Blue-Moon Nights



GM:すかいはい
メイン 見学

本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.



PC:「0-0-0ラブ・ラブ・ラブ空堀 音芽からほり おとめ (キャラシート)PL:鈴元

Index

  • オープニング
  • ミドル1
  • ミドル2
  • ミドル3
  • ミドル4
  • ミドル5
  • クライマックス
  • バックトラック
  • エンディング


  • プリプレイ

    GM:それでは、これより空堀さんをPCにしていたソロシナリオをやっていこうと思います。
    GM:一応折角なのでPCの自己紹介もしてもらいましょう。
    GM:PC①!空堀さん、お願いします!
    GMキャラシート
    空堀音芽:「空堀さんですよー」
    空堀音芽:どこにでもいる大学生エージェントです
    GM:どこにでもいるかなぁ
    空堀音芽:強いて違うところがあるとすれば自称JKでサークルクラッシャーってところ
    GM:どこにでもいないわ
    空堀音芽:データ的には社会7から放たれる装甲無視かつダイスペナー7の交渉攻撃と22点の財産点
    空堀音芽:錬金やらブラックマーケットとは違う自前のお金を振りまします
    GM:やば
    空堀音芽:今日はサークルで遊べると聞いています。よろしくお願いします
    GM:たくさん遊んでもらいます!
    GM:では、そんな空堀さんに向けたハンドアウトはこちらです

    PC①(空堀音芽)用ハンドアウト ロイス:“大学の同級生”白沢魁斗(しらさわ・かいと) 推奨感情 P:好奇心/N:隔意
     キミはN市の大学に通う大学生で、UGNに所属するオーヴァードでもある。近頃、キミは大学の写真部によく出入りしていた。部員たちは特別に仲が良いわけでも、そこまで仲が悪いわけでもない至って普通の部活だ。
     UGNイリーガルでもある白沢魁斗はそんな写真部の副部長を務める青年だ。明るくて快活な性格で、部活にもそこそこ熱心に取り組んでいる。キミが部活に顔を出すたびにどこか緊張した様子で声をかけてくるのは、おそらくキミのことが気になっているからだろう。……さて、ここからどうしたものだろうか。

    GM:近頃、キミは写真部に遊びにいってるようですね
    GM:部員10人ちょっとくらいのどこにでもある普通のサークルです
    空堀音芽:わあい
    空堀音芽:カメラに詳しくなくてェ
    GM:シナリオロイスはそんな写真部の副部長、白沢魁斗
    白沢魁斗:カメラのこと、俺でよければ教えるからね
    GM:明るくて快活な性格の好青年です
    空堀音芽:エーじゃあ撮って見本見せてもらおうかな
    白沢魁斗:全然いいけど……(空堀さん、なんか距離近いな……!)
    GM:対抗策を練りやすいように一応キャラシーも用意しましたので必要があれば参考にしてください
    GMキャラシート
    GM:覚醒枠PC①のやつがそのまま大きな事件に巻き込まれることもなく大学生になったようなイメージ
    空堀音芽:なるほどね
    GM:キミは仲良くしてもいいししなくてもいい
    GM:そんな感じで自由に壊してください
    空堀音芽:はーい
    GM:では、PCの自己紹介は以上!
    GM:最後にシナリオのトレーラーを読み上げたら早速セッションに入っていきますね!
    GM:トレーラー
    昨日と同じ今日、今日と同じ明日。
    このままの日々が、ずっと続くと思っていた。
    学校の友人と過ごすほんの些細な“日常”。
    背教の超人にも、憩いの時間は必要だ。
    だが、光射せば密かに影もまた出来るように――。
    そんな“日常”の隙間にすら、“非日常”が顔を覗かせる。
    "日常"は脆く崩れ去るもの。
    守るのは難しく、壊すのは容易い。
    裏切り者(オーヴァード)にならば尚更だ。
    それは、指先ひとつで倒れ出すドミノのように。
    ダブルクロス The 3rd Edition 『Blue-Moon Nights(ブルームーン・ナイツ)』
    ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。

    GM:というわけで、セッションを始めていきましょう!
    GM:よろしくお願いします!
    空堀音芽:よろしくお願いします

    オープニング


    GM:まずはオープニングフェイズからです。
    GM:オープニングは、キミが写真部にやってきて白沢という青年と話すシーンになります。
    GM:ダイスを振って侵蝕率を上げてください
    空堀音芽:空堀音芽の侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (27 → 30)
    GM:低めだ
    空堀音芽:37スタートだわ
    GM:こんなに低いのかと思ったら違った
    空堀音芽:40です
    GM:キリがいい
    GM:では、まずはシーンの描写からしていきますね。
    GM
    GM:N市内の大学。講義が終わったある日の放課後。
    GM:キミは、サークル棟のある部室へとやってきていた。
    GM:サークルの開始時間よりも早いようで、部屋にいるのは1人の青年だけだ。
    GM:一眼レフカメラをいじっていた茶髪の青年はキミに気付いて顔を上げる。
    白沢魁斗:「あれ、空堀さん。珍しいね」
    GM:彼は、キミと同学年の白沢魁斗という青年だ。
    白沢魁斗:「部長は少し遅れてくるってさ。始まるの少し遅いかも」
    空堀音芽:「あーそうなんだ」
    空堀音芽:「じゃあ、しばらく白沢クンとふたりだね」
    空堀音芽:隣の席に座りつつ
    白沢魁斗:「えっ。あっ、そうなるかな」少し焦った様子で言う。
    空堀音芽:カメラに視線を落として、少しばかり上目で見るように
    白沢魁斗:(ほ、他にも席空いてるのに……)
    空堀音芽:「これ、一眼レフっていうやつ?」
    白沢魁斗:「あ、そう。一眼レフ。フィルムじゃなくてデジタルなんだ」
    白沢魁斗:「空堀さんもカメラ持ってるんだっけ?」
    空堀音芽:「スマホのカメラとー……あ、これ」
    空堀音芽:カバンから出してきた。チェキだった
    白沢魁斗:「あ、そっか。一眼とかは持ってないんだ。まあ、今は下手なコンデジよりiPhoneの方が良い写真撮れるしね」
    白沢魁斗:「こだわると高いからなぁ、カメラは……」
    白沢魁斗:「って、ごめん。1人で喋りすぎた?」
    空堀音芽:「ううん。ぜんぜーん」
    空堀音芽:「撮ってると被写体の方に集中したいし、なかなか聞けないしね」
    白沢魁斗:「はは。空堀さんは優しいなぁ」
    白沢魁斗:「ってか、被写体って……?」
    空堀音芽:「ワタシ、風景画とかばっかり撮るから」
    空堀音芽:「集中しちゃわない? 生きてるのが相手だと」
    白沢魁斗:「生きてるのがってなんか変な言い方。でも、人を撮るのって面白いよ」
    白沢魁斗:「熱っていうか、躍動感っていうか。画にパワーが出るんだよね」
    空堀音芽:「そうなんだ」
    空堀音芽:「ワタシ、撮られるほうばっかりだからねぇ」
    空堀音芽:実際、サークルに入ってから被写体として撮られることが何度かあった
    白沢魁斗:「あー、なるほど。確かに……」少し言いよどむ。
    白沢魁斗:「空堀さん、美人だもんなぁ」少しだけ緊張した声で言う。
    空堀音芽:「そう? ありがとー」
    白沢魁斗:「ど、どういたしまして……」
    空堀音芽:にこにこ笑っている。《快楽の香気》に由来する果物が熟れたような甘い匂いがしていた
    白沢魁斗:「モデルとか似合いそうだよ。空堀さん」
    白沢魁斗:言いながら目を逸らす。
    空堀音芽:「んふへへへ」
    白沢魁斗:(すごい良い匂いする。女の子ってみんなこうなのかな……)
    空堀音芽:「でも、モデルさんとか大変そうだよねぇ」
    空堀音芽:「ポージングとか?」
    白沢魁斗:「大変だろうなぁ。普段から自分の見た目にも気を使わないといけないだろうし」
    白沢魁斗:「知り合いに聞いたら2時間くらいずっと同じ姿勢してたことあったって」
    白沢魁斗:(話せる話題でよかった……)胸中で安堵する。
    空堀音芽:「えー」
    空堀音芽:「ワタシ二時間も同じポーズできないかも」
    空堀音芽:「なんか、そういう大道芸の人みたいだよね」
    白沢魁斗:「まあ、それは極端な例だから」
    白沢魁斗:「普通に取られる時は自然にしてればそれでいいと思うよ」
    白沢魁斗:「シャッター切るタイミングはカメラマンが決めるわけだし」
    空堀音芽:「そうかな、そうかも」
    空堀音芽:「あ、じゃあワタシのこと撮ってくれる?」
    空堀音芽:「そういうのも、練習した方がいいよね?」
    白沢魁斗:「えっ。俺が!?」慌てて少し腰を浮かせる。
    白沢魁斗:「いや、それは……全然いいけど……」
    空堀音芽:「白沢クン以外いないし」
    白沢魁斗:「ほ、ほら、写真部、他にいるじゃん。部長とか俺よりカメラ上手いし……」
    白沢魁斗:呂律が回っていない口で必死な様子で話している。
    空堀音芽:「いま白沢クンしかいませーん。けってーい」
    空堀音芽:「ほら、立って立って」
    白沢魁斗:「えっ。っていうか、今!?」
    白沢魁斗:言われるがままに立ち上がる。
    空堀音芽:「皆来たらサークル始まっちゃうし」
    空堀音芽:「どんな感じにしよっか」
    白沢魁斗:「そ、そりゃそうだけど……」
    白沢魁斗:「普通にしててくれればいいよ。自然体で」
    白沢魁斗:「空堀さん、どう撮っても画になりそうだし……」
    白沢魁斗:恐る恐るといった様子でカメラのレンズを向ける。
    空堀音芽:「褒めるねぇ。何も出ないよ」
    空堀音芽:雑誌のグラビアのようにポーズを撮る
    白沢魁斗:「ち、ちょっと!空堀さん!」
    白沢魁斗:「自然体でいいってば……!」
    空堀音芽:「あれ、違うかった?」
    空堀音芽:「雑誌で見たのはこんなんだったんだけどな」
    白沢魁斗:慌ててカメラを下ろす。
    白沢魁斗:「そういう写真はなんていうか……」
    白沢魁斗:「空堀さん、確かに似合いそうだけどさぁ……」
    白沢魁斗:もごもごと言い訳のようなことを言っている。
    空堀音芽:「……」
    空堀音芽:「見たいの?」
    白沢魁斗:「な、何言ってんの!?」
    白沢魁斗:思わず大きな声が出てしまい、慌てて声をひそめる。
    空堀音芽:「いやぁ、ワタシのグラビアみたいのかなって」
    白沢魁斗:「いや……駄目でしょ……。そりゃあモデルさんがそういう格好することはあるかもしれないけど……」
    白沢魁斗:「大学の同期とは流石にさ……。俺、空堀さんの彼氏でもないし……」
    空堀音芽:「んふへへははは」
    白沢魁斗:顔を真っ赤にしながら途切れ途切れの言葉で否定する。
    空堀音芽:「じゃあ、嫌なんだ」
    空堀音芽:すいっと部のテーブルに座って
    白沢魁斗:「嫌とかじゃないけどさぁ……!」困ったような顔で言う。
    空堀音芽:「空堀さん、白沢クンだったら別にいいかも」
    空堀音芽:くすくすと目を細めてみせる
    白沢魁斗:「へっ……!?」目を白黒させる。
    空堀音芽:甘い匂いが揺れて、愉快そうに体を揺らせていた
    空堀音芽:「んふへへへ……どーだろ?」
    白沢魁斗:「空堀さん、俺をからかってる?それとも本気……?」
    空堀音芽:「……どっちにでもできるよ」
    空堀音芽:「白沢クン次第でね」
    白沢魁斗:「待って。話が急すぎるって……」
    白沢魁斗:「そりゃあ空堀さん、めちゃくちゃ可愛いし……」
    白沢魁斗:「あ。彼氏とかいるんじゃないの?」
    白沢魁斗:「それだけ可愛ければさ……」
    空堀音芽:「んー」
    空堀音芽:「いないけど」
    白沢魁斗:「そう、なんだ」
    空堀音芽:あれが欲しい、といってそれを与えてくれる人を彼氏というのなら複数人
    白沢魁斗:安心したような、余計に困ったことになったような。そんな気持ちになる。
    白沢魁斗:「え、えっと。それじゃあさ……」
    空堀音芽:「うん?」
    GM:と、その時。
    GM:部室のドアが開き、数人の学生たちが入ってくる。
    写真部部長:「悪いな、遅くなって。今日の部活、始めるぞー」眼鏡の青年が正面に立って言う。
    白沢魁斗:「び、ビビった……」驚いて少しのけぞる。
    写真部部長:「あれ、空堀もいるじゃん。ちょうどよかった。今日は次の展示会の話をするつもりだったから」
    空堀音芽:「展示会?」
    写真部部長:「作品のテーマとか決めるからなるべく全員揃ってる時じゃないと。もうちょい人が集まったら始めるから」
    白沢魁斗:身をかがめて小さな声で言う。
    白沢魁斗:「空堀さん。さっきの話、また後で……」
    空堀音芽:「はーい」
    空堀音芽:ひらひらと白沢に手を振った
    白沢魁斗:ぎこちなく手を振り返す。
    白沢魁斗:それから、目を背けるように窓の外に視線を向けた。
    写真部部長:「じゃあ、部活始めていくぞー」
    空堀音芽:(作品のテーマ、面白いのにならないかなぁ)
    GM:キミにとっていつもの日常。サークル活動が緩やかに始まった。
    GM:シーン終了。
    GM:シナリオロイスは白沢魁斗に取得してください。
    GM:推奨感情はポジティブが好奇心、ネガティブが隔意ですが変えてもいいよ。
    空堀音芽:白沢くんに 〇好奇心/無関心で
    GM:無関心……
    GM:無関心!?
    GM:あの距離感で……
    GM:では、シナリオロイスも取ってもらったので改めてシーンは終了です!
    GM:折角なので、白沢の方のロイスも示しておきますか。
    GM:白沢は空堀さんにポジティブが好意、ネガティブが猜疑心で取得します。ポジティブが表です。
    GM:無関心だとは露知らず……
    GM:では、次のシーン。

    ミドル1


    GM:ここからはミドルフェイズに入っていきます。
    空堀音芽:おす
    GM:折角なのでオープニングのシーンの後。サークル活動が終わってから二人で話すシーンにしようと思います。
    空堀音芽:ご飯でも食べます?
    GM:おお。じゃあ、そうしますか。
    GM:大学の学食とその辺のカフェとどっちがいいかな
    空堀音芽:カフェにしようかな。知り合いに会わないし
    GM:学食はさすがに雰囲気がなさすぎるか
    GM:では、そうしましょう
    GM
    GM:写真部のサークル活動が終わった後。白沢に声をかけられたキミは、彼と一緒に大学の近くのカフェへとやってきていた。
    GM:お洒落な内装の店だが、夜の遅い時間のせいか客はまばらだ。
    白沢魁斗:「ここ良いお店だよね。前にゼミの奴らと来たんだ」
    白沢魁斗:話を逸らしているかのような口調だ。
    空堀音芽:「へぇ。お洒落でいいとこだね」
    空堀音芽:「覚えとこ」
    白沢魁斗:「料理も美味しいよ。特にパスタが美味い。量も多いし」
    空堀音芽:「そんなこと言われると悩むなぁ」
    空堀音芽:「あ、そうだ。シェアする?」
    白沢魁斗:「あー、女子っぽい」
    空堀音芽:「女の子ですー」
    空堀音芽:ぷんすこ
    白沢魁斗:「分かってるって。そういう意味じゃないよ」
    白沢魁斗:「男子で来るとあんまりそういうことしないからさぁ」
    白沢魁斗:「でも、ちょうど俺も頼むの迷ってたから良いかも」
    白沢魁斗:(こういう時、俺が出した方がいいんだよな。バイト代出たばっかりでよかった……)内心で手持ちの心配をする。
    空堀音芽:「じゃあ白沢クンの好きなパスタ」
    空堀音芽:「あとワタシがなんかもう一品決めていい?」
    白沢魁斗:「あ。もちろん! 好きなの選んで!」
    白沢魁斗:普段なら肉系のパスタを頼むところだが、迷った末に野菜と海鮮系のパスタを選ぶ。
    空堀音芽:「なにがいいかなぁ」
    空堀音芽:「ロコモコお願いしまーす」
    白沢魁斗:「お、いいね。美味そう。俺はこっちのパスタで!」
    白沢魁斗:「…………」
    白沢魁斗:料理が運ばれてくるまでの間、緊張した様子で何度も水を飲む。
    空堀音芽:「……ありがとね」
    白沢魁斗:「え。な、何が?」
    空堀音芽:「いや、遅いから送ってくれるものだと思って」
    空堀音芽:「そうじゃなかった?」
    白沢魁斗:「あ、ああ。それくらいはもちろん!」
    白沢魁斗:「空堀さんって実家だっけ?」
    空堀音芽:「ううん。一人暮らし」
    空堀音芽:「実家は京都」
    白沢魁斗:「実家、遠いな。そりゃあ大変だ」
    白沢魁斗:「じゃあ、後でアパートの場所教えてよ」
    白沢魁斗:「バイクあるから送っていくよ」
    空堀音芽:「はーい」
    GM:少しして綺麗に盛り付けられた料理がキミたちのテーブルに運ばれてくる。
    空堀音芽:(どこがいいかな。感覚的に)
    白沢魁斗:「えっと。それでさ……」話しにくそうに口を開く。
    空堀音芽:「んー?」
    白沢魁斗:「……空堀さん、俺のこと好きだったの? いつから?」
    空堀音芽:(……)
    白沢魁斗:緊張した様子で答えを待つ。
    空堀音芽:少し、考えて
    空堀音芽:「それって大事なこと?」
    白沢魁斗:「えっ」その言葉に面食らう。
    白沢魁斗:「ど、どういうこと?」
    空堀音芽:「そんなスイッチが入るみたいな感じではなかったかなって、空堀さん思うな」
    白沢魁斗:(付き合うとかそういう話はまだ早かったってことかな……)
    白沢魁斗:少し不安そうな顔でキミを見る。
    空堀音芽:「白沢クンのこと、いいなぁとは思うけど」
    空堀音芽:「いつからとか……」
    空堀音芽:「……恥ずかしいし」
    白沢魁斗:「あ、そっか。ごめん、俺の聞き方がデリカシーなかったよな……!」慌てて謝る。
    白沢魁斗:「いや、空堀さんの気持ちが分かっただけで十分だからさ……」
    空堀音芽:「……もう」
    白沢魁斗:「じゃ、じゃあさ。空堀さん」
    白沢魁斗:真っ直ぐにキミを見つめる。緊張しているのか瞬きの回数も増えている。
    白沢魁斗:「こういうの、男の方から言った方がいいと思うから言うんだけどさ」
    白沢魁斗:「俺と付き合わない?」
    白沢魁斗:「ど、どうですかね……」
    空堀音芽:「んふへへははは」
    白沢魁斗:「あ、あの。空堀さん……?」
    空堀音芽:そっ、とテーブルの上に置いた手が相手の手を握る
    白沢魁斗:「ひゃい!?」思わず変な声が出る。
    空堀音芽:「……」
    白沢魁斗:「……」
    空堀音芽:「じゃあ、音芽って呼んで?」
    白沢魁斗:「へっ……?」
    白沢魁斗:「い、いきなりそんな」
    空堀音芽:「特別な呼び方じゃなきゃヤダ」
    空堀音芽:「そういうのに、なりたいんでしょ?」
    白沢魁斗:「そう、だけど……」
    白沢魁斗:「わ、わかったよ」
    白沢魁斗:唾液を飲み込むと小さく喉が鳴った。
    白沢魁斗:「お、音芽」
    空堀音芽:「なぁに?」
    白沢魁斗:「や……」顔が真っ赤になる。
    白沢魁斗:「何でもないです……」
    空堀音芽:「じゃあ……ご飯食べる?」
    白沢魁斗:「あ。ああ……」
    白沢魁斗:フォークを手渡しながら思い至る。
    白沢魁斗:「あ、あれ。空堀さん、さっきの答え。そういうことでいいんだよな?」
    空堀音芽:「んー」
    空堀音芽:顔を寄せて
    空堀音芽:頬に唇が触れる
    空堀音芽:「……発送を持って返させて貰いまーす」
    白沢魁斗:「は……」赤い顔がさらに真っ赤になる。
    白沢魁斗:「ありがとう、空堀さん……。じゃなかった、音芽……」
    空堀音芽:「いえいえー」
    白沢魁斗:「じゃ、じゃあ。食べよっか」
    空堀音芽:「はーい」
    空堀音芽:ニギニギ。手を握りつつ
    白沢魁斗:「や、待って。空堀さん……!」
    白沢魁斗:「ここ、お店……!」慌てて言う。
    空堀音芽:「……嫌なの?」
    白沢魁斗:「嫌じゃ……ないけどさ……」
    白沢魁斗:「空堀さんはこういうの恥ずかしくないの……?」少し声を小さくして言う。
    空堀音芽:「恥ずかしさに勝る気持ちがあるかな」
    空堀音芽:「でも、うーんそうだなぁ」
    空堀音芽:「触るのは後でにしよっかな」
    空堀音芽:そう言って、手を離した
    白沢魁斗:「あ、後でって」
    白沢魁斗:(い、いや。手を握るだけだよな……)
    白沢魁斗:「ま、まあ歩きながら手を繋ぐとかなら俺もそんなに照れ臭くないし……」
    空堀音芽:「そうなんだ」
    白沢魁斗:「高校の時とか彼女いたことはあったから……」
    白沢魁斗:「俺、これから空堀さんのこと大切にするから。えっと、よろしくね。空堀さん」
    空堀音芽:「音芽」
    白沢魁斗:「やっぱまだ慣れないや」はにかむように笑う。
    白沢魁斗:「よろしくね、音芽」
    空堀音芽:「うん。よろしくね」
    GM:大学生向けのオシャレな喫茶店。二人はどこにでもいるカップルのように会話を交わした。
    GM:シーン終了。
    GM:ロイスの取得や感情変更、購入判定が可能ですよ!
    白沢魁斗:空堀さんへのロイスのネガティブ感情を猜疑心から不安に変えます。あまり疑わなくなりました。
    空堀音芽:ロイス変更はなし
    空堀音芽:購入はボデマにしとくか
    GM:無関心のままだ
    GM:余裕で買えそうだな
    空堀音芽:7dx+4>=12
    DoubleCross : (7DX10+4>=12) → 10[3,4,5,6,7,7,10]+6[6]+4 → 20 → 成功

    空堀音芽:おっけ
    GM:余裕で成功してる!
    GM:では、空堀さんはUGNボディアーマーを入手します
    GM:それでは、判定も終わりましたのでこのシーンは終了です!
    GM:次のシーン。

    ミドル2


    GM:次のシーンは、キミが白沢に家まで送ってもらうシーンになります。
    GM:家の近くまで着いたところで何か起きます。
    空堀音芽:野生化したチワワかな
    GM:かわいい
    GM:では、まずはシーンの描写からしていきますね。
    GM
    GM:店を出た頃には周囲はすっかり暗くなっていた。
    GM:白沢に道を教え、キミは彼とともに自宅の近くまでやってきた。
    白沢魁斗:「音芽の家ってこの辺?」
    空堀音芽:「うん。マンション」
    白沢魁斗:「へえ。結構いいところ住んでるんだ」
    白沢魁斗:「俺なんてボロアパートだよ」笑って言う。
    白沢魁斗:バイクを押しながらキミの隣を歩いている。
    空堀音芽:「別に満足してたらいいんじゃない?」
    空堀音芽:「ワタシは、防犯上マンションとかの方がいいけど……その分家賃かかるし」
    白沢魁斗:「あー、そっか。女子はそうだよな。それもそれで大変だ」
    白沢魁斗:「俺は金がないから学生向けの安アパートだけど、夜中に隣の部屋のギターが聞こえてきたりするしもう最悪だよ」
    空堀音芽:「そういう時、どうするの?」
    空堀音芽:「壁とか叩く?」
    白沢魁斗:「どうも出来ないよ~。壁ドンはさすがに申し訳ないし」
    白沢魁斗:「あとで管理会社に苦情入れたりするくらい?」
    空堀音芽:「あー」
    空堀音芽:「じゃあ遊びに行くの難しそうかな」
    空堀音芽:「ワタシのところに来た方が早い」
    白沢魁斗:「いや、それは……来るなら別に全然……」しどろもどろになりながら答える。
    白沢魁斗:(家に遊びにって早くないか? 大学生だとこんなもんなのかな……)
    空堀音芽:「なんでごにょごにょ言うんですかー?」
    白沢魁斗:「なんでってそりゃあさぁ」
    白沢魁斗:「い、いきなり部屋に行くとかは申し訳ないじゃん……!」
    GM:話しながら歩いてているうちに大きなマンションが見えてくる。
    白沢魁斗:「あ。音芽のマンションってここ?」
    空堀音芽:「そう」
    白沢魁斗:「それじゃあ、ここまでだね。また明日大学で」
    空堀音芽:「んー」
    空堀音芽:「明日の朝って早い?」
    白沢魁斗:「明日は一限目の講義は入ってないからゆっくりだよ」
    白沢魁斗:「早起き苦手だからあんまり一限の講義は入れないようにしてるんだよな。音芽は?」
    空堀音芽:「ワタシもそんな感じかな。一回生の時にかなり詰め込んだからそれ以降はゆるゆるって感じ」
    白沢魁斗:「あはは。やっぱりか。割とみんなそうだよね」
    空堀音芽:「じゃあ……宅飲みする?」
    空堀音芽:侵蝕上げます
    空堀音芽:空堀音芽の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (40 → 44)
    空堀音芽:空堀音芽の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (44 → 45)
    GM:上げてもらうの忘れてた。よかったです
    白沢魁斗:「宅飲み……空堀さんの部屋で!?」
    白沢魁斗:上ずった声で返事をする。
    空堀音芽:「他の人の部屋じゃ出来ないし……」
    白沢魁斗:「そりゃあ……空堀さ、……音芽とまだ話してたいのはそうだけど」
    白沢魁斗:「いいの? 俺たち、今日付き合い始めたばっかりなのに」
    空堀音芽:「ダメなの?」
    白沢魁斗:「音芽がいいなら……いいけど……」
    空堀音芽:「……あのね」
    白沢魁斗:「うん?」
    空堀音芽:「ワタシはワタシがいいと思うから提案するし」
    空堀音芽:「ワタシがしたいから聞いてることって多いから」
    空堀音芽:「だから、大丈夫だよ」
    白沢魁斗:「……ごめん。そうだよな。俺が悪かった」
    空堀音芽:「……節操がないとか思われるのは嫌だけど、どういうのが普通とか、ワタシあんまり分からないから」
    空堀音芽:「そう言う時は教えて欲しいかな」
    白沢魁斗:「いや、節操ないとかそんなこと全然思ってないって!」
    白沢魁斗:「ただ俺も大学に入ってから彼女と付き合ったことなかったから距離感がよく分からなくて」
    白沢魁斗:「だから、俺の方こそごめん! 色々まどろっこしかったよな!」
    空堀音芽:「別に……大事にしてくれてるって事だし……」
    空堀音芽:「あ、駐車場そこ」
    白沢魁斗:「そりゃあ……まあ……大事だよ……」
    白沢魁斗:「あ、うん」
    白沢魁斗:「あれ、お酒とか買いに行かなくていいの?」
    空堀音芽:「前に友達と飲んだ時のが残ってて」
    空堀音芽:「なんか欲しいのがあるなら買いに行こっか」
    空堀音芽:「どうする?」
    白沢魁斗:「ああ、そうなんだ。いや、いいよ。歩かせるのも悪いし」
    GM:では、その時。
    GM:夜の路地に獣のような咆哮が響き、《ワーディング》が展開される!
    空堀音芽:「あれ?」
    GM:キミの目の前に姿を現したのは異形の獣だ。さして脅威度の高くないジャームのようだが、放っておけば人に害を成すのは間違いない。
    白沢魁斗:「マジかよ。クソ、こんな時に……!」
    白沢魁斗:「空堀さん……!」庇おうと咄嗟にキミの方を振り向く。
    空堀音芽:「……やろっか」
    空堀音芽:「……これでも、エージェントだしね」
    白沢魁斗:「えっ。まさかキミも……!?」
    空堀音芽:「あそっか。言ってなかったね」
    空堀音芽:「ワタシ、エージェント」
    白沢魁斗:「エージェントってUGNの」
    白沢魁斗:「こんな偶然あるんだ……」
    白沢魁斗:「いや、待って。いくらUGNエージェントって言っても女の子だろ」守るようにキミの前に立つ。
    白沢魁斗:「音芽を危ない目に遭わせるわけにはいかないよ」
    空堀音芽:「じゃあ、後ろで援護してていい?」
    空堀音芽:「ワタシだけ安全ってのも良くないしね」
    白沢魁斗:「うん。そうしてくれ!」片腕がくすぶるように燃え上がる。
    GM:ここで、キミは完全に白沢に任せてもいいし、自分でもジャームと戦っても構いません
    空堀音芽:いい女の顔するために戦いましょう
    GM:OK!
    GM:では、判定をしてもらおう
    GM:空堀さんは交渉攻撃型なので、エフェクトを組み合わせた〈交渉〉判定で達成値15以上出せればジャームを無事に倒すことができるぞ
    空堀音芽:はーい
    GM:判定に失敗した場合はジャームからの攻撃を喰らうことになる!
    空堀音芽:《コンセントレイト:ソラリス》《抗いがたき言葉》
    空堀音芽:空堀音芽の侵蝕率を4(→ 4)増加 (45 → 49)
    空堀音芽:7dx8+4
    DoubleCross : (7DX8+4) → 10[2,4,4,7,8,8,10]+3[2,3,3]+4 → 17

    GM:お見事!
    GM:判定は成功!キミは無傷でジャームを撃退することができるでしょう!
    GM:ジャームに飛びかかっていった青年は燃え上がる腕を振り下ろし、ジャームに一撃をくわえる。
    GM:獣が大きくよろめき、うめき声を上げる。
    白沢魁斗:「よし、この調子なら……!」
    空堀音芽:《快楽の香気》で予め対象に薬を吸わせ
    空堀音芽:そして、次に放つ薬物によって敵に幻覚を見せる
    GM:獣の動きが急に乱れ始める。
    空堀音芽:恐ろしいのは、その幻覚を脳が現実と錯覚することだ
    GM:獣は混乱したような雄叫びをあげる。
    空堀音芽:……獣が見たのは、体内で内臓がちぎれる幻覚だった
    GM:獣は脅えたような絶叫とともに倒れ伏す!
    白沢魁斗:「これは……いったい何が起きて……」
    白沢魁斗:「す、すごいな。空堀さん……」腕の炎が消えていく。
    空堀音芽:「このくらいはね」
    空堀音芽:「でも、格好良かったよ」
    空堀音芽:「やるじゃん」
    白沢魁斗:「い、いや、俺なんて全然……!」
    白沢魁斗:「あ。つーか、またやったな」上着の腕の部分が燃えカスのようになっている。
    GM:絶命したジャームの体はキミたちの見ている前でどろどろと溶けて消えていく。
    白沢魁斗:「でも、音芽に怪我がなくてよかった」
    白沢魁斗:「で、どうしよ。宅飲みなんて気分じゃなくなっちゃった?」苦笑いして言う。
    空堀音芽:「ううん」
    空堀音芽:「……もっと一緒にいたくなったかな」
    空堀音芽:そう言って、身を寄せる
    白沢魁斗:「……そっか。俺ももっと色々話したいことできたし」
    白沢魁斗:震える手を伸ばし、ぎこちなく手を握る。
    空堀音芽:「……ん」
    空堀音芽:「……行こっか」
    白沢魁斗:「うん」小さく頷く。
    空堀音芽:手を握り、少し背伸びをして
    空堀音芽:「ん」
    空堀音芽:唇が触れる。頬ではなく、唇に
    空堀音芽:「行こ」
    白沢魁斗:「…………っ」驚いたように体が少し跳ねる。
    白沢魁斗:「あ、あのさ!」
    白沢魁斗:「俺、本気で音芽のこと好きかも」
    白沢魁斗:熱のこもった声でキミに言う。
    空堀音芽:「本気以外で好きになられても困りますー」
    白沢魁斗:「からかわないでよ。……行こっか」
    GM:キミたちはマンションの部屋に向かって歩き出す。
    GM:シーン終了。
    GM:ロイスの取得や感情変更、購入判定が可能です。
    白沢魁斗:空堀さんへのロイスのポジティブを純愛、ネガティブを執着に変えます。ポジティブが表です。
    空堀音芽:うーん。Pを〇興味に変更
    空堀音芽:購入はいいや
    GM:了解です。
    GM:では、改めてシーンは終了です!
    GM:次のシーン!

    ミドル3


    GM:次は、キミのマンションで宅飲みをするシーンになります。
    GM:ダイスを振って侵蝕率を上げてください。
    空堀音芽:空堀音芽の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (49 → 50)
    空堀音芽:平常心
    GM:全然上がらん
    GM:本当に一切興奮してないのかも
    GM
    GM:キミは、白沢を連れて自宅のマンションへとやってきた。
    GM:白沢はどこか居心地が悪そうに少し離れた場所に座る。
    白沢魁斗:「音芽、その年でエージェントって絶対大変だよね。何か俺に手伝えることがあったらいつでも言ってよ」
    空堀音芽:「うーん、でもイリーガルだからねぇ」
    空堀音芽:部屋は綺麗に片付いている
    空堀音芽:週に一度、清掃するための業者を読んでいるからだ
    空堀音芽:本当の住処はここでは無い
    白沢魁斗:「学校のこととか写真部の活動とかがあったからあんまりUGNには関わってこなかったけど」
    白沢魁斗:「でも、もし音芽の力になれるなら少しそっちの比重を多くしてもいいと思うし」
    空堀音芽:「ほんと?」
    白沢魁斗:「勿論。せっかくオーヴァードの力があるんだし。誰かのためになれるならさ」
    空堀音芽:「嬉しい」
    空堀音芽:そう言って、酎ハイの缶のプルタブを上げる
    空堀音芽:「……なかなかね、やることが多くて」
    白沢魁斗:同じように缶チューハイを開ける。
    白沢魁斗:「だよね。大学に通いながらなんて」
    白沢魁斗:「バイトしながら講義受けるだけでも大変なのにさ」
    空堀音芽:「……こうしないとダメだから」
    白沢魁斗:「偉いな。そんなに使命感があるんだ」
    白沢魁斗:「俺、自分がオーヴァードに覚醒した時もそこまで真剣に考えなかったな。自分が情けなくなるよ」
    空堀音芽:「……んー」
    空堀音芽:「ワタシはなんだかんだそういうのが出来るからね」
    空堀音芽:「出来る人がやらないと。誰でも出来ることじゃあないから」
    白沢魁斗:「いや、すごいことだって。怖いし、危ないし。普通にやれることじゃないって」
    白沢魁斗:話しながら缶チューハイを一口飲む。
    空堀音芽:「……でも、疲れる時もあるよ」
    白沢魁斗:「そりゃあそうだよな。それは仕方ないと思うよ」
    白沢魁斗:「……音芽だって普通の女の子なわけだし」
    空堀音芽:「そういうこと言ってくれるの、白沢クンくらいかも」
    空堀音芽:「……そっち行っていい?」
    白沢魁斗:「……うん。いいよ」一瞬だけ迷ってから答える。
    空堀音芽:肩が触れ合う距離
    白沢魁斗:思わず身を固くする。自分の心臓の鼓動が早くなるのが分かる。
    空堀音芽:「……緊張してる?」
    白沢魁斗:(近くで見るとやっぱりめちゃくちゃ可愛いな……)
    白沢魁斗:「す、少し」
    空堀音芽:「んふはは。可愛い」
    白沢魁斗:「可愛いって何だよ……」
    白沢魁斗:抗議するような口調で言う。
    空堀音芽:「可愛いは可愛いだよ」
    空堀音芽:「でもほら、女の子の可愛いは格好いいより上かも?」
    白沢魁斗:「えー、分かんねえ。男は格好良いって言われる方が嬉しいよ」
    白沢魁斗:「つーか、可愛いのは音芽の方じゃん……」
    空堀音芽:「可愛いって言うのはねぇ、格好いいとは違う評価軸で、変動しにくいんだよねぇ」
    空堀音芽:「ワタシ可愛い? どこが?」
    白沢魁斗:「なるほど? 分かるような分からないような……」
    白沢魁斗:「いや、だって音芽はめちゃくちゃ美人だし。可愛いよ」
    白沢魁斗:「最初に会った時、こんな綺麗な人なんて初めて見たって思ったもん」
    空堀音芽:「どこがって」
    空堀音芽:「可愛いって言われるのは嬉しいけど、具体的にー」
    白沢魁斗:「ぐ、具体的にって」
    白沢魁斗:ちらりとキミの方に視線を向ける。
    白沢魁斗:「瞳も綺麗だし。肌もきめ細かくてアイドルみたいだし。あと、笑い声も可愛いし」
    白沢魁斗:「そ、そんな感じかな」
    空堀音芽:「ふうん」
    白沢魁斗:「気に入らなかった……?」
    空堀音芽:「だから、グラビアも見たくなっちゃった?」
    空堀音芽:また、顔を寄せる
    白沢魁斗:「そ、そんな話してないだろ……!」
    白沢魁斗:「だから……近いって……」
    白沢魁斗:必死に顔を背ける。
    白沢魁斗:誤魔化すように缶チューハイを一口飲む。
    空堀音芽:「……いいんだよ? 隠さなくても」
    空堀音芽:耳元で囁く
    空堀音芽:「ワタシ、いいよ?」
    白沢魁斗:アルコールのせいだろうか。思考が少しずつ鈍っていくのが分かる。
    白沢魁斗:「音芽……」躊躇いがちに視線を向ける。
    空堀音芽:「なぁに?」
    白沢魁斗:「…………」頬が上気している。
    白沢魁斗:「音芽の服の下、見たい」
    空堀音芽:「……」
    空堀音芽:「……いいよ」
    白沢魁斗:震えるように小さく頷く。
    白沢魁斗:「どう、すればいい?」
    空堀音芽:「……脱がせたいなら、まぁ」
    空堀音芽:「そうしてくれたらいいけど」
    白沢魁斗:「いや。それはさすがに……」
    白沢魁斗:「じゃあ。待ってる、から……」
    白沢魁斗:カバンをあさって一眼レフカメラを取り出すと、視線を逸らす。
    空堀音芽:風呂場に向かう
    白沢魁斗:「…………」じっとしたまま身じろぎもせずに待つ。
    白沢魁斗:もう缶チューハイを飲む気も起きない。
    空堀音芽:(あー……思ったよりだったかな……)
    空堀音芽:(まぁ、しょうがないよね。うんうん。そういうものだし)
    空堀音芽:子供のように、大人のように、空堀音芽の世界は限りなく自由で奔放だ
    空堀音芽:(好きにさせてあげよ)
    空堀音芽:服を脱ぎ、それを洗濯機に放り込む
    空堀音芽:そして、下着姿のまま部屋に戻っていく
    白沢魁斗:彼女の気配を感じ、びくりと体が跳ねる。
    白沢魁斗:ゆっくりと視線をそちらに向ける。
    空堀音芽:黒いレースの下着の下に真っ白な肌の肢体がある
    空堀音芽:綺麗なボディラインはそれこそ雑誌の表紙にいてもおかしくないくらいだった
    白沢魁斗:乾いた喉に唾液を押しやる。
    白沢魁斗:「……綺麗だ。すごく綺麗」
    白沢魁斗:「どんな芸術よりも綺麗だと思う」
    白沢魁斗:「……撮っていい?」
    空堀音芽:「……どうぞ」
    空堀音芽:「なんか、ポーズとる?」
    白沢魁斗:「ポーズ……」
    白沢魁斗:「いや、音芽のしたいようにしてくれれば……」熱に浮かされたように答える。
    白沢魁斗:「部室でしたみたいなのでもいいし……」
    空堀音芽:言われて胸を強調するようなポーズをとる
    白沢魁斗:「あ……」視線が揺れる。
    白沢魁斗:慌ててカメラを構え、レンズを向ける。
    GM:カシャリ、カシャリと。シャッターを切る音が部屋の中に響く。
    空堀音芽:「最近のグラビアとか、週刊誌のやつ過激だよね」
    白沢魁斗:「だね。いや、そんなに見てるわけじゃないけど」
    空堀音芽:「見てるんじゃん」
    白沢魁斗:「ち、違うって。俺は綺麗なものが撮りたいだけだから。そういう過激なやつは別に……」
    白沢魁斗:「雑誌とか見てると目に入っちゃうことあるじゃん……」カメラのピントを調整しながら言い訳している。
    空堀音芽:「別に素直になればいいのに」
    空堀音芽:足を開いたポーズをとる
    白沢魁斗:「お、音芽さん」
    白沢魁斗:「…………」
    白沢魁斗:「違う。俺は、綺麗なものが撮りたくて……」
    白沢魁斗:「父さんみたいな立派なカメラマンに……」
    白沢魁斗:震える手でカメラを握る。
    空堀音芽:「立派だよ」
    白沢魁斗:「だ、だって。こんなこと……」
    白沢魁斗:視界の端に少女の姿を捉える。
    空堀音芽:「悪いことじゃあないよ。だってこれだってカメラマンの仕事でしょ?」
    空堀音芽:「ね?」
    白沢魁斗:「そりゃあ……そうかもしれないけど……」
    空堀音芽:「……不安なこととかあるの?」
    空堀音芽:「いいよ。ワタシに話してくれても」
    白沢魁斗:「だ、だってこんなこと……」
    白沢魁斗:「写真を……俺の夢を自分の欲望で汚してるみたいで……」
    白沢魁斗:「や、やっぱり間違ってるんじゃ……」
    白沢魁斗:喉がカラカラだったことを思い出し、酒の缶へと手を伸ばす。
    空堀音芽:「キレイなモノを撮りたいのも、欲望だよ」
    空堀音芽:そう言って、傍にしゃがみ込む
    空堀音芽:「だから、ワタシはそれを肯定してあげる」
    白沢魁斗:酒の缶をつかもうとした手が空を切る。
    空堀音芽:「それじゃあダメ?」
    白沢魁斗:「父さんの理想に追い付こうとするのも欲望なのかな」瞳の焦点は定まっていない。
    空堀音芽:「ワタシはそう思うけど、欲望は悪いことじゃあないよ」
    空堀音芽:「欲望は嫌?」
    空堀音芽:するり、と相手の身体を抱きしめる
    白沢魁斗:「ぁ……」安堵したように息を吐く。
    白沢魁斗:「俺、欲望は汚いものだと思ってたから……」
    空堀音芽:「そんな事ないよ」
    白沢魁斗:「そう、なのかな」
    空堀音芽:「みんな欲望の為に頑張ってるんだから」
    白沢魁斗:「みんな……?」
    空堀音芽:「贅沢したいからお金を稼ぐし、モテたいから身なりに気を使うし」
    空堀音芽:「酔いたいからお酒を飲むんでしょ」
    白沢魁斗:「そ、っか」
    空堀音芽:「欲求があることは、おかしくないしダメじゃあないよ」
    空堀音芽:「ね?」
    白沢魁斗:「…………」
    白沢魁斗:「俺、音芽の綺麗なところもっと見たい」
    白沢魁斗:「お願い。さっきのもう一度」
    白沢魁斗:虚ろな瞳でキミを見つめる。
    空堀音芽:また、キスをして
    空堀音芽:「お酒飲んじゃったから、もう帰れないね」
    空堀音芽:そう言って、言われた通りにポーズをとる
    白沢魁斗:「あ、そっか。バイク、押して帰らなきゃ……」呟くように言う。
    白沢魁斗:カメラを向け、レンズ越しに女の脚を覗く。シャッターを切る。
    GM:カシャリ、カシャリと何度もシャッターの音が響く。
    白沢魁斗:「足、もっと開いて」
    空堀音芽:言われた通りに足を開く
    白沢魁斗:同じようにシャッターの音が響く。
    白沢魁斗:何度も注文を付けながら、キミの肉体をカメラに収める。
    空堀音芽:「キレイに撮れてる?」
    空堀音芽:緑の目を細めながら見つめている
    白沢魁斗:カメラのモニター画面に映る写真を確かめる。
    白沢魁斗:ピンボケしていたり、顔が見切れていたり。体の一部にだけフォーカスしていたり。そんな写真ばかりだ。
    白沢魁斗:「……うん。すごく綺麗」
    空堀音芽:撮られることに慣れているということは、ある程度レンズの位置などで推測できる
    空堀音芽:その写真の出来上がりはそんなに自分の想定とズレていないはずだ
    空堀音芽:「いいじゃん」
    白沢魁斗:「ああ。撮影は順調だから安心して」
    空堀音芽:それを知った上で、そう吐いて
    空堀音芽:「まだ撮る?」
    白沢魁斗:「うん。次なんだけどさ」
    白沢魁斗:「下着、外せる?」
    白沢魁斗:もはや自分でも何を言っているのか分からないのかもしれない。ただ自らの欲だけを口にする。
    空堀音芽:「下着?」
    白沢魁斗:「うん。ヌードの写真が撮りたくて」
    白沢魁斗:「さすがにマズイか……」
    空堀音芽:「いいよ」
    空堀音芽:「でも、白沢クンだけだよ」
    白沢魁斗:「……ありがと」
    白沢魁斗:「うん。そりゃあ他の人に見せたりしないよ」
    空堀音芽:「それに、ワタシも恥ずかしいからさ」
    空堀音芽:「……その分埋め合わせてくれる?」
    白沢魁斗:「埋め合わせって……?」
    空堀音芽:「うーん」
    空堀音芽:「今夜はワタシのこと、たくさん愛してくれる、とか?」
    白沢魁斗:「そ、それって。どういう……」
    空堀音芽:「……言わなきゃ、ダメ?」
    白沢魁斗:「音芽さん……」
    白沢魁斗:「分かった。あの、俺、初めてだけど」
    白沢魁斗:「音芽さんを満足させられるように頑張るから……」
    空堀音芽:「……ん」
    空堀音芽:おずおずと下着に手をかけて
    空堀音芽:それが、床に落ちた
    白沢魁斗:カメラを構えたまま緊張した様子でそれを見守る。
    空堀音芽:「……どうぞ 」
    白沢魁斗:「……音芽さん。ビックリするくらい綺麗だ」
    白沢魁斗:レンズ越しに透き通るような白い肌が見える。何度も、何度もシャッターを切る。
    空堀音芽:「ありがと」
    白沢魁斗:シャッターを切りながら位置を変え、そのうち少女のすぐそばでカメラを向ける。
    白沢魁斗:「音芽さん……」喉はカラカラで、声も上手く出ない。
    空堀音芽:「なあに」
    白沢魁斗:「いや……」
    白沢魁斗:「カメラマンがモデルに手を出すなんてどうかしてるよなって思って……」
    空堀音芽:「んふへへははは」
    空堀音芽:「いいじゃない。両者合意なら」
    空堀音芽:「……そろそろ、いい?」
    白沢魁斗:「そろそろ、って」レンズ越しに少女の端正な顔立ちが覗く。
    空堀音芽:「……切なくなってきたから」
    空堀音芽:「撮影がもう大丈夫なら」
    空堀音芽:「ワタシは……いいよ?」
    白沢魁斗:「ぁ……」
    GM:ガシャン、とカメラが床に落ちる。
    白沢魁斗:少女の肩に手をかける。
    白沢魁斗:「音芽さん、俺……」
    白沢魁斗:ぎこちない手つきで少女の体を抱きしめる。
    白沢魁斗:(暖かい。柔らかい。頭が変になりそう……)最早まとまった思考をすることもできない。
    空堀音芽:「……あ」
    空堀音芽:「我慢しないで」
    空堀音芽:「……好きにしていいよ」
    空堀音芽:そう囁いた
    白沢魁斗:わずかに残った理性が完全に消し飛ぶ。
    白沢魁斗:自分の衣服を乱暴に脱ぎ捨て、今度は強く少女を抱きしめた。
    GM:----
    GM:朝の日差しが窓から差し込む。
    GM:シーツにくるまっていた青年が身を起こす。
    白沢魁斗:「頭、痛っ……今何時だ。ってか、ここは……」
    白沢魁斗:呆けた様子で周囲を見渡す。
    空堀音芽:「結構いい時間だね」
    白沢魁斗:「音芽さん……」昨夜の記憶が頭によぎり、青ざめる。
    白沢魁斗:「ご、ごめん!俺……!」
    白沢魁斗:みっともない格好の自分の姿に気付き、慌てて衣服を探す。
    空堀音芽:「別にいいよ」
    空堀音芽:「お酒も入ってたしねぇ」
    白沢魁斗:「それは……うん……申し訳ない……」
    白沢魁斗:座り込んで、汚れたカメラを拭いている。
    白沢魁斗:「あ、あのさ。音芽さん」
    空堀音芽:「ん?」
    白沢魁斗:「これからも普通に俺と付き合ってくれるかな……?」
    空堀音芽:「んー……白沢クンがいいなら」
    空堀音芽:「まぁ誘ったのはワタシだしね」
    白沢魁斗:「俺が嫌なわけないじゃん。よかった。昨日、その、色々しちゃったから嫌われたかと思って」
    空堀音芽:「ううん。別に。すごかったね。サークルの時とは違う人みたいだったし」
    白沢魁斗:「やめてくれよ。恥ずかしい……」
    白沢魁斗:「……音芽さんも、すごく可愛かった」
    空堀音芽:「でもやっぱりコンビニ寄っておけばよかったね」
    白沢魁斗:「そ、そうだね。本当にごめん……」
    空堀音芽:「んふははは。嘘嘘。空堀さんそういうの大丈夫だから」
    白沢魁斗:「いや、自分の体はもっと大事に……俺が言うことじゃないけどさ……」
    空堀音芽:「お仕事する以上、コントロール出来るものはしないとね」
    白沢魁斗:「いや。うん。次はちゃんと買っておく……」ちらりとキミの方を見て言う。
    空堀音芽:普通に全裸体である
    白沢魁斗:女の均整の取れた裸体が視界に入り、思わず息を飲む。
    白沢魁斗:(これ以上ここにいたらまたおかしくなりそうだ。早く帰ろう……)
    空堀音芽:「カメラ、大丈夫だった?」
    白沢魁斗:「あ、うん。ちょっと汚れちゃっただけ。平気」
    白沢魁斗:「今日はもう大学に間に合わないし、着替えたら帰るね」
    白沢魁斗:そそくさと服を着始める。
    空堀音芽:「あ、待って待って」
    白沢魁斗:「どしたの?」
    空堀音芽:ベッドから降りて立ち上がり、両腕を広げて
    空堀音芽:「おいで」
    白沢魁斗:ぽかんとした顔をする。
    白沢魁斗:(本気でマズイって分かってるのに……)
    白沢魁斗:ふらふらと立ち上がり、キミのもとに向かう。
    白沢魁斗:「……ハグ?」
    空堀音芽:「それ以外があるならどうぞ?」
    白沢魁斗:ぎゅっと抱きしめるとキミの髪を撫でる。
    白沢魁斗:「お、音芽さん」
    空堀音芽:(あ、しまった。あゆみちゃんにお弁当作ってない……まぁ文句は言わないでしょ)
    空堀音芽:「なぁに?」
    白沢魁斗:「最後にもう一回だけしていい?」
    白沢魁斗:「駄目かな。お願い」まるで子供のように懇願する。
    空堀音芽:「一回だけだからね」
    白沢魁斗:「う、うん」浮かれたように喜びの声をあげる。
    白沢魁斗:少女にむしゃぶりつくような口付けを始める。
    空堀音芽:(次の案件のメンバー選出っていつまでだっけ……蘭子に……あぁ、しまった)
    空堀音芽:「んん……もう……」
    空堀音芽:結局、一回で済まない気はする
    空堀音芽:ただ、ここで一回で済ませておけばより深く自分を脳の奥に打ち込めるような気がしてる
    GM:行為が終わった後、青年は足元で懇願するようにキミを見上げる。
    白沢魁斗:「音芽さん。お願い。もう一回だけ……」
    空堀音芽:心(おもちゃ)遊びは自分の欲求との勝負だ
    空堀音芽:「だーめ」
    空堀音芽:「……これ以上は今度」
    空堀音芽:「一人でする分には何も言わないけど……ね?」
    白沢魁斗:「うん。分かった……」青年は虚ろな瞳でキミを見つめて答えた。
    GM:シーン終了。
    GM:ロイスの取得や感情変更、購入判定が可能です。
    白沢魁斗:音芽さんへのロイスのネガティブを偏愛に変更します。
    白沢魁斗:感情自体はポジティブの純愛が表のまま。
    空堀音芽:白沢くんへのロイスを 結構上手い/〇無関心に変更
    GM:ひえっ……
    空堀音芽:暇だからブルゲチャレンジしよ
    GM:結局無関心だ……
    GM:すごい暇つぶし
    空堀音芽:7dx+4>=20
    DoubleCross : (7DX10+4>=20) → 10[1,4,4,5,5,7,10]+9[9]+4 → 23 → 成功

    GM:せ、成功してる!
    GM:何だ、この女
    GM:では、音芽さんは薬物を手に入れました
    空堀音芽:あゆみちゃん、シャブあったよ
    GM:報告しないで
    GM:では、改めてシーンは終了です!
    GM:次のシーン。

    ミドル4


    GM:次は、写真部の人間関係が徐々に気まずくなり始め、白沢から相談を受けるシーンになります。
    GM:音芽さんはダイスを振って侵蝕率を上げてください
    空堀音芽:空堀音芽の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (50 → 54)
    GM:徐々に上がってきた
    GM:では、場所はひとまず大学の構内からスタートしますね。
    GM
    GM:キミが写真部の白沢との交流をしてから一週間ほど経ち。
    GM:キミが大学の構内を歩いていると白沢から声をかけられた。
    GM:切羽詰まった様子の茶髪の青年は頬にガーゼを付けている。怪我でもしたのだろうか。
    白沢魁斗:「あ、音芽さん。よかった、会えて」
    GM:あれ以後、彼からは「次はいつ会えるか」といった内容のLINEが頻?に届いたりしていた。
    空堀音芽:「どうしたのその顔」
    白沢魁斗:「……部長に殴られた」頬を撫でながら言う。
    空堀音芽:「喧嘩?」
    白沢魁斗:「喧嘩っていうか逆恨みだよ。嫉妬なのか思い込みなのか分からないけどさ」
    白沢魁斗:「そのことで相談があるんだけど。音芽さん、今日って時間ある?」
    空堀音芽:(んー……あ、あー)
    空堀音芽:「あるけど」
    白沢魁斗:「よかった。じゃあ、どこかで話そっか」
    白沢魁斗:「デリケートな話題だし、人に聞かれないようなところがいいんだけど……」
    白沢魁斗:「空き教室でも行こっか。それとも大学の外の方がいいかな」
    空堀音芽:「……んー」
    空堀音芽:(この場合、大学の外の方が安全といえば安全なんだけど。場所を探すのもどうかな……)
    空堀音芽:「空き教室で白沢クンが大丈夫ならそこで」
    空堀音芽:「人に見られる可能性があるから、カラオケとかワタシの部屋でもいいよ」
    白沢魁斗:「別に話を聞かれなきゃいいだけだから、人が通りかかるくらいはいいよ」
    白沢魁斗:「それじゃあ、その辺の空き教室でも入ろっか」
    空堀音芽:「じゃあ空き教室にしよっか。向こうの教室今日はもう講義ないから空いてるよ」
    白沢魁斗:「あ、よく知ってるね。じゃあ、そっちに行こう」
    GM:キミは彼とともに空き教室に入る。
    GM:白沢は適当な机に腰かける。
    白沢魁斗:「聞いてよ、音芽さん。この間、サークルに行ったら部長に言いがかりを付けられてさ」
    空堀音芽:(言いがかりじゃないと思うけどなぁ)
    空堀音芽:「言いがかり?」
    白沢魁斗:「そう、俺が音芽さんと二人で一緒にいるのを見たって言って。俺の女に手を出すなって急にキレられたんだ」
    白沢魁斗:「俺も少しムカついたから『音芽さんは俺の彼女だ』って言い返したんだ」
    白沢魁斗:「そしたら『俺の彼女を取るつもりか』って殴られてさ」
    空堀音芽:「そりゃそうだよ大変だったね
    白沢魁斗:「本当に散々だよ。全然意味分かんないし」
    白沢魁斗:「音芽さん、部長に何か優しく声かけたりした? それで勘違いしてるのかな」
    白沢魁斗:不安げな様子でキミの答えを待つ。
    空堀音芽:覚える気がないので正直おぼろげだ
    空堀音芽:ただ、確実に肉体関係はあると思われた
    空堀音芽:「……実は、サークルの飲み会で」
    白沢魁斗:「え。なんかあったの?」
    空堀音芽:伏し目がちでアンニュイな表情、考えるよりも先にそれを実行している
    白沢魁斗:「それってまさか……」
    空堀音芽:本能。空堀音芽の根本にある歪み。誰も知らない、ほの暗い部分
    空堀音芽:「……ワタシ、その……」
    白沢魁斗:「音芽さん、無理やり何かされたんじゃ……」
    空堀音芽:「……その時だけ、なんだけど」
    白沢魁斗:「いや、だって。飲まされてたんだろ。そんなの音芽さんは悪くないよ」
    白沢魁斗:「そうだよ。悪いのは部長の方だろ」
    白沢魁斗:「それ以来は何もなんだよな、音芽さん……?」
    空堀音芽:「ない。ほんとに、ないから……」
    白沢魁斗:「よ、よかった。信じるよ……」
    白沢魁斗:「けど、許せないのは部長だよ。そんなことで彼氏面して俺を悪者扱いしてさ」
    白沢魁斗:「音芽さんに誤解を解いてもらおうかと思ってたんだけど、そんなの頼むのは流石に申し訳ないな……」
    白沢魁斗:「部長のことは俺が自分でなんとかしてみる。だから音芽さんは心配しないで」
    空堀音芽:「ごめんね、ワタシのせいで……」
    空堀音芽:男の体に身を寄せる
    白沢魁斗:「いや。音芽さんは悪くないよ……!」少女の体を優しく抱き留める。
    白沢魁斗:「俺の方こそ話したくないことを無理に話させてごめんね」
    空堀音芽:「……ううん。大丈夫」
    空堀音芽:相手の体を抱きしめ返す
    空堀音芽:柔らかな体が相手の体に触れて少し潰れていく
    白沢魁斗:少女の体の感触を感じると、瞬間に夜の記憶が想起される。
    白沢魁斗:(ぁ。これ、ヤバい……)
    白沢魁斗:慌ててその体を優しく突き離す。
    白沢魁斗:「じ、時間取ってくれてありがとう、音芽さん」
    白沢魁斗:「サークルのことは俺がちゃんと解決するから。心配しないでね」
    空堀音芽:名残惜しそうに手が空をひっかく
    白沢魁斗:荒い息を吐き、立ち上がる。
    白沢魁斗:「それじゃあ、俺バイトとかもあるから今日はこれで……!」
    空堀音芽:「あ、うん」
    白沢魁斗:「何かあったら報告するからね。また!」慌てた様子で教室を出ていく。
    空堀音芽:「頑張ってね」
    GM:キミは1人で空き教室に残される。
    空堀音芽:「うーん。またやっちゃったなぁ」
    GM:----
    GM:次の日。同じ空き教室。同じような時間。
    GM:キミは再び白沢とともにここを訪れていた。
    GM:隣り合って座る青年は心なしか昨日よりも落ち込んでいた。
    白沢魁斗:「あ、あのさ音芽さん……」
    空堀音芽:「ん?」
    白沢魁斗:「昨日あの後たまたま部長と会ったから話したんだ……」
    白沢魁斗:「……一度何か間違いがあったみたいだけど、音芽さんは今は俺と付き合ってるんだって」言葉を濁しながら語る。
    白沢魁斗:「そしたら、一度だけじゃないって……」
    白沢魁斗:「しかも、誘ってきたのも音芽さんからだって言うんだ」
    白沢魁斗:「部長が?を吐いてるだけだよな……?」蒼ざめた顔色でキミに問いかける。
    空堀音芽:「……白沢クンはワタシがそんな女に見えるの……?」
    白沢魁斗:「い、いや。まさか。そんなわけないじゃん!」
    白沢魁斗:「で、でも。確かに俺との時も声をかけてくれたのは音芽さんからだったし……」
    白沢魁斗:「もしかしたらって思っちゃって……」
    空堀音芽:「……」
    空堀音芽:「……ワタシ、帰る」
    白沢魁斗:「お、音芽さん!」
    空堀音芽:「なに」
    白沢魁斗:慌ててキミの手を引く。
    白沢魁斗:「ごめん。音芽さんを疑ったりして。そんな人じゃないって分かってるのに」
    空堀音芽:「……じゃあ」
    白沢魁斗:「……?」
    空堀音芽:「ちゃんとワタシのこと信じてるって、示してくれる……?」
    白沢魁斗:「そりゃあ勿論。俺は音芽さんのこと大切に思ってるから」
    白沢魁斗:「言ったろ。部活の揉め事だって必ず俺が解決してみせるって」
    空堀音芽:「……ほんと?」
    白沢魁斗:「本当だよ。こんなのもう二、三発殴られたってなんともないね」ガーゼの貼られた頬を指で弾きながら言う。
    空堀音芽:「……ありがとう」
    空堀音芽:ぐ、っと唇を重ねる
    白沢魁斗:「お礼を言われるようなことじゃ……っ」
    空堀音芽:舌をねじ込み、毒を流し込むように己を相手に刻み込む
    空堀音芽:「……頑張ってね」
    白沢魁斗:「んっ……」思わぬ不意打ちにクラクラするような酩酊感を覚える。
    白沢魁斗:「……うん。俺に任せて」どこか熱に浮かされたような表情で言う。
    空堀音芽:「……うん」
    白沢魁斗:「音芽さん。愛してるよ」
    空堀音芽:「ありがと」
    GM:青年はうっとりとした表情でキミを見つめると去っていく。
    空堀音芽:「……蘭子とパフェ食べに行こ」
    GM:キミが興味なさそうに呟いたところでこのシーンは終了だ。
    GM:ロイスの取得や感情変更、購入判定が可能です。
    空堀音芽:ロイス変更なし
    空堀音芽:クリスタルシールドって購入32でしたっけ
    白沢魁斗:ネガティブ感情を狂信に変更して、ネガティブを表にします。
    GM:クリシーは購入25ですね
    GM:さすがに難易度高いぞ
    空堀音芽:じゃあ挑戦
    空堀音芽:7dx+4>=25
    DoubleCross : (7DX10+4>=25) → 10[3,3,5,8,9,10,10]+4[3,4]+4 → 18 → 失敗

    GM:お、惜しい!
    GM:いいところまでいった
    空堀音芽:財産点で買えるけどいいや
    GM:捨てた
    GM:では、改めてシーンは終了です!
    GM:次のシーン。

    ミドル5


    GM:次は、サークルの揉め事が取り返しの付かないことになり、キミが白沢に呼び出されることになるシーンです。
    GM:場所は……夜の公園とかにしようかな。
    空堀音芽:うす
    GM
    GM:キミが相談を受けてから一週間ほど後。
    GM:白沢から「大事な話がある」と呼び出されたキミは重い腰を上げて大学の近くの公園へとやってきた。
    GM:音芽さんは侵蝕率を上げてシーンに登場してください。
    空堀音芽:空堀音芽の侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (54 → 59)
    GM:夜の公園。ひと気のないその場所で白沢は暗い顔をしてベンチに腰かけていた。
    白沢魁斗:「…………」
    空堀音芽:「どうしたの」
    白沢魁斗:「音芽さん……」顔を上げる。今にも泣き出しそうな表情だ。
    白沢魁斗:「俺、写真部辞めることになったんだ」
    空堀音芽:「え」
    空堀音芽:「だって、カメラマンに……」
    白沢魁斗:「うん。夢だったんだけどさ……」
    白沢魁斗:「あの日、音芽さんとキスしただろ。それを見られてたらしくて」
    白沢魁斗:「部長と言い争いになっちゃってさ……」
    白沢魁斗:「部活の雰囲気も悪くなっちゃって。どんどん辞める人も出てさ……」
    白沢魁斗:「それに、他にもいたんだ。部長だけじゃなくて」
    白沢魁斗:「音芽さんとその……」
    白沢魁斗:言いにくそうに言葉を濁す。
    空堀音芽:「関係持ってたって?」
    白沢魁斗:頷く。
    白沢魁斗:「俺、もうわけ分かんなくなってさ」
    白沢魁斗:「部活にも居づらくなって。辞めることになった……」
    空堀音芽:「……そっか」
    白沢魁斗:「音芽さん。俺、もう分かんないよ!」
    白沢魁斗:「何が本当なんだよ……!」
    白沢魁斗:「俺はただ……綺麗なものを撮りたかっただけなのに……!」
    空堀音芽:「撮れるよ、まだ」
    空堀音芽:「白沢クンが信じるのなら」
    白沢魁斗:「もう遅いよ」
    白沢魁斗:「写真って自分の心を映す鏡みたいなものなんだ。俺がこんなにメチャクチャじゃあどうにもならないよ」
    空堀音芽:「そっか……」
    白沢魁斗:「……音芽さん。最後に教えて」
    空堀音芽:「白沢クンの写真、好きだったんだけどな」
    空堀音芽:「なにを」
    白沢魁斗:「音芽さんは本当はどういう人なの。どうして俺に近付いたの?」
    空堀音芽:「ワタシはワタシ、どういうヒトかはワタシが知りたい」
    空堀音芽:「でも、愛されたいって思うことはあるかな」
    白沢魁斗:「はぁ?」震える声で言う。
    白沢魁斗:「愛してただろ。俺じゃダメだったってこと?」
    空堀音芽:「んふへへははは」
    白沢魁斗:「な、何笑ってんだよ。答えろよ!」
    空堀音芽:「乱暴だなぁ」
    空堀音芽:「もう、前の白沢クンじゃあないみたい」
    白沢魁斗:「誰のせいだと思ってんだよ!」
    空堀音芽:「キミのせい」
    空堀音芽:それだけはすっぱりと言った
    白沢魁斗:「ふ、ふざけんなよ!お前のせいだろ!」
    空堀音芽:「みんなそう言うけどね」
    白沢魁斗:「お前が……サークルとか俺の人生とか何もかもめちゃくちゃにしたんだろ!」
    空堀音芽:「なんで自分の夢を信じなかったの」
    空堀音芽:「なんで私に嘘はないって信じなかったの」
    白沢魁斗:「え……?」
    空堀音芽:「なんで自分たちの友情が絶対だって信じなかったの」
    白沢魁斗:「ち、違う。俺は悪くない!」
    白沢魁斗:「お前が誘ってきたんだろ。お前が……!」
    空堀音芽:「乗ったのはキミ」
    空堀音芽:「これ以上は平行線かな……どうしよっか」
    白沢魁斗:「こいつ……!」
    空堀音芽:「ワタシのこと、殴ったり蹴ったり、殺したりしてみる?」
    白沢魁斗:「お前。どこでもこういうことしてるのか?」
    空堀音芽:「まさか」
    白沢魁斗:「また嘘だろ」
    空堀音芽:「白沢クンが信じないならね」
    空堀音芽:「……じゃあ、ワタシ帰るね」
    白沢魁斗:腕を振り上げると、くすぶるような炎が上がる。
    白沢魁斗:「待て」
    白沢魁斗:「お前は、ここで俺が討伐する」
    白沢魁斗:「エージェントだとかそんなこと知ったことじゃない。世の中のためだ」
    空堀音芽:「えー……」
    空堀音芽:「あんなにセックスしたのに……?」
    白沢魁斗:「今はしなきゃよかったと思ってるよ」
    白沢魁斗:「本当に……好きだったのに。間違いだった」
    白沢魁斗:燃え盛る腕をかざす。
    空堀音芽:「仕方ないなぁ……」
    空堀音芽:「UGNイリーガルとするのはこれだから面倒なんだけど」
    空堀音芽:「まぁ、仕方ないかな……」
    白沢魁斗:「俺は俺の責任を果たす……!」憎悪に満ちた目でキミを睨む。
    GM:静まり返った夜の公園でワーディングが広がっていく。
    GM:シーン終了。
    GM:ロイスの取得や感情変更、購入判定が可能です。
    GM:次がクライマックスになりますのでジェネシフトしたければここでしてもいいよ!
    空堀音芽:特になし
    GM:皆無……
    空堀音芽:あぁ、ジェネシフトはしとこうか
    空堀音芽:5d10
    DoubleCross : (5D10) → 34[2,10,9,4,9] → 34

    空堀音芽:空堀音芽の侵蝕率を34(→ 34)増加 (59 → 93)
    空堀音芽:よし
    GM:ガッツリ上がった!
    GM:では、改めてシーンは終了です。
    GM:次のシーン!

    クライマックス


    GM:次は、いよいよクライマックスフェイズです。
    GM:音芽さんはダイスを振って侵蝕率を上げてください。
    空堀音芽:空堀音芽の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (93 → 97)
    GM:夜の公園。キミは燃え盛る炎をかざす青年と対峙する。
    GM:青年のレネゲイドはキミと共振を起こし、キミに衝動をも昂らせる。
    GM:衝動判定だ!〈意志〉で難易度は9!
    空堀音芽:4dx+1>=9
    DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 8[3,4,5,8]+1 → 9 → 成功

    GM:せ、成功してる!
    GM:では、キミはレネゲイドの暴走を容易く抑え込むことができるだろう。
    GM:侵蝕率も2d10上昇させてください!
    空堀音芽:空堀音芽の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (97 → 101)
    空堀音芽:空堀音芽の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (101 → 111)
    白沢魁斗:「お前が妙な能力を使うことは知ってる。でも、今の俺を止められるものか……!」黒炎が噴き上がる。
    空堀音芽:「残念だけど、止まるよ、すぐに」
    白沢魁斗:「どこまで俺をコケにすれば気が済むんだ……!」
    GM:エネミーは白沢魁斗1人。彼の行動値は6。キミから5メートル離れた位置に存在しています。
    GM:彼を戦闘不能にすればこの戦闘は終了になります!
    GM:では、早速クライマックス戦闘に入っていきましょう!
    GM:ラウンド進行の開始です!
    GM:1ラウンド目。
    GM:まずはセットアップから。
    GM:セットアップの行動がある人は宣言をお願いします。
    空堀音芽:アクセル使う必要もないね。ないです
    白沢魁斗:こちらもなし!
    GM:では、セットアップは終了。
    GM:ここからは行動値の高い順に手番を行っていきます。
    GM:まずは行動値8
    GM:音芽さんの番から!
    空堀音芽:マイナーで上着脱ぎます
    空堀音芽:メジャー:『伏魔殿開帳』 《コンセントレイト》《絶対の恐怖》《抗いがたき言葉》
    空堀音芽:空堀音芽の侵蝕率を7(→ 7)増加 (111 → 118)
    空堀音芽:対象は白沢クン
    GM:では、命中判定どうぞ!
    空堀音芽:10dx7+4
    DoubleCross : (10DX7+4) → 10[1,1,1,3,3,5,7,8,10,10]+10[1,1,9,10]+5[2,5]+4 → 29

    GM:出目がいいな……!
    GM:だが、なんとしても避けてやる!
    白沢魁斗:ドッジを宣言!
    白沢魁斗:5dx+1>=29
    DoubleCross : (5DX10+1>=29) → 10[1,9,9,10,10]+10[5,10]+6[6]+1 → 27 → 失敗

    空堀音芽:回すやん
    空堀音芽:3d10+6 装甲無視
    DoubleCross : (3D10+6) → 25[9,8,8]+6 → 31

    GM:ダメージもいい!
    GM:その攻撃はまともに喰らえば落ちるが……
    GM:さすがにこれだけで倒れるわけにはいかん!《蘇生復活》を使用!
    GM:HP1で立ち上がるぞ!
    空堀音芽:でもダイスー8ね
    GM:!?
    GM:了解です……
    GM:攻撃の演出をどうぞ!
    空堀音芽:「んふへへははは」
    白沢魁斗:「何が可笑しいんだよ……!」
    空堀音芽:香りがただよう、もう何度も空堀の匂いを吸い込んだ以上、逃げられはしない
    空堀音芽:「さぁ」
    空堀音芽:「ワタシはワタシの感情の名前がわからないけど」
    空堀音芽:幻覚
    空堀音芽:フラッシュが焚かれる
    白沢魁斗:「これは……」
    白沢魁斗:「何が起きて……」
    空堀音芽:四方八方から取り囲むように光の束が君に向かって放たれる
    空堀音芽:「ほら、ちゃんとポーズしなきゃ」
    空堀音芽:君の意志に反して、体が動く
    空堀音芽:関節が曲がらない角度や方向に
    白沢魁斗:ぐるりと体がねじれる。
    白沢魁斗:「何だ、これ……!」
    空堀音芽:「みんな見てるからさ」
    空堀音芽:「モデルさん?」
    白沢魁斗:ぐしゃりと肉や骨が捻じ曲がる音がする。
    空堀音芽:「もっと、ほら、足開いて」
    白沢魁斗:「や、やめろ!俺を見るな!俺は悪くない!俺は悪くないんだよ!」
    空堀音芽:「んふへへははは!」
    白沢魁斗:体が裂け、おびただしい血が流れる。
    GM:血塗れの姿になりながらも青年は立ち上がる。
    白沢魁斗:「やっぱり……お前は悪党だ……!」
    白沢魁斗:「ここで……この手で殺さないと……!」
    GM:音芽さんの番はこれで終了!
    GM:次は、行動値6の白沢の番です。
    白沢魁斗:マイナーで《白熱》+《斥力跳躍》を使用。
    白沢魁斗:素手のデータを変更しながら戦闘移動。キミにエンゲージします。
    GM:こ、これは……《巨人の斧》を組み合わせるとダイスが振れなくなる……!
    空堀音芽:やだ、押し倒される
    GM:し、仕方がない
    白沢魁斗:メジャーアクションで《コンセントレイト: サラマンダー》+《炎神の怒り》+《煉獄魔神》を使用。
    白沢魁斗:素手で音芽さんに攻撃します!
    白沢魁斗:命中判定!
    白沢魁斗:2dx7+2
    DoubleCross : (2DX7+2) → 10[3,8]+10[7]+4[4]+2 → 26

    空堀音芽:回すやん
    GM:ま、回った!
    GM:リアクションどうぞ!
    空堀音芽:ドッジ
    空堀音芽:4dx>=26
    DoubleCross : (4DX10>=26) → 6[2,3,3,6] → 6 → 失敗

    白沢魁斗:よし、ダメージいきます!
    白沢魁斗:3d10+19
    DoubleCross : (3D10+19) → 17[2,10,5]+19 → 36

    GM:36点!装甲は有効!
    空堀音芽:ボデマで装甲8引いて
    空堀音芽:あ、死ぬわ
    GM:倒した……!
    空堀音芽:白沢クンのロイスを昇華して11で復活
    白沢魁斗:俺のロイス……!
    GM:では、攻撃の演出いきます。
    白沢魁斗:黒い爆炎を噴き上がらせながら青年がキミの懐に飛び込んでくる!
    白沢魁斗:「ごめん。俺はキミのことを殺す……!」
    GM:燃え盛る炎をまとった腕がキミの体を貫く!
    空堀音芽:「いった……」
    空堀音芽:血の塊を吐いて
    空堀音芽:「本当に痛いね……」
    白沢魁斗:「まだ、倒れないのか……!」
    空堀音芽:「でも、間合いだね」
    空堀音芽:あと写真サークル 楽しい/〇無関心 部長 へたくそ/〇無関心 モブ部員 激しい/〇無関心でロイスとります
    GM:ヤバいな……
    白沢魁斗:「どこがだよ。白兵戦の……俺の間合いだろ」苛立ったような口調で言う。
    GM:では、白沢の行動はこれで終了。
    GM:1ラウンド目はこれで終了。
    GM:2ラウンド目。
    GM:まずはセットアップから。
    空堀音芽:なし
    白沢魁斗:こちらもなし!
    GM:では、イニシアチブ。
    GM:まずは行動値8の音芽さんの番からです。
    空堀音芽:メジャー:『伏魔殿開帳』 《コンセントレイト》《絶対の恐怖》
    空堀音芽:空堀音芽の侵蝕率を5(→ 5)増加 (118 → 123)
    空堀音芽:対象は白沢クン
    GM:命中判定どうぞ!
    空堀音芽:10dx7+4
    DoubleCross : (10DX7+4) → 10[1,3,3,5,6,6,6,6,9,10]+10[7,7]+10[2,10]+10[7]+10[9]+10[7]+10[8]+1[1]+4 → 75

    GM:マジ……?
    白沢魁斗:ドッジを宣言。
    空堀音芽:ダイスある?
    GM:あっ
    空堀音芽:シーン継続
    白沢魁斗:ダイス振れません
    白沢魁斗:ドッジ不可です
    白沢魁斗:Dロイス時使いの効果を使用しようと思ってたんですけど
    空堀音芽:悲しいね
    白沢魁斗:ダイスが振れないので使えませんでした
    空堀音芽:ごめんね
    白沢魁斗:ダメージどうぞ……
    空堀音芽:8d10+6
    DoubleCross : (8D10+6) → 35[10,1,1,5,3,2,7,6]+6 → 41

    GM:白沢魁斗の残りHPは1
    GM:40点のオーバーキル。
    GM:白沢魁斗は戦闘不能になります。
    GM:演出どうぞ。
    空堀音芽:この距離でできること
    空堀音芽:いつの間にか取り出していたバールの先が腹に突き刺される
    空堀音芽:「やっぱり便利だねこれ」
    白沢魁斗:「うげッ……!」
    白沢魁斗:予想外の攻撃に反応できずもろに喰らう。
    空堀音芽:そして、そのまま相手の髪を掴んでキスをする
    空堀音芽:空堀の薬物は基本的に幻覚作用に優れる
    空堀音芽:故に、それ以外の効果を出す薬剤の生成は苦手だ
    空堀音芽:直で触れた方が早い
    白沢魁斗:「は……?」呆然としたまま唇を奪われる。
    空堀音芽:唾液を介して流し込まれる薬剤は強制的に副交感神経を優位にする
    空堀音芽:リラックスと快楽の物質、相手の無力化にちょうどいい
    白沢魁斗:途端に体の力が抜けていく。
    空堀音芽:「言ったじゃん。間合いだって」
    白沢魁斗:「く……そ……」
    白沢魁斗:体が大きく揺れ、その場で崩れ落ちていく。
    空堀音芽:「うん……無力化完了」
    白沢魁斗:「音芽……さん……」今にも消え入りそうな意識の中で呟く。
    空堀音芽:「あとは……メンタルケアして、それから……あぁ事後処理もしないとね」
    空堀音芽:「なに?」
    白沢魁斗:「音芽さんは……」
    白沢魁斗:「俺のこと……好きだった……?」
    空堀音芽:「君と一番多くキスをして、君と一番多くセックスして、君と一番多く時間を過ごして」
    空堀音芽:「君だけがワタシの部屋に来たんだよ」
    空堀音芽:「嫌いなんてこと、ないって信じてよ」
    白沢魁斗:「信じたいよ……」
    空堀音芽:「ちょっと行き違いがあっただけだからね」
    空堀音芽:「だから、また仲直りしよう」
    空堀音芽:「好きだよ、白沢クン」
    空堀音芽:(愛してるのは、あゆみちゃんだけどね)
    白沢魁斗:「あり……がとう……」
    白沢魁斗:「愛してるよ……音芽さん……」
    白沢魁斗:それだけ呟くと静かに気を失う。
    空堀音芽:「おやすみー」
    空堀音芽:「……そろそろ別の大学のサークルとかにしないと不味いかな……」
    GM:三日月が照らす公園。
    GM:少女の足元では血塗れの姿の青年がどこか満足そうな顔で眠りこけていた。
    GM:クライマックスフェイズ終了。

    バックトラック


    GM:というわけで、バックトラックだけして今日は終わりにしますね!
    GM:白沢魁斗はDロイス時使いを持っていました
    GM:今回はEロイスの代わりにDロイスでも侵蝕率を引き下げて構いません
    GM:数は一個だけ!
    空堀音芽:じゃあ下げよう
    空堀音芽:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 8

    GM:振りたければどうぞ!
    GM:結構下がった
    空堀音芽:115
    空堀音芽:で、残りロイスが5、一応倍で振るか
    空堀音芽:10d10
    DoubleCross : (10D10) → 54[10,2,5,6,4,8,8,3,5,3] → 54

    GM:では、あとは残っているロイスの数だけ侵蝕率を下げてください
    GM:ガッツリ下がった
    GM:無事に帰還!
    空堀音芽:倍なんで3かな
    GM:では、音芽さんはまたいつもの日常に帰ってくることができます!
    GM:おめでとう!
    空堀音芽:あざす
    GM:それではバックトラックはこれで終了!
    GM:次からはいよいよエンディングです。

    エンディング


    GM:エンディングフェイズ。
    GM:エンディングは、空堀さんが友人の古城さんと少しお話をして、それから白沢のお見舞いに行くというシーンになります。
    GM:まずはシーンの描写からしていきますね。
    GM
    GM:N市内にある一軒の大衆食堂。
    GM:お世辞にも清潔感があるとは言い難い店内は雑多な人々で賑わっていた。
    GM:ある男子大学生オーヴァードの暴走事件から少し経った頃、キミはその店で友人と一緒に席に着いていた。
    GM:活気のある店内。キミの目の前にいるのは友人の古城あゆみだ。
    空堀音芽:白身魚のフライ定食を食べている
    空堀音芽:フライの半分はタルタルソース、もう半分は醤油だ
    空堀音芽:「ごめんね、ココ最近お弁当とか作れてなくて」
    古城あゆみ:かけうどん(一番安い)に無料の漬物を乗せる
    古城あゆみ:「そもそも頼んでないから」
    空堀音芽:「でも食べてるじゃん」
    古城あゆみ:「そらお前、出てきたら食うだろもったいないし」
    古城あゆみ:唐辛子を振りかけ一気に啜る
    GM:壁の高い位置に据えられたテレビでは競馬の実況中継が垂れ流されており、幾人かの客がちらちらと視線を送っている。
    空堀音芽:「あ、そういえばさ」
    空堀音芽:「簿記の準一級、取れたよ」
    古城あゆみ:箸が止まる
    古城あゆみ:「お前すごいな……」
    空堀音芽:「いや、あゆみちゃんの会社にいるでしょ」
    空堀音芽:「それにまぁ、空堀さん育ちと地頭はいいんだよねぇ」
    古城あゆみ:一ヶ月死ぬ気でやれば受かる、というような資格ではない。合格率は20%を切るはずだ
    古城あゆみ:「とてもそうは見えないがまあ、確かに役に立つ資格だし」
    空堀音芽:「ワタシの実家こーんなに、おっきい」
    空堀音芽:「大地主だよ大地主」
    古城あゆみ:「助かるのはそうだな、うん」言葉を濁しながらずるずるとうどんを啜る
    空堀音芽:「ワタシは妾の子だけど」
    古城あゆみ:「実家がいくらすごくてもなあ、意味なんかねーから」
    空堀音芽:「そりゃそうだけど」
    空堀音芽:「まぁでも援助受けてないし、ほぼワタシの実力?」
    古城あゆみ:「逆に一代で実家を超えるくらいの資産を築いてやるぜくらいの気合でいけ」
    空堀音芽:「あゆみちゃんもそう?」
    古城あゆみ:「私の話はしてないが!?」
    空堀音芽:「あ、そういうフリかと思って」
    古城あゆみ:いつも荒い語気がいつにもまして荒くなる
    空堀音芽:「あんまり怒ると血圧上がるよ」
    古城あゆみ:「とにかく実家は関係ないし、資格取ったのはお前の実力だから素直に誇っとけ」
    空堀音芽:「はーい」
    空堀音芽:「あと最近写真の撮り方とか覚えたし」
    空堀音芽:「やることはやってるから安心してよ」
    古城あゆみ:「ならそろそろ下半身を使わないコミュニケーションも覚えろ」
    空堀音芽:「心配してくれてるの?」
    古城あゆみ:箸を鼻先に突きつける
    空堀音芽:マナー悪いなこいつ、という顔
    古城あゆみ:「ああそうだメチャクチャ心配だね!!!私のサークルがお前にクラッシュされたらかなわんからな!!!」
    空堀音芽:「そこは調整するし」
    空堀音芽:「バカでゆるい女の振りしてる方が楽だし」
    空堀音芽:「そういう生態なのは否定できないし」
    古城あゆみ:「生態はわかったから人間のフリを覚えろ!サークルクラッシャー!!!」
    古城あゆみ:「直近でサークラしてきたやつの『調整する』とか信用できるわけないだろ!」
    空堀音芽:「んー」
    空堀音芽:「あゆみちゃんを無理やりワタシのものにしようとしてないのが何よりの証拠?」
    古城あゆみ:「怖っ!!!」
    空堀音芽:「ね? 安心でしょ?」
    古城あゆみ:「いっとくがそれで自制できてるつもりなら全然足りてないから」
    古城あゆみ:「とりあえずサークルを壊して遊ぶペースを半分にしろ」
    空堀音芽:「はーい」
    空堀音芽:「まぁうちの大学で警戒されるからね」
    古城あゆみ:「だからそういう理屈じゃなくって……まあいいや……」
    古城あゆみ:うどんのつゆを飲み干す
    空堀音芽:「ごちそうさまでした」
    古城あゆみ:「とにかく趣味は常識の範囲内でやれ。今回壊したサークルの後片付けもちゃんとしろ」
    空堀音芽:「しーてーまーすー」
    古城あゆみ:空になったどんぶりをトレーに乗せると片付けのために席を立つ
    古城あゆみ:「そもそもサークラすんなって言いたいところなんだが!?こっちが無理強いしてるようになるのおかしいだろ!」
    空堀音芽:「じゃあちゃんとワタシに首輪つけといてね」
    古城あゆみ:「まっとうに社会生活が送れるようになるまではUGNに飼ってもらえ」
    空堀音芽:「ふうん」
    古城あゆみ:「飼い主じゃなくて雇用主にならなってやるよ」
    空堀音芽:「パートナーになるかもよ?」
    古城あゆみ:「それはない」
    空堀音芽:「えー」
    空堀音芽:「まぁいいや」
    空堀音芽:「あゆみちゃんといられるなら、雇用主でも」
    空堀音芽:「恋ってそういうもんだしね」
    古城あゆみ:「しぶとさは一丁前だなホント」
    空堀音芽:「大型トラックに轢かれても生きてるからね」
    空堀音芽:「じゃ、ワタシ行くとこあるから。今日は解散?」
    古城あゆみ:「はいはい。じゃ、これの片付け頼むわ」返却台に持っていこうとしていたトレーを空堀の前に寄せる
    空堀音芽:「はーい」
    空堀音芽:「死なないでね」
    空堀音芽:「今テナントとか見てるし」
    古城あゆみ:「私の心配する前に自分の心配をしろ、サークラ」
    空堀音芽:「え、ウケるー」
    古城あゆみ:「普通の大学生は生死の心配の前に単位の心配をするもんだよ」
    空堀音芽:「もう単位要らない……」
    古城あゆみ:意外なようなそうでもないような事実に何とも言えない顔になる
    古城あゆみ:「とにかくそういう事だ。私は学生の本分に戻らせてもらう」
    空堀音芽:「ん。またね。あゆみちゃん」
    GM:雑多な食堂の店内、友人と別れた空堀さんは1人残された。
    GM:その後、空堀さんは市内にある病院へと向かった。UGNとも協力関係にある医療機関の一つだ。
    GM:キミは、その病院にある個室の病室を訪れた。白く清潔な病室だ。
    GM:個室のドアを開けると、上体を起こしてベッドで寝ていた青年がキミを見て笑顔を浮かべる。
    白沢魁斗:「音芽さん。来てくれたんだ!」
    白沢魁斗:嬉しそうだが、どこかぎこちない張り付いたような笑みを向ける。
    空堀音芽:「元気?」
    白沢魁斗:「うん、怪我はもうほとんど治った。これでもオーヴァードだしね。このままならすぐに退院できるってさ」
    空堀音芽:「よかったね。単位もとれるし」
    白沢魁斗:「もうだいたい取り終わってるけど、必修を落とすのはマズいもんなー」
    白沢魁斗:「というか……俺の思い込みのせいで音芽さんには色々迷惑かけたよね」
    白沢魁斗:「謝って許されるようなことじゃないと思うけど……本当にごめん!」頭を下げる。
    空堀音芽:「別にいいよー」
    白沢魁斗:「ありがとう、音芽さん」どこか安心したような顔をする。
    白沢魁斗:「そうだ、音芽さんに話そうと思ってたんだけど。俺、もう一回ちゃんと自分の夢を追いかけることにしたんだ」
    白沢魁斗:「やっぱりどうしても諦めきれなくてさ。一人でも写真を続けてみようと思って」
    白沢魁斗:「音芽さん、応援してくれる……?」
    空堀音芽:「もちろんだよ」
    空堀音芽:「白沢クンの写真、好きだし」
    白沢魁斗:「音芽さんにそう言ってもらえると勇気出るよ」
    白沢魁斗:「まあ、なんなら大学じゃなくてもカメラマンの集まりはあるしね。そっちに顔出したっていいわけだから」明るく言う。
    空堀音芽:「またいろんなもの撮ってね」
    空堀音芽:「綺麗なものも、汚いものも」
    白沢魁斗:その言葉にぴくりと反応する。返答は返ってこない。
    白沢魁斗:「あ、あのさ。音芽さん」どこか怯えた様子で話題を変える。
    白沢魁斗:「音芽さんに頼みたいことがあったんだ」
    空堀音芽:「なに?」
    白沢魁斗:震える手でデジタルカメラのメモリーカードを差し出す。
    白沢魁斗:「音芽さんの……その……写真のデータが入ってる。これ、音芽さんが処分してくれないかな。俺が持っていると音芽さんも不安だろうし」
    白沢魁斗:「……お願いできる?」青年の瞳には暗い影がよぎっている。
    空堀音芽:「いいよ」
    空堀音芽:メモリーカードを受け取り、相手の頭を撫でた
    白沢魁斗:「本当? よかった」安心した顔で微笑む。
    空堀音芽:「じゃあ、ワタシもお願いしていい?」
    白沢魁斗:「これでまた普通の大学生活に戻れる……」遠くを見ながら小さく呟く。
    白沢魁斗:「あ、何? 俺にできることなら何でも言ってよ」
    空堀音芽:「もし困ったことがあったら」
    空堀音芽:「ワタシにも相談してね」
    空堀音芽:「きっと、力になれるから」
    白沢魁斗:「あ、ああ……」震える声で言う。
    白沢魁斗:「大丈夫。空堀さんに心配かけるようなことなんて……何もないよ……」
    白沢魁斗:青年の瞳が揺れる。
    空堀音芽:「大丈夫」
    空堀音芽:「大丈夫、大丈夫」
    空堀音芽:柔らかく、優しい声
    白沢魁斗:「ぁ……」
    白沢魁斗:「分かった。音芽さんがそう言うなら……」
    空堀音芽:「うん……出来たらでいいけど」
    空堀音芽:「お願い」
    空堀音芽:白い指が、彼の頬をなぞった
    白沢魁斗:動悸が激しくなっているのが分かる。同時に判断力が鈍くなっていることも。
    白沢魁斗:「何かあったらすぐに音芽さんに相談するよ」
    空堀音芽:「……うん」
    空堀音芽:「大丈夫? 顔赤いよ?」
    白沢魁斗:「い、いや、これは。だって……!」
    空堀音芽:心拍数上昇、瞳孔の動き、全てが雄弁に教えてくれる
    空堀音芽:「だって?」
    白沢魁斗:「へ、平気。平気だから……」必死に顔をそらす。
    空堀音芽:「ほんとにぃ?」
    空堀音芽:「んふへへへ」
    白沢魁斗:「本当だってば……!」
    白沢魁斗:逡巡したような様子で視線をさ迷わせる。
    空堀音芽:片膝をベッドに乗せ、顔を手で誘導して無理やりに目を合わせる
    空堀音芽:「平気なら、いっか」
    空堀音芽:「ね?」
    白沢魁斗:「…………っ」その綺麗な瞳に飲み込まれそうになる。思わずごくり、と唾を飲む。
    白沢魁斗:「……お、音芽さん」上ずった声をあげる。
    白沢魁斗:「あの。一つ、相談が……」か細い声で言う。
    空堀音芽:「なに?」
    白沢魁斗:「処分する前に……最後に一度だけ写真のデータを確認してもいいかな……」
    空堀音芽:「うん」
    白沢魁斗:「も、もちろん!音芽さんが嫌なら全然いいいから……!」
    白沢魁斗:真っ赤な顔で必死に弁明しながら言う。
    空堀音芽:「いいよいいよ」
    空堀音芽:「元々、白沢クンのだしね」
    白沢魁斗:「い、いいの? あ、でも、音芽さんの前で見るのは流石に申し訳なくない……?」
    空堀音芽:「別に?」
    空堀音芽:「だってワタシいなくなったらデータ持ちっぱなしだし」
    白沢魁斗:「そ、そっか。一度だけ確認したらすぐ返すから。そうしたら本当に処分してくれていいからね」
    空堀音芽:「うん。どうぞ」
    白沢魁斗:「あ、ありがとう」
    白沢魁斗:メモリーカードを受け取るとデジタルカメラに差し直す。操作するとモニターに写真が映る。
    白沢魁斗:そこに映し出された少女の白い裸身に視線を落とす。
    白沢魁斗:「…………」
    白沢魁斗:「ち、違う。こんなことしたかったわけじゃなかったのに……」
    空堀音芽:「んふへへははは」
    空堀音芽:手を差し出す
    空堀音芽:「メモリーカードちょうだい」
    白沢魁斗:「……い」
    白沢魁斗:「嫌だ」
    白沢魁斗:「これは俺のだから」デジタルカメラを守るように抱く。
    空堀音芽:「だーめ」
    空堀音芽:「昔の、写真の中のワタシだけで満足しないで」
    白沢魁斗:荒い息を吐く。自分でも何を口走ってしまったのか分かっていない。
    白沢魁斗:「……え」
    空堀音芽:「ほら、返して」
    白沢魁斗:メモリーカードを抜くと、ゆっくりと彼女の前に差し出す。
    空堀音芽:「ありがと」
    空堀音芽:「……じゃあ、ワタシそろそろ帰ろうかな」
    白沢魁斗:「うん。来てくれてありがとう……」
    白沢魁斗:「音芽さん。これで俺は普通の大学生活に戻れるんだよね……?」
    空堀音芽:「白沢クンがそれを望むなら大丈夫」
    白沢魁斗:「俺が望むなら……」
    空堀音芽:「大丈夫、大丈夫」
    白沢魁斗:「音芽さん……」
    空堀音芽:「それじゃあね、白沢クン」
    空堀音芽:「素敵な写真たくさん撮ってね」
    白沢魁斗:「うん、ありがとう。じゃあ、また大学で」
    空堀音芽:「その時は、もう一回ワタシも撮ってもらおうかな」
    白沢魁斗:「そ、それは」
    空堀音芽:「嫌だった?」
    白沢魁斗:先ほど見てしまった写真が鮮烈に脳裏によぎる。
    白沢魁斗:「嫌じゃない。けど……」
    空堀音芽:「けど?」
    白沢魁斗:「怖い。自分の弱さが……」
    空堀音芽:「人間そんなもんだよ」
    空堀音芽:「自分が強いと思ってることほど弱いこともないしね」
    空堀音芽:「だからほら、あれだよ」
    空堀音芽:「困ったことがあったら相談してね」
    白沢魁斗:「お、音芽さん!俺は……!」
    白沢魁斗:「俺は、綺麗なものが撮りたかったんだよ……!」
    白沢魁斗:「なのに、あなたといると自分の醜さばかり映ってしまう」
    白沢魁斗:「俺は、それが怖いんだよ」
    空堀音芽:「綺麗は汚い、汚いは綺麗」
    白沢魁斗:顔を上げ、少女を見る。
    空堀音芽:「醜さを知った白沢クンはきっと、もっと綺麗なものが何かわかるようになったと思うよ」
    白沢魁斗:「もっと綺麗なもの……」
    空堀音芽:「何事もどちらか片方だけなんてことないんだよ」
    空堀音芽:「だからワタシは何度だって大丈夫って言うよ」
    空堀音芽:「白沢クンは素敵なカメラマンになれると信じてるからね」
    白沢魁斗:「……音芽さん。俺、あなたに初めて会った時、こんな天使みたいに綺麗な人いるんだと思った」
    白沢魁斗:「あなたのことをもう少し知った時は、悪魔のように汚い人だと思った」
    白沢魁斗:「今は……」
    空堀音芽:「んふへへははは」
    白沢魁斗:視線を落とし、デジタルカメラを握る。
    白沢魁斗:「音芽さんはこれからもUGNエージェントとして戦っていくの?」
    空堀音芽:「もちろん」
    空堀音芽:「そうするしか生きる道はなさそうだしね」
    白沢魁斗:「そっか。なら、頑張って」
    白沢魁斗:「俺も必ず立派なカメラマンになるから」
    空堀音芽:「うん」
    空堀音芽:「またね」
    白沢魁斗:「うん。また大学で」
    空堀音芽:「あ、大学で遭うか、じゃあね」
    白沢魁斗:「会うよ。たぶん。それじゃあ」
    白沢魁斗:去っていく少女の後ろ姿にカメラのレンズを向ける。
    GM:レンズに映った少女の後ろ姿は窓から差し込んだ光がかかり、ちょうどその体の半分を影が覆っていた。
    空堀音芽:(あーあ)
    空堀音芽:(我慢できなかったんだね)
    空堀音芽:人間の誰もが持ちうる、闇や悩み
    空堀音芽:それを糧に愛を生み、それを喰らってまた闇を生む
    空堀音芽:歪み、と人はそれを呼ぶ
    空堀音芽:しかし空堀音芽の見解は
    空堀音芽:ワタシにはワタシの世界があるだけ、だ
    空堀音芽:「んふへへははは!」
    空堀音芽:決して、踏み込んではいけない
    空堀音芽:この女の伏魔殿には
    GM:後ろ姿に向けてシャッターを切る音がする。だが、メモリーカードを抜いたカメラには少女の現し身は欠片も残らなかった。
    GM:シーン終了。
    GM:というわけで、エンディングはこれで終了です!
    空堀音芽:ありがとうございました!
    GM:ダブルクロス The 3rd Editionシナリオ『Blue-Moon Nights(ブルームーン・ナイツ)』、これにて全て終了です!
    GM:最後までお付き合いいただきありがとうございました!
    GM:ソロシナリオだったんですが、空堀さんの魅力を存分に発揮してもらった良いセッションになったな……と思います
    空堀音芽:お疲れ様でしたー
    空堀音芽:楽しかったです。感謝感謝です
    GM:またぜひ他のセッションでも大暴れしてください。