ミドル4
GM:シーンプレイヤー:天宮千鶴
GM:情報収集シーン。登場侵蝕は1d10に戻る!
GM:登場侵蝕をお願いします。
浅海沙天:浅海沙天の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (79 → 87)
加賀見 朔姫:98+1d10
DoubleCross : (98+1D10) → 98+2[2] → 100
天宮千鶴:天宮 千鶴の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (70 → 78)
山本耕作:92+1d10
DoubleCross : (92+1D10) → 92+2[2] → 94
GM:項目はこちら!
情報項目2
・“眼科医”について〈情報:UGN〉〈情報:裏社会〉8
・“眼科医”達の足取り〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉7
GM:まずはこれ!
浅海沙天:じゃあ眼科医の足取り調べてみようかな
浅海沙天:4dx+1 情報:UGN
DoubleCross : (4DX10+1) → 9[4,6,7,9]+1 → 10
GM:お見事!
山本耕作:じゃあ眼科医については俺が!
山本耕作:情報:UGN コネとかは無いが素の社会力で突破してやる!
山本耕作:6dx>=8
DoubleCross : (6DX10>=8) → 9[2,3,5,7,7,9] → 9 → 成功
GM:流石!
GM:では開示!
・“眼科医”について〈情報:UGN〉〈情報:裏社会〉8
本名・エリヤ・レムナント。『見えているものは存在する』という逆説的存在証明によって実在、空想問わずあらゆるものを生み出す能力者。天宮千鶴によって一度殺される前は“マスターサイト”とも呼ばれていた。その目的は、娘メアリの目に光を取り戻すこと。“眼科医”を名乗るのも、文字通り目を治す医者だと自らを定義している為。
メアリの目は幼少期に突如として失明した。原因は不明。再生治療、視覚器官の外部委託など、レネゲイド、非レネゲイド問わずあらゆる手段を試したが、メアリが世界を見ることはなかった。“眼科医”がFHで非人道的な実験を繰り返していたのは、メアリの目の治療法を探す為である。しかし、その研究の結果、その結果この世界に存在する理論では治癒不可能という結論に達した。
→・“眼科医”について2〈情報:裏社会〉9
・“眼科医”達の足取り〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉7
“眼科医”が確立した技術は『観測する』ことで、あらゆるものを現実にするというものだ。つまり、非現実位相を現実化しようとした場合、非現実位相を観測する必要がある。その為には非現実位相がこの世界と接続した起点である、択捉島にある旧『エデンの園』の研究所に行く必要があるだろう。“眼科医”達はそこへ向かったはずだ。
→・???(開示で項目名開示)【精神】30(Dロイス:工作員の効果で情報が改竄されている)
GM:という訳で残りの項目
情報項目2・“眼科医”について2〈情報:裏社会〉9
・???(開示で項目名開示)【精神】30
天宮千鶴:じゃあ2番いきますか。裏社会で
天宮千鶴:4dx+1>=9 コネ使用
DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 8[4,6,6,8]+1 → 9 → 成功
天宮千鶴:よし
GM:ちょうど成功!
GM:さて、精神30は誰も攻略できまい……
加賀見 朔姫:試しましょうか。この魂にて
加賀見 朔姫:オリジン:レジェンド 浸食2 精神判定の達成値+4
加賀見 朔姫:無形の影+コンセントレイト:ウロボロス 浸食6
加賀見 朔姫:7dx7+4
DoubleCross : (7DX7+4) → 6[1,2,2,3,4,4,6]+4 → 10
GM:NPCカードが……あるぜ……?
加賀見 朔姫:アンジュレーション、妖精の手をお願いします
山本耕作:仕事のできる男!
獅堂秋彦:了解です。支援します。
獅堂秋彦:1dx7+14からどうぞ
加賀見 朔姫:1dx7+14
DoubleCross : (1DX7+14) → 2[2]+14 → 16
加賀見 朔姫:えーっとあとできるて、できるて・・・
GM:達成値合算も可能とします。追加登場で他の人も振れる!
浅海沙天:振ります
浅海沙天:浅海沙天の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (87 → 93)
浅海沙天:4dx 精神
DoubleCross : (4DX10) → 9[4,4,8,9] → 9
浅海沙天:侵蝕忘れてた
浅海沙天:2dx 追加
DoubleCross : (2DX10) → 8[3,8] → 8
浅海沙天:達成値9で
GM:合計25!
GM:二人で財産点出していいよ
加賀見 朔姫:財産点5点! 9→4
GM:合計30達成!
GM:開示します
・“眼科医”について2〈情報:裏社会〉9
研究に行き詰まった折、並行世界からやって来たというマスターエージェント“マスターノウン”と接触、並行世界の存在を知り、この世界には存在しない技術を求め、並行世界を観測し、顕現させる計画を立てた。
“ステファノ”が求めた非現実位相は、この世界と隣接する並行世界の間に挟まった仕切りのような位相であり、“眼科医”はそれを介して並行世界を観測しようと考えた。こちらから非現実位相を観測できるということは非現実位相からこちらを観測できるということ(事実、取り込まれた人間が観測して干渉まで行っている)であり、それは反対側に存在する並行世界にも適用できると考えたのだ。
しかし、その途中で計画の為の戦力として育てていた天宮千鶴に殺されてしまった。
だが、天宮千鶴に移植した遺産『アドナイ・メレクの義眼』に自身の精神のバックアップを転写しており、視神経を通じて脳をハックし感覚情報を、もう一対の遺産『エヘイエーの義眼』を移植された“アナザヴィジョン”に送っていた。また、一度限りの切り札として、天宮千鶴の肉体の行動権を奪い、“ディライトキャリアー”の目を手に入れた。本来はセフィロトになぞらえた十の遺産にバックアップを仕込んでいたが、天宮千鶴とポール・シンクレアの二人以外の適合者を見付ける前に本体が死亡した為、他のバックアップは存在しない。
その計画が結実し、並行世界を観測した時、並行世界がこちらの世界に侵蝕を始め、結果的にどんなことが起きるのか予測も付かない。最悪の場合、世界そのものが対消滅する可能性すらある。
・???→“眼科医”達の本当の足取り 【精神】30
択捉島に向かうというのは、“眼科医”による情報操作だ。非現実位相に取り込まれたエージェントと強い繋がりを持つ浅海沙天の目ならば、場所に関係なく非現実位相の観測が可能だ。
であれば、足取りの特定に必要なのは動機――“眼科医”は非現実位相を現実化して何をしようとしているのか。
メアリ・レムナントの治療である。“眼科医”達はメアリ・レムナントのいるMR探偵事務所へ向かっている。
GM:UGN日本支部第八ブリーフィングルーム。
獅堂秋彦:「敵の詳細が判明しました。……山本さん、調査結果を」
山本耕作:「短めに」「あとSA†ANでお願いします、サタンでもいいですよ」
山本耕作:「……おほん、えーっと、”眼科医”の目的は、その名の通り、目を治すこと」
獅堂秋彦:(どのような違いが……?)口語だと分からない
天宮千鶴:(何が違うの……?)
加賀見 朔姫:(こだわりです、ね?)
山本耕作:「そしてその患者とは……そいつの娘、天宮サンとこの所長なんだと」
浅海沙天:「…治療、なんですね」
山本耕作:「あいつは……なんか難しい能力によって、すごいことができる様だが」
加賀見 朔姫:「まぁ……そんなつながりが?」
浅海代空:「なんか難しい能力。すごいこと」
天宮千鶴:「耕作くん……」
山本耕作:「この世界に存在する理論では、治せない───そんな結論にたどり着いたみたいだ」
浅海代空:「ふむ、“アナザヴィジョン”の発展版、より万能にしたもののようですね」資料を見ながら
山本耕作:「俺が、収監されてたFHの『情報通』から聞き出せたのは、ここまで」
天宮千鶴:「どっちかというと、あたしの方かな。近いのは」
天宮千鶴:「天使を視認する目。そしてそれを触媒を通して物質化する力」
獅堂秋彦:「“眼科医”の弟子……」
獅堂秋彦:「あなたなら、他の情報も得られるのでは?」
獅堂秋彦:特に責めてるつもりはない。
加賀見 朔姫:「ふーむ覗かれる側も、また覗ける、ような?」
天宮千鶴:「そう呼ばれるのは癪だね」
天宮千鶴:「"欠けた月(ミッシング)”。貴方の言葉が、結局の所全部だよ」
天宮千鶴:「この世界の理論では、直せない。だからあいつは、外に求めた」
浅海沙天:「外……というとつまり、先程から話に出ていた、非現実位相、ですか」
天宮千鶴:「"マスターノウン”。平行世界からやってきたマスターと接触して、それの存在を知った」
天宮千鶴:「見ることができるなら、見られることもできる。逆も然りってね」
天宮千鶴:「非現実位相、だっけ。長いから引き続き外って呼ぶけど」
天宮千鶴:「そいつと結託して、外を観測して、治療法を呼び込むのがあいつの最終目標」
天宮千鶴:「……で、まぁ話がそれで終わるわけもなく」
天宮千鶴:「"欠けた月(ミッシング)”の言葉をもう一度繰り返すよ。覗かれる側も、覗けるんだ」
天宮千鶴:「ましてや覗くのは眼科医だ」
天宮千鶴:「まず、外と中の境が曖昧になる。互いに食い合って……最悪どっちもおじゃんだ」
天宮千鶴:「娘一人のために世界をぶっ壊そうっていうんだ、大したもんだよ」
浅海沙天:「本末転倒……」
山本耕作:「えっ眼科医だけじゃなくて……世界ごと」
加賀見 朔姫:「見なくていいものまで見てしまうつもりとは」
天宮千鶴:「本当は生きているうちにやりたかったんだろうけど、途中であたしが殺したからね」
浅海沙天:「あ、そうだバックアップ」
浅海沙天:「義眼は大丈夫だったんですか?」
天宮千鶴:「体を奪う方は一回きりだそうだけど」
獅堂秋彦:「解析したところ、完全に自我を奪うには同意が必要なようです」
獅堂秋彦:「そして、同意なく奪えば、バックアップの側が消える」
獅堂秋彦:「天宮さんの義眼から情報が漏れることはもうないかと」
浅海沙天:「そうですか……戻せたようであれば何よりです」
加賀見 朔姫:「自分を奪われるなんて、嫌ですし、良かったです、ね?」
天宮千鶴:「もちろんだよ。気色悪い」
天宮千鶴:「娘より年下の女の体奪うバックドア仕込むとか、最低」
天宮千鶴:「……バックアップ用の遺産だけど、あたしとポール・シンクレアの分以外は、適合者が見つからないままだそうだよ」
浅海沙天:「となると、もうバックアップは無い、ということになりますか」
山本耕作:「えーっとじゃあこれ以上現れることはない……んだよな?」
天宮千鶴:「多分ね」
天宮千鶴:「あたしのほうでわかったのはこのくらい」
加賀見 朔姫:「とはいえ今生えてしまった分は、どうにかしないといけないわけですが…その居場所、ですか」
浅海沙天:「…一応データの解析とかしてくれた人は、研究所のある択捉島なんじゃないかって言ってました」
浅海代空:「ああ、おばあさまの本体の居所」
山本耕作:「それって北海道の島……だよな?めっちゃ遠いじゃん」
獅堂秋彦:「我々の権限でヘリは飛ばせます」
浅海沙天:「今情勢的に入れたっけ…」
加賀見 朔姫:「……研究所、そこが最適な場所だから、ということですよね」
獅堂秋彦:「政治的な問題は……霧谷さんに交渉を頼む形になりますが、あの人なら問題ないかと」
加賀見 朔姫:「んー……違和感があります、ね?奇麗で…わかりやすくて…見えているもので見えない何かを隠したい、嘘?」ぼんやりと、足取りについての資料の文字をなぞりながら考えて
加賀見 朔姫:「眼科医さんは、外が見たくて、幻凍星(エヴァーチカ)の眼を、奪って……」
山本耕作:「ど、どうしたんだ……?」
天宮千鶴:「どうしたの?」
加賀見 朔姫:「頭のいい方、よく見えている方のわりに、素直、過ぎる気がして」
浅海沙天:「……あ」
浅海沙天:「俺の眼、取られてるんだった、だったら」
浅海沙天:「研究所まで行く必要、無い」
加賀見 朔姫:「そう……外側、そんな”実在しないものを観測する”のに、”こちら側の場所”なんて、関係ないのですね」沙天さんの言葉で、違和感が、形になる
浅海代空:「聞いたことがあります。おばあさまは、同系統の能力……外側を観測できる能力者を、見守っていると」
天宮千鶴:「場所がどこでもいいなら……」
浅海代空:「見られているのなら、逆に見ることもできる、という訳ですか……」
加賀見 朔姫:「けど、それなら…眼科医さんは、どこで、見たい、のでしょう?」
浅海沙天:「目的は治療、だったら、患者のところでやるのが一番早いから」
浅海沙天:「…メアリさんのいるところとか」
天宮千鶴:「……事務所か!」
獅堂秋彦:「S市へ向かうヘリを至急手配します」
天宮千鶴:「クソ……メアリは親父がFHだなんて知らないんだぞ」
山本耕作:「それ、ヤバくねえか?急がないと……!」
天宮千鶴:「早く行くぞ」
浅海沙天:「お願いします…!」
加賀見 朔姫:「……知らなくていいことは、知らないまでです、ね」
獅堂秋彦:「S市のエージェントにも通達……今動けるのはこれだけ……主力は他任務に取られてしまっている……」
獅堂秋彦:「できる限り時間稼ぎをしてもらいます。間に合うよう、できる限り飛ばしていきます」
浅海沙天:「手配ありがとうございます…!」
天宮千鶴:「頼んだよ」
山本耕作:「手は足りなくてもよ、俺らが何とかすっから」
山本耕作:「ドンと構えてな!」獅堂の背を優しく叩く
加賀見 朔姫:「それではケリをつけに行きます、バックアップはよろしくお願いします、ということで」
浅海沙天:「急ぎましょうか」
GM:シーンカット
GM:ロイス取得と購入が可能です。
浅海沙天:ロイス保留
浅海沙天:購入はどうしよう
天宮千鶴:ロイス保留
加賀見 朔姫:ロイス保留
加賀見 朔姫:ブルーゲイルでもチャレンジするかなぁ…
天宮千鶴:照準器でも狙うか いくつだっけこれ
浅海沙天:15だったような>照準器
加賀見 朔姫:15ですね
GM:15!
山本耕作:ロイスはそのまま、購入はいちおう医療キットを
山本耕作: 6dx>=8
山本耕作:6dx>=8
DoubleCross : (6DX10>=8) → 10[1,2,4,5,6,10]+5[5] → 15 → 成功
山本耕作:そんで自分に使う!
山本耕作:2+2d10
DoubleCross : (2+2D10) → 2+11[4,7] → 13
山本耕作:もとのHP2じゃなくて6だったので11回復して17に!
天宮千鶴:手配師せっかくなのでつかっていこう
天宮千鶴:5dx+4>=15
DoubleCross : (5DX10+4>=15) → 8[3,3,5,5,8]+4 → 12 → 失敗
加賀見 朔姫:あ、ひとまず私も残り一個の応急手当きっと使っておきます
天宮千鶴:お小遣いはないので失敗
加賀見 朔姫:2d10+12
DoubleCross : (2D10+12) → 9[1,8]+12 → 21
浅海沙天:じゃあ照準器支援で
浅海沙天:4dx+1
DoubleCross : (4DX10+1) → 9[2,4,5,9]+1 → 10
浅海沙天:財産でも届かないな…終わりです
加賀見 朔姫:じゃあ私も照準器支援してみましょう
加賀見 朔姫:4dx+4>=15
DoubleCross : (4DX10+4>=15) → 6[1,6,6,6]+4 → 10 → 失敗
加賀見 朔姫:ぎり足りません、失敗
マスターシーン
GM:これは過去の話。まだ、その男の肉体が健在だった頃。
GM:いくつもの資料で埋め尽くされた部屋。その中で、異彩を放つものがある。
GM:培養液で満たされた円筒形の水槽が十槽並び、その中に一つずつ眼球が浮かんでいる。
GM:いや、正確には、眼球が浮かんでいるのは十のうち八で、二つは空だ。
“眼科医”:「『アドナイ・メレク』と『エヘイエー』以外の適合者も探さねば」
“アナザヴィジョン”:「十分でしょう。というか、バックアップとか要ります? 先生が死ぬとかちょっと考えられないな」
“眼科医”:「その楽観、直せといつも言っているはずなんだが……」
“眼科医”:「この計画を失敗する訳にはいかない」
“眼科医”:「メアリは、絵を描くのが好きな子だった。人の表情を描くのが好きだった」
“眼科医”:「人の気持ちを見るのが好きだと言っていた」
“眼科医”:「だから、今でも人を探ることを生業にしている」
“眼科医”:「……それでも、本当に見たいものは見ることはできない」
“眼科医”:「メアリの目に光を取り戻す。その為にできることは何でもする」
“アナザヴィジョン”:「はいはい、分かってますよ先生。オレだって先生の望みは叶えたいですからね」
“眼科医”:「……バックアップを使う時、お前の自我に上書きすることになる」
“眼科医”:「やはり、不満か?」
“アナザヴィジョン”:「ハハハ! 何言ってるんです先生!」
“アナザヴィジョン”:「オレはこの目がなかったらとっくに死んでる。先生がいなきゃとっくに死人だ」
“アナザヴィジョン”:「オレの命は先生のものなんだから、不満なんてある訳ないでしょ!」
“アナザヴィジョン”:「オレはただ、先生を信じてるだけです」
“眼科医”:「……お前の信頼は、無条件すぎる」
“眼科医”:「私はただの外道だ。医の道を志しながら、私欲で他の命を踏みつけにすることを選んだ」
“眼科医”:「お前より、千鶴の方が正しい。子供を誘拐して改造するような男は、最低の外道だ」
“アナザヴィジョン”:「チヅルって、もう一人の弟子でしょ? 酷いこと言うなあ」
“アナザヴィジョン”:「そいつにも事情を話せば協力してくれるんじゃないですか?」
“眼科医”:「いや、何も知らないバックアップはいた方がいい。同意がない分、完全な上書きはできないがな」
“眼科医”:「それに……彼女は私に何かあった時、知らずともきっとメアリの為に動いてくれる」
“眼科医”:「だから、これでいい」
GM:これは、その男の肉体が健在だった頃。
GM:そして、まだ本当の意味で人の道を外れた外道(ジャーム)になる前の話。
GM:現在、S市。
“ステファノ”:目を開く。
“ステファノ”:「ここ、は……?」
“眼科医”:「目を覚ましたか。まったく、計画の途中で……悪癖を治せなど、私の弟子に言えたものではないな」
“ステファノ”:「弟子……ああ、上書きされたのですね」
“ステファノ”:「我が殉教の為に己が精神を投げ出すとは……“アナザヴィジョン”、彼もなかなか天晴れ」
“眼科医”:“ステファノ”の首を絞めて持ち上げる。
“ステファノ”:「が……っ、な、何をするのです……!?」
“眼科医”:「私の弟子は貴様などの為に犠牲になったのではない」
“ステファノ”:「ぁ……が……」
“眼科医”:「ポールが死んだのは、私の欲望のせいに他ならない」
“ステファノ”:「ぉ……あなたの計画……が、私の殉教と合致する……から……」
“眼科医”:「違うな。お前の殉教とやらは、踏み台でしかない」
“眼科医”:「私が欲しいのは、非現実位相の、更に向こうにある」
“ステファノ”:「貴様……私を、騙して……」
“眼科医”:「見せてやろう」
“眼科医”:“ディライトキャリアー”の目を装着し、“ステファノ”の衝動を希薄化。
“眼科医”:次いで、“幻凍星(エヴァーチカ)”の目で、その領域を観測、『そこ』に“ステファノ”を放り込む。
“ステファノ”:現実と非現実が重なる位相に身を置いて、僅かに残る衝動故に、肉体の端が拡散し始める。
“ステファノ”:「わ……たしの……殉……」
“眼科医”:そして、“ステファノ”を媒介に、更に向こうを観測する。
“眼科医”:並行世界を、非現実位相にいる“ステファノ”をレンズにして顕現させる。
“ステファノ”:「ぁ……あ……ちがう……わたしは……こんな……」
“ステファノ”:“ステファノ”の肉体が変質する。『これ』は最早人間ではなく、時空を繋げるゲートそのものとなった。
“ス繝フ繧。繝”:「おぞましいものに……なりたく……な……」
“ス繝フ繧。繝”:“ステファノ”だったものを通じて、並行時空の存在が溢れ出す。
溢れ出る者:それは、ここではない隣からやって来た者達。
溢れ出る者:こことは全く違う法則の世界の住人。
溢れ出る者:“ステファノ”の肉体の断片に群れなして取り憑いて、形を得た寄生虫。
溢れ出る者:生命であるかも定かではない狂気の具現。
“眼科医”:「直近の影響はこの程度で済んだか」
“眼科医”:「こいつらの主を見ずに済んだのは僥倖だった。……そうなれば、私も無事では済まなかった」
“眼科医”:「私は運がいい……雑兵にぶつける雑兵も手に入ったのだから」
S市UGN:本部からの要請を受けて、事態の鎮静に動いた手隙のエージェントが“眼科医”と異形達を包囲する。
“眼科医”:「メアリ……待っていろ。今迎えに行く」
“眼科医”:「父さんが、必ずお前の目を治してやる」
クライマックス
GM:全員登場!
GM:登場侵蝕をお願いします。
浅海沙天:浅海沙天の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (93 → 94)
山本耕作:94+1d10
DoubleCross : (94+1D10) → 94+9[9] → 103
山本耕作:ぐわー!
加賀見 朔姫:1d10+108
DoubleCross : (1D10+108) → 4[4]+108 → 112
天宮千鶴:天宮 千鶴の侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (82 → 85)
GM:あなた達を乗せたヘリがS市に降り立つ。
GM:“眼科医”の居場所を探すのは、そう難しくはなかった。
GM:何故なら、大量の異形が、彼の周囲を固めるように蠢いているのが、上空からも視認できたからだ。
GM:直接止めに入ったS市のエージェントは返り討ちにされ、他のエージェントも、この事態の隠蔽に奔走している。
山本耕作:「ド派手なフェス会場になってやがる」
山本耕作:「……とびきり悪趣味な」
加賀見 朔姫:「随分、見るに堪えない、気がします、ね?」
天宮千鶴:「B級ホラー映画の撮影でも始まったかな」
浅海沙天:「……歪ですね、どれもこれも、実態の情報量と噛み合ってない」
溢れ出る者:「#(()’~)IU’&(]」
溢れ出る者:「~&%#&’’)~’&%$」
溢れ出る者:「#&)I>~)&%」
溢れ出る者:言語化不能の呻き声を上げながら練り歩いている。
“眼科医”:その向こうに、それらを従えるように歩く男がいた。
“眼科医”:「こちらの隠蔽は見抜かれたか」
“眼科医”:「ならば、私の動機も理解した筈だ」
“眼科医”:「協力しろ、千鶴」
“眼科医”:ただ一人残った弟子へ告げる。
天宮千鶴:「……」
天宮千鶴:「堕ちたな。クソ野郎」
天宮千鶴:「あたしが殺したときのあんたは、人間としてはたしかに。間違いなく外道だったけど」
天宮千鶴:「少なくとも。あたしの腕と目を仕込んだ師匠として。メアリの父としては認めていた」
天宮千鶴:「今のあんたは、どれでもないよ」
天宮千鶴:「B級ホラーの世界へ帰んな」
“眼科医”:「リスクを恐れているのか? 確かに最悪の場合、世界の対消滅は起こり得るが」
“眼科医”:「私が観測し、制御すれば、その可能性は限りなく低い」
“眼科医”:「その程度の可能性にも賭けられないのか?」
天宮千鶴:「だから『堕ちた』っつったんだクソ野郎」
天宮千鶴:「──なんでそこで、真っ先にメアリの名前が出てこない!」
“眼科医”:「大前提を、わざわざ言葉にしてほしいのか」
“眼科医”:「全てはメアリの為。当然だろう」
天宮千鶴:「UGNの仕事はいろいろ受けてきたけど……やっぱ。ジャームってのはどうしようもないな」
天宮千鶴:「三度言うぞクソ野郎。堕ちたよあんたは」
天宮千鶴:「なんで生前のあんたが、FHのことをメアリに隠して、ただの父親演じてたと思ってんだ」
天宮千鶴:「外道の自覚持ってたあの頃のあんたのほうが、万倍マシだったよ」
天宮千鶴:「今のあんたは外道ですらない。ただの怪物さ」
天宮千鶴:「弟弟子の面と師匠の目して、あたしやメアリの名前を呼ぶんじゃない」
“眼科医”:「……他に、手はない。この世界にはメアリの目を治す手段はない」
“眼科医”:「手段を選ぶことは、できない」
“眼科医”:「阻むのなら、貴様も殺す」
“ス繝フ繧。繝”:「……」衝動を失った男が、観測手の感情に呼応して、失った貌を上げる。
“ス繝フ繧。繝”:《窓辺に立つもの》
“ス繝フ繧。繝”:PC全員に、恐怖:“ス繝フ繧。繝”を付与
“ス繝フ繧。繝”:“ス繝フ繧。繝”に対する攻撃判定のダイスは-2され、ダメージロールのダイスも-1されます。
“ス繝フ繧。繝”:理解しがたいものへの恐怖が、あなた達の心を蝕む。
山本耕作:「”眼科医”……一つ聞くけど」
山本耕作:恐怖の中で、敵を睨みつけ
“眼科医”:見下ろすように目で応じる。
山本耕作:「目を取り戻した娘さんに、あんなひでえ物、見せるつもりか?」
山本耕作:大量の異形の蠢く光景のことを言っている
“眼科医”:「他に手はない」
山本耕作:「何も見えてないのはお前の方なんだな、分かったよ」
山本耕作:「せめて俺の歌で……その耳に、眠りを届けてやる」
“眼科医”:「……私が、どれだけの時間他の方法を探したと思っている」
“眼科医”:「ようやく見付けた。ようやく、パーツが揃った」
“眼科医”:“ディライトキャリアー”と沙天の眼球を掲げる。
“眼科医”:「身体はいらない。邪魔をするのなら、例外なく殺すぞ」
“眼科医”:その片方の目の主である隻眼の少年へ、警告するように。
浅海沙天:「…」
浅海沙天:じっと見返す、セーフカラーの青い瞳で
浅海沙天:その視界を取り戻してメアリさんは幸せになれるんですか、とか
浅海沙天:自覚があってこういうことしてたんですか、とか
浅海沙天:言いたいことはそれなりにあったけど
浅海沙天:隣を見る、今まで見た異形の神を名乗る物と何ら変わりないくらいの歪
浅海沙天:早く消せとレネゲイドが無言のうちに命じてくる
浅海沙天:「…それでも、返してください、としか言いません」
浅海沙天:「心配してくれる人、それなりにいるらしいので」
“眼科医”:「より深淵を覗いて、向こうにある治療法を見付けたその時は返そう」
“眼科医”:「……と言って、引き下がる目でもないな」
浅海沙天:「日高先輩と想君に無いのバレる前にはどうにかしたいですね、はい」
浅海沙天:「あとは、まあ」
浅海沙天:「単純に、これを街に放った責任は取るつもりなので」
浅海沙天:「止めます」
溢れ出る者:「~&%’))(##&&$#」
溢れ出る者:異形達が笑い声をあげたような気がした。
溢れ出る者:無力な人間を嘲笑する声。
加賀見 朔姫:「……ひどい、姿ですね」笑う異形に、恐怖を抱きながら少しだけ憐憫を
“ス繝フ繧。繝”:「……」衝動を失った男は、何も語らない。何も感じない。
加賀見 朔姫:「それは果たして殉教といえるのか……利用されただけ、でしょうか」
溢れ出る者:「&)&%?+<K%$」嗤う。自分達の呼び水となった者を、愚かだと嗤う。
加賀見 朔姫:「ええ、これは怒っている、気がします……けれどUGNとして、私もすべきことを」ほんの少し、けれど確かに強い感情であったものを笑うことへの気持ちは怒りだと思う
加賀見 朔姫:「ああ、それと、眼科医さんあなたのそれは愛、ですか?本人すら、傷つけるかもしれないのに?」心も、そして場合によっては命も、でしょう?と首をかしげて
“眼科医”:「私はメアリを愛している。他の者がどう見ようと、私の見方は変わらない」
“眼科医”:「誰も他者の心は見れない。思考や感情を読む能力があろうと、心を全て詳らかにすることはできない」
“眼科医”:「見えないものを決めるのは、自分の意志だ」
加賀見 朔姫:「ええ、ええそうでしょう…読むことができても、見えないものはたくさんあります」
加賀見 朔姫:「だからこそ観測して、制御すれば、と先ほどおっしゃいましたが……」
加賀見 朔姫:「目が行き届かなかったから殺されてしまった貴方が、メアリさんへの危険を見落とさないって言いきれます、か?」それはとても純粋な、疑問
“眼科医”:「言い切れはしないな」
“眼科医”:「未来を知る“マスターノウン”ではあるまいし、そんな保障は誰にもできない。その“マスターノウン”すら死んだのだ」
“眼科医”:「だが、見えない可能性を恐れていては何もできない」
“眼科医”:「それはお前達も同じことだ。今の行動の一つ一つが、より大きな危険を呼ぶ可能性がないとは誰も言い切れない」
加賀見 朔姫:「そうですね、すべての選択は、結果が出るまで正しいかどうかなんてわからない」
加賀見 朔姫:「けれど、一番大事なものにすら、保証ができないそんな行為は……間違っている、そう、思います」
“眼科医”:「臆病者共め」
“眼科医”:「見えない恐怖に竦みながら、明らかな脅威の前に散るがいい」
“眼科医”:レネゲイドが励起する。異界に染まりつつある悍ましい狂気を内包したワーディングが展開される。
GM:衝動判定! 難易度は9!
加賀見 朔姫:7dx+1>=9
DoubleCross : (7DX10+1>=9) → 10[2,3,4,5,9,10,10]+7[4,7]+1 → 18 → 成功
浅海沙天:6dx
DoubleCross : (6DX10) → 9[1,5,7,7,9,9] → 9
浅海沙天:2d10
DoubleCross : (2D10) → 13[3,10] → 13
浅海沙天:浅海沙天の侵蝕率を13増加 (94 → 107)
加賀見 朔姫:2d10+112
DoubleCross : (2D10+112) → 13[8,5]+112 → 125
山本耕作:5dx>=9
DoubleCross : (5DX10>=9) → 9[4,7,7,8,9] → 9 → 成功
山本耕作:よし!暴走しない
山本耕作:103+2d10
DoubleCross : (103+2D10) → 103+11[8,3] → 114
天宮千鶴:3dx>=9
DoubleCross : (3DX10>=9) → 2[1,1,2] → 2 → 失敗
天宮千鶴:天宮 千鶴の侵蝕率を2d10(→ 10)増加 (85 → 95)
GM:クライマックス戦闘を開始します。
GM:まず、追加のNPCカードです
GM:“インヴィジブル”浅海代空……キャラクター一人へのダメージを0にする。シナリオ1回。
GM:エンゲージはこちら
溢れ出る者1[4]
│5m
“眼科医”[13]、“ス繝フ繧。繝”[5]
溢れ出る者2~1001[4]
│5m
溢れ出る者1002[4]
│5m
天宮[13]、沙天[4]、SA†AN[6]、加賀見[8]
│5m
溢れ出る者1003[4]
│5m
溢れ出る者1004[4]
GM:溢れ出る者はトループです。
GM:ではセットアップ!
浅海沙天:怨念の呪石、暴走、ダメージ+2d、コスト3
天宮千鶴:セットはなし
加賀見 朔姫:《螺旋の悪魔》 暴走しつつ攻撃アップ 侵蝕3 125→128
浅海沙天:浅海沙天の侵蝕率を3増加 (107 → 110)
溢れ出る者1~1004:なし
山本耕作:インストゥメンタル(何もなし)
浅海沙天:ワイルドファイア起動してイニシアチブ+15、19へ
“ス繝フ繧。繝”:なし
“眼科医”:《マジカル☆リクエスト》?2
“眼科医”:雷神の槌と必中の弓を手に入れます。
山本耕作:射撃系の鬼強遺産!
GM:ではイニシアチブ。
“眼科医”:《加速する刻》
“眼科医”:マイナー:《陽炎の衣》
“眼科医”:隠密状態になります。
“眼科医”:メジャー:《コンセントレイト:エンジェルハイロウ》《小さな塵》《レインフォース》《カスタマイズ》《見えざる死神》《マスヴィジョン》《妄念の姿:結合粉砕》《ギガノトランス》
“眼科医”:対象はPC全員!
“眼科医”:隠密なので妨害はできない!
“眼科医”:18dx7+16
DoubleCross : (18DX7+16) → 10[1,1,2,3,4,4,4,6,6,6,7,8,8,8,8,9,9,10]+10[1,1,6,6,8,8,9,9]+10[4,6,8,10]+10[6,10]+3[3]+16 → 59
浅海沙天:リア不可
“眼科医”:《剣精の手》
加賀見 朔姫:暴走 リア不可
“眼科医”:1dx7+66
DoubleCross : (1DX7+66) → 10[10]+10[10]+1[1]+66 → 87
山本耕作:もっと盛る気かよ!
山本耕作:4dx>=87 ドッジ
DoubleCross : (4DX10>=87) → 9[1,4,6,9] → 9 → 失敗
“眼科医”:《妄想の写し身》
“眼科医”:1dx7+96
DoubleCross : (1DX7+96) → 5[5]+96 → 101
“眼科医”:達成値101!
浅海沙天:リア不です
天宮千鶴:りあふー
“眼科医”:ダメージ
“眼科医”:11d10+87
DoubleCross : (11D10+87) → 55[1,7,9,8,4,5,3,6,4,3,5]+87 → 142
天宮千鶴:???
加賀見 朔姫:はちじゅうなな・・・?
“眼科医”:雷神の槌の効果でHP-3
浅海沙天:死
加賀見 朔姫:こ、こていちだけでしねるw
山本耕作:まあ耐えられる訳が……ない!
“眼科医”:あ、装甲無視です
山本耕作:固定ロイス故郷へのロイスをタイタス化!
浅海沙天:アナザヴィジョンへのロイスをタイタス化して復活、あの人戻ってこれるのかな
天宮千鶴:死 リザレクトが実はまだある
天宮千鶴:天宮 千鶴の侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (95 → 98)
山本耕作:昇華してHP11で復活
加賀見 朔姫:ディライトキャリアーのロイスをタイタスに、昇華 あなたの目、飛んだ使われ方ですよ HP11
天宮千鶴:HP3
GM:では再びイニシアチブ!
加賀見 朔姫:《神格》の効果を起動
GM:行動値19の沙天くんの手番ですが、その前に何かありますか?
GM:何をしますか? そこら辺のビルをブチ折りますか?
加賀見 朔姫:それはシン・ゴジラに任せましょう
加賀見 朔姫:溢れ出る者2~1001、天罰覿面
加賀見 朔姫:絶滅ください
溢れ出る者2~1001:ぐわーっ
GM:千体一気に消し飛びました
GM:では行動値19! 沙天くん!
浅海沙天:はい
浅海沙天:マイナー、右に1mズレてエンゲージ切ります
浅海沙天:メジャー
浅海沙天:「アレルヤ」(コキュートスL4+コンセントレイト:SaL4+結合粉砕L6)C値-3、シーン選択、装甲無視、ATK+12、判定D+6、コスト10
浅海沙天:対象エネミー全部
GM:判定どうぞ!
浅海沙天:12dx7+5
DoubleCross : (12DX7+5) → 10[2,4,4,4,6,6,7,7,8,9,10,10]+10[3,6,7,7,7,8]+10[3,7,7,10]+10[2,3,9]+10[8]+10[9]+10[7]+10[10]+10[7]+4[4]+5 → 99
GM:???
浅海沙天:獅童さん…妖精頼めます…?
獅堂秋彦:了解しました。《妖精の手》
獅堂秋彦:振り足してください。
浅海沙天:1dx7+105
DoubleCross : (1DX7+105) → 10[10]+10[8]+10[8]+10[9]+4[4]+105 → 149
GM:おいおいおい
“眼科医”:ドッジ
“眼科医”:4dx>=149
DoubleCross : (4DX10>=149) → 5[1,3,4,5] → 5 → 失敗
“ス繝フ繧。繝”:ガード
“ス繝フ繧。繝”:《摂理の嘲笑者》
“ス繝フ繧。繝”:装甲無視の攻撃を受けた時、そのダメージを軽減します。
溢れ出る者:回避値13。命中
GM:ダメージどうぞ
浅海沙天:16d10+12 装甲無視(これはステファノさんの分)
DoubleCross : (16D10+12) → 89[4,10,8,5,3,7,6,2,10,1,4,3,5,5,8,8]+12 → 101
浅海沙天:1d10
DoubleCross : (1D10) → 8
浅海沙天:ステファノさんに101点、残りは109点です
GM:あ、恐怖は攻撃対象者全員分のダイスを減らします
GM:なのでみんな101ですね
浅海沙天:そうでしたか、では101点ですね
溢れ出る者:エネミーパーク《範囲攻撃半減》によって、複数体を対象にした攻撃のダメージを半分にするのですが……
溢れ出る者:HP30。全滅します。
“ス繝フ繧。繝”:軽減して……それでもかなり痛い! でも生きてる!
“眼科医”:《光の守護》ダメージを0に。
“眼科医”:いきなり切り札切らされた!
浅海沙天:浅海沙天の侵蝕率を10増加 (110 → 120)
GM:では行動値13、天宮さんですが
溢れ出る者:《加速する刻》
溢れ出る者:もうちょっと後にするつもりだったけど温存してる余裕はない!
天宮千鶴:うわ
加賀見 朔姫:ひえっ
GM:間違えた
GM:溢れ出る者じゃない。全滅してる
“ス繝フ繧。繝”:《加速する刻》
GM:こっちこっち
“ス繝フ繧。繝”:マイナー:《形状変化:柔》《虚無の触腕》ガード値を増やして素手データ変更
“ス繝フ繧。繝”:メジャー:《コンセントレイト:アザトース》《蠢く触脚》《超次元存在》《オールレンジ》《伸縮腕》《異形の祭典》《ブレインハック》
“ス繝フ繧。繝”:対象3体、命中時に憎悪付与。憎悪の対象はこちらが決めます。
“ス繝フ繧。繝”:攻撃対象は加賀見さん以外のPC! 当たったら自分自身を憎悪してもらおう
“ス繝フ繧。繝”:妨害ありますか?
加賀見 朔姫:”かがみありて”(原初の黒:時の棺) 貴様の判定を時の棺する 侵食12 128→140
“ス繝フ繧。繝”:チッ
GM:では行動値13、天宮さん!
天宮千鶴:マイナー。左に1m移動してエンゲージ切り
天宮千鶴:メジャー 「射線上のアリア」C:エンハイ+小さな塵
天宮千鶴:対象元ステファン
GM:判定どうぞ!
天宮千鶴:8dx7+7
DoubleCross : (8DX7+7) → 10[1,2,2,3,7,8,8,9]+10[6,6,9,10]+10[8,9]+10[8,10]+3[1,3]+7 → 50
天宮千鶴:???
“ス繝フ繧。繝”:ガード
天宮千鶴:ダメロ直前に遺産:雷神の鎚使用 ダメージ+2d10
天宮千鶴:6d10+23+1d10+1d10
DoubleCross : (6D10+23+1D10+1D10) → 33[1,6,6,5,8,7]+23+8[8]+2[2] → 66
“ス繝フ繧。繝”:ガード値12。残りHP38
“ス繝フ繧。繝”:装甲無視なら更に18削れて生き残ったのに!
“ス繝フ繧。繝”:落ちます! 《蘇生復活》!
天宮千鶴:まず遺産の効果でHP-3 ピタリ賞リザレクト
天宮千鶴:天宮 千鶴の侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (98 → 107)
天宮千鶴:ぐぇーっ! そして攻撃分増加 107→111
GM:では行動値13、“眼科医”の手番
“眼科医”:マイナー:《陽炎の衣》隠密
“眼科医”:《コンセントレイト:エンジェルハイロウ》《小さな塵》《レインフォース》《カスタマイズ》《見えざる死神》《マスヴィジョン》《妄念の姿:結合粉砕》《ワンショットツーキル》
“眼科医”:今度は対象2体
“眼科医”:対象は天宮・沙天にしよう
“眼科医”:18dx7+16
DoubleCross : (18DX7+16) → 10[2,3,3,3,3,3,4,4,4,5,5,5,9,9,9,9,10,10]+10[3,3,5,5,6,7]+5[5]+16 → 41
“眼科医”:《剣精の手》
“眼科医”:1dx7+46
DoubleCross : (1DX7+46) → 4[4]+46 → 50
“眼科医”:《妄身の写し身》
“眼科医”:1dx7+56
DoubleCross : (1DX7+56) → 10[10]+3[3]+56 → 69
“眼科医”:達成値69
浅海沙天:リア不
“眼科医”:二人共暴走だったな
“眼科医”:7d10+87 ダメージ
DoubleCross : (7D10+87) → 45[5,7,10,7,9,3,4]+87 → 132
天宮千鶴:りあふ
浅海沙天:死ぬ
天宮千鶴:しぬ
浅海沙天:天宮さんへのロイスをタイタス化して復活、ちゃんと安心させるために、目の前何とかしないと
天宮千鶴:弟子くんのロイスをタイタス昇華でHP11復活
GM:では行動値8、加賀見さん!
加賀見 朔姫:マイナーで1m前進。エンゲージ切
加賀見 朔姫:メジャー 邪殻牙螺羅蛇(コンセントレイト:ウロボロス:餓えし影)射程視界の単体攻撃 C-3 攻撃力28 侵蝕4 対象は眼科医
加賀見 朔姫:妨害はありますでしょうか
GM:ありません!
加賀見 朔姫:11dx7+4
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[2,2,5,5,7,8,8,9,9,10,10]+10[2,4,6,8,9,10,10]+10[1,2,6,10]+10[8]+2[2]+4 → 46
“眼科医”:ドッジ
“眼科医”:4dx>=46
DoubleCross : (4DX10>=46) → 5[2,2,2,5] → 5 → 失敗
“眼科医”:無理
加賀見 朔姫:5d10+28 ダメージ
DoubleCross : (5D10+28) → 25[4,7,3,9,2]+28 → 53
加賀見 朔姫:53点、装甲有効
“眼科医”:装甲で軽減して45ダメージ
“眼科医”:まだ大丈夫
加賀見 朔姫:侵食144へ 行動終了
GM:では行動値6、SA†AN!
山本耕作:YEAH!
山本耕作:マイナーアクションは静寂の時
山本耕作:メジャーアクションでコンボ:『PRIΣM』(プリズム)
山本耕作:《コンセントレイト:ソラリス》+《絶対の恐怖》+《神の御言葉》+《風の渡し手》
GM:判定どうぞ!
山本耕作:判定前に《援護の風》でダイスを6個増やし
山本耕作:対象は”眼科医”と“ス繝フ繧。繝”!
山本耕作:11dx7+6
DoubleCross : (11DX7+6) → 10[2,4,5,5,5,7,7,9,9,9,10]+10[1,2,3,7,8,10]+10[1,3,9]+10[8]+3[3]+6 → 49
“眼科医”:ドッジ
“眼科医”:4dx>=49
DoubleCross : (4DX10>=49) → 9[2,3,5,9] → 9 → 失敗
“ス繝フ繧。繝”:《渾沌の魂》
“ス繝フ繧。繝”:交渉技能による攻撃を受けた時、リアクションを放棄し、攻撃者に30ダメージ。
山本耕作:交渉メタかよ!?
“ス繝フ繧。繝”:そしてどうせ死ぬので行動放棄カバー。“眼科医”をカバー。
山本耕作:30ダメージ喰らって落ちて
山本耕作:加賀見さんへのロイスをタイタスにして昇華 神様ってすげえ!
山本耕作:HP11で復活しダメージを出します
山本耕作:4d10+6+30
DoubleCross : (4D10+6+30) → 20[4,9,6,1]+6+30 → 56
山本耕作:装甲無視!
“ス繝フ繧。繝”:《摂理の嘲笑者》で装甲無視攻撃を軽減しますが……HP1なので落ちる!
“ス繝フ繧。繝”:復活もなし!
GM:ではクリンナップ
加賀見 朔姫:ありません
浅海沙天:ないです
山本耕作:MCタイムに入る(ない)
“眼科医”:なし
天宮千鶴:なし
GM:では2ラウンド目
GM:セットアップ
“眼科医”:なし
浅海沙天:ないです
天宮千鶴:なーい
山本耕作:ペットボトルで水を飲む(ない)
加賀見 朔姫:《螺旋の悪魔》 暴走しつつ攻撃アップ 侵蝕3 144→147
“眼科医”:では行動値19、沙天くん
浅海沙天:マイナー無し、メジャー
浅海沙天:「エデンは遠く」(焦熱の弾丸L2+コンセントレイト:SaL4+結合粉砕L6)C値-3、装甲無視、ATK+2、判定D+6、コスト7
浅海沙天:妨害ありますか
GM:なし!
浅海沙天:13dx7+5
DoubleCross : (13DX7+5) → 10[1,1,3,4,5,5,6,6,6,7,7,9,9]+10[2,2,5,7]+3[3]+5 → 28
“眼科医”:ドッジ
“眼科医”:4dx>=28
DoubleCross : (4DX10>=28) → 10[2,2,6,10]+9[9] → 19 → 失敗
浅海沙天:あっぶな
“眼科医”:お、これはちょっと狙ってみるか
“眼科医”:《妄身の写し身》
浅海沙天:ひえ
“眼科医”:あ、違う。間違えた。
“眼科医”:使えません。
浅海沙天:ほっ
浅海沙天:ダメージ振っても?
GM:どうぞ!
浅海沙天:5d10+2 装甲無視
DoubleCross : (5D10+2) → 28[2,9,6,10,1]+2 → 30
浅海沙天:浅海沙天の侵蝕率を7増加 (120 → 127)
“眼科医”:そのまま受けるが、まだ大丈夫
GM:行動値13、天宮さん!
天宮千鶴:マイナーはなし
天宮千鶴:メジャー 「射線上のアリア・絶唱」C:エンハイ+小さな塵+クリスタライズ+マスヴィジョン
天宮千鶴:対象眼科医
GM:判定どうぞ!
天宮千鶴:11dx7+7
DoubleCross : (11DX7+7) → 10[1,2,3,4,8,8,8,9,10,10,10]+10[1,2,4,6,7,7,9]+10[5,7,10]+10[6,7]+2[2]+7 → 49
“眼科医”:ドッジ
“眼科医”:4dx>=28
DoubleCross : (4DX10>=28) → 9[1,1,4,9] → 9 → 失敗
天宮千鶴:妖精さーん!
獅堂秋彦:獅堂です。《妖精の手》
獅堂秋彦:振り足してください
天宮千鶴:1dx7+57
DoubleCross : (1DX7+57) → 10[8]+10[9]+10[10]+6[6]+57 → 93
GM:今日キミ達おかしくないか?
天宮千鶴:それはあたしもおもう
GM:ダメージどうぞ
天宮千鶴:10d10+55+1d10
DoubleCross : (10D10+55+1D10) → 47[3,2,8,4,4,8,10,2,3,3]+55+9[9] → 111
天宮千鶴:装甲無視
“眼科医”:そのダメージは……落ちる!
“眼科医”:《魂の錬成》復活!
天宮千鶴:HP-3 11→8 侵食111→123
GM:では行動値13、“眼科医”の手番
“眼科医”:マイナー:《陽炎の衣》
“眼科医”:メジャー:《コンセントレイト:エンジェルハイロウ》《小さな塵》《レインフォース》《カスタマイズ》《見えざる死神》《妄念の姿:結合粉砕》《ワンショットツーキル》
“眼科医”:対象は二人
“眼科医”:うーん、今度は天宮・山本!
“眼科医”:18dx7+16
DoubleCross : (18DX7+16) → 10[2,2,2,2,3,3,3,4,5,5,6,7,7,7,8,8,9,10]+10[3,3,3,4,6,7,8]+10[1,8]+3[3]+16 → 49
“眼科医”:《剣精の手》
“眼科医”:1dx7+56
DoubleCross : (1DX7+56) → 5[5]+56 → 61
“眼科医”:《妄想の写し身》
“眼科医”:1dx7+66
DoubleCross : (1DX7+66) → 10[8]+3[3]+66 → 79
“眼科医”:達成値79
天宮千鶴:マイナーで暴走解除すんのわすれてた
山本耕作:ドッジ!
山本耕作:4dx>=79
DoubleCross : (4DX10>=79) → 10[2,8,9,10]+5[5] → 15 → 失敗
“眼科医”:8d10+67
DoubleCross : (8D10+67) → 37[1,5,4,3,3,6,5,10]+67 → 104
“眼科医”:雷神の槌効果でHP-3
山本耕作:沙天クンへのロイスをタイタス化して昇華!
山本耕作:HP11で復活
天宮千鶴:うおー耕作くんロイスで復活!
山本耕作:SA†ANな!
GM:では行動値8、加賀見さん
加賀見 朔姫:はい、ではマイナーで暴走解除
加賀見 朔姫:邪殻牙螺羅蛇(コンセントレイト:ウロボロス:餓えし影)射程視界の単体攻撃 C-3 攻撃力28 侵蝕4 147→151 対象眼科医
GM:判定どうぞ!
加賀見 朔姫:11dx7+4
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,1,1,2,3,3,5,5,7,8,8]+10[3,4,8]+10[8]+10[9]+5[5]+4 → 49
“眼科医”:ドッジ
“眼科医”:4dx>=49
DoubleCross : (4DX10>=49) → 9[1,4,5,9] → 9 → 失敗
GM:ダメージどうぞ!
加賀見 朔姫:5d10+28
DoubleCross : (5D10+28) → 32[7,7,6,7,5]+28 → 60
加賀見 朔姫:60点、装甲有効
“眼科医”:切り札その2!《不壊の城壁》ダメージ40軽減
“眼科医”:更に装甲で引いて、12ダメージ
加賀見 朔姫:行動終了!
GM:では行動値6、山本さん……ですが
“眼科医”:《加速する刻》
“眼科医”:マイナー:《陽炎の衣》
山本耕作:やめろー!
“眼科医”:メジャー:《コンセントレイト:エンジェルハイロウ》《小さな塵》《レインフォース》《カスタマイズ》《見えざる死神》《マスヴィジョン》《妄念の姿:結合粉砕》《妄念の姿:神速の鼓動》
“眼科医”:シーン攻撃。対象はPC全員!
“眼科医”:実は一個前の攻撃にマスヴィジョンを噛ませていなかったのは、今回で使う為だったのだ! (シナリオ3回のため)
山本耕作:ふざけんな~!
“眼科医”:18dx7+16
DoubleCross : (18DX7+16) → 10[1,1,1,1,2,2,3,4,4,5,5,6,8,10,10,10,10,10]+6[1,3,4,4,6,6]+16 → 32
“眼科医”:《剣精の手》
“眼科医”:1dx7+36
DoubleCross : (1DX7+36) → 3[3]+36 → 39
“眼科医”:《妄想の写し身》
“眼科医”:1dx7+46
DoubleCross : (1DX7+46) → 4[4]+46 → 50
天宮千鶴:はー?
“眼科医”:達成値50
浅海沙天:リア不
天宮千鶴:りあふ
山本耕作:4dx>=50 ドッジ
DoubleCross : (4DX10>=50) → 6[1,3,5,6] → 6 → 失敗
山本耕作:命中!
“眼科医”:雷神の槌の効果使用。ダメージ+2d10
“眼科医”:6d10+2d10+87
DoubleCross : (6D10+2D10+87) → 38[8,5,10,2,8,5]+13[6,7]+87 → 138
加賀見 朔姫:あ、ドッジしてなかった、まぁ当たりましょう
GM:あなた暴走よ
加賀見 朔姫:あ、さっきマイナーで解除しまして
加賀見 朔姫:チェックしっぱなしだった…
GM:そうとは……
GM:一応ドッジ振ってみよう
加賀見 朔姫:はーい
加賀見 朔姫:5dx+1
DoubleCross : (5DX10+1) → 9[2,4,8,8,9]+1 → 10
加賀見 朔姫:ドあたり!
山本耕作:ゲストアーティスト(NPCカード)!
山本耕作:浅海代空ちゃんを使うぜ!
浅海代空:はーい、ちょっと現実性を希薄にするけど我慢してくださいねオウイエー
浅海代空:ダメージ0!
加賀見 朔姫:ではHP0になるので 伝承の蛇のロイスをタイタスに、 HP11で復活 まだ死んでいるのは貴方で結構です
山本耕作:俺が薄れていく……
浅海沙天:そのまま喰らって死、空欄のロイスを取得しタイタス化して復活、名前と感情は演出時で
天宮千鶴:しぬ!
天宮千鶴:加賀見ちゃんに ○連帯感/隔意で取得して昇華復活
GM:では行動値6、SA†AN! アンコールだ!
山本耕作:YEAH!
山本耕作:そしてアンコールは……1度切りだ!これで終わらせるぞ!
山本耕作:マイナーで給水し
山本耕作:メジャーで攻撃!
山本耕作:コンボ:『SA†AN』《コンセントレイト:ソラリス》+《絶対の恐怖》+《神の御言葉》
GM:判定どうぞ!
山本耕作:《援護の風》を使い、判定!
山本耕作:これで侵蝕が+2で130になったのでダイスボーナスが増えるぜ
山本耕作:12dx7+6
DoubleCross : (12DX7+6) → 10[1,2,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10]+10[3,5,6,7,8,8,9,9,10]+10[1,6,9,9,9,9]+10[3,6,7,7]+10[7,8]+10[7,9]+10[1,10]+6[6]+6 → 82
GM:だから君達!
山本耕作:YEAH!
“眼科医”:ドッジ……
“眼科医”:4dx>=82
DoubleCross : (4DX10>=82) → 9[1,2,5,9] → 9 → 失敗
“眼科医”:ダメージどうぞ
山本耕作:往生しな!
山本耕作:8d10+6+30
DoubleCross : (8D10+6+30) → 48[8,7,1,4,6,4,9,9]+6+30 → 84
山本耕作:装甲無視!
“眼科医”:残りHP25……落ちる!
“眼科医”:復活もナシ!
GM:あなた達の勝利だ!
加賀見 朔姫:よしゃあああ
浅海沙天:いえい
GM:演出!
“眼科医”:瞬きの間に、その手にいつの間にか弓が握られている。
“眼科医”:「この場の眼球は全て私の支配下にある。見せたいものを見せ、光を奪うことも自在だ」
“眼科医”:「見えている物は、存在するも同じ。そして……」
“眼科医”:あなた達の視界が暗転する。
“眼科医”:「見えない物を知覚することはできない」
“眼科医”:何かに射貫かれたような痛みが襲う。
“眼科医”:光が戻る。
“眼科医”:何かが突き刺さった痕跡こそあるが、そこには、何もない。
山本耕作:「訳分かんねえ……!」
山本耕作:だが、痛みは確かにここにある
浅海沙天:その痛みの根源は胸であり、頭であり、眼であり、どれでも無かった
加賀見 朔姫:「何かされたのかすらわからないとは、防ぎようもない、ですね……」痛みはある、けれどふらついても、倒れはしない
浅海沙天:光が戻り、傷跡を確認できなかったことに乖離を覚えつつ、まだ立ち上がる
天宮千鶴:「ッ……! っは。伊達にマスターはしてない、ってか」
溢れ出る者:「(%$$’’))#%&’」あなた達を嘲笑うように、理解不能の声の軍勢が波となって迫る。
加賀見 朔姫:「……有象無象の笑うモノ、少し、多すぎ邪魔すぎます、ね?」溢れ出、迫るものと…それを生み出してしまうモノを見る
“ス繝フ繧。繝”:「……」溢れ出るものどもと違い、既に衝動を失った『門』は何の反応も返さない。
加賀見 朔姫:「殉教だ、なんだと……多分、貴方は好きではなかったです。けれどその魂に憐れみ、を」自分があの時殺しておけば、そうはならなかったから、その反応のなさに悲しみを覚える
加賀見 朔姫:「貴方の神ではないけれど……これもまたエゴであっても。貴方の意志を笑う残骸に殉教ならざる贄の死を与えましょう」それは、怒りだと思うから
加賀見 朔姫:「かしこみかしこみ白す、邪なりやその骸、死せど尽きえぬは餓えなりや、怨念渦巻き捻れて、禍事罪事穢胎み給へ」パン、と笑う声を遮るように響く柏手の音とともに、静かに声を紡ぐ
加賀見 朔姫:「現世を幽世に、骸を真に、我が身を影に、御霊は回帰す」どろりと、身体ごと融けるように影へと沈んでいく
加賀見 朔姫:そうして残った影だけが広がっていく、じわじわと世界を侵す黒い影。
加賀見 朔姫:……そこから現れるのは先に影から現れたのとは比べ物にならぬ、人よりはるかに大きな漆黒の大蛇。
加賀見 朔姫:鎌首をもたげた大蛇は、堪えることもなくその飢えのまま涎を垂らして無数の溢れ出る者どもに食らいつき、虫けらの様に蹂躙する。
溢れ出る者:「~$’$(>$’%}」悲鳴なのか怒号なのかも判然としない鳴き声を上げて捕食されてゆく。
“眼科医”:「やはり眷属程度ではこちらの神性にも届かんか」
山本耕作:「すげえ!こんなデンジャラスな一面があったなんてよ」加賀見の姿に目を見開き
加賀見 朔姫:一つ、十、百、千……蔓延る贄を飲み込んだ蛇神は、そのまま影へと還り、広がった影が集まると再び人の形に戻る。
加賀見 朔姫:「――ああ、ちっとも美味しくなかったです、ね?」口元をぬぐって、そう吐き捨てた。人を呪い、人を喰らう、荒神の起こす天災であった。
溢れ出る者:「)’$(’)&%$)」だが、僅かに残った個体に恐れの色はない。それら自体が恐怖の化身であるが故に。
溢れ出る者:「IY&$’’(~’?><]」なおもヒトを害そうと爪を立てている。
加賀見 朔姫:「……食べ残しは、お願いします、ね?」そう、それができる人に声をかける
浅海沙天:顔には出ないが、先程のような物理的な痛みには慣れていない
浅海沙天:ギリギリと神経を万力で締められるような身体損壊を繰り返すたびに、レネゲイドが目の前の存在の早急な消去を求めてくる
浅海沙天:…敵であれ味方であれ、だ、俺の異能は基本的にレネゲイドによる世界の汚染を許さない
浅海沙天:「operam/ascensio(天上の者よ、現実を見ろ)」
浅海沙天:白く、圧壊するような音がして
浅海沙天:一拍遅れて鐘の音
浅海沙天:観測した情報は入力されなければ正しく扱われない
浅海沙天:鐘の音に溶けるように撹拌された情報は、既に誰にも入力できない
浅海沙天:そうして、消されていく、今際の景色も想いも、全て鐘の音に溶かされて
獅堂秋彦:“アンジュレーション”。その意味なすところは傾斜。
獅堂秋彦:その能力は、因子を散布した領域内にレネゲイドの『坂』を作り出すこと。
獅堂秋彦:高きは低きへ。角度が急なら勢いよく進む。
獅堂秋彦:空間の座標に対応した、レネゲイドの方向、強度の強化減衰が可能だ。
獅堂秋彦:「直滑降。最大角度で叩き込みます」
獅堂秋彦:拡散された情報の破壊を、致命的なレベルにまで引き上げる。
溢れ出る者:「 」理解不能の声という情報すら出力できず、崩れ去ってゆく。
“ス繝フ繧。繝”:「……」『門』から溢れ出す異形という情報が止まる。一時的に『門』としての機能を失う。
“眼科医”:「……やはり、その目は厄介だ」
“眼科医”:姿が掻き消えたかと思うと、何もない場所から現われる。
“眼科医”:「欺瞞情報が剥ぎ取られてしまった。ダミーはもう使えんか」
浅海沙天:「…厄介なら返してくださいよ」
浅海沙天:「この負債、他人に抱えさせたくないんですから」
“眼科医”:「それを背負ってでもやるべきことがある」
“眼科医”:「それはお前も同じだろう?」
浅海沙天:「それはそうです」
“眼科医”:「ならば言葉で止まると思うな。……そして」
“眼科医”:「この程度では、これは止まらん。『門』としての機能を失っても、これ自体が異界に汚染された邪神因子保持者(オーヴァード)だ」
“ス繝フ繧。繝”:「……」ぞぶり、と空白の衝動の器となった肉体から、軟体生物のものとも節足動物のものともとれる異形の触手が這い出す。
“ス繝フ繧。繝”:触れた者に狂気を伝染させ、自ら破滅へと向かわせるおぞましき腕。
“ス繝フ繧。繝”:ぬとぬとと表面の濡れた名状し難き触腕が、耳障りな水音を立てて振るわれる。
山本耕作:「げえキモッ!」
山本耕作:「俺でも分かる、触れられたらヤバいって……!」
加賀見 朔姫:「理解できない代物……けれど大丈夫です。届かせませんから」
加賀見 朔姫:「だから……あの人にも、また歌を聞かせてあげてください」
加賀見 朔姫:「私は鏡、私は蛇神、私は禍神」影が沸き立ち、その背後より再び蛇神が躍る。そうしてその紅き眼が見開かれる
加賀見 朔姫:「貴方を映し、貴方を見つめ」歌うような言葉とともに、紅い眼は鏡のようにステファノだったものを、見つめながら、同時に相手に自分を見つめ直させる
加賀見 朔姫:「……貴方を呪う、”人に堕せ”」相手を指さし、神威を込めて威圧する、触手を押し返し、その姿をヒトに押し込める、そういう重圧である呪い
“ス繝フ繧。繝”:「……」触手が、ずるずると肉体に帰ってゆく。
“ス繝フ繧。繝”:呪いを受けて、ヒトとしての形に押し込められる。
“ス繝フ繧。繝”:だが、既にその衝動は空白。非現実空間に霧散した。溢れ出したものを押し込めることはできても、失われたものを戻すことはできない。
“ス繝フ繧。繝”:「……」
加賀見 朔姫:「ええ、解っています…私は、取り戻すこともできない、かたちだけ、です」
加賀見 朔姫:貴方にロイスを ステファノ 〇せめて人らしく在れ/せめて人らしく眠れ
天宮千鶴:「──恨み給え、憎み給え、諦め給え」ショットガンの銃身を撫でながら、祝詞とも言えない、短い言葉を綴る。
天宮千鶴:普段抑えている左目の視力を開放するルーティーンの一種。銃身を、ヒトガタに押し固め直されたものに向ける。
天宮千鶴:視界の中を、無数の天使が舞う。迎えの準備をするかのように
天宮千鶴:「……じゃあね」彼に対して思い入れがあるわけでもない。怪物による生理的嫌悪感を除けば、いっそ無関心といってもいい。しかし
天宮千鶴:どうも彼らは、憐れみを持って迎え入れるようだ。
天宮千鶴:発砲。着弾し、体内に残った弾丸を媒介に。群がる天使を、物質界に引きずり降ろす。
天宮千鶴:傷口を侵食し、白翼が溢れ出した。
“眼科医”:「慈悲深いことだが……それは既にこちらの世界の法則から逸脱した」
“眼科医”:「天使(おまえたち)の父の御許へは、辿り着けない」
“ス繝フ繧。繝”:「……」がくがくと、白翼が体中から溢れさせながら、それでも立っている。
“ス繝フ繧。繝”:その魂は、既に『向こう側』に魅入られている。
山本耕作:「辛気臭い顔でうだうだ言いやがって……!」
天宮千鶴:「うるさいな」
天宮千鶴:「あたしだって知らないよ。そんなもの」
天宮千鶴:「あたしはただ使っているだけ。感傷も憐れみも」
天宮千鶴:「全部彼らにやってもらうだけ」
“眼科医”:「ならば、恨みも、憎みも、諦めも、お前には相応しくないな」
“眼科医”:「それを抱く前に、何も分からず、死ぬがいい」
“眼科医”:暗転。
“眼科医”:衝撃。
“眼科医”:光が戻る。
“眼科医”:異能の目を持つ二人を狙った。回避は不可能。過程を認識することすら。
“眼科医”:既に攻撃されているという結果だけが眼前に突き付けられる。
浅海沙天:射線予測すらできなかった二撃目、甘んじて喰らう
浅海沙天:「…本当に強いなあ」
浅海沙天:過程とこれからやることがどうであれ、娘さんを助けたい気持ちは本当なのだろう
天宮千鶴:「っか、は」
天宮千鶴:「……っはは。何を今更」
天宮千鶴:「そういう弟子に仕込んだのはあんたでしょうが……!」
天宮千鶴:「ふさわしくなくて結構。メアリのことはあたしに任せてもっかい殺されてな!」
“眼科医”:「いいや……こんな弟子にするつもりはなかったよ」
“眼科医”:「お前なら、私と共にメアリを救ってくれると期待していた」
“眼科医”:「期待外れだ」
加賀見 朔姫:何をしているかは分からなくとも、最も隙のできるであろう攻撃の直後に、味方を囮にしてでも一歩踏み込む。
加賀見 朔姫:足元から、刹那に眼科医の足元へ影が伸びる。
“眼科医”:「……!」
加賀見 朔姫:「高い理想だけを見れば、足元から掬われる」そこから飛び出すのは、人ひとりを飲み込むには足りぬ大きさの蛇、それがハラワタを狙って噛みつこうとする。
“眼科医”:食らい付かれ、即座に“幻凍星(エヴァーチカ)”の目による情報凍結で粉砕する。
“眼科医”:しかし、その牙は僅かに内臓まで届いている。
加賀見 朔姫:「貴方は自分が愛していると、他の者がどう見ようと、自分の見方は変わらないといいました」
加賀見 朔姫:「なら、他の人も自分の考えにのっとって愛を、救いを持つこともあると理解すべきです、ね?」
加賀見 朔姫:「それを期待外れと、自分の考えだけ正しいとするのは、間違っています」
“眼科医”:生前はマスターとまで呼ばれた男。単純な不意討ちにかかるほど甘くはない。
“眼科医”:それでも、今の一撃を受けたのは、それだけ期待を裏切られたと感じた衝撃が大きかったから。
“眼科医”:「……そうか」
“眼科医”:「ならば、もう期待はしない。私は一人でもメアリを救う」
加賀見 朔姫:「……悲しいこと」
山本耕作:「スゥーーーーッ」大きく息を吸って
山本耕作:「ちょいと作曲に時間かかったが」「今から聴かせてやるよ」
山本耕作:「”目”も醒めるような、激しいLIVE!聴いて逝きな!」
山本耕作:ギターをかき鳴らす
山本耕作:敵の力は目でどうこうするらしいが
山本耕作:「音は見えねえもんなあ!!!」
山本耕作:リズムはどんどん激しくなって
山本耕作:「だが───音は、聴いた奴の心に、見せることもできる」
山本耕作:「お前は何を見る───新曲、『PRIΣM』」
山本耕作:激しい前奏から一転、静かな歌い出し 歌詞を紡いでいく
山本耕作:その歌を聴いた観客(ターゲット)は、何も見えない洞窟を歩いているような感覚を覚えるだろう
“眼科医”:視覚に干渉した妨害は通用しない。レネゲイドによるものなら、鼓膜を破ったところで意味がない可能性が高い。
“眼科医”:(だが……これを受けるのはまずい)
山本耕作:やがて辿り着いた先で、巨大な水晶と出会うだろう
山本耕作:そこに映るのはお前自身か?いや───
“眼科医”:(聴覚を通じて認識自体に干渉する能力……入力器官が異なるが、私と同質の能力!)
山本耕作:お前の姿をした、顔の見えない誰かが
山本耕作:引きずり込むのさ、冷たい水晶の中に!
“眼科医”:「――音は、聴いた者の心に見せることもできる、と言ったな」
“眼科医”:「ならば、心を持たない者が相手ならば、どうだ」
“眼科医”:『門』となった“ステファノ”の主導権は握っている。
“ス繝フ繧。繝”:触手を伸ばす。その先にいるのは“眼科医”。
“ス繝フ繧。繝”:“眼科医”の耳から、侵入。その聴覚を一時的に簒奪する。
“ス繝フ繧。繝”:その歌を聴くのは、心なき器。
“ス繝フ繧。繝”:空の心に、その歌は反響し、歌い手の元へ跳ね返ってゆく。
山本耕作:「ッ!?」
山本耕作:心臓を握り潰されるような感覚
山本耕作:演奏は止まり、歌声も途切れる
“眼科医”:「危険な男だ……深淵への『門』を、防御で使い潰さざるを得なかった……」耳から血を流して
山本耕作:「ハウっちまったじゃねえの……マナーの悪い観客だ」
“眼科医”:「だが……まだ必要な素材は残っている。依代は、代わりが利く」
“眼科医”:「次はお前達の誰かを『門』にしよう」
山本耕作:「代わりの効く命なんて、ねえよ」
“眼科医”:「私にとって代わりの利かないものは、もうメアリだけだ」
山本耕作:「ほんっとに、モーモクな野郎!」
浅海沙天:…すごい歌だった、この短時間で、コンセプトと曲調がしっかりとまとまっていて
浅海沙天:何より、歌声が胸を打つ
浅海沙天:「…メアリさんが大事なのは、わかりますよ」
浅海沙天:「家族が大変な目に遭っていたら助けたいのはよくあることでしょうし」
浅海沙天:「だからあなたの言うことを否定して殴り飛ばす気は毛頭ない、無いんですけど…」
浅海沙天:こういうことしかできない自分が本当に恨めしい
浅海沙天:パチン、と手を叩く、単純に一つ音を出す手段
浅海沙天:その一音に意識を集中させ、眼科医の意識を刈り取る
浅海沙天:「天宮さん!」
“眼科医”:同じ目を持っている。この身は眼球の主(マスターサイト)。そう簡単に意識を奪われる真似はしない。
“眼科医”:それでも、注意を払って、対処しなければならない。
“眼科医”:暗殺者を前に、他の者に、僅かでも意識を集中させた。
天宮千鶴:その間隙を見逃せるほど、甘い教育は受けていない。
天宮千鶴:『アドナイ・メレクの義眼』と眼科医は、同じ目を媒介にした能力であり、似て非なる過程を持つ遺産。
“眼科医”:多人数を相手にしながらも、常に天宮千鶴を最も警戒していた。
天宮千鶴:……だが。すでに一度。同じ不意を突く形で、それは同じ目でありながら、一度すでに主(マスター)を弑することに成功している。
“眼科医”:一度自分を殺した相手だ。そして、自らの手練手管を全て注ぎ込んだ弟子だ。
“眼科医”:その警戒を、強制的に外された。ほんの刹那にも満たぬ、小数点以下に膨大な0が積み重なるあってなきような瞬間。
“眼科医”:天宮千鶴は、その致命的な隙を確実に突いてくる!
天宮千鶴:「二度、同じことをすることになるとはね」向けるのは、銃口ではない。指を銃の形にしたものと、左目の視線。
天宮千鶴:「──王国は逆転する。エリヤの籠の門を開け」
天宮千鶴:天使を物質化する遺産の効力を逆転させる。奇しくも師の術理──認識による存在証明を逆手に取った一撃。物質を天使に変換する視線。
天宮千鶴:遺産の表面から、眼前に。ガラスの割れるような音とともに、一条の閃光が”眼科医”の体を射抜く。
天宮千鶴:渦を巻くように、その箇所から肉体が白い羽に変わっていく。
天宮千鶴:「っぐ、ぁ……!」ひび割れた義眼の瞼を閉じて、右目でその姿を見届けた
“眼科医”:肉を持つ体が、形而上の天使へと変換されてゆく。
“眼科医”:それは存在の消去。強制的な最後の審判への列席。
“眼科医”:「ま……さか、二度も、これを食らうと、は……」
“眼科医”:“アナザヴィジョン”の体が、胸の中心から羽となり、宙に散ってゆく。
“眼科医”:「す、まない……ポール……」
山本耕作:「効いてる……よな?」
“眼科医”:血肉も、臓器も、四肢も、骨も、髄も消えてゆく。
加賀見 朔姫:「ええ、ここまで……消えてしまえば……普通の人ならば」
“眼科医”:脳髄を巻き込んで、眼球すらも消滅した。その肉体の一片に至るまで、残ることなく。
天宮千鶴:「……普通なら、ね」傷ついた左目から流れる血を気にせず、右目で消える様を見届ける。
浅海沙天:「…でも、もう一押し必要そうです」
浅海沙天:「本当に、強いから」
“眼科医”:『――そうだ。私が、一度死んで対策していない筈がない。お前なら分かっているな、千鶴』
“眼科医”:虚空から、声がした。
“眼科医”:否。
“眼科医”:そこに、男が立っている。顔も判別できない、特徴を認識できない、朧気な男の像が。
“眼科医”:『認識すれば、そこにそれはある』
“眼科医”:『お前達の眼球を通じて、私を「存在することにした」』
“眼科医”:『だが、これで素材も失った。今度は逆の目を奪い直しだ』
“眼科医”:『その前に、天敵から潰そう』
“眼科医”:最早暗転の必要もなく。
“眼科医”:ただそうであると認識させただけで天宮と山本の肉体が無数の致命傷を受ける。
山本耕作:「だから……嫌なんだよこの攻撃!」
天宮千鶴:「あぐ、ぅ……! しつ、こいなぁ!」左目は。遺産はしばらくは使えない。半分欠けた視野では認識もままならない。
天宮千鶴:暗殺者であるならば、二打と撃てない技で仕留め損なったのだ。敗北も同然だ。
天宮千鶴:だが、今は。暗殺者であるが、探偵助手でもあるのだ。
加賀見 朔姫:先の一撃がたまたまなのは、噛みついた時の味から知っている、動揺していただけで、当たってもすぐ砕かれるほどだから。
加賀見 朔姫:だから、冷静になるために普段は飢えて飢えさせて、あふれる衝動を押さえつけて、相手を見つめる
加賀見 朔姫:「……そこまで、ボロボロになって諦められないのです、ね?」朧で不確かなのに止められないような力を残した相手、分かりきったことだけれど、確かめたい
“眼科医”:『死ぬのは初めてではない』
“眼科医”:『死や、私自身が傷付くことは、諦める理由にはならない』
加賀見 朔姫:「……そうやって貴方が傷つくこと、この行いの犠牲を知ることで娘さんが悲しんだとして、も?」
“眼科医”:『過去の傷は……乗り越えられる。光ある未来さえあるのなら』
“眼科医”:『メアリが未来を見られるように……私が、メアリの未来を取り戻す』
加賀見 朔姫:「その行いが、未来から光を奪うかもしれないのに……」
加賀見 朔姫:「光は、目に見えるものだけではない、と……多分、そう思います」
加賀見 朔姫:「だから、……目で見ず、貴方をみつめましょう」目を閉じて、影から蛇を呼び戻す
加賀見 朔姫:「…”邪殻牙螺羅蛇”」その意思の塊の匂いへと影を伸ばして、噛みつく
“眼科医”:既に認識阻害は使えない。使えば、認識によって保っているこの体を保てない。
“眼科医”:奪った目もない。影の蛇を砕くことはできない。
“眼科医”:だから、仮初めの命だけは守れるように、純粋に肉体の強度を可能な限り高く観測させた。
“眼科医”:それでも、所詮レネゲイドによって形作られたもの。肉の体よりも、レネゲイド喰らいのウロボロスの影響を大きく受ける。
“眼科医”:頑強な肉体に、罅が入る。
加賀見 朔姫:「見えなくてもそこにある、あなた自身がその証明です……」存在する彼に食らいつき、確かに喰らったのだと飲み込んで
“眼科医”:朧気な肉体が、限界を迎えつつある。
“眼科医”:これ以上攻撃を受ければ存在を保てない。
“眼科医”:これが最後の攻撃になる。この一撃で、全員を再起不能にする。
“眼科医”:気負う必要はない。ただ、そう認識させればいいだけのこと。
“眼科医”:【お前達の体はもう立ち上がれる状態ではない】――それは、事実になる。
“眼科医”:これだけ消耗させた今なら、無理矢理に立ち上がることすらできないはずだ。
浅海沙天:予備動作も無い即死攻撃、避ける手段は限られているし、自分もそれを持ち合わせていない
浅海沙天:どすり、と胸に鉄を埋め込まれるような感覚の後、そのまま倒れる
浅海沙天:…ここで止まる?いいや
浅海沙天:ここで止まったら、彼の最期を見ること無く倒れたら
浅海沙天:きっと、一生後悔する
浅海沙天:ただでさえ、戦っている最中も踏ん切りがつかなかったのに
浅海沙天:“眼科医” 誠意/〇後悔・不安
浅海沙天:以上取得でデータの復活処理へ
浅海沙天:衝撃で眼帯が落ちた、視界が半分開けた
浅海沙天:青い両目が、眼科医を覗き込んでいた
加賀見 朔姫:ぐらりと身体から、力が抜け倒れる。傷は多くなく、立ち上がれない程ではないはずなのに
加賀見 朔姫:痛いとか、苦しい、そういうのを通り越した、ただ力を奪われる、無力に瀕死となるのが、不快だった
加賀見 朔姫:そう、死とは、不快なのだ
加賀見 朔姫:死んだ者から生まれた、そうあれと望まれた身は生まれながらに死を知っているから
加賀見 朔姫:ああ、そうだ、これは立ち上がれない程ではない……生き汚くまだ、足掻こうと、倒れながら、拳だけは握りしめた
天宮千鶴:「……は。」
天宮千鶴:力が抜ける。負傷でも損傷でもなく、そうあれかしと定義された肉体が、静かに倒れる。
天宮千鶴:視界は欠け、遺産はしばらく効力を失い、体に力は入らない。まさしく万事休すか。
天宮千鶴:……そういう認識をしては、思う壺だ。
天宮千鶴:認識で戦う相手なら、認識で乗り越えていけばいい。弟子時代から指摘されがちではあったが、存外。自分は理論より感覚で通すタイプらしい。
天宮千鶴:「……全滅、なんて思っちゃいないよな」
浅海代空:「――兄さんの目が、向こうにないなら」
浅海代空:浅海沙天の目は、非現実位相に繋がっていた。
浅海代空:ならば、同じく『そこ』にいる者の血を引く代空も、同様に繋がりを持っていても不思議はない。
浅海代空:その能力は、肉体の現実性の希釈。限りなく、体が霧散し始める限界まで、非現実位相へ近付く能力。
浅海代空:“眼科医”が沙天の目を失った今なら、たった一人をその安全圏へ逃がすことくらいはできる。
浅海代空:「よろしく、お願いします」
山本耕作:「悪いな、代空ちゃん……いや、ここで言うべきは」
山本耕作:「Thank you!」
山本耕作:”眼科医”はもうとっくにやられているのを、無理矢理な理屈を付けて、存在を繋ぎ止めている
山本耕作:自分はここにいる……そう強く認識させて
山本耕作:なら
山本耕作:同じ様に、俺は───
山本耕作:「『SA†AN』……今日はこの曲で締めるぜ」
山本耕作:自分の原点となる曲、一番俺らしいと思えるこの曲で、俺の存在を……思いっきりぶつける!
山本耕作:これを聴いて、お前はお前でいられるか?
山本耕作:後のことは考えない 喉も、能力による音圧のブーストも、最大限に酷使して
山本耕作:『今ここにある 魂の咆哮』
山本耕作:『ただそれだけが 生きてる証明(あかし)』
山本耕作:『さあ 俺の名を呼べ』
山本耕作:倒れている仲間達にも、語り掛けて
浅海沙天:「……いっけえ、SA†AN!」お願いだ、終わらせてくれ
加賀見 朔姫:「……素敵な歌をお願い、しますね…SA†AN」
浅海代空:「頼みますよ、さ……SA†AN!」
天宮千鶴:.「こうs……SA†AN.頼んだよ」
獅堂秋彦:「山本さん……いえ、SA†AN。任務の成否を、貴方に託します」
山本耕作:昂るぜ、今この場(ステージ)は、俺の物だ!
山本耕作:『SA†AN!!!』
山本耕作:ぶつけたぜ、俺たちの全てを
“眼科医”:同質の能力による自我の塗り潰し合い。
“眼科医”:能力の最大出力はこちらの方が上だろうが、互いに戦闘による疲弊がある。現状ではそう差はない。
“眼科医”:つまり、最後に勝敗を別つのは、自我の強さ。
“眼科医”:『私は、二度の死を乗り越えた』
“眼科医”:『私の欲望は、私のエゴは、死をも克服する!』
“眼科医”:“眼科医”の自我は、この場の誰よりも強いだろう。
“眼科医”:ジャームは思考が固定されている。純粋な意志力という話なら、ジャームに勝てる者などいるはずもない。
“眼科医”:……一人で戦うのなら、の話だが。
“眼科医”:体が、霧散してゆく。
“眼科医”:絆の力。それこそが、オーヴァードがジャームに勝つ唯一の力。
“眼科医”:『ま……まだ、だ。諦められるか……』
“眼科医”:『私は、メアリを救う……!』
“眼科医”:言葉とは裏腹に、体は形を保てずにいる。
“眼科医”:肉体を失い、認識すら塗り潰されて、最早“眼科医”に為す術はない。
“眼科医”:それでも、男は諦められなかった。
天宮千鶴:「……無様だな」認識による存在証明は、一部ではあるがこちらも使うもの。立ち上がる程度の対抗は、時間を置けば可能だ。
天宮千鶴:「……これで本当に最後だ。”眼科医”」ショットガンの弾をリロードしつつ、歩み寄る
“眼科医”:『……』
“眼科医”:諦められずとも、その結末は見えている。分かってしまう。
“眼科医”:『……頼む』
天宮千鶴:「……最後に殊勝になりやがって」
“眼科医”:『メアリを……頼む』
天宮千鶴:「生前どころか、一度目のときも言えなかったけどさ」
天宮千鶴:天宮千鶴は、天涯孤独の身だ。親族は眼科医のもとに来る前に、ありふれた原因で死亡している。
天宮千鶴:「そこでちゃんと娘の名前出せるなら、合格だな」
天宮千鶴:「……さようなら」
天宮千鶴:「お父さん」
天宮千鶴:発砲。希薄になった認識への、決別という決定打を叩き込む。
“眼科医”:『メアリ……』
“眼科医”:『……と、幸せ……に』
天宮千鶴:「あたしはヘテロだ、馬鹿野郎」
“眼科医”:最後の残滓も消え失せて、“眼科医”エリヤ・レムナントは、三度目にしてようやく、本物の死を迎えた。
山本耕作:「ちょっとだけ、満足そうになりやがって……」消えゆく眼科医を見届けた
浅海沙天:「…………」最期にメアリさんのことを託せるようになったのは、よかったのだろうか
加賀見 朔姫:「……行いは間違っていると思うけれど、やっぱり、確かに、これも愛です、ね」
バックトラック
GM:バックトラック
GM:Eロイスは……
GM:“アナザヴィジョン” 《妄念の姿》
GM:“ス繝フ繧。繝” 《覚醒する世界》(こいつを残してると溢れ出る者が湧きまくって隠蔽不可能になってた)
GM:“眼科医” 《妄念の姿》?2、《マジカル☆リクエスト》?2、《無限を継ぐ者》(“アナザヴィジョン”の体に乗り移った)、《虚実崩壊》(クロウリングケイオスステージのデータを使用可能にした)
GM:計8個!
浅海沙天:振ります
天宮千鶴:ふる!
浅海沙天:8d10
DoubleCross : (8D10) → 43[7,6,9,5,6,6,2,2] → 43
加賀見 朔姫:ふります
浅海沙天:浅海沙天の侵蝕率を43(→ 43)減少 (127 → 84)
天宮千鶴:123-8d10
DoubleCross : (123-8D10) → 123-45[9,8,6,1,5,3,9,4] → 78
加賀見 朔姫:8d10-151
DoubleCross : (8D10-151) → 56[1,9,5,5,6,10,10,10]-151 → -95
浅海沙天:等倍
浅海沙天:3d10
DoubleCross : (3D10) → 18[7,3,8] → 18
天宮千鶴:とーばい
加賀見 朔姫:は???
浅海沙天:浅海沙天の侵蝕率を18(→ 18)減少 (84 → 66)
浅海沙天:4点域
天宮千鶴:78-3d10
DoubleCross : (78-3D10) → 78-17[6,8,3] → 61
加賀見 朔姫:等倍…
天宮千鶴:4てん!
加賀見 朔姫:95-3d10
DoubleCross : (95-3D10) → 95-17[7,8,2] → 78
山本耕作:振るぜ振るぜ
山本耕作:139-8d10
DoubleCross : (139-8D10) → 139-39[3,3,1,9,3,8,6,6] → 100
加賀見 朔姫:78だから、5点ですか
山本耕作:等倍振り!
山本耕作:100-3d10
DoubleCross : (100-3D10) → 100-14[4,2,8] → 86
山本耕作:5点帰還だ!
GM:シナリオ10点、いつもの5点
GM:Dロイスは“アナザヴィジョン”の遺産継承者、“眼科医”の工作員で2個、Eロイスと合わせて10点
GM:経験点は25+侵蝕点!
浅海沙天:29点拝領します…!
加賀見 朔姫:わーい30点ー
天宮千鶴:わーい29!
山本耕作:30!
GM:C((29+29+30+30)/3)
DoubleCross : c((29+29+30+30)/3) → 39
GM:GMは39点!
山本耕作:GMもThank you!
エンディング1
GM:UGN日本支部第八ブリーフィングルーム。
獅堂秋彦:「S市の隠蔽処理は滞りなく完了。“アナザヴィジョン”、“ステファノ”両名の肉体は消失」
獅堂秋彦:「遺産『エヘイエーの義眼』の回収も不可能。付随して“眼科医”も消失」
獅堂秋彦:「ですが、本来の任務である“ディライトキャリアー”の確保と、彼の能力の解除は完了」
獅堂秋彦:「任務達成です。お疲れ様でした」
加賀見 朔姫:「はい……後処理等ありがとうございます。お疲れ様でした、ね。アンジュレーション」仕事を受けた時と同じように品良くちょこんと座っていて
加賀見 朔姫:「……偉い人が現場に来てくれると、頑張って報告とかしなくていいから助かります、ね」そう、この女、この件に関する報告を丸投げしたのだ
加賀見 朔姫:本人の報告書には 逃亡ジャームしたディライトキャリアーの保護のため色々調査 対象を狙っていた眼科医という名乗るモノ及び彼の配下になった別の世界の者と推測されるもの等と交戦・撃破 まる 位しか書かれていない
獅堂秋彦:「自分は今回の任務では指揮を執る立場というだけで、地位としては同僚ですが……」
加賀見 朔姫:「正確には頭のいい人、というべきです、か」
加賀見 朔姫:「……長い文を書くのは苦手です」
獅堂秋彦:「霧谷さんの人員配置は的確ですから。加賀見さんには指揮以外の適性があるということです」
加賀見 朔姫:「……割り振りきれてなくて過労気味な気もします、が。……いえいえ、此度は自分の無力さも痛感しました」
獅堂秋彦:「無力さ、ですか。素晴らしい活躍だったと思いますが」
獅堂秋彦:「大量の並行世界のジャームを一度に蹴散らして、“眼科医”とも渡り合っていました」
加賀見 朔姫:「もっと、うまく先んじてやれていれば、S市のエージェント達の被害も少なかったかな、と」
加賀見 朔姫:「そうなったらなったで、別の方策をかの方は考えていたのでしょう、けれど」
獅堂秋彦:「相手は元マスターエージェント。討伐の為に多少の被害が出ることは避けられない……いえ」
獅堂秋彦:「それでも被害をなくすのが、我々の仕事でしたね」
加賀見 朔姫:「ええ、秩序を維持するのがUGN,だと……その秩序のうちにはUGNのひともいる、と思います、ね」
獅堂秋彦:「ですが、理想というのは常に届かないものです。届いた時には、また新たな理想が遠くに見えてくる」
加賀見 朔姫:「ええ、だからこそ、まだ、無力なのだと、思うのです」
獅堂秋彦:「我々がすべきは、理想に手を伸ばし続けること。届かないことを嘆いている暇はありません」
加賀見 朔姫:「……嘆いて、立ち止まれば、もっと多くの被害が、出るかもしれない、から…」
加賀見 朔姫:「ああ、そう、いえば…ディライトキャリアー……あの子はどうなりました?」
獅堂秋彦:「通常のジャームと同様、凍結処理に決まりました」
獅堂秋彦:「イリーガルのジャーム化は重く受け止められ、イリーガルに対するメンタルケア制度の見直しがされるようです」
加賀見 朔姫:「……それはよかった、ジャームになるのは、悲しいこと、ですからね」
加賀見 朔姫:「ディライトキャリアーも、一般人相手だと単純に暴れるよりも危険なので、いっそ、などというのがないのなら、いいのです」
獅堂秋彦:「それをしては、『エデンの園』と同じですよ」
加賀見 朔姫:「ええ、そういうコトが言えるからこそ、私はUGNがいいのです」その言葉に笑みを浮かべて
獅堂秋彦:「そんな心配を抱いて、そうやって笑える人が同僚でよかったです」
獅堂秋彦:「自分も、加賀見さんはUGNに合っていると思います」
加賀見 朔姫:「そう、なのでしょうか……いえ、多分、うれしい、と思い、ます?」なんとなく気恥ずかしい
加賀見 朔姫:「あ、そうそう、報告で一つ書き忘れていたことが」ポンと手を打って
獅堂秋彦:「……追加報告ですか。何でしょう」また自分が書くことになるんだろうな、と思いながら。
加賀見 朔姫:「眼科医さんは眷属と言っていましたか、あの溢れ出ていたモノなのですが……」思い返して口をもごもご
加賀見 朔姫:「世界の法則が違うからか、美味しくありませんでした、機会があっても食べない方が良いかな、と」胃もたれしそうな感じで、とも
獅堂秋彦:「……食べる機会も、食べられる機能がある人もかなり限られそうですが、了解しました」
加賀見 朔姫:「ええ、お願いします、この悲劇も繰り返すべきではないです、ね」
加賀見 朔姫:「…また、お仕事をする機会があればよろしくお願いします、ね?」さっきのは、分からないなりの冗談だったのかいつも通りの顔で、また微笑んでいた
獅堂秋彦:「ええ、そちらの機会は自分としても歓迎です」
エンディング2
GM:東京、渋谷。ライブハウス『ヘルゲート』。
GM:黄昏時に、その悪魔は降臨する。
山本耕作:「Ah───今日はありがとう」
藤間真一:「うおー! SA†ANー!」満面の笑みで叫んでいる。
山本耕作:「共に戦ってくれたこと───俺のファンでいてくれたこと」
山本耕作:「他にもこの世界の全てに感謝を……していこうと思う(?)」
山本耕作:観客席の真一クンの笑顔を確かめて
山本耕作:「へへっ、まずは……この曲で」
山本耕作:『SA†AN!!!』
山本耕作:ここはライブハウス、設備も整っている
浅海沙天:「いえーい!!」
藤間真一:「Foooooo!!!!」
浅海沙天:少し離れたところからでもステージが見える、なかなかいい作りのライブハウスで良かった
山本耕作:より美しく、心を掴む旋律で、観客の心を掴む
山本耕作:俺はいわゆる、”記憶探索者”ってやつらしい
山本耕作:他人の心の奥底に、語り掛けることができるんだと
山本耕作:果たして俺の歌手としての腕前故か?
山本耕作:それとも俺が、こういう力を持ってるから、いい歌を歌えるのか?
山本耕作:悩むこともある、でも
山本耕作:『今ここにいる 俺が俺さ』
山本耕作:『今そこで聴く お前もそうさ』
藤間昌弘:「耕作の奴、喉あったまってんじゃねえか」後方オーナー面
加賀見 朔姫:「素敵な、詩です、ね…皆さんも喜んでる」隅っこで、聞いている、まだ分からないなりに、周りも楽しそうなのはわかるから
山本耕作:そう、悩みなんて全部ぶっ飛ばして
山本耕作:俺は俺の歌を届けるだけ
藤間真一:「Yeahー!!」
天宮千鶴:「い、いえー」
山本耕作:そう、この世の全ての人類(ファン)のために!
山本耕作:『刻むぜ 俺の名は』
山本耕作:『SA†AN!!!!』
藤間真一:「SA†AN!!!!」
浅海沙天:「SA†ANー!!!」
加賀見 朔姫:「SA†ANー」
天宮千鶴:「さ、SA†ANー」
山本耕作:『みんな……Thank you!』
藤間真一:「アンコール!」
浅海沙天:「アンコール!!」
加賀見 朔姫:「あんこー、る」ぱちぱち
天宮千鶴:「あんこーるー」
山本耕作:「ハァ……ハァ……アンコールは1回きりだぜ……?」
山本耕作:沙天少年、意外にかなりノってるなあ、と思いながら
山本耕作:「さあお前ら……着いてきなァ!」
山本耕作:俺は歌い続ける、これからもずっと!
エンディング3
GM:ファミレス『サイデスカ』。
浅海代空:「兄さん、こっちです」窓際の席にあなたを手招きする。
浅海沙天:「あ、はい……」ポットに入れた季節限定のストロベリーティーを持ってそちらに座る、微妙に動きが硬い
浅海沙天:「あ、お水です…」もう片手に持っていた水を差し出す
浅海代空:「ありがとうございます」
浅海代空:「気が利きますね。兄さん、モテるでしょう」
浅海沙天:「いえ全然」
浅海沙天:「教室の空気のようなものです」
浅海代空:「そんなに真面目に答えないでください。最近見た映画の台詞を少し真似てみただけですから」
浅海沙天:スパっと否定した、実際ここは早急に訂正しないと困りそうだったので
浅海代空:「映画だと、逆に飲み物を持ってこなくてモテないって言われてましたけど」
浅海沙天:「むしろ先に何持ってきてほしいと聞いてこないままにしていたので申し訳ないくらいですよ」
浅海代空:「兄さん、私に何か遠慮してます?」
浅海沙天:「誰にでもしてますよ、殆ど、程度の差はありますが」
浅海沙天:実際、年上に対する遠慮の仕方のそれで話している
浅海代空:「誰にでもですか。急に現われた親戚の娘相手ならそういうこともあると思いましたが、それは……」
浅海代空:「疲れませんか?」
浅海沙天:「……さあ、気が付いたらこうだったもので」
浅海沙天:「浅海さんの方こそ、想定年下に兄さんと言い続けるの、気疲れとかないですか」
浅海代空:「想定年下……何だか面白い言葉を使いますね」
浅海沙天:父さんの妹の娘とかであれば、多分兄さんと呼んでてもおかしくない
浅海代空:「というか、兄さんも結構抜けてるところあるんですね」
浅海代空:「同じ任務に参加したんだから、年齢くらいのプロフィールは共有してるでしょう?」
浅海代空:「私15歳なんですけど、そんなに大人っぽく見えます?」
浅海沙天:「………」即座に端末を取り出して履歴からプロフィールを見る
浅海沙天:15歳であってる
浅海沙天:「……失礼しました」
浅海沙天:近くに19歳で自分より小さい先輩がいるので感覚がズレていたのかもしれない
浅海沙天:いや普通に文章読んでないのであれば反省物なのだが
浅海代空:「いえいえ、構いませんよ。子供は年上に見られるのは喜ぶものですから」
浅海沙天:「その物言いが既に子供らしくないと思います」
浅海代空:「まあ別に喜んではいませんしね」
浅海代空:「浅海の家……というと少しおかしいですが」
浅海代空:「『こちら』は親戚が多いので、年上と話す機会も多くて、こういうこまっしゃくれた子に育ってしまいました」
浅海沙天:「そんなに多いんですか……いや多いから父さん逃げたのか……」あの後父親に少し強めに問い詰めて事情は聴いた
浅海沙天:曰く、実質祖母1人で多重に浮気を重ねた爛れた家だから逃げたとかなんとか
浅海代空:「伯父さまが逃げたくなるのも分かります。結構ギスギスしてますから」
浅海代空:「おばあさまの性質上、色だとか妾だとかうるさい人もいますし」
浅海沙天:「その二言だけでモラルが死んでいる場所なのはよくわかりました」
浅海代空:「あの人UGNには貢献してるので地味に権威とお金もあるのでその方面でも小競り合いだらけですし」
浅海代空:「だから、そういうのと無縁な兄さんに会うの楽しみだったんです」
浅海沙天:「それは…まあ……お疲れ様です……」
浅海沙天:「期待されているような人間ではないと思いますが」
浅海沙天:これは本当。
浅海代空:「確かに、もう少し活発な人を想像していました」
浅海代空:「でも私、気に入りましたよ、兄さんのこと」
浅海沙天:「まあ、それらと無縁だった代わりの悩みがあったんだと思っていただければ」
浅海沙天:「俺も環境の背景から考えると浅海さんは珍しい感性の人だなと思いましたね」
浅海代空:「反面教師が多い環境なもので」
浅海代空:「それに、私は結構早くからイリーガルとして活動していたので、外のまともな人達と会う機会を早く持てましたから」
浅海沙天:「大事ですね、まともな人が近くにいるって、父さんもまともじゃないこと自覚して俺のこと遠ざけていた節もあったようなので」
浅海沙天:代わりに寂しさが埋まらないことを、言う必要は無いだろう
浅海代空:「それを自覚できるということは、伯父さまの感性は結構まともだと思いますけど」
浅海沙天:「ふとした時に出るかもしれないのを警戒していたようです、そう言うのは無意識に出るからと」
浅海代空:「聡明で、不器用な人なんですね」
浅海代空:「あの家を出るのも頷けます」
浅海沙天:「悪い人ではないと思いますよ、似たとは思えませんが」
浅海沙天:硝子一枚隔てたような感想を述べ、カップのストロベリーティーに口をつける
浅海代空:「そうですか」
浅海代空:要らない遠慮してるところは似てると思いますけど、という言葉は飲み込んだ。
浅海代空:何となく、これ以上踏み込むと逃げ出しそうな雰囲気がこの人にはある。
浅海代空:「兄さん、偶にこうして会いに来ていいですか?」
浅海沙天:「…あなたがいいのであればいいのですが…距離とかは大丈夫なのでしょうか」
浅海代空:「そこまで遠くはありませんし、お金なら結構持ってるんですよ」
浅海代空:「兄さんがいいのなら問題はありません」
浅海代空:「こうして家の事情を話せる外の親戚は貴重なので、偶に愚痴に付き合ってほしいんです」
浅海沙天:「そういう事であれば」
浅海沙天:「俺も父方の親戚の話聞ける相手、本当に貴重なので」
浅海代空:「取引成立ですね」
浅海沙天:「ですね、協力関係ということで」
浅海代空:「対等な立場ということで……ああ、そうだ。お金はあるっていいましたけど、ここの支払い」
浅海代空:「割り勘でいいですか、兄さん?」
浅海沙天:「ええ、俺が全額持つ覚悟もありましたが、そう言うことでしたら、割り勘で」
浅海沙天:「あ、そうだ、さっき映画見たって言ってたようなんですけど、おすすめだったら教えてもらってもいいですか?」
浅海代空:「とても面白かったのでおすすめですが……話題作なので知ってると思いますよ」
浅海代空:タイトルを口にして、「今度会った時に、感想を聞かせてもらいますね」
浅海沙天:「ああこれか……見に行かないとと思ってた奴だ…」
浅海沙天:「ん、了解、また今度会うときまでに見ておきます」
エンディング4
GM:MR探偵事務所。
GM:“眼科医”が引き起こした事件が終結し、UGNでの諸々の処理を済ませてあなたは帰ってきた。
天宮千鶴:「メアリー。今戻ったよーっと」
メアリ・レムナント:「……」冷ややかな雰囲気を発している。
メアリ・レムナント:「随分、遅かったわね」
天宮千鶴:「勤務契約としては非常勤だ。遅くなる連絡もしてたはずだぞ?」
天宮千鶴:飄々とした様子でソファに座る。表情としては悪びれてもいないように見える
天宮千鶴:しかし探偵の目には内側が見えるだろう。メアリを一目見たときからの
天宮千鶴:安堵、罪悪感、親近感、食傷、親愛、焦燥──
天宮千鶴:はっきり言えば、彼女は感情の置き所に迷っていた。
メアリ・レムナント:「……まあいいわ」
メアリ・レムナント:「でも、出勤した以上は働いてもらうわ」
天宮千鶴:「それはわかってるとも」
メアリ・レムナント:「コーヒー。砂糖の量は普通でいいわ」
メアリ・レムナント:「私一人でできる仕事の量じゃ、そこまで疲れなかったから」
天宮千鶴:「そう? まぁいいけど」
天宮千鶴:立ち上がり、いつものようにコーヒーを淹れに行く。砂糖の量は注文通り。
天宮千鶴:「豆はどうする?」
メアリ・レムナント:「あなたに任せる」
天宮千鶴:「ふぅん?」
天宮千鶴:まぁいいか、とちょっとだけ良いやつを使う。特に理由はない。
天宮千鶴:すこしして、ソーサーに乗せてコーヒーをいれたカップをメアリの前に置く
天宮千鶴:「はいどうぞー」
メアリ・レムナント:「どうも」
メアリ・レムナント:香りを鼻腔に取り込み、一口飲む。
メアリ・レムナント:「それで、ちゃんと活躍してきたんでしょうね。UGNの任務だったんでしょう?」
天宮千鶴:「そりゃあもちろん。切った張ったの大立ち回りさ」
メアリ・レムナント:「そう。それならうちの宣伝にもなったかしら」
メアリ・レムナント:「でも、その割にはあまり喜んでないようだけど」
天宮千鶴:「……勝手に見るなよスケベ」
メアリ・レムナント:「そんな複雑な感情されたら嫌でも見えるわ」
天宮千鶴:「えー? あたし今そんなことになってる?」
メアリ・レムナント:「子供が遊んだドリンクバーみたい」
天宮千鶴:「あっはっは」
天宮千鶴:「……さてね。どうしたものか」
天宮千鶴:メアリのそれは、あくまでも感情を可視化するもの。内心を覗き見る類ではない。
天宮千鶴:ふぅ、とソファにこしかけ、天井を仰ぎ見る
天宮千鶴:「……まぁ、口にしてしまえば簡単な話だよ」
天宮千鶴:「過去に追いつかれた」
天宮千鶴:「嘘で始めた物語の、逃げ続けてきた破綻に追いつかれたっていうだけ」
天宮千鶴:「……まぁ、何も見なかったことにして、続けるのもアリなんだけどさ」
天宮千鶴:「さて、探偵さん」
メアリ・レムナント:「何だか、追い詰められた犯人みたいなこと言うのね」
天宮千鶴:「今までの全部ぶっ壊すような真実と、今後も続く甘ったるい嘘、どっちがお好き?」
メアリ・レムナント:「……私に関わることなのね」
天宮千鶴:「……行っておくけど。意味深な語り口をしてるだけで、しょうもないことかもしれないぜ」
天宮千鶴:「どっちに転んでもあたしの自己満足だ」
天宮千鶴:「無視してコーヒー片付けろって言っても、何も起きやしないよ」
メアリ・レムナント:「本当にあなたは勝手ね。いきなり休んで、いきなりそんなこと言って」
メアリ・レムナント:「そんな感情してるくせに、自己満足だなんて、随分勝手だわ」
メアリ・レムナント:「いいわ。疲れてる時は甘い物が欲しくなるけど、今はそんなに疲れてないの」
メアリ・レムナント:「聞かせて。しょうもないことだったら、笑ってあげる」
天宮千鶴:「エリヤ・レムナント」
天宮千鶴:「──あんたの親父は、私が殺した」
天宮千鶴:「FHエージェントだったあいつが、弟子の体借りて蘇ったってんで、もう一度殺した。それがついさっきの仕事だ」
天宮千鶴:天井を見上げたまま、声音を変えることなく
天宮千鶴:「……気分はどうだい、探偵さん」
天宮千鶴:「探偵になってまで探した男の仇を、ずっと助手にしてた気分は」
メアリ・レムナント:「……私、目が見えた頃は絵を描いていたの」
メアリ・レムナント:「すごく小さな頃だから、大して上手くなかったけど、父さんは喜んでくれた」
メアリ・レムナント:「私の描いた絵を、何というかすごく優しい気持ちで見てくれた」
メアリ・レムナント:微笑みを浮かべる。
メアリ・レムナント:「盲目でも、人を見る目には自身があるの。あなたが私を見る時、いつも父さんと同じ気持ちが混じってた」
メアリ・レムナント:「あなたの言ってること、嘘じゃないんでしょうけど。それだけじゃないのも分かる。あまり上司を舐めないで」
天宮千鶴:「……あたしが殺したことと、再殺が仕事だったのはマジだよ」ふぅ、と一息ついてから
天宮千鶴:「あたしはまぁ、いわゆる孤児でね。エリヤさんに拾われて、まずは」
天宮千鶴:「暗殺者として育てられたよ」ずっとつけていた”眼帯”を外して
天宮千鶴:「……まぁ、何度殺してやろうかと思うような日々だったけど、それなりにうまくやってたさ」
天宮千鶴:「……エリヤさん。エージェント”眼科医”が蘇ったのは、メアリ。あんたの目を治すためだ」
天宮千鶴:「詳細は関係ないから省くけど、その方法は代償に世界をぶっ潰しかねないものだ」
天宮千鶴:「……とはいえ、一度目の理由にそこも、実は関係なくてね」
天宮千鶴:「嫉妬したのさ。メアリ。あんたに」「全部気づいたのは二度目の最後も最後だけどね」
天宮千鶴:「代償の大きさにも気づかないで、惰性と庇護欲おっ被せて。此処まで来た」
天宮千鶴:「……烏滸がましい話だけどさ。最後にちゃんと「父さん」って呼べた時に。メアリとの関係も耐えられなくなっちゃった」
天宮千鶴:「だから。『自己満足』」
天宮千鶴:「……満足かい、探偵さん」
メアリ・レムナント:「満足も何も」
メアリ・レムナント:「すごく普通のことじゃない、それ」
天宮千鶴:「……は?」
メアリ・レムナント:「父さんが好きで、父さんに可愛がられてる姉に嫉妬してる妹とか、結構よく聞く話よね」
天宮千鶴:ポーカーフェイスも忘れて、あっけにとられたような顔
天宮千鶴:「いやいやいやいや……その規模感におさめていい話なの?」
天宮千鶴:「第一あたしアイツのこと好きなんかじゃねーし!」
メアリ・レムナント:「反抗期の娘……」
天宮千鶴:「ぐっ……」
メアリ・レムナント:「言っておくけど、私も父さんのことは好きよ。……まあ、所業聞いてちょっと引いたけど」
メアリ・レムナント:「でも、あなたともそれなりに長い付き合いだもの。今更その話聞いただけで嫌いにはなれないわよ」
天宮千鶴:「っえ、い、いや……はぁ」
天宮千鶴:「……参ったな。あたしこの場で首が飛ぶ覚悟もしてたんだぜ。仕事的にも、物理的にも」
メアリ・レムナント:「あなたがいなくなったら私が困るわよ、仕事的に」
メアリ・レムナント:「それにあなた、父さんの仇を探す為に探偵になったって言ってたけど」
メアリ・レムナント:「正直、それは諦めてたのよ。いくら調べても出てこないし、だから薄々、父さん結構やばい奴だったんじゃないかって思ってたし」
メアリ・レムナント:「私のモチベーションはもう違うところにあったんだと思うわ」
天宮千鶴:「……なるほどね」
天宮千鶴:「……はあ。なんかどっと疲れた気がするわ」
天宮千鶴:「なぁ、メアリ」
メアリ・レムナント:「何? 砂糖なら好きに使っていいわよ」
天宮千鶴:「……いや、えっと」
天宮千鶴:「……」
天宮千鶴:「……2つ、いい?」
メアリ・レムナント:「あんな重い話しておいて、今更遠慮してるの?」
天宮千鶴:「いやだってさ……」
メアリ・レムナント:「はっきりしなさい」
天宮千鶴:「……んじゃあ、1つめ」
天宮千鶴:「MR探偵事務所で、助手させて。惰性じゃなくて、ちゃんと」
メアリ・レムナント:「条件があるわ」
メアリ・レムナント:「今度から仕事抜けるなら事後報告じゃなくて、しっかり用件を伝えてから行くこと」
天宮千鶴:「わかったよ」
天宮千鶴:「……2つめ」
天宮千鶴:「……あー。えっと。一回でいいからさ」
天宮千鶴:「姉さんって、呼んで良い?」
天宮千鶴:「──いややっぱなし! 何も聞かなかったことにして!」顔を赤くして両手を突き出す
メアリ・レムナント:「……っぷ」
メアリ・レムナント:「……っ、く、っ……!」声も出さず笑っている。
天宮千鶴:「っわ、笑うんじゃない!」
メアリ・レムナント:「私、あなたのこと初めて素直に可愛いと思ったかもしれな、ぃひ……」語尾に笑いが混じる。
天宮千鶴:「なんかいろいろ言いたいことあるけど、まず笑うのやめない!?」
メアリ・レムナント:「いいわよ、呼んでくれて」
メアリ・レムナント:「一度と言わず、ずっと呼んでくれても」
天宮千鶴:「……いや、やめる。メアリはやっぱメアリでいい」あからさまにそっぽをむいて
メアリ・レムナント:「拗ねなくていいのに」
天宮千鶴:「拗ねてない! 次のコーヒード○キのやつにすんぞ」
メアリ・レムナント:「そんなことされたらお姉ちゃん困っちゃう」
天宮千鶴:「……ほら、仕事。やるよ」
天宮千鶴:「姉さん」
メアリ・レムナント:「ふふ、ええ。あなたがいなかったから仕事溜まってるの」
メアリ・レムナント:「しっかり働いてもらうわよ、千鶴」
GM:『観測するアンリアリティ』全工程完了!
GM:お疲れ様でした!
加賀見 朔姫:お疲れ様でした
天宮千鶴:おつかれさまでしたぁ!
山本耕作:お疲れ様だぜ!
浅海沙天:お疲れ様でした
ポストクレジット
GM:???。一面が純白で埋め尽くされ、しかし空だけは自然ではあり得ないほどに真っ青な場所だった。
“眼科医”:体は既に霧散して、ただ認識だけがそこに引っかかっている。
????:「あ、いたいた、ギリギリ意識があるなら最低限アンケートくらいは取れるかしら」
????:「こんにちはー、聞こえてますかー」
????:身体は既にないはずなのに、話かけられている
“眼科医”:認識だけがある状態なので声にはならない。
“眼科医”:しかし、見るということは見られているということであり、聞くということは聞かれているということだ。
“眼科医”:こちらが知覚していることは伝わっているだろう。
????:「あ、聞こえてるという思考があれば勝手に情報抽出して閲覧するので問題ないわ」
????:「よしよし捕まえるのは成功したみたいね、ちょっと前例が無いけどうまくいってよかったわ」
“眼科医”:その気になれば認識を元に像を作り上げることもできるが、この場所ではすぐに霧散する。会話程度なら問題ないだろうが、そこまで労を払ってやる必要を感じない。
????:「労力払わなくていいわよー、どうせ消えるし」
????:「なんかうまいリサイクル方法も考えたけれどどれもうまくいかなさそうだし」
“眼科医”:ジャーム殺しの人間兵器が、ジャームをリサイクルとは、度しがたいな。
????:「使えるものは近親だろうとジャームだろうと人間だろうとなんだって使わなくちゃ、もったいないでしょ、ね?」
????:「あ、別に蔑ろにしているわけじゃないわよ、ただ世界存続のリソースとして有効に活用させてもらってるだけ」
“眼科医”:根本の方針では対立するが、そのスタンスは共感できる。
????:「そのためにちょっと間引きとかつながり保持のために複数台使って関係取り持ったりとか雑事は多いけどそれはそれ、っとそれより本題本題」
????:「えっと帳票に名前入れさせてくれなかったのよねあの子…そうそう、沙天の目借りていったでしょ」
????:「借りた感想とか聞きたいのよ、あと対峙した感想」
“眼科医”:それもリソースにする為の情報収集か。
????:「それもあるけど」
????:「あれ作ったはいいもののとある目的用ワンオフだし放置しすぎてるし手元に置いておけなかったしそうこうしているうちに目的はなくなっちゃったしでぶっちゃけどういうスペックなのかわからないのよね」
????:あはは、と声が聞こえた気がする
“眼科医”:もう一人を送り込んだのもそういう思惑か。本人は気付いていないようだったが。
“眼科医”:いいだろう。この認識も間もなく消える。
“眼科医”:これ以上手を伏せる意味もない。
“眼科医”:厄介な目だ。脳に視覚情報に対する防護を用意している私や弟子でなければ移植した時点で発狂していただろう。
“眼科医”:あれに耐えるには私達のような対策を用意するか、死や消滅に耐性を持つ天性が必要だろう。
????:「あ、ちゃんと防御はしてたのね防御策は……あら結構重い奴」
????:「そんなに知覚域を強めに作った覚えは無いんだけど…これはちょっと認識修正しなきゃ」
????:「とはいえセキュリティとして一定の効力はあり、と、この辺は次の量産型に反映しておけばよさそうね」
“眼科医”:あれはまだ発展途上だ。
“眼科医”:プロフィールを調べた限り、覚醒して日が浅い。成長の余地はあるし、現状のスペックも十全に引き出しているとは言えない。
“眼科医”:将来性を含めれば、世界の存続とやらを根本からひっくり返しかねない代物だろう。
????:「うーん、負荷耐久試験して底見て安心しておきたいところだけど…あなたの発言の限りやめたほうがいいかしら」
“眼科医”:引き金を引けば全てが終わりになりかねない。それは私も避けたい。
“眼科医”:私が消えても、まだ娘が二人いるからな。
????:「あら~お熱い」
????:「あ、そうそう、一応お礼と褒めもしておきたかったんだ」
“眼科医”:茶化すな出歯亀。
????:「はーい」堪えてはなさそう
????:「一個はステファノの始末ね、殺しても死なないから諦めてたんだけど、まさか異界直結ポータルに変質させて不死性とか全部有耶無耶にするとはね」
“眼科医”:私にとっては一番手頃な駒だった。それだけだ。
????:「それでもありがとうございました、と」
“眼科医”:利用しやすい動機と、目的達成までは生き残る不死性は便利ではあった。
????:「まあ、S6全員そういうタイプの壊れ方してるしね、後も嫌なの残ってるからなあ…」
????:「もう一個はあれ」
????:「"アドナイ・メレク"」
????:「物が物だから行方は気にしてたのよね」
????:「それなりに大事に扱ってくれそうなところに預けてくれて助かったわ」
“眼科医”:ふむ。一応確認しておこう。
“眼科医”:大事に扱ってくれなさそうなところに預けていたらどうしていた。
????:「回収か破壊」当たり前でしょう、といわんばかりの冷たい言い草だった
“眼科医”:今、お前の認識に私の一部を仕掛けた。この空間ではすぐに霧散するが、お前という止まり木があれば百年は保つ。
“眼科医”:安心しろ。私の再構築が可能な代物ではない。単純な条件付けの装置のようなものだ。
????:「あっこの」
“眼科医”:もし、今後千鶴とメアリに干渉した場合、お前の認識を空転させて十年は活動を停止させる。
????:「こいつやりおったわ」
“眼科医”:単なる保険だ。
????:「この状況でまだ何か保険をかけられるとは…完全に油断したわ」
????:声は平坦なままだ
????:「まあ要件はこれだけなんだけど」
????:「他に何かしたいことあるかしら」
????:仕掛けを見る、うわ、これ取るだけできっちり十年もっていくじゃないの
“眼科医”:ない。必要なことはした。
“眼科医”:これ以上私にリソースを割くな。娘達がいる世界の存続は、私にとっても必要なことだ。
????:「はーいそういうことなら仕事に戻りまーす、介錯要らないわね」
????:それだけ言い残すと声はぱったりと止んだ、本当に仕事に戻ったようだ
“眼科医”:ここにあるのは認識だけ。
“眼科医”:そして、認識する対象すらないということは。
“眼科医”:その認識もないものと同じ。
“眼科医”:特別な認識を必要とせず、その男の存在は今度こそ完全に終わりを迎えた。