなければ納得できない」
    樺照詩花:伊丹を
    樺照詩花:力強く、睨んだ
    伊丹たると:さて困った、口先の理由を与えるのは不誠実だが、ここで諭すようなことを言っても不誠実だ
    金雀枝尊:「……さて、どう答える? 伊丹」
    伊丹たると:「……あー」
    伊丹たると:「正直に言う、誰が死ぬのにも『どうやったか』っていう"原因"はあっても『なぜか』って”理由"は無い」
    伊丹たると:「何かが悪かったから死んだ、って言い切って人類皆悪いみたいにいう奴もいるが俺はそうは思わん」
    伊丹たると:「全く持って残される側はたまったもんじゃねえけど」
    伊丹たると:「それでも残される側が一個だけできることがある」
    伊丹たると:「"意味"は作れる」
    伊丹たると:「『それじゃあ、その生はなんだったんだ』っていう"意味"なら作れる」
    樺照詩花:「…………そうか」長い沈黙の末、出した言葉
    樺照詩花:「それじゃあ、お前をここで死なせるわけにはいかないな」
    樺照詩花:「お姉ちゃんが生かしたその意味を、イタミが見つけるまでは」
    樺照詩花:「私は、お前を殺さない」
    伊丹たると:「重いわ、元々投げ出すような情緒ねえけど」
    金雀枝尊:「……話はまとまったようだな」
    樺照詩花:「……適当な戯言を吐いたり、お姉ちゃんの最期の言葉を誤魔化すようだったら、この場で殺すつもりだった」
    樺照詩花:「イタミなりに、誠実に向き合った結果の言葉だ。ならば私から言うことはない」
    伊丹たると:「そうかい」
    伊丹たると:「……俺からも一個」
    伊丹たると:「間違いない物も多分ねえよ、間違ってないことにするのはアンタの意志次第」
    伊丹たると:「そんだけ、お待たせしました、すいませんねほんと」
    金雀枝尊:「いや、構わんよ。私にも多少重なる場所もあったからな」
    金雀枝尊:「……まぁ、私の姉は戻ってこれた側だから、これ以上どうこう言うつもりはないが」
    金雀枝尊:「物騒な単語が途中飛び交ったが、まとまったのならなにより」
    伊丹たると:「はええ」物騒とか出てくるあたり結構一般的感性あるんだなこの人
    金雀枝尊:「……なんだその反応は」
    伊丹たると:「いやなんか育ちの良さを感じたので」
    金雀枝尊:「……まぁ、姉がそういうことには厳しかったからな」
    伊丹たると:「ははあ姉妹……」
    伊丹たると:「やっぱFHって言っても厳しさは千差万別ですねえ…」
    金雀枝尊:「いや、姉はUGNだが……」
    伊丹たると:「あ、そうなんです?これここで止めた方がいいですか?」
    金雀枝尊:「好きにしろ」
    伊丹たると:「止めます」かつん、と残ってた石を叩き割った
    GM:伊丹が要石を砕くと同時、空間のひずみがいっそう大きくなる
    GM:空間断裂。これは最後のものだろう


    GM:◇個別交流・伏水+天喰(+水城)
    GM:かくかくしかじかウッーウッーウマウマ、個別交流ラストだ
    天喰大輝:「体力失ってるから少し大人しいな……急がなきゃだけど、この状況の数少ない利点だ……」水城先輩を背負いながら
    水城まこと:「おっと、大輝くん。石を5つ……いや、3つで良いんだ」
    伏水四十花:「大変そうですね。代わりにおんぶしましょうか?」
    水城まこと:「私のポケットに入れておいてくれないかい。後で調べたい」
    天喰大輝:「どっちもノー」
    伏水四十花:「・・・・・・。」 ぽかんと口を開けながら
    伏水四十花:「凄い先輩ですね・・・・」
    天喰大輝:「先輩は論外だし、まだ慣れてない伏水さんに負担はかけられない」
    伏水四十花:「いやいや、大丈夫です。こうなってから凄く体調はいいので」
    伏水四十花:「なんなら天喰さんごと持ち上げられるくらいですよ!ははは・・・・なんて」
    天喰大輝:「無理してない?」訝る表情。
    伏水四十花:「無理・・・い、いえ、なんのこと、ですか?」
    天喰大輝:「……先輩背負うこと以外に、心当たりがあるんだな」
    伏水四十花:「・・・・・・。」
    天喰大輝:「……誘導尋問みたいな言い方になって悪いね」
    天喰大輝:「俺は、「普通」を守る為に戦っている」
    伏水四十花:「「普通」・・・・?」
    天喰大輝:「「普通」の日常。「普通」に生きてる人達が、俺みたいな異常を知らないまま生きていける世界」
    伏水四十花:「まるで、映画のヒーローみたいですね」
    伏水四十花:「あたしも早く皆さんみたいにそういう風に・・・・」
    天喰大輝:「これは前にも言ったが、そんないいものじゃない」
    天喰大輝:「俺は「普通」になりたくて、でもなれなかったから、執着してるだけだ。単なる未練で、エゴで世界の形をどうにかしようとしている」
    天喰大輝:「そういう意味じゃ、敵と大差ない」
    伏水四十花:「天喰さんが?」
    天喰大輝:「そうだ。……UGNは別にしても、FHの金雀枝さんだって同じようなものだ」
    天喰大輝:「君には、俺みたいにはなってほしくない」
    伏水四十花:「・・・・・っ」 突き放される様な感覚
    伏水四十花:「でも、皆さんみたいになれないならどうしろっていうんですかっ?」 棘のある口調で
    伏水四十花:「こんな、怪物みたいな力を手に入れて」
    天喰大輝:「君はまだ戻れるよ。まだ、そこで迷えているならね」
    天喰大輝:「俺は迷えもしなかった」
    伏水四十花:「それ・・・・は・・・・」
    伏水四十花:「でも・・・・」
    天喰大輝:「その時の状況は君の方が過酷だった。でも、俺は迷えなかった」
    天喰大輝:「重要なのは、状況や力じゃない。君自身だ」
    伏水四十花:「・・・・・・。」
    伏水四十花:「でも・・・・無理ですよ」
    伏水四十花:「みっちゃんを、怖がらせてしまって・・・・今更・・・・」
    天喰大輝:「でも、君の友達はまだ生きているだろう?」
    天喰大輝:「なら取り返しは付くさ」
    伏水四十花:「でも・・・・」 でも、と言い淀む
    天喰大輝:「この世には取り返しの付かない、諦めるしかないこともある」
    伏水四十花:本当は、怪物の姿で彼女を怖がらせてしまった事・・・・それだけではない。
    天喰大輝:「この力を手に入れてしまったことそれ自体は消せない。少なくとも今はその方法は見付かっていない」
    天喰大輝:「死んだ人間は戻らないし、死んだ人間に遺された意志を消すことはできない」
    天喰大輝:「でも、そうじゃないことだってあるんだ」
    伏水四十花:「・・・・・みっちゃんと、仲直りする事も?」
    天喰大輝:「どっちかが死なない限りはね」
    伏水四十花:「・・・・・・。」
    伏水四十花:長い沈黙の後
    伏水四十花:「でも、駄目なんです・・・・あたしなんかがあの子の前に出たら」
    伏水四十花:「その・・・・あたしが怪物になった時、天喰さんはあの場所にいたんですよね?」
    天喰大輝:「……ああ」
    伏水四十花:「あの姿になった時、みっちゃん・・・・同じ場所に居た子がどんな様子だったか見えてました?」
    天喰大輝:「ああ。怯えていたな」
    伏水四十花:「・・・・・。」
    伏水四十花:「あたしは、あの子があんな風に怯える姿を見て・・・・」
    伏水四十花:「・・・・・・あの子を潰してしまおうか・・・・・・・・と、そう思ってしまったんです」
    天喰大輝:「……」
    天喰大輝:それはレネゲイドの暴走によるものだ。それは本当の君の意志じゃない。そう言ってしまうのは容易い。
    天喰大輝:だが、そんな理屈で納得できないからこそ、彼女は悩んでいる。
    天喰大輝:もし、またそう思ってしまったら。もし、本当にそうしてしまったら。……それこそ、取り返しの付かないことになると、彼女は分かっている。
    天喰大輝:「なら、これからこの街にいる彼女を助けて、その後は彼女の前から姿を消すのか?」
    伏水四十花:「あの子がいるこの日常に」
    伏水四十花:「こんな怪物が、残り続けていいわけがない」
    伏水四十花:「だって・・・・あたしがここに残ったら」
    伏水四十花:「あの子を、みっちゃんをまた怖がらせてしまうから」
    天喰大輝:「……俺には、そうすることを否定することはできない」
    天喰大輝:「俺が君の立場なら、そうしただろうからな」
    天喰大輝:「でも、それは俺が守りたいものが「普通」だからだ」
    天喰大輝:「――君は、何の為に戦う?」
    天喰大輝:「それだけは決めてから道を選ぶべきだ」
    伏水四十花:「あたしが戦う理由は・・・・」
    伏水四十花:家族が大事だ。学校のみんなが好きだ。部活の仲間たちと一緒に居たい。
    伏水四十花:でも、あの時、あの子がそうしたように、怖がられて・・・・いや
    伏水四十花:”怪物”としての無法図な殺意を、つまらない事で誰かに向けてしまったとしたら
    伏水四十花:「あたしは”日常”を守りたい・・・・けれども、”日常”の方はあたしの事を・・・・」
    天喰大輝:「そう思えるなら、君は怪物じゃないよ」安心したような笑みを浮かべる
    天喰大輝:「前に言われたことがあるんだ。UGNは“日常”を守る組織で、「普通」を守る組織じゃないって」
    天喰大輝:「君が“日常”を守りたいのなら、彼らが力を貸してくれる」
    天喰大輝:「君は一人で戦う必要はない。自分を抑えられなくても、助けてくれる人は必ずいる」
    天喰大輝:「だったら、近くで守るか、離れて守るかは、君が好きに決めていい」
    伏水四十花:「助けてくれる人たちが・・・・」
    天喰大輝:「一まずは、UGNの伊丹さんや樺照さん。今回は金雀枝さんだって助けてくれる」
    天喰大輝:「俺だって、“日常”を守りたいっていう、君の「普通」を守りたい」
    天喰大輝:「君は、一人じゃない」
    伏水四十花:「”日常”を守ることが出来る・・・・」
    伏水四十花:その言葉を口に出し。ようやく自分が何故”日常”と距離を取りたがっていたのか気が付いた
    伏水四十花:自分は”日常”から離れたかったわけではない。彼らを壊してしまうのが、嫌われてしまうのが、たまらなく嫌だっただけなのだ、と
    伏水四十花:「そうだったんだ」
    伏水四十花:「・・・・・みっちゃんは」
    伏水四十花:ぽつりと、独り言のように呟く
    伏水四十花:「みっちゃんは、変な事に詳しくて、カジノなんかに出入りする不良ちゃんで」
    伏水四十花:「でも、部活には凄く一生懸命で、毎日走り込みの練習も真面目にやってて」
    伏水四十花:「・・・・・試合中に、怪我をさせられた時は酷い事を言い合って」
    伏水四十花:「でも、部活を引退した後もあたしの事を置き去りにしないで、一緒に残ってくれて」
    伏水四十花:「・・・・怪物になった時、そういうのがいっぺんに頭の中に流れ込んできて」
    伏水四十花:ぽろぽろと、涙が流れる
    伏水四十花:「あたし・・・・やっぱり、あの子との”日常”を守りたい!」
    伏水四十花:「あの子と・・・・一緒に居たい・・・・!」
    天喰大輝:「なら、助けないとな」優しげな手つきで頭に手を乗せる。
    伏水四十花:「ふぇっ!?」
    天喰大輝:「君の「普通」も、俺が守るよ」
    伏水四十花:「あ・・・・・」
    伏水四十花:「はい!」 目を細め、頭を差し出すように天喰さんに身を寄り添わせながら
    GM:……あなたたちが要石を砕くと同時、空間のひずみがいっそう大きくなる
    GM:空間断裂。これは最後のものだろう


    GM:──シーンカット。ロイス取得のみ可能です
    GM:あ、まった
    GM:サブトピック挟むの忘れてた
    サブトピック・玉鋤満について・Ⅱ 伏水のことが好き。


    GM:改めてシーンカット。ロイス取得のみ可能です
    伏水四十花:やっぱり好きなんじゃないの~~~~!
    伏水四十花:ロイスは玉鋤満 親友/〇隔意 → 〇仲直りしたい/不安 に変更します
    天喰大輝:伏水四十花 ○庇護/危惧→○庇護/不安
    伊丹たると ○有為/ちょっと変→○共感/ちょっと変

    伊丹たると:伏水さんへのロイスそのまま
    伊丹たると:天喰君を ○連帯感/思想が強い に
    伊丹たると:以上
    金雀枝尊:ロイスはとくになし
    GM:OK


    ◇マスターシーン2:善意と悪意/Kindly god=evil


    GM:折祈神神社。満月が空に……赤い水面の向こう側に見える。
    玉鋤満:「はあっ、はあっ、はあっ……」ぼろぼろと、涙をこぼしながら。玉鋤が八百段を超える階段を駆け上がる。
    玉鋤満:賽銭箱に小銭を叩きつけるように投げ入れ、二礼、柏手。
    玉鋤満:「どうして……どうして……!」
    祈りを叶えるもの:「おお、どうしたかな」林の裏からか細い声が響く。
    玉鋤満:「どうして、どうして……しとちゃんが化け物にならなきゃいけないんですか!」
    祈りを叶えるもの:「不思議なことを言うね。これは君の祈りだよ。君の祈りを叶えたんだ」
    玉鋤満:「違う、違う……! 私は、そんなつもりじゃ……」
    祈りを叶えるもの:「いいや、君の祈りだ。『伏水四十花の怪我が治りますように』……実に素敵な祈りだ。自分のためではなく、他人のための祈り」
    祈りを叶えるもの:「だから、私も叶えることができた。伏水四十花の怪我は治っただろう?」その声音に笑いはない。悲しみもなく、嘲りもない。ただ、”虚”だ。
    玉鋤満:「知らない、知らない……!」
    祈りを叶えるもの:「さて、これにて祈りは叶えられた」
    祈りを叶えるもの:「祈りには喜びを。罪には贖いを。全ては等しく、故に──」
    祈りを叶えるもの:メジャー▼《鮮赤の牙》
    祈りを叶えるもの:効果:効果:対象の意志と対決し、勝利した場合対象を従者にする。
    祈りを叶えるもの:7DX+20 意志
    DoubleCross : (7DX10+20) → 10[1,3,5,5,8,9,10]+6[6]+20 → 36

    玉鋤満:4DX 意志
    DoubleCross : (4DX10) → 9[4,5,8,9] → 9

    祈りを叶えるもの:「──故に、一つである」
    玉鋤満:「あ──」玉鋤の首筋に、見えない牙が突き立てられたかのように赤い玉が浮かび
    玉鋤満:(ごめん、ごめんね。しとちゃん。そんなつもりじゃ、なかった──)
    GM:そして、玉鋤の意識は紅に飲み込まれる。


    ◇クライマックス:笑い話で終わらせるために/Laugh story


    GM:シーンプレイヤー:PC全員
    GM:登場侵蝕は1D3でどうぞ
    伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を1D3(→ 3)増加 (68 → 71)
    天喰大輝:1d3
    DoubleCross : (1D3) → 3

    天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を3(→ 3)増加 (102 → 105)
    伊丹たると:1d3
    DoubleCross : (1D3) → 1

    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を1(→ 1)増加 (75 → 76)
    金雀枝尊:金雀枝尊の侵蝕率を1D3(→ 1)増加 (98 → 99)

    GM:”無何有獄”の構築した結界は、人手さえあれば、容易に解除できるものだった
    GM:分断されながらも、解除に当たっていたあなたたちにとって、難しい結界ではなかったことだろう
    GM:そうして、あなたたちは神社の階段を上り終え──
    ”無何有獄”:「いや、しつこいぞお前らよォ~~~!」
    GM:怒り心頭な”無何有獄”と
    祈りを叶えるもの:「千客万来だね、今日は」
    GM:二足で立つ狼と
    玉鋤満:「…………」
    GM:虚ろな目をした玉鋤満と対峙することになった
    伊丹たると:「あの子……こりゃ一体どういうことだ?」
    伏水四十花:「みっちゃん!」 おかしな様子の友達に声を掛ける
    祈りを叶えるもの:「ああ、きみが伏水四十花か」玉鋤は答えず、代わりに二足で立つ狼が応える
    祈りを叶えるもの:「おめでとう。君の怪我は彼女の祈りのおかげで治ったよ」
    祈りを叶えるもの:「代わりに、彼女の身体は私が使うことになったが、些細なことだね?」
    伏水四十花:「祈り・・・・? まさか、みっちゃんは・・・・!」
    伏水四十花:「お前――――ッ!!」 祈りを叶える者の言葉に、今にも奴に飛び掛かろうとする
    天喰大輝:「伏水さん」手で制止する。
    伏水四十花:立ち止まる。
    天喰大輝:「大丈夫。俺達で取り戻そう。焦らなくてもいい」
    金雀枝尊:「……なるほど、彼女が例の」
    天喰大輝:「……祈りを叶える神の民話。水城先輩に連れ回されて知ってはいたが、実話とはな」
    水城まこと:「あっはっはっは、想像以上に荒神だねぇ……げほっ」血を吐いて気絶する
    伊丹たると:「数日ぶりだがまさか神とは思わなかったな」
    天喰大輝:「願いに代償を求めるタイプの神の紛い物・・・・・は、俺が一番嫌いなものだ」
    天喰大輝:「お前の伝承は、ここで途絶える」白い火花が風に乗って散り始める。
    金雀枝尊:「さて、意地が悪いようだが必要な話だ。1つ聞くぞ」
    金雀枝尊:「伏水。お前」「今、どんな気分だ」
    玉鋤満:『しとちゃん、ツキガミさまの言うとおりにしようよ』ぱくぱくと、下手くそな腹話術のように。玉鋤が言葉を紡ぐ
    玉鋤満:『きっと、良い通りになるよ』それでも、ぼろぼろと涙をこぼしながら
    伏水四十花:「どんな気分って・・・・それはもう」
    伏水四十花:視線は玉鋤満を見据えたまま、彼女が決して言わない言葉を紡ぐ彼女の様子を見て
    伏水四十花:「みっちゃんが・・・・ 親友があんな風にされて・・・・ 怒らないはずがない・・・・・・・・・でしょう!!」
    伏水四十花:伏水が、今まで誰にも見せた事がないほどに声を荒げていた
    金雀枝尊:「そうか」
    金雀枝尊:「ならば──」
    金雀枝尊:「──私は、善人おまえのその怒りを守ろう」
    金雀枝尊:「さぁ、神殺しと洒落込もうか」
    伊丹たると:「元々手を貸すのに理由も要らねえ、武力衝突は確定事項だが」
    伊丹たると:「あれは願いを叶えあれは殺しと随分とえり好みをしているこって」
    伊丹たると:「やり切れねえなあ神様とやらは」
    伊丹たると:リボルバーの銃口が静かに神に向いた
    伏水四十花:拳を握り、心を決める
    伏水四十花:親友とともに送る”日常”を守るため
    伏水四十花:彼女とともに戻る”日常”を守るため
    伏水四十花:”神”を名乗る、飛びっきりの”非日常”へと立ち向かう
    祈りを叶えるもの:「うむ? やはり人間の身体は動かすのが難しいね。眼球から液体を流すつもりはなかったのに」
    ”無何有獄”:「善良気取りのUGNクソッタレどもがよォ~~!」
    ”無何有獄”:”無何有獄”が試験管を2つ放り投げる
    黄ジャムジャム:「yyyyy」
    青ジャムジャム:「bbbbb」
    GM:紫電を纏うヘドロ、冷気を纏う汚泥
    ”無何有獄”:「神がほいほい願い叶えてんじゃねーぞ、ボケッ!」
    ”無何有獄”:「手前らまとめて…………粛清だァ~~~!!」


    GM:衝動判定
    ”無何有獄”:オート▼《堕落の誘い》+《原初の恐怖》
    ”無何有獄”:効果:衝動判定失敗時、100%まで侵蝕があがる。衝動侵蝕はその後に上げること。また、衝動侵蝕の上昇は「1D+覚醒」となる。
    金雀枝尊:殺戮器官によって衝動判定は自動失敗 侵食99→100
    天喰大輝:9dx+6>=9 思い出の一品+ブランケット適用
    DoubleCross : (9DX10+6>=9) → 10[1,3,4,4,6,7,7,9,10]+6[6]+6 → 22 → 成功

    伊丹たると:2dx
    DoubleCross : (2DX10) → 6[1,6] → 6

    伏水四十花:(3+1)dx+1>=9 【意志】
    DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 4[1,2,2,4]+1 → 5 → 失敗

    金雀枝尊:1d+17+100
    DoubleCross : (1D10+17+100) → 10[10]+17+100 → 127

    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を24(→ 24)増加 (76 → 100)
    金雀枝尊:わあ
    伊丹たると:暴走貰います
    伊丹たると:1d10+14 (感染)
    DoubleCross : (1D10+14) → 10[10]+14 → 24

    伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を100(→ 100)に変更 (71 → 100)
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を24(→ 24)増加 (100 → 124)
    伊丹たると:うわきつ
    天喰大輝:1d10+16
    DoubleCross : (1D10+16) → 5[5]+16 → 21

    天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を21(→ 21)増加 (105 → 126)
    伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を1d10+15(→ 20)増加 (100 → 120)
    伏水四十花:ぎゃっ!
    伏水四十花:暴走します
    GM:OK。エンゲージ公開します
    GM:エンゲージ

    無何有獄[12]、黄ジャムジャム[6]
    |
    5m
    |
    ツキガミ[7]、青ジャムジャム[4]
    |
    5m
    |
    PCたち、玉鋤[4]

    []内は行動値

    GM:戦闘終了条件:エネミー全員の戦闘不能
    GM:捕捉①:玉鋤のエネミー状態は一度戦闘不能にすると解除される。
    GM:捕捉②:エネミーは戦闘不能状態の玉鋤を見ると《加速する刻》から「とどめをさす」の宣言を積極的に行う

    GM:NPCカード公開
    樺照詩花:NPCカード:樺照詩花
    樺照詩花:①作り直し/Reshape:妖精の手。1シナリオ4回。
    樺照詩花:②削剥/Abrade:ダメージ+1D+18。1ラウンド1回
    樺照詩花:③表現の反復/Expressive Iteration:対象のダメージロール直前に使用する。そのダメージを+5Dする。1ラウンド1回
    樺照詩花:④災難の輪/Wheel of Misfortune:対象のダメージロール直前に使用する。そのダメージを+5Dする。ただし、対象はバッドステータスの暴走を受ける。1シナリオ1回。
    GM:捕捉:伊丹くんがOPに貰った『飴』はNPCにも使用可能です



    GM:NPCカード公開
    樺照詩花:NPCカード:樺照詩花
    樺照詩花:①作り直し/Reshape:妖精の手。1シナリオ4回。
    樺照詩花:②削剥/Abrade:ダメージ+1D+18。1ラウンド1回
    樺照詩花:③表現の反復/Expressive Iteration:対象のダメージロール直前に使用する。そのダメージを+5Dする。1ラウンド1回
    樺照詩花:④災難の輪/Wheel of Misfortune:対象のダメージロール直前に使用する。そのダメージを+5Dする。ただし、対象はバッドステータスの暴走を受ける。1シナリオ1回。
    GM:捕捉:伊丹くんがOPに貰った『飴』はNPCにも使用可能です


    GM:1R目、セットアップ
    GM:エネミーも色々あるので行動値順に宣言を処理しますね
    GM:まずセットアップイニシアチブ12、無何有獄
    ”無何有獄”:セットアップ▼《破滅の足音》
    ”無何有獄”:効果:1D10+1ラウンド後に自分以外のキャラクター全員を戦闘不能にする。
    ”無何有獄”:1D10+1 破滅の足音
    DoubleCross : (1D10+1) → 6[6]+1 → 7

    ”無何有獄”:7R後にお前らは破滅だァ~~~!
    伊丹たると:なんだとう……?
    天喰大輝:ひえ~~~
    伏水四十花:そんなに悠長な事を言ってられるかな?
    GM:たるとくんはなかったはずなので、セットアップイニシアチブ8、天喰くんのセットアップ
    天喰大輝:【刻印-aguja-】《螺旋の悪魔》 暴走し、ラウンド間ウロボロスエフェクト使用した攻撃力+15(18) 侵蝕3
    天喰大輝:自傷の変異暴走により、HPを5d10失います
    天喰大輝:天喰大輝のHPを5d10(→ 20)減少 (1 → -19)
    天喰大輝:戦闘不能
    天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を3(→ 3)増加 (126 → 129)
    天喰大輝:【審判-resurreccion-】《ラストアクション》 戦闘不能時、即座にメインプロセスを行う。 侵蝕5
    天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を5(→ 5)増加 (129 → 134)
    天喰大輝:メインプロセスを行います。
    GM:OK、天喰くんの第ゼロ手番です
    天喰大輝:【識別-cuerpo flotante-】《原初の紫:縮地》 移動時、シーン内の好きな場所に移動できる。 侵蝕3
    天喰大輝:ツキガミのエンゲージに移動します。
    天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を3(→ 3)増加 (134 → 137)
    天喰大輝:メジャー:【執行-auto de fe-】《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の炎》《原初の黒:インフェルノ》《原初の虚:ナーブジャック》《原初の灰:蝕命の魔眼》 9(+db)dx7+4 射程:至近 対象:単体 攻撃力36 命中した場合、即座に相手にメジャーアクションを行わせる。ダメージを与えた場合、行動済みにする。 侵蝕0(代わりにHPを17+4d10失う)
    伏水四十花:そこに上乗せで《拡散する世界》を使用します
    伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を10(→ 10)増加 (120 → 130)
    伏水四十花:伏水四十花のHPを20(→ 20)減少 (47 → 27)
    天喰大輝:では判定します
    伏水四十花:メジャーアクションの対象を「シーン(選択)」に射程を「視界」に変更。
    天喰大輝:あ、対象は玉鋤ちゃん以外のエネミー全てです
    天喰大輝:13dx7+4
    DoubleCross : (13DX7+4) → 10[1,1,2,3,4,4,5,6,7,7,8,9,10]+10[3,6,6,9,9]+10[3,7]+10[8]+1[1]+4 → 45

    伊丹たると:「リスキー・ボンボン」(妖精の手)判定の出目を1つ10に、コスト4
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を4(→ 4)増加 (124 → 128)
    天喰大輝:1dx7+51
    DoubleCross : (1DX7+51) → 10[7]+5[5]+51 → 66

    ツキガミ:ガード
    黄ジャムジャム:ガード
    青ジャムジャム:ガード
    ”無何有獄”:オート▼《領域の盾》
    ”無何有獄”:効果:カバーリングさせる。
    ”無何有獄”:同一エンゲージにいる黄ジャムジャムにカバーリングさせる。俺への攻撃は黄ジャムジャムが受けてもらうぜ~!
    天喰大輝:ではダメージに行きますが
    天喰大輝:諸々のバフをくれー!
    伊丹たると:あいよー
    伊丹たると:まずNPCカード、樺照さんの3番を宣言
    伊丹たると:DD+5
    伊丹たると:追加で
    伊丹たると:「ドロップ・ロック」(力の法則L4)ダメージD+5、コスト4
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を4(→ 4)増加 (128 → 132)
    伊丹たると:合計DD+10
    伊丹たると:ついでにブレイカー宣言、この攻撃を装甲無視に
    伊丹たると:そーら行ってこい!
    天喰大輝:うおー!
    天喰大輝:7d10+36+10d10
    DoubleCross : (7D10+36+10D10) → 19[2,2,3,2,1,2,7]+36+65[5,10,5,7,5,10,2,9,8,4] → 120

    GM:えーと……(計算中)
    GM:ツキガミのHPを120(→ 120)減少 (0 → -120)
    青ジャムジャム:HPは30点、戦闘不能
    黄ジャムジャム:オート▼《電磁反応装甲》
    黄ジャムジャム:効果:ダメージ20点軽減。1シナリオ7回、効果は重複する。
    黄ジャムジャム:範囲攻撃をカバーリングしたので倍受け、240点、そこから電磁反応装甲7枚切って
    伊丹たると:100点かな
    黄ジャムジャム:c(240-140)
    DoubleCross : c(240-140) → 100

    黄ジャムジャム:残HPは30点、戦闘不能
    GM:……これ死んだからナーブジャックで動けないですよね?
    天喰大輝:ですね
    伊丹たると:死んだのは動けないですね
    伊丹たると:生き返るなら動きますが
    GM:うぉー、ジャムジャムたちの完全獣化コンボが……!
    GM:ジャムジャムたちは戦闘不能で倒れました
    天喰大輝:では生き残ったツキガミは行動済みになり、こちらの指定したメジャーアクションをしてもらいます
    天喰大輝:玉鋤ちゃん以外のできるだけ多くの敵を巻き込む形で回数制限のないエフェクトを最大限使って攻撃してください
    天喰大輝:ツキガミと無何有獄どちらかしか殴れない場合は無何有獄優先でお願いします。
    ツキガミ:はい……エネミーを攻撃します
    ツキガミ:マイナーアクションがない、ですよね。ナーブジャック
    天喰大輝:はい
    ツキガミ:じゃあ自分を攻撃します
    ツキガミ:メジャー▼《C:ブラム=ストーカー》+《渇きの主》+《朱色の大斧》
    ツキガミ:ダメージを1点でも与えた場合、HPを28点回復。シーンの間、あなたが行う白兵攻撃を+28する。
    ツキガミ:えーっと、完全獣化してないからダイスが5つ減って、
    ツキガミ:従者の玉鋤がいるからさらに3つ減るから……
    ツキガミ:9DX7+4 白兵
    DoubleCross : (9DX7+4) → 10[4,4,7,7,8,8,9,10,10]+10[4,4,5,6,7,8,9]+10[7,8,10]+10[5,7,7]+10[6,9]+10[10]+3[3]+4 → 67

    ツキガミ:おバカ!!
    天喰大輝:いいぞ!
    伏水四十花:ナイス!
    伊丹たると:「リスキー・ボンボン」(妖精の手)判定の出目を1つ10に、コスト4
    伊丹たると:まだ回るな?
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を4(→ 4)増加 (132 → 136)
    ツキガミ:74から再回転ンンン!
    ツキガミ:1DX7+74
    DoubleCross : (1DX7+74) → 4[4]+74 → 78

    天喰大輝:ダメージロール前に樺照さんのNPCカード4番使用、ダメージロール+5d10して暴走してもらうぜ!
    ツキガミ:オワーッ!
    ツキガミ:攻撃は……素手なので-5
    ツキガミ:13D10-5 装甲無視
    DoubleCross : (13D10-5) → 91[10,6,5,8,7,8,10,5,10,10,1,6,5]-5 → 86

    GM:ツキガミのHPを86(→ 86)減少 (-120 → -206)
    ツキガミ:で、ダメージを与えたので渇きの主で回復、朱色の大斧起動
    GM:ツキガミのHPを-28(→ -28)減少 (-206 → -178)
    ツキガミ:そしてぇー……行動済みになりまぁす!
    天喰大輝:蝕命の魔眼分HPを失います
    天喰大輝:17+4d10
    DoubleCross : (17+4D10) → 17+28[10,8,7,3] → 45

    伊丹たると:飴要ります?
    天喰大輝:45失います。
    天喰大輝:要ります!
    伊丹たると:どうぞ
    天喰大輝:飴舐めて復活!
    伊丹たると:1d10上げてね
    天喰大輝:1d10 上昇侵蝕
    DoubleCross : (1D10) → 1

    天喰大輝:2d10 HP
    DoubleCross : (2D10) → 15[6,9] → 15

    天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を1(→ 1)増加 (137 → 138)
    天喰大輝:セットアップ以上です。
    伊丹たると:次ツキガミ?
    GM:OK、ではセットアップ7、ツキガミのセットアップ
    GM:……はエフェクトがないので、伏水ちゃんのセットアップ
    伏水四十花:伏水、セットアップ無しです
    GM:OK、ではセットアップ6、しだにゃん
    金雀枝尊:怨念の呪石使用 侵食+3し暴走 《極限暴走》により背徳と巨人の影を起動し、紅蓮の憎悪と殺戮器官適用。巨人の影の対象は紅蓮の憎悪。しめてシーン中ダイス+8 ダメージ+4d 攻撃力+18
    金雀枝尊:侵食127→136
    GM:OK、ではセットアップ4、玉鋤のセットアップ
    玉鋤満:セットアップ▼《アクセル》
    玉鋤満:効果:行動値+4
    GM:玉鋤満(戦闘用コマ)のイニシアチブを4(→ 4)増加 (4 → 8)
    GM:……長い長いセットアップが終わり、ようやくイニシアチブ
    GM:イニシアチブ12の手番が始まる前のイニシアチブ
    玉鋤満:イニシアチブ▼《加速する刻》
    伏水四十花:イニシアチブ《原初の白:時間凍結》を使用したいです
    玉鋤満:効果:加速する刻
    伊丹たると:玉鋤さんが先っぽい
    ”無何有獄”:イニシアチブ▼《加速する刻》
    伏水四十花:っと、イニシアチブ差で負けたのでお先にどうぞ
    金雀枝尊:イニシアチブも解決は……行動値順!
    ”無何有獄”:効果:加速する刻です。
    ”無何有獄”:俺が最速だァ~~~!!!
    GM:なんで君たちエネミー同士で打ち合ってるんや……
    GM:無何有獄の加速する刻の手番です
    ”無何有獄”:メジャー▼《C:モルフェウス》+《砂の刃》+《パラライズ》+《ペトリファイ》+《結合解除》+《ダンシングシミター》+《ギガノトランス》
    ”無何有獄”:効果:射程視界、対象シーン(選択)の攻撃。命中した場合、対象の装備または所持しているアイテム1つを破壊し、バッドステータスの硬直を付与し、行動値を-6する。行動値のマイナス修正はマイナーアクションを消費することで解除される。
    ”無何有獄”:対象はPC全員だァ~~!
    ”無何有獄”:伏水の素手、天喰の思い出の一品、伊丹のフォールンピストル、金雀枝の素手を破壊してやるぜ~~!
    ”無何有獄”:10DX7+4 RC
    DoubleCross : (10DX7+4) → 10[2,3,4,4,4,7,7,7,8,9]+10[1,2,3,6,7]+4[4]+4 → 28

    ”無何有獄”:ヒャッハハハ、躱してみなァ~~!
    天喰大輝:Dロイス:輪廻の獣使用。 ツキガミ 執着/殺意○ で取得して即タイタス昇華して判定を失敗にします。
    ”無何有獄”:グワーッ
    ”無何有獄”:判定失敗!!
    GM:無何有獄の加速する刻の手番終了
    GM:次は玉鋤の加速する刻の手番です
    玉鋤満:メジャー▼《C:ハヌマーン》+《狂乱の一声》+《風の渡し手》+《絶対の恐怖》
    玉鋤満:効果:装甲無視、射程視界、対象4体の射撃攻撃。命中時、対象に「憎悪:玉鋤満」を付与。
    玉鋤満:対象はPC全員
    玉鋤満:7DX7+4 交渉
    DoubleCross : (7DX7+4) → 10[2,5,5,7,8,8,10]+10[3,4,9,10]+10[1,9]+3[3]+4 → 37

    伊丹たると:「全ては一切れのケーキのために」(隠された世界)攻撃の対象を単体へ、コスト1d10
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (136 → 139)
    伊丹たると:それ単体でお願いします…
    玉鋤満:じゃあしとちゃんにするね
    玉鋤満:4D10+2+2 ダメージ
    DoubleCross : (4D10+2+2) → 26[7,7,7,5]+2+2 → 30

    伏水四十花:ぎゃ、ぎゃあっ!?
    玉鋤満:装甲無視だよ
    伊丹たると:一応リアクションしてみ?
    伏水四十花:では、ドッジを
    伏水四十花:(2+3)dx+1 【回避】
    DoubleCross : (5DX10+1) → 9[2,4,7,8,9]+1 → 10

    伏水四十花:駄目だ―――――ッ!!
    伊丹たると:…うん、OK
    伊丹たると:樺照さんへのロイスをタイタスへ、バステ回復
    伊丹たると:「キャラメル・リボン」(砂の結界)カバーリング、コスト2
    伊丹たると:これでダメージカバーします
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を2(→ 2)増加 (139 → 141)
    伏水四十花:ありがとうございます!
    伊丹たると:んで30点は普通に死ねるHPなので飴使いますね
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (141 → 142)
    伊丹たると:2d10
    DoubleCross : (2D10) → 11[8,3] → 11

    伊丹たると:HP11
    GM:OK、玉鋤の加速する刻の手番終了
    GM:たるとくんに「憎悪:玉鋤満」を付与です
    GM:では伏水ちゃんの時間凍結をどうぞ
    伏水四十花:では、《時間凍結》を使用して
    伏水四十花:伏水四十花のHPを20(→ 20)減少 (27 → 7)
    伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を7(→ 7)増加 (130 → 137)
    伏水四十花:マイナーアクション《完全獣化》+《原初の青:破壊の爪》を使用
    伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を10(→ 10)増加 (137 → 147)
    伏水四十花:メジャーアクション オートで《縮地》を使いつつ、《一閃》+《コンセントレイト》で10m先の無何有獄とエンゲージして白兵攻撃をしかけます
    伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を7(→ 7)増加 (147 → 154)
    伊丹たると:その前に
    伊丹たると:「ジェット・ミント」(砂の加護L4+砂塵霊L4)判定D+5、ATK+16、コスト6
    伊丹たると:どうぞ
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を6(→ 6)増加 (142 → 148)
    伏水四十花:ありがとうございます!
    伏水四十花:(2+3+6+5)dx7+5
    DoubleCross : (16DX7+5) → 10[1,2,2,2,3,3,4,5,5,5,6,7,9,9,10,10]+10[3,8,10,10,10]+10[1,3,5,7]+10[8]+1[1]+5 → 46

    伏水四十花:自分自身に《妖精の手》を使用
    伏水四十花:1dx7+55
    DoubleCross : (1DX7+55) → 4[4]+55 → 59

    ”無何有獄”:リアクション▼《遺産継承者:栄光と勝利の槍:カウンター》
    伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を4(→ 4)増加 (154 → 158)
    ”無何有獄”:効果:単体攻撃をしてきた相手にリアクションとして攻撃を行う。対決に勝利した側の攻撃が命中する。未行動でのみ使用でき、使用後に行動済みになる。
    ”無何有獄”:メジャー▼《C:モルフェウス》+《カスタマイズ》+《超越活性:カスタマイズ》+《超越活性:カスタマイズ》
    ”無何有獄”:効果:ダイス+9
    ”無何有獄”:18DX7+4 射撃
    DoubleCross : (18DX7+4) → 10[1,2,3,4,4,5,5,5,5,5,5,6,8,8,8,8,8,10]+10[4,7,7,8,9,10]+10[1,4,4,4,9]+5[5]+4 → 39

    ”無何有獄”:オート▼《妖精の手》
    ”無何有獄”:44から再回転
    ”無何有獄”:1DX7+44
    DoubleCross : (1DX7+44) → 10[7]+10[8]+6[6]+44 → 70

    ”無何有獄”:オラァ! カウンターをくらえっ!
    伏水四十花:ぎゃあああああっ!!
    ”無何有獄”:8D+15 ダメージ
    DoubleCross : (8D10+15) → 31[2,7,4,8,3,1,4,2]+15 → 46

    ”無何有獄”:装甲ガード有効だオラッ
    伏水四十花:死にます! そして、無何有獄にロイスを取得してタイタス昇華で復活
    伏水四十花:伏水四十花のHPを12(→ 12)に変更 (7 → 12)
    GM:伏水ちゃんの時間凍結の手番終了
    GM:イニシアチブ12、無何有獄の手番……はカウンターで消費済み
    GM:あ、違う
    金雀枝尊:イニシアチブまだあるぞ
    GM:無何有獄の手番が始まる前のイニシアチブはまだ終わってない。金雀枝ちゃんどうします
    金雀枝尊:《異形の転身》で戦闘移動
    金雀枝尊:ツキガミとエンゲージします
    金雀枝尊:侵食136→141
    GM:OK。ではようやくイニシアチブ12、無何有獄の正規手番
    GM:カウンターで手番を消費しているので終了です
    GM:イニシアチブ9、伊丹くんの手番……の前に
    玉鋤満:イニシアチブ▼《加速する刻Ⅱ》
    玉鋤満:効果:加速する刻
    玉鋤満:動くよ
    伊丹たると:はいさい
    玉鋤満:メジャー▼《C:ハヌマーン》+《狂乱の一声》+《絶対の恐怖》+《タブレット》+《多重生成》
    玉鋤満:効果:装甲無視、射程視界、対象4体の射撃攻撃。命中時、対象に「憎悪:玉鋤満」を付与。
    玉鋤満:対象はPC全員……だけど伊丹さんは既に憎悪付与してるから除外するね
    玉鋤満:7DX7+4 交渉
    DoubleCross : (7DX7+4) → 10[1,4,5,6,6,7,10]+10[8,10]+10[8,10]+10[2,10]+10[8]+2[2]+4 → 56

    玉鋤満:というわけでしとちゃん、天喰さん、しだにゃんはリアクションどうぞ
    伊丹たると:金へのロイスをS指定して昇華、隠された世界の回数を回復
    伊丹たると:「全ては一切れのケーキのために」(隠された世界)攻撃の対象を単体へ、コスト1d10
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (148 → 156)
    伊丹たると:もっかい!
    玉鋤満:…………しとちゃんを対象にするよ。リアクションをどうぞ
    伏水四十花:これは受けるしかない ドッジで!
    伏水四十花:(2+3+6)dx+1 【回避】 当たらなければどうということも!
    DoubleCross : (11DX10+1) → 10[1,2,3,6,7,7,8,9,9,10,10]+5[1,5]+1 → 16

    伊丹たると:一応NPCの妖精が4回残ってますがどうです?
    天喰大輝:56は流石に届かなそう
    伏水四十花:う!
    伏水四十花:流石に無理そうなので温存で
    伊丹たると:了解、カバーします?
    GM:エンゲージ離れてる……
    伊丹たると:あー
    伏水四十花:残念ながら・・・
    伊丹たると:じゃあそのまま通しましょ
    玉鋤満:6D10+2+2 ダメージ
    DoubleCross : (6D10+2+2) → 26[6,5,5,2,1,7]+2+2 → 30

    玉鋤満:装甲無視だよ、しとちゃん
    伏水四十花:それは流石にダウン! ”ツクヨミ”をタイタス昇華して立ち上がります
    伏水四十花:伏水四十花のHPを12(→ 12)に変更 (12 → 12)
    GM:OK、玉鋤の加速する刻Ⅱの手番終了
    GM:イニシアチブ9、たるとくんの正規手番
    伊丹たると:はい、マイナー無し
    伊丹たると:メジャー
    伊丹たると:「シュガー・グレイズ」(カスタマイズL4+コンセントレイト;MoL4)判定D+4、C値-3、コスト4
    伊丹たると:対象は憎悪入ってるので玉鋤さん
    伊丹たると:妨害あります?
    伊丹たると:a,
    GM:ないです、判定をどうぞ
    伊丹たると:判定前フォールンピストル、このリアクションのC値+1
    伊丹たると:12dx+9+3
    DoubleCross : (12DX10+12) → 10[2,2,2,3,5,5,6,7,7,7,10,10]+6[2,6]+12 → 28

    伊丹たると:うーん
    伊丹たると:樺照さんの1番宣言
    伊丹たると:振り直しします
    伊丹たると:1dx7+32
    DoubleCross : (1DX7+32) → 10[7]+10[8]+10[8]+10[7]+2[2]+32 → 74

    伊丹たると:樺照さんすげえなあ……
    樺照詩花:お、お前に褒められてもうれしくないんだからなッ
    伊丹たると:リアクションどうぞ
    玉鋤満:3DX11+1 ドッジ
    DoubleCross : (3DX11+1) → 8[2,3,8]+1 → 9

    伊丹たると:8d10+1d10+8
    DoubleCross : (8D10+1D10+8) → 52[9,9,6,3,3,4,8,10]+1[1]+8 → 61

    伊丹たると:色々有効
    玉鋤満:装甲0、HPは24点……戦闘不能
    伊丹たると:残ってた飴宣言
    伊丹たると:HP回復してね
    玉鋤満:2D10 飴
    DoubleCross : (2D10) → 12[7,5] → 12

    玉鋤満:12点回復して復活
    玉鋤満:味方になるよ
    玉鋤満:NPCカードを公開
    玉鋤満:NPCカード
    玉鋤満:①カラオケ99点!:対象が次に行うメジャーアクションのC値を-1(下限値6)し、判定ダイス+3個し、対象の受けている暴走以外のバッドステータスを解除する。
    玉鋤満:②剣道部のホープ(過去形):ダイス+4、達成値+6
    GM:たるとくんの正規手番終了。侵蝕上げてたっけ
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を4(→ 4)増加 (156 → 160)
    伊丹たると:はい
    GM:OK。ではイニシアチブ8、天喰くんの手番……の前に
    ツキガミ:イニシアチブ▼《加速する刻》
    ツキガミ:効果:加速する刻です。
    ツキガミ:従者がいなくなったのでここからは全力ダ
    ツキガミ:マイナー▼《完全獣化》+《究極獣化》+《ハンティングスタイル》+《知性ある獣》+《赫き剣》+《破壊の剣》
    ツキガミ:効果:完全獣化、戦闘移動、武器作成。装甲+10、攻撃力+3D。
    ツキガミ:ハンティングスタイルで0m移動、現在のエンゲージにとどまる
    ツキガミ:メジャー▼《C:ブラム=ストーカー》+《渇きの主》+《血の宴》+《殺戮領域》+《獣の王》
    ツキガミ:効果:射程:至近、対象:範囲(選択)。リアクション不可。ダメージを1点でも与えた場合、HPを28点回復。
    ツキガミ:対象は同一エンゲージの天喰と金雀枝
    ツキガミ:16DX7+6 白兵
    DoubleCross : (16DX7+6) → 10[1,1,1,2,2,2,3,4,4,4,4,7,7,7,9,10]+10[1,5,5,6,9]+10[10]+3[3]+6 → 39

    ツキガミ:リア不なのでダメージロールにうつる
    ツキガミ:4D10+43+28+10 殺戮領域適用
    DoubleCross : (4D10+43+28+10) → 29[6,8,9,6]+43+28+10 → 110

    ツキガミ:装甲無視ダ
    天喰大輝:無理! 死ぬ!
    金雀枝尊:無理! 死ぬ!
    天喰大輝:伏水さんのロイスをタイタスにして復活します。HP11
    金雀枝尊:ツクヨミのロイスをタイタス昇華して復活します HP14
    ツキガミ:ダメージを与えたので渇きの主で回復
    GM:ツキガミのHPを-28(→ -28)減少 (-178 → -150)
    ツキガミ:メインプロセス終了時
    ツキガミ:オート▼《夜魔の領域》
    ツキガミ:効果:メインプロセスを行った直後に使用する。自身は未行動になり、行動値0となる。1ラウンド1回、1シナリオ5回。
    GM:ツキガミのイニシアチブを-7(→ -7)増加 (7 → 0)
    ツキガミ:加速する刻の手番終了
    GM:改めてイニシアチブ8、天喰くんの正規手番です
    天喰大輝:【審問-fuego-】《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の炎》 9(+db)dx7+4 射程:至近 対象:範囲(選択) 攻撃力30(36) 侵蝕7
    天喰大輝:対象はツキガミと自分自身。
    天喰大輝:13dx7+4
    DoubleCross : (13DX7+4) → 10[2,2,3,3,3,5,5,7,7,8,9,9,10]+10[5,5,5,6,6,7]+10[10]+10[10]+4[4]+4 → 48

    ツキガミ:ガード宣言。赫き剣でガード値5
    ツキガミ:ダメージロールどうぞ
    天喰大輝:樺照さんの妖精の手使用。
    天喰大輝:1dx7+54
    DoubleCross : (1DX7+54) → 4[4]+54 → 58

    天喰大輝:ダメージ
    天喰大輝:6d10+36
    DoubleCross : (6D10+36) → 38[3,7,7,10,7,4]+36 → 74

    ツキガミ:究極獣化で装甲+10、ガード値5
    ツキガミ:c(74-15)
    DoubleCross : c(74-15) → 59

    GM:ツキガミのHPを59(→ 59)減少 (-150 → -209)
    天喰大輝:戦闘不能。
    天喰大輝:金雀枝さんのロイスをSロイスに指定、昇華して《ラストアクション》の回数を復活させます
    天喰大輝:【審判-resurreccion-】《ラストアクション》 戦闘不能時、即座にメインプロセスを行う。 侵蝕5
    天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を12(→ 12)増加 (138 → 150)
    天喰大輝:メジャー分含めて
    天喰大輝:メインプロセスを行います
    天喰大輝:【審問-fuego-】《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の炎》 9(+db)dx7+4 射程:至近 対象:範囲(選択) 攻撃力30(36) 侵蝕7
    天喰大輝:対象はツキガミ
    天喰大輝:13dx7+4
    DoubleCross : (13DX7+4) → 10[1,1,1,2,2,2,5,6,7,8,10,10,10]+10[2,4,7,8,10]+10[1,4,8]+6[6]+4 → 40

    天喰大輝:繰り上がるか微妙だけど最善を尽くす! 樺照さんの妖精の手使用!
    天喰大輝:1dx7+44
    DoubleCross : (1DX7+44) → 10[9]+1[1]+44 → 55

    天喰大輝:よし!
    ツキガミ:さきと同じくガード、ダメージロールをどうぞ
    天喰大輝:6d10+36
    DoubleCross : (6D10+36) → 38[7,7,10,1,5,8]+36 → 74

    ツキガミ:c(74-15)
    DoubleCross : c(74-15) → 59

    天喰大輝:天喰 大輝の侵蝕率を7(→ 7)増加 (150 → 157)
    GM:ツキガミのHPを59(→ 59)減少 (-209 → -268)
    ツキガミ:HPは251点……戦闘不能
    ツキガミ:オート▼《無限の血肉》
    ツキガミ:効果:戦闘不能を回復し、HPを5D点まで回復する。
    ツキガミ:5D 無限の血肉
    DoubleCross : (5D10) → 28[10,5,6,1,6] → 28

    天喰大輝:水城先輩のロイスをタイタス昇華して復活します。
    ツキガミ:残HP28点で復活
    GM:天喰くんの正規手番終了
    GM:イニシアチブ7、伏水ちゃんの正規手番です
    伏水四十花:では、マイナーアクション オートで《縮地》を使いながら戦闘移動。ツキガミにエンゲージします
    伏水四十花:あ、その前に
    伏水四十花:みっちゃんから支援をいただきたい!
    伏水四十花:①カラオケ99点!:対象が次に行うメジャーアクションのC値を-1(下限値6)し、判定ダイス+3個し、対象の受けている暴走以外のバッドステータスを解除する。
    玉鋤満:がんばれぇ、しとちゃん
    伏水四十花:頑張る!
    伏水四十花:これで憎悪を解除してマイナーアクションで先ほどの行動を
    伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を2(→ 2)増加 (158 → 160)
    伏水四十花:メジャーアクションで《一閃》+《コンセントレイト》! ツキガミを対象に白兵攻撃します
    伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を5(→ 5)増加 (160 → 165)
    伏水四十花:(2+5+7+3)dx6+5
    DoubleCross : (17DX6+5) → 10[1,2,2,3,4,5,6,6,6,7,8,9,9,10,10,10,10]+10[1,2,2,2,2,3,5,6,8,10,10]+10[3,5,5,7]+10[9]+10[10]+10[8]+10[7]+10[6]+2[2]+5 → 87

    ツキガミ:??????
    伊丹たると:妖精とかは無くていいかなあ
    伏水四十花:十分っぽいですね
    ツキガミ:えぇと……ガードです
    ツキガミ:ダメージロールどうぞ
    伏水四十花:9d10+11+40 ダメージ
    DoubleCross : (9D10+11+40) → 50[10,9,1,7,10,10,1,1,1]+11+40 → 101

    伏水四十花:装甲・ガード有効
    ツキガミ:残HP28点、当然戦闘不能
    ツキガミ:オート▼《不死不滅》
    ツキガミ:効果:戦闘不能を回復し、HPを30点まで回復する。
    ツキガミ:残HP30点で戦闘続行です
    GM:伏水ちゃんの正規手番終了
    GM:イニシアチブ6、金雀枝ちゃんの正規手番
    金雀枝尊:マイナーなし
    金雀枝尊:メジャー コンセ:ウロボロス+原初の赤:風鳴りの刃 対象はもちろんツキガミ
    金雀枝尊:17dx7+2
    DoubleCross : (17DX7+2) → 10[1,2,3,4,4,5,5,6,6,7,8,8,8,8,9,10,10]+10[2,4,5,5,6,6,7,10]+10[1,10]+10[9]+10[9]+5[5]+2 → 57

    ツキガミ:ガード
    金雀枝尊:6d10+28+4d10 風鳴で再回転あり
    DoubleCross : (6D10+28+4D10) → 41[1,10,5,9,10,6]+28+21[3,7,3,8] → 90

    ツキガミ:再回転なくても死んでまうよ
    金雀枝尊:1,3,3を振り直し
    金雀枝尊:83+3d10
    DoubleCross : (83+3D10) → 83+12[2,5,5] → 95

    金雀枝尊:もろもろ有効
    ツキガミ:ガード値5、装甲10、残HPは30点
    金雀枝尊:侵食141→146
    ツキガミ:蘇生札は無限の血肉と不死不滅しかないので……
    ツキガミ:オート▼《ハイブリーディング》
    ツキガミ:効果:エフェクト1つの使用回数を回復。
    ツキガミ:《無限の血肉》をもう1度使えるようにするよ
    ツキガミ:戦闘不能になる
    ツキガミ:7D+5 無限の血肉
    DoubleCross : (7D10+5) → 41[3,10,5,9,4,4,6]+5 → 46

    ツキガミ:残HP46点で復活
    GM:金雀枝ちゃんの正規手番終了
    GM:行動値0、ツキガミの手番
    ツキガミ:メジャー▼《C:ブラム=ストーカー》+《渇きの主》+《ブラッドボム》
    ツキガミ:効果:射程至近、単体攻撃。ダメージを1点でも与えた場合、HPを28点回復。ダメージを1点でも与えた場合、対象はHPを4D点失う。
    ツキガミ:対象は金雀枝だよ
    ツキガミ:常時▼《不死者の血》
    ツキガミ:効果:ブラム=ストーカーのエフェクトでHPを失わない。
    ツキガミ:16DX7+6 白兵
    DoubleCross : (16DX7+6) → 10[1,1,1,1,2,2,2,2,3,3,5,5,5,9,9,10]+10[1,2,9]+5[5]+6 → 31

    ツキガミ:リアクションをどうぞ
    金雀枝尊:リアクション放棄 《原初の紫:復讐の刃》
    ツキガミ:4D10+3D10+43+28 朱色の大斧、究極獣化適用後
    DoubleCross : (4D10+3D10+43+28) → 20[5,1,10,4]+23[10,7,6]+43+28 → 114

    ツキガミ:装甲無視だよ
    ツキガミ:復讐の刃の判定をどうぞ
    金雀枝尊:17dx8+2
    DoubleCross : (17DX8+2) → 10[1,1,2,2,2,3,5,5,6,6,7,7,7,9,10,10,10]+10[3,5,7,8]+7[7]+2 → 29

    金雀枝尊:樺照ー! 妖精の手!
    樺照詩花:いっけー、エニシダ!
    金雀枝尊:1dx8+32 再回転
    DoubleCross : (1DX8+32) → 10[9]+2[2]+32 → 44

    金雀枝尊:そして②ももらおうか
    樺照詩花:とどめだ、エニシダー!
    樺照詩花:1D+18を加えるんだ!
    金雀枝尊:5d10+27+4d10+1d10+18 もろもろ有効
    DoubleCross : (5D10+27+4D10+1D10+18) → 17[7,1,3,3,3]+27+21[1,3,7,10]+6[6]+18 → 89

    ツキガミ:無理無理無理のカタツムリ、爆発四散!
    ツキガミ:キラシュワ~、蒸発! 戦闘不能です
    伊丹たると:復活は
    ツキガミ:ないよ
    伊丹たると:よし
    GM:しだにゃんはダメージの後に寝てるかロイス切って起きるか決めてね
    金雀枝尊:うーんダメージは普通に死ぬ
    金雀枝尊:たるとのロイスをタイタス昇華して復活
    GM:OK。クリンナップ
    GM:は特になかったはずなので2R目に移行します
    GM:2R目、セットアップに何かあるかな
    伊丹たると:無いです
    天喰大輝:ないです
    伏水四十花:なし
    金雀枝尊:ないです
    ”無何有獄”:俺もなし
    GM:イニシアチブ12、無何有獄の手番……が始まる前
    ”無何有獄”:イニシアチブ▼《バーサークセルフ》
    ”無何有獄”:効果:暴走する。命中判定ダイス+2個。
    ”無何有獄”:《真名の主》を取得しているので変異暴走:解放が起動。行動値0になります。
    GM:無何有獄のイニシアチブを-12(→ -12)増加 (12 → 0)
    ”無何有獄”:これでカウンターするために待機する必要がないってわけだァ~~~!
    GM:ではイニシアチブが更新されたのでイニシアチブ9、たるとくんの正規手番
    伊丹たると:はい、マイナー無し、メジャー
    伊丹たると:「シュガー・グレイズ」(カスタマイズL4+コンセントレイト;MoL4)判定D+4、C値-3、コスト4
    伊丹たると:ほんとはどっちもL5
    伊丹たると:判定前にフォールンピストル、これに対するリアクションC+1
    伊丹たると:とりあえず判定
    伊丹たると:ミス、マイナーで天喰君たちのエンゲージ行きます
    伊丹たると:で、ここで玉鋤さんのカード2枚とも宣言
    玉鋤満:がんばれぇ、しらないおじさん
    伊丹たると:では判定
    伊丹たると:20dx6+12+6
    DoubleCross : (20DX6+18) → 10[1,1,2,2,2,2,3,3,3,5,6,6,7,7,9,9,9,9,9,10]+10[1,3,5,5,6,6,7,9,10,10]+10[1,1,6,6,9,10]+10[8,10,10,10]+10[3,5,6,8]+10[2,8]+4[4]+18 → 82

    伊丹たると:「リスキー・ボンボン」(妖精の手)判定の出目を1つ10に、コスト4
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を4(→ 4)増加 (160 → 164)
    伊丹たると:1dx6+88
    DoubleCross : (1DX6+88) → 10[10]+1[1]+88 → 99

    伊丹たると:おらカウンターしてみろや
    ”無何有獄”:リアクション▼《遺産継承者:栄光と勝利の槍:カウンター》
    ”無何有獄”:負けねぇ~~~!!
    ”無何有獄”:ピストルでC7はC8になる
    伊丹たると:あ、C+1忘れんなよ
    ”無何有獄”:20DX8+4 射撃
    DoubleCross : (20DX8+4) → 10[3,3,3,3,3,3,4,4,6,7,8,8,9,9,9,10,10,10,10,10]+10[1,3,5,7,7,8,8,8,9,10]+10[6,8,8,9,9]+10[5,5,5,10]+6[6]+4 → 50

    ”無何有獄”:オート▼《妖精の手》
    ”無何有獄”:64から再回転
    ”無何有獄”:1DX8+64
    DoubleCross : (1DX8+64) → 5[5]+64 → 69

    ”無何有獄”:オート▼《剣精の手》
    ”無何有獄”:効果:妖精の手みたいなやつです
    ”無何有獄”:74から再回転
    ”無何有獄”:1DX8+74
    DoubleCross : (1DX8+74) → 10[8]+4[4]+74 → 88

    ”無何有獄”:……足りねぇ~~~~!! カウンター失敗!!
    ”無何有獄”:ダメージロールどうぞ
    伊丹たると:樺照さんのカード、2、3番宣言
    樺照詩花:とどめをさせ、イタミ!
    伊丹たると:10d10+1d10+5d10+1d10+18+8
    DoubleCross : (10D10+1D10+5D10+1D10+18+8) → 63[6,5,8,8,9,6,4,1,9,7]+4[4]+22[4,2,1,6,9]+6[6]+18+8 → 121

    ”無何有獄”:RMAアーマー、装甲+15
    ”無何有獄”:HPは53点……戦闘不能。だがぁ!
    ”無何有獄”:オート▼《魂の錬成》
    ”無何有獄”:効果:戦闘不能を回復し、HP30点まで回復する。
    ”無何有獄”:HP30点で復活だァ!
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を4(→ 4)増加 (164 → 168)
    伊丹たると:復活するか…だがまだ殴りはいる
    GM:たるとくんの正規手番終了
    GM:ではイニシアチブ8
    GM:天喰くんの正規手番……の前に
    ”無何有獄”:イニシアチブ▼《加速する刻》
    ”無何有獄”:メジャー▼《C:モルフェウス》+《サンドシャード》
    ”無何有獄”:効果:射程視界、対象範囲(選択)、攻撃力14の射撃攻撃。攻撃後に武器は壊れる。
    ”無何有獄”:ちょうどPCが固まってるからなぁ~~~! 対象はPC全員だァ~~!
    ”無何有獄”:20DX7+4 射撃
    DoubleCross : (20DX7+4) → 10[1,3,4,4,4,4,4,5,5,5,6,7,8,8,8,9,9,9,9,10]+10[2,2,2,5,6,7,7,9,10]+10[1,4,7,9]+10[9,10]+10[2,9]+10[10]+6[6]+4 → 70

    伊丹たると:ガード
    天喰大輝:ガード
    伏水四十花:ドッジ
    金雀枝尊:ガード
    伏水四十花:(2+5+7)dx+1 【回避】
    DoubleCross : (14DX10+1) → 9[3,3,4,4,4,5,5,6,7,8,8,8,9,9]+1 → 10

    伊丹たると:「キャラメル・リボン」(砂の結界)カバーリング、コスト2
    伊丹たると:伏水さんカバー
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を2(→ 2)増加 (168 → 170)
    天喰大輝:行動放棄して金雀枝さんをカバーリングします
    ”無何有獄”:ではダメージロールの前
    ”無何有獄”:オート▼《オーバーロード》
    ”無何有獄”:効果;武器破壊して武器分の攻撃力増加。
    ”無何有獄”:7D+14+15+15 サンドシャード・オーバーロード適用済
    DoubleCross : (7D10+14+15+15) → 39[10,2,9,7,2,5,4]+14+15+15 → 83

    ”無何有獄”:エピックでオーバーロード分の破壊は無効、サンドシャードで栄光と勝利の槍が破壊される
    天喰大輝:死ぬ! 復活もしません! これGMの台詞じゃなくてPLの台詞なんだぜ
    伊丹たると:同じく復活しません
    GM:OK、無何有獄の加速する刻の手番終了
    GM:天喰くんの正規手番……は倒れてるのでパス
    GM:イニシアチブ7、伏水ちゃんの正規手番
    伏水四十花:オートで《縮地》を使用
    伏水四十花:メジャーで《一閃》+《コンセントレイト》 5m縮地移動して無何有獄に白兵攻撃します
    伏水四十花:伏水四十花の侵蝕率を7(→ 7)増加 (165 → 172)
    伏水四十花:(2+5+7)dx7+5
    DoubleCross : (14DX7+5) → 10[2,2,4,4,5,6,6,7,7,7,7,8,8,9]+10[2,2,4,6,7,7,10]+10[3,6,8]+10[7]+4[4]+5 → 49

    ”無何有獄”:うぉー、ガード! 栄光と勝利の槍のガード値は……って壊れてるじゃねえか!
    ”無何有獄”:ダメージロールどうぞ
    伏水四十花:5d10+11+40 ダメージ
    DoubleCross : (5D10+11+40) → 21[5,7,3,3,3]+11+40 → 72

    ”無何有獄”:c(72-15)
    DoubleCross : c(72-15) → 57

    ”無何有獄”:装甲で15点引いても57点、残HPは30点……
    ”無何有獄”:戦闘不能!!
    GM:エネミー全員の戦闘不能を確認。クライマックス戦闘────終了です!!!

    バックトラック


    GM:RPターンに移る前にバックトラックを先にやっておくぜ!!
    GM:使用されたDロイス
    GM:《怪人》《遺産継承者:ヨトゥンの血潮》《遺産継承者:栄光と勝利の槍》
    GM:使用されたEロイス
    GM:《予告された終焉》《傲慢な理想》《傲慢な理想》《傲慢な理想》《愚者の契約》《ありえざる存在:完全獣化》《ありえざる存在:完全獣化》《ありえざる存在:完全獣化》《ありえざる存在:完全獣化》《ありえざる存在:完全獣化》《破滅の足音》《堕落の誘い》《原初の恐怖》《尽きせぬ力》《超越活性:カスタマイズ》《超越活性:カスタマイズ》
    GM:未使用含めて16個、たしか堕落の誘いか2個分なので17個で振れるよ
    伊丹たると:振りまーす
    GM:Eロイス振りどうぞ
    天喰大輝:振ります!!!!
    伏水四十花:当然Eロイス分振ります
    伊丹たると:17d10
    DoubleCross : (17D10) → 97[8,4,7,3,4,1,4,6,2,10,9,10,6,9,5,2,7] → 97

    天喰大輝:157-17d10
    DoubleCross : (157-17D10) → 157-65[6,5,8,1,1,3,1,1,1,1,9,2,8,9,7,1,1] → 92

    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を97(→ 97)減少 (170 → 73)
    金雀枝尊:ふります!
    天喰大輝:よかった……
    伏水四十花:172-17d10
    DoubleCross : (172-17D10) → 172-89[5,6,8,3,9,6,7,4,9,1,4,2,3,8,7,4,3] → 83

    金雀枝尊:146-17d10
    DoubleCross : (146-17D10) → 146-94[9,5,2,10,5,2,7,4,3,10,6,5,2,1,7,10,6] → 52

    伊丹たると:んー倍
    天喰大輝:等倍
    伊丹たると:8d10
    DoubleCross : (8D10) → 37[2,9,1,7,4,1,4,9] → 37

    天喰大輝:92-2d10
    DoubleCross : (92-2D10) → 92-3[2,1] → 89

    伏水四十花:確定戻り 等倍で振ります
    伊丹たると:伊丹たるとの侵蝕率を37(→ 37)減少 (73 → 36)
    金雀枝尊:確定 等倍で
    伏水四十花:83-4d10
    DoubleCross : (83-4D10) → 83-15[1,5,1,8] → 68

    伊丹たると:もどり
    金雀枝尊:52-4d10
    DoubleCross : (52-4D10) → 52-18[1,6,8,3] → 34

    GM:よし、みんな帰ってきたな!!
    GM:D,Eロイス:20点
    いつもの:5点
    シナリオクリア!:10点

    GM:に最終侵蝕のあれを足した経験点を贈呈します
    伏水四十花:39点!
    天喰大輝:40点!
    伊丹たると:38
    金雀枝尊:38
    GM:OK! それではRPターンに移ります


    ◇クライマックス戦闘・RPターン


    天喰大輝:溶けかけの蝋のような、無機質な白が闇夜に浮かぶ。
    天喰大輝:異常を悉く白紙に滅す殺意の白焔が己が身を焼きながら、その顔貌に苦痛の色はない。
    天喰大輝:それ以上の怒りが上から塗り潰していた。
    天喰大輝:「願いを叶える神だの、平和な日常だの……そんな表面ばかり取り繕ったところで」
    天喰大輝:「お前達の本質は、ただ奪うだけだ。――だから」
    天喰大輝:燃え上がる白が、全身を焼き尽くす。
    天喰大輝:自傷衝動の究極――自殺スーサイド
    :「――俺も、お前達から奪おう」
    :神聖からほど遠い不気味な白い仮面が、境内に浮かぶ。
    :ジャーム達の顔を覆うように現れたそれは、異常存在の死貌デスマスク
    :「「普通」の敵は――殺す」
    :炎上。
    :白く燃え盛る焔に、凡百の理性なきジャームは瞬きの間もなく燃え尽きる。
    :そして、
    天喰大輝:天喰大輝の肉体が、煉獄の焔を伴って再構成される。
    天喰大輝:「自分の牙で死ね」
    天喰大輝:異常殺しの焔によって炙られたツキガミのレネゲイドは、天喰の強烈な自傷衝動を一時的に焼き付けられている。
    天喰大輝:それは、意志で抗えるものではない。衝動に負けたジャームならば、なおさらだ。
    ツキガミ:「グ、ガアアアアァァ!!」焼ける、溶ける。骨は軋み、血潮は揺らぎ
    ツキガミ:空を仰ぎ、月を見据え……一吠え
    ツキガミ:口から白い炎と併せてレネゲイドを吐き出す
    ツキガミ:「……なるほど、君もまた”獣”ということか」身体の節々から煙を出しつつも、未だ健在であった
    ”無何有獄”:「チィッ、”輪廻の獣”かよォ! やってられねえなァ!!」”領域”を曲げて白い炎を全て隣のジャームに受け止めさせ、無傷だった
    ”無何有獄”:「そうも生き急いで何がしたいってんだァ」”領域”が広がる。因子が満ちる
    ”無何有獄”:「俺はただ平和に」形成。切っ先、銃口。小刀、両手剣、戦斧──
    ”無何有獄”:「暮らしたいだけだってのによォ~~!」”領域”から武器があなたたちへ殺到する──!
    天喰大輝:「俺はお前達のような敵から」
    天喰大輝:「「普通」を守りたいだけだ」
    天喰大輝:燃え尽きた筈のジャーム。その姿をした仮面持つ獣が、”無何有獄”の足下から這い上がるように出現する。
    天喰大輝:地獄から蘇った亡者の如く。それらも、死の世界から焔を連れ、纏っている。
    天喰大輝:天喰大輝の因子を付与された存在は輪廻の獣となる。強制的な転生付与。
    天喰大輝:ジャーム達の異常殺しの焔が、”無何有獄”の攻撃を焼き尽くし――同時に新たな獣も燃え尽きる。
    天喰大輝:輪廻の獣は不滅の存在だ――輪廻の獣によってしか滅ぼせない。
    天喰大輝:「「普通」じゃない生まれも使いようだな」
    天喰大輝:瞬間的に転生させ、直後に焼き尽くすことで使い捨ての輪廻の獣を使役する術を、天喰は身に付けていた。
    ”無何有獄”:「かァ~~! 防ぐかァ~~!?」
    ”無何有獄”:「死体が勝手に蘇ってんじゃねーぞボケ!」灰を蹴飛ばしている
    玉鋤満:『しとちゃん、ツキガミさまの言う通りにしようよ』
    玉鋤満:『こんなこと辞めてさ、ね? 全部任せてラクになろ?』
    伏水四十花:「・・・・・・違う。」
    玉鋤満:ぱくぱくと、下手くそな腹話術のように
    伏水四十花:「違う!違う! みっちゃんは、こんな事・・・・!」
    伏水四十花:キッと目の前の”獣”ツキガミを睨みつける
    ツキガミ:「『ううん、私の言葉だよ』……おや、けっこううまくできていると思わないかね?」糸を手繰るように、玉鋤を操る
    伏水四十花:「お前のせいで・・・・!」 思わず、我を忘れてツキガミに飛び掛かろうとする
    伊丹たると:ふいに、玉鋤の口の中に、何かが入る
    伏水四十花:「伊丹さん・・・・?」
    伊丹たると:最初に派手に燃えた時に、既に銃声は終わっており
    伊丹たると:それがふいに起動した、と言わんばっかりに
    伊丹たると:「……これでも舐めてな、ただのパイン飴だ」
    伊丹たると:「んでここで喧嘩するくらいなら俺にでも当たっておけ、夢見心地ならそれくらいの方がいいだろ」
    玉鋤満:『お兄さんは、何なのかな』こてり、首を傾げ
    玉鋤満:『”縁”が薄い。ツキガミさまに呼ばれていないよ』ある種の催眠を伴う振動域の言霊が伊丹の耳朶をうつ
    伊丹たると:「……ただの飴屋だよ」排莢、未だ領域は見えず
    玉鋤満:『飴屋さんかあ。おやつの時間にまたいくね』催眠、反転。頭蓋とレネゲイドをシェイクする振動波が伊丹の耳内で生まれる──!
    伊丹たると:「くっ…………」歯を食いしばりながらも、銃口を再度彼女に向ける
    ツキガミ:「ああ、思い出した。この前私を殺した者か」伊丹を見据え
    ツキガミ:「どうする? 『また』女の子を犠牲に勝利を掴むかね?」
    伊丹たると:「へっ冗談じゃねえ」発砲音が二つして
    伊丹たると:軌道は一切間違うことなく、一弾目と二弾目を同じ個所に
    伊丹たると:伊丹たるとは大々的な領域展開はできない、そういう能力ではない
    伊丹たると:ただ、弾丸を打ち出す、一瞬だけ、誰にも感知できない程度の『改変』は起こせる
    伊丹たると:赤い月光を受けた透明な欠片が落ちる、ツキガミの領域が、洗脳が歪む
    伊丹たると:世界が、ほんの少しだけ改変された
    玉鋤満:『う、く……!」ぱちん、と気泡が弾けるような音
    ツキガミ:「ふうむ、繋がりが切られた、か」糸の先はどこにも繋がっていない。何も操れない
    玉鋤満:「あ、ああ……」目は虚ろではなく、活気に満ち
    玉鋤満:「ごめんねえ、ごめんねえ、しとちゃん……」わんわんと、大粒の涙を流して伏水に抱き着いた
    伏水四十花:「・・・・・いいの」
    伏水四十花:「いいの。私も・・・・・私もゴメン!」
    伏水四十花:「ほんの少しでも、疑ってしまった・・・・みっちゃんがどんな気持ちでいたのかも知らずに」
    伏水四十花:「みっちゃんの祈りも!願いも知らずに・・・・!」
    伏水四十花:激闘が続く戦場で、しばし彼女を受け止める。
    玉鋤満:「ぐすっ、ごめんねえ、しとちゃん……私のせいでこんなことになっちゃって」
    ”無何有獄”:「かァ~~~、ペッ」唾を吐き捨てる
    ”無何有獄”:「契約を勝手に切られちゃあこちとら商売あがったりなんだよォ~~」
    ”無何有獄”:「祈って、叶った。そんならよぉ~、代償はきっちり払うべきだろうがよォ~~!」
    伏水四十花:「代償・・・・?」
    伏水四十花:すう、と伏水の顔から表情が消える
    伏水四十花:「みっちゃんの祈りを・・・・願いを・・・・勝手に歪めておいて」
    伏水四十花:薄墨のような影を滲ませて、握られた右手が黒く力強く変生していく。
    伏水四十花:完全な”獣”の姿に成るわけではない。然れども、その眼差しには確かな”怒り”が滲んでいた。
    伏水四十花:「いったい何が”代償”だって言うの!」
    ”無何有獄”:「治らねえって言われたモノが治る。ソイツぁ奇跡っていうものだぜェ~~」
    ”無何有獄”:伏水の足を指差しながら
    伏水四十花:「・・・・・・!」 左足を庇う様に後ろに隠す
    ”無何有獄”:「奇跡ってのはよォ、安くはねえんだよ」
    ”無何有獄”:「神の御業を以てしてなお、だ」
    伏水四十花:「神の御業なんて大層な事を言ってるけど」
    伏水四十花:「利用したのはあなたでしょう!」
    ”無何有獄”:「俺じゃあねぇよボケ!!」全ギレだ
    ツキガミ:「私だね」
    ツキガミ:「祈りを叶える代わりに一つ貰う。安いものだろう?」
    伏水四十花:「それでも・・・・・!」
    伏水四十花:「それでも、お前がこんな事をしなければッ!」
    伏水四十花:その言葉を皮切りに前方へと突貫。
    伏水四十花:脚を踏み出す毎に影が地面を覆い、影の沼地がこの場に現出していく。
    伏水四十花:パシャ。 パシャ。 ・・・・・・・・。
    伏水四十花:黒霞に包まれ、やがてその足音も虚無へと沈む。完全なる無。
    伏水四十花:(お前のせいで・・・・・ッ!!)
    伏水四十花:無何有獄の”背後”から。彼女の姿が現れる。
    伏水四十花:虚無からの攻撃。気配無き斬撃。完全なる奇襲。 ・・・・だがッ!
    ”無何有獄”:「温いんだよォ!」遺産分類:栄光と勝利の槍
    ”無何有獄”:有するは制空圏内に侵入した相手への
    ”無何有獄”:絶対反撃──!
    伏水四十花:「・・・・・・えっ?」
    伏水四十花:怒りに身を任せたその攻撃は。
    伏水四十花:乱雑な、知性の無い野の獣のようなその攻撃は。
    伏水四十花:その威力を通すことなく、中空で弾かれる。
    ”無何有獄”:「覚醒めざめたてのヒヨッコがァ、甘いんだよォ!」弾いて浮いた隙を見逃さない。身を翻した無何有獄が槍を持ち直し
    ”無何有獄”:伏水へと突き立てる──!
    伏水四十花:「ガアアァッ! アアァッ!!」 槍が心臓を貫く。
    伏水四十花:そのまま、勢いで後方へと突き飛ばされた。
    伏水四十花:「げほっ! ごほっ!」
    伏水四十花:伏水の身体を流れる”ツクヨミ”が不死の権能を発揮。
    伏水四十花:胸の傷が埋められるのを感じながら、込み上げてくる血痰を吐き出し、無何有獄を睨みつける。
    ”無何有獄”:「俺を睨んでも変わらねえぞ。お前が……お前の友だちが悪い」
    ”無何有獄”:玉鋤を槍で指す
    伏水四十花:「・・・・・・ぅ」
    伏水四十花:言い返したい気持ちはあれど、言い返す言葉が吐き出せない。
    伏水四十花:怒りと、哀しみの感情を抱えたままその場に立ち尽くす。
    ツキガミ:「善悪は問わないよ、私は」みしり。ツキガミが空間を握る──否。
    ツキガミ:遺産分類:ヨトゥンの血潮。
    ツキガミ:それはこのS市を沈めるほどに満ちている
    ツキガミ:シンドローム分類:ブラム=ストーカー
    ツキガミ:血液の操作を得意とする
    ツキガミ:「ただ、喰らうだけだ」
    ツキガミ:シンドロームである
    ツキガミ:ツキガミがS市に満ちる血潮を掴み、振り下ろす
    ツキガミ:束の間の静寂──そして、奔流
    ツキガミ:空間が、血潮が。荒れ狂う波のごとくあなたたちを襲う──!
    天喰大輝:レネゲイドを殺す白い焔が、血潮へのツキガミのレネゲイドの伝播を一部断ち切り、攻撃の範囲を限定したものの、それでも到底回避できる類の攻撃ではない。
    天喰大輝:荒ぶる血潮に揉まれ、水圧に全身の骨が捻れ狂う。口や鼻から入った血液の逆流によって、内臓が根こそぎ破裂する。
    天喰大輝:大量の出血は、しかし膨大な血の海に混じればたちまち見失ってしまう程度でしかない。
    天喰大輝:「が……っ、ぶ」呼吸が止まる。心拍が止まる。生命活動を成立させる条件の一切が破却される。
    金雀枝尊:「チッ……! 神気取りのケダモノが……!」
    金雀枝尊:渦を巻き、荒れ狂う海の中に身を投じたようなものだ。両腕と膂力で防げるものではない。
    金雀枝尊:代わりに地面を掴み、海流に体をかき回されることは避け、あとは。フィジカルだ。
    金雀枝尊:……少々脳筋じみて好かんが、頑丈さは少ない取り柄の1つだ。攻撃態勢にいつでも入れるように、獣を睨みつけ続ける
    天喰大輝:原型を止めぬ天喰の死体。
    天喰大輝:突如発火した白い焔によって焼き尽くされる。
    天喰大輝:自殺による肉体の焼失こそ、天喰の攻撃の前兆サイン
    天喰大輝:――しかし、次いで現れたのは、ツキガミを焼く白焔ではなく。
    天喰大輝:「が……ぐ、ぁ……は」戦闘形態の維持すらままならなくなった生身の体だった。
    天喰大輝:能力の連続行使。自殺からの転生に、輪廻の獣の強制使役。
    天喰大輝:そして、ツキガミの攻撃を受けてからの転生で、天喰のレネゲイドが底を突いた。
    天喰大輝:「ま……だ、俺は……」ツキガミを睨み付けてこそいるものの、意識を保つことにすら全霊を賭すような状態。
    天喰大輝:最早、戦うことはできない。
    金雀枝尊:「──腹立たしい」
    金雀枝尊:「天喰ぃい!!」
    天喰大輝:声がする。何を言っているのかすら判別出来ない程に薄れた意識。
    金雀枝尊:叫ぶと同時、固定していた腕を片方外し、伸びた骨の一条が
    天喰大輝:それでも、その声の主が誰なのかは何故だか分かった。
    金雀枝尊:──天喰の体に突き刺さった
    金雀枝尊:「さっさと死ね。そして起きろ。戦え」
    金雀枝尊:「お前が守るのだろう。普通とやらは」
    金雀枝尊:伏水の暴走するレネゲイドを、削って沈静化させたときの、逆
    金雀枝尊:底をつき凪いだレネゲイドに、自分のレネゲイドを継ぎ足し、かき混ぜ、逆立たせる。
    金雀枝尊:およそ常人なら内側から食い破られるような苦痛とともに死ぬその行為は、しかし
    金雀枝尊:「腹立たしい。少なくとも、私の前でその情けない面を見せるな」
    金雀枝尊:その過激な自殺幇助とも言うべきものは
    天喰大輝:血を吐くように、咳を一つ。
    天喰大輝:「――はっ、まったく。本当に酷い人だよ君は」
    天喰大輝自殺幇助差し伸べられた手は、立ち上がる力となる。
    天喰大輝:白焔が、再点火する。
    天喰大輝:「ありがとう。ああ、そうだ。俺が守る「普通」はまだ――」
    天喰大輝:「――俺が倒すべき「普通」の敵はまだ残ってる」
    天喰大輝:既に体は動かない。これ以上の転生も不可能だ。
    天喰大輝:できるのは、暴れ狂うレネゲイドを意志のままに解放することのみ。
    天喰大輝:天喰の背を食い破るように、白焔で形成された一対の巨大な腕が出現する。
    天喰大輝:「願いの代わりに一つもらう? ただ喰らうだけ? 神を名乗る割りに随分とさもしい奴だ」
    天喰大輝:「お前はただの獣だ。ただ喰らうだけというのなら――」
    天喰大輝:「――狩られる覚悟もしておけ!」
    天喰大輝:衝撃。
    天喰大輝:レネゲイド殺しの火炎の腕が、ツキガミを殴りつける。
    天喰大輝:何度も、何度も、再び燃え上がったレネゲイドが空になるまで、ラッシュを叩き込む。
    天喰大輝:神を名乗る獣が、消し炭になるまで。
    ツキガミ:「ぐ、ガ、ガアアア──」連撃の最中、空間を──血潮を、掴む
    ツキガミ:「君の炎は嫌な感じがするね……これ以上受けるのはよろしくなさそうだ」天喰のいる辺りの空間を”投げた”
    天喰大輝:「――知った……ことか!」
    天喰大輝:投げられたまま、最後の一撃に全ての焔を集約し、ツキガミに叩き付ける。
    天喰大輝:受け身もまともに取らず、地面に叩き付けられながら、異常殺しの拳がツキガミの胸を焼き貫いた。
    伏水四十花:「げほっ! げほっ!」
    伏水四十花:喉の奥から血を吐きながら、ゆらりとその場に立ち上がる。
    伏水四十花:未だ燻る憎悪の感情に、身を委ねそうになりながら
    伊丹たると:「……こっちは大人に任せておけ」
    伊丹たると:ツキガミ用に装填していた弾を入れ替えて
    伊丹たると:「……玉鋤さん、だっけか」
    伊丹たると:「伏水さんのこと、ちょっとだけ応援してくれないか」
    玉鋤満:「わたし……」
    伊丹たると:「……色々あるかもしんねーけどさ」
    伊丹たると:「伏水さん、あんたのこと大事にしてたのは本当だから」
    玉鋤満:「うん……うん……」涙をこぼしながら
    玉鋤満:「ありがとう、知らないオジサン」
    伊丹たると:「…礼はいらねえよ」
    玉鋤満:「しとちゃん……手伝ってくれる?」
    伏水四十花:「・・・・・・・っ!!」
    伏水四十花:その言葉を聞いた時、怒りと憎悪に染まりかけていた頭がすぅと冷静さを取り戻す。
    玉鋤満:「色々と間違えたけど……間違えたから、戻さないといけない」
    伏水四十花:「うん。・・・・うん。 大丈夫。 なんとか・・・・なる!」
    伏水四十花:「だから、任せて!」
    伏水四十花:深呼吸。
    伏水四十花:「あ・・・・・。」
    伏水四十花:冷静になった今だからわかる。伏水は”気配”を感じた。
    伏水四十花:”ツキガミ”は何かを狙っている・・・・・・・・。世界に満ちる”血潮”を通してその意図が伝わる。
    伏水四十花:──動くのは、今しかない。
    伏水四十花:そう思った瞬間には、既に身体が動いていた。
    伏水四十花:両手足の”部分獣化”・・・・両棲類オオサンショウウオの手足は空間に満ちるレネゲイドを泳ぐのに適応していた。
    伏水四十花:静かなる潜航。誰に気付かれる事もなく宙を泳ぐ伏水の身体はツキガミの頭上を取り。
    伏水四十花:「――――《完全獣化》ァ!!」
    伏水四十花:空中で変生した巨体が、その重量を以て、ツキガミの身体を押し潰す・・・・ッ!!
    ツキガミ:「グ、ウウウ──!」両手を交差させ、受け止め──切れない
    伏水四十花:「■■■■■■■■■―――――ッ!!」 この街を充たす”血潮”に匹敵する重量がツキガミを襲う!
    ツキガミ:「ガ、アアアアアア──!!」ず、うううん
    ツキガミ:その身体を”血潮”に溶かしながら、立ち上がる
    ツキガミ:「足りない、足りない」
    ツキガミ:「この世界で存在を保つためには」
    ツキガミ:「何もかもが足りない」
    ツキガミ:尽きぬ飢えと渇き。底なしの飢餓
    ツキガミ:”虚”に血潮が少しずつ吸い込まれていく
    ツキガミ:「この街だけでは足りない。もっと、もっとだ」
    ツキガミ:「私が在るためには、より奪わなければならない」
    伏水四十花:――――”ゾク!”
    伏水四十花:ツキガミの意図が分かる。 だが、着地直後、身動きの取れない伏水にはそれを防ぐ手立てがない!
    金雀枝尊:「──下らん」
    金雀枝尊:「だから、貴様は獣なのだ」
    伏水四十花:「金雀枝さん・・・・!?」
    金雀枝尊:「逆なんだよ、貴様は。初めから順序が」
    金雀枝尊:「賽銭を願った後に入れる奴がどこに居る」
    金雀枝尊:「はじめに対価を貰いうけ、願いを聞き、願いに対価相応の恩寵を与える」
    金雀枝尊:「神とはそういうものだ。ただほしいと貪るだけの貴様が、それを名乗るな」
    金雀枝尊:両腕の固定を外す。伏水の攻撃でやつの注意が逸れ、隙が生まれた
    金雀枝尊:黒く、しかし溶岩のように滾り輝く両腕を振りかぶり、迫る
    金雀枝尊:「人を、私の思う善人を怒らせた報いだ」
    金雀枝尊:振りかぶった拳を、立ち上がる獣の胴に、打ち込んだ。
    金雀枝尊:爆裂。
    金雀枝尊:怒り狂い煮えたぎる溶岩とともに、拳が爆ぜてその体を更にえぐり取る
    ツキガミ:「が、ああああ──」金雀枝の怒りが爆ぜると共に大きく体積を減らす
    ツキガミ:「私は、ここで終わらない──」残るは右腕のみ。至近にいる金雀枝に振り下ろす──!
    金雀枝尊:「ぐ、がっ……!」重く、強く、早い。体躯だけならなるほど、相応の物だ。片腕に人の腕を重ねて尚押し込まれる
    天喰大輝:「――いいや、終わりだ」押し込まれた姿を見て、それでも確信したように呟く。
    天喰大輝:「俺達の“怒り”はこんなものじゃない」
    金雀枝尊:「……言うじゃないか、パクり野郎」
    金雀枝尊:防御していた遺産の腕がくだけ、人の腕と肩で支える。膝をつき
    金雀枝尊:「なら」
    金雀枝尊:「私も借りるぞ」
    金雀枝尊:打ち込み爆裂させた拳。その破片。正確には骨片の一部。
    金雀枝尊:ぼこり、と溶岩があふれる。肉体を創る血液を飲み干すように、赤焔をまとった溶岩が、内側から溢れ出す。
    金雀枝尊:噴き出し、冷え固まったその形は、さながら巨大な手。
    金雀枝尊:「潰れろ」
    金雀枝尊:残った腕をはじめ、頭まで。その手が覆い尽くし、音を立てて握りつぶした。
    ツキガミ:「あ、が……」
    ツキガミ:ばちん。
    GM:血潮に満ちる威圧的なレネゲイドが消える
    GM:あなたたちの身体にかかっていた重圧感が消える
    GM:────”ツキガミ”が、消えた
    ”無何有獄”:「オイオイオイ~~、神が死んでんじゃあねーぞコラ!」
    ”無何有獄”:「これじゃあ俺の平和で穏やかな日常計画が全部パァじゃあねえかよ~~!」
    伊丹たると:「そりゃ信仰ほぼ抜きだからなあ、死ぬっちゃ死ぬわ」
    伊丹たると:「平和で穏やかねえ、そりゃ欲しいのはわかる」
    伊丹たると:「使いすぎたら化け物不可避、そうでなくても隠れないと生きてけねえ、全く甘くねえよなあ」
    伊丹たると:「ただなあ」
    伊丹たると:「悪い大人が悪い手口で子供騙しました、って言うのは頂けねえよ」
    伊丹たると:二丁の消音器付き拳銃から、弾丸が発射される。
    伊丹たると:型式も種類も何もかも違う2つの拳銃が発射する弾丸の速度は全く一緒ではない。
    伊丹たると:故に、速度の遅い本命の弾丸に速度の速い弾丸を追いつかせ、軌道を強引に変更し続ける
    伊丹たると:「責任、取らねえんだろ?お前」
    ”無何有獄”:「取るわけねえだろうよォ~~! 俺はな~んにも悪くない。普通に暮らしてただけだぜ!?」
    ”無何有獄”:遺産分類:栄光と勝利の槍。
    ”無何有獄”:使用者の意志に依らない自動反撃能力
    ”無何有獄”:無何有獄の言葉をよそに、軌道を変え続ける弾丸を叩き落さんとその穂先が唸る──!
    伊丹たると:「じゃあ、これ以上『みっともない大人』、見せられねえな」
    伊丹たると:最後の銃声が鳴って
    伊丹たると:座標変更、逆行、急加速を繰り返すこと10回
    伊丹たると:一弾目、薄荷色が迎撃をすり抜け、『絶対迎撃』の特性に穴を開ける
    伊丹たると:二弾目、緑色の砂糖菓子が、あらゆる迎撃を無視し当たり
    伊丹たると:三弾目、透明な弾丸が遺産を構成する「法則」を、致命的な領域まで破壊した。
    伊丹たると:「破った」
    ”無何有獄”:「ちぃ、お前も因子使えるのかよォ!!」苛立ちながら瞬時に槍を生成、近寄る弾丸を落とす
    ”無何有獄”:不格好で不慣れな立ち回り。意志があるがゆえに隙もある
    ”無何有獄”:覚醒したての伏水ですら見透かせるレベルの隙だ
    伊丹たると:「……駄目だな、傷にはならん」それだけ言って銃を降ろす、ここまで言って無様だが、後は彼女に託そう
    伏水四十花:「あ・・・・・。」 無何有獄が晒した”隙”。 いや。
    伏水四十花:(違う・・・・あれは伊丹さんが)
    伏水四十花:無何有獄は”隙”を晒したのではない、”隙”を晒すように誘導・・されているのだ。
    伏水四十花:大人として、こちらの事を信頼してくれた彼に感謝の念を込め、伏水は無何有獄に狙いを定める。
    伏水四十花:(でも・・・・)
    伏水四十花:怒りの感情に身を任せた一撃は、無何有獄の前で完全に後れを取った。
    伏水四十花:怒りの感情は身を亡ぼすのか? 怒りを抑え、淡々と彼を討つのが正解なのか?
    伏水四十花:「違う・・・・。」
    伏水四十花:――――怒り方は、怒りの握り方は、”彼女”に教えてもらった。
    伏水四十花:怒りを拳に籠め、されど怒りに心を支配される事無く、力を振るう術を!
    伏水四十花:すぅ・・・・と呼吸を整える。 左足、渾身の力を蓄えていく。 ――跳躍準備。
    伏水四十花:思い出す。かつての得意技を。打突かなわぬ遠間から人並外れた跳躍力で強引に打突を決める必殺の一手。
    伏水四十花:(――――それをここで決めるッ!!)
    伏水四十花:瞬間的な《完全獣化》! 込められた力が爆発し、推進力へと転化する!
    伏水四十花:薄墨の様な影をたなびかせての高速移動・・・・擦れ違いざま、爪撃の剣閃を叩き込む!
    伏水四十花:「―――――ェェェエンッ!!」
    伏水四十花:真正面からの、奇を衒う事のない純粋な”面打ち・・・”。
    伏水四十花:されどその一撃は、眼の内に捉えてなお捉えられる事の無い、”意識外からの不意討ち・・・・・・・・・・”となる。
    伏水四十花:「――――ッ!」 振り返り、無何有獄を見る。残心。
    ”無何有獄”:「ク、ソがよォ……」致命打。悪態をつき
    ”無何有獄”:どう、と無何有獄は石畳に崩れ落ちた
    伏水四十花:「クソなのは・・・・あなたの方ですよ。」
    伏水四十花:その様子を見て、剥き出しの爪を影の中に納めた。




    ◇合同ED:そして夜は閉じる/Maybe happy


    GM:シーンプレイヤー:PC全員

    GM:満月が空に……赤い水面の向こう側に見える
    GM:戦いは終わった。”ツキガミ”は消え、”無何有獄”は捕縛されて気絶している
    GM:伏水には”ツキガミ”がいなくなった時から、遺産の取り回しが良くなったことを感じるだろう
    GM:戦闘のような緊張状態でないのなら……この街を満たす血潮を戻すことができる、と
    GM:直感的に分かることだろう
    伏水四十花:「終わっ・・・・た・・・・?」 己の内に感じる充足感。不安定に荒ぶっていた獣の力が安定していくのを感じる。
    伏水四十花:「そうだ!みっちゃん・・・・みっちゃんは!?」
    伏水四十花:周囲の状況も忘れ、操られていた親友に向かう
    玉鋤満:「しとちゃーん!」がばっ、と抱き着く
    玉鋤満:「ごめんねえ、ごめんねえ……」
    伏水四十花:「・・・・・!」 突然のハグにかける言葉も見失う
    伏水四十花:わなわなと空に伸びる手、それがようやく彼女の背を抱きしめた
    伏水四十花:「私こそごめん・・・・みっちゃんが何を考えてたのか、全然・・・・何も・・・・!」
    玉鋤満:「ごめんねえ……『あのワインなら治るよ』って教えて貰ったんだ」
    伏水四十花:「まさか・・・そのためにあんなカジノなんかに出入りしてたの?」
    玉鋤満:「入るのは怖かったけど……しとちゃんの怪我を治すためなら、なんでもないよぉ」
    伏水四十花:「馬鹿! みっちゃんの馬鹿! 大馬鹿!」
    伏水四十花:ごつん、と頭の真上にげんこつを落す
    伏水四十花:「どう見ても危ない店じゃん! 何やってんの!」
    伏水四十花:「あんなに、店の常連になるまで入り浸っちゃって・・・・」
    玉鋤満:「あ痛ぁぅ……えへへ」涙目になって頭を抑え……すぐに笑った
    玉鋤満:「しとちゃんが元気になってよかった」
    伏水四十花:「・・・・・・・っ!!」
    伏水四十花:「・・・・もうっ! そんなこと言われたら、怒るに怒れないじゃん」
    伏水四十花:ふんっ!と言いながらそっぽを向くが、口元が緩み、笑みが隠せていない
    天喰大輝:二人を、取り戻した日常を眩しそうに眺める。
    玉鋤満:「しとちゃん、ごめんねえ」かくり、と玉鋤の身体が崩れる
    伏水四十花:「えっ?」
    伏水四十花:「ちょっと、どうしたの? 疲れちゃった?」
    玉鋤満:「ううん、違うの」玉鋤の左足が少しずつ……溶けていっていた
    伊丹たると:「……!ツキガミによる体力消耗と……溶解!?」時計を見直す、いつの間にやら日の出が近い
    伏水四十花:「え・・・・・ ぁ・・・・・」
    天喰大輝:「願いの……代償……、ツキガミの奴、死んでもまだ神気取りか……!」
    玉鋤満:「なんかねえ、とても……とても、眠いんだぁ」
    伏水四十花:親友の脚が少しずつ溶けていく様を、呆然と見つめる
    金雀枝尊:「足を治す願いだから、足をもらう、という話か」
    伏水四十花:「やめて!そういうのは!言わないでよ!」
    伊丹たると:「早めに回収か破壊をすれば何とかなりそうだが……ああもう俺じゃどれだけかかるか」
    伊丹たると:遺産を忌々しそうに見ながら
    天喰大輝:「……っ、伏水さん! 君が助けるんだ!」
    伏水四十花:「足・・・・左足・・・・? ねえ、待って! いなくなったりしないで!」
    天喰大輝:「君にしかできない……それに、君が守りたいものだろう・・・・・・・・・・・!」
    伏水四十花:叫び、泣き、己の脚をもぎ取ろうとさえ思ったところで、天喰さんの声が耳に入った
    伏水四十花:「私が、出来ること・・・・?」
    伏水四十花:「・・・・・・・・。」 胸に手を当てて、深く心臓の音を聞く
    伏水四十花:答えは、既にそこにある事に気付いていた
    伏水四十花:「この街を覆う赤い水。私とツキガミの血の名残。それがこの子を傷つけているんだ・・・・。」
    伏水四十花:「でも・・・・こんなにたくさんの水をどうすれば!?」
    天喰大輝:「半分に分かたれていた遺産の所有権の片割れ……ツキガミは死んだ」
    天喰大輝:「この町を覆う血は今、全て君のものだ」
    伊丹たると:「それ持って『戻れ』って祈ってみな」
    伊丹たると:「なに、そこでまた鬼とか出てきても責任取って何とかしてやるよ」
    天喰大輝:「感覚は、金雀枝さんに教わってるだろう?」
    伏水四十花:「祈り・・・・ふっ、ふふ・・・神様を倒した直後なのにそれって、少しだけおかしいですね」
    伏水四十花:「金雀枝さんの、あの時の感覚」
    伏水四十花:思い起こす。己の内で暴れ狂う獣を鎮めた時の記憶を。あの時、化け物の身体に触れてくれた彼女の温もりを。
    伏水四十花:「やってみます・・・!」
    伏水四十花:呼吸を整え、あの感覚を思い出す。街中に満ちた血潮の淀み、流れの停滞が見えた。
    伏水四十花:「・・・・・・・っ!!」
    伏水四十花:祈る。誰ともなく、神にでもなく。ただただ漠然とした何かに対して、強く、祈りを捧げる。
    伏水四十花:(みっちゃんが・・・・日常に帰れますように・・・・)
    伏水四十花:「普通」の人間らしい懸命なる祈り。誰かの幸せを願う心。
    伏水四十花:その心を以て、街中に溜まり、主を失って淀んだ血潮を精一杯、己の内へと引き摺り込む!
    GM:──耳が痛いほどの静寂。
    GM:そして、奔流。街を覆う全ての血潮が伏水の元へと
    GM:津波のように押し寄せ──
    GM:その全てを伏水は掌中に収めることができると、分かった
    伏水四十花:「・・・・・ッ!!」 凄まじい勢いの奔流。己を見失いそうになるほどの密度。
    伏水四十花:「あ、ああああああッ!!」 左手で右手を抑え、流れ込む血潮を吸収する支えとする。
    伏水四十花:だが、足りない。 己の力だけでは、血潮に浮かんだ力の濁流に全身が砕け散ってしまう。
    伏水四十花:(誰、か――――。)
    伏水四十花:助けを求めるように、手を伸ばし――――
    玉鋤満:「大丈夫だよぉ、しとちゃん」その背を支える
    伏水四十花:「みっちゃん!?」
    玉鋤満:膝を……膝までなくなった左足をついたまま、伏水の背を支える
    伏水四十花:「―――――ッ!!」
    伏水四十花:彼女に、帰るべき”日常”に支えられている以上、ここで膝をつくわけにはいかない
    伏水四十花:最後の力を振り絞る
    伏水四十花:血潮の一滴残らず、飲み干し、全てを終わらせる覚悟を決め・・・・・
    伏水四十花:やがて、音もなく気配もなく、全ての血潮が伏水の身体に飲み干された
    伏水四十花:「終わっ・・・・た・・・・」 ガタガタと笑う膝を両手で支え、笑みを浮かべる
    玉鋤満:「よかったあ、しとちゃん……」くたり、と糸の切れた人形のように崩れ落ちる
    玉鋤満:……だが、両足はきちんと在った
    玉鋤満:すうすうと、小さな寝息を立てている
    天喰大輝:「はは……、ちゃんと自分が守りたいものを守れたな」その場に倒れる。殆ど気合いだけで立っていた状態だった。
    天喰大輝:倒れたまま《ワーディング》を使用できるか確認します。
    金雀枝尊:「っと・・・」
    金雀枝尊:「おいおい、こんなところで倒れるもんじゃないぞ」倒れるところを支えておく
    GM:血潮がなくなった今、あなたたちは《ワーディング》を使えるようになったことが直感的に分かるでしょう
    天喰大輝:「今度は随分優しいね」
    伊丹たると:ふらふらになりつつも端末を取り出し、担当者に繋がるか確認します
    金雀枝尊:「このまま放り投げてやろうか?」
    GM:伊丹さんの電話は3コール以内に繋がり、記憶処理のための大規模部隊が編成されているのが電話越しに聞こえます
    天喰大輝:「褒めた時の照れ隠しが毎回乱暴なんだよなあ……」
    伊丹たると:「あーもしもし、甘露弾倉ポッピン・グラベルです、状況終了したので通信入れてます」
    伏水四十花:「あ、あはは・・・・金雀枝さんもお手柔らかに」 仲が良さそうだなあ、などと思いながら二人の様子を眺めている
    金雀枝尊:「皮肉めいたやりかたをするほうが悪い」
    UGNエージェント:『まあ、街一つの記憶処理だなんて大変ですわね』電話の担当者だけはどこか他人事だ
    伊丹たると:「そうですね……詳しい話は来てからやるんで到着時間だけ聞いていいですか?」
    UGNエージェント:『ゲートさえ通るのであれば先行班を寄越しますわ……あら、ゲートが通るようになったのですね?』
    UGNエージェント:電話越しで何やら相談している声が聞こえる
    UGNエージェント:『お待たせしました。十分もあれば先行班が到着できるかと』
    伊丹たると:「10分了解です、では一旦切りますね、場所は神社前、動かないでおきます」
    伊丹たると:と言って通信を切って
    伊丹たると:「金雀枝さん、あと10分な」
    伊丹たると:と伝えておく
    金雀枝尊:「あぁ、そうか」
    金雀枝尊:「なら、手早く仕事はやるとしようか」肩を回しながら、伸びているチンピラのほうへ
    伊丹たると:「いってらさー」
    伊丹たると:「天喰君はどうする?」
    伊丹たると:「10分以内に出るもよしこのまま待って検査と手当受けるもよし」
    金雀枝尊:「……さて、と」片腕だけ遺産の腕をだし、先端に銀色の爪を作る
    天喰大輝:結局地面に捨て置かれ、地面にへばりついた状態で伊丹さんを見上げる。
    伏水四十花:「あっ・・・そういえば、天喰さんと金雀枝さんは所属が違うんでした」
    伏水四十花:「金雀枝さんに着いて行かなくていいんですか・・・・?」
    天喰大輝:「10分以内に動けるようになると思います?」
    天喰大輝:「……? 何で金雀枝さんに付いていくって話になるんだ?」
    伏水四十花:「え?」
    金雀枝尊:爪で遺産との繋がりを持つ部分……右腕を刳り、槍を回収する。
    金雀枝尊:「何の話だ?」
    伏水四十花:「だって・・・このままじゃ、離れ離れですよ?」
    伏水四十花:「お二人とも仲が良いみたいですし・・・てっきり一緒に居るものかと」
    天喰大輝:「いや……別に今までもこういう風に偶然居合わせるくらいでしか会ったことないし……」
    金雀枝尊:「妙に腐れ縁が続いているだけで、こういう居合わせでしか会わんぞ。こいつとは」
    樺照詩花:「息ぴったりだな!」
    天喰大輝:「もう会えないってこともあるかもしれないけど、まあまた会うこともあるかもしれないし」
    金雀枝尊:「別に一緒にどうこうする仲でもあるまい」
    伏水四十花:「な、なるほど・・・・そういう事なんですね・・・・」
    金雀枝尊:「……なんだ。お前」
    伏水四十花:(大人だ・・・。大人の関係だ・・・・。) 二人から熟年夫婦に似た関係性を勝手に見出しながら
    金雀枝尊:「まさかまだ、私達が付き合ってるだのなんだのと言うつもりか?」頭痛そうにしながら
    伊丹たると:「そうなの?」
    樺照詩花:「違うのか?」
    伊丹たると:天喰君の方を見て
    天喰大輝:(伏水さんは「普通」の日常を過ごしてきたからな……友達とはずっと一緒にいるってイメージがあるんだろうな)
    伏水四十花:「うう・・・・金雀枝さんからは、違うとは言われたんですけど」
    天喰大輝:「付き合ってませんよ」
    金雀枝尊:「付き合ってない」
    伊丹たると:「はあ」生返事
    天喰大輝:「「普通」の高校生ってやっぱりそういうことに興味があるんだなあ……」以前同じような勘ぐりをした少年を思い出しながら
    金雀枝尊:「全く……恋愛脳どもが」
    樺照詩花:「そうなのか……(じゃあ、チャンスはあるってことだぞ、フシミズ!)」伏水に耳打ちする
    伏水四十花:(ここまで強く否定されると、なおさら怪しい)
    伏水四十花:(もしかして! 二人は別々の組織の人だから!)
    伏水四十花:(ロミジュリって事!?)
    伏水四十花:「詩花ちゃん・・・・」 慈愛に満ちた大人の目で詩花ちゃんを見る。そして、両手を肩に置く
    伏水四十花:「詩花ちゃん。大人には、色々と人前では言えないような事情があるんだよ。」
    伏水四十花:「金雀枝さん。天喰さん」
    金雀枝尊:「……なんだ」
    伏水四十花:「私が勘違いしていました! お二人は付き合ってません!」
    天喰大輝:(伏水さん……少し思ってたけど思い込み激しいところあるな)
    伏水四十花:「だから・・・・頑張ってください!!!」
    金雀枝尊:「なにを??」
    天喰大輝:「あーうんがんばる」これ以上話が長引くと面倒な気配を感じた
    伊丹たると:「はいあと4分ー、それ以上アレだと言い訳利かねえから金雀枝さんは頑張ってくれ」
    金雀枝尊:「はぁ……妙に時間をくったな」
    金雀枝尊:「それじゃあ、私はいくぞ。もらうものはもらったしな」
    伊丹たると:「はーいお疲れさまでした、あ」
    金雀枝尊:「あ?」
    伊丹たると:「符丁コードネームだけ貰っていいすか?直でFH協力者の名前書くと色々互いに面倒なので」
    金雀枝尊:「……そういえばまともに名乗っていなかったな」
    金雀枝尊:「“サルコファガス”の“不平等な切り札シルバーバレットだ」
    伊丹たると:「はいあざます、ではお疲れさまでした」
    金雀枝尊:「あぁ。おつかれ。……天喰は、次はまた面倒に巻き込まれるなよ」
    天喰大輝:「うん。今度は巻き込まれる前に潰せるように気を付けるよ」
    金雀枝尊:槍を持ったまま遺産の腕で地面を殴りつけ、跳躍。その場から去っていく
    伊丹たると:特になんの未練も執着も無く彼女を見送ってから
    伊丹たると:「……ちと時間あるな」はた、と思い出してポケットを漁り
    伊丹たると:伏水さんの手にぽん、と中の物を置く
    伏水四十花:ありがとうございました、と離れていく彼女の後姿を見送っていたところ
    伏水四十花:「え・・・?」 手の中を見る
    伊丹たると:視線を移せば、水色のテトラパックに入った金平糖
    伊丹たると:「……よく頑張ったな」
    伏水四十花:「・・・・・!」
    伏水四十花:「ありがとう、ございます!!」
    伏水四十花:金平糖を握りしめ、伊丹さんに深く、深くお辞儀をする
    伏水四十花:流れるように慌ただしくしていたが、ここに来てようやく実感が沸いた。 この夜の騒動は終わり、これで”日常”に帰れるのだと
    伏水四十花:手の中の金平糖の感触が、それを伝えてくれた
    天喰大輝:“日常”に帰る彼女達を見て、穏やかな笑みを浮かべる。
    天喰大輝:彼女が手にした報酬は、自分ではどうやっても手に入らないものだ。
    天喰大輝:彼女が自分とは違う道に進んだこと、そしてやり遂げたこと。
    天喰大輝:それだけが何よりも得がたい報酬だった。

    GM:──空は明るく白み始め、陽光が街に注がれる
    GM:赤い月の夜は、かくして閉じられた

    ◇ED1:知った事か/~None of my business~


    GM:シーンプレイヤー:金雀枝尊
    GM:事件から半日後、あなたはサルコファガスセルに戻ってきた
    GM:持ち帰れた遺産……栄光と勝利の槍(折れてる)を渡す
    “マスターロバリー”:「何か……色々話違くね?」
    金雀枝尊:「違うよな」
    “マスターロバリー”:「回収しに行った遺産って、血じゃなかったっけか」
    金雀枝尊:「血の遺産のほうは適合者がいた。しかも驚け」
    金雀枝尊:「そいつで覚醒した上、UGNが目をつけた。無理矢理むしり取るわけにもいくまい」
    “マスターロバリー”:「そこは無理矢理むしり取ろうぜ」
    金雀枝尊:「ヤだよ。寝覚めの悪い」
    “マスターロバリー”:「金雀枝は固いぜまったく」
    金雀枝尊:「それより後藤。お前理論上は町を覆えるとか、ほぼありえないとか抜かしてたな」
    金雀枝尊:「しっかりその通りになってたぞ畜生が」
    後藤誠:「えっ、俺が責められるルート入った?」
    “マスターロバリー”:「また後藤が何かやらかしたのか」
    後藤誠:「いつもやらかしてんのはあんたらでしょうが!」
    金雀枝尊:「情報がいつも肝心な所抜けてんだよダボが」
    金雀枝尊:「嘘は言ってないとか、言葉遊びに付き合う暇なねえんだよ」
    後藤誠:「遺産の挙動全部想定できる訳ないだろ!」
    金雀枝尊:「……あ、それは土産な」「首謀者が遺産を持ってたから、ついでに毟ってきた」
    金雀枝尊:「折れてるけど」
    “マスターロバリー”:「折れてるよな」
    金雀枝尊:槍を指さして
    “マスターロバリー”:「……んー」
    “マスターロバリー”:「血の遺産を見逃したのは、代わりを持ってきたのでよしとしよう。とりあえずUGNに貸しておいてやる」
    “マスターロバリー”:「代わりが折れてるのも……まあ、あたしの遺産を勝手に使ってる奴から取り上げたから責めはしねえ」
    “マスターロバリー”:「でも遺産が手に入ると思ってたあたしのがっかりした気持ちはどうすればいいんだ!? あァ!?」
    金雀枝尊:「知った事か」
    後藤誠:こっそりと後ずさり、気付かれないように退室を目指す。
    金雀枝尊:「後藤。戻ってきた戦闘員に飲み物」
    後藤誠:「……何にいたしましょう」逃亡失敗
    金雀枝尊:「いつもの」ソファにどっかりと腰掛け、文庫本を広げて
    “マスターロバリー”:「いや、青汁だ。金雀枝には戒めが必要だ。もうちょっと丁寧にお淑やかに遺産を持って帰れ!」
    金雀枝尊:「うるせえ。壊したのは私じゃねえ」
    “マスターロバリー”:「後藤ォ! 金雀枝が嫌いそうな飲み物な!」
    後藤誠:「は、はい!」
    金雀枝尊:「持ってきたら殺す」
    後藤誠:「う、うええ……!?」
    “マスターロバリー”:「さっさとしろ……じゃなきゃこのがっかり感はてめえで晴らす5秒待つ123死ねッ!」
    “マスターロバリー”:後藤にコブラツイストを仕掛ける。
    後藤誠:「ブゲーッ!」
    金雀枝尊:「全く……騒々しい」


    GM:かくしてあなたは、あなたの日常サルコファガスセルに戻った。
    GM:後藤が持ってきたのが青汁だったのか、そうでないのかは……まだ、これからの話。


    ◇ED2:"いつも通り、(はたまた?)"/(in) Ordinary days


    GM:シーンプレイヤー:伊丹たると
    GM:事件から数日後、あなたは未だにS市にいた。
    GM:支部の設立とそれに伴う地元公的機関への根回し
    GM:事件によって爆増したオーヴァード覚醒者
    GM:記憶処理とそれに伴う新しい記憶の差し込み……etc
    GM:やることは山積みだ
    UGNエージェント:「忙しそうですわね」本部から来たエージェントは呑気に紅茶を飲んでいた
    伊丹たると:「戦闘専にこれやらせて良かったんすか?」などとのたまいつつ先日ワクチン接種のカバーで行った記憶処理のリストを作っている
    伊丹たると:「というかなし崩し的に俺が作業してることになってますけどそれよくねえと思いますよ」
    UGNエージェント:「支部長を探してはいるのですけど……なかなか見つからないのですよね」
    伊丹たると:「えー常套手段の近隣と併合とかあるじゃないですか」
    UGNエージェント:「『オーヴァード覚醒者が三割を超えていて』『潜在的な覚醒者に至っては把握すら難しい』外れくじを引きたがる、高潔な精神の支部長もきっといますわ。期待してお待ちくださいませ」
    UGNエージェント:「近隣となると……P市になりますけど、良いですの?」
    伊丹たると:「えっとP市、ちょっと遠い気がしますけどそれ以外に何か問題が?」
    UGNエージェント:「P市、一日に平均して二十四件ジャーム災害が起きてるんですよね」
    伊丹たると:「は?」
    UGNエージェント:「合併したいです? P市と?」
    伊丹たると:「ちょっと日20超えにそれ入れると支部長が堕ちますね、やめときましょ」
    UGNエージェント:「そうですわね、P市との合併は止めることをおすすめしますわ」
    伊丹たると:「とりあえず全体数把握と記憶処理だけ置いて外れ感回避だけはして……」
    伊丹たると:「多少戦力と連絡係を……できる限りこの街で見つけて指導、支部長任せるルートも考えておきますか」
    伊丹たると:「俺もこれ終わったら次の任務あるから暇じゃないしなあ……」
    伊丹たると:ぐだぐだ言いながらも集計は進んでいる
    UGNエージェント:「頑張ってくださいませ」ビスケットを食べながら
    伊丹たると:なお昇進とか支部長のポストとかそういうのを全く考えてない
    伊丹たると:とっとと仕事だけして然るべき人間に引き継ぐ顔をしている
    UGNエージェント:「そういえば……”甘露弾倉”はこのまま支部長になるつもりはありませんの?」
    UGNエージェント:「向いていそうですけど」
    伊丹たると:「え、何でですか、無いですけど」
    UGNエージェント:「あら、そうなのですね……分かりました。正規の支部長を早く据えるよう、本部にも進言しますわ」
    UGNエージェント:暗に「言わなかったら『このままコイツ支部長にしたろ』」と思っていたぞ
    伊丹たると:「日本支部にいる完全謀略生命体とかもっと向いてる奴はいくらでもいますのでねえ」
    伊丹たると:「人手足らないって言っても適材適所は……はーいどうぞ」ノック音を聞きつけて返事をする
    樺照詩花:「戻ったぞ、イタミ!」ばぁーん、と元気よく扉を開けて
    樺照詩花:「これが今日終わった分のリスト、こっちが突発災害のリストだ」とん、とんと机に書類の山を置いていく
    伊丹たると:「早いなサンキュー、そろそろ3時だしこれ持ってしばらく休んでていいぞ」
    伊丹たると:樺照の手元に青いテトラパックを置いて
    樺照詩花:「……これ、何だ?」貰ったものを不思議そうに見ながら
    伊丹たると:「褒美」
    樺照詩花:「そうか……ん、受け取った!」
    樺照詩花:「そうだ、イタミ。錬金術を知っているか」顔を綻ばせてテトラパックをスカートのポケットにしまい、伊丹に向き直る
    伊丹たると:「モルフェウスの物質操作じゃなくて?あ、断っておくけど俺できないからな」
    伊丹たると:書類上はモルフェウスとオルクスのクロスブリードだが、自身に瞬間的に物質を生成する能力はない、承知済みだ
    樺照詩花:「何とな……ぶるせら? ショップで靴下を売るとゼロが1つ増えるんだ!」
    伊丹たると:「あ、そういう現代式?」
    樺照詩花:「お店で脱いで渡すとゼロが2つも増えるんだ! これで支部の財政難も救えるぞ!」
    伊丹たると:「樺照」真面目に仕事の手を止めて向き直る
    伊丹たると:「お前が店の前で靴下を脱ぐ行為に、どれだけ値がつくか、それはどうしてか」
    伊丹たると:「承知しているか?」
    樺照詩花:「いや……? 『写真を撮らせてくれるならもっと色をつけるよ!』とは言われたぞ!」
    伊丹たると:「そうか」
    伊丹たると:「なら、理解するまで売るのはやめておけ」
    樺照詩花:「そうか……? よく分からないが、イタミが言うのなら、止めておくぞ」
    樺照詩花:首を不思議そうに傾げながら
    伊丹たると:「俺は答え言えないからな、良識として外付けはされてるけど実際に感触としては知らないから」
    伊丹たると:はあ、とため息をついて仕事に戻る
    伊丹たると:価値もわからず一方的に値をつけるのは取引ではない、搾取だ
    UGNエージェント:「紅茶、ごちそうさまでした……正規の支部長は早急に探させますわ」
    UGNエージェント:「『代理支部長、チルドレンに下着売りを強要する』なんてなったら大変ですものね」そう言ってエージェントは席を立った
    伊丹たると:「早めに頼むー、俺に教育機関のまともな指導ができる気しない」
    伊丹たると:「あ、そうだ」
    伊丹たると:「……いや、これ本人たちに聞いてからだな」
    伊丹たると:何か用事を言おうとしたが、思い直して見送る
    伊丹たると:「樺照さん、玉鋤さんと伏水さんと日程調整して1日作ってくれね?」
    伊丹たると:「勿論休んでからでいいけど」
    樺照詩花:「フシミズとタマスキだな、分かったぞ!」ぴゅー、と駆けて部屋を出ていった
    伊丹たると:「ちゃんと休めよー」ひらひらとそれを見送って
    伊丹たると:さて
    伊丹たると:代わりが見つかる気がしないのは、気のせいだろうか

    GM:かくしてあなたは、あなたの日常UGNエージェントに戻った。
    GM:正確には、まだエージェントとして活動することはできなさそうだが……支部長代理を下番するのは、いつになるのやら。

    ◇ED3:P 境界を分かつ者/Partition un/「usual」


    GM:シーンプレイヤー:天喰大輝
    GM:事件から一週間と少し。あなたは大学に戻り、普通に講義を受け、普通にレポートを出し
    GM:普通に食堂に向かおうとしていた
    水城まこと:「おはよう、大輝くん。元気かな?」あなたを呼び止めるのは……水城まことだ
    天喰大輝:「……おはようございます、先輩」つい先日の騒動の記憶が蘇る。うんざりしたような声は何とか出さないように自制できた。
    天喰大輝:「いつも通りですよ。先輩はいつも元気そうですね」
    水城まこと:「そりゃあ元気さ……ただ、この前の旅行は悪いことをしたねえ」
    水城まこと:「元気が過ぎたようで、私は飲みすぎで倒れて寝てたんだって? 病院でそう聞いたよ」
    天喰大輝:そのように記憶処理した、とは聞いている。時系列的にも無理のない処理だろう。
    天喰大輝:「いいですよ。その分ゆっくり観光できましたし」
    天喰大輝:「先輩と一緒だと振り回されっぱなしですからね」
    水城まこと:「ハハハハハ」笑って答えない
    水城まこと:「まあ前の旅行の詫びだ。昼食くらいは奢るよ。何を食べる?」
    天喰大輝:「……本当に『前』の旅行の詫びだけですか?」
    水城まこと:「まあまあ、好きなもの頼みたまえよ大輝くん」そう言いながら天喰の背を押して食堂の列へ
    天喰大輝:「答え濁しましたね今」
    天喰大輝:押されながら。
    天喰大輝:「……じゃあ日替わり丼で」安くてそれなりの量があり、具が変わるので比較的飽きないコスパメニューだ。
    水城まこと:「それじゃあ私は……カレーライスにでもしようかな」注文を終え、二人分の席を確保する
    水城まこと:「いただきます、と」手を合わせ、机の上にある七味をだばだばと入れ始めた
    天喰大輝:「辛いのが好きにしてもカレーと七味じゃ辛さの種類違いません?」
    水城まこと:「いや、辛いのは好きじゃないよ?」ぱくり、と食べて汗を拭きながら
    水城まこと:「欲しいのは刺激さ。本物のね」
    天喰大輝:「はあ」気合いの抜けた声
    天喰大輝:漫然とからあげ丼を食べる。特に美味くはないが、まずくもない。
    水城まこと:「ところで大輝くん、ビザは持っているかな?」
    天喰大輝:「……うわ、オチが見える確認」
    水城まこと:「大学ももうすぐ春休みに入るだろう? ここらで少し海外旅行にでも行こうと思ってね」
    天喰大輝:「なるほど。それで何故俺に確認を? って一応聞いておいた方がいいですかね」
    水城まこと:「そりゃあもちろん……大輝くんも連れていくからさ!」
    水城まこと:「安心したまえ、旅費は出すよ」
    天喰大輝:「……行き先と日程によりますね。俺にも予定があるので」
    水城まこと:「行き先はフランスだよ」
    水城まこと:「ざっと二週間ちょっとかな、現地で過ごすのは」
    天喰大輝:「二週間。何するんですか。先輩のことだから単なる観光旅行じゃないんでしょう」
    水城まこと:「察しがいいねえ」にこにこ
    水城まこと:「調べるのはフランスに伝わる魔女の伝説だよ」
    天喰大輝:「魔女」
    水城まこと:「死者の蘇生にまつわる黒魔術を使って火刑にされたそうだ」
    水城まこと:「今でもその黒魔術の書物はどこかに残っているという話がコミュニティで挙がっている」
    水城まこと:「いやはや、死者の蘇生については百回以上聞かされた話だが……」
    水城まこと:「それがコミュニティに『わざわざ』挙がってくる。どうにも実在しそうなことじゃあないかい?」
    天喰大輝:「どうですかね。単なるそういうブームかもしれないですよ」
    天喰大輝:言葉とは裏腹に、その可能性がないと断ずるにはこの世の裏側には異常が蔓延っていることを既に知ってしまっている。
    天喰大輝:死者の蘇生などという話は与太話ではなく、天喰にとっては体験談に過ぎない。
    天喰大輝:「……」先の展望を頭の中で想定する。
    天喰大輝:「……現地集合でいいですか」
    水城まこと:「おいおい~、旅行中での語らいも旅の楽しみだろう?」
    水城まこと:「……ま、現地集合でもいいよ」
    水城まこと:「大輝くん、けっこう自主休講するしねえ。何かしら忙しいんだろう?」
    天喰大輝:「すみませんね。帰りは一緒に帰れると思うので、思い出話なら付き合いますよ」
    水城まこと:「ああ、それじゃあまた現地で会おうか」
    天喰大輝:「先輩好みの刺激があるといいですね」心にもないことを言う。
    水城まこと:「ふふふ……実を言うと場所の目星はついているんだ」
    水城まこと:「ノートルダム大聖堂に隠し部屋があってね、そこに仕舞われているらしい」
    天喰大輝:「世界遺産じゃないですか。隠し部屋ってどう探す気ですか」
    水城まこと:「そりゃあ……コッソリとさ!」きらきらした目をしている
    水城まこと:「錠開けや赤外線センサーの切り方については一通り覚えているからね」
    天喰大輝:「なんでだよ」素の突っ込み
    天喰大輝:何で自分と同じような技能を覚えてるんだよ、の意。
    水城まこと:「そりゃあ警備員の人たちに迷惑をかけるわけにはいかないからね」
    水城まこと:「コッソリ入ってコッソリ出るようにしなきゃあいけない」
    水城まこと:水城まことの中には「そもそも入らない」という選択肢はないようだった
    天喰大輝:「……犯罪の共犯は御免ですよ」
    水城まこと:「何、バレなければ犯罪じゃあないのさ」
    水城まこと:「そして私はバレるほど柔な鍛え方してないからね。問題ない」
    天喰大輝:「侵入はともかく、旅行ってことまでは了承しておきます」
    水城まこと:「ああ。もちろん現地の観光も楽しみにしてくれ」
    水城まこと:「ルーブル美術館もたまには足を運びたいからね」
    天喰大輝:「そういう観光なら歓迎ですよ」
    水城まこと:「ああ。では今日はこれで」そう言い、水城は席を立った
    天喰大輝:「昼食、ありがとうございました」礼を言って、昼食に戻る。
    天喰大輝:作業のように胃に落としてから、スマートフォンを取り出す。
    天喰大輝:(先回りして現地に行くとして、どれくらいの時間が要るか……)
    天喰大輝:(もし本当にレネゲイドが関わる案件だとすれば、世界遺産に封印されたものが本当にあるのなら)
    天喰大輝:(それは確実にとんでもないものだ。先輩みたいな『まともな』侵入方法では絶対に入れないだろう)
    天喰大輝:(浅月さんに施設侵入のノウハウでも教わっておくか……レクチャーと渡航、侵入で最短三日)
    天喰大輝:(対処と後始末、余裕を確保しておくことを考えると……)
    天喰大輝:「まったく、忙しい冬休みになりそうだ」
    天喰大輝:端から見れば、トラブルメーカーの先輩に振り回される「普通」の大学生のような台詞を吐いて。
    天喰大輝:「普通」の先輩を守り、異常との境界線を分かつ番人として、動き出した。
    GM:かくしてあなたは、あなたの日常普通の守護者に戻った。
    GM:普通を守るために、普通でないことを行う。あなたの戦いはまだ終わらない

    ◇ED4:雨降って地固まる/Quarrel Over→be Over:ed


    GM:シーンプレイヤー:伏水四十花
    GM:事件から二週間ほど。あなたは自室のベッドで目を覚ます
    玉鋤満:「しとちゃーん、学校いくよー!!」
    GM:窓の外から聞こえる大きな声に
    GM:起こされて
    伏水四十花:「・・・・・・うん!」
    伏水四十花:事件からしばらく、身の回りの生活は思っていた程の変化もなく、むしろ以前と同じような日々が続いていた
    伏水四十花:友達に起こされるのもいつも通り
    伏水四十花:「・・・・っしょっと」
    伏水四十花:手早く身嗜みを整えるのもいつも通り
    伏水四十花:「もぐもぐ・・・・いってきまーす」
    伏水四十花:食パンを口にくわえ、遅刻しないように急いで家を出るのもいつも通り
    伏水四十花:「ほ(お)はよー!」
    玉鋤満:「おはよー!」だきっ。背中からしがみつく
    伏水四十花:「ほはっ!」
    伏水四十花:口から飛び出したパンを慌ててキャッチ
    伏水四十花:「なにをー!」 じたばたとして振りほどきながら
    玉鋤満:「わー、っとと。しとちゃん、すっかり元気になったねぇ」振り解かれ、たたらを踏みながら
    伏水四十花:「おかげさまでねー」
    伏水四十花:「そう言えば聞いた?現国の鈴木先生が・・・・」
    伏水四十花:何気ない会話。いつもと同じ情景。「普通」の日常。
    伏水四十花:「それと・・・・そうそう、P市の件」
    伏水四十花:だが、あの日以来、二人の会話には「普通」ではない日常が混じるようになった
    伏水四十花:「また、ジャームが出たんだって・・・・怖いねー」
    玉鋤満:「P市、なんかすっごいキケンなところって聞いてるよぉ」
    伏水四十花:「怖いね・・・・」
    伏水四十花:「普通」ではない日常の会話。以前の自分が聞けばしかめっ面で聞いていたかもしれない
    伏水四十花:それでも、伏水はこの「普通」ではない日常を思いのほか気に入っていた
    伏水四十花:なぜなら・・・・
    伏水四十花:「ありがとう。」 不意に隣を歩く友達に声を掛ける
    玉鋤満:「? なにがー?」首を傾げ、こてりと伏水の肩に
    伏水四十花:内心で「こいつー」と思いながらも、歩く速度を合わせる
    伏水四十花:「・・・・一緒に居てくれて」
    玉鋤満:「ううん、私がしとちゃんと一緒にいたいんだよぉ」腕を絡めて体を寄せながら
    玉鋤満:「だから……私こそ、ありがとうねぇ」
    伏水四十花:「・・・・・・。」
    伏水四十花:「・・・・・ねえ」
    伏水四十花:内心で、不安に思っていた事が一つあった
    伏水四十花:彼女がどうしてここまでしてくれるのか。「普通」を離れてなお、自分と一緒にいてくれるのか。
    伏水四十花:「・・・・どうして?」
    玉鋤満:「なにがー……って聞き返すのもヤボだね」
    伏水四十花:「・・・・ごめん」
    伏水四十花:もしかしたら、あの日の”事故”のせいなのかもしれない。
    伏水四十花:それが負い目となってるから、彼女がここまでしてくれるのかもしれない。
    伏水四十花:そんな、疑いの目を友達に向ける自分が嫌いで。
    伏水四十花:それでも、この不安は一人で抱えるにはあまりにも大きすぎるものであった。
    玉鋤満:「いいよぉ、謝らなくて」
    玉鋤満:「いろんな危ないことやダメなことをしたけど……私がね、しとちゃんと一緒にいたいからだよ」
    玉鋤満:「だから、これは私のわがままエゴのせいだよ。しとちゃんが気に病むことは全然、これっぽっちもないよぉ」
    伏水四十花:「・・・・・ありがとう」
    伏水四十花:言わせてしまった、とも思う。玉鋤満みっちゃんは頭が良くて優しい子だ。自分が気にしている事を察して、慰めの言葉をかけてくれたのかもしれない。
    伏水四十花:だが、そんな疑念はどうでもいい。
    伏水四十花:自分にとっての真実は――――
    伏水四十花:「ありがとう。私の為に、頑張ってくれて・・・一生懸命に祈ってくれて」
    伏水四十花:あの日見た光景、それが信じるべき真実なのだと、そう思う。
    伏水四十花:「あははは・・・・お互いに、変な所で回り道しちゃったね」
    玉鋤満:「お礼なんていいよぉ。返してくれるなら~」
    玉鋤満:「放課後デートしてねぇ~」
    玉鋤満:へにゃへにゃと笑いながら
    伏水四十花:「いいけど」
    伏水四十花:「また”闇カジノ”は勘弁だからね!」
    伏水四十花:「”闇カジノ”だけじゃないよ!”裏賭場”とか、”悪パチンコ”とか・・・・とにかくそういうのは全部ダメだから!」
    玉鋤満:「しとちゃあん、なんか私のことヘンな場所行く子だと思ってなあい……?」
    伏水四十花:「じとー」 じとーとした目で見つめる
    伏水四十花:「”闇カジノ”の時、めちゃくちゃコナレ感があったよね?」
    玉鋤満:「えへへ、裏賭場は『今は』行ってないよぉ」
    伏水四十花:「行ってたんじゃん!」
    玉鋤満:「えへへ……そういうものレネゲイドにまつわるもの探すのに、便利だったからぁ」
    伏水四十花:「えぇっ!? それってまさか・・・・最初から”こっち”の事を知ってたの!?」
    玉鋤満:「ううん、知らなかったよぉ」
    玉鋤満:「ただ、普通の手段じゃ治せないなら……オカルトにも手を伸ばすよ」
    伏水四十花:「はあ・・・・」
    伏水四十花:「まったく、もう」
    玉鋤満:そう言って、伏水の左腿を撫でる
    伏水四十花:「うっひゃっ!?」
    玉鋤満:「すっかり良くなったねえ」
    伏水四十花:後ろ足に蹴る
    玉鋤満:「うわっとぉ」飛び退って避けた
    伏水四十花:「今度やったら本当に蹴るからね!」
    伏水四十花:「ああ・・・まったく・・・」
    伏水四十花:「次からは、危険な事をする時は私にも言ってよ」
    玉鋤満:「良い蹴りだねえ。本当に治ったんだねえ」にこにこ。少し目尻に涙を浮かべて
    伏水四十花:「・・・・うん」
    伏水四十花:「うん・・・・うん・・・・ああっもうっ!そんな風に喜ばれたら怒れないじゃん!」
    玉鋤満:「危険なことはもうあんまりないよ」
    玉鋤満:「街の賭場は伊丹支部長が頑張って片付けてたから……あ、メールだ」
    玉鋤満:「『放課後に支部に来て欲しい』だってさぁ。デートはお預けだねえ」
    伏水四十花:「残念」
    伏水四十花:「じゃ、行こうか」
    伏水四十花:そう言って、登校を急ぐ
    伏水四十花:少女たちの日常はあの日の夜に赤い湖の底でどろどろに崩れ去った
    伏水四十花:それでもなお、新しい日常はこの先へと続いている
    伏水四十花:・・・・・・そして
    GM:放課後。S市支部
    GM:あなたたちは支部長(臨時)の伊丹たるとの前にいた
    玉鋤満:「伊丹しぶちょー、何の用事ですかぁ」
    伏水四十花:「こらこら。目上の人なんだからもっとしっかりと」
    伊丹たると:「おう、時間作ってもらって悪いな」
    伊丹たると:「まあ適当に座ってくれ」二人の席にはそれぞれ数枚の書類が置いてある
    伊丹たると:パタパタと紅茶を入れ、ついでに冷蔵庫からシュークリームを二人分出して
    伊丹たると:「待たせた、それは好きに食ってくれ」
    玉鋤満:「いただきまぁす」
    伏水四十花:「ありがとうございます。いただきます」
    伏水四十花:遠慮しがちにシュークリームに手を付ける
    伊丹たると:「んで、用件だが……まあ食いながらでいい」
    伊丹たると:「端的に言えばこっからの君らの身の振りだな」
    伏水四十花:「身の振り方・・・! 進路って事ですか?」
    伊丹たると:「割と近い、って言うか選択次第ではこれで就職もあり得る」
    伊丹たると:「選択肢はざっくり言って2つ」
    伊丹たると:「1、イリーガルとして登録。簡単な検査や訓練は必要だが、こっちなら前線でバリバリ働くとかは無し、どうしてもこの街やばいって時は声かけるかもしれない」
    伊丹たると:「2、エージェントとして登録。こっちはもう就職して仮研修として任務したり手伝いしたりをすることになる。」
    伊丹たると:「すぐに決まるのはメリットっちゃメリットだが後々転職しにくくなったりとかのデメリットも馬鹿にならん、視野に入れてる場合はよく考えてからな」
    伏水四十花:「・・・・・。」
    伏水四十花:「みっちゃんはどうしたいの?」
    玉鋤満:「私は、しとちゃんのやりたいことを応援するよ」いつもの声音とは一転、真面目な声色で
    玉鋤満:「私のしたいことはそれ。どちらの選択肢でも構わない」
    玉鋤満:「しとちゃんと一緒にいられるなら」
    玉鋤満:「神さまの一つや二つ、何の問題もないよ」
    伏水四十花:「・・・・そう。」
    伏水四十花:しばらく、秒針が何度も回り切る程の時間、口を閉ざして考え込む
    伏水四十花:だが、答えは既に”あの時”に決めていた事だ
    伏水四十花:「伊丹さん・・・・」
    伊丹たると:「おう」
    伏水四十花:「あの日、天喰さんと話した時に言われたんです」
    伏水四十花:「”君は、何の為に戦う”のか・・・・って」
    伏水四十花:「私は答えました」
    伏水四十花:「”日常”を。家族や、仲間や、友達と一緒に居られる”日常”を守りたい・・・・って」
    伏水四十花:「エージェントではなく、イリーガルとして登録してください」
    伏水四十花:「それが・・・・みっちゃんや、みんなと一緒に居られる道だと思うから」
    伊丹たると:「……ん、了解」
    伊丹たると:「まあ、学校いけるうちはそれを楽しんだ方がいいよな」
    伊丹たると:「玉鋤さんは?」
    玉鋤満:「私もしとちゃんと一緒です」
    玉鋤満:「伊丹支部長や……あの燃えてた人みたいに、強いわけじゃないから」
    伊丹たると:「はいよ」
    伊丹たると:「んじゃこれ回収して」書類の山からエージェント登録書類を回収
    伊丹たると:「今手元に残った奴がイリーガルの登録書類」
    伊丹たると:「名前、電話、メアド、連絡用住所、コードネーム、印鑑」
    伏水四十花:「はい。 名前に電話に・・・・コードネーム?」
    伊丹たると:「とりあえず全部埋めれば今日は終わり……ああそっか」
    玉鋤満:「コードネーム……???」
    伊丹たると:「そう、要るんだコードネーム、何かとデリケートな問題でな」
    伊丹たると:「実名を掌握されたりすると色々悪用の恐れがあるから登録する人は全員付けてるの」
    伏水四十花:「SNSとかでも、実名は怖いですからね」
    玉鋤満:「へえ~~……伊丹支部長もコードネームあるんですか?」
    伊丹たると:「おう、書式違うけど一応こっち俺の奴のコピー」
    伊丹たると:ぺら、と出した紙のコードネーム欄に「甘露弾倉ポッピン・グラベル」と書いてある
    伏水四十花:「えーっと・・・・”甘露弾倉ポッピン・グラベル”」
    玉鋤満:「”甘露弾倉”……どういう意味を込めてつけたんですか?」
    伊丹たると:「俺飴を替えて打つ能力だから、そのまんま、読みは……当時の担当者が付けたから覚えてねえな」
    伏水四十花:「能力・・・・ コードネーム・・・・ うーん・・・・」
    玉鋤満:「なるほど、能力からつけるんですね」
    伏水四十花:「それじゃあ、私の場合は黒くて大きな・・・・”オオサンショウウオ”になるから」
    伏水四十花:「オオサンショウウオ太郎?」
    伏水四十花:壊滅的なセンスだ
    伊丹たると:「……ネット、使っていいぞ?」
    玉鋤満:「キョダイオオサンショウウオ、とか?」
    伊丹たると:タブレットを二人の前に置く
    伏水四十花:「オオサンショウオジラとか・・・・オオサンショウオメラとか・・・・」 ネットでパチパチしながら
    伏水四十花:「伊丹さ~~~ん!!!!!!」 30分ほどそうして考えていたが、最終的に伊丹さんに泣きついてきた
    伊丹たると:「おうおう」ぱちぱちと弾いて『オオサンショウウオ 別名』と検索
    伊丹たると:するとトップに「別名:ハンザキ」と出てくる
    伊丹たると:「これとかどうよ」
    伏水四十花:「おおっ!? えっと、『半分に裂かれても生きていられる強い生命力からその名が・・・・』」
    玉鋤満:「おぉ~、強そうな名前だねえー」
    伏水四十花:「・・・・・ちょっとグロいけど。うん!」
    伏水四十花:「それってつまり、不屈の闘志があるって事ですよね」
    伏水四十花:「あり・・・・ありなんじゃないでしょうか」
    伊丹たると:「お、これにするか?」
    伏水四十花:「はい! では、その名前で登録を・・・・」
    伊丹たると:「……どした?」
    伊丹たると:「今回はまあたまたまだが別に漢字表記とカナ表記が両方無いといけないってことは無いぞ」
    伏水四十花:「それは・・・・そうなんですけど」
    伏水四十花:「その、もしよろしければ、伊丹さんにも何か名前を頂けませんか?」
    伊丹たると:「うおんすごいの来た、俺名づけに自信ねえんだけどな……」
    伊丹たると:そう言いながらも少し検索エンジンを回して
    伊丹たると:「"仄暗い水の底から"、とか?」
    伏水四十花:「え・・・・・?」
    玉鋤満:「ホラー映画のタイトル……?」
    伊丹たると:「君獣化した後消えて現れるだろ、だから毎回戻ってこれますようにって。利便性皆無だなこれ……」
    伏水四十花:「天喰さんの能力のように・・・・ですね」
    伏水四十花:「ありがとうございます」
    伏水四十花:そう言って、書類に今しがたつけられた自身のコードネームを記載していく
    伏水四十花:”仄暗い水の底からハンザキ
    伏水四十花:それは、深き水の底からの再生を願う言葉。
    伏水四十花:心折れ、身が砕かれようとも、再び日の当たる場所へ戻ろうという強い意志が込められた名。
    伏水四十花:伏水の「普通」は、あの日、赤い水の底で終わりを告げた
    伏水四十花:それでもなお、戦い続ける意思を持てるのは
    伏水四十花:親友とともにある新しい”日常”を守りたいと思えたからだ
    伏水四十花:「それじゃあ、次はみっちゃんの番だね」
    伏水四十花:”日常”は続く。
    伏水四十花:例えそれが「普通」のものではなくとも。
    伏水四十花:そこに、護るべき相手がいるのならば。
    玉鋤満:「私のかぁ~~、どうしよう……」
    玉鋤満:しばらく三人で「ああでもない、こうでもない」と言い合う声が響くだろう
    玉鋤満:だが……そうして決まったコードネームはかけがえのないものになるはずだ
    GM:かくしてあなたは、あなたの日常昨日と少しだけ違う今日に戻った。
    GM:親友と、今日と同じ明日を歩むために。少しだけ違うことをしながら


    GM:「Bloody moon,in the lake」閉幕