●シーン10:資料室 登場:任意
種別:探索シーン5(技能:〈知覚〉〈知識:クトゥルフ〉〈情報:学問〉)
冠着クロム:冠着 クロムの侵蝕率を1(→ 1)増加 (82 → 83)
水城しん:水城しんの侵蝕率を1(→ 1)増加 (84 → 85)
GM:キミ達は入院患者棟を抜け資料室らしき部屋に入る。学校に無かった資料がここにはあるかもしれないと踏んだのだ。
GM:しかし、資料室にある膨大な書類のほとんどは、霧の影響でダメになっていた。
GM:コンピュータの配線も同じだ。ハードディスクも腐食して、データを読み出すことはできないだろう。
GM:だが、この中のどこかには、この病院の謎を解き明かすための資料があるかもしれない。
GM:ここで、〈知覚〉〈知識:クトゥルフ〉〈情報:学問〉の判定をしてもらいましょう。
難易度は7です。
水城しん:知識:クトゥルフ で判定、3DXは侵蝕で+2の5DX
水城しん:5DX+2>=7 知識:クトゥルフ
DoubleCross : (5DX10+2>=7) → 8[1,3,3,5,8]+2 → 10 → 成功
冠着クロム:僕もやります
GM:お、了解です
冠着クロム:とりあえず知識を素振り
冠着クロム:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 10[1,8,8,10]+6[6] → 16
冠着クロム:○
GM:それではお二人はこの病院にまつわる資料を見つけるだろう。
資料ハンドアウトA:病院について
当病院は、日本国の民主的な未来を築くため、寄付によって旧陸軍病院跡地に建設されました。内科、外科、小児科などを備えた近代的な設備を持つこの病院の建設は、地域の発展、皆様の輝かしい未来を担うものであり、まさに昭和時代を代表するものと自負しております。
(読み取れない)
なお、地下部分には現在も旧日本陸軍の施設が存在しますが、崩落の危険、残存する火器の悪用の恐れもありますから、整備点検用エレベーターをのぞいて封印させていただいております。しかし、立ち入らない限りは絶対に安全であると、城南大学の●●先生の保障を頂いておりますから、地域住民の皆様にはご安心いただいて結構です。
当病院からうなり声がする、精神疾患の原因となっているなどの噂は根も葉もないもので、断固たる法的処置を検討しております。
GM:そしてクロムは子猫がじゃれている物に気が付くだろう。
GM:それは何かの日誌と楽譜だ。今まさに爪とぎに使おうとしているところをキミは止めた。
子猫:「にーーー!!」怒りの鳴き声
冠着クロム:「こっちを使ってくださーい!」落ちていた段ボールを差しだして
資料ハンドアウトB:謎の日誌
昭和十九年二月
シ號とは城南大學がミスカトニツク大學と協同し南極より持ち帰りたる超生命体である。これを用いた超人兵器開発計画を"シ號計画"と呼称する。"シ號"の制御第一段階は成功し、"シ號"兵士生産を行なう。
昭和二十年六月
『死霊秘法』の資料を基に、シ號の音楽による制御を試みる。楽譜(同封資料イ)を参照されたし。
昭和二十年七月
失敗だった! すべては失敗だった! シ號は我々の手に負えるようなものではなかったのだ! ああ、あのテケリ・リの声が私の耳から消えることがない! なんということだ! この罪をどう贖えばいいのか!
子猫:段ボールをバリバリし始める。
冠着クロム:「やれやれだぜ……」
水城しん:「よしよし……」猫を撫でる
冠着クロム:「さてさてこちらは……報告書ですかね?」
水城しん:「そうだね。少し文字がかすれて読めないところもあるけど……」
水城しん:「この病院は昭和時代に建てられたもののようだ」
冠着クロム:「おっ私ほどじゃないけれどそれなりに年数がありますね」
水城しん:「(クロムさん、年上なんだ……)だいたい、半世紀ちょっとかな? 年季の入った建物だね」
水城しん:「当時は近代的な設備だったらしいけど……今となっては、見る影もないといったところかな」
冠着クロム:「流石に更新も何もしてないですからね、この様子だと」
冠着クロム:「……お、『根も葉もないうわさに対する法的処置を検討』?」
水城しん:「法的処置?」
冠着クロム:「そのまま読むなら何か風評を下げられて司法に訴えるということになりますが」
冠着クロム:「逆に考えれば、後暗い噂を揉み消すために市民を脅しているとも考えられますね」
水城しん:「どんな噂なんだろう。書いてあるかな」
冠着クロム:「病院からうなり声がする、精神疾患の原因となっているなどの噂があるようです」
水城しん:「……あながち外れては無さそうだね」先ほどエントランスで倒した巨人を思い返しながら
冠着クロム:「うなり声の原因……生物兵器の類でしょうかね?それと、これはもう少し実際としての話になりそうですが」
冠着クロム:「この部屋の隣のエレベーターは封印されているようです」
冠着クロム:「なんでも旧日本軍の施設があるようで」
水城しん:「封印、か。ここに来る時に少し見たけどそうなっていたとはね」
水城しん:「旧日本軍の施設となると……防空壕でもあるのかな?」
冠着クロム:「もしくは倉庫、研究所とかですかね」
冠着クロム:「病院の近くですし」
水城しん:「研究所……そういえば、さっき猫が引っ掻こうとしてた日誌があるね」
冠着クロム:「開けてみますか」
冠着クロム:中身を開けて軽く音読して。
冠着クロム:「……以上です、こちらが一緒についてきた楽譜だそうです」
水城しん:「シ號……雑貨屋でも見かけた言葉だね」
冠着クロム:「研究所説が強まってきましたね」
水城しん:「超生命体ということは邪神因子保有者……いや、外で見た異形とかの方が近いのかな」
冠着クロム:「……おそらく、それ以上の何かなのではないでしょうか」
冠着クロム:「そうでなければ、この下で厳重に何かが封印されている理由がつきません」
水城しん:「でも……封印はおそらく失敗してるんだよね。外に異形がいるし」
冠着クロム:「いえ、それもありますが」
冠着クロム:「最悪の場合、恐らく外の異形が些末なことに思えるほどの何かを厳重に閉じ込めているという恐れもあります」
水城しん:「外の面々よりも強い相手か……エントランスの巨人より強かったら逃げよう」
冠着クロム:「そうですね、退却も必要な戦術です」
冠着クロム:「……ところでですが」
冠着クロム:「先ほど、雑貨屋でも見かけたシ號計画について見覚えがあるとお伺いしましたが」
冠着クロム:「こちらの楽譜……厳密に言えば音楽に見覚えはありますか?」
水城しん:「この音楽は……」あるのですかね、GM?
GM:その楽譜自体に見覚えは無いでしょう。
GM:ただ音楽に関しては水城くんに音楽の知識がなく楽譜が読めないのであれば、聴いてみない事には判断できないです。
冠着クロム:ではGM
水城しん:音楽か~、振ってみよう
水城しん:3DX 芸術:音楽
DoubleCross : (3DX10) → 10[2,6,10]+4[4] → 14
冠着クロム:おっ
水城しん:けっこう読めてそう
GM:くっそ詳しいじゃん
冠着クロム:自分が鳴らすまでもなかった、ピアニストかミ
水城しん:実は……軽音楽部だったのかもしれない!
GM:それでは……
GM:水城しん。キミは楽譜を読み頭の中で音階を並べ音を想像する。そのメロディーをキミは……知っている。
GM:母の胎の中で聞いたクラシックである様な。少年時代に聞いた民謡の様な。どことなく懐かしさを感じるメロディーだ。
水城しん:「楽譜は見覚えがない……ない、けど」
水城しん:「音楽には聞き覚えが”ある”」
水城しん:「どこで聞いたかは思い出せないけど……その音楽をぼくは、知っている」
冠着クロム:「ふむん」
水城しん:「シ號制御の音楽、か」なぜ、自分はそれを知っているのだろうか。過去の自分は何者だったのだろう
冠着クロム:「……おそらく、答えを求めるのであればエレベーターで地下に向かうのが一番わかりやすそうですが」
水城しん:「でも、封印されてるんだよね」
冠着クロム:「はい、きっと、とても強いモンスターも、恐らく人間の精神には耐えきれない真実も、両方あると思います」
冠着クロム:「……それでも行きますか?多分、引き返すなら今のうちですよ」
水城しん:「僕は水城しん。クロムさんの同級生」
水城しん:「……それ以外は未だ、何もない」
水城しん:「失くした記憶の方が多いんだ。引き返すにはまだ早い」
水城しん:「止めてくれるのはありがたいけど……僕は僕自身を知るために、進まないといけない」
水城しん:「むしろ……クロムさんは大丈夫なの?」
冠着クロム:「私は……まあ、大丈夫です、人間よりは頑丈ですし、長生きしてるので慣れてますからね」
冠着クロム:「まあ、水城さんを無理に止めたりはしません、さっきのは意志確認です」
水城しん:「ありがとう。僕の意志は……かたいよ」たぶん、と付け加えて小さく笑った
水城しん:「本当に強いやつがいたら逃げよう」
GM:---------
●シーン11:エレベーター
種別:探索シーン6(技能:不明)
GM:今回より探索シーンが5を超えましたため【警戒度】が1→2へと上昇致します。
GM:【警戒度】の効果
【警戒度】は5回の探索シーンが発生するごとに1ずつ上昇していきます。
PC達の探索シーン中の登場侵蝕はこの【警戒度】の値と同値になります。
GM:そのため今後皆様は探索シーンインごとに浸蝕を2上げてもらうことになります。
GM:以上。お知らせ終わり。
水城しん:水城しんの侵蝕率を2(→ 2)増加 (85 → 87)
冠着クロム:冠着 クロムの侵蝕率を2(→ 2)増加 (83 → 85)
GM:資料室の隣のエレベータールームにキミ達は足を運ぶ。古いエレベーターは半ば崩れかかっていた。
GM:入り口には……「地下施設は関係者以外立ち入り禁止」「危険! 地下は崩落の危険があります!」
GM:と書かれている。
GM:そして……その周囲にはびっしりと、お札が貼り付けられている。
GM:そして重要なことだが、このエレベーターから霧が吹き出しているように見える。
GM:間違いない、ここが異変の中心だ。
GM:電源は切れており籠はない。うろの様な半開きの扉は闇のみを写している。さて、どうしたものか……?
子猫:「ふにっ!」霧にあてられてか子猫は尻尾を丸々と膨らませ二人の後ろに隠れる。
冠着クロム:子猫を撫でで扉を見る、開いている
冠着クロム:「……あっ、ドア空いてますね」
冠着クロム:「これならそのまま降りることもできそうです」
冠着クロム:「……あーでも」
冠着クロム:「猫ちゃん滅茶苦茶嫌がってますね……一緒に降りるとなると水城さんがいっぱい引っかかれちゃいそうです」
水城しん:「(どうやって降りるつもりだったんだろう……)猫は霧が苦手なのかな」
水城しん:「エレベーターが下に降りてるみたいだから……」ボタンを押して籠が動かないか確かめてみるよ
GM:ボタンを押してエレベーターは反応しない。電源が来ていないらしい。
GM:降下するには
①電源を探して再起動する。
②何らかのエフェクトで移動手段を確保する。
③シャフトを直接降下する。
のいずれかの手段を取る必要があるだろう。
GM:なお③の選択はあまりお勧めしません。高確率で一回リザレクトするはめになります。
水城しん:ひぇ~
水城しん:「……うーん、電源が切れてるみたいだね」
冠着クロム:「電源室はお隣でしたっけ、行ってみましょう」
水城しん:「そうだね……ところで、どうやって降りるつもりだったの?」
冠着クロム:「それはあれです、あなたと猫ちゃん抱えて足に搭載しているジェットで衝撃を緩和します」
水城しん:「ジェット……???」
水城しん:「いやそれって飛び降りてるんじゃ……」
冠着クロム:「安全ですよ?」
水城しん:「う、うーん……エレベーターが動かなかった時に頼ろうかな」苦笑する
GM:-------
●シーン12:電源室
種別:探索シーン7(技能:〈運転〉〈知識:機械工学〉〈情報:学問〉)
冠着クロム:冠着 クロムの侵蝕率を2(→ 2)増加 (85 → 87)
水城しん:水城しんの侵蝕率を2(→ 2)増加 (87 → 89)
GM:飛び降りを避けるべくキミ達は電源室に向かう。
GM: 電源室には自家発電施設があった。スイッチは無論切られているが、機械そのものは死んではいないし、燃料もあるようだ……。
GM:動かし方さえわかれば、なんとか動かすことができそうだが……そういえば雑貨屋でそれっぽい資料を拾っていたような?
冠着クロム:おっ
GM:判定は〈運転〉〈知識:機械工学〉〈情報:学問〉で難易度7だ。
冠着クロム:マニュアル使ってみます
GM:使い捨てだけどクロムさんが使うでいいかな?
冠着クロム:OK
冠着クロム:ですか?
水城しん:自分は素振りで挑戦
水城しん:5DX>=7 知識:機械工学
DoubleCross : (5DX10>=7) → 10[1,4,8,8,10]+6[6] → 16 → 成功
冠着クロム:成功してた
冠着クロム:自分も
冠着クロム:6dx 知識
DoubleCross : (6DX10) → 10[1,2,2,4,7,10]+6[6] → 16
冠着クロム:OK
水城しん:仲良し
GM:なかよしめ
電源装置:「……ブオォォン」
GM:判定に成功すると、地獄の底から響くような鈍い轟音とともに電源がつく。
GM:病院内を鬼火のようなかぼそい切れかかった電球の明かりが満たすだろう。
水城しん:「あ、動いたね」マニュアルを見ながら手探りで動かしてみたが、意外と何とかなるものだった
冠着クロム:「お、うごいてくれました、燃料式だから少し親しみがありますね」
冠着クロム:ネコちゃんをかかえながら
水城しん:「これでエレベーターも動くかな」
子猫:「にっ」明るい景色に嬉しそうに鳴く。
冠着クロム:「多分動いていると思います、行ってみましょう」
冠着クロム:「……終わったら名前を付けた方がいいですね」撫でながら
子猫:ゴロゴロと喉を鳴らす
水城しん:「名前かあ。家で飼えるかな」
冠着クロム:「もし駄目だったら寮の人に相談してみますね」
冠着クロム:子猫の顔を少し自分の体の方に向け、歩き出す
水城しん:(まあ、飼えるより帰ることの方が先決か)冠着の後に続いた
GM:-----
GM:キミ達は再びエレベーター前につく。
GM:電源は通っているらしく階数表示を灯す水銀灯は灯っている様だ。
水城しん:「動きそうだね……ボタンを押すよ?」
冠着クロム:「イクゾー」
水城しん:「? じゃあ、押すね」
水城しん:ポチっとな
GM:ガコンッと低い音が地下より鳴り響きモーターが稼働する。
GM:数分ほどロープが巻き上げられる様を半開きのドアの隙間から眺めていると
GM:「チンッ!」という鐘の音と共に籠が上がってきた。
GM:籠の内装は年代を感じさせ、水銀灯の淡い光がキミ達を照らす。
水城しん:「きちんと動くね」中に乗り込み
冠着クロム:「ですね、では行きましょうか」
冠着クロム:「猫ちゃんは……」
水城しん:「猫は……クロムさん、抱えていく?」
冠着クロム:「ですね、連れていきましょうか」
子猫:「ゴロロ……」理解したようにクロムの胸にうずまる
冠着クロム:「かしこいいいこ」
水城しん:「大人しくしててね」猫に話しかける
子猫:「うにゃん」
水城しん:それじゃあ下にいくボタンを押します
GM:承知しました。
GM:それではボタンを押すとエレベーターの内扉が閉じゆっくりとキミ達を下層へと運んで行くだろう。
GM:----
●シーン13:エレベーターシャフトにて
種別:インサートシーン
GM:インサートシーンは探索シーンではないため警戒度の影響を受けません。シーンインにかかる登場侵蝕は1です。
水城しん:水城しんの侵蝕率を1(→ 1)増加 (89 → 90)
冠着クロム:冠着 クロムの侵蝕率を1(→ 1)増加 (87 → 88)
GM: エレベーターに乗って何分が経つのだろう。
GM:塗装の剥がれた壁はまるで腐って臓物を露わにした死骸のようで
GM:錆び付いたワイヤーの立てるキィ……キィ……という耳障りな金属音は
GM:地獄の底から響いてくる不吉な音楽のようだ。
GM:いや……この金属音は本当にワイヤーのものなのだろうか。
GM:壁の隙間から何か覗いているような気がする……
GM:…ではこの夜鷹ウィップアーウィルの叫びのようなものも、あるいは夜鷹が鳴き交わしているのだろうか
GM:だがこんなところに夜鷹がいるはずもない……
GM:霧の中から、何かが見ている。あるいは、キミを待っているのだ……。
子猫:「フゥゥゥゥゥゥ」
子猫:しんとクロムを守るかのように立ち、見えない何かに向かって威嚇のうなり声をあげている
子猫:それが一層この場にいるかもしれない”ナニカ”の存在感を高めてしまうだろう。
GM:恐怖判定です。
冠着クロム:援護の風、判定D+3、コスト2
冠着クロム:冠着 クロムの侵蝕率を2(→ 2)増加 (88 → 90)
水城しん:難易度は7?
GM:はい7です。毎度伝え忘れ申し訳ない。
水城しん:3DX+1>=7 恐怖判定
DoubleCross : (3DX10+1>=7) → 9[3,4,9]+1 → 10 → 成功
水城しん:セーフ!
水城しん:2D10 恐怖侵蝕
DoubleCross : (2D10) → 10[7,3] → 10
水城しん:水城しんの侵蝕率を10(→ 10)増加 (90 → 100)
冠着クロム:5dx+2
DoubleCross : (5DX10+2) → 10[1,3,4,10,10]+9[7,9]+2 → 21
冠着クロム:2d10
DoubleCross : (2D10) → 8[7,1] → 8
冠着クロム:冠着 クロムの侵蝕率を8(→ 8)増加 (90 → 98)
冠着クロム:「……あからさまに何かがいますね」
水城しん:「猫も気が立っているみたい」
冠着クロム:「おおよしよし、私たちを守ってくれてありがとうございます」
子猫:「ふっふにゅ……」うっかり反射のままクロムを噛みそうになり、止まる
冠着クロム:「あっとごめんなさい……」少し離れる
冠着クロム:「……水城さんは不安とかは無いんですか?」
水城しん:「不安か。あるといった方がいいかな」
水城しん:「僕を定める記憶が何もない。クロムさんがクラスメイトだと言ってくれたから、少なくとも現代の高校生なのは確かなようだ」
水城しん:「じゃあ、シ號計画を知っているのは? 音楽が耳に残っているのは? それに関する記憶が、僕にはない」
水城しん:「なぜ知っているのか。知っているのに記憶がないのは、不安だね……いや、不満かな?」
水城しん:喋りながら、自分の内心を言語化していく
水城しん:「そうだ。足りないんだ、僕には。不安というよりは、不満があるかな」
冠着クロム:「なるほど、自身を定義する足がかりが何もない現状に対する不満、ですか」
水城しん:「そうだね。この不満を、記憶の不足を埋めたい」
水城しん:「だから、不安というのはあまり抱いてないことになるかな」
冠着クロム:「なるほど……」
冠着クロム:「……これは、もしもの話なんですけど」
冠着クロム:「もし、この先の部屋で、あなたを定義する情報が出てきたとして」
冠着クロム:「それが……とても酷い言い方ですが、あなたのことを化け物だというようなものだったとして」
冠着クロム:「あなたは、それを受け入れるんですか?」
水城しん:「もう充分に化け物かな」小さく笑う。いつからかは分からないが……既に邪神因子保有者に成っている
冠着クロム:「もう……どっちも変わんないと思うのに」
冠着クロム:「私はですね」
冠着クロム:「自分がなんであるか、は決められなくても」
冠着クロム:「どうなりたいか、は決められると思うんです」
水城しん:「どう在るか、か」暫し思案し
水城しん:「クロムさんみたいな人かな」
冠着クロム:「私ですか?」
水城しん:「明るく元気で、困っている人を進んで助け、動物に優しい」
水城しん:「そういうクロムさんみたいな人になりたいと、僕は思うよ」
冠着クロム:「これは思わぬ返し、びっくりしました」
冠着クロム:「……でも、そう思ってくれるなら、大丈夫そうですね」
水城しん:「うん。どういう真実があったとしても、化け物の記憶があったとしても」
水城しん:「僕は、僕が在りたいように在るよ」
GM:-------
●シーン14:地下通路
種別:探索シーン8(技能:不明)
水城しん:水城しんの侵蝕率を2(→ 2)増加 (100 → 102)
冠着クロム:冠着 クロムの侵蝕率を2(→ 2)増加 (98 → 100)
GM:地獄の最下層に叩き付けられるかごとく轟音が響き、エレベーターが停止する。
GM:ゆっくりと、不協和音を立てて錆び付いたドアが開き、納骨堂のような臭いがあたりに漂う。
GM:たどり着いた地下通路は病院のそれとはまったく異なる世界だった。
GM:飾り気のないコンクリート、壁に掲げられたボロボロの日の丸。
GM:うち捨てられた物資の箱には、「昭和二十年 日本帝国陸軍」とあった。
GM:どうやらここは、日本軍の基地施設らしい。
GM:ほとんどの通路は崩落で使えなくなっていたが、大きなメインと思われる通路だけはかろうじて通行可能だ。
GM:電気もまだ動いているらしい。橙色の灯りが、キミたちを不気味に照らし出す。
冠着クロム:「通れそうです、ね」
水城しん:「旧日本軍の施設、だね」昭和表記の箱を確認して呟く
冠着クロム:「何かを探せば、多分あなたの情報も見つかるとは思いますが……」きょろきょろと周りを見る
水城しん:見つかるかな、探してみよう
GM:キミ達が通路の捜索を行うと通路の片隅に、日本陸軍の軍服を着た白骨死体があった。
GM:その手にはボロボロの手帳と、なぜか横笛を持っている。
水城しん:「だいぶ時間が経ってるね……」軽く黙祷し、遺体の持っていた手帳を拝借する
冠着クロム:「横笛はなんでしょう、何かしらの儀式用品でしょうか……?」
水城しん:「……多分、音楽のためかな」日誌と一緒に見つけた楽譜の、と
水城しん:「その笛で吹くのが、僕の覚えている音と同じになる……気がする」
冠着クロム:「なるほど、持っていくのは水城さんにします?楽譜も読めていたようですし」
水城しん:「そうだね。僕が貰っていくよ」
水城しん:「手帳の方は……丁寧に開けないと駄目だな、崩れちゃう」手帳をゆっくり開きます
冠着クロム:後ろから手帳を覗き込みます
水城しん:ちょっと屈んで冠着ちゃんが見やすくなるようにします
子猫:クロムの頭に乗り覗きこみます。
GM:それは乾いた黒い血により紙自体がボロボロになっていた。ゆっくりと慎重に開くとそれは遺書らしいことがわかる。
資料ハンドアウトC:遺書
昭和二十年 八月十日
皇國の命運は既に決したり。"決戦兵器シ號"の廃棄を試みんとするも、すべての試みは頓挫す。シ號はすでに『死霊秘法』を理解し、ヨグ=ソトヲスとの接続を試みたるものなり。このままでは皇國は異界へと沈むこと必定。
もはやこの施設への進入路を封鎖するより他ナシと判断する。"シ號"は休眠状態とならん。上部病院施設を爆破することも検討したるも、"シ號"の暴走を懸念し断念す。願わくば将来の民が、"シ號"を封じる術を見つけることを祈る。
康子、勝、お母さんを大切に。
(以降は血で読み取れない)
冠着クロム:「ふむ」
冠着クロム:「ヨグ=ソトース、界隈では有名な邪神ですね」
水城しん:「そうなんだ。どんな邪神なのかな」
水城しん:「いや、正確に聞こう」
水城しん:「勝てるタイプのやつなのかな」
冠着クロム:「……厳しめです」
冠着クロム:「全盛期の私でも負けてますからね」
水城しん:「戦ったことあるんだ……」
冠着クロム:「1万2000年くらい前の話です」
水城しん:「クロムさん、すごい長生きなんだね……」
冠着クロム:「でも昔の話ですよ」
冠着クロム:「今の私10000000000000分の1くらいしか残ってないのでまず殴り合いだと勝てません」
水城しん:「すごい単位の数字が聞こえたけど……要は逃げた方が良い相手、ということなんだね」
冠着クロム:「あるいは」
冠着クロム:「召喚前に追い返すことなら」
冠着クロム:「報告書には接続、と書いてあるのでこの状態ではまだ呼ばれているとは言えません」
冠着クロム:「ついでにシ號は今休眠状態です、本来の力は出せないと言っていいでしょう」
水城しん:「じゃあ、むしろ今が好機ということになるのかな」
水城しん:「封印の術……になるかは分からないけど、シ號制御の音楽はあるし」
冠着クロム:「はい、本人が完全に起きて邪神を呼び出す前に叩く」
冠着クロム:「そうすれば多分止まります」
水城しん:「外の異形たちもそれで止まる、と良いなあ……」
冠着クロム:「ええ……猫ちゃんのためにも、撃破はしておきたいですね」
冠着クロム:「しかし、水城さんについてのクリティカルな情報は出てきませんね……」
水城しん:「シ號とやらが喋れるなら、聞いてみたい気持ちはあるけど……」
水城しん:「そういう相手でもなさそうだしね」外の異形と同じく、意志疎通ができる相手ではないのだろう、と推測していた
冠着クロム:「ともかく、奥に進んでみましょうか」
GM:---------
GM:ロイス取得等がありましたら今のうちにどうぞー
冠着クロム:まだ無し
水城しん:冠着クロム 〇信頼/不安→〇敬意/不安 に変更、終了です
●シーン15:蘇る過去
種別:インサート
シーンプレイヤー:PC1 PC2登場任意
冠着クロム:冠着 クロムの侵蝕率を2(→ 2)増加 (100 → 102)
水城しん:水城しんの侵蝕率を1(→ 1)増加 (102 → 103)
冠着クロム:冠着 クロムの侵蝕率を1(→ 1)減少 (102 → 101)
GM:修正ありがとう
GM:中枢へと向かう通路を歩くと、霧がどんどん濃くなってくる。
周囲には、廃棄された巨大なカプセル。
人間が入るほどの……
GM:記憶が溢れ出してくる。
GM:そうだ……十数年前、確かにここでキミは産まれたのだ
……違う……もっと昔から、ここにいたのだ。
GM:地震があった。
報道に残らないほどの小さな地震だ。
GM:だが封印された地下施設を揺るがせるには十分だった
その地震で、かつての人々が施した封印が解けたのだ
GM:キミはここを出た……そして出会ったのだ。
GM:茶髪の青年に。
GM:優しく微笑み、キミを治療してくれた彼に。
GM:なぜだろう……その先がわからない。
GM:だがとにかくキミは……人間ではない。
人に擬態して生きてきた“ナニモノカ”
かつての人々が“シ號兵器”と呼んだ存在だ。
GM:そして、キミの本体ともいうべき存在は、この奥にいる……。
冠着クロム:「……大丈夫ですか?」
冠着クロム:心配そうに顔を覗き込む
水城しん:「……っ、だいじょうぶ」脳裏を焼くような頭痛に思わず頭を抑える
水城しん:「僕は……僕が在りたいように在る」
水城しん:「その思いを改めて決意したよ」
水城しん:「この先に……”母体”がいる」通路の奥を指差し
水城しん:「そして僕は子機」自分を指差した
冠着クロム:「母体……ということはあなた……」それだけで大まかなことを察し
冠着クロム:「……母体を倒したら、あなたはどうなってしまうのでしょう」
水城しん:……どうなってしまうのでしょう、GM?
GM:水城しんの日常の世界へと帰りたいという意思次第でしょう。
GM:ロイスは想いはある程度の不可能を可能にする力を持っていますから。
水城しん:なるほどね
水城しん:「たぶん……何も起こらないんじゃないかな」
水城しん:「これだけ近付いていても、『同じ』である……という感覚がないんだ」
水城しん:「僕が……水城しんに”成った”ときから」
水城しん:「母体と僕は別物だ。繋がりが途切れている」
冠着クロム:「そうですか……」母体もろともあなたを殺すことにならないようで、少し安心したようだ
水城しん:「今は僕が水城しんだけど……本物が『いた』」
水城しん:「地震だったのかな、あれは」最初の記憶を思い返す
水城しん:「彼が瓦礫の下から僕を拾い上げてくれて……それで彼は」
水城しん:記憶の最後は……思い出せない
水城しん:「……彼は、どこかに行ったんだと思う」自分よりも、ずっとひどい怪我をして
水城しん:助けられて良かったというような笑顔をした顔が、最後に覚えていることだった
冠着クロム:「……そう、でしたか……」
冠着クロム:「……取返しのつかないことに、なっていないといいのですけれど」
冠着クロム:「……これからどうします?」
水城しん:「母体を倒して、その後は……」
水城しん:「……うん、『在りたいように在る』よ」
水城しん:「彼を探して、『助けてくれてありがとう』って、お礼を言いたい」
冠着クロム:「!」それを聞いて、にっこり笑顔になり
冠着クロム:「なら、私もいっぱいお手伝いします!」
冠着クロム:「それは、とても素敵なことですから!」
水城しん:「ありがとう、クロムさん」
水城しん:「色々終わった後にお願いしたいことがあるんだけど、良いかな?」
冠着クロム:「?いいですよ?私にできることであれば」
冠着クロム:ニコニコと笑顔で答える
水城しん:「ありがとう。その時になったら、よろしくね」同じく笑顔で応えた
子猫:-------
GM:ロイス取得等ありましたらどうぞ
冠着クロム:応急残り2つ使って回復します
冠着クロム:4d10
DoubleCross : (4D10) → 15[2,4,7,2] → 15
冠着クロム:全快
水城しん:ロイス 水城しん(オリジン) 〇感謝/探求 で取得
冠着クロム:約束 ○連帯感/何だろう
冠着クロム:これを取得
冠着クロム:おわり
水城しん:終了です
GM:--------
●シーン16:最後の扉
種別:探索シーン9
水城しん:水城しんの侵蝕率を2(→ 2)増加 (103 → 105)
冠着クロム:冠着 クロムの侵蝕率を2(→ 2)増加 (101 → 103)
GM:通路の奥には、巨大な扉があった。扉には五芒星が描かれ、注連縄が吊され無数のお札が貼り付けられている。
GM:この奥にいるものを封印しようとしたことは明白だ。
GM:扉には「シ號兵器」と書かれている。
GM:そして、扉は地震によってか経年によってか壊れ、その奥から霧が噴出している。
GM:間違いない。あの駅を、この村を維持しているのはこの奥にいる者だ__。
冠着クロム:「……ここが本拠地、ですね」
水城しん:「分かるよ。霧が明らかに”濃い”ものね」
冠着クロム:「扉は……固そうですね」
水城しん:「開ける?」
冠着クロム:「私の力では少し厳しそうです」
冠着クロム:「ダイナマイトがあるので吹き飛ばすこともできますが……それだと崩落が怖いですね」
水城しん:「古い施設だからね。いっぺんに崩れちゃうかもしれない」
水城しん:「扉はたぶん、開けられる」かすかな記憶。あの扉のひしゃげた部分は……自分がやったものだ
水城しん:「でも開ける前に……一つ試してみてもいいかな?」笛と楽譜を取り出して
冠着クロム:「あ、笛ですね」
水城しん:「そう。音楽で制御してた、と日誌には書いてあったから」
水城しん:「何らかの効果が見込めるはず」
冠着クロム:「そういうことでしたらお待ちします」
冠着クロム:楽譜を受け取り読みやすい位置で持つ
水城しん:「ありがとう、クロムさん」笛に口をつけ、旋律を響かせるよ
GM:承知しました。それでは〈芸術:音楽〉 難易度5で判定をしてもらいましょう。
水城しん:4DX>=5 芸術:音楽
DoubleCross : (4DX10>=5) → 9[3,6,8,9] → 9 → 成功
水城しん:いい感じ!
GM:成功ですね!
GM:キミはかつて聴いた記憶と楽譜を頼りに一曲吹き上げる。
GM:かつて感じた曲の懐かしさの意味を感じながら。
GM:笛から口を離したとき体から少しずつ力が抜けるような感覚を覚えた。それは達成感による脱力だろうか。
GM:それとも扉の向こうにいる怪物と同一の存在ゆえだろうか。
水城しん:「……これで封印されてくれたりは、しないみたいだね」勢いが弱まったものの、未だ止まらない霧を見ながら
冠着クロム:「なれば直接乗り込む他無い、ですね」
水城しん:「うん、いこうか」感じる気だるさを悟られないように
冠着クロム:「……頑張りましょう、ちゃんとあっちの水城さんにお礼言わないとですから」
GM:--------
クライマックスフェイズ/●シーン17:決戦
GM:シーンインの登場侵蝕は1です。
冠着クロム:冠着 クロムの侵蝕率を1(→ 1)増加 (103 → 104)
水城しん:水城しんの侵蝕率を1(→ 1)増加 (105 → 106)
GM:水城しんの力により物々しい音を立て金属扉はひん曲がり、耐え切れなくなった蝶番が弾け、勢い余りドスンと通路側に扉だったものが吹き飛ぶ。
GM:濛々と舞う埃に子猫がくしゃみをした。
GM:煙が晴れると中枢に封印されていたモノが姿を現す。
GM:それはキミたち想像していたよりもはるかにおぞましいものだった。
GM:漆黒の津波のようでも、渦をまく虚無のようでもあった。
GM:黒でも万色でもある、あるいは闇そのものでもある、しかし輝き続けるそれはぐるぐると部屋一杯に溢れ
GM:無数の眼、人間そのものである眼でこちらを見ていた。
GM:『死霊秘法』にあるという、狂人か麻薬中毒者の悪夢にしか存在しないという怪物、ニュートン物理学を超越した怪異。
GM:怪物は、
シ號兵器:「テケリ・リ!」
GM:という叫び声ととともに、解放の喜びに満たされながら襲いかかってくる。
GM:キミたちが破れれば、シ號兵器は外の世界に溢れ出し、すさまじい被害をもたらすことになるだろう!
シ號兵器:【Eロイス:覚醒する世界】
水城しん:「大きい……けど、音楽が効いているのかな。動きは緩やかだ」
子猫:「シャーーー!」毛を逆立たせ威嚇する
冠着クロム:「なら、いけそうですね」
冠着クロム:猫を部屋の積みあがった箱の上に置いて
冠着クロム:「行きましょう」腕をぐーぱーさせる、戦闘態勢
水城しん:「いこうか」一度目を閉じ、再び開く。決意は変わらない
GM:キミ達は怪物に向かっていく。
GM:自由を謳歌せんとするシ號兵器は明らかな邪魔者へとぎろりと視線を向けた。
GM:恐怖判定だ
GM:目標値は8
水城しん:ちょっと高い!
水城しん:3DX+1>=8 恐怖判定
DoubleCross : (3DX10+1>=8) → 10[6,6,10]+5[5]+1 → 16 → 成功
冠着クロム:援護の風、判定D+3、コスト2
冠着クロム:冠着 クロムの侵蝕率を2(→ 2)増加 (104 → 106)
GM:あー
水城しん:無事成功!
冠着クロム:5dx+2
DoubleCross : (5DX10+2) → 9[1,1,2,7,9]+2 → 11
冠着クロム:○
冠着クロム:2d10
DoubleCross : (2D10) → 12[9,3] → 12
水城しん:2D10 恐怖侵蝕
DoubleCross : (2D10) → 13[8,5] → 13
冠着クロム:冠着 クロムの侵蝕率を12(→ 12)増加 (106 → 118)
水城しん:水城しんの侵蝕率を13(→ 13)増加 (106 → 119)
GM:それでは戦闘開始です。
GM:エネミーはシ號兵器
GM:勝利条件はシ號兵器の撃破。
GM:エンゲージはこんな感じ
(6)シ號兵器
|
5m
|
(5)水城しん&(6)冠着クロム
GM:セットアップ!
冠着クロム:無し
水城しん:なしです
子猫:あるにゃ!
冠着クロム:ファ!?
子猫:【猫の恩返し】狩りの統率者+ターゲットロック
子猫:シーン間シ號兵器を狙う攻撃のみ攻撃力+12。
水城しん:強いニャ!
冠着クロム:強い!
子猫:「にゃおぉーーん!」と天に向かい子猫は鳴く。
子猫:その鳴き声は聞いた君たちに小さな力を授けるだろう
GM:行動値6:クロムのメインプロセスから
冠着クロム:マイナー無し、メジャー
冠着クロム:「」(フレイムタン+コンセントレイト:Sa)ATK-4、C値-3、コスト4
冠着クロム:援護の風、判定D+3、コスト2
冠着クロム:冠着 クロムの侵蝕率を2(→ 2)増加 (118 → 120)
冠着クロム:10dx7
DoubleCross : (10DX7) → 10[1,2,3,4,4,5,8,10,10,10]+10[2,5,7,9]+10[2,8]+4[4] → 34
シ號兵器:回避値は22 命中ショゴ
冠着クロム:4d10+7+4-3+12 ダメージ
DoubleCross : (4D10+7+4-3+12) → 20[2,9,4,5]+7+4-3+12 → 40
冠着クロム:装甲ガード有効
シ號兵器:装甲5 35ダメージ受けます。 残りHP65
冠着クロム:結構あるな
水城しん:見た目通り体力がある
冠着クロム:冠着 クロムの侵蝕率を4(→ 4)増加 (120 → 124)
GM:演出ありましたらどうぞ
冠着クロム:地面を蹴り、スレスレで滑空し、手前でもう一度地面を蹴って三角飛び
冠着クロム:拳に炎をつけ、大きく風を送ると、ごう、という音がする
冠着クロム:「目標残り5m、行きます」
冠着クロム:なんの躊躇もなく、兵器の中央めがけて飛び込み
冠着クロム:360㎏の自重と重力、そして機械フレームでこそ可能なパンチの運動エネルギーを一気に見舞う
シ號兵器:「ゴバッ」粘液が吹き出し壁に叩きつけられる
シ號兵器:しかし粘体の体は飛散した部位も未だ活きがいい。
冠着クロム:「まだ足りませんか……」
水城しん:「クロムさん、すごいパワフルだね」
冠着クロム:「でも、まだ動くみたいです」
GM:行動値6。シごう兵器
シ號兵器:はい
シ號兵器:マイナーアクション:戦闘移動PC達のエンゲージに突撃
シ號兵器:メジャーアクション
シ號兵器:轢き潰す 対象: 範囲(選択) 射程:至近
シ號兵器:対象はPC全員
シ號兵器:12dx7+6
DoubleCross : (12DX7+6) → 10[1,2,2,3,4,4,4,5,8,8,9,10]+10[4,7,8,10]+10[7,7,8]+10[2,7,10]+10[4,9]+1[1]+6 → 57
冠着クロム:やべえ
GM:ははっ殺意
水城しん:いちおうドッジ挑戦
水城しん:7DX>=57 回避
DoubleCross : (7DX10>=57) → 10[1,3,3,4,8,10,10]+8[3,8] → 18 → 失敗
冠着クロム:炎陣でカバー、コスト2
水城しん:ムリ
冠着クロム:氷盾でガード、ガード値+15、コスト2
冠着クロム:冠着 クロムの侵蝕率を4(→ 4)増加 (124 → 128)
冠着クロム:カバー先は水城さん
冠着クロム:15じゃない
冠着クロム:18
シ號兵器:はーいそれではダメージ
シ號兵器:6d10+20
DoubleCross : (6D10+20) → 37[7,10,8,6,2,4]+20 → 57
冠着クロム:違うこれ20だ
冠着クロム:で
冠着クロム:これは装甲有効?
GM:装甲ガード有効です
冠着クロム:ガードで-20
冠着クロム:バトルガーディアンで更に-8
冠着クロム:装甲ガードで更に-16
冠着クロム:C(57-20-8-16)
DoubleCross : c(57-20-8-16) → 13
冠着クロム:倍受けして26
冠着クロム:生きてますね
水城しん:た、耐えた……!
冠着クロム:C(36-26)
DoubleCross : c(36-26) → 10
冠着クロム:残り10
シ號兵器:小癪なテケ‥‥
シ號兵器:しかし私にはまだこれがあるリリ!
シ號兵器:《二回行動》このエネミーはR1回メインプロセス終了後即座に未行動となる。【行動値】はそのRの間半分になる。
シ號兵器:を、使用するつもりだった様だがどうにも様子がおかしい。
シ號兵器:体がうまく動かないようだ。笛の演奏の成果なのかもしれない。
シ號兵器:この状態は3Rの間続きそうだ。
GM:描写
シ號兵器:飛散した肉片たちが寄り集まるように蠢くとその背丈はキミ達をゆうに超えた。
シ號兵器:シ號兵器は「テケリ!」と大きく鳴くと玉虫色の肉塊の津波となって押し寄せる
シ號兵器:キミ達を取り込まんと囲い込むように。
冠着クロム:このために、接近していた
冠着クロム:手を前に出し、炎と風を思いっきり吹き付け、津波を蒸発させる
冠着クロム:回路が焼ける、防ぎぎれなかった分に飲み込まれ、フレームが曲がり、ナノマシンは超速度で削られていく
冠着クロム:それでも、後ろに攻撃は通さなかった
冠着クロム:……損傷率72%ほど、まだ、戦える
冠着クロム:まだ、守るべき人がいるから
水城しん:「クロムさん……! ありがとう」
水城しん:冠着の怪我/損傷を見て顔色が変わるが……切り替える
水城しん:治すにしても……倒してからだ
GM:行動値5。水城しんのメインプロセス
水城しん:マイナー▼《虚無の触腕》+《完全獣化》(侵蝕+9)
水城しん:水城しんの侵蝕率を9(→ 9)増加 (119 → 128)
水城しん:メジャー▼《C:アザトース》+《蝕む触肢》(侵蝕+3)
水城しん:(7+4)DX7+4 白兵
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,2,3,4,7,7,8,8,9,10,10]+10[1,3,5,6,6,8,9]+10[6,10]+3[3]+4 → 37
水城しん:対象はもちろんシ號兵器
水城しん:リアクションどうぞ
シ號兵器:回避値は22 命中ショゴよ
水城しん:オート▼《喰らい啜るもの》(侵蝕+5)
水城しん:効果:白兵攻撃が命中したダメージロール時に使用。ダメージ+15~18
水城しん:水城しんの侵蝕率を5(→ 5)増加 (128 → 133)
水城しん:ダメージロール移行
水城しん:4D10+7+8+18+12 ダメージ
DoubleCross : (4D10+7+8+18+12) → 20[9,6,4,1]+7+8+18+12 → 65
水城しん:装甲有効です
シ號兵器:装甲5 被ダメージ60 残りHP5
水城しん:水城しんの侵蝕率を3(→ 3)増加 (133 → 136)
水城しん:で、邪毒ランク5を付与。クリンナップに15点HP喪失を予約
GM:承知。
GM:メインプロセス終了。クリンナッププロセスに移行
シ號兵器:《ヒーリング》10:クリンナップ回復
シ號兵器:HPを5→15に回復。
シ號兵器:そして……私はじゃ毒を受けている。
シ號兵器:受けるダメージをもう一度聞いても良いかな?
水城しん:ランク×3なので……15点!
シ號兵器:ちょうど……HP0です。
GM:彼に復活はない。戦闘終了だ!
水城しん:ヤッター! 倒した!
GM:描写どうぞ!
水城しん:「クロムさんが守ってくれてるから……僕は攻撃に専念するよ」
水城しん:ふつり、ふつり。水城と現実の境は曖昧に。
水城しん:移りゆく姿は──漆黒の津波のようでもあり、また渦をまく虚無のようでもあり。
水城しん:黒でもあり、万色でもあり。あるいは、闇そのものでもあり。しかし、輝き続ける水城はぐるりぐるりと部屋一杯に溢れ、満たされ
水城しん:部屋に満たされた玉虫色の肉塊が、シ號の体を打ち据える──!
シ號兵器:想定外の子機の反乱。しかしそれでも散乱した肉片をかき集め防御態勢を取る。
シ號兵器:「テケリ・リッ!」
シ號兵器:子に負ける親があるか。その意地がキミの発生させた玉虫色の肉塊を取り込みなおす。
シ號兵器:元は同じ肉を分けた身。その体は大きく膨れ上がる。
水城しん:自切。とりこまれた部位を切り離す
水城しん:「”触れたな”」部位は粘滑な液体に覆われており
水城しん:シ號と接触すると同時、明滅する燐光に変わった
水城しん:光彩のパターン、粘滑な液性……自分自身に毒性をもたらす
水城しん:シ號の肉体そのものを毒へと転じさせていく
シ號兵器:「テリッ!?」体の違和感に気が付く
水城しん:「あなたは、ここで閉じてもらう」 ロイス シ號(本体) 叛意/〇決別 で取得
シ號兵器:混じり合うしんの肉塊とシ號の肉塊。
シ號兵器:同じものと油断していた。同じものと”勘違い”していた。いつか戻ってくる子の一時的反抗期と。
シ號兵器:気付き吐き出さんとした時にはもう遅い。その全てが毒性に犯されきる。
シ號兵器:シ號兵器はしんを感情の読めぬ黒い瞳で最期に見ると、水のようにパシャリと形を失った。
冠着クロム:「終わり……ました?」
水城しん:「……うん、帰ってもらった」元の人の姿に戻りながら
冠着クロム:「そうですか……あの、ありがとうございます」
水城しん:「いや、僕の方こそありがとう」
水城しん:「クロムさん、だいぶ攻撃受けちゃったよね……大丈夫?」
冠着クロム:「まだ動けますけど……」振り向いて
冠着クロム:スカートの下の足からフレームが出ているのを見て
冠着クロム:「あっと」コスプレの上着を脱いで腰に巻き、それを隠す
冠着クロム:「失礼しました」
水城しん:「いや、別に……」上着を脱いでかけてあげるよ
水城しん:ちょっと目を逸らしながら
冠着クロム:よくよく見れば相対していた前面はボロボロである
冠着クロム:「……あまり長居はしない方がいいですね、崩れそうですし」
冠着クロム:「早めに出ましょうか」子猫を回収して頭に乗せ、外に歩き出す
冠着クロム:足取りが少しふらついている
水城しん:「……肩を貸すよ」冠着の腕を自分の肩に回して
水城しん:何もなくなった部屋を一瞥し、後にした
バックトラック
GM:さて、バックトラックのお時間がやってまいりました
水城しん:振る前に 約束 〇決意/緊張 で取得。これで6個
GM:ハイ受け付けましたー
冠着クロム:振る前に
冠着クロム:シ號 ○敵愾心/罪悪感
2人用ゲーム ○後でやろう/不安
冠着クロム:これで取得
GM:はーいOKです。それではしきり直してバックトラック
GM:今回のEロイスは覚醒する世界 1個のみ!
水城しん:振ります
水城しん:1D10 Eロイス
DoubleCross : (1D10) → 1
冠着クロム:1d10
DoubleCross : (1D10) → 4
水城しん:水城しんの侵蝕率を-1(→ -1)増加 (136 → 135)
冠着クロム:冠着 クロムの侵蝕率を4(→ 4)減少 (128 → 124)
水城しん:……倍振り、残ロイス6は12D10に
水城しん:12D10 倍振り
DoubleCross : (12D10) → 76[10,7,4,10,3,3,6,9,7,6,9,2] → 76
水城しん:水城しんの侵蝕率を-76(→ -76)増加 (135 → 59)
冠着クロム:倍振り
冠着クロム:12d10
DoubleCross : (12D10) → 79[4,7,7,6,8,7,9,4,2,9,6,10] → 79
冠着クロム:冠着 クロムの侵蝕率を79(→ 79)減少 (124 → 45)
水城しん:無事帰還、倍振りで3点!
冠着クロム:あと水城さんをSロイスへ
冠着クロム:3点
水城しん:わーい、僕もクロムさんSロイスにしておこう
●ED1:帰還 PC1&2
GM: シ號兵器を撃破し、地下施設から脱出すると、霧は完全に晴れ、いつの間にか朝になっていた。
GM:清々しい新鮮な空気が肺に入り込む。
GM:キミ達は生き残ったのだと。改めて実感するだろう。
冠着クロム:「あ、そうだ」猫を頭に乗せながら
子猫:「うに」
冠着クロム:「これ、余っちゃいましたけどどうします?」懐からダイナマイトを出す
水城しん:「使っちゃおう」
水城しん:即決
水城しん:「地下室を埋めて、もう使えないように」
冠着クロム:「そうですね、埋めちゃいましょう」
冠着クロム:ポケットを漁る、確か一緒に雷管のコードも持ってきたはずだ
冠着クロム:あった
冠着クロム:「これを括り付けて、中に入れて」
水城しん:「ふむふむ」言われたとおりに組み上げて
冠着クロム:「さっきのマニュアルを応用すると……こうですかね?」
冠着クロム:「これで思い切り離れてからボタンを押すと、爆発します」
水城しん:「なるほど、こんな感じか」ダイナマイトを病院に設置して
水城しん:「もう少し離れた方がいいかな?」
冠着クロム:「雷管コードがある限り離れられるのでいっぱい離れましょう」
水城しん:「じゃあもう少し離れようか」
冠着クロム:猫を乗せながらてくてくと離れて
冠着クロム:誰もいない病院の入り口を出て
冠着クロム:更に数歩離れてから
冠着クロム:「ここが限界見たいです」
冠着クロム:「ボタンを押せば起爆しますよ、何かあれば私が抱えて飛びます」
水城しん:「飛ぶのは最後の手段にしようかな」苦笑しながら
水城しん:「それじゃあ、押すね」ぽちっとな
GM:一瞬の間の後病院の奥にて閃光が弾ける。
GM:続いて内側に順々に崩れていくコンクリート壁。それは連鎖する様に崩壊が崩壊を呼びガラガラと病院は崩れてゆく。
GM:元々耐久性において限界がきていたのだろう。
GM:大きな病院は粉塵を巻き上げながら元の形を残すことなく瓦礫の山へと変じた。
水城しん:「……」瓦礫の山にしばし黙祷する
水城しん:「……これなら大丈夫そうだね。行こうか」
冠着クロム:「はい」
水城しん:「クロムさん、もう肩貸さなくても大丈夫?」
冠着クロム:「ええ、自動修復機能のお陰で今からであれば普通に歩けそうです」
水城しん:「そっか。でも気を付けて歩いてね」
冠着クロム:「はい、約束、まだ聞いてませんからね」
冠着クロム:「この子の名前も決めないといけないし」
子猫:「に?」
冠着クロム:「水城さんとやりたいなーってゲームも思いついたんです」
水城しん:「ふふ、やることがたくさんあるね」
GM:病院への道を辿るように田舎道を歩いていると、遠くで電車の到着を告げる警笛が鳴っていることに気が付く。
GM:あの駅に電車がやってきたのだ。
冠着クロム:「あ、電車来てます」
水城しん:「あれに乗ったら街に戻れる……帰れるね」
水城しん:「電車が止まっている内に行こうか」
冠着クロム:「はい、急ぎましょうか」
冠着クロム:そのまま、水城さんの手を取って歩いていく
冠着クロム:時々、目の前の彼が恐ろしく思うことは、勿論あったが
冠着クロム:それでも、やさしくなりたいと言った彼の言葉と、そのあとの行動に嘘は無かった
冠着クロム:ならば、一緒に帰れる、そう思ったのです
●ED2:UGN PC2
GM:深夜のファミレス
GM:霧谷のエフェクトによって人払いがされたそこが、今の君たちが密談する場所だ。
霧谷雄吾:「ここまでありがとうございましたクロムさん」
霧谷雄吾:「最小限の犠牲で…… という表現は好みませんが」
霧谷雄吾:「特調と防衛隊の 介入を許さず、UGN独自の解決ができたこと は、最良の結果といえるでしょう」
霧谷雄吾:「労働厚生省からも内々に感謝の意が伝えら れています。しばらくはこれで、警察を牽制 できるでしょうね」
霧谷雄吾:と彼はにっこりと笑う
冠着クロム:相変わらず空の楽器でトロピカルなBGMを流しながら
冠着クロム:「まあ、人間の政治戦についてはお任せしますが、お役に立てたのであれば幸いです」
冠着クロム:「で」
冠着クロム:「寮の部屋に空きもあるしもう一人迎え入れていいかという話を支部長にしたら通ったので」
冠着クロム:「水城君は寮で……いいですよね?」
霧谷雄吾:「それをキミの上司が許容しているのであれば、私から何か言う事はありませんよ」
霧谷雄吾:「私もキミも彼も……」
霧谷雄吾:「邪神因子保持者であることに違いはありません」
霧谷雄吾:「いえ……たとえ真に神話生物であろうとも人にあだなす存在でないなら、許容する程度の器は持ち合わせていますから」
冠着クロム:「そうですかー」にしては無理してるような顔だなあと思いつつ
冠着クロム:「ちなみに話はこれで終わりですか?」外部につないだ小型プリンターからレシートのごとく報告書を吐き出しながら
霧谷雄吾:「はい、聞きたい答えは得られましたか?」
霧谷雄吾:「キミのお察しの通り、結構な無茶を押し通しましたので満足が得られる答えなら嬉しいですが」
冠着クロム:「はい、いいのならそれで構いません」
冠着クロム:「あ、これ切った方がいいですか?」
冠着クロム:出てきた報告書(レシート状なのでとても長い)をピロピロさせて
霧谷雄吾:「うーん読みにくそうだ。でもその分の働きはしてくれたのでしょうし、あとで形式に合わせておきますよ」受け取る
冠着クロム:「パソコン君はメンヘ……繊細なのでうっかり飛ばすとすぐ固まるんですよね……」
冠着クロム:「あ、あともう一個」
冠着クロム:「私はいいですけど霧谷さんはちゃんと寝てくださいね、今夜2時ですよ」
霧谷雄吾:「……検討しておきます」
霧谷雄吾:苦い顔を覗かせ視線を逸らす。
冠着クロム:「じゃけんコーヒーはやめてハーブティとかにしておきましょうねえ」
霧谷雄吾:居心地が悪そうに手に持ったカップを口に運ぶと「あーっと」とわざとらしく時計を見る。
霧谷雄吾:「次のようがあったのでした。そ、それでは私はこれにて失礼させてもらおうと思います!」レシート状の報告書と本物のレシートをもって席を立つ
冠着クロム:「おつでしたー」
霧谷雄吾:「ここは私が 払います。あとはごゆっくりお過ごしください」それでは!と最後に残しいそいそと日本支部支部長は去っていった
冠着クロム:……この人が私のことを何だと思ってるのか、これもうわかんねえな
冠着クロム:そんなことを思いながらファミレスのWi-Fiにスマホを繋ぎ、流行りの過酷なスマホゲームを起動した
●ED3:墓標 PC1
GM:早朝、墓地にキミは訪れる。風が吹くたびに木々がざわめき、鳥のさえずりが響き渡る。
GM:一つ二つと数えながら目的の墓石をキミは見つけた。墓石に刻まれた名をキミはなぞり呟くだろう。
水城しん:「水城真実」
水城しん:ここで眠りにつく人物。自分を助けてくれた、優しい心の持ち主
水城しん:墓石を洗い、花の水を代え、線香に火をともして手を合わせる
水城しん:「僕は、あなたのおかげで生きることができました。僕自身は未だ何も持っていないけど……」
水城しん:「これから、色々と持っていこうと思います。何者でもない僕が何かに成れるように」
水城しん:「あなたに恥じない”人”に成れるように」目を合わせて再び手を合わせる
水城しん:「……ありがとうございました。次に来るときは土産話をたくさん持ってきますね」
GM:墓参りが終わるころには太陽は上り墓地は明るくなっていた。
GM:キミは立ち上がり墓地を後にする。
GM:------------
冠着クロム:部屋に入ると、多数の電源コードと、ゲーム機が並んだ部屋
冠着クロム:中央にはゲーミングPCがデュアルモニターで並んでいる
冠着クロム:「お待ちしてました!」
水城しん:「招いてくれてありがとう、クロムさん」物珍しそうに部屋内を見回す
冠着クロム:あなたように用意されたと思わしき電源のついたモニターと、コントローラー、そしてゲーム機の先に繋がったキーボードがある
冠着クロム:「ささ、どうぞこちらに!」
冠着クロム:わざわざ支部長のところから借りてきた座布団に案内する
水城しん:「ありがとう。今日はどんなゲームを遊ばせてもらえるのかな」
冠着クロム:「今回はですね、画面内で作ったキャラで広い世界を冒険するゲームになります!所謂MMOですね!」
水城しん:「なるほど、MMO……協力プレイ、ってことかな」
冠着クロム:「はい!アカウントはあらかじめご用意しましたのでまずはキャラクリエイトからですね!」
冠着クロム:「こちらの画面のキャラを水城さんの好きな感じにアレンジしてみましょう!」
水城しん:「なるほど」キーボードに手を伸ばし、人差し指でポチポチと入力していく
冠着クロム:「あ、名前は本名じゃない方がいいらしいです」
水城しん:「そうなんだ」
冠着クロム:「なんか色々あるみたいです」
水城しん:「うーん、もう少し短めかな……」見た目を微調整している
水城しん:「……よし、できたよ」出来上がったキャラクターの見た目は……銀髪の美少女だった。ちょうど冠着にそっくりだ
冠着クロム:「おお……なんだか照れますね」
冠着クロム:「そうしたら次はバトルクラスですね」
冠着クロム:「種類は並んでる通りです」
水城しん:「うーん、もう少し美少女にできたらクロムさんに近付けるんだけどなあ……」キャラクターの見た目にやや不満がありそうだった
水城しん:「仲間を守れる感じのバトルクラスは何になるのかな」
冠着クロム:「それでしたらナイトに派生する剣術士か、戦士に派生する斧術士ですかね?」
冠着クロム:なんだか全力で自分を再現しようとしているのは気のせいだろうか
水城しん:「なるほど、じゃあナイトになる剣術士かな」ぽちぽち、選択していく
水城しん:「そして最後が名前、か」
冠着クロム:「はい、この種族だと命名法則はこんな感じですが、あんまり気にされない方も多いですね」タブレットを置いて
水城しん:「ふーむ、苗字側に職業や称号が入るんだね……」タブレットをスクロールしながら
水城しん:悩むこと数分、水城が入力した名前は
水城しん:『chrom・guardian』
冠着クロム:「……やっぱり私再現しようとしてません?」
水城しん:「? このゲームは成りたい自分を作るゲームなんだよね」
水城しん:「それだったら、僕はクロムさんみたいになりたいなと思うよ」
冠着クロム:「なるほど……?」
冠着クロム:「まあ、それならそれでいいのですけれど」私そっくりのキャラメインにしてなくてよかった
冠着クロム:「あ、サーバーとワールドここにしておいてください」
冠着クロム:「私が水城さんのところに遊びにいけないので」
水城しん:「おお、これでクロムさんと一緒に遊べるんだね。楽しみだなあ」言われたとおりに選択する
冠着クロム:「始めはチュートリアルがあるので、それがある程度終わったらになりますけどね」
冠着クロム:「まずは思う存分ゲームの世界に浸ってください!」
水城しん:「うん、遊んでみるよ」
水城しん:チャーチャッチャチャー
水城しん:しばらくゲームを遊ぶ音が続く
水城しん:「む、意外と難しいな……」画面のキャラクターが傾くのにつれて水城の体も傾く
冠着クロム:「なるだけ左だけじゃなくて右の視点も合わせるように動くと酔いにくいそうです」
水城しん:「ふむふむ……あ、レベルアップした」
冠着クロム:「おっおめでとうございます!」
冠着クロム:「こうやってレベルを上げて新しいところに行って物を集めたり人を助けたり……と色々できます」
水城しん:「なるほどなあ。現実みたいだね……同じセリフしか喋らなくなっちゃった」ポチポチ。街の人に話しかけてみたりする
水城しん:「このあたりは流石に現実みたいにはいかないんだね」
冠着クロム:「そうなんですよね……あ、そのアイコンの人」
冠着クロム:「これはクエストですね、何か困りごとがあるみたいです」
水城しん:「おお、困りごと。それじゃあ助けないとね」
水城しん:『×××という薬草を集めて欲しい』といった具合の依頼を受けた
冠着クロム:「その薬草は……確かあそこだったから……」
冠着クロム:「地図を開いてもらって……はい、そこを押してもらって」
冠着クロム:「あ、今のところの南側です」
水城しん:「おお、ここだね」
冠着クロム:「はい、その辺りでAボタンで物を拾うと出てきます」
水城しん:『×××を手に入れた』
水城しん:「おお、見つかった。あと3つで依頼達成だ」
冠着クロム:「近くにまだあるようなので、Aボタンを押して……あ」
冠着クロム:「この辺ちょっと敵強いですね」
冠着クロム:「ちょっと私のキャラ連れてくるので待っててください」
水城しん:「なんか『!』マークが出て近付いてきてる」
冠着クロム:ゲーミングPCの方に入って数回操作をして
冠着クロム:「アッそれ敵襲です!すぐそっち行くので少しだけ逃げていてください!」
水城しん:「うわ、なんか攻撃されてる!」
冠着クロム:「あわわ……!確か地図の場所はこっちだから……!」
冠着クロム:しばらくすると、水城さんのキャラを襲っている敵に、白い光が襲い掛かり
冠着クロム:それが消えた時、敵は戦闘不能になっていた
冠着クロム:「ま、間に合いました……」
水城しん:「ありがとう、クロムさん……ゲームだとそんな見た目なんだね」
冠着クロム:「あはは……」丸眼鏡の青年と言った風貌のキャラがあなたの方にやってくる
冠着クロム:「ひとまず付近の敵はなんとかします、水城さんは薬草集めを」
水城しん:「ありがとう、クロムさん」ポチポチと薬草を集めていく
水城しん:「クロムさんのキャラクターは何か由来があるのかな」
冠着クロム:「あーそうですね、これなら背が高そうだなーって思ったのと」
冠着クロム:「眼鏡、かけてみたかったんですよね、普段自分じゃ使わないので」
水城しん:「伊達眼鏡っていうのもあるらしいよ?」
冠着クロム:「激しく動いたら溶けちゃうんじゃないかって……目の周り結構熱も電流も通るので」
水城しん:「そっか」頑丈なやつをプレゼントしよう、と内心で決意した
水城しん:「あ、薬草を集め終えれたみたい」
冠着クロム:「お、そうしたら街に戻って届けにいきましょう!」
水城しん:「えーと……この人だったかな」
水城しん:『依頼を達成しました』
水城しん:『ありがとう、あなたのおかげで助かったよ』と薬草を貰ったキャラクターがお礼を言う
水城しん:「おお……困っている人を助けられた。感動だ」
冠着クロム:「いい調子です!」
冠着クロム:「やっぱり人を助けるのは気分がいいですね」
水城しん:「うん、こうして助けて成長していくんだね」依頼の報酬を貰いながら
水城しん:「……クロムさん、病院のときに『お願いがある』って話をしたの、覚えてる?」
冠着クロム:「あ、はい、覚えてますよ」
冠着クロム:「お願い、聞かせてくれるんですか?」
水城しん:「うん」コントローラーをいったん置いて、冠着に向き直り
水城しん:「クロムさん、僕と友だちになってほしい」
水城しん:「それがお願いです」
冠着クロム:「……かしこまって言われて、一体何なのだろうと思いましたが、そうとは」
冠着クロム:「いいですよ、というか、もう私は友達だと思ってましたよ?」
水城しん:「ありがとう……そっか、もう友だちなんだ」
水城しん:「これからも仲良くしてくれると良いな」
冠着クロム:「はい!あ、せっかくなので」
冠着クロム:「ゲームの方でもフレンド申請を送っておきます!」
冠着クロム:「形にしておきたいので!」
冠着クロム:カチャカチャと弄り、フレンド申請を飛ばし
冠着クロム:「今送りました!メニューを開いてフレンド機能のところを押していただいて」
水城しん:「なるほど」ピロリン『申請を承認しました』
水城しん:「これで現実でも、ゲームでもクロムさんと友だちになれたね」
冠着クロム:「はい!これからもよろしくお願いします!」
冠着クロム:ふにゃり、とあなたに向かって笑う
水城しん:「うん、こちらこそ。よろしくね」同じように、笑顔を浮かべた
子猫:「に゛ゃ~~~」
子猫:不服そうな顔で2人に割り込みPS4をひっかく
冠着クロム:「あ」
冠着クロム:「ごめんなさい忘れてました!お名前ですよね!」
水城しん:「しまった」
冠着クロム:「何かいい名前を……水城さん思いつきます?」
水城しん:「身体が白いから……ゆきまる(雪/幸丸)」
冠着クロム:「いいですね」
冠着クロム:「ゆきまるにしましょう」
水城しん:「ゆきまる、これからもよろしくね」撫でる
子猫:「に゛ゃん」ツーンとそっぽを向くが尻尾は嬉しそうにうねる
GM:これにてダブルクロスシナリオ『誰もいない駅の話』終幕とさせていただきたいと思います。
GM:皆様お疲れさまでした
水城しん:お疲れ様でした~! 楽しかったです!
冠着クロム:お疲れさまでした!