ミッシング・ウェイ



GM:有限無限
メイン 見学

本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.



PC1:「霧露乾坤網むろけんこんもう浜木綿 澪はまゆう みお (キャラシート)PL:エド
PC2:「たまゆら」 六道 玉緒りくどう たまお (キャラシート)PL:闇猫
PC3:「虚ろなる者ホロウワン白井 恵しらい けい (キャラシート)PL:とーどー

Index

  • オープニング1
  • オープニング2
  • オープニング3
  • ミドル1 『ストレイズ・ネスト』
  • ミドル2 『ミッシング・アート』
  • ミドル3 『オーディナリー・ホリデイ』
  • ミドル4 『イン・ラグジュアリー・クルーズ』
  • ミドル5 『トレイター』
  • ミドル6 『エスケープ・ウェイ』
  • ミドル7 『ハントダウン・ウェイ』
  • クライマックス 『ミッシング・ウェイ』
  • バックトラック
  • エンディング1
  • エンディング2


  • プリプレイ

    GM: FHセッション『ミッシング・ウェイ』
    GM: プリプレイを初めていきたいと思います、よろしくお願いします!
    浜木綿 澪: よろしくお願いします!
    白井恵: お願いします~
    六道 玉緒: よろしくお願いします
    GM: プリプレイではPC・PLの自己紹介やトレーラーを出したりします
    浜木綿 澪: な、何ィー!?
    GM: ということでPC番号順に
    GM: 自己紹介をよろしくお願いします!
    浜木綿 澪: はーい。
    浜木綿 澪: ではPC1のこちらから。
    浜木綿 澪: (キャラシート)
    浜木綿 澪: 浜木綿 澪(はまゆう・みお)。24歳の女性UGNエージェントです。
    浜木綿 澪: コードネームは〝霧露乾坤網(むろけんこんもう)〟。封神演義に登場する水の宝貝が由来ですね。
    GM: 美しい
    浜木綿 澪: といっても今回はFHセルに潜入するということで〝カスケード〟というコードネームを持ち込みますが。
    浜木綿 澪: UGNでは主に〝FHやそれに与する組織への潜入捜査や工作活動〟を担当しております。勿論、戦闘要員でもあるけどね!
    浜木綿 澪: というのも彼女は、自身の肉体を自在に水へと変化させる……という能力を持っているのです。
    浜木綿 澪: 更には、その水に触れたものを液体化させて分解するという異能まで所持。そりゃ潜入とかに向いている。
    浜木綿 澪: ちなみにそんな能力を得たのは……FHによって拉致され、非人道的な方法で強引にオーヴァードへと覚醒させられたためです。
    浜木綿 澪: 暗示や洗脳にかけられ、もうすぐ実戦投入……というところでUGNに助けられたため、UGNには感謝しまくりです。
    浜木綿 澪: シンドロームはエグザイル/モルフェウスで、Dロイスは〝器物使い〟!
    浜木綿 澪: ペネトレイト、スピードクリエイト、咎人の剣で頑張って参ります。情報技能も三種類あるから……任せな! 一個はUGNだけど!
    浜木綿 澪: 自己紹介は以上! PLはエドが担当しております。よろしくお願いいたします!
    GM: よろしくお願いします!
    GM: そんな澪さんへのハンドアウトはこちら

    PC1 浜木綿澪シナリオロイス ”アムネシス” 推奨感情 興味/猜疑心
    キミは潜入や工作に長けた能力を持つUGNエージェントだ。FHにより拉致されオーヴァードに覚醒させられた過去を持つ。
    キミに今回与えられた任務は、FH”ミッシング・ウェイ”セルにFHエージェントとして潜入し、”トラロック”に接触、その正体を暴くことだ。
    しかしそこで出会ったFHエージェント”アムネシス”は、キミがオーヴァードに覚醒する以前の、大学時代の知り合いに瓜二つだった──。

    千ヶ嵐柳一: 大学時代の知り合い(後輩)です
    浜木綿 澪: トラロックも水が由来。妙な偶然だぜ。
    浜木綿 澪: 瓜二つ……どういうことだァ……?
    GM: どういうことなんだろう…こわいね
    GM: FHセルに潜入し、偽りの親交を深めてくれたまえ…
    浜木綿 澪: 偽りかぁ……。
    GM: よろしくお願いします
    浜木綿 澪: よろしくお願いします!
    GM: ではお次、PC2六道くん!
    六道 玉緒: はーい
    六道 玉緒: (キャラシート)
    六道 玉緒: 六道 玉緒(りくどう たまお)、16歳のFHチルドレン
    六道 玉緒: 基本的に感情の起伏が激しくない淡々とした奴になる予定です
    六道 玉緒: 過去にいたセルが作戦で撒いたαトランスによって覚醒し、見込みがあると拾われて戦闘員として仕込まれました
    六道 玉緒: 本人は戦闘が好きなわけでもなく、痛いのも苦しいのも嫌いですがなによりも死にたくないので強くなった死にたくないボーイ
    GM: いいねキミィ!見込みあるよ!
    六道 玉緒: 死にたくない、がすべての原動力なので殺しにかかってくる奴はみんな敵認定しますが、逆を言うと自分を殺しに来ない限りは交流もしてくれるはずです
    六道 玉緒: 以前のセルの任務中にUGNの罠にかかって襲撃されて命からがら逃げ延びたところを“パイパー”に拾われ、今に至ります
    六道 玉緒: そういう経緯などもあり、顔を覚えられて復讐されるのも厄介だし嫌だという気持ちから任務中は黒い狐面で顔を隠しています
    六道 玉緒: 性能としましてはノイマン黒犬の固定値型の至近白兵、ドッジもする
    六道 玉緒: まじめにアイスピックに似た形状のイノセントブレード(ブーツに仕込み)で斬りかかる以外のことはしません
    六道 玉緒: ミドルは生き字引で何とかしていく感じです、頑張ります
    六道 玉緒: よろしくお願いします
    六道 玉緒: PLは闇猫です
    GM: 切ったり避けたり大活躍だぜ!
    GM: ハンドアウトはPC3と共通なのであとで渡すね
    六道 玉緒: はーい
    GM: ということでPC3、白井恵さん!
    白井恵: はいですの~
    白井恵: (キャラシート)
    白井恵: 「虚ろなる者(ホロウワン)、白井恵(しらい・けい)です」
    白井恵: 「きょ、協力して頑張りましょう!」
    白井恵: FHエージェントの17歳(未亡人)です。夫は享年34歳。
    白井恵: 欲望は「死んだ夫を生き返らせること」と、「夫を殺したUGNエージェントに復讐すること」。
    白井恵: 欲望を叶えるためにはUGNでは無理だと分かっていたのでFHの門を叩きました。
    白井恵: 実験で体をめちゃくちゃにされたり、以前いたセルが白井恵一人残してUGNに皆殺しにされたりしましたが、本人は元気です……一応は、まだ。
    白井恵: 性格は引っ込み事案ですが、主張するべきところは主張します……唐揚げに勝手にレモンをかけてはいけないとか。
    GM: 若くしてみ、未亡人!
    白井恵: データ的には行動値21の概ね最速行動から火炎瓶(購入予定)を投げつける隠密サポーター。
    白井恵: せっかくFHキャラメイクができるのでエンブレムを色々とりました。
    白井恵: トラッパー+スティンガーで+3d10しつつ、コンビネーターで後ろ2人の火力を上げるので実質7d10ダメージを叩き出します(妄言)
    白井恵: 自己紹介は以上。PLはとーど一でお送りいたします。よろしくお願いいたします。
    GM: FHエンブレムパワー!よろしくお願いします
    GM: 六道くんと白井さんへのハンドアウトはこちら!

    PC2&PC3 FHチルドレンもしくはFHエージェント(マスターエージェント及びセルマスターは不可)シナリオロイス ”パイパー”
    キミはFH”ミッシング・ウェイ”セルに所属するエージェント、もしくはチルドレンだ。
    ある日キミはセルリーダー”パイパー”から呼び出しを受けた。”アムネシス”、”リスキーボンボン”、六道玉緒、白井恵、そして新入りのエージェントでチームを組むことになるという。新入りの名は浜木綿澪。
    新たなチームで任務を重ね、絆を深めていくキミたち。しかし、セル内にUGNからの裏切者(ダブルクロス)が存在する可能性が──。

    ”パイパー”: よお前ら!元気でやってるか?
    六道 玉緒: 元気じゃなかったら困るだろ
    白井恵: げ、元気です、はい
    ”リスキーボンボン”: 一緒にがんばろー☆
    GM: 新入りはボンキュッボンなお姉さんらしいよ やったね
    浜木綿 澪: ふつつか者ですが……。
    六道 玉緒: ボクが死なないならなんでもいい
    白井恵: (お、おっきい…)よ、よろしくお願いします
    GM: 社会の裏側でしか生きられない者たちの、儚い友情を築いてもらいます、よろしくお願いします!
    六道 玉緒: よろしくお願いします
    白井恵: お願いします~
    GM: あと用語解説するね
    ”ミッシング・ウェイ”…行き場を無くしたオーヴァードを守ることをモットーとするセル。ゴーストタウン、『比奈森町』に建てられた無人のマンションを拠点としている。他のセルからの依頼を受け、襲撃・護衛・調査を行うことで、裏社会での生活と安全が保障される。メンバーは5人前後のチームを作り、共同生活を送りながら任務を遂行する。

    GM: キミたちのセルだぜ
    浜木綿 澪: ワシのじゃ……。
    六道 玉緒: 安全が保証されるのは助かる
    ”パイパー”…”ミッシング・ウェイ”のセルリーダー。面倒見が良い兄貴肌。嫌いな物は裏切りで、UGNに裏切られた過去を持つ。直接の戦闘能力はないが、セルの経営、他のセルとの交渉、派遣するチームの選定など多くの業務を一人でこなす。

    ”パイパー”: おれだぜ!(睡眠不足)
    六道 玉緒: 寝ろ
    ”トラロック”…レネゲイド兵器の開発を行うFHエージェント。用心深い性格で、その足取りはなかなか掴めずにいるが、”ミッシング・ウェイ”に依頼をしている可能性がある、と言われている。

    GM: 何者なんだろうなあ
    白井恵: 謎の人物…
    浜木綿 澪: 気になるぜ。
    六道 玉緒: 殺されないならなんでもいい
    GM: では最後にトレーラーを流して
    GM: 始めていくぜ
    浜木綿 澪: ウオーッ!
    裏切り、それは最も重い罪───

    行き場を無くした者たちの最後の城。
    闇に潜む巨悪に近付くべく、正義の使徒がやってくる。
    戦いの中で結ばれていく絆。しかしそれは偽りの物だった。

    ダブルクロス the 3rd edittion「ミッシング・ウェイ」
    ダブルクロス、それは───お前だ。


    OP1 浜木綿澪


    GM: シーンプレイヤーは浜木綿澪のみ 登場侵蝕はなしでお願いします
    浜木綿 澪: 了解です。

    GM: これは4年前、キミがオーヴァードとなる前の話
    GM: キミは大学で所属するサークルの発表会を前日に控え
    GM: 準備に勤(いそ)しんでいた───
    千ヶ嵐柳一: 「お疲れ様、澪さん」
    千ヶ嵐柳一: キミの隣に座りながらペットボトルの紅茶を差し出すのは、千ヶ嵐柳一(ちがらし・りゅういち)。
    千ヶ嵐柳一: サークル仲間で、学年は一つ下
    千ヶ嵐柳一: 学部もサークルも同じということもあって、よく面倒を見ている後輩だ
    浜木綿 澪: 「柳一くんも、お疲れ様。ちゃんと寝てる?」こちらもペットボトルの紅茶を飲んでいる。ミルクティーだ。
    千ヶ嵐柳一: 「う……一応寝てますよ、一応」
    浜木綿 澪: 「倒れられたら嫌よ~?」冗談めかして言いつつも、心配しているのは本当。
    千ヶ嵐柳一: 「無事に成功したら、死んだように眠りますよ」目元をこする
    浜木綿 澪: 「いや、それはそれでどうなの」
    千ヶ嵐柳一: 「発表会は1回きりですから!」
    浜木綿 澪: 「人生も一回きりです!」
    千ヶ嵐柳一: 「う、正論」
    浜木綿 澪: 「誰かに膝枕でも頼んだら素直に寝てくれるかな~?」顔面偏差値も結束力も高いサークルだ。こういう冗談などで彼が元気になってくれたら幸いだが。
    千ヶ嵐柳一: 「………………」かなり真剣な表情になって
    千ヶ嵐柳一: 「いや、いやいやいや……それはその……まだ早いって言うか…」
    千ヶ嵐柳一: あせあせしている
    浜木綿 澪: 「……完全に疲れてるわねこれ」心配だ。
    浜木綿 澪: 「うーん、どこか寝転がれるスペースでもあればちょっと違うんだろうけど……」
    浜木綿 澪: 「……仕方ない」
    浜木綿 澪: 「…………密かに片思いしてる相手がここを通りそうで困る、とかじゃなかったら……どうぞ」きちんと座り直し、自分が膝枕担当になろうと相手に腕を伸ばす。
    浜木綿 澪: 掴めば即、少しでも横になってもらうつもりだ。
    千ヶ嵐柳一: 「えっ、あ……」されるがままに
    浜木綿 澪: 「さすがに疲れてる相手にヒューヒュー言う人達もいないでしょ」
    千ヶ嵐柳一: 「…………」
    浜木綿 澪: 「ほんと、なんでこんなに気にしちゃうんだろうなぁ。嫌だったら言ってね……?」
    浜木綿 澪: 「というか、他の人達にも頼っていいんだから。ね? わたしだって、先輩達に相談したりしてるんだし」
    千ヶ嵐柳一: 「嫌なんかじゃ、ない、です……」
    浜木綿 澪: 「ん、じゃあよかった」微笑む。
    千ヶ嵐柳一: 緊張で固まりつつ答える
    千ヶ嵐柳一: (いや、これいろいろ……ヤバい……)
    千ヶ嵐柳一: (心臓の鼓動が、澪さんに伝わっていないだろうか)
    千ヶ嵐柳一: しばらく、時の止まったように静かになって
    浜木綿 澪: 心中で「わたしだけ世話焼きすぎかしら……うーん……」などと独りごちている。
    千ヶ嵐柳一: 「……この発表会が無事に成功したら」
    千ヶ嵐柳一: 「伝えたいことが、あります」
    千ヶ嵐柳一: 小さく、しかし決心したような声で
    浜木綿 澪: 「…………!」
    浜木綿 澪: さすがにここで何も察せないほど幼くもなければ、鈍感でもない。
    浜木綿 澪: 「…………じゃあ、ますます、身体を休めなきゃ……じゃない……」何度か咳払いをする。顔が火照ってきた。
    浜木綿 澪: ああ……世話を焼いている内に、わたしもそういう感じになってたのかぁ。
    浜木綿 澪: そんなことを、考えながら。
    千ヶ嵐柳一: キミの膝から勢いよく起き上がって
    千ヶ嵐柳一: 「……だから、えっと」
    浜木綿 澪: 「は、はいっ」
    千ヶ嵐柳一: 「まず明日の為に……今頑張りましょう!」
    千ヶ嵐柳一: 照れを隠すように、作業に没頭し始める
    浜木綿 澪: こちらも、急激に意識し始めてしまい……それを悟られまいと離れる。
    浜木綿 澪: 「そっか、わたし、いつの間に……」
    浜木綿 澪: 「…………でも、なんだろう」
    浜木綿 澪: 「…………いい」
    浜木綿 澪: 「そっか……そっかぁ……っ」作業が身に入っているのか入っていないのか。独り言が多くなるばかりであった。

    GM: しかし、その明日が来ることはなかった
    GM: 浜木綿澪、キミは翌日FHに誘拐され、オーヴァードに覚醒させられることになる
    GM: UGNによって救出されるも、キミがこれまで道理の日常に戻ることはできず、
    GM: 4年の月日が経過した───
    GM: シーンカット
    GM: ロイスの取得が可能です
    浜木綿 澪: 千ヶ嵐柳一 〇いい思い出/悲しい思い出
    浜木綿 澪: 許可が通れば、こちらで取得します。
    GM: どうぞ~
    浜木綿 澪: ありがとうございます。では以上で!

    OP2 六道玉緒 白井恵


    GM: シーンプレイヤーは六道玉緒&白井恵
    GM: 登場侵蝕をどうぞ!
    六道 玉緒: 37+1d10 (37+1D10) > 37+10[10] > 47
    白井恵: 38+1d10 (38+1D10) > 38+4[4] > 42
    system: [ 白井恵 ] 侵蝕率 : 38 → 42
    system: [ 六道 玉緒 ] 侵蝕 : 37 → 47
    GM: 10(テン)上げ!

    GM: FHセル『ミッシング・ウェイ』
    GM: 行き場を無くしたオーヴァードたちの、最後の砦───
    GM: とある企業の実験都市として、山中に作られた『比奈森町』。
    GM: しかし、ランドマークでもあるマンションが完成し、いよいよ住人がやってくるというところで、企業が倒産
    GM: その土地は大きな不良債権となり、誰も住み着かないゴーストタウンと化した
    GM: しかしそれは、表向きの話
    GM: 行き場を無くした者たちが隠れ住む場所として、FHセル『ミッシング・ウェイ』の居城となっているのが真実だ
    GM: そしてキミたちもまた、行き場を無くしここに辿り着いた者たちであり
    GM: セルの首魁たる”パイパー”に呼び出され、会議場───第2公園に来ていた
    白井恵: 「パ、パイパーさんはまだ来ていないみたいですね……」
    やや癖のある茶色のミディアム、どこか落ち着かなさそうに周囲を見渡す黄金色の瞳にフレームレスの眼鏡。
    首筋をぐるりと一周するようについた手術痕、黒い革の手袋。白井恵、17歳である。

    六道 玉緒: 「あいつは時間通りにいることの方が少ないだろ」
    六道 玉緒: 「どうせまだ自分の作業を抱えてる」
    白井恵: 「そ、そうですね。事務方ができるのはパイパーさんだけですから……」
    白井恵: 「て、手伝おうにも私たちでは難しいものばかりですし……」
    六道 玉緒: 「それは確かにな」
    白井恵: 「(うぅ、あまり会話は得意じゃないから早く来てほしいなぁ……)きょ、今日は何の話をするんでしょうね……」
    六道 玉緒: 「新しい任務に関してじゃないのか?」
    ”パイパー”: 「へっ、近い様で少し外れてるな~」
    ”パイパー”: いつのまにか、ブランコを漕いでいる
    白井恵: 「あ、パイパーさん。お、お疲れ様です……今日は何の話でしょうか」
    六道 玉緒: 「“パイパー”、遅れてきておいてご挨拶だな」
    ”パイパー”: 「おいおいキツいな~~、一応セルリーダーだぜ~?」
    ”パイパー”: ブランコから飛び降り、綺麗に着地
    ”パイパー”: 両腕をY字に広げ
    六道 玉緒: 「遊んでいるならボクは帰るぞ」
    ”パイパー”: 「わわ、待てって待てって!」
    ”パイパー”: 腕をバタバタ
    ”パイパー”: 「今日は結構大事な話なんだぜ?」
    ”パイパー”: 「新入りが来るのと」
    ”パイパー”: 「新しいチームを作るってこと!」
    白井恵: 「あ、新しい人ですか……どんな人でしょう」
    六道 玉緒: 「新入り……?」
    ”パイパー”: 「そーそー、前のセルが……めちゃくちゃになったみたいで」
    ”パイパー”: 「実戦経験は少ないけど、かなり腕は立つらしい」
    六道 玉緒: 「ボクを殺しにこないならなんでもいい」
    白井恵: 「わ、わあ……親近感が湧きますね。わ、私も前のセルの人たちは、UGNに皆殺しにされちゃったので……」少しだけ遠い目をする
    ”パイパー”: 「面通しはしたけど、だいぶ気の良い姉ちゃんって感じだったぜ」
    白井恵: 「(仲良くなれるといいなあ。どんな人かなあ……)年上の人? なんですね」
    六道 玉緒: 「あんたが言うならそうなんだろ、ボクよりもよっぽど人を見てる」
    ”パイパー”: 「おうおう、信頼してもらて……嬉しいねえ」ハンカチで目元を拭い
    ”パイパー”: 「そんで、もう分かってるかもしんねえけど」
    ”パイパー”: 「お前らには、その新入りと一緒にチーム組んでもらおうと思ってるわけ」
    白井恵: 「新入りのお姉さんとチーム、ですか」
    六道 玉緒: 「3人で、か?他にもいるのか?」
    ”パイパー”: 「もちろん」
    ”パイパー”: 「”リスキーボンボン”と”アムネシス”さ……恵ちゃんも玉ちゃんもほとんど交流はないだろうけど」
    白井恵: 「えぇっと……5人、ですね」指を折りながら数える
    六道 玉緒: 「…ああ、ほとんど知らない」玉ちゃん、という呼ばれ方に嫌そうな顔をしながら
    ”パイパー”: 「あ、ちなみに新入りのコードネームは”カスケード”ね」
    白井恵: 「お、美味しそうな名前ですね」カスタードクリームと勘違いしている
    六道 玉緒: 「了解した、要件は以上か?」
    ”パイパー”: 「恵ちゃん、それ違うと思う」
    白井恵: 「? シュークリームに入ってるクリームの名前じゃ、ないんですか……?」首を傾げる
    ”パイパー”: 「もう突っ込まないよ」
    ”パイパー”: 「……そんで、住む部屋も変えてもらうからさ」
    六道 玉緒: 「……なんだって?」
    白井恵: 「引っ越し、ですか」
    ”パイパー”: 「引っ越しの準備と、あと新しい部屋での歓迎会の準備もヨロシクね」
    白井恵: 「私物は少ないので、半日ほど頂ければ終わらせられると思います」
    六道 玉緒: 「共同生活なのか?確認させろ、まさかとは思うがボク以外全員女じゃないだろうな」
    ”パイパー”: 「そういや玉ちゃんはこれまで単独で仕事させることが多かったからなぁ」
    ”パイパー”: 「『ミッシング・ウェイ』はみんな家族だ」
    ”パイパー”: ジャングルジムを登り
    ”パイパー”: 「特に同じチームは、本当の家族のように暮らし、絆を深めるってわけよ」
    ”パイパー”: 「大丈夫、”アムネシス”は男だ」
    六道 玉緒: 「一人だけじゃないならいい……」
    白井恵: 「部屋は一緒でも構わないですけど、寝室とお風呂の時間は別だと嬉しいかな、って……」
    六道 玉緒: 「そこを一緒にするわけないだろ」
    白井恵: 「その、寝言がうるさいので。私が……」
    六道 玉緒: 「女子は個室を使えばいい」
    ”パイパー”: 「ふふふ、まあそういうのをあれこれするのも『家族』、だからな」
    六道 玉緒: 「はあ……、あんたは楽しそうだな…」
    白井恵: 「し、新入りさんが来る前に部屋割りを決めましょう、六道さん」
    ”パイパー”: 「家族が増えるってのは、いつでもハッピーになるってもんさ!」
    ”パイパー”: 「つーわけで、俺は忙しいんでそろそろ失礼すっから」
    ”パイパー”: (恵ちゃん、意外と先輩後輩厳しい感じなのね)
    六道 玉緒: 「戻って部屋を確認するか……、ボクらも行くぞ“虚ろなる者”」
    白井恵: 「はい、お疲れ様です、パイパーさん」
    ”パイパー”: 「じゃあこれ、104号室の鍵な!」
    ”パイパー”: 5つ分の鍵束を投げてよこし、電話に出ながら去っていく
    白井恵: 「っとっと。一階ですね、ありがとうございます」鍵束をなんとか受け取る
    ”パイパー”: 「あーすいません、その案件ですが他のセルとの───」
    白井恵: 「それじゃあ行きましょう、六道さん」パイパーから六道へと向き直る
    六道 玉緒: 「ああ、……これからよろしく頼む」
    GM: 新たなエージェント、新たなチーム、新たな生活
    GM: 未来への期待が、キミたちの胸にあった
    GM: シーンカット
    GM: ロイスの取得が可能です
    白井恵: パイパー ●有為/不安 で取得
    六道 玉緒: ロイス 白井恵 有為○/心配 で取得します
    白井恵: 六道くん ●私の方が先輩です/心配 で取得
    白井恵: 以上です
    六道 玉緒: こちらも以上で

    OP3 浜木綿澪 ~現在~


    GM: シーンプレイヤーは浜木綿澪さん
    GM: これはキミがオーヴァードとなってからの話、登場侵蝕をどうぞ
    浜木綿 澪: 了解です。
    浜木綿 澪: 32+1D10 (32+1D10) > 32+5[5] > 37
    system: [ 浜木綿 澪 ] 侵蝕率 : 32 → 37
    GM: UGN日本支部
    GM: キミは日本支部幹部の指令を受け、ここにやってきていた
    GM: キミの本領たる、潜入捜査のために
    UGN幹部: 「……待っていたよ、まあ、座りたまえ」
    浜木綿 澪: 「はい、では……」出来のいい、高価そうな座席に腰掛ける。
    UGN幹部: 「こうした形で指令を出すのは初めてではない」「だから分かっていると思うが」
    UGN幹部: 手を顔の前で組み
    UGN幹部: 「キミにはこれからFHセルにエージェントとして潜入し、ある人物について探ってほしい」
    浜木綿 澪: 「やはり、そういった事情でしたか」拠点の確保などの尖兵役を担わせるためだけに、わざわざ一エージェントを日本支部へと呼ぶものか。
    浜木綿 澪: 「一体、どのような?」
    UGN幹部: 「……”トラロック”」「君は知らないだろうな」
    浜木綿 澪: 「ええ……気が合いそうだとは思いましたが」自身のコードネームもまた、水である。
    UGN幹部: 「UGNとしても、やっとそのコードネームを突き止めるところまで来たのだからな」
    浜木綿 澪: 「……大役じゃないですか」ひくっ、と僅かに表情が強ばる。
    UGN幹部: 「兵器開発を専門とするFHエージェントだ」「もっとも、生物兵器から潜水艦まで、範囲は広いが」
    UGN幹部: 「そして姿を現すことが殆どない、というもの特徴だな」
    UGN幹部: 「しかし、唯一”トラロック”へと辿り着けそうな手がかりを探し当てたのだ」
    UGN幹部: 「それがFHセル、『ミッシング・ウェイ』」
    浜木綿 澪: 「……そのエージェントにとって、何か思い入れでもあるのでしょうか」
    浜木綿 澪: 「……いえ、それを調査するのがわたしの役目でしたね。失礼致しました」
    UGN幹部: 「ミッシング・ウェイ』は……そうだな、人材派遣セルとでも言えばいいか」
    UGN幹部: 「主体的な活動はせず、他のセルからの依頼を請け負うことで食いつないでいる…というセルだ」
    浜木綿 澪: 「〝食いつないでいる〟」
    UGN幹部: 「過激なテロリストとして望んでFHとなる者もいる、だが」
    UGN幹部: 「実際は、覚醒によって生じたさまざまな事情により、裏の世界でしか生きられなくなりFHに行きついた者もいる」
    浜木綿 澪: 「そう、ですね……」
    浜木綿 澪: 「運悪くUGNに気付いてくださらなかったら……きっと、わたしも……」
    UGN幹部: 「そんな人々を救い上げることこそ我らの使命なのだがね、非力さを実感するよ」
    浜木綿 澪: 「秩序を護るという未来に進んでいる以上、後手に回ってしまうのは仕方のないことです」
    UGN幹部: 「……すまないね、話を戻そうか」
    浜木綿 澪: 「……はい」
    UGN幹部: 「外部との接触を殆ど行わない”トラロック”が唯一、依頼を行うのが『ミッシング・ウェイ』セルだ」
    UGN幹部: 「君はそこにFHエージェントとして潜入、セルの中で信頼を勝ち取り」
    UGN幹部: 「”トラロック”に関わる情報をどうにか入手してほしい」
    浜木綿 澪: 「承知致しました」
    浜木綿 澪: 「現場での詳しい指示などがあれば、適宜送信などしてくだされば……どうにか致します」
    UGN幹部: 「ああ、多くのセルからの依頼を受けるセルだ」
    UGN幹部: 「それだけ、多くの情報が入って来るということだ」
    UGN幹部: 「あくまで最優先事項は”トラロック”に近付くこと、そしてそのために信頼を勝ち得ることだが」
    UGN幹部: 「支障のない範囲で、情報を抜き出してくれたまえ」
    浜木綿 澪: 「かしこまりました。出来る限りのことは致します」
    浜木綿 澪: 「未来に繋がる、大事な任務ですから」

    GM: そしてキミはUGNエージェントとしての身分を一時的に失い、偽造された経歴によって『ミッシング・ウェイ』セルに新たに所属することとなった
    GM: セルリーダーとの面会、戦闘能力のテストなどを通過し、そして
    GM: 今日この日、セルの本拠地たるゴーストタウンにやって来たのだった
    GM: 送迎のトラックから降りたキミを、出迎える男がいる
    ”アムネシス”: 「……お前が”カスケード”だな?」
    浜木綿 澪: 「……っ!?」
    浜木綿 澪: 「ええ……話が早くて何よりです」
    浜木綿 澪: 心中で〝これは……これは……!?〟と何度も問いかける。当然、答えなど返っては来ない。
    ”アムネシス”: 「僕は”アムネシス”、お前と同じチームになった」
    ”アムネシス”: 「……せいぜい、早死にしないことだな」
    浜木綿 澪: 「……〝アナムネシス〟ではなく?」
    ”アムネシス”: 「…………何か、間違っていただろうか」
    浜木綿 澪: 「いえ、別に……」
    ”アムネシス”: 「何せ、記憶を失っていてね……何か言葉足らずなことがあれば、言ってほしい」
    ”アムネシス”: 「何はともあれ、だ」
    ”アムネシス”: 「来てもらおうか、僕たちの部屋に───」
    浜木綿 澪: 「ええ。家族の家に、ね」
    ”アムネシス”: キミのかつての後輩と同じ顔をした男の顔には、かつてのような笑顔は無い
    浜木綿 澪: 千ヶ嵐柳一のことを訊ねるには早計か。だが、気になって仕方がない。
    浜木綿 澪: 四年前の出来事が、昨日のことのように蘇る。
    浜木綿 澪: これは、試練だ。
    GM: シーンカット
    GM: ロイスの取得や変更が可能です
    浜木綿 澪: ロイス取得。
    〝アムネシス〟 〇注目/猜疑心

    浜木綿 澪: 以上です。

    ミドル1『ストレイズ・ネスト』


    GM: シーンプレイヤーは全員
    GM: 登場侵蝕どうぞ!
    六道 玉緒: 47+1d10 (47+1D10) > 47+9[9] > 56
    白井恵: 42+1d10 (42+1D10) > 42+2[2] > 44
    system: [ 六道 玉緒 ] 侵蝕 : 47 → 56
    system: [ 白井恵 ] 侵蝕率 : 42 → 44
    浜木綿 澪: 37+1D10 (37+1D10) > 37+5[5] > 42
    system: [ 浜木綿 澪 ] 侵蝕率 : 37 → 42

    GM: ゴーストタウンの中心部、多くの住人が暮らすはずだったマンションがある
    GM: 完成を待たずして打ち捨てられたその建物は5階以上の階は鉄骨が剥き出しであり
    GM: 年月を経てひしゃげてしまったその姿は、鳥の巣のようにも見える
    GM: 進むべき道を失い、行き場のなくなった者たちが集う巣───
    GM: ヒナモリハイツ 103号室
    GM: 鍵を開け、自分たちの新たな棲み処に足を踏み入れた六道玉緒と白井恵
    GM: 何をしているだろうか?
    白井恵: 「新入りさんたち、アレルギーとか特にないかな、大丈夫かな」いそいそとお皿を並べていく
    白井恵: テーブルには既にオードブルが置かれていた
    白井恵: 近所のスーパーで買い揃えたものである
    六道 玉緒: 「それは聞かないとわからないだろ……」歓迎会の準備などしたことがないので言われたまま動いている
    白井恵: 「なるべく、そういうものが少ないメニューにしたけど。気に入ってくれるといいな」
    白井恵: 「あ、六道さん。おしぼりを並べてください」
    六道 玉緒: 「……ああ、わかった」
    六道 玉緒: 五人分のおしぼりを机に並べているよ
    白井恵: 「ありがとう。準備はこれでいいかな」
    GM: 歓迎会の準備に勤しむキミたちを、窓から見つめる人影がある
    ”リスキーボンボン”: 「じーーーっ」
    六道 玉緒: 「………………なんだあれ」
    ”リスキーボンボン”: 髪が風船のように膨らみ、フワフワ浮いている
    白井恵: 「えぇっと、玄関から入ってください……と言いたいところですけど、回り道ですね。靴を脱いであがってください」視線に気づいて窓の外の人物に促す
    ”リスキーボンボン”: 「おー、これは丁寧にどうも!」
    六道 玉緒: 「1人ってことは…、あんたが“リスキーボンボン”か?」新入りは迎えが一緒のはずだ
    ”リスキーボンボン”: 「ご名答!もしかして…探偵さん?」
    ”リスキーボンボン”: 「それとも……エスパー!?」
    六道 玉緒: 「違う」
    六道 玉緒: 「考えればわかるだろ」
    白井恵: 「新入りさんですね。私は”虚ろなる者”白井恵です。よろしくお願いします」
    ”リスキーボンボン”: 「あちゃー外しちゃった☆、まあそういう日もあるよね」
    ”リスキーボンボン”: ベランダで脱いだ靴を並べ、部屋に入って
    ”リスキーボンボン”: ピンク色のシルクハットを脱ぎ、大げさに一礼
    ”リスキーボンボン”: 「あたしは”リスキーボンボン”☆これからよろしくね」ウインク!
    白井恵: 「(ほら、六道さんも挨拶してください)」小声で促す
    六道 玉緒: 「“たまゆら”六道玉緒」
    六道 玉緒: これ以上特に話す必要はないと思ってる
    白井恵: 「(無愛想だなあ…)えぇっと、あと2人来るので、座って待っていてください」
    ”リスキーボンボン”: 「かわいいねぇきみ!」
    ”リスキーボンボン”: 玉緒の顔をじろじろ見ている
    六道 玉緒: 「……………じろじろ見るな」
    ”リスキーボンボン”: 「えへへー、照れちゃった?」
    ”リスキーボンボン”: 「あ☆それにしてもおいしそーな料理だね!」興味が映ったようだ
    白井恵: 「いただきますはみんな揃ってからなので、まだ食べないで下さいね」やんわりと窘める
    六道 玉緒: (“パイパー”…ボクがこういう奴が得意じゃないことは知ってるはずだろう……)
    ”リスキーボンボン”: 「……なんかママみたいなこと言うんだね」
    ”リスキーボンボン”: 「あたしはいい子だから待ちま~す☆」
    白井恵: 「あと2人ですけど……もうそろそろ、来るかな?」時計を見て呟く
    GM: 噂をすれば、玄関の扉がガチャリと開く
    六道 玉緒: 「来たみたいだな」
    ”アムネシス”: 「……随分と賑やかだな」
    六道 玉緒: 「賑やかなのはあいつだ」“リスキーボンボン”を指しながら
    白井恵: 「(何だかんだで仲良くしそうだなあ、六道さんとリスキーボンボンさん)こんにちは、新入りさんのお2人さん」
    ”リスキーボンボン”: 「そんな褒めないでよぉ☆」玉緒の背中をばしばしと叩く
    浜木綿 澪: 「そろそろ挨拶してもよさそうかしら?」アムネシスの背後から、ひょこっと出てくる。
    浜木綿 澪: そして、恵まれた体格を恥じることない堂々とした姿勢で歩みを進め……全員の姿が見渡せる場所で停止する。
    ”アムネシス”: 「僕に了解を取る必要はない」
    六道 玉緒: 「チッ…………」叩かれていることに嫌そうに顔をしかめながらそちらを見る
    浜木綿 澪: 「初めまして! わたしが〝カスケード〟です。これからよろしくね」まずは満面の笑みで挨拶を。
    白井恵: 「(おっきい……! 私もあれくらいになれるかな……)こんにちは、私は”虚ろなる者”白井恵です。よろしくお願いします」
    白井恵: 「先輩ですので、気になることがあったら私に聞いてください」
    白井恵: 「一足飛びにパイパーさんに聞きに行くのは……勘弁してあげてください。いつも忙しそうなので」
    六道 玉緒: 「“たまゆら”六道玉緒」
    白井恵: お茶を人数分注ぎながらテーブルに並べていく
    浜木綿 澪: 「あら、ご丁寧に。ありがとう」お茶を並べていく少女に礼を言う。
    ”アムネシス”: 「”アムネシス”だ。僕の名はそれだけだ」
    六道 玉緒: 「コードネームがあれば十分だろ」
    浜木綿 澪: お茶を並べる姿を眺めながら〝個人主義のアウトロー集団っぽい中、細やかに気を利かせる性質……要注意ね〟などと、心中で考えている。
    白井恵: 「コードネームしか言いたくないのであれば、それで構いません。パイパーさんもそうなので……」
    ”アムネシス”: 「これは……何だ?」部屋の様子を見渡して
    浜木綿 澪: 「あら、なのに名前を教えてくれたの? 信用してもらえてるってことなのかしら……だったら嬉しいんだけど」と玉緒に話を振る。
    六道 玉緒: 「ボクはボクを殺しにこないならなんでもいい」
    六道 玉緒: 「名前は記号だ、必要に応じて呼べばいいだろ」
    浜木綿 澪: 〝乾いてる……いや、感情の起伏が穏やかすぎるだけの話? どちらかによって、対応を変えなきゃかもしれないわね……〟と、玉緒の様子を見て思う。
    六道 玉緒: 「これは“パイパー”が歓迎会をしろ、と言ったんだ」
    六道 玉緒: 「準備はだいたい“虚ろなる者”がやった」
    浜木綿 澪: 「あら、嬉しい。じゃあわたしも手伝おうかな……お皿とかはもう並んでる?」
    白井恵: 「…………名前は大切、です。でも、六道さんがそう思うならそれもまた尊重します」
    白井恵: 「はい、準備は終わっているので席についてください」
    白井恵: 「リスキーボンボンさんがちょっと、お腹を空かせているようなので……」
    浜木綿 澪: 「あら。じゃあ、追々出来ることを探すことにするわね。それじゃ……失礼します」言われたとおり、席に着く。
    ”リスキーボンボン”: 「わーい☆」
    ”アムネシス”: 「……」静かに席につく
    浜木綿 澪: 「なるほど、その子が……えっと、リスキーボンボンちゃん? でいいのかしら」思わずウィスキーボンボンと言いそうだ。
    ”リスキーボンボン”: 「オシャレな名前でしょ?」
    六道 玉緒: (呼ばれる名前に意味なんてないだろう…どうせ殺すか殺されるかだ)心の中で、静かにそう思う
    ”リスキーボンボン”: 「あっ玉ちゃんジュース取ってくれる?」
    ”リスキーボンボン”: 玉緒のことだ
    六道 玉緒: 「…………その呼び方はやめろ」すごく嫌そうに
    ”リスキーボンボン”: 「記号だよき・ご・う☆」
    浜木綿 澪: 「……危ない危ない。分かったわ、〝玉緒くん〟」
    六道 玉緒: 「チッ……」嫌そうにしながらジュースをリスキーボンボンに手渡す
    ”アムネシス”: 「この料理は……”虚ろなる者”が?」
    白井恵: 「いえ、作っても良かったのですが……時間がなかったので近くのスーパーで買いました」申し訳なさそうに答える
    浜木綿 澪: 「用意してくれるだけでも嬉しいわよ」
    浜木綿 澪: 「それに〝作っても良かった〟っていうなら……次が楽しみじゃない?」微笑んでそう続ける。
    ”アムネシス”: 「スーパー……ああ、”フードセメタリー”の店か」
    浜木綿 澪: 「ご飯の墓地って……」
    白井恵: 「そうですね、そこで買いました」アムネシスの言葉にうなずく
    ”アムネシス”: 「なに、味や鮮度を見る目は確かさ」
    白井恵: 「食事は当番制にしようと思っていますが……その話は追々、ということで」カスケードの言葉に答えた
    ”アムネシス”: 「調達の方法が違法なだけでな…」
    六道 玉緒: 「…………隣から腹の鳴く音が聞こえる」
    浜木綿 澪: 「ふふ、じゃあ傷んじゃう前に確かめさせてもらいましょうか」アムネシスの言葉を聞いて笑う。
    ”リスキーボンボン”: 「そうだよ~☆早く食べよ食べよ~」
    白井恵: 「みなさんコップは持ちましたね? まずは──出会いに乾杯を」コップを挙げる
    六道 玉緒: 「…乾杯」
    浜木綿 澪: 「ええ……乾杯!」こちらも掲げるようにコップを挙げる。
    ”リスキーボンボン”: 「かんぱーい☆」
    ”アムネシス”: 「……乾杯」
    GM: グラスのぶつかる軽快な音が響いた
    GM: シーンカット
    GM: ロイスの取得、購入判定が可能です
    白井恵: カスケード(浜木綿澪)さんに ●おっきい…!/不安 でロイス取得
    六道 玉緒: リスキーボンボン 隔意/不愉快○でロイスを取得
    浜木綿 澪: ロイス取得
    白井 恵 先輩/〇要注意

    白井恵: 購入は火炎ビン、目標値2
    白井恵: 2DX+1>=2 火炎ビン購入 (2DX10+1>=2) > 10[8,10]+8[8]+1 > 19 > 成功
    白井恵: 購入成功
    六道 玉緒: 購入はボディーアーマーぱくってこよう
    浜木綿 澪: こちらもUGNボディアーマーの購入にチャレンジ。
    六道 玉緒: 1dx>=12 (1DX10>=12) > 2[2] > 2 > 失敗
    六道 玉緒: 無理、以上で
    浜木綿 澪: 2dx+1>=12 (2DX10+1>=12) > 8[5,8]+1 > 9 > 失敗
    浜木綿 澪: 財産点は出さずに失敗とします。以上で。
    GM: OK~

    ミドル2『ミッシング・アート』


    GM: シーンプレイヤーはPC1
    GM: 登場侵蝕どうぞ!
    浜木綿 澪: 42+1D10 (42+1D10) > 42+7[7] > 49
    system: [ 浜木綿 澪 ] 侵蝕率 : 42 → 49
    六道 玉緒: 56+1d10 (56+1D10) > 56+5[5] > 61
    白井恵: 44+1d10 (44+1D10) > 44+5[5] > 49
    system: [ 六道 玉緒 ] 侵蝕 : 56 → 61
    system: [ 白井恵 ] 侵蝕率 : 44 → 49

    GM: 歓迎会も宴もたけなわとなった頃
    GM: 玄関のチャイムが鳴る
    ”パイパー”: 「おういお前ら、開けてくれ!」
    ”パイパー”: 「お楽しみのところ悪いが、仕事だそ~」
    六道 玉緒: 「“パイパー”だな」
    白井恵: 「あ、パイパーさんですね」玄関まで小走りでいく
    浜木綿 澪: 「わたしも」新入りなので、改めて顔を合わさねばなるまい。
    白井恵: 「パイパーさん、お疲れ様です。どうされましたか」チェーンをつけたまま、玄関先で応対を始める
    六道 玉緒: 「なんでチェーンつけたままなんだ…、入れればいいだろ中に」
    六道 玉緒: 「どうせこのチームへの任務だろ?座って聞けばいい」
    ”パイパー”: 「ちょいちょいちょい、信頼無い感じかよ?」チェーンに困惑
    六道 玉緒: 「ボクは疑ってない、“虚ろなる者”に聞け」
    浜木綿 澪: 「いやいや先輩、さすがにそれは」これには苦笑い。と同時に、その警戒心に注目する。
    白井恵: <七色の直感>。感情の起伏や傷病の状態をオーラとして認識する、共感覚
    白井恵: それでパイパー(推定)を見た結果は──
    GM: 間違いない、キミがこれまで見てきた”パイパー”と変わらないオーラだ
    GM: ついさっき公園で話した時のものとも、同じだ
    白井恵: 「……本人、のようですね。失礼しました」チェーンを外して中に招き入れる
    ”パイパー”: 「……用心深いのは、いいと思うぜ」
    ”パイパー”: 手には封筒が1通握られている
    浜木綿 澪: 「それは?」
    ”アムネシス”: 「任務の依頼書だ」
    ”アムネシス”: 「ウチがどういうセルかは、知っているだろう?」
    浜木綿 澪: 「なるほど……じゃあ、玄関で話すことじゃないわね」
    浜木綿 澪: さすがに狭かろうと、部屋に戻る。
    ”リスキーボンボン”: 「わくわく、どんなお仕事かな~☆」
    六道 玉緒: (……もしかしなくても単独で外に出たら毎回チェーンをかけたまま確認されるのか?)先のことを思って嫌そうな顔になっている
    白井恵: 「先ほどは失礼しました、パイパーさん。コーヒーと紅茶のどちらを入れましょうか」頭を下げる
    ”パイパー”: 「……コーラある?」
    GM: ここで情報収集フェイズ
    GM: 任務概要<情報:FH>5
    GM: これ一つだけ!
    白井恵: 5DX+1>=5 任務概要 (5DX10+1>=5) > 5[2,2,3,4,5]+1 > 6 > 成功
    GM: そしてこのセッション中の特例として、浜木綿澪さんの技能<情報:UGN>Lv2は<情報:FH>Lv2としても扱います 
    澪さんはFHエージェントだもんね、書き間違いかな?

    GM: おっ成功してる!
    浜木綿 澪: なんと。ありがとうございます。
    浜木綿 澪: さっすが恵ちゃん先輩だぜ~~~~!
    六道 玉緒: さすが
    白井恵: むん!(胸をはる
    浜木綿 澪: ちなみにですが、流石にコネはUGN幹部のままでしょうか。
    GM: では開示!
    GM: FH幹部(パイパー)ということになります
    浜木綿 澪: ありがとうございます。
    GM: では改めて開示
    任務概要<情報:FH>5今回の任務はレネゲイドビーイングの捜索だ。芸術家のFHエージェント”in the Bin”万櫛彩香からの依頼。屏風に虎を描いたところ、芸術性が溢れ出すぎた結果実体化し、アトリエから飛び出してしまった。野生のままに人を襲い、血に染まってしまうのは彼女にとって本意ではない。アトリエの周辺地域を捜索し、居場所を突き止め、傷つけないように捕獲しよう。

    GM: 万櫛彩香(ばんくし・さいか)さんが困ってるみたい
    六道 玉緒: 「あるぞ、ほら」缶のコーラをパイパーに投げて渡す
    ”パイパー”: 「玉ちゃんサンキュな!」
    ”パイパー”: 缶を空けると少し噴き出す
    浜木綿 澪: 「さて、依頼の内容ですけども」
    ”リスキーボンボン”: 「わお☆しゅわしゅわだねえ」
    浜木綿 澪: 「……というか、開いたら何か起きるようなものじゃなくて良かったわね」
    ”アムネシス”: 「……絵から飛び出た虎、か」
    ”アムネシス”: 「そんなことが起こり得るとはな…初めて聞いたぞ」
    白井恵: 「万櫛さん、ですか……」ぼんやりと思い返す
    六道 玉緒: 「はあ…、はた迷惑な奴……」
    浜木綿 澪: 「…………」滅茶苦茶コメントに困っている。
    白井恵: ……しばらく記憶を探ったが、会ったことはなかった
    六道 玉緒: 「こいつのアトリエはどこにあるんだ?」
    六道 玉緒: 「あんたが調べずに持ってくることはないだろ」
    ”パイパー”: 「隣のS県のS市の方だな」
    ”パイパー”: 「大丈夫、あいつを呼んでるから移動に時間はかからないさ」
    浜木綿 澪: 「よく分からないけど、公共交通機関をこそこそ使うよりは楽そうね」
    白井恵: 「あの人、ですか。それならすぐですね」得心したようにうなずく
    ”リスキーボンボン”: 「すごいよー、もう飛んじゃう~☆って感じで」
    六道 玉緒: 「呼んでるってことはすぐに出ろってことか?」
    ”パイパー”: 「そ」「緊急性も高いからな」
    ”アムネシス”: 「ちょうど腹ごしらえも済んだところだ」
    ”アムネシス”: 「準備はいいか?」
    浜木綿 澪: 「ええ、いつでも」
    浜木綿 澪: あなた達を〝視る〟準備も。
    六道 玉緒: 「問題ない」
    白井恵: 「片付けてから出たかったですが……帰ってからにしましょうか」散らかったテーブルを名残惜しそうに見ながら頷く
    浜木綿 澪: 「今度こそ手伝うわよ、恵ちゃん」
    白井恵: 「ありがとうございます。帰ったらよろしくお願いしますね」カスケードに微笑みを返す
    ”パイパー”: 「おっ早速仲良い感じ?」
    六道 玉緒: 「あいつに任せるなら上だな、“パイパー”お前も一緒に出ろ」鍵の管理が面倒なので
    ”パイパー”: 「はいよー」

    GM: 屋上
    GM: ひしゃげて鳥の巣のようになった鉄骨の上に、黒ずくめ、ペストマスクの人物がひとり
    クロック・クロウ: 「お待ちしておりました、皆さま」
    クロック・クロウ: 恭しく一礼
    浜木綿 澪: 「ありがとうございます、助かります」
    六道 玉緒: 「“クロック・クロウ”、急ぎだそうだ」
    クロック・クロウ: 「お話は伺っております、虎が逃げ出したとあっては一大事」
    クロック・クロウ: 「さあ、我がクロウ・クロークの中に」
    六道 玉緒: 「ああ、任せる」躊躇いなく中に入る
    白井恵: 「……お願いします」少しだけ、震えながら。
    浜木綿 澪: 恵の様子を見て少し訝しむが、言われたとおりにする。
    クロック・クロウ: 外套を広げると、《ポケットディメンション》によって作られた空間が
    クロック・クロウ: 中は5人乗りには少し狭い、暗いが、揺れは感じない
    ”リスキーボンボン”: 「これいつ乗ってもワクワクするよね~☆」
    ”アムネシス”: 「みんな乗ったな?」
    浜木綿 澪: 「何これ……」凄い能力だ、という意味の何これ。
    白井恵: 「……はい、大丈夫です」ぎゅっと目を閉じている
    浜木綿 澪: 「え? 乗ってるの? 〝乗ってる〟でいいの? これ」
    クロック・クロウ: 「最初に乗られた方は誰もがそう仰います」
    クロック・クロウ: 「いちおう、タクシーというか、チャーター機というか、そういう”てい”でやらせていただいてます故」
    六道 玉緒: 「“クロック・クロウ”の移動は慣れれば便利だ」
    浜木綿 澪: 「なるほど……」分からん。
    浜木綿 澪: とりあえず、大人しくしておくことにした。
    クロック・クロウ: 「では、快適とは言えないかも知れませんが」
    クロック・クロウ: 「しばしの空の旅をお楽しみください…」
    クロック・クロウ: 全員を収めたことを確かめると
    クロック・クロウ: 翼を広げ、宙に浮きあがり
    クロック・クロウ: 周囲と自身の時間の流れを調整、加速
    クロック・クロウ: キミたち5人とともに、S県へと向かう
    ”アムネシス”: 「5人乗りともなると、狭いな……」
    ”アムネシス”: 「”カスケード”、そう時間はかからない」「我慢してくれ」
    ”アムネシス”: どうしても、肌と肌が触れ合ってしまう
    浜木綿 澪: 「わたしはいいけど、さっきから恵ちゃん……大丈夫?」
    白井恵: 「…………大丈夫、です」歯を食いしばるように耐えながら、小声で答える
    六道 玉緒: 「……ずいぶんと新入りに甘ったるいな?」アムネシスを怪訝そうに
    白井恵: 「乗り物酔い、しやすい性質なので…………」消えるように呟いた後、再び口を閉じた
    浜木綿 澪: アムネシスの吐息がかかりそうだ。そんな状況下で改めて相手を眺めると、ますます彼に……柳一くんに見えてしまう。
    浜木綿 澪: 「あ、ごめんね。じゃああんまり話しかけないようにします」恵ちゃんには、そう言ってこれ以上はそっとしておくことにする。
    六道 玉緒: 1人だけ体幹もぶらすことなくに静かに隅にいる
    白井恵: 「(助かり、ます)……」小さな呟きは口内で消えた
    ”リスキーボンボン”: 「バルーンアート,作れたら少しは気分も良くなるかなあ、っ思うんだけど」
    ”リスキーボンボン”: 少し悲しそうな顔で
    六道 玉緒: 「動かずに静かにしてろ、それが一番だ」
    ”リスキーボンボン”: 「もう、まだ子供でしょ~?白井ちゃんはママみたいだし、玉ちゃんはガミガミおじさんみたい!」
    六道 玉緒: 「任務に行く前に動けない奴を増やす方がどうかしてる」
    六道 玉緒: 「ボクは死にたくない、それだけだ」
    ”リスキーボンボン”: 「もう、笑いなよ~☆」玉緒の頬を指で動かし、笑顔を無理矢理作らせる
    浜木綿 澪: バランスを取るのに必死だ。
    ”アムネシス”: 「大丈夫か」抱きかかえるように
    浜木綿 澪: 「!? え、ええ……ありがとう……」
    浜木綿 澪: 動揺してしまった。感づかれていなければいいが。
    六道 玉緒: 無理やり作られた笑顔のまま冷めた目で自分以外を見つめていた

    GM: ではキミたちは、S県S市に到着し
    GM: 屏風から飛び出た虎の捜索を開始した!
    GM: FS判定に入ります!
    屏風の虎を捕まえろ!判定:<情報:FH、噂話>6
    支援:任意の<情報:>6
    最大達成値30
    進行度0/13
    終了条件 4ラウンド経過

    GM: まずは目撃情報などを集めてもらうぜ
    浜木綿 澪: ほうほうほう。
    六道 玉緒: なるほどね
    GM: ということで第1ラウンド開始!
    GM: セットアップ!
    六道 玉緒: ない
    白井恵: パスです
    浜木綿 澪: ハプニングチャートを振ることでは?
    GM: それもあるけどその前に
    浜木綿 澪: セットアッププロセスのエフェクトでしたら、ないです。
    GM: NPC効果!
    浜木綿 澪: おお!?
    GM: シーンごとに”リスキーボンボン”と”アムネシス”がそれぞれ一回、判定値を出した後に+3することができるよ
    浜木綿 澪: 頼れる~~~~!
    GM: (1D100) > 87
    GM: ※↑削除
    GM: (1D100>35) > 64 > 成功
    GM: 35が出ました
    白井恵: C-1だ~!
    GM: 幸運が微笑む。このラウンド中に行う判定は、C値ー1される。
    幸運: ニコ…
    GM: ではイニシアチブ
    GM: 圧倒的速さ、行動値21
    GM: 最速の未亡人、恵ちゃんからどうぞ
    白井恵: 支援判定はなし、行動は待機宣言…で良いですかね?
    GM: それもOK!
    白井恵: ありがとうございます。では待機です。次の方の手番にどうぞ
    GM: 行動値7、”カスケード”澪さん!
    浜木綿 澪: こちらも支援判定はなし! そして待機宣言を行います!
    GM: では…玉緒くんちゃん!
    六道 玉緒: はい
    六道 玉緒: 《コンセントレイト:ノイマン》《生き字引》で情報判定
    六道 玉緒: 6dx6+4 (6DX6+4) > 10[1,1,1,4,6,9]+10[3,8]+2[2]+4 > 26
    浜木綿 澪: 凄い!
    GM: マジかよ
    六道 玉緒: あんま回んなかったな
    六道 玉緒

    GM: 進行度が3も進んでしまう!
    system: [ 六道 玉緒 ] 侵蝕 : 61 → 64
    GM: では…進行度が3に到達したのでイベント発生
    GM: 進行度3
    虎は隣町の3丁目付近で目撃されているようだ。その周囲を重点的に調べ、居場所をさらに絞り込む必要がある。
    以降の判定を【肉体】に、難易度を7に変更する。

    GM: 足を使った捜査になるぜ!
    GM: では続けていきましょう
    GM: 待機していた澪さん!どうする!
    浜木綿 澪: 足を使った捜査となれば……GM!
    GM: ほいさ!
    浜木綿 澪: イージーエフェクト≪鍵いらずの歩み≫を使うと、何かいいことが起こりませんか!?
    浜木綿 澪: 身体を折りたたんだり液状化することで僅かな隙間などを通る、というエフェクトなのですが!
    GM: ……つまりそれを使えば
    GM: 普通は通れないような壁を通ったりできて
    GM: 何かを追うのには打ってつけということですか!?
    浜木綿 澪: そういうことです! ワイルドだろぅ!?
    GM: なら判定の達成値に+2ボーナスだ!
    GM: 幸運のC-1も忘れずにね!
    浜木綿 澪: やったぜ! ではダイスを【肉体】で振ります!
    浜木綿 澪: 3dx9+2 (3DX9+2) > 10[6,9,10]+10[2,10]+3[3]+2 > 25
    浜木綿 澪: !?
    六道 玉緒: お見事
    白井恵: おつよい!
    浜木綿 澪: 幸運微笑んでくれてありがとう……!
    GM: 良い回転だ…
    GM: 進行度+3……これは
    GM: イベント発生!
    GM: 進行度6
    虎は現在、3丁目にある高校の壁面にいるようだ。騒ぎにならない内に、急いで捕まえる必要がある。
    PCたちは学生服に着替え生徒として校内に潜入する。以降の判定を任意の<知識:><芸術:>に、難易度を8に変更する

    GM: 四の五の言っている場合ではありません、急いで高校生になりすまし学校に潜入しましょう
    白井恵: 潜入だ~!
    六道 玉緒: 学校ね……
    白井恵: それでは待機してたので最後尾手番
    白井恵: 芸術は感覚で10DXのイベントでc9
    白井恵: 10DX9 (10DX9) > 10[1,2,2,2,4,6,6,8,8,10]+8[8] > 18
    白井恵: バディムーブを使っても…よろしいでしょうか!
    GM: ここは使い時ね
    六道 玉緒: どうぞ
    ”リスキーボンボン”: じゃああたしの分!使っちゃって!
    ”リスキーボンボン”: +3で21だよ☆
    白井恵: わーい、ありがとうリスキーボンボンちゃん。これで達成値21!
    白井恵: 進行度+3、です!
    浜木綿 澪: 絆の勝利だぜ!
    GM: では…進行度9!ここでもイベント発生!
    GM: キミたち優秀すぎない?
    GM: 進行度9
    キミたちはついに虎を追い詰めた。傷つけないよう言われてはいるが、大人しくしてもらう必要がある。
    以降の判定を<白兵><射撃><RC><交渉>に、難易度を10に変更する。

    GM: あくまで大人しくさせるだけ、直接攻撃しなくてもいいけど
    GM: ”分からせ”てあげましょう!
    GM: ではクリンナップ 幸運の効果は消えます
    GM: 一旦進行度をチェック!
    GM: 判定:<白兵><射撃><RC><交渉>10
    支援:任意の<情報:>6
    最大達成値30
    進行度9/13
    終了条件 4ラウンド経過(1/4ラウンド)

    GM: 第2ラウンド!
    GM: セットアップ、でも何もないよね?
    六道 玉緒: ない
    白井恵: パスです。ハプニングチャートをどうぞ
    浜木綿 澪: ないです。
    GM: 1d100 ハプニングチャート (1D100) > 21
    GM: 異常な興奮。進行判定に失敗すると、暴走します!
    GM: 虎のレネゲイドが闘争心を昂らせる!
    GM: といわけでイニシアチブです!
    GM: 恵ちゃんどうする?
    白井恵: がおー! 動きます!
    白井恵: マイナー、陽炎の衣。隠密状態に
    system: [ 白井恵 ] 侵蝕率 : 49 → 52
    白井恵: メジャー 見えざる死神+C:エンジェルハイロゥ
    白井恵: で射撃で判定!
    白井恵: 11DX7+4 (11DX7+4) > 10[1,1,2,2,4,4,5,8,8,9,10]+5[1,2,4,5]+4 > 19
    白井恵: ……バディムーブをもらっても、よろしいでしょうか!
    浜木綿 澪: 使い時!
    六道 玉緒: どうぞ
    ”アムネシス”: 正確にはその呼称ではないが、な
    ”アムネシス”: 達成値+3だ
    白井恵: ありがとう、アムネシスさん! これで達成値22!
    白井恵: 進行度+3、です!
    ”アムネシス”: これで進行度は12/13…!
    白井恵: あ、侵蝕上げ忘れた
    system: [ 白井恵 ] 侵蝕率 : 52 → 56
    浜木綿 澪: あるある。
    GM: ではイニシアチブ、澪さん
    GM: …パスする?
    浜木綿 澪: では今回も支援判定なし、待機宣言で!
    GM: では玉ちゃん!
    六道 玉緒: はい
    六道 玉緒: エフェクトは使用せずに白兵判定
    六道 玉緒: 4dx+14 (4DX10+14) > 10[1,3,9,10]+3[3]+14 > 27
    六道 玉緒: うん
    GM: …進行度最大に到達!
    浜木綿 澪: 先輩さすがですぜー!
    GM: FS判定クリア!屏風の虎を捕らえた!
    GM: なんて手際の良さ、最高のチームかもしれません
    白井恵: 帰ったら祝杯をあげましょう!

    GM: では演出
    六道 玉緒: “クロック・クロウ”によってS県まで運ばれ、降りてから虎を探し始める
    六道 玉緒: なにか痕跡を残していないか、周囲を静かに見つめる
    六道 玉緒: 砂利道に、四足歩行する動物の足跡がある
    六道 玉緒: 「……犬や猫にしては大きいな、これか」
    浜木綿 澪: こちらも既に飛び降りており、何か呟いた玉緒に「え? もう見つかったの!?」と問いかける。
    六道 玉緒: 「見つけたぞ、この足跡の方向だ」
    浜木綿 澪: 「足跡かぁ。でも、見つかっただけ万々歳ね」
    白井恵: 「こちらの、方向ですか……」青白い顔で答える
    白井恵: 「うぷ、すいません、少しお手洗いに……」
    白井恵: 口元を押さえてその場を離れた
    浜木綿 澪: 「分かったわ。じゃあ、その間に付近の捜索は……後輩さんがやらせてもらいます!」
    ”リスキーボンボン”: 「だいじょぶ?一緒に行こうか?」
    六道 玉緒: 「……ああ、お手並み拝見といこう」
    ”リスキーボンボン”: 恵ちゃんが心配だ
    浜木綿 澪: 「行ってあげた方がいいかも」
    白井恵: 「ダイジョウブ、デス……」ふらふらとした足取りで去っていく
    浜木綿 澪: 「……うーん、心配。でも……今はやるべきことをやるだけ!」
    ”アムネシス”: 「ああ、この足跡の先は……3丁目、か」
    六道 玉緒: 「戻ってきてからも調子が悪いようなら担げばいい、さっさと終わらせる方がマシだろ」
    ”アムネシス”: 「このエリアを重点的に捜索しよう」
    浜木綿 澪: 「了解! それじゃあ……」
    浜木綿 澪: 肉体に、変化が起こる。
    浜木綿 澪: その頭のてっぺんから爪先まで……彼女の全てが清らかな水へと変化したのだ。
    浜木綿 澪: 「相手は虎の絵……そして騒ぎになっていないということは、絵であるが故の利点を持っているのかもしれない」
    六道 玉緒: 驚きはない、カスケードは人工的な滝を意味することは理解している
    六道 玉緒: 水に関する能力だろうということは察しがついていた
    浜木綿 澪: 「狭いところを重点的に捜索するわ! それじゃあ……行ってきます!」そして、普通の人間では絶対に通れない場所に躊躇なく忍び込んでいく!
    ”アムネシス”: 「液体化、か…」
    ”リスキーボンボン”: 「すごい!手品……じゃないよね!?」
    浜木綿 澪: やがて、人目に付かぬ進路を伝って仲間達の元に戻ってくる。
    浜木綿 澪: だが、浮かない顔をしているようだ。
    ”アムネシス”: 「大丈夫か?」
    浜木綿 澪: 「まずいわね……近くの学校に入られたみたい。侵入する必要が出て来たわ」
    白井恵: 「……失礼しました、状況はどうなりましたか」
    白井恵: いつの間にか戻ってきていた
    白井恵: 「学校、ですか……」
    浜木綿 澪: 「まぁ、ひとところに篭ってくれる分にはありがたいんだけど……」学校名を伝える。
    六道 玉緒: 「学校に潜入…………面倒事が増えていくな」
    白井恵: 立ち並ぶみんなの姿を見る。頭の中で巻き尺をまわす
    ”リスキーボンボン”: 「わあ、大変☆急がないと、絶対騒ぎになっちゃう!」
    白井恵: 「えぇっと、カスケードさん、で良いですよね?(オーラがそうだから多分そうだよね)」
    浜木綿 澪: 「ええ」一般人に目撃されても困るので、すぐに身体を戻す。
    白井恵: 「制服なら今から『作りましょう』」黒い革の手袋を、外す
    白井恵: 手を象っていた”砂”が崩れて、風にのって舞い散る
    浜木綿 澪: 「……なるほど、モルフェウスシンドローム! お揃いね!」
    白井恵: 「ちょっと、じっとしてい下さいね。採寸がずれるので……」
    浜木綿 澪: 「あ、はい」
    白井恵: ”砂”は皆の体にまとわりつき、流れていき──
    ”アムネシス”: 「……学校、とやらに潜入するのに必要なのか?」
    白井恵: ──短針が一回りする頃には、学生服に転じていた 
    ”リスキーボンボン”: 「なつかしいなあ、数年ぶりに着る☆」
    浜木綿 澪: 「……え? ええええっ!?」いつの間にか、白を基調としたセーラー服に身を包んでしまっている。成人女性なのに!
    六道 玉緒: 「…………“虚ろなる者”、全員生徒なのは無理があるだろ」
    白井恵: 「えっと、カスケードさんはあんまり動くと、崩れちゃうかもしれないので、気を付けてください」
    浜木綿 澪: 「く、崩れ……分かったわ……」
    ”アムネシス”: 「制服、と言うのかこれが…」
    白井恵: 「全員生徒なら、多分そのまま入れるので……(うぅん、カスケードさん、大きいからちょっと足りなかったかな)」
    浜木綿 澪: アムネシスの発言が気になるものの、今は恵の能力が維持されている間に忍び込まねばなるまい。
    ”アムネシス”: 「時間はない、この格好なら自然に溶け込めるのだろう?」
    浜木綿 澪: 「と、とりあえず行きましょう! 時間をかければかける程、恵ちゃんに負担がかかるかもしれないし、虎だって逃げちゃうかもだし!」
    ”アムネシス”: 「ああ」駆け出している
    六道 玉緒: 「あまり派手には動けないな…」出来れば顔は隠しておきたいが逆に目立つので仕方がない
    浜木綿 澪: 「とか言いながら、先に駆け出されてるわよ!」
    白井恵: 「いきましょうか」そう言って一番前を走る、恵の左手を象っていた”砂”は、ない。制服に転じたからだ
    浜木綿 澪: 「ま、待って~!」激しく動くと崩れるかもしれない、という言葉が頭をよぎる中、アムネシスを追う。
    六道 玉緒: 「はあ……」ため息とともに駆け出す
    GM: 学校
    GM: ちょうど授業が終わり、帰宅しようとする生徒、部活動にいそしむ生徒が入り混じり
    GM: 即ち、人の出入りが多い時間帯といえるだろう
    GM: 問題なく、校内に入ることができた
    女子生徒: 「誰あの子!ちょーかっこいいんですけど!」「いいよね…」「ああいうのを美少年って言うんだぁ…」
    六道 玉緒: 「チッ……」人の多さに小さく舌打ちをしながらなるべく顔を見られないよう下を向く
    男子生徒: 「見ろよ…あの背の高い女の人……でっか……」
    浜木綿 澪: 「ご、ごめんなさーい。通りまーす……あはは……」顔を真っ赤にしながら、人の流れに飲まれないよう注意して愛想良く進む。
    男子生徒: 「となりのピンク髪の子も相当なデカさだぜ?」「分かってないなお前ら、あの小柄な子のおしとやかな膨らみと、未亡人のような昏い色気こそが至高なんだよ……」
    白井恵: 「(あ、ぶつかるとやっぱり崩れるので気を付けてくださいね、カスケードさん)」小声で注意する
    GM: 多少目を引いてしまったようだが、それでも、呼び止められるようなことはない
    GM: しかし、虎はどこに隠れているのだろうか…?
    白井恵: 「(……ワーディングを使えれば話は早いですが、UGNが来ちゃうかもしれませんからね。止めておきましょう)」男子生徒を少しだけ睨んだ後、先へ進む
    浜木綿 澪: 「騒がれはしなかったし、服が崩れなくて良かったけど……虎に関する騒ぎはなかったわね」
    白井恵: 「騒ぎがない、ということは虎が潜んでいるのは人気のない場所、ということです」
    白井恵: 「体育館、は違いますね。部活の生徒がいます」
    浜木綿 澪: 「それならいわゆる、なんちゃら準備室……とか」
    白井恵: 「そうですね……」窓の外を見る
    白井恵: ちょうど、渡り廊下を渡った先が旧校舎であった
    白井恵: 旧校舎、という名称こそ知らないが、人気が全くないのが見てとれただろう
    白井恵: 「……あちらの校舎は、いかにも出そうな感じです」
    ”リスキーボンボン”: 「”出そう”な場所だね~」どこかから取り出した懐中電灯で、顔を下から照らす
    ”アムネシス”: 「人がいないのなら、気にすることも無いだろう」
    六道 玉緒: 「見られてUGNが出張ってきたら厄介だ、最低限の警戒はしておけ」
    浜木綿 澪: 「そうね……一番見られたくない格好だし……年齢的に……」
    白井恵: 「人気はないのは『見て』います」<七色の直感>。オーラを見る共感覚。
    白井恵: ならば、オーラのないところを通り抜けることもまた、然り。
    ”アムネシス”: 「似合っているとは思うが」「制服と言うのは、年齢が関係するのか?」
    六道 玉緒: 「似合う似合わないよりも関係するかもな」
    浜木綿 澪: 「あ、いや、恵ちゃんのセンスを悪く言ってるわけじゃなくて……って……」その恵が何かを感じ取ろうとしているように見える。やはり今回の任務において、現状最も注意すべきは彼女か……?
    白井恵: (うーん、かわいくできたと思ったんだけどな…)少しだけ気を落とす
    白井恵: 「……これだけ、人気がないなら。良いでしょう」
    白井恵: <ワーディング>を展開する。旧校舎にのみ範囲を絞ったもの
    白井恵: 「レネゲイドビーイングの類縁なら、反応が……ありますね」
    浜木綿 澪: この細やかなレネゲイドコントロール……やはり油断は禁物だろう。
    白井恵: <ワーディング>に殴られた、混乱のオーラを恵は捉えた
    白井恵: 「二階、ですね。追い込みます。回り込んで挟み撃ちにしましょう」
    GM: 人間のようにはっきりした意思の光は見られない、だが確実に、オーラを放つ者が、そこにいる
    六道 玉緒: 「“リスキーボンボン”、“虚ろなる者”を手伝え」
    ”リスキーボンボン”: 「おけおけ玉ちゃん☆恵ちゃんは任せて!」
    ”アムネシス”: 「”カスケード”、”たまゆら”、僕たちはこっちから行くぞ」
    浜木綿 澪: 「ええ!」
    六道 玉緒: 「言われなくても行く」
    白井恵: 「では、お願いします」廊下を駆けていく
    六道 玉緒: 「“アムネシス”が先行しろ、ボクはあんたの後ろから行く」
    浜木綿 澪: 玉緒くんのこの他人に関心のない性質が、ポーズじゃなかったら逆にありがたいんだけど……などと考えながら「じゃあ同じく、わたしも玉緒くんに並ぶ形で」と一声かける。
    ”アムネシス”: 「ああ、最も、僕の”手”では目標に触れることはできない」
    ”アムネシス”: 「最後は、任せたぞ」
    浜木綿 澪: 「手……」いや、詳しいことは後だ。
    六道 玉緒: 「構わない、そこから先はボクの仕事だ」
    浜木綿 澪: 「ふふ、じゃあ頼りにしてるわ」
    GM: そして2階に辿り着いた君たちを
    GM: 虎が歓迎する───爪と牙によって!
    浜木綿 澪: 「荒れてるわ! 気をつけないと!」
    白井恵: 「手荒い歓迎ですね」ざぐり、と恵の肩から腰にかけてまでを爪が引き裂く
    浜木綿 澪: 「け……〝虚ろなる者〟!」
    六道 玉緒: 「“アムネシス”、あれを押さえろ」
    浜木綿 澪: 「目標には触れることが出来ないんじゃなかった!? いけるならありがたいけど!」
    ”アムネシス”: 「………」左手に黒い煙のようなものを出して、躊躇い
    六道 玉緒: 「触れなくても、動きは止まるだろ」
    白井恵: 引き裂かれた恵の像は、ふわりと夕陽に消えた
    ”アムネシス”: 「………ッ!」虎に向けショルダータックルを見舞う
    浜木綿 澪: (幻覚……っ!?)消失した恵に驚きを隠せない。
    白井恵: ”砂”による、実体ある幻像である
    白井恵: たん、たん、と銃声が響く
    浜木綿 澪: 「なるほど……砂……!」いつでも支援できるよう控える。
    白井恵: 一つ、二つ、三つ。銃声が響くたびに虎の前足に弾痕が空き、爪が折れる
    六道 玉緒: 「十分だ、下がっていい」
    白井恵: 「こっちは通せんぼ、です。あちらにお逃げなさいな」そう言って、大ぶりな拳銃を手に。陽炎のような恵は虎と対峙した
    GM: 道を塞がれた虎は、今度は浜木綿や六道の方へ向かってくる!
    六道 玉緒: 「“カスケード”は動くな、邪魔だ」そう言って、向かってくる虎に対して半身で構えただの掌底打ちを繰り出す
    六道 玉緒: エフェクトも使用していない、ごく普通の武芸による攻撃が虎の肉体に叩き込まれる
    浜木綿 澪: 「速い……!」
    GM: 「ゴっ……ふごっ……!」獰猛な巨体が簡単によろけ
    GM: どさり、魂が抜けたように倒れる
    浜木綿 澪: 自分が裏切り者だと発覚したら〝あれ〟を受ける羽目になるのか……と思うと、ぞっとする。
    六道 玉緒: 「任務終了、回収して帰るぞ」
    ”リスキーボンボン”: 「脈が……ない!」
    浜木綿 澪: 「え、ええ……玉緒くん、ありがとう」
    六道 玉緒: 「傷はつけてない」
    白井恵: 「レネゲイドビーイング? みたいですから。まあ脈は元からないんじゃないですかね」
    ”リスキーボンボン”: 「でも元が絵ならこれでいいのかも☆」
    ”リスキーボンボン”: 「だよねだよね恵ちゃん!」
    ”アムネシス”: 「……あまり役に立てなかったな」「敵を傷つけられないというのが、こんなにやり辛いとは」
    白井恵: 「いえ、これから役に立ってもらいます」虎を指差して、次いでアムネシスを指す
    ”アムネシス”: 「力仕事、だな」「了解した」
    白井恵: 「はい。運ぶのはお願いしますね」首肯する
    ”リスキーボンボン”: 「私も頑張っちゃうよ~☆」
    六道 玉緒: 「“アムネシス”は武芸でも身体に叩き込め、武器がなくてもどうにかなる」
    ”リスキーボンボン”: 力むと、さげた髪が風船のように膨らむ
    浜木綿 澪: 「じゃあ、わたしは人の目が少なそうなルートを考えることにします」
    浜木綿 澪: 先行し、注意を払う。
    ”リスキーボンボン”: 「こうして……っと」風船を付けられた虎は、浮いて軽くなる
    浜木綿 澪: 「え、何あれ……」リスキーボンボンの能力が読めず、少し困惑。
    ”リスキーボンボン”: 「ふふん、あたしは風船の能力なんだよ☆」えへん!
    六道 玉緒: 「…………ここに“クロック・クロウ”を呼んだ方が早いんじゃないのか?」校庭の人通りは少なくなっていても人目にはつくだろう
    白井恵: 「…………そうですね、屋上まで運びますか」
    浜木綿 澪: 「屋上に向かう人はいなさそうだし、いいわね」
    ”アムネシス”: 「ああ、確かこんな諺があるな」
    ”アムネシス”: 「帰るまでが任務だ、と───」
    六道 玉緒: 「諺でもなんでもないぞ、それ」

    GM: シーンカット
    GM: ロイスの取得と購入が可能です
    浜木綿 澪: ロイスは保留!
    浜木綿 澪: UGNボディアーマーの購入に挑戦させておくれ!
    白井恵: ロイス保留、火炎ビン購入、目標値2は社会2DXの調達1
    六道 玉緒: ロイス カスケード 有為○/不信感 で取得します
    白井恵: 2DX+1>=2 火炎ビン (2DX10+1>=2) > 4[4,4]+1 > 5 > 成功
    白井恵: 購入成功、おしまいです
    浜木綿 澪: 2dx+1>=12 (2DX10+1>=12) > 3[2,3]+1 > 4 > 失敗
    六道 玉緒: 購入はボデマ
    浜木綿 澪: アカン。以上です。
    六道 玉緒: 2dx>=12 (2DX10>=12) > 8[2,8] > 8 > 失敗
    六道 玉緒: 無理、以上で

    ミドル3 『オーディナリー・ホリデイ』


    GM: シーンプレイヤーはPC1
    GM: 登場侵蝕どうぞ!
    浜木綿 澪: 49+1D10 (49+1D10) > 49+6[6] > 55
    六道 玉緒: 64+1d10 (64+1D10) > 64+3[3] > 67
    白井恵: 56+1d10 (56+1D10) > 56+10[10] > 66
    system: [ 浜木綿 澪 ] 侵蝕率 : 49 → 54
    system: [ 浜木綿 澪 ] 侵蝕率 : 54 → 55
    system: [ 六道 玉緒 ] 侵蝕 : 64 → 67
    system: [ 白井恵 ] 侵蝕率 : 56 → 66
    浜木綿 澪: クリックをしくじるとこうなる。

    GM: さて、ここで浜木綿さん
    浜木綿 澪: はい。
    GM: ……本当の任務を果たしてもらいましょうか
    浜木綿 澪: おおーっ!
    GM: 浜木綿さんだけが挑める情報収集フェイズです!
    GM: 比奈森町について<情報:FH、裏社会>6
    セルリーダー”パイパー”の部屋<情報:FH、裏社会>7

    GM: この情報収集では、1人当たり3回まで情報収集に挑戦できるぜ
    浜木綿 澪: なんと。
    GM: 1回は失敗しても大丈夫ということ
    GM: 判定どうぞ!
    浜木綿 澪: では滅多に使えない<情報:裏社会>で行かせてもらいます!
    浜木綿 澪: まずは 比奈森町について<情報:FH、裏社会>6 から!
    浜木綿 澪: コネ:情報屋を使用し、判定ダイスを+2します。
    浜木綿 澪: 4dx+2>=6 (4DX10+2>=6) > 9[6,6,7,9]+2 > 11 > 成功
    浜木綿 澪: っしゃい!
    GM: すごい!
    GM: 開示は2つ纏めてやるからお次もどうぞ
    浜木綿 澪: 了解です。では続いて セルリーダー”パイパー”の部屋<情報:FH、裏社会>7 を。
    浜木綿 澪: 先程と同じくコネ:情報屋を使用し、裏社会で判定。
    GM: どうぞ!
    浜木綿 澪: 4dx+2>=7 (4DX10+2>=7) > 7[1,3,3,7]+2 > 9 > 成功
    浜木綿 澪: っせい!!
    GM: 強い
    GM: スーパー有能エージェントめ…
    浜木綿 澪: ふっふっふ。
    比奈森町についてミッシング・ウェイの拠点となっているゴーストタウン。
    その存在はエンジェルハィロゥのエフェクトにより隠されており、許可がなければ入ってくることは、まずできない。
    キミが暮らすマンションの他に、裏ルートで仕入れてきた食材を売るスーパーマーケットや、負傷者を癒すためのクリニック、小規模な図書館があることが分かった。
    いずれも、”トラロック”が潜んでいそうな気配はない。このセルで潜伏しているということは無さそうだ。

    セルリーダー”パイパー”の部屋パイパーの部屋はゴーストタウンの中心部、ヒナモリハイツの101号室(管理人室)、つまりキミの部屋103号室の2つ隣だ。複数の携帯電話、デスクトップPC、分厚い帳簿がいくつも保管されており、広い部屋のはずなのに狭く感じる。
    ”トラロック”にまつわる情報は見つからなかったが、気になる情報が見つかった。

    GM: ということでその気になる情報とは…?
    GM: UGN支部襲撃計画<情報:FH>6
    浜木綿 澪: いいでしょう! 今回のGMの慈悲により追加されたこのセッションのみのルールで突破する!
    浜木綿 澪: <情報:UGN>を<情報:FH>として代理使用! 更に<情報:UGN>専用のコネをFH用のものとして代用!
    浜木綿 澪: 大丈夫なら、行きます!
    GM: GO!
    浜木綿 澪: 4dx+2>=6 (4DX10+2>=6) > 9[2,4,9,9]+2 > 11 > 成功
    GM: すごい!開示だぜ
    浜木綿 澪: っせーい!!
    UGN支部襲撃計画F市UGN支部に対し、4つのFHセル(ミッシング・ウェイセルからの派兵も含む)による襲撃の計画が動き出している。実行は2日後の予定。今報告すれば、未然に防ぐことができるだろう。

    浜木綿 澪: 今報告すればいい! ははっ、余裕だぜ!
    浜木綿 澪: まさかいきなり何者かによる妨害が起こることはあるまい!
    浜木綿 澪: 何せ今の自分はちゃんと溶け込んでるからなぁ~~~~! 水のようにぃ~~~~!
    GM: うまいねえ
    GM: では演出
    GM: 深夜、ヒナモリハイツ
    GM: 始めての任務を終えた、FHエージェント”カスケード”
    GM: しかし、UGNエージェント”霧露乾坤網”のとしての仕事は、これからだ
    浜木綿 澪: 入念な捜査により発覚した〝パイパー〟の部屋。そこに何かが隠されているはず……。
    浜木綿 澪: そう睨んだ澪は、まずは室内に何者かが潜んでいないかを確認するため……聞き耳を立てる。
    浜木綿 澪: 誰かがいるようならば、もしもパイパーがいるというならば、挨拶をするために探していたとでも言えばいい。新入りならば違和感も薄れるはず。
    浜木綿 澪: 「…………よし」
    浜木綿 澪: 「お邪魔します」水へと変化し、音もなく室内に侵入する。鍵をかけていようが隙間から、隙間がなければその鍵穴から入り込めばいいだけの話。
    浜木綿 澪: 「さて……物色させてもらいましょうか。ごめんなさいね」
    浜木綿 澪: 室内に存在する僅かな隙間にまで身体を浸透させ、室内をまさぐるように調査する。
    GM: そしてキミは、気になる書類を見つける
    浜木綿 澪: 「……これは」その内容は、あまりにも過激であった。
    浜木綿 澪: 〝UGN支部襲撃計画〟……F市UGN支部に対し、ミッシング・ウェイセルからの派兵を含め四つのFHセルが襲いかかる。
    浜木綿 澪: 実行は二日後。あまりにも猶予が短すぎる!
    浜木綿 澪: 小型の通信装置を取り出す。
    浜木綿 澪: 一旦、人間の身体へと戻った彼女は、空いていた片手で小型カメラを操り、書類の内容を撮影。そしてUGNへと連絡を取るために……通信を開始した。
    浜木綿 澪: リスクは承知の上。果たして、どうなるか。
    GM: ……ダメだ、そもそもここは通常の通信機器では電波の届かない、圏外だ
    GM: しかし、撮影した内容を送る手段があることを、キミは思い出す
    GM: Aオーヴァード『ジーニアス・ラット』だ
    GM: 高い知性を有し、人語を理解する
    GM: ご覧の通り力も強く、撮影した内容を収めたSDカードを、F市UGN支部まで運んでくれることだろう
    GM: 戦闘能力も高く、熊を倒すこともでき
    GM: 遠く離れたF市までも、1日あれば辿り着けるだろう
    浜木綿 澪: 「……〝ジーニアス・ラット〟」小型カメラからSDカードを取り出し、呟く。
    浜木綿 澪: 「お願い、出来るかしら?」
    ジーニアス・ラット: 「チュイチュイ」
    ジーニアス・ラット: 書類の山の上に立っている
    浜木綿 澪: 「二日後にはもう、UGN支部は襲撃されている。だから全速力を希望するわ」傷つかぬよう、SDカードをそっと渡す。
    浜木綿 澪: 「お願い……支部の皆を、救って」
    ジーニアス・ラット: 「チュリチュリィ」愛くるしい瞳を向けたあと
    ジーニアス・ラット: SDカードを片手に、走り出す
    ジーニアス・ラット: キミに、サムズアップを残しながら
    浜木綿 澪: こちらも笑顔で同じ仕草を返す。
    浜木綿 澪: 「さて……戻らないとね」書類を片付け、再び水へと変化する。
    浜木綿 澪: 「虎のときのいざこざで、手の内の一つは見せた……慎重に、慎重によ、浜木綿澪……」
    浜木綿 澪: 部屋を出るため、歩を進める。

    GM: ───数日が経過し
    GM: F市UGN支部の襲撃は未然に防ぐことができたとジーニアス・ラットを通じて連絡があった
    GM: そして、今日はさらにキミたちチームに任務はない。
    GM: 休みの日、というやつだ
    六道 玉緒: 「“アムネシス”、あんたに確認しておきたいことがある」あてがわれた男子部屋でもう一人に話しかける
    ”アムネシス”: 「……?答えられることは少ないだろうが、それでもと言うなら」
    六道 玉緒: 「あんた、あの新入り…“カスケード”に随分甘い気がするんだが、ボクの気のせいか?」
    ”アムネシス”: 「そんなことは無いと思うが……例えばどんな?」
    ”アムネシス”: とぼけるようでもなく聞く
    六道 玉緒: 「まず初任務のときの“クロック・クロウ”に乗ってるときに無意味に支えてただろ」
    ”アムネシス”: 「あれは転びそうになっていたのを支えただけだ」
    六道 玉緒: 「あとは、分担してる家事の当番でもやたらと“カスケード”だけを手伝ってる」
    六道 玉緒: 「周りはあからさますぎて呆れかえってるぞ」
    ”アムネシス”: 「新入りだし……皿をよく割るから見ていられないだけだ……っ」
    六道 玉緒: 「“リスキーボンボン”も同じくらい危なっかしいだろ」
    ”アムネシス”: 「あれは……そういう才能だろう」
    ”アムネシス”: 「別に特別構っている訳じゃない……ただ」
    六道 玉緒: 先を促すように静かに聞いている
    ”アムネシス”: 「あいつを見ていると、そうだな、何と言えばいいか」
    ”アムネシス”: 「……懐かしさ、というものを憶えるというか……」
    六道 玉緒: 「……あんたの懐かしさがあいつに甘い理由か?」
    ”アムネシス”: 「記憶を失った僕に、そんなものはないはずなのにな……だがもしかしたら、記憶を取り戻す手掛かりになるかもしれない」
    ”アムネシス”: 「そう思っていることは……認めよう」
    ”アムネシス”: 「甘くしてるつもりはないが…」
    六道 玉緒: 「じゃあボクからひとつ教えておいてやる」
    六道 玉緒: 「情はうつすな」
    ”アムネシス”: 「……何が言いたい」
    六道 玉緒: 「揺らいだらあんたかあいつのどちらか、もしくは両方ともさっさと死ぬぞ」
    六道 玉緒: 「この世界に、奇跡も優しさも求めるだけ無駄だ」
    ”アムネシス”: 「そういう……ものか」
    六道 玉緒: 「生きたいならな、死にたいなら好きにしろ」
    六道 玉緒: 「ボクはそこまでは知らないし興味もない」
    ”アムネシス”: 「…………」黙って考え込んでいる
    ”アムネシス”: 「…………待て、聞きたいことができた」
    六道 玉緒: 「なんだ?」
    ”アムネシス”: 「お前は……なぜ生きる?」
    ”アムネシス”: 「奇跡も優しさも望まないなら、何を求めてお前は……」
    六道 玉緒: 「死にたくないから、だ」
    六道 玉緒: 「生きたい、じゃない」
    六道 玉緒: 「ボクはただ死にたくない、死ぬことが嫌だ」
    六道 玉緒: 「それだけだ」
    ”アムネシス”: 「……そうか、僕も確かに死にたくはない」
    ”アムネシス”: 「お互い、死なないようにしよう」
    六道 玉緒: 「ああ、出来る限りの努力はする」
    六道 玉緒: 「覚えておけよ、情はいつかあんたを殺すぞ」
    ”アムネシス”: 「……そういえば、これから買い出しに行くんだろう?」
    六道 玉緒: 「…ああ、“虚ろなる者”と“リスキーボンボン”についていく」
    六道 玉緒: 「ボクは荷物持ちだ」
    ”アムネシス”: 「本当に3人で大丈夫か?」
    六道 玉緒: 「……それはどういう意味だ?」
    ”アムネシス”: 「いや、経験則だが」
    ”アムネシス”: 「お前は荷物持ちを押し付けられそうだな、と思い…」
    六道 玉緒: 「買い物なら“虚ろなる者”が一番必要なものがわかるだろ、“リスキーボンボン”は正直いらないが……」
    六道 玉緒: 「荷物を持つくらいはやる、食事の準備は“虚ろなる者”に任せられるからな」
    ”アムネシス”: 「……そうか、なら、僕はゆっくりさせてもらうとするか」
    六道 玉緒: 「今日は“パイパー”も誘って鍋をする、と張り切っていたからな」
    六道 玉緒: 「留守番してろ」
    ”アムネシス”: 「ああ、頼りにしている……」

    GM: そして、3人が買い物に出た後の部屋にて
    浜木綿 澪: 「留守、任されちゃったわね」
    浜木綿 澪: 「留守番をした経験……というか、記憶はある?」
    浜木綿 澪: 記憶喪失であることを心配している。実際のところ、本人がそう言い張っているだけという可能性も充分にあるのだが。
    ”アムネシス”: 「………いや、ないな」
    ”アムネシス”: 「もちろん、4年前、”パイパー”に拾われる前の記憶は、ということだが」
    浜木綿 澪: 「そう……たった四年……」こちらにとっては、長い長い四年間だ。
    浜木綿 澪: 「…………ねぇ」アムネシスに少し顔を近づけて「わたし、気付いてるの。あなたがわたしに少し優しいって事」と呟くように言う。
    ”アムネシス”: 「それ以前、僕がどこで何をしてきていたか、まるでわからな………えっ」
    ”アムネシス”: 「……”たまゆら”からも言われたが、そんなつもりはない……!」
    浜木綿 澪: 「そう……あの子からも言われてたんだ……」
    ”アムネシス”: 「ただ、一緒に居ると懐かしい感覚を憶え」
    ”アムネシス”: 「気になるというだけで」
    ”アムネシス”: 「そんな情なんて……抱いていない……!」
    浜木綿 澪: 「ごめんなさい。わたしも……少し、懐かしさを覚えてた」
    ”アムネシス”: 「お前も……?」
    浜木綿 澪: 「〝似たような人〟を知っているの……もう、何年も会えていないけれど……」決して嘘ではない話を続ける。
    ”アムネシス”: 「…………」
    浜木綿 澪: 「だから、その……虎の事件の時、わたしを支えてくれたときから……余計に気になっていて」
    浜木綿 澪: 「……ごめんなさい。その気もない相手に、こんなこと」
    浜木綿 澪: ふっと自嘲するような笑みを浮かべて「……そうだ。少し部屋の片付けでもしましょうか。恵ちゃんを手伝うって約束したもの」と、空気を変えようとする。
    ”アムネシス”: 「………た、例えば」その手をとって
    浜木綿 澪: 「…………え?」
    ”アムネシス”: 「その、懐かしい思い出の中で」
    ”アムネシス”: 「僕に似た人というのは……お前と、どうしていた」
    ”アムネシス”: この4年間、初めて感じた”懐かしさ”
    ”アムネシス”: どれだけ探しても分からなかった自分の過去に、近づけるかもしれない
    ”アムネシス”: 藁にもすがる思いだ
    浜木綿 澪: 「…………優しい人に囲まれて、一つのことに一生懸命で、最後は……」ここで、一旦言葉を止める。
    浜木綿 澪: 「…………再現、してもいいけれど」床に……すっと座る。正座だ。
    ”アムネシス”: 「………これは?」
    浜木綿 澪: 「寝転がって」
    浜木綿 澪: 「……ここに」
    浜木綿 澪: 「…………お願い」自然と、上目遣いでアムネシスを見る。
    浜木綿 澪: 下心を持つ相手から情報を抜き取って立ち去るときには非常に使いやすいと、こうした視線は何度も使ってきたが……。
    浜木綿 澪: 今回は、本当に……こちらも下心なしで自然に出て来たものだった。
    ”アムネシス”: 「………」なぜだか、抵抗もなく、膝の上に体を預ける
    浜木綿 澪: 「これが……」
    ”アムネシス”: 「柔らかい、な……」
    浜木綿 澪: 「これが、その人と離れ離れになる前に……最後の最後にしたこと……」悲しげに目を伏せる。
    浜木綿 澪: 「ちゃんと、寝ておきなさいって……」
    浜木綿 澪: 「…………ごめんなさい。本当にどうかしてるわ、今のわたし」それでも立ち上がる気になれない。
    浜木綿 澪: 「……りゅ……ち、くん…………」
    ”アムネシス”: 「………」
    浜木綿 澪: 涙が零れそうになり、自分でも驚いてしまった。これでは潜入捜査に差し支えが出てしまう……非常にまずい。
    ”アムネシス”: 「…………っ」
    ”アムネシス”: 「もう一度……もう一度、呼んでくれ」
    浜木綿 澪: 「…………っ」もしも、任務に支障が出たら……いや……これくらいならば……!
    浜木綿 澪: 「柳一、くん。柳一くん……っ」
    ”アムネシス”: 「………」勢いよく起き上がる
    浜木綿 澪: きっと、潜入を続けているストレスのせいだ。そう強く自分に思い込ませる。
    浜木綿 澪: 「えっ?」胸が当たらないよう、急いで背を反った。
    ”アムネシス”: 「そうだ……僕は……」キミと向き合って、顔を近づける
    浜木綿 澪: 「……続きを」
    浜木綿 澪: 「続きを……言って……?」声が震えている。
    浜木綿 澪: 「〝僕は〟……何……?」
    ”アムネシス”: 「僕は………」その続きを口にしようとして
    ”アムネシス”: 「うっ……ううっ……!」頭を抑え、苦痛に顔を歪める
    浜木綿 澪: 「だ、大丈夫っ!?」どう考えても大丈夫ではない。
    浜木綿 澪: 「持病……? それとも、外傷とか……」
    浜木綿 澪: 「待って……!」
    浜木綿 澪: 「〝倒れられたら嫌よ〟!」かつて口にした言葉が、自然と紡がれる。
    ”アムネシス”: 「わ、悪い……」
    浜木綿 澪: 「だって、人生は……いえ、こんな偶然……絶対、一回きり……っ」
    浜木綿 澪: 過呼吸気味に、呻くように言う。涙目だ。
    浜木綿 澪: 駄目だ。このままでは、UGNからの信用を失う結果をもたらしてしまう。
    浜木綿 澪: 本当に本当の裏切り者になってしまう……!

    GM: ───同時刻 スーパーマーケット”フード・セメタリー”
    GM: 3人は、夕飯の買い出しに来ていた
    ”リスキーボンボン”: 「ねーねー恵ちゃん、これ買って~」そう言いながら、お菓子を買い物かごに入れている
    ”リスキーボンボン”: これで3回目だ
    白井恵: 「野菜は買ったので、あとはお肉ですね……もう、一つだけって言ったじゃないですか」メモを見ながらカートを押して道を進む
    白井恵: 「仕方ないですね」そう苦笑しながらもカートに入れられたものを戻すことはない
    ”リスキーボンボン”: 「えへへ~恵ちゃんは優しいな~」
    六道 玉緒: 「“虚ろなる者”、あんた“リスキーボンボン”をいくつだと思ってるんだ?」
    白井恵: 「えぇっと、二十歳でしたっけ」リスキーボンボンの頭を撫でながらぼんやりと答える
    ”リスキーボンボン”: 「せいかーい☆お姉さんなのだ~」
    六道 玉緒: 「拾われてきた犬の方がまだ賢いな」
    ”リスキーボンボン”: 「わんわん!でもわんちゃんよりも芸はできるよ!」
    ”リスキーボンボン”: 「……いや、今はもうできないんだけど……」
    六道 玉緒: 「…………そうか」
    ”リスキーボンボン”: 「……もともとさ、あたしは何してたと思う?」
    六道 玉緒: 「知らないし興味もない…、憶測で言うなら大道芸人だろ」
    ”リスキーボンボン”: 「うわ、せいかい!」てぃろてぃろ、と正解の音を口ずさみ
    ”リスキーボンボン”: 「学校では大道芸部でさ~、卒業してからも、その道に進んだんだよね」
    ”リスキーボンボン”: 「ジャグリングとかバルーンアートとか、見たことあるかな?」
    六道 玉緒: 「…………知識としては知ってる、見たことはない」
    六道 玉緒: FHに拾われたのは小学生のころだ、見たことはない
    ”リスキーボンボン”: 「………そっかぁ」その表情に浮かぶのは、悲しみと憐憫だ
    ”リスキーボンボン”: 「……私、この力に覚醒したのが2年くらい前なんだけど」
    ”リスキーボンボン”: 「ちょうどショーの最中だったの」
    ”リスキーボンボン”: 「商店街のイベントでね、子供たちがたくさん、すぐ近くにいて」
    六道 玉緒: 静かに話を聞いている
    ”リスキーボンボン”: 「バルーンアートのために風船を膨らませていたら……それが爆発しちゃったんだ」
    ”リスキーボンボン”: 「……人を楽しませるためのもので、人を傷つけちゃった」
    ”リスキーボンボン”: 「私も回りもパニックで、何が何だか分からなくて、ただ、逃げて逃げて……それで、ここに来たの」
    六道 玉緒: 「それを悲しめるならまだマシだ、地獄よりはよっぽどな」
    ”リスキーボンボン”: 「特訓とかもして、爆発だけじゃなくて、ふわふわ浮けるようになったけど」
    六道 玉緒: 「ボクは、死なないために人を殺して生きるしか道はなかった」
    ”リスキーボンボン”: 「結局、私が作る風船は……爆弾にしかならなくて……」
    六道 玉緒: 「悲しみなんてもうとっくの昔に捨てたからなにも感じない。…安心しろ、あんたはまだ人間だ」
    ”リスキーボンボン”: 「それじゃ、玉ちゃんはどうなの?」
    六道 玉緒: 「なにがだ」
    ”リスキーボンボン”: 「その言葉、まるで玉ちゃんが人間じゃないみたいに……」
    六道 玉緒: 「死にたくないから、生きてるだけだ。人らしい望みなんてもうない」
    六道 玉緒: 「死なないためなら、ボクはあんたたちだって殺せる」
    ”リスキーボンボン”: 「……」口元に指を当てて、笑顔を作らせる
    六道 玉緒: 「…………」嫌そうに顔をしかめる
    ”リスキーボンボン”: 「笑ってほしい……うん、あたしは」
    ”リスキーボンボン”: 「君に笑ってほしいな」
    ”リスキーボンボン”: 「よし、それを人生の目標にしちゃうぞー☆」
    六道 玉緒: 「…………は?」正気か?
    ”リスキーボンボン”: 「笑ってるとこ、一度も見たことないからね」
    ”リスキーボンボン”: 「……ダメ?」キミを見上げるように
    六道 玉緒: 「笑う必要があれば笑う」任務で愛想良くしろ、とむりやり押し付けられたときなどには、だ
    ”リスキーボンボン”: 「むー、そういうのじゃなくて~」
    六道 玉緒: 「……好きにすればいい、ボクはボクを殺しにこないならなんでもいい」
    ”リスキーボンボン”: 「ふふん、今に見ててね~☆」
    白井恵: 「あ、2人ともここにいたんですね……すいませんが、持っていただけますか」両手に4つずつ袋をもって少しぷるぷるしながら恵が現れた
    六道 玉緒: 「そうなる前に呼べ」
    六道 玉緒: 虚ろなる者から特に重い袋を4つ受け取り、両手に2つずつ持つ
    白井恵: 「ふう、ありがとうございます。男手があると助かりますね」汗をぬぐった
    白井恵: 「今晩はパイパーさんも来られるようなので多めの買い物になってしまいました」
    白井恵: 「それでは帰りましょうか」
    六道 玉緒: 「ああ、鍋の準備は任せる」
    六道 玉緒: 「手伝いが必要ならその都度声をかけろ」
    白井恵: 「荷物を持っていただけるだけでも充分助かっていますよ、ありがとうございます」
    六道 玉緒: 「これくらいなら別に負担にもならない」
    白井恵: 「共同体は、パイパーさんが組んだものですから」
    白井恵: 「六道さん、は嫌ではないんですかね?」
    六道 玉緒: 「そうしろ、という指示があるならそうする」
    六道 玉緒: 「そこにボクの意志は必要がない、そういうものだ」
    六道 玉緒: 「死に繋がらないならどうでもいい」
    白井恵: 「そうですか……」少しだけ思案する
    白井恵: 「じゃあ、リスキーボンボンさんともっと仲良くしてくださいね」
    六道 玉緒: 「…………なんでそうなる」嫌そうに
    白井恵: 「あら、嫌ですか?」悪戯っぽく少し笑う
    白井恵: 「ならば、意志はあるということです」
    六道 玉緒: 「情は死に近付く」
    六道 玉緒: 「それは嫌だ」
    六道 玉緒: 「殺すことを躊躇ったらボクが死ぬ、意志はそれで十分だ」
    白井恵: 「強い、ですね……でも一つだけじゃ、すぐに折れてしまいます」
    白井恵: 「重ねて束ねて。意志も、情も。持っていた方が良いですよ」
    六道 玉緒: 「…………あんたとボクじゃ考え方が違う、出来るとは言わない」
    六道 玉緒: 聞かなかったことにはしない、それが譲歩できる一線だ
    白井恵: 「はい。無理にとは言いません」
    白井恵: 「でも、この共同体が続いている間だけでも……仲良く、してください」
    六道 玉緒: 「………努力はする、不和を起こしたいわけじゃない」
    白井恵: 「ふふ、ありがとうございます。そうして答えてくれるだけでも充分です」
    白井恵: 「……死んだ人は、喋りませんから」ぼそり、と誰にともなく呟いた
    ”リスキーボンボン”: 「お~い二人とも!こっちでタイムセールやってる!買ってこうよ~☆」
    ”リスキーボンボン”: 遠くから呼ぶ声がする
    白井恵: 「もう、リスキーボンボンさん。買い物は終わりましたよ」苦笑する
    六道 玉緒: 「買い物は終わってる、さっさと帰るぞ」
    ”リスキーボンボン”: 「え~~~!もっとお菓子買おうよ~~~!」
    六道 玉緒: 「静かにしろ、騒ぐな」
    白井恵: 「もう……一つだけですよ?」
    六道 玉緒: 「…ボクは先に帰るぞ」リスキーボンボンと虚ろなる者を置いてさっさと歩いて行く
    白井恵: 「ああ、六道さんが帰っちゃいますね……仕方ないので、お菓子はまた今度です、リスキーボンボンさん」少しだけ残念そうにしながらそう告げた

    GM: そして、夜
    GM: セルリーダー”パイパー”と共に、キミたちは鍋を囲んでいた
    白井恵: 「まだ食材はあるので、たくさん食べてくださいね」
    ”リスキーボンボン”: 「わーい☆食べるのはあたしに任せて!」
    六道 玉緒: 自分で好きによそっているので比較的肉が多い
    浜木綿 澪: 「ふふ、鍋にぴったりなものをたくさん買ってきてくれて助かったわ」
    白井恵: かつおと煮干、しいたけに昆布からだしをとった薄味の鍋
    白井恵: 白菜にネギと豚肉に鶏肉、つくねにはんぺん
    ”アムネシス”: 「……思い出の中にはないが、いい味だ」
    白井恵: 入っているのはそうした具材だった
    ”パイパー”: 「いや~悪いねえ、俺まで呼んでもらって」
    浜木綿 澪: 「色合いもバランスもきれいだし……恵ちゃん、本当に料理上手ね。素敵」
    白井恵: 「ありがとうございます。カスケードさんもどんどん食べてくださいね」
    ”パイパー”: 「最近天かす丼ばっかり食ってたから……ダシの旨味が沁みるわ~」
    浜木綿 澪: 「いえいえ、場を提供してくださっているのはパイパーさんですし」ついでに無断で情報も提供してもらったが。
    ”パイパー”: セルの経営はカツカツである
    六道 玉緒: 「…………栄養不足で倒れるなよ」冷めきった目でパイパーを見ながら
    浜木綿 澪: 「下請けだと、やっぱり途中で色々引かれるってことね……」世知辛い話だわ……と続けながら、汁を啜る。
    ”パイパー”: 「ははは、今月は負けが込んだからなあ…」
    ”パイパー”: 「俺の予想は完ぺきだったんだけどな……なんでゲートに詰まっちまったかなぁ……」
    六道 玉緒: 「でかい仕事があった、って話か?」
    浜木綿 澪: 「真の敵はUGNじゃなくてJRAですか……」
    白井恵: 「……パイパーさん、賭場への出入りは駄目だと言ったはずですが」
    ”パイパー”: 「今度こそ勝つから……!」
    ”リスキーボンボン”: 「玉ちゃんは知らなくていいよ~☆」
    白井恵: 「その、『次は勝つ』を聞くのもこれで五回目なんですけど……」呆れたようにこぼす
    六道 玉緒: 「…………最近賭けに負けたってのは理解した」
    浜木綿 澪: 「でも、そうまでしてこのセルを運営してくれるのは……何故、なんですか? わたし達は助かってますけど」とパイパーに訊ねる。
    浜木綿 澪: 「負け戦で滅んだFHセルのエージェントやチルドレンなんて……苛烈なところでは、廃棄物扱いでしょう……?」
    浜木綿 澪: 「いいところ、強化実験の素体になって運良く生き残るとか……けれど、パイパーさんはわたし達をわたし達のまま生かしてくれている」
    浜木綿 澪: 「何か……こだわりが?」
    ”パイパー”: 「いやあ、別に?そんな大層な感じでやってないけどさ」
    六道 玉緒: 廃棄物、という表現に静かにカスケードの方を眺めて話を聞きながら鍋を食べている
    ”パイパー”: 「……俺も昔は、しがないセルの一員でさ」
    ”パイパー”: 「っていうかFHに入る前から、俺はどこにでもいるようなチンピラ同然で」
    ”パイパー”: 「それこそ、廃棄物みたいなもんだったけど、だからこそだよ」
    ”パイパー”: 「同じようなやつをほっとけなくてよ……ガチで死ぬような思いも何度もしたけど、それでも」
    ”パイパー”: 「俺は、このセルを作って、良かったと思ってる」
    ”パイパー”: 「……あれ、これで答えになるかな?」
    浜木綿 澪: 「大丈夫です、なってます」
    ”アムネシス”: 「昔から、無茶ばかりだからな”パイパー”は」
    浜木綿 澪: 「パイパーさん、どうぞどうぞ」鍋から具を取り、彼の食器へと多めによそう。
    ”パイパー”: 「っへへ、美人によそってもらえるなんてさらに美味くなるなぁ」
    ”パイパー”: 「このセルは……どうだい?」”カスケード”に
    浜木綿 澪: 「無茶をしてでも、アムネシスさんみたいな訳ありな人達でも受け入れる姿勢は素敵だと思いますよ」この言葉は嘘ではない。もしも彼がUGN所属のエージェントであったなら……。
    浜木綿 澪: 「このセルは……ええ、いいセルだと思います。他の、どんなところよりも暖かいですから」これも、間違いなく嘘ではない。
    浜木綿 澪: 「玉緒くんと恵ちゃんは、どう?」
    浜木綿 澪: 「年上の後輩が転がり込んできても……平気だった?」
    六道 玉緒: 「ここにくる奴はだいたいが訳アリだ、別に問題にもならない」
    六道 玉緒: 「この世界で年齢なんてほぼ関係ないだろ、使えるか使えないかで判断される以外にない」
    浜木綿 澪: 「そうかもね。だからここにいる皆と、気軽に話が出来る」
    浜木綿 澪: 「恵ちゃんの家事も手伝える」
    白井恵: 「私は……パイパーさんに拾われて助かりました」
    ”パイパー”: 「へへへ、照れる」
    白井恵: 「前のセルの人たちは……いい人たちとは言いがたいですから。大切な人たちでしたけど」
    白井恵: 「こうして、家族のような生活ができて、私は幸せです」
    ”パイパー”: 「……俺じゃ恵ちゃんの”欲望”は叶えられないけど、居場所と時間なら、あげられる」
    ”パイパー”: 「居れる限り、居て欲しいと思ってる」
    白井恵: 「……はい、ありがとうございます。でも、私の”欲望”がそうである以上は。いずれは、お別れすることになりますね」
    白井恵: 「でも、あと少しだけ……もう少しだけ、この時間が続いてほしい、と思います」
    白井恵: 「得ることのできなかった、時間ですから……」
    浜木綿 澪: 何も言わない。否、何も言えない。ただただ、聞くに徹する。
    白井恵: 「……どうしました、カスケードさん?」
    ”アムネシス”: 「お前らしくない、”カスケード”」気遣うように
    浜木綿 澪: 「……いえ。食べましょう。あったかくなれるから」恵の皿に鍋をよそう。
    浜木綿 澪: 「わたし、らしさ……?」突然の言葉に反応する。アムネシスのいう〝らしさ〟とは、果たして……?
    六道 玉緒: 「…………」ただ、静かに観察するようにそちらを眺めている
    ”アムネシス”: 「お前は、その……笑っているのが、似合う……」
    浜木綿 澪: 「……じゃあ、お鍋のためにも、みんなのためにも、そうしてますっ」満面の笑みを浮かべる。
    白井恵: 「(アムネシスさんとカスケードさんは随分と仲良くなったようですね、良いことです)」微笑んで2人を見ている
    ”アムネシス”: 「………」”カスケード”の笑顔を、見つめている
    浜木綿 澪: 「わたしもおかわりおかわりっと」自分の皿にも再び具と汁をよそい、食べ始める。
    六道 玉緒: 忠告はした、そこからどう転がっても自分には関係がないことだ
    ”リスキーボンボン”: 「ほら、玉ちゃんもっと野菜食べて~☆」
    六道 玉緒: 「……食べてるときに入れるな」
    白井恵: 「(リスキーボンボンさんと六道さんはもうちょっと仲良くなってくれるといいなあ……でも、初日より六道さんもだいぶ歩み寄ってくれてるよね)」白菜を食べながら2人を眺める
    浜木綿 澪: 「アムネシスさんも、早く食べないと全部持って行かれちゃうかもだから、早く早く」
    浜木綿 澪: 「パイパーさんは、次からは自分でお願いしま~す」言われたとおり、笑顔を振りまく。
    浜木綿 澪: 複雑な想いを、悟られまいと。

    GM: シーンカット
    GM: ロイスの取得と購入判定が可能です
    浜木綿 澪: まずは先に購入にチャレンジします。安定のUGNボディアーマー。
    白井恵: ロイス保留、購入は応急手当キットの目標値8は3DX+1
    浜木綿 澪: 2dx+1>=12 (2DX10+1>=12) > 9[8,9]+1 > 10 > 失敗
    白井恵: 3DX+1>=8 応急手当キット (3DX10+1>=8) > 9[1,6,9]+1 > 10 > 成功
    白井恵: 成功、応急手当キットをゲットなのです!
    六道 玉緒: 白井恵のN感情を隔意に、リスキーボンボンのロイスをP表に変更します
    浜木綿 澪: 今後の情報収集に財産点は保持しておきたい。失敗とします。
    六道 玉緒: 購入はボディーアーマーで
    六道 玉緒: 2dx>=12 (2DX10>=12) > 10[5,10]+7[7] > 17 > 成功
    浜木綿 澪: すげぇ!
    六道 玉緒: パクってきた、装備します
    六道 玉緒: 以上で
    GM: パクらんといて
    浜木綿 澪: ロイス内容変更
    白井 恵 好意/〇要注意

    浜木綿 澪: 〝アムネシス〟 〇注目/心配
    浜木綿 澪: 新規取得は保留。以上です。

    白井恵: ロイス内容変更
    パイパー ●有為/不安           →●尊敬/不安
    六道玉緒 ●私の方が先輩です/心配      →●信頼/心配
    カスケード(浜木綿澪) ●おっきい…!/不安 →●親愛/不安
    改めて以上です


    ミドル4 『イン・ラグジュアリー・クルーズ』


    GM: シーンプレイヤーはPC1
    GM: 登場侵蝕どうぞ!
    六道 玉緒: 67+1d10 (67+1D10) > 67+6[6] > 73
    白井恵: 66+1d10 (66+1D10) > 66+10[10] > 76
    system: [ 白井恵 ] 侵蝕率 : 66 → 76
    system: [ 六道 玉緒 ] 侵蝕 : 67 → 73
    浜木綿 澪: 55+1D10 (55+1D10) > 55+9[9] > 64
    system: [ 浜木綿 澪 ] 侵蝕率 : 55 → 64
    GM: ではここで情報収集判定!
    浜木綿 澪: おおっ!
    GM: 任務概要Ⅱ<情報:FH>6
    白井恵: 6DX+1>=6 任務概要Ⅱ (6DX10+1>=6) > 9[3,4,5,8,9,9]+1 > 10 > 成功
    六道 玉緒: さすが
    浜木綿 澪: 先輩さすがっす!
    白井恵: 余裕の成功!
    GM: さすがだ では解放!
    今回の任務 今回の任務は、セルの所有する武器を裏でギルド幹部に売り渡している裏切者(ダブルクロス)に制裁を下すことだ。
    疑いをかけられているのは、世界各地の戦争に介入する武装セル『ニューワールド』の幹部の一人”バロン”。取引は数か月に一度日本にやってくる豪華客船で行われるらしいが…?

    GM: 裏切者かもしれないから証拠を押さえたらその場で制裁しちゃってください!という依頼です
    GM: しかし場所は限られた人しか入ることができない豪華客船……
    GM: どうすれば良いと思う?
    白井恵: なるほど……フォーマルなドレスを着て潜入ですね!
    GM: 正解!
    浜木綿 澪: もしくはスタッフとして紛れ込むのもありか……。
    六道 玉緒: また顔隠せないな……

    GM: 『このたびは、オーロ・ジャクソン号にご乗船いただきありがとうございます』
    GM: 『当船はまもなく出航いたします』『快適な海の旅を、お楽しみください』
    GM: アナウンスが流れている
    GM: オーロ・ジャクソン号。世界中から集められたVIPが乗船する、豪華客船だ。
    GM: キミたちは乗客やスタッフに成りすまし、潜入している
    白井恵: 「人が多いですね、”砂”で作るのは不安があるのでパイパーさんが服を手配してくれていて助かりました」
    浜木綿 澪: 「皆様、ようこそお越し下さいました」金を持った〝愛好家〟達を喜ばせるための、扇情的な黒いバニースーツ姿で多くの客に挨拶をして回っている。
    白井恵: 後ろで一つに結わえられた髪、灰色の燕尾服、朱色のブローチ。
    白井恵: 薄く化粧をした恵は年齢が二回りほど上に見える。
    白井恵: 穏やかな笑みを浮かべて人の波をするすると抜けていく
    六道 玉緒: 仕立てのいい和服姿で呆れたようにカスケードを眺めつつ人の流れを観察している
    浜木綿 澪: こちらは賭博に熱心な者達を相手にしている。金の流れるところには情報も流れる。その金が高額であればある程に……だ。
    ”リスキーボンボン”: 「あ、みんな聞こえる?こっちも配置についたよ~☆」
    ”リスキーボンボン”: 広い船内で”バロン”を見つけるため、船内ではそれぞれ別々に行動することになっている
    白井恵: 「こちらも問題ありません」小声で答える。その間にも人を『見る』ことを忘れない。オーラを一つ一つ識別していく
    六道 玉緒: 「あんまりはしゃいで騒ぐな、潜入がバレる」ほぼ口を動かさずに通信機に返事を
    浜木綿 澪: 通信機越しに、小声で「問題なし」と伝える。
    ”アムネシス”: 「ああ、こちらも問題ない」ウェイターとして潜入している
    浜木綿 澪: 「さぁ皆々様、どうぞお好きなものを。スロットなど、お一人で熱中できるものもご用意しておりますので……」色々と紹介をしながら、客を一人一人注視する。
    浜木綿 澪: 「あら、勝負をお望みですか? ええ、ええ。勿論承っております。それでは何に致しましょうか?」専用台の近くで客に囲まれながら、笑顔を振りまいている。
    浜木綿 澪: 好感度を上げ、どこにいるかも知れない相手のガードを下げるための工夫だ。
    ”アムネシス”: 「……”カスケード”、ほどほどにな……」通信機越しに心配
    GM: というわけでFS判定!
    裏取引の現場を押さえろ!判定:<情報:FH、裏社会、軍事>7
    支援:<意志>7
    最大達成値30
    進行度0/15
    終了条件 4ラウンド経過

    GM: ではセットアップ!
    六道 玉緒: ない
    白井恵: なしです。ハプニングチャートをどうぞ
    GM: ハプニングチャートカモン!
    浜木綿 澪: こちらもなし!
    GM: 1d100 (1D100) > 18
    GM: 一歩間違えば致命的な状況
    GM: 次の進行判定に失敗した時、進行値が0になる
    GM: ……最初だからあんまり意味ないな!
    GM: イニシアチブ、最速の未亡人恵ちゃん!
    白井恵: 待機を宣言、次の方どうぞ
    GM: 澪さん!
    浜木綿 澪: 同じく待機!
    GM: では玉ちゃん!生き字を引っこ抜いちゃって~
    六道 玉緒: はい
    六道 玉緒: 《コンセントレイト:ノイマン》《生き字引》で判定
    六道 玉緒: 6dx7+4 (6DX7+4) > 10[3,5,5,6,9,9]+10[6,10]+3[3]+4 > 27
    六道 玉緒: うん
    GM: すごすぎる
    六道 玉緒: 繰り上げるか?
    GM: ちなみに、NPCカードはこれまで通り使えます シーン2回までなのは同じ
    浜木綿 澪: これは使いどころかもしれない。
    ”リスキーボンボン”: ちらっちらっ
    六道 玉緒: じゃあリスキーボンボン、頼む
    ”リスキーボンボン”: 「も~、仕方ないな~☆」
    ”リスキーボンボン”: 達成値+3で30!最大値だね!
    system: [ 六道 玉緒 ] 侵蝕 : 73 → 76
    GM: 進行度は4/15に
    GM: 3を超えてるのでイベント発生!
    進行度3”バロン”はVIP専用のカジノコーナーにいることが分かった。動向を厳しく監視する必要がある。
    以降の判定を<知覚>に、難易度を6に変更する。

    GM: ではイニシアチブ
    GM: 待機してた澪さん!
    浜木綿 澪: 知覚判定! 残念ながら技能を取得していないので、感覚ダイスを普通に振ります!
    浜木綿 澪: ダイスボーナス付きで四つ! 参ります!
    浜木綿 澪: 4dx>=6 (4DX10>=6) > 10[6,8,10,10]+9[3,9] > 19 > 成功
    浜木綿 澪: やったー!!
    六道 玉緒: すごい
    GM: 天性の才能 バニーガール向いてるよ…
    浜木綿 澪: NPCには頼らず、この結果のまま行きます。
    GM: では進行度+2!6に
    GM: 6に到達したのでイベント発生です
    GM: 進行度6
    ”バロン”がVIPルームのさらに奥の部屋に向かった。部屋の周囲の警備は厳重だ。
    以降の判定を【肉体】か任意の<知識:><芸術:>に、難易度を9に変更する。

    GM: 力でねじ伏せるもよし、色仕掛けをするもよし、持ち前の技術でなんとかするもよし、です
    GM: ということで待機してた恵ちゃん!
    白井恵: 芸術は感覚で11DX
    GM: 世界級アーティストじゃん
    白井恵: 11DX>=9 (11DX10>=9) > 10[2,2,3,4,4,4,6,7,8,9,10]+7[7] > 17 > 成功
    GM: 芸術ビームで……なんとかなった!
    白井恵: う~~ん……迷うけど2R目に備えよう。NPCカードはなし。出目はこれでお願いします
    GM: では進行度は+2、8に
    GM: クリンナップ、現在の進行度合いをチェック!
    GM: 判定:【肉体】か任意の<知識:><芸術:>9
    支援:<意志>7
    最大達成値30
    進行度8/15
    終了条件 5ラウンド(1ラウンド経過)

    GM: では第2ラウンド、セットアップ
    GM: ハプニングチャートカモン!
    GM: 1d100 (1D100) > 69
    GM: 消耗を伴う作業
    GM: このラウンドに進行判定を行うと、判定後に1d10ダメージ!
    GM: 大変そうな予感
    GM: イニシアチブ、最速の未亡人恵ちゃん、今回も待機するかい?
    白井恵: いいえ、動きます!
    白井恵: 芸術は感覚で11DX
    白井恵: 11DX>=9 (11DX10>=9) > 9[1,3,3,5,6,7,8,8,8,9,9] > 9 > 成功
    白井恵: ぎ、ギリギリ成功…!
    GM: さらなる芸術パワーが炸裂した!
    白井恵: NPCカードは無し、出目はこのままでお願いします
    白井恵: 1d10 HPダメージ (1D10) > 9
    system: [ 白井恵 ] HP : 23 → 14
    GM: では進行度は+1で9に!
    GM: 9に到達したのでイベント発生!
    進行度9キミたちは”バロン”とギルド幹部との取引の瞬間をカメラに収めた。”バロン”の裏切りは確実なものとなった。あとは、裏切り者に制裁を下すだけだ。
    以降の判定を<白兵><射撃><RC><交渉>に、難易度を12に変更する。

    GM: ククク……難易度は12、果たして成功できるかな?
    GM: ということで澪さん!
    浜木綿 澪: 再び待機宣言を行います! 固定値の鬼である玉緒くんに任せた!
    GM: 任せた玉ちゃん!
    六道 玉緒: はいよ
    六道 玉緒: 《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート》で白兵判定
    GM: 来い!
    六道 玉緒: 5dx7+14 (5DX7+14) > 10[1,3,5,7,9]+10[4,10]+5[5]+14 > 39
    六道 玉緒: うん
    六道 玉緒: 1d10 (1D10) > 1
    六道 玉緒
    system: [ 六道 玉緒 ] HP : 30 → 29
    GM: 天井を突き抜ける達成値…
    GM: 進行度+4です…13!
    GM: 13に到達したのでイベント発生!
    進行度13バロンは爆弾を起動した。解除しなければ、この船の乗客はみな海の藻屑となるだろう。
    以降の判定を<知識:爆弾処理>に、難易度を10に変更する。

    system: [ 六道 玉緒 ] 侵蝕 : 76 → 80
    GM: こうなったらお前ら諸共海に沈めてやらあ!
    浜木綿 澪: 取引に夢中になっていた俺は、背後から近づく爆弾に気付かなかった!
    GM: さあ澪さん、爆弾を解除してくれ!
    浜木綿 澪: GM! ご相談、提案があります!
    GM: ほいさ
    浜木綿 澪: イージーエフェクト≪急速分解≫を所持しておりますが、使用するといいことがあったりしませんか!?
    浜木綿 澪: 更に、一応ですが<知識:FH>がありますが……これは厳しいか……!? どうでしょう!?
    GM: 休息分解、まさに打ってつけのエフェクト 爆弾の中心部まで分解しようとすると爆発しますが
    GM: 逆にそれ以外の部分はするするぶんかいできる!
    浜木綿 澪: やった!
    GM: 達成値+3をあげましょう
    GM: 知識:FHはナシで!
    浜木綿 澪: 了解です! イージーエフェクトが採用されただけで充分すぎる程ありがたい!
    浜木綿 澪: では精神ダイスを盛るものは一切ないので……素で行きます!
    浜木綿 澪: 2dx+3>=10 (2DX10+3>=10) > 9[4,9]+3 > 12 > 成功
    六道 玉緒: えらい
    浜木綿 澪: ありがとうイージーエフェクト~~~~!!
    GM: これからは爆弾処理の仕事も任せるか…
    GM: 進行度+2、終了!
    浜木綿 澪: あ、HPダメージ振ります。
    GM: どっと疲れた澪さんもダメージをどうぞ
    浜木綿 澪: 27-1D10 (27-1D10) > 27-1[1] > 26
    system: [ 浜木綿 澪 ] HP : 27 → 26
    GM: では演出
    六道 玉緒: (…………“バロン”の顔をよく知らない、不自然な人の流れがあるかどうかで判断するには広すぎるな)
    六道 玉緒: 顔色はひとつも動かさずに、動きにくいはずの和装をものともせずに静かに船内を見て回っている
    ”リスキーボンボン”: 「へいへい玉ちゃん、元気~?」
    六道 玉緒: 「…………なにかあったのか」
    ”リスキーボンボン”: 「っふふふ☆、どっちだと思う~?」
    六道 玉緒: 「あんたからの連絡だけ届かなくしてもいいんだぞ」
    六道 玉緒: 「報告があるならさっさとしろ」
    ”リスキーボンボン”: 「ひー、怖い怖い」
    六道 玉緒: リスキーボンボンからの通信が入った時点で人が少ない方向に動き出している
    ”リスキーボンボン”: 「せっかく”バロン”って呼ばれてるおじさんを見つけたんだけどな~……」
    六道 玉緒: 「……最優先事項の報告を勿体ぶるな」
    六道 玉緒: 「どこにいった?」
    ”リスキーボンボン”: 「えっとねえっとね、この4階のカジノの、VIPルーム!」
    六道 玉緒: 「カジノ……“カスケード”がそこにいるな」
    六道 玉緒: 「“カスケード”、“リスキーボンボン”が対象を見つけた。VIPルームに向かえ」
    六道 玉緒: 「ボクも遅れるが向かう」
    浜木綿 澪: 『顔や姿に特徴は?』通信機越しに訊ねる声。
    ”リスキーボンボン”: 「おひげがすごいおじさんでね~」
    ”リスキーボンボン”: 「あと、金ピカの服だから見たらすぐ分かると思う☆」
    六道 玉緒: 「馬鹿みたいに目立つな……」隠れる気はないようでなによりだが
    浜木綿 澪: 『了解。カスケード、移動します』通信を切る。
    浜木綿 澪: そしてカジノルームにて、満面の笑みを振りまいて客と勝負をし続けていた澪であったが……。
    浜木綿 澪: 「あら……ごめんなさい、皆様。指名が入ってしまいました……ですので、残念ながら今回はここまで……」
    浜木綿 澪: 「お許し、いただけますか……?」
    浜木綿 澪: 自分の武器である肉体などを使い、上手く場を離れようと試みる。
    GM: 「そんな……」「また来てくれよお……」「10万出す!どうか……」男たちの悲痛な嘆き
    浜木綿 澪: 「……大丈夫です。お客様が破産なさらないよう気をつけて下さっていれば、また会えます」再びにっこりと笑みを浮かべる。
    浜木綿 澪: 「それまでどうかお体と懐を冷やさないよう、ご注意下さいませ……それでは」そして隙を見て立ち去っていく……目標はVIPルームだ。
    浜木綿 澪: そして辿り着いた先で、異様に目立つ姿のバロンを目で追い続ける。
    ”アムネシス”: 「こちらアムネシス、”バロン”は見つかったか?」
    浜木綿 澪: 「ええ。立派なおひげに金ぴかスーツ……間違いないわね。ビックリするほど特徴が一致してる」
    浜木綿 澪: 「足止めが必要そうなら……頑張るわ。他の皆も呼んでちょうだい」
    ”アムネシス”: 「ああ、僕も向かっている……それと」
    浜木綿 澪: 「何?」真剣な眼差し。
    ”アムネシス”: 「周囲の視線に気を付けろ……お前は、その……」
    ”アムネシス”: 「あまりに、視線を集めすぎる……」
    浜木綿 澪: 「……ふふっ。妬いてるの?」
    ”アムネシス”: 「…………」否定も肯定もしない
    浜木綿 澪: 「残念ながら、仕事柄こういう服には縁があるの。だから……我慢して。ね?」他の仲間達に聞かれても〝からかわれる〟程度で済むような言葉で済ませる。
    浜木綿 澪: 「さて……それじゃあ再確認。こちらはVIPルームにて見張りと、必要なら足止めを。到着次第、手を貸してくれると助かるわ」
    浜木綿 澪: ひそひそと、通信越しに全員へ話しかける。
    白井恵: 「こちらでも確認できました。ありがとうございます」VIPルーム手前。
    白井恵: 人の波をすり抜けてさらに奥へ。
    白井恵: 恵の姿を捉えている者はいない。能力に依らない、気配を消す技巧
    GM: 乗客も、警備員も、誰も、キミの姿を捉えられない
    白井恵: そうして、たどり着いた先にはいかにもな強面のスーツの男たちが複数人
    白井恵: 「(一つ、二つ、三つ……みんなが来る前に減らしますか)」
    白井恵: 恵が黒い革の手袋を外す。手を象る”砂”がさらさらと崩れていく
    白井恵: 崩壊は手首から肘、肘から肩へ。”砂”は別のものに転じるために、恵自身の身体を減らしていく
    白井恵: 恵の空っぽになった右袖がゆらりと空調を受けて揺れた
    白井恵: 「──こほっ。この数を動かすのも久しぶりですね」
    白井恵: 一つ、二つ、三つ。廊下の煌びやかなシャンデリアを受けて。
    白井恵: 四つ、五つ、六つ。”砂”で象られた無貌のヒトガタたち。
    白井恵: 「……あとは、こうでしたね。前のセルの先輩のやり方だと」
    白井恵: 恵が左腕を指揮棒のように振るうと、光は屈折し、分解し、七色に分けられて、振り当てられて。
    白井恵: 六体の”砂”のヒトガタに筋肉の質感を、骨の強靭さを、血の脈動を。光だけでそれらを再現する。
    白井恵: そうして、見た目だけは人間と大差ない”砂”人形が六体。そこに作られた。
    白井恵: 芸術的なまでのレネゲイドコントロールが成せる業である。
    白井恵: ──そうして作られた”砂”人形たちが警備員に襲い掛かる!!
    GM: 「な……なんだこいつら……っ」「いつの間に……!」
    GM: 驚愕する男たち、仲間に知らせる隙すら与えられず、意識を失う
    白井恵: 「こんにちは、私も混ぜて貰ってよろしいでしょうか」
    白井恵: 警備員たちを倒してドアを開ける。その先には──
    GM: 「クハハハ……今後ともよろしく頼むよ……」
    GM: スーツケースの中に大量に敷き詰められた武器と金が、やり取りされている様を、キミは目撃する
    白井恵: 「裏切り者がいるのは、悲しいことですね。そう思いませんか?」ブローチを撫でる。隠しカメラが起動してバロンが、裏切り者である証拠を確かに捉えた
    白井恵: 「裏切りには血で贖いを……とはFHの言ですが、私はそうは言いません」
    GM: 「てってめえ……何者だ!」金スーツの”バロン”と、白銀のスーツのギルド幹部が銃を構える
    白井恵: 「ただ、死んでいただきます。贖いは求めません」
    白井恵: 「虚ろなる者と申します。上層部の命にて来ました」
    GM: 「チィッ……だが……血を流すのはお前だ!」
    GM: 「お前ごと証拠をもみ消してやんよ……」
    GM: 放たれた2発の弾丸は、無情にも白井を貫く
    白井恵: 「ごほっ(……ああ、”砂”を集め終えてから入るべきでしたね)」
    白井恵: 血は流れない。代わりに”砂”が流れる
    白井恵: 恵の身体の多くは既に、常人とは違う作りになっていた。
    GM: 「『死ぬまで撃てば誰でも死ぬ』俺の故郷(くに)の諺だ」
    GM: 「どんな体の仕組みだろうが蜂の巣にしちまえば……」
    白井恵: 「良い言葉ですね。あなたたちに私を殺せると思えませんが(先輩だから良いところを見せようと張り切り過ぎたでしょうか……らしくないですね)」
    六道 玉緒: 「“虚ろなる者”、下がっていいぞ」
    白井恵: 「ああ、六道さん。随分早かったですね……申しわけありませんが、お願いしても?」
    六道 玉緒: 「ああ、この程度なら問題にもならない」
    六道 玉緒: すっ、と後ろから割り込んできた影が銃に怯むことなく進み出る
    GM: 「アァん!?仲間がいやがったか!」
    白井恵: 「ええ、一人で来るわけがないじゃないですか」くすり、と笑う
    GM: 重工は六道玉緒に向けられる!
    六道 玉緒: 「うるさいな……、もう少し静かにする知能がないのかあんた」
    GM: 「その生意気な口を潰してやる!」
    GM: 続けざまに3発の弾丸が放たれ、そして
    六道 玉緒: 動きを制限されているはずの和装にもかかわらず、銃弾は顔を掠るしかせずに
    六道 玉緒: あっという間に間合いを詰めて
    六道 玉緒: バロンの腕を掴んで、流れるようにもう一人に向かって背負い投げ
    六道 玉緒: ぶつかって倒れたところを上から二人まとめて踏みつける
    六道 玉緒: 「もう少しまともに動いてから言え」
    白井恵: 「任せて良かったです、流石ですね。六道さん」少しふらりとしながら恵が言った
    GM: 「が……はあっ!」
    GM: 「こんなガキに……っ!」
    六道 玉緒: 「ガキに手も足も出ない、無様なもんだ」
    GM: 銀スーツのギルド幹部は、既に気を失っている
    GM: だが、金スーツの”バロン”は、不敵な笑みを浮かべている
    六道 玉緒: 「…………なにが可笑しい?」余裕がありすぎる
    GM: 「……クハハハ、ぽちっとな……っと」
    GM: 左手に握られたスイッチを、勢いよく押した!
    GM: 「裏切りの場を見られたんだ、どうせ俺は粛清されるだろう」
    GM: 「どうせなら……幕引きは自分でってなァ!」
    GM: 部屋の中心部にあるオブジェから、わずかに電子音がする
    GM: まるで、時限爆弾のカウントダウンが進んでいるような……
    六道 玉緒: 「…………馬鹿が、面倒事を増やしたな」

    白井恵: 「……っ、爆弾、ですか!」
    六道 玉緒: 「爆弾処理か…、ボクもさすがにやったことがない」
    白井恵: 「私も学んだことはないですね……カスケードさんかアムネシスさんあたりはできないでしょうか」リスキーボンボンさんは除外している。できなさそうだから
    浜木綿 澪: 「何か異様な感じがしたけど大丈夫!?」と、接客モードを取り払った澪が現れる。
    ”アムネシス”: 部屋の壁を破壊しながら、”カスケード”と共に部屋に駆け付けた
    浜木綿 澪: 「って、本当に大丈夫!?」恵の容態が心配だ。
    白井恵: 「あ、カスケードさん!(す、すごい恰好……揺れてる) 私は、大丈夫です」ふらりとしながらもしっかりと答えた
    白井恵: 「爆弾処理ですけど……できたりしませんか?」カスケードに訊ねた
    浜木綿 澪: 「爆弾……ええ、大丈夫。わたしなら出来るわ」
    浜木綿 澪: 水に変化する能力とは別に隠していた、もう一枚の手札を見せてしまうことになるが……背に腹は代えられない。
    ”アムネシス”: 「僕の力では……誤爆させるリスクが高い」
    ”アムネシス”: 「行けるか……”カスケード”?」
    浜木綿 澪: 「ええ、問題なし!」付け根から一気に腕を水に変化させる。
    六道 玉緒: おそらく、自分でも解除は出来ると思うがカスケードの腕を見るために動かない
    浜木綿 澪: そして部屋の中心部のオブジェに向かって疾走し、そのまま掌を押しつける!
    浜木綿 澪: すると、オブジェの外装……その一部が液体と化し、分解された。これで爆弾の構造は丸見えである。
    六道 玉緒: (酸で溶かしたか……?いや、爆発物には危険すぎるな。モルフェウスの能力の応用で一気に構造を分解してるのか………)
    浜木綿 澪: 「後はもう……起爆に関する部分だけでいいっ!」その言葉通り、信管や火薬……その他一部分を再び水へと変化させて分解、消滅させる。
    GM: カウントは、まだ止まらない
    浜木綿 澪: 「ああ、うるさいからついでにこれも!」カウントダウンの音声を発する機関も水に変える。
    GM: 刻一刻とカウントダウンは進み───いや、それすらも消え果て
    GM: ……爆弾は、完全に沈黙した
    GM: 「そ、そんな……人生最後に一発、ぶちかましてやろうと思ったのに……」
    白井恵: 「カスケードさん、ありがとうございました。」ため息を吐いて緊張を解く
    浜木綿 澪: 「ええ、それより……早く回復しないとね」肉体を戻してから恵へとこう答え、どうするべきかと考える。
    浜木綿 澪: 「早く撤収する方法は?」
    六道 玉緒: 「“パイパー”に連絡、許可が出ればこの場で始末だ」
    白井恵: 「回復は、大丈夫です。散った”砂”を戻せば……ほら」さらさらと”砂”を集めて力こぶを作るポーズ。
    六道 玉緒: 「人がこの船から一人二人消えても問題にはならない、そういうものだ」
    GM: 「や、やめてくれえ……どうにか、見逃してくれ……」
    GM: ”バロン”の嘆願
    白井恵: 「……裏切りには、血で贖いを。上層部の言葉です」
    六道 玉緒: 「わかっていて裏切ったんだろ?自業自得だ、慈悲はない」
    浜木綿 澪: 「素直に沙汰を待つことね」睨み付ける。
    GM: 「そん……な……」精神的負荷からか、意識を失う
    白井恵: 「(今死なせてあげる方が、慈悲があるんですけどね)」
    ”アムネシス”: 「……”カスケード”」自分の着ていたジャケットを、浜木綿の肩にかける
    浜木綿 澪: 「……あら、どうしたの?」
    浜木綿 澪: 「〝虚ろなる者〟にやってあげた方がいいんじゃない?」
    ”アムネシス”: 「もう、そんなに肌を晒す必要はないだろうと思って……」
    白井恵: 「私は大丈夫ですから、カスケードさんにあげてください」アムネシスに微笑む
    浜木綿 澪: 「……心配性なんだから。でも、ありがとう」静かにそう言って、こちらもアムネシスに笑みを向けた。
    六道 玉緒: (…………情はいつか、牙を?く。この場にいる誰であっても、躊躇いなく斬れる状態であれ)
    六道 玉緒: 一人、静かに周囲を見つめた

    GM: シーンカット ロイスの取得と購入が可能です
    白井恵: 応急手当キットを使用してもよろしいでしょうか
    GM: どぞ~
    白井恵: ありがとうございます。
    白井恵: 2d10 応急手当キット回復 (2D10) > 11[5,6] > 11
    白井恵: 全回復!
    六道 玉緒: 良い出目だ
    system: [ 白井恵 ] HP : 14 → 25
    浜木綿 澪: ナイス~!
    system: [ 白井恵 ] HP : 25 → 23
    白井恵: で、応急手当キットを買う
    白井恵: 3DX+1>=8 応急手当キット (3DX10+1>=8) > 8[2,4,8]+1 > 9 > 成功
    白井恵: 買えた!
    六道 玉緒: ロイスは保留で
    六道 玉緒: 購入は応急手当かな
    白井恵: ロイスは前回の鍋パで仲良くなったのでこのままで! おしまいです!
    六道 玉緒: 3dx>=8 (3DX10>=8) > 5[1,2,5] > 5 > 失敗
    六道 玉緒: 無理、以上で
    浜木綿 澪: ロイス取得
    六道 玉緒 高評価/〇危険視

    浜木綿 澪: 購入はUGNボディアーマー。
    浜木綿 澪: 3dx+1>=12 (3DX10+1>=12) > 8[2,3,8]+1 > 9 > 失敗
    浜木綿 澪: 失敗で大丈夫です。では以上!

    ミドル5『トレイター』


    GM: シーンプレイヤーは全員
    GM: 登場侵蝕どうぞ
    六道 玉緒: 80+1d10 (80+1D10) > 80+1[1] > 81
    system: [ 六道 玉緒 ] 侵蝕 : 80 → 81
    浜木綿 澪: 64+1D10 (64+1D10) > 64+8[8] > 72
    白井恵: 76+1d10 (76+1D10) > 76+7[7] > 83
    system: [ 浜木綿 澪 ] 侵蝕率 : 64 → 72
    system: [ 白井恵 ] 侵蝕率 : 76 → 83

    GM: さて、では浜木綿さん
    浜木綿 澪: はい。
    GM: お仕事の時間です
    GM: 1人だけの情報収集フェイズ!
    浜木綿 澪: 出たわね。
    浜木綿 澪: 待ってました!
    情報項目 A市市長誘拐計画<情報:FH>7
    ”パイパー”と”トラロック”とのやり取り<情報:FH>8

    GM: 3回まで情報収集できるルールはそのままです
    浜木綿 澪: け、剣呑。
    浜木綿 澪: やったるわい。では<情報:UGN>を代理にして判定。コネ:UGN幹部の効果も情報:FH専用のものに差し替えていただいた上で使用します。
    浜木綿 澪: まずは A市市長誘拐計画<情報:FH>7 から!
    GM: どうぞ!
    浜木綿 澪: 5dx+2>=7 (5DX10+2>=7) > 10[4,5,7,8,10]+10[10]+7[7]+2 > 29 > 成功
    浜木綿 澪: なっ!?
    浜木綿 澪: 4倍だーっ!!
    浜木綿 澪: 界王拳使っちゃった。
    GM: すごすぎる 全知全能か?
    浜木綿 澪: このまま ”パイパー”と”トラロック”とのやり取り<情報:FH>8 に挑戦しても!?
    GM: どうぞ!
    浜木綿 澪: 5dx+2>=8 (5DX10+2>=8) > 10[2,3,8,9,10]+1[1]+2 > 13 > 成功
    浜木綿 澪: シャイシャイシャイシャイ!
    GM: す、すごすぎる……
    浜木綿 澪: クリティカルの嵐だぜ。運を使いすぎていやしないか?
    GM: 開示していくぜ
    A市市長誘拐計画首都圏に位置する大都市、A市。その市長を誘拐する計画に加わってほしいとの依頼が来ていた。市長はA市UGN支部との繋がりも強く、人質にしたいという考えだろう。依頼書には計画の実行日時や手順が記載されており、それをUGNに報告しておけば計画を未然に防ぎ、計画を企てたFHエージェントも捕えられることだろう。

    ”パイパー”と”トラロック”とのやり取り”トラロック”と”パイパー”とのやり取りの記録を発見した。4年前の内容だ。そこには、実験台となる人間を調達する依頼について記されていた。

    浜木綿 澪: どちらもろくでもないぞ!
    GM: と、いうことで
    浜木綿 澪: はい!
    情報項目 ”パイパー”と”トラロック”とのやり取りⅡ<情報:FH>9

    浜木綿 澪: うおお、9……!
    GM: これにも挑んでいただきましょう
    浜木綿 澪: やったりますよ!
    浜木綿 澪: 使用する情報とコネも同一! 挑戦します!
    浜木綿 澪: 5dx+2>=9 (5DX10+2>=9) > 10[1,3,6,7,10]+1[1]+2 > 13 > 成功
    浜木綿 澪: オラァァァァアアアアア!!
    浜木綿 澪: 吐けぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
    ”パイパー”と”トラロック”とのやり取りⅡ生物兵器”霧露乾坤網”を作るための人体実験。オーヴァード、非オーヴァードに限らずに多数の実験台を要したようだ。パイパーはこの依頼に対し否定的な態度を取っていたが、ある時から急に協力的になったようだ。

    浜木綿 澪: まさかのこっちだっただと!?
    浜木綿 澪: このミスリードは……読めなかった、マジで!
    浜木綿 澪: いや、勝手にこっちが柳一くん関連かと思っていただけだけども!
    浜木綿 澪: ワシやないかい!!

    GM: A市市長誘拐計画についての報告をラットに託したキミ
    GM: しかし、その表情は晴れないものだった
    浜木綿 澪: 「…………」まるで今にも吐きそうな顔をしている。だが浴びる程酒を飲んだわけではない。
    浜木綿 澪: 今でも時折、悪夢を見る。
    浜木綿 澪: 発表会の前日、大きなバンタイプの車から伸ばされた複数の腕に捕らわれ、どこか知らない場所へと誘拐されていく自分。
    浜木綿 澪: 辿り着いた先で、様々な機械や薬品などによって〝おぞましい何か〟へと変えられていく……その恐怖や痛み。
    浜木綿 澪: それが、情報を掴んだ瞬間に一気にフラッシュバックし……今でもそのショックが抜けきっていないのだ。
    浜木綿 澪: だが、こんな表情を見せてしまえば作戦が破綻してしまう恐れがある。
    浜木綿 澪: 鏡の前に立ち、人差し指で強引に口角を上げて……どうにか笑顔を作る。
    浜木綿 澪: 「大丈夫、大丈夫……わたしは、プロなんだから……」
    浜木綿 澪: 「わたしは……っ」
    浜木綿 澪: 朝の洗面所で、吐息混じりに……自己暗示をかけるかのように呟く……。
    ”リスキーボンボン”: 「……”カスケード”ちゃん?」
    浜木綿 澪: 「……っ!?」
    ”リスキーボンボン”: そんなキミの様子を見て、案じるように
    ”リスキーボンボン”: 「その……見ちゃいけないところだった……?」
    浜木綿 澪: 「……ううん」首を横に振ると、壁に背を付けてずるずると身体が下がっていき……床に座り込んでしまう。
    浜木綿 澪: 「ここに来る前のことを、思い出して……気分が、悪くなっちゃっただけ……」嘘は言っていない。
    浜木綿 澪: 「時々……本当に時々だけど、急に思い出すことがあるの……」これも真実だ。
    浜木綿 澪: 「なんでだと、思う……?」息も絶え絶えに探りを入れる。不信感を抱かれていないかと。
    ”リスキーボンボン”: 「な、何でって……そんなの……」
    ”リスキーボンボン”: 「わかんない、わかんない……けど……」
    ”リスキーボンボン”: 座り込んだキミの体を抱きしめる
    ”リスキーボンボン”: 「……あたし、”カスケード”ちゃんには笑顔でいてほしいよ……」
    ”リスキーボンボン”: 「うぅ……今のあたしには、こうすることしかできないけど」
    浜木綿 澪: 「……ううん、充分よ」
    浜木綿 澪: 「こちらこそ、ごめんなさい……困らせる質問、しちゃった……」
    浜木綿 澪: 「本当に、ごめんなさい……」UGNエージェントである自分が起こすであろう〝これから〟のことも密かに含めて、謝り続ける。
    ”リスキーボンボン”: 「いいんだよ、”カスケード”ちゃんは悪くないもん」
    浜木綿 澪: 「リスキー、ちゃん……」
    ”リスキーボンボン”: 「……あたしたち、チームで……家族でしょ?」
    ”リスキーボンボン”: キミの頬に指を当て、口角を上げさせる
    ”リスキーボンボン”: 「やっぱり……笑顔がイチバン☆だよね……」
    浜木綿 澪: 「…………うん」言われたように、にっこりと笑う。
    ”リスキーボンボン”: 「……今日は”パイパー”が、緊急のミーティングがあるって言ってた」
    ”リスキーボンボン”: 「もし気持ちが軽くなったなら、一緒に行こうね☆」
    ”リスキーボンボン”: 笑顔を残し、その場から去っていく
    浜木綿 澪: 「ありがとう……」やがて、ゆっくりと立ち上がる。鏡に映った自分の表情はいつも通りだ。目が赤いという問題点こそあるが。
    浜木綿 澪: そして胸が上下する程大きな深呼吸を繰り返すと……ミーティングの場へと堂々とした足取りで向かっていった。

    GM: ヒナモリハイツ横 児童公園
    ”パイパー”: ベンチに腰かけている
    ”パイパー”: 日陰の中、サングラスに覆われたその表情は、見えない
    ”パイパー”: 「よく、来たな」
    浜木綿 澪: 「失礼、お待たせしました」
    六道 玉緒: 「……あんたが時間通りに来てるとはな、珍しいこともある」パイパーの方を怪訝な顔で
    ”パイパー”: 「今日は結構……大事な話だからよ」
    白井恵: 「ごめんなさい、遅れました! 朝食の準備をしていたので」少し肩で息をしながら公園に駆け込む
    ”パイパー”: 「まあ、座ってくれよ」
    ”アムネシス”: 「お前らしくもない……」
    ”リスキーボンボン”: 「うふふ、サンドウィッチ楽しみ☆」
    六道 玉緒: 「ボクは座らない」いざというときに動き出しが遅れるのが嫌だ
    浜木綿 澪: 公園で時折見られる〝何故か半分地面に埋まったタイヤ〟の上へと、静かに腰掛ける。
    ”パイパー”: 「……さて、こうして集まってもらったのは……」
    六道 玉緒: 腕を組んで全員を見渡せる位置で静かに立っている
    ”パイパー”: 顔を手で覆いながら
    ”パイパー”: 「…………単刀直入に言おうか」
    ”パイパー”: 「この中に……UGNからの」
    ”パイパー”: 「裏切者(ダブルクロス)が……居るよな?」
    白井恵: 「そんな、ことが……?」公園の入り口の柵に腰を下ろしかけて止まる。言われたことを上手く呑み込めない
    六道 玉緒: 「……なるほどな、それは確かに遅れてこようとするわけもない話だ」
    浜木綿 澪: 「……どういうことです?」素早く立ち上がる。座っている場合ではない。
    ”アムネシス”: 「…………」
    浜木綿 澪: 「パイパーさん……あなたとの面談をくぐり抜けた者がいると?」
    ”リスキーボンボン”: 「ど、どゆこと?」
    ”パイパー”: 「……居るのなら、どうか名乗り出てほしい」
    六道 玉緒: 「“虚ろなる者”は候補から除外しておけ、UGNでやっていける欲望じゃない」
    六道 玉緒: 「それで選択肢が一つ減る」
    ”パイパー”: 「『自分は違う』って言わないんだな、逆にお前らしい」
    六道 玉緒: 「ボクは殺されないならなんでもいい、つまり馬鹿はやらない」
    六道 玉緒: 「信じるも信じないも好きにしろ」
    白井恵: 「……ありがとうございます、六道さん」
    白井恵: 六道のオーラは揺らいでいない。凪のない海のように穏やかだ
    白井恵: いつも通りであることを恵は『見た』
    浜木綿 澪: この状況下でこの冷静さ……! と、玉緒に感嘆すると同時に危険視していたのが正解であったことを確信する。
    ”リスキーボンボン”: 「あ、あ、あたたあた、あたしは違うよー☆」
    ”リスキーボンボン”: 突然のことに動揺しすぎている
    六道 玉緒: 「そうだろうな、隠し事が出来る部類じゃない」
    白井恵: 「……そうですね。リスキーボンボンさんは違うと思います」
    白井恵: リスキーボンボンのオーラは揺らいでいるが、この状況では仕方のないこと。
    ”アムネシス”: 「…………」何も言わずにいる
    白井恵: 六道のように揺らがない方が珍しい。そういう風に恵は『見た』
    浜木綿 澪: 「そうなると……新入りのわたしか、感情の向きどころが不安定なアムネシスさんか……もしくは……」
    ”パイパー”: 「……もしくは?」
    浜木綿 澪: 「FHよりもUGNに未来を見た玉緒くんか……他でもないパイパーさんが〝信頼できない語り手〟か」
    六道 玉緒: 「……未来を見る、ね」
    六道 玉緒: 「あんたにはボクがそんなに可愛げがあるように見えてたのか」
    浜木綿 澪: 「死ななかったら問題がない……というのは、あらゆる可能性を内包しているってだけよ」
    六道 玉緒: 「夢も、希望も、期待も、何も望んでない」
    六道 玉緒: 「UGNに鞍替えしたらこの状況になることくらいわかるだろう」
    六道 玉緒: 「そんな無駄なことをする気が知れない」
    ”パイパー”: 「名乗り出てはくれなかったか……なあ」
    ”パイパー”: 「”カスケード”……いや、”霧露乾坤網”っていうんだよな……」
    ”パイパー”: 手にしたスマホには、”パイパー”の部屋を探る”カスケード”の姿が映し出されている
    白井恵: 「……そうなんですか、カスケードさん?」長い沈黙の後に恵は訊ねた
    白井恵: 違う、と言って欲しかった
    白井恵: パイパーのもっているものが何かの間違いだと、言って欲しかった
    ”パイパー”: 「ウチが請け負った任務の情婦が、UGNに漏れ出ていた」
    浜木綿 澪: 「…………」長い沈黙。
    ”パイパー”: 「任務に行ったっきり、帰ってこないチームもいくつかある」
    ”パイパー”: 「もしも、と思って撮らせてみたら……俺も信じたくはないけどな……」
    白井恵: 自分の目で見ている景色が、間違いだと信じたかった
    白井恵: パイパーのオーラは深い、悲しみと絶望の色をしていた
    白井恵: 前のセルでも見たことのある色だった。間違えようがない。裏切者ではなく、裏切られた者の出す色だった
    白井恵: アムネシスのオーラは、微妙な色をしていた
    白井恵: 金魚鉢に満ちた水に、一滴の墨汁を垂らしたような……前のセルの先輩なら。何かの知見をそこに見出せたのかもしれない
    白井恵: ────カスケードのオーラは、
    白井恵: 「カスケードさん、違うと、言ってください」
    白井恵: ────あまりにも、雄弁な。”裏切者”の色をしていた
    白井恵: 「私の見ているものが、間違いであると。言ってください」
    六道 玉緒: 一切、感情が動くことはなく、そのやりとりを静かに見ている
    浜木綿 澪: 恵の願いすら裏切り、無言で腕を水へと変化させた。
    浜木綿 澪: そしてベンチに座るパイパーに接近し、その喉元に向けて手刀を繰り出す!
    浜木綿 澪: この距離ならば……!
    GM: その間に、巨体が割って入る
    GM: レネゲイドを帯びた大木が、流体の体であろうとも叩きつけ、吹き飛ばす!
    ”パイパー”: 「ありがとよ……アイアン」
    浜木綿 澪: 「あ゛ぅっ!!」地面を滑るように何度も転がり、ショックから水への変化が解けてしまった。
    ”アイアントゥール”: 「………”パイパー”……守る……」
    六道 玉緒: 「“パイパー”……指示をよこせ、必要ならボクが始末する」
    白井恵: 「カスケードさん……!」
    ”アイアントゥール”: 覚醒によって4メートルにまで体が急成長してしまった怪力のオーヴァード
    ”アイアントゥール”: キミたちとはまた違うチームのメンバーだ
    浜木綿 澪: 「ま、だまだぁっ!!」ならばと、自分に甘い……自分の知る彼と同一人物である可能性があるアムネシスに飛びかかる。人質に出来れば御の字だが……!
    ”パイパー”: 「こうなることは分かってた、他のやつらも呼んであるんだよ」
    六道 玉緒: 「“アムネシス”、好きに選べ。ボクはあんたに忠告はしておいた」
    ”アムネシス”: 「……!」その場を動かない
    GM: だが、浜木綿澪の体は、あさっての方向に着地した
    クロック・クロウ: 「……すこし、軌道をいじらせていただきました」
    クロック・クロウ: 「これ以上のおいたは見過ごせませんからね……」
    浜木綿 澪: 「こ、こんな……っ」先程の一撃による恐ろしい痛みが続いているせいで、水に変化するために必要な集中力が散らされてしまっている。
    浜木綿 澪: 端的に言うと、窮地だ。
    ”パイパー”: 「やるってんなら、やってくれ……”たまゆら”」
    ”パイパー”: 「もうとっくに包囲してある、逃げ場なんざ無い」
    ”パイパー”: 「家族にとって……”裏切り”だけはあっちゃいけねえんだ!」
    六道 玉緒: 「……ああ、あんたがそう在れというのなら」そこに意志は必要がない、そういうものだ
    浜木綿 澪: 「だったらどうするの!? 殺す!? それともまたわたしを暗示にかけて、洗脳して、今度こそ実戦投入させる!?」苦し紛れにパイパーへと叫ぶ。
    白井恵: 「……カスケードさん」動けない。裏切りは明らかだ。それでも、信じたくない気持ちが……勝ってしまった
    六道 玉緒: 「……あんたは、ボクの手札を見たことがなかったな」タン、と軽い足音とともに跳ねるように跳躍
    ”リスキーボンボン”: 「………」腰が抜けたまま、立ち上がることすらできない
    六道 玉緒: 自分のブーツに仕込んであるアイスピックに似た形状のブレードを手にして
    浜木綿 澪: 「しま……っ」
    六道 玉緒: その首に突き立てようとした
    浜木綿 澪: 間に合わない。
    GM: 六道玉緒の振るった凶刃の先端は、確かに肉体を捕え、突き刺さった
    ”アムネシス”: 「…………っ」裏切者を庇った、”アムネシス”の腕に
    ”アムネシス”: そしてそのブーツが、黒い霧に包まれ、先端から次第に消滅していく
    六道 玉緒: 「そうか……、両方揃って、だな」
    浜木綿 澪: 「あ……あ、え……?」現状を理解出来ず、呆然としている。
    ”アムネシス”: 「…………まだ、死んでもらうわけにはいかないんだ」
    ”アムネシス”: 無傷の左腕で浜木綿の手を取り、走り出す
    ”アムネシス”: 「……逃げよう!」
    浜木綿 澪: 「……ええ!」
    白井恵: 「アムネシスさん、まで……」ぼう然と、2人が逃げるのを見ている
    六道 玉緒: 自身の攻撃が防がれたことに対する驚愕はなく、ただ無感動に、始末する対象が増えた事実を受け入れる
    浜木綿 澪: もはや、活路はたった一つ。迷いなくアムネシスの言葉に従い、共に走り去っていく。
    ”パイパー”: 「お前まで……裏切んのかよ……”アムネシス”!」
    ”アムネシス”: 「裏切りじゃあない」
    ”アムネシス”: 「僕は……思い出したんだ!」
    ”アムネシス”: 「逃げて、生き抜こう……澪さん!」
    六道 玉緒: 「“パイパー”、……あいつらを追うか?」ブーツが消滅しても、行動に支障はない
    ”パイパー”: 「当たり前だ……絶対に逃がすわけにはいかねえ」
    ”パイパー”: 「この場所がばれたら……俺たちは終わりなんだぞ!」
    六道 玉緒: 「…ああ、わかった」情はいつか牙を?く、それが今日であっただけのこと
    六道 玉緒: 誰であっても、問題なく始末できる…動くものなどもう捨てたのだ
    白井恵: アムネシスのオーラは、暴れている。台風のように、嵐の海のように
    白井恵: 複雑な色が混ざり合い、混然と混沌として。『見る』のに支障が出るほどに
    白井恵: 「……っ!」思わず目を閉じる
    ”アイアントゥール”: 「逃げるの……だめ……」巨木をふりかざすも
    ”アムネシス”: 《瞬間退場Ⅱ》浜木綿澪と自身をシーンから退場させます
    ”アムネシス”: 巨木すらも消滅させ、退路を進む
    六道 玉緒: (触れたものを散滅させる腕……、エフェクトで作ったものはさらに簡単に消されるか…)
    白井恵: 「2人とも、いなくなっちゃいました、ね……」目を開けたときには既に、2人とも逃げおおせた後だった
    GM: 白井恵の手から離れたランチボックスは地に落ち、
    GM: その中身が崩れて零れ落ちてしまっていた
    GM: まるで、今のキミたちのように

    GM: シーンカット ロイスの取得、変更のみが可能です
    浜木綿 澪: ロイス内容変更
    白井 恵 罪悪感/〇敵
    六道 玉緒 罪悪感/〇敵

    浜木綿 澪: 以上です。
    白井恵: ……カスケード→霧露乾坤網に変更。タイタスに。昇華はまだしません

    六道 玉緒: ロイス 霧露乾坤網 隔意/敵○ アムネシス 隔意/敵○ で取得します

    ミドル6『エスケープ・ウェイ』


    GM: シーンプレイヤーはPC1のみ
    GM: 登場侵蝕どうぞ
    浜木綿 澪: 72+1D10 (72+1D10) > 72+9[9] > 81
    system: [ 浜木綿 澪 ] 侵蝕率 : 72 → 81
    GM:  
    GM: 浜木綿澪、キミは、逃げている
    GM: 通信手段は、無い
    GM: 追手を振り切り、UGN支部に辿り着くか
    GM: 追手を……倒すか
    GM: 2つに1つだ

    GM: そしてキミは、無人のホテルにいる
    GM: 廃業したようだが、どうやら電気や水道、ガスは使える
    GM: 束の間の、身を休める時間だ
    浜木綿 澪: 何度も転びそうになりながら、無様ではあるがどうにか休息出来る場所に辿り着けたのは幸いだった。
    浜木綿 澪: 潜入工作などを得手としている自分が、なんたるザマか。
    浜木綿 澪: だが、それでも……少しの時間だけでも座って話が出来るならば、きっと取り返せるはず。
    浜木綿 澪: 色々な出来事が重なりすぎて、おかしくなっている自分を……どうにか落ち着かせねば。
    浜木綿 澪: 様々な考えが、順序もバラバラに宿っていく。未だに混乱は解けていないようだ。
    浜木綿 澪: 「……アムネシス?」ベッドに座り、試しにと名を呼んでみる。彼は本当に、あの〝柳一くん〟なのか。それとも、自分を謀ってここで始末するつもりなのか。
    浜木綿 澪: 後者ならば、もはや逃げ場はなし。行き着く先は死のみである。
    ”アムネシス”: 「……ああ」
    浜木綿 澪: 「……シャワー、浴びてくる。汗とか泥とか、落とさなきゃ……」
    浜木綿 澪: これで殺されるなら、もう諦めるだけだ。ベッドから立ち上がり、バスルームに向かう。
    ”アムネシス”: 「それがいい、きっと……混乱していると思う」
    ”アムネシス”: 「それは僕も同じだ」
    浜木綿 澪: 「……ええ」脱衣所で服を脱ぎ、サイズが大きいが故にあまり可愛らしくない下着に手をかける。
    浜木綿 澪: …………相手からの、攻撃の予兆がない。
    浜木綿 澪: 信用しても、いいのかもしれない。
    浜木綿 澪: 豊満な身体を守る薄い布を脱ぎ、文字通りの丸裸になる。
    浜木綿 澪: 少し熱めのシャワーを身体に当てながら、床に座り込み……「聞こえる?」と訊ねてみる。
    ”アムネシス”: 「うん……扉、薄いね」
    浜木綿 澪: 「その喋り方……」もはや、あのFHセルにいた頃とは全く違う。
    浜木綿 澪: 「柳一くん、で、いいの……?」
    ”アムネシス”: 「そうだ、僕は……」
    千ヶ嵐柳一: 「千ヶ嵐柳一、です」
    浜木綿 澪: 「…………わたしの名前、覚えてる? 呼んで。呼んでほしい……」しっかりと相手の状態を見極めるために。そして何よりも自分のために。
    千ヶ嵐柳一: 「澪さん」
    浜木綿 澪: 「…………!」カスケード、ではない。浜木綿澪のことを、彼は知っている。
    浜木綿 澪: 「…………うん、うん……っ」強ばっていた表情が緩み、笑顔が蘇る。あまりの喜ばしさに、返答もエージェントらしくない……端的に言えば幼さを宿している。
    浜木綿 澪: 今、この瞬間だけは……UGNやFHのことを何も知らない頃に戻っていた。
    千ヶ嵐柳一: 「聞いてもらえないかな、僕が……どうしてこうなっているかを」
    浜木綿 澪: 「うん……お願い。わたしも、ずっと気になってた……!」
    浜木綿 澪: 「聞くわ、全部。全部聞く。教えて、あなたのこと。教えて、今までのこと……っ」
    千ヶ嵐柳一: 「澪さんがいなくなってから……僕はひとりで、澪さんのことを探してた」
    千ヶ嵐柳一: 「警察も捜査がどうなっているか、全然教えてくれなかったし……今にして思えば、UGNに担当が回されたからだと思うけど」
    浜木綿 澪: 「そうよね……でも、それでどうやって?」
    千ヶ嵐柳一: 「それはもう、授業とか全部すっぽかして、ひたすら聞き込みをして、手がかりを探し回って……」
    千ヶ嵐柳一: 「そして、もちろん偶然だったけど、澪さんを攫ったやつを見つけることができたんだ」「3か月くらいかかったかな」
    浜木綿 澪: 「そんな危ないこと……」嬉しいけれども、しかし複雑だ。申し訳なさという言葉だけでは表現しきれないものもある。
    千ヶ嵐柳一: 「それは……誰だったと思う?」
    浜木綿 澪: 「…………」少し間を置いて「〝パイパー〟?」と口にしてみる。
    千ヶ嵐柳一: 「そうだ、あいつが……澪さんを攫った張本人だったんだ」
    千ヶ嵐柳一: 「僕はやつが一人になったタイミングで、奇襲をかけた」「澪さんの居場所を聞き出すために……」
    浜木綿 澪: 「それで……」嫌な想像が頭を駆け巡る。
    千ヶ嵐柳一: 「もちろんあいつはオーヴァード、返り討ちにあったけど」
    千ヶ嵐柳一: 「倒れて意識が消える直前、僕は覚醒したんだ」
    千ヶ嵐柳一: 「……実はあいつの右足は、義足なんだ」「僕がその時、”消滅”させたんだと思う」
    浜木綿 澪: 「……あなたも、やっぱり……同じような力を手に入れたのね」
    浜木綿 澪: 「……わたしは、非人道的な実験で。あなたは窮地に陥って……いや、でも……」
    浜木綿 澪: 「…………」震える声で「……もっと怖いこと、されなかった?」と問いかける。もしも柳一が、自分のように恐ろしい施術をされていたら……!
    千ヶ嵐柳一: 「恐ろしいといえば……そうかもしれない」「”パイパー”にやられて目を覚ました時、僕は記憶喪失になった……」
    千ヶ嵐柳一: 「自分が誰で、どこで生まれてどうしてここにいるのか分からない僕に、あいつは……」
    千ヶ嵐柳一: 「『行くとこがないなら、俺と一緒に来ないか?』と……言ってのけたんだ」
    千ヶ嵐柳一: 「僕はその言葉に救われた気になっていたが、今にしてみれば、おぞましいとすら感じる」
    千ヶ嵐柳一: 「あいつはその話術を巧みに使って、人の信用を勝ち取り」
    千ヶ嵐柳一: 「その裏では計算高く利用する……そういう男だったんだ」
    浜木綿 澪: 「……酷い質問を、していい?」ぎゅうっと、拳を作る。
    千ヶ嵐柳一: 「いいよ、何だって」
    浜木綿 澪: 「FHの任務を、遂行したことはある?」四年も経過しているのだ。間違いなく答えはYESだろうが……。
    浜木綿 澪: 「誰かの居場所を、命を、奪ったことは……?」
    千ヶ嵐柳一: 「…………」
    千ヶ嵐柳一: 「そうだ、この手で……僕は……」
    千ヶ嵐柳一: 「命を奪ったことだって……ある」扉越しに、震える声で
    浜木綿 澪: 静かに、立ち上がる。
    浜木綿 澪: 「うん、分かった……大丈夫」風呂場の扉へと正面から身体を預ける。さながら、扉越しに彼を抱きしめるように。
    浜木綿 澪: 「大丈夫、大丈夫だから……わたしも、暗示や洗脳で駒にされて……そんなことをさせられるところだったもの」
    浜木綿 澪: 「運が良かっただけ。奇跡が起こらなければ、わたしも間違いなく手を汚してた」
    浜木綿 澪: 「だから、だから……二人で、背負いましょう? 過去は変えられない。でも、二度目の奇跡が起きて再会出来たんだから……」
    千ヶ嵐柳一: 「澪、さん………」
    浜木綿 澪: 「わたしには、あなたのつらさを背負えるスペースがある。だから……ね?」
    千ヶ嵐柳一: 「本当に、あなたは……優しすぎる……」
    浜木綿 澪: 「あの子達に……一緒にご飯を食べた相手に、これから酷いことをすることになるけど……」
    浜木綿 澪: 「受け入れたのはわたしだから。だから、わたしが背負う」
    浜木綿 澪: 「だから、一緒に……一緒に……」
    浜木綿 澪: 「あ、ああ……やっと……一緒に、話せた……柳一くんと、話せた……っ」突如として、涙がぼろぼろと溢れ出る。
    浜木綿 澪: 「もう、こんなこと、ないって思ってた……っ! 恵ちゃんみたいに、もう、過去になっちゃったんだって……!」
    浜木綿 澪: 「あ、あぁ……っ! うああぁぁあぁぁ……!」激しい嬉し泣きの末……身体が弛緩し、ずるずると床に腰掛ける。
    浜木綿 澪: 「ごめんね、恵ちゃん……わたしばっかり……わたしばっかり……」そして、一気に罪の意識が膨れあがる。色々なことがありすぎた。
    浜木綿 澪: 情緒不安定になってしまっているのは自覚している。けれど、どうにもならなかった。
    浜木綿 澪: ひっく、ひっく……と、何度もしゃくり上げる。
    千ヶ嵐柳一: 「…………」今の自分にできることは、ただ傍でその言葉を聞くことだけだ
    千ヶ嵐柳一: 長い沈黙の後で
    千ヶ嵐柳一: 「澪さん、そうだとしても……僕は、澪さんに生きて欲しい」
    千ヶ嵐柳一: 「あの時のように、とはいかないだろうけど、それでも」
    千ヶ嵐柳一: 「一緒に逃げて……生き延びなきゃいけない」
    千ヶ嵐柳一: 「死んだら……償うこともできない」
    浜木綿 澪: 「…………柳一くん、りゅういちくん……」扉の向こうに彼がいることを何度も再確認するように、名を呼んで、
    浜木綿 澪: 「たすけて……っ」
    浜木綿 澪: 「わたしが、あなたをいっぱいいっぱい助けるから……だから……」
    浜木綿 澪: 「たすけてください…………っ!」
    浜木綿 澪: わがままを、言った。
    浜木綿 澪: こちらの方が、お姉さんなのに。
    千ヶ嵐柳一: 「澪さん……みおさん」
    千ヶ嵐柳一: 「あなたには、何度も助けられてきた」「大学の時だって、セルでだって」
    千ヶ嵐柳一: 「そのお返し……させてください」

    GM: シーンカット
    GM: ロイスの取得と、購入判定が可能です
    浜木綿 澪: この状況下で購入が出来るとはね。
    GM: 意外と物が残ってるホテルだった
    浜木綿 澪: ロイス内容変更
    千ヶ嵐 柳一 〇共に行く/執着

    浜木綿 澪: 購入は、アームドスーツに挑戦してみようかな。
    浜木綿 澪: 4dx+1>=15 (4DX10+1>=15) > 9[2,2,7,9]+1 > 10 > 失敗
    浜木綿 澪: 財産点でも足りないので失敗! 以上です!

    ミドル7『ハントダウン・ウェイ』


    GM: シーンプレイヤーはPC2、3のみ
    白井恵: 83+1d10 (83+1D10) > 83+6[6] > 89
    六道 玉緒: 81+1d10 (81+1D10) > 81+1[1] > 82
    system: [ 白井恵 ] 侵蝕率 : 83 → 89
    system: [ 六道 玉緒 ] 侵蝕 : 81 → 82

    GM: キミたちはセルの裏切者を追っている
    GM: 元からUGNの人間だったのだ、正確には裏切りでは無いのかもしれない
    GM: それでも、キミたちにとっては───

    クロック・クロウ: 『こちら”クロック・クロウ”』
    クロック・クロウ: 『……市街地に逃げ込まれた上に、見逃してしまいました』
    クロック・クロウ: 『周辺にUGN支部はありませんが……とにかく、捜索を続けます』
    ”パイパー”: 『構わねえ、今日は”あれ”を持ってきてる』
    ”パイパー”: 『あいつらよりも、他のUGNの人間が来ないかを見張っておいてくれ』
    ”パイパー”: 通信を切る
    ”パイパー”: キミたちを乗せた中古のワゴン車の中、溜息をつく
    ”パイパー”: 「……なあ、どう思う」
    六道 玉緒: 「何をだ」
    白井恵: 「…………」恵は目を閉じている。寝ているはずはないが……答えるつもりはなさそうだ
    ”パイパー”: 「言わなきゃ、分かんないか?あの裏切者(ダブルクロス)たちのことだよ」
    六道 玉緒: 「言わずともわかれ、というのは傲慢だろう」
    ”パイパー”: 「いざ殺す、って時に気の迷いとかあったらいけないからな」
    ”パイパー”: 「聞いておきたいんだ、あいつらと一緒にいたお前らの口からな」
    六道 玉緒: 「あいつらに関して、……ボクからあんたが望むような意見が出ると思うのか」
    六道 玉緒: 「殺すことになっても迷うわけがないだろ」
    六道 玉緒: 「殺しにかかってくるなら必ず殺す、逃がしたら厄介だから捕えたら殺す、………それ以外の意見はボクにはない」
    白井恵: 「………………」恵は一つ、二つ、三つ。深呼吸を重ねる。
    白井恵: 燃え上がる家、光のない瞳の夫の首。
    白井恵: 作務衣の老人、ヘルメットを被った男。
    白井恵: 「………………」
    白井恵: 指輪も、夫の骨も。何も残らなかった。全て燃やされたのだ。
    白井恵: 取り戻すべき日々を。倒すべき怨敵を。
    白井恵: 「…………敵、であるなら」
    白井恵: 思い返す。脳裏に焼き付いている光景を、再び焼き込む。
    白井恵: 「敵として、立ち塞がるなら。退けます」
    白井恵: 順番は、間違えない。
    白井恵: 「私にも、譲れないものがあるので」
    白井恵: 一番上が夫の命……二番目に、あの食卓の光景があったとしても。
    白井恵: 「それだけは……間違えません」
    白井恵: 少しだけ、震えた声で。恵はそう告げた
    ”リスキーボンボン”: 「に、逃げられたら……UGNにあの場所がバレちゃったら」
    ”リスキーボンボン”: 「……もう私たちの居場所、無くなっちゃうんだもんね……」
    六道 玉緒: 「拠点を捨てることもままある世界だろ」感慨深さもなく
    ”リスキーボンボン”: 膝の上に置いた手は、大きく震えている
    六道 玉緒: 「動けなくなるなら出てくるな、足手纏いは邪魔だ」
    ”リスキーボンボン”: 「で、でもぉ……」
    白井恵: 「……大丈夫です、パイパーさんにも隠し家の一つや二つはあるでしょう」リスキーボンボンの震える手に自分の手を重ねる
    ”パイパー”: 「でもあんないい場所はもう使えねえ……」
    六道 玉緒: 「だから……殺すか、殺されるか、だ。それ以外に選択肢を考えてると足をすくわれる」
    白井恵: 「カスケードさ……いえ。霧露乾坤網とアムネシスと一緒に食卓を囲むことは、もう、できないでしょうけど」
    ”リスキーボンボン”: 「うん………」こくこく、と頷く
    白井恵: 「まだ、私たちは生きています。生きていけます」
    白井恵: 「お家は、また新しく作りましょう」
    白井恵: 「だから、リスキーボンボンさんも死なないでくださいね?」
    白井恵: そうして、いびつな笑顔を恵はリスキーボンボンに向けた
    ”リスキーボンボン”: 「あ、は、は………」
    六道 玉緒: 「…………あんたたちどっちも不細工だな」無理やり笑った顔を見て
    六道 玉緒: 「笑えないならせめて怒るか泣くかにしろ、不細工な顔を眺めるよりはマシだ」
    白井恵: 「……いえ。泣くのは後です。怒っているのはそうですけどね?」
    ”リスキーボンボン”: 「……………」いつもと違って、何も言い返さない
    白井恵: 「どうして、カスケードさ……霧露乾坤網は、わざわざここに来たのか」
    白井恵: 「私たちの日常を壊しにきたのか、というのは怒っています」
    白井恵: 「……でも、少しだけです」
    白井恵: 「パイパーさんが見落とすくらい、向こうが上手だったのでしょう」
    六道 玉緒: 静かにその顔を見ながら話を聞いている
    白井恵: 「それは仕方のないことです」
    白井恵: 「UGNだからFHを倒しに来るのだろう。それもまた、仕方のないことです……悲しいですけどね」
    白井恵: 「……怒っているのは、日常を壊したことです」
    白井恵: 「壊すつもりだったなら、どうして、どうして。あれだけ仲良くしようとしたんでしょうね……」
    六道 玉緒: 「日常の盾が守っているのはボクらの日常じゃないからだろ」
    六道 玉緒: 「守られるべき日常が別にある、それだけの話だ」
    六道 玉緒: 「もうそんなことに対して怒りを覚えることもないけどな」
    白井恵: 「……六道さんは、強いですね」恵は目を閉じて答える。雫が頬を伝う
    六道 玉緒: 「…………強くならないと殺されるのがボクの日常になったんだ」
    白井恵: 「……お聞きしても?」恵は目じりをぬぐい、続きを促す
    六道 玉緒: 「…特に珍しくもない、αトランスの散布計画に巻き込まれて義理の両親が目の前でジャームに殺されて」
    六道 玉緒: 「そのジャームを殺したところを見られて、兵器になるように鍛えられた、それだけだ」
    白井恵: 「……そうだったんですね。お話してくださり、ありがとうございます」恵は六道に、少しだけ親近感を覚えた
    白井恵: 天涯孤独。頼れるものは先立っていなくなった。身勝手な重ね方とは知っているが……そう思わずにはいられなかった
    白井恵: (六道さんにも、何かしてあげられると良いのですが……今じゃないですね。この事件を解決できたら、何かプレゼントでも渡しましょう)
    ”パイパー”: 「逃げ出したいやつは、いないみたいだな」
    ”パイパー”: 「これ、持っとけ」
    ”パイパー”: ネックレスのような物を、キミたちに一人ずつ渡す
    六道 玉緒: 「…………これは?」用途が不透明なものを身に着けたくはない
    ”パイパー”: 「お守り……みたいなもんだ」
    ”パイパー”: 「あいつらが強いのは、お前らがよく分かってるはずだ」
    六道 玉緒: 「用途を言え、はっきりと」
    ”パイパー”: 「お前らを失いたくない……願掛けだよ、願掛け」
    六道 玉緒: 「…………言わない、もしくは言いたくない、それが答えか?」
    ”パイパー”: 「ちょ、答えただろ!?」
    六道 玉緒: 「用途が不透明すぎる、正直受け取りたくはない」
    ”パイパー”: 「素直じゃねえな、ほら」玉緒の首にかけ、服の中に入れ込む
    白井恵: 「……ありがとうございます」恵は素直に受け取って丁寧に畳んで胸ポケットへと入れた
    ”パイパー”: 「これで動く邪魔にもならないだろ?わざわざ外す方がめんどくさいぜ?」
    六道 玉緒: 「…………これでボクに害が及ぶならあんたも敵だ、それは理解してるんだな?」勝手にかけられたネックレスを見下ろしながら
    ”パイパー”: 「大丈夫だって……ん?」端末が振動する
    ”パイパー”: 「”来た”……行くぞ、みんな」
    ”パイパー”: エンジンを入れる
    白井恵: 「…………」恵は目を閉じる
    六道 玉緒: 「(…………話せない札が何枚あるんだかな)」ネックレスは、仕方がないので取らないが
    白井恵: 恵は神はいないと知っている。いたら夫は死んでいない。
    白井恵: それでも、それでも。
    白井恵: (……お願いです。私から、私たちから。これ以上、何も奪わないで下さい)
    白井恵: 何かに、願わずにはいられなかった。
    六道 玉緒:  
    白井恵: ロイスはそのまま。購入は基本ルルブ2よりスニーキングスーツ、目標値10
    六道 玉緒: ロイスはパイパーのN感情を猜疑心に変更
    白井恵: 4DX+1>=10 スニーキングスーツ (4DX10+1>=10) > 9[3,4,5,9]+1 > 10 > 成功
    白井恵: 購入成功、装備します
    六道 玉緒: 購入どうするかな……
    白井恵: 以上で終わりです
    六道 玉緒: 強化素材でも狙うか
    六道 玉緒: 3dx>=15 (3DX10>=15) > 10[2,7,10]+8[8] > 18 > 成功
    六道 玉緒: まさかの
    六道 玉緒: イノセントブレードに使用して攻撃力+1します
    六道 玉緒: 以上で

    クライマックス 『ミッシング・ウェイ』


    GM: 果たして、彼らはどこに行きつくのだろうか───
    GM: シーンプレイヤーはPC全員
    GM: 登場侵蝕どうぞ
    六道 玉緒: 82+1d10 (82+1D10) > 82+9[9] > 91
    浜木綿 澪: 了解です。
    浜木綿 澪: 81+1D10 (81+1D10) > 81+1[1] > 82
    system: [ 六道 玉緒 ] 侵蝕 : 82 → 91
    白井恵: 89+1d10 (89+1D10) > 89+1[1] > 90
    system: [ 浜木綿 澪 ] 侵蝕率 : 81 → 82
    system: [ 白井恵 ] 侵蝕率 : 89 → 90

    GM: 女と男は、走っている 帰る場所を求めて
    千ヶ嵐柳一: 「はぁ……はぁ……!澪さん、大丈夫?」足を止め、息をつく
    浜木綿 澪: 「なんとか……ええ、でも……」こちらも、ぜぇぜぇと息を繰り返す。
    浜木綿 澪: 肩も胸も激しく上下する。こんなにも焦って逃げるべきではないのだろうが……しかし、
    浜木綿 澪: 「クロック・クロウのこともあるし……早くUGNに合流しないと、きっと今にも包囲される……っ」
    浜木綿 澪: リスキーボンボンのこともある。
    浜木綿 澪: あのアイアンなんたらも強敵だ。あまりにも時間が足りない。
    千ヶ嵐柳一: 「一旦、巻けたはずだけど……相手もオーヴァードだ、どこから来るか分からない」
    千ヶ嵐柳一: 「できるなら、戦いたくは……ないからね」
    浜木綿 澪: 「……わたしもよ」
    GM: そしてキミたちは、町はずれにある廃工場まで来ていた
    千ヶ嵐柳一: 「ここなら、身を隠しつつ少し休めるかも……」
    浜木綿 澪: 「……相手も、それを読んでいるかもしれない。休むとしても、本当に〝少し〟ね」
    浜木綿 澪: 「膝枕はしてあげられなさそうね、残念」冗談めかして、疲労を誤魔化すようにどうにか微笑する。
    千ヶ嵐柳一: 「………!」驚いている
    浜木綿 澪: 「……覚えててくれてるのね、あの日のこと」
    浜木綿 澪: 「……よかった」何も知るべきではなかった女が、何も知らずにいられたあの頃の思い出。
    浜木綿 澪: それを共有出来ていることが、本当に嬉しい。嘘偽りなく、彼の記憶は戻ってくれているのだ……。
    千ヶ嵐柳一: 「そのことも……だけど」
    千ヶ嵐柳一: 「何か聞こえない?」
    浜木綿 澪: 「……!」
    GM: 耳を澄ませると、工場の奥から、メロディが聞こえてくる
    GM: 首を振り、同じ音を奏で続ける人形だ
    浜木綿 澪: 「……放置と破壊、どっちが正解だと思う?」呼吸を整えながら、腕を水に変化させる。
    : ポポーポポポポ♪ポポーポポポポ♪
    千ヶ嵐柳一: 「ま……まずい!」
    千ヶ嵐柳一: 人形を破壊する
    千ヶ嵐柳一: 「これは……見覚えがある」
    浜木綿 澪: 「手短に!」
    千ヶ嵐柳一: 「狙った人間を……”呼びこむ”EXレネゲイドだ……」
    千ヶ嵐柳一: 「音は関係ない、対象を無意識にこの人形の場所まで呼び込む……」
    浜木綿 澪: 「なるほど! 既にわたし達は……糸をつけられた人形だったってわけ!」
    ”パイパー”: 拍手が響き渡る
    ”パイパー”: 「そういうことだ……お前らは、逃げているつもりが、俺の手の中に自ら飛び込んできたってわけだ」
    ”パイパー”: 「この実験場にな……」
    浜木綿 澪: 「実験、場……?」思わず、オウム返しをしてしまう。
    六道 玉緒: 「…………わざわざ目立つ登場をする必要はなかっただろ」呆れたように出入口になる扉の前に
    白井恵: 「……霧露乾坤網、さん。アムネシス、さん。投降してくださると助かります」
    白井恵: ゆらり、と六道の隣から湧き出る
    六道 玉緒: 「…お優しい“虚ろなる者”はこう言ってるが?」隣に目を一瞬むけながら
    浜木綿 澪: 「駄目よ。出来ない」投降など、許されるはずがない。
    浜木綿 澪: 「わたしは……霧露乾坤網は……」
    浜木綿 澪: 「…………いいえ」
    浜木綿 澪: 「わたしは一人の先輩として……他でもない〝浜木綿 澪〟として、この人を助けたいから!」
    浜木綿 澪: 「だから、出来ない。六道玉緒くん、白井恵ちゃん。あなたの言葉に、浜木綿澪は従えない」
    六道 玉緒: 「ボクは別にあんたたちを殺すことに躊躇いも戸惑いもない、従いたくないならそれでいい」
    六道 玉緒: 「あんたたちはボクの敵だ、だから殺す」
    白井恵: 「……霧露乾坤網さん。一つだけ、聞かせてください」
    白井恵: 「ここ数日。セルで皆と暮らして。ご飯を食べて。あなたは何を思っていましたか?」恵は閉じていた目を、開く。
    白井恵: <七色の直感>。感情の揺らぎを見る共感覚
    浜木綿 澪: 「いいセルだと思ったし、いい子達に囲まれたと思っていたわ」嘘は言っていない。
    浜木綿 澪: 「他のセルよりもとっても暖かい。他のFHエージェントやFHチルドレンよりもあなた達二人はとっても素敵で……とても、人間よ」
    浜木綿 澪: 「この瞬間に至るまで、何度か質問をされたけど」
    浜木綿 澪: 「そこに嘘はないわ」
    白井恵: 「……そうですね。答えてくださって、ありがとうございます」嘘は言っていない。それを恵は『見た』。
    白井恵: 「改めて、分かりました」……ただ、カスケードを見ても、恵の中にある食卓の光景と彼女を結びつける繋がりが途切れていた
    白井恵: あの時間は幸せだった。それに間違いはない
    白井恵: それを目の前にいるカスケードと、霧露乾坤網と、浜木綿澪と。
    白井恵: 結びつけることが、できなくなっていた
    六道 玉緒: 人でありたいと思う気持ちすらも捨ててきた自分を人間だと評する女を無感動に見つめるだけだ、感情が動かされるような時期は過ぎ去って久しい
    白井恵: 「立ち塞がるなら、退けます」絆は、あったはずだった。既に、喪われていた
    白井恵: 「……だから、あなたもあなたの為すことをするといいでしょう。カスケードさん」
    浜木綿 澪: 「澪、って呼んで。それが……あなたの敵の名前よ」
    浜木綿 澪: 「〝わたしを見て〟……恵ちゃん」
    白井恵: 「……それでも、私にとっては、カスケードさんはカスケードさんなんですよ」
    浜木綿 澪: 「…………っ!」
    白井恵: 「私が見ることのできたのはカスケードさんですから。浜木綿澪という人は見ていません……見せてもらえてません」
    六道 玉緒: 「“アムネシス”…………言っておいたな、あんたを殺すいつかは今で、相手はボクだ」
    千ヶ嵐柳一: 「そうなって……しまうのか」
    浜木綿 澪: 「……もしも一緒に来てくれたら、たくさん見せてあげられるけど」自分なりの、投降を勧める言葉。きっと、通じることはないだろうと思いながらも……それを白井恵へと投げかける。
    六道 玉緒: 「殺されたくなかったら殺せ、それがこの世界の日常だ」
    六道 玉緒: 「ボクは、殺されたくないからあんたたちを殺す、そこに情は介在しない」
    浜木綿 澪: 「本当に、強いわね……玉緒くんは」
    白井恵: 「……UGNには行けません。私には、私のやりたいことがあるので」カスケード/霧露乾坤網/浜木綿澪へと静かに答える。彼女の優しい意志を『見た』。それでも、答えは変わらない。順番は、間違えない
    六道 玉緒: 「…………強くなかったら死ぬだけだ、そうだろうUGN」
    六道 玉緒: 「あんたたちの守るべき日常にボクらは入らない」
    六道 玉緒: 「そんなことを期待するほど甘い世界じゃない」
    浜木綿 澪: もはや言葉が見つからない。記憶喪失からの病み上がりである柳一の前に立ち、玉緒と恵を見つめ続ける。
    ”パイパー”: 「ははは……昂ってるじゃないかお前ら」
    ”リスキーボンボン”: 「どうしたの……?”パイパー”さん」
    アイアントゥール: 「はやく、あいつら、つぶさないと……」
    ”パイパー”: 「何、ちょうどいいな、と思ったまでさ」
    ”パイパー”: 「お前らは───何も考えなくていい」その手には、どこからともなく取り出した角笛を、吹き鳴らす
    GM: その音色に反応するようにして、”お守り”が強い光を放つ
    ”パイパー”: ”パイパー”、行き場なき者たちを繋ぐパイプ役だからだ、と自称している
    ”パイパー”: だがその真意は……”笛吹き男”だ
    GM: ”お守り”から放たれるエネルギーは、キミたちのレネゲイドを活性化、暴走させ
    GM: その意識を飲み込んでいく
    六道 玉緒: 「クソが…………!」“パイパー”を敵と認識し、吐き捨てるように嫌悪を露わに
    六道 玉緒: パイパーのロイスを 嫌悪/敵○にしてタイタスにします
    白井恵: 「くっ、パイパーさん……!?」
    浜木綿 澪: 「柳一くん! あれ、分解出来ると思う!?」輝く何かを睨み付けながら問う。
    ”リスキーボンボン”: 「なに、これ……」
    千ヶ嵐柳一: 「わ、分からない……でも、どうにかしないと!」
    浜木綿 澪: 「レネゲイドの濃度が高すぎると厳しいけど……! 男の子達の方はお願いしていい!?」女子組に向かって駆けようと、構える。
    ”パイパー”: 「レネゲイドの出力を効率的に上げるアイテムさ」
    浜木綿 澪: 構えたまま、耳を傾ける。
    ”パイパー”: 「”トラロック”が臨床試験をお望みでね、これも立派な仕事なのさ」
    ”パイパー”: 「俺のセルの存在意義……被検体の調達、さ」
    浜木綿 澪: 「その名前が、この状況下で出てくるとはね……!」
    ”リスキーボンボン”: 「そん……な……」
    浜木綿 澪: 「SNSのアカウントを複数取得するみたいに、パイパー……あなたがトラロックだという推理もしてたけど……」
    浜木綿 澪: 「何が何だか……!」女子達の元へと駆けようと思っていたが、こうなっては迂闊には動けなくなってしまった。
    六道 玉緒: 「…………は、渡された時点で捨てとくべきだったな」視線だけで人を殺せるのならば今だろうな、と茹だる頭で睨みつけながら思う
    ”パイパー”: 「”霧露乾坤網”、成功例であるお前を逃したことを、”トラロック”は悲しんでた」
    ”パイパー”: 「その性能、ちゃんと見せてもらうぜ…?」片手にカメラを構えて
    アイアントゥール: 「オ オ オ ォ ォ ………」
    アイアントゥール: 「アアアアアアアアア!!!!!!!!」
    アイアントゥール: 手にした巨木が振り下ろされる!
    ”パイパー”: 「生きるか死ぬか、お楽しみ」「なに、どうなっても、有効に活用してやる」
    ”パイパー”: 「いい思いさせてやったんだ、恩返し……よろしく頼むぜ?」
    GM: クライマックス戦闘を開始します
    GM: 衝動判定……の前に、まずはエンゲージを
    "パイパー"[15]”アイアントゥール”[3]”リスキーボンボン”[9]
    |
    (5m)
    |
    六道玉緒[6]白井恵[21]
    |
    (5m)
    |
    浜木綿澪[7]

    GM: そしてこのクライマックス戦闘には、特殊な要素がいくつかありますので、説明いたします
    GM: まずは戦闘が終了する条件です
    GM: 戦闘終了条件 
    ①浜木綿澪が4回戦闘不能になる
    ②”パイパー”が戦闘不能になる

    GM: ①か②、どちらかを満たせば、終了となります
    GM: そして衝動判定ですが、意思判定は行わず
    GM: 必ず暴走、そして侵蝕率は+1d10となります
    GM: この暴走は、もちろん通常の暴走と同じ手段で解除できます が……
    GM: この効果で暴走状態のキャラクターは、パイパーに攻撃、および不利になるような行動ができなくなります
    GM: パイパー以外のNPC(リスキーボンボン、アイアントゥール)もこの暴走状態にあります
    GM: NPCは自力で暴走を解除しようとはしませんが、PCのメインプロセス中に、オートアクションで暴走解除判定(難易度10の<交渉>、<意思>による判定)を行うことで解除できます
    GM: 解除できれば、PCたちにとって有利な行動を取ってくれるようになるかもしれません……
    GM: そして最後に、NPCカードです
    GM: NPCカード 千ヶ嵐柳一
    ラウンド毎に1回、攻撃によって受けるダメージを0にする
    NPCカード 千ヶ嵐柳一Ⅱ
    ラウンド毎に1回、攻撃のダメージを+2d10+10

    GM: この2枚のNPCカードは、浜木綿澪さんだけが使うことができます
    GM: これでこの戦闘における特殊要素の説明は以上となります
    六道 玉緒: 了解です
    GM: ちなみに暴走解除判定の射程は、視界となります 離れていてもいいんだぜ
    白井恵: DOWNLOADED(完全に理解した)
    GM: ということで、衝動判定の代わりに、暴走と侵蝕+1d10をどうぞ!
    白井恵: 90+1d10 (90+1D10) > 90+6[6] > 96
    system: [ 白井恵 ] 侵蝕率 : 90 → 96
    六道 玉緒: 91+1d10 (91+1D10) > 91+6[6] > 97
    浜木綿 澪: 82+1D10 (82+1D10) > 82+7[7] > 89
    system: [ 六道 玉緒 ] 侵蝕 : 91 → 97
    system: [ 浜木綿 澪 ] 侵蝕率 : 82 → 89
    アイアントゥール: ボウソウ!
    ”リスキーボンボン”: 暴……走……っ
    浜木綿 澪: そして暴走!
    六道 玉緒: 暴走を受けますがパイパーのタイタスを昇華して暴走を即解除します
    白井恵: 暴走のバッドステータスを受けました
    GM: では第1ラウンド!
    GM: セットアップ、ある方いますか?
    浜木綿 澪: 〝アムネシス〟へのロイスをタイタスへと昇華し、暴走を解除します。
    六道 玉緒: もってません
    白井恵: なしです
    浜木綿 澪: そしてセットアップエフェクトは無し。
    ”パイパー”: NPC側もなし
    GM: イニシアチブ!
    GM: 最速は……21!
    浜木綿 澪: 速い!!
    GM: 最速の未亡人。白井恵さん!
    白井恵: 加速する刻は今はなし、と。
    白井恵: ひとまず、パイパーへのロイスをタイタスにして昇華。暴走を解除します
    白井恵: 改めてメインプロセス。
    白井恵: マイナーで陽炎の衣を宣言、隠密状態に
    system: [ 白井恵 ] 侵蝕率 : 96 → 99
    白井恵: メジャーにオートアクションでNPCの暴走解除判定に挑戦……これ攻撃手番消えます?
    GM: いえ、オートアクションですので、そのままメジャーアクションで攻撃が可能です
    GM: ただし、1メインプロセスごとに1回までです!
    白井恵: つまり1人だけということですね、了解です
    白井恵: ではリスキーボンボンさんを対象に暴走解除判定に挑戦、指定技能は交渉
    GM: 恵ちゃん……
    白井恵: 社会は4DXのスニーキングブーツで隠密時判定ダイス+1個
    白井恵: 5DX>=10 リスキーボンボンちゃん治れー! (5DX10>=10) > 9[1,4,7,7,9] > 9 > 失敗
    白井恵: …財産点使えたりしません?
    GM: お金でどうかできるタイミングじゃない……!できるのは、タイタス昇華による達成値増加くらいですね
    白井恵: オーケーです。では未昇華だったカスケード/霧露乾坤網/浜木綿澪のタイタスを昇華、達成値+1d10
    白井恵: 9+1D10 (9+1D10) > 9+10[10] > 19
    白井恵: で、成功です
    白井恵: これでリスキーボンボンちゃんは仲間にできた!
    白井恵: 改めてメジャーアクション
    白井恵: 見えざる死神+C:エンジェルハイロゥ(+デスストーカー)
    白井恵: で、武器は火炎ビンです
    ”リスキーボンボン”: いっちゃえー!
    GM: 攻撃の対象はどなた!
    白井恵: 12DXはスニーキングスーツで+1DXの射撃は武器補正込みで-1
    対象はパイパーのいるエンゲージです。リスキーボンボンちゃん、がんばってかわしてね

    白井恵: 火炎ビンの追加効果でガード不可です。判定
    白井恵: 13DX7-1 命中判定 (13DX7-1) > 10[1,2,2,3,4,4,5,5,5,7,7,9,9]+10[5,5,5,7]+3[3]-1 > 22
    system: [ 白井恵 ] 侵蝕率 : 99 → 103
    白井恵: 達成値はそのままです。パイパー、アイアントゥール、リスキーボンボンちゃんはドッジ判定をどうぞ
    ”パイパー”: 《領域の盾》使用
    ”パイパー”: ”アイアントゥール”!俺を守ってくれ!
    アイアントゥール: カバー……スル……
    ”リスキーボンボン”: ド、ドッジ!
    ”リスキーボンボン”: (4DX4>=22) > 10[2,3,4,8]+10[7,8]+10[6,8]+10[2,10]+10[5]+3[3] > 53 > 成功
    浜木綿 澪: 成功!?
    六道 玉緒: よくやった
    GM: ミス!
    GM: 4dx10+4>=22 こっちが正しい (4DX10+4>=22) > 9[2,3,8,9]+4 > 13 > 失敗
    六道 玉緒: それはそれとしてよくやったよ
    浜木綿 澪: それはそう。
    GM: ダメージどうぞ!
    白井恵: えぇっと…基礎ダイスが3d10で、トラッパーで+2d10、スティンガーで+1d10、デスストーカー込みで固定値は29
    白井恵: 6d10+29 ダメージ (6D10+29) > 33[3,1,10,10,1,8]+29 > 62
    白井恵: で、アイアントゥールくんは2倍ダメージになるのかな、カバーリングしたから
    GM: そうなります
    ”リスキーボンボン”: 痛いよぉ……虫の息
    白井恵: うーん、躱せると思ったんですが……ごめんなさいね
    白井恵: 手番お終いです
    アイアントゥール: 倒レ、ナイ……!
    白井恵: 言い忘れていました。アイアントゥールくんとリスキーボンボンちゃんは、コンビネーターの効果でこのラウンドは受けるダメージが常に+2d10されます
    白井恵: 後手番の方はアイアントゥールくんに殴るときのダメージ計算の時に+2d10するのをおわすれなきよう。
    ”リスキーボンボン”: あたしも!?
    白井恵: リスキーボンボンちゃん、躱してくれなかったから……ごめんなさいね

    ”パイパー”: 「さあ、暴れろお前ら!」
    ”パイパー”: 奏でる音楽と、”お守り”の力が、キミたちのレネゲイドを暴走させる
    六道 玉緒: 「…………恩を返せとは笑わせる、こんなものを使う今この瞬間まであんたの従順な手駒でいてやっただろう」
    ”パイパー”: 「長いこと役に立ってくれて、俺は嬉しかったぜ」
    六道 玉緒: 首に下げられたネックレスを引きちぎり投げ捨てる
    六道 玉緒: 「そうか、…………ここからはあんたもボクの敵だ。必ず殺す」
    ”パイパー”: 「……!自分で引きちぎりやがった、なんて精神力だ……!」
    浜木綿 澪: 「あれは……!? ねぇ、柳一くん!?」彼もあのネックレスをつけられていないかと心配になる。
    白井恵: 「……パイパーさん、残念です。私はあなたのことは信じて『いました』」
    千ヶ嵐柳一: 「……大丈夫だ、澪さん」
    白井恵: 恵は元々、つけていなかった。渡すときの六道とパイパーの問答。
    千ヶ嵐柳一: 「僕には澪さんがいて、澪さんには……僕がいるよ」
    白井恵: その時に感情の揺らぎを『見た』。
    白井恵: 「カスケードさんよりも先に、パイパーさんを倒さないといけませんね」
    浜木綿 澪: 「……じゃあ、安心ね。もう、ここに〝アムネシス〟はいない! ううん、ここだけじゃない……この世界の、どこにも!」彼の返答が、何よりも心を強くする。笛の音など恐るるに足らず!
    白井恵: 「裏切り者(ダブルクロス)は、あなたです」ポケットに入れていたネックレスを床に捨てた
    ”パイパー”: 「はあ、いいのかよ?」
    ”パイパー”: 「俺のとこ以外に……居場所なんてないんだろ?」
    六道 玉緒: 「ボクは、自分を殺しにこないならなんでもいい。あんたはボクを殺しにかかってきただろう」
    白井恵: 「いえ、私は一時的にいるだけのつもりだったので……居心地が良かったのは確かですけどね?」
    六道 玉緒: 「レネゲイドの暴走状態が、ボクにとっては最悪なことは知ってるはずだ、あんたはな」
    浜木綿 澪: 玉緒と恵の言葉を、無言で聞き続ける。
    ”パイパー”: 「冷たいなあ、みんな……だが、それも仕方ない、か」
    白井恵: 「私は私のやりたいことがある。立ち塞がるなら、退けます」
    白井恵: すう、と恵の姿が工場の闇に紛れて消える
    白井恵: カシャン 
    白井恵: ガラスの砕ける音。アイアントゥールの足元に割れた瓶が転がる
    白井恵: 燃料は気化して瞬時に炎へ転じる
    白井恵: ”火鉢”なるレネゲイドビーイングを斃したときに得た技術。
    ”砂”を可燃体へと転じさせて操る

    アイアントゥール: 「!?」
    白井恵: しかし、恵はサラマンダーシンドロームではない。コントロールは、甘い
    白井恵: 「……リスキーボンボンさん、ごめんなさいね」
    白井恵: 莫大な炎はそのままリスキーボンボンへも襲い掛かった
    ”リスキーボンボン”: 「う……ああっ!!!」
    ”リスキーボンボン”: 手にした風船では、爆破を防ぐことなどできず
    ”リスキーボンボン”: しかし幸運なことに、その衝撃で”お守り”に亀裂が入り、影響下から脱する!
    ”リスキーボンボン”: 「あ………あたしは………」
    白井恵: 「リスキーボンボンさん、ごめんなさいね。少しだけ、乱暴な手段をとりました」
    ”リスキーボンボン”: 「けほっ」口から煙を吐く
    ”リスキーボンボン”: 「あたしどうすれば……」
    白井恵: 「こちらについてください」
    白井恵: 「つかないなら、二発目を投げます」
    六道 玉緒: 「怖い女だな」
    ”リスキーボンボン”: 「は、はい~~~!仲間です!あたしは恵ちゃんの仲間です!」
    ”リスキーボンボン”: すたこらと恵の元に駆け寄る
    浜木綿 澪: 「……良かった、と言っていいのかしらね?」
    浜木綿 澪: 「いや、いいわよね。うん」
    白井恵: 「ふふ、冗談ですよ。リスキーボンボンさんは、まだ味方です」
    白井恵: 恵は賑やかで騒がしい、いつも通りのリスキーボンボンのオーラを『見た』

    GM: イニシアチブ、パイパーの手番
    ”パイパー”: 待機!
    GM: ではイニシアチブ、リスキーボンボン!
    ”リスキーボンボン”: はいはーい!
    ”リスキーボンボン”: でも、どうしたらいいかな……誰に攻撃する?
    六道 玉緒: パイパーをやればいいだろ
    白井恵: アイアントゥールくんから落としましょう
    白井恵: コンビネーターで+2d10がのるので
    浜木綿 澪: 実直だなぁ。
    ”リスキーボンボン”: う、うん……じゃああの二人を狙うね……!
    ”リスキーボンボン”: マイナーアクションで離脱、今のエンゲージから出て
    ”リスキーボンボン”: メジャーアクションで攻撃!
    ”リスキーボンボン”: 《エクスプロージョン》+《ツインバースト》+《パラライズ》!
    ”リスキーボンボン”: 範囲攻撃、対象はトゥールくんとパイパーさ……パイパー!
    ”リスキーボンボン”: 6dx10+4 (6DX10+4) > 10[3,3,4,7,8,10]+8[8]+4 > 22
    ”リスキーボンボン”: ドッジ不可!
    ”パイパー”: 《領域の盾》!
    アイアントゥール: カバウ……!
    ”リスキーボンボン”: 3d10+8+12 (3D10+8+12) > 15[5,1,9]+8+12 > 35
    ”リスキーボンボン”: さらに硬直!移動ができなくなるよ!
    ”リスキーボンボン”: コンビネーターも!
    ”リスキーボンボン”: 35+2d10 (35+2D10) > 35+13[8,5] > 48
    アイアントゥール: ウゥ……イタイ……

    GM: イニシアチブ、行動値7、浜木綿澪さん!
    浜木綿 澪: 了解です! まずはイニシアチブプロセスにて≪スピードクリエイト≫を使用します!
    浜木綿 澪: 他エフェクトとの組み合わせは不可。1シーン1回、マイナーで武器作成を行うエフェクトを使用可能。
    system: [ 浜木綿 澪 ] 侵蝕率 : 89 → 91
    浜木綿 澪: インフィニティウェポンLv5を使用します。
    以下の武器を作成し装備。
    種別:白兵 技能:<白兵>
    命中:0 攻撃力:+[Lv+7]
    ガード値:3 射程:至近

    system: [ 浜木綿 澪 ] 侵蝕率 : 91 → 94
    浜木綿 澪: そして【Dロイス:器物使い】の効果を使用!
    浜木綿 澪: オートアクションで一体化したアイテムを使用した判定ダイスを+3個し、素手以外の武器のガード値を+5!
    浜木綿 澪: 対象はインフィニティウェポン! こちらを使用した攻撃ダイス+3個、そしてガード値は合計で8に!
    浜木綿 澪: ちなみにここで、オートアクションで〝アイアントゥール〟の暴走状態を解除する判定を行いたいのですが、よろしいでしょうか!?
    GM: どうぞ!
    浜木綿 澪: では<交渉>で判定を行います。
    浜木綿 澪: 4dx+1>=10 (4DX10+1>=10) > 8[3,6,6,8]+1 > 9 > 失敗
    浜木綿 澪: いちたりない!
    浜木綿 澪: ならば致し方なし! マイナーアクションで玉緒くんと恵ちゃんとリスキーボンボンのエンゲージに触れないよう回り込み、パイパーとアイアントゥールへとエンゲージ!
    浜木綿 澪: では、メジャーアクションでパイパーに攻撃。
    浜木綿 澪: コンセ:モルフェウスLv3+貪欲なる拳Lv1+ペネトレイト+咎人の剣Lv4
    浜木綿 澪: 妨害などは!?
    GM: なし!
    浜木綿 澪: では、参ります!
    浜木綿 澪: 10dx7+4 (10DX7+4) > 10[1,4,4,4,5,6,6,6,7,9]+10[1,10]+1[1]+4 > 25
    ”パイパー”: 《領域の盾》、だ
    アイアントゥール: ウゥ……
    浜木綿 澪: ではダメージ判定に……!
    浜木綿 澪: ペネトレイトの効果で装甲値無視。そして、恵ちゃんのコンビネーターの効果でダメージダイス+2個です。
    浜木綿 澪: 5D10+12+20 (5D10+12+20) > 25[6,1,8,7,3]+12+20 > 57
    浜木綿 澪: アイアンくん、すまん……どうなった!?
    アイアントゥール: 57……!苦シイ、痛イ……
    浜木綿 澪: 生きてる!? 生きてるなら嬉しいね!
    system: [ 浜木綿 澪 ] 侵蝕率 : 94 → 107
    浜木綿 澪: 以上です。
    GM: 残りHPは63であること、HPが0になると、ジャーム化と共に復活エフェクトを使用可能になることを伝えておきます
    浜木綿 澪: あっぶね!
    GM: イニシアチブ、ここで……
    ”パイパー”: 《コンダクト》
    浜木綿 澪: ここで!?
    ”パイパー”: 古代種エフェクトだ
    ”パイパー”: 対象にメインプロセスを行わせる……やれ、”アイアントゥール”!
    アイアントゥール: ウゥ……ワカッタ……
    アイアントゥール: マイナーアクションで《ポルターガイスト》神木の丸太を破壊、攻撃力をこのシーンの間加算……
    アイアントゥール: この神木の丸太はエピックされてるから攻撃力が24なので+24、そして破壊を一度無効に……
    アイアントゥール: メジャーアクション、攻撃
    アイアントゥール: 《コンセントレイト:エグザイル》+《伸縮腕》+《怒涛の大蛇》+《パワースイング》
    アイアントゥール: シーン(選択)攻撃、だから
    アイアントゥール: パイパーとオデ以外みんなを攻撃……
    アイアントゥール: 11dx7 (11DX7) > 10[1,1,1,2,3,4,6,7,8,9,9]+10[1,4,9,10]+10[6,10]+5[5] > 35
    六道 玉緒: コンボ「黄泉比良坂」 《リフレックス:ブラックドッグ》《ゲットダウン》で白兵ドッジ
    六道 玉緒: 5dx7+14>=35 (5DX7+14>=35) > 10[7,7,8,8,10]+10[2,5,8,8,10]+10[5,7,8]+1[1,1]+14 > 45 > 成功
    六道 玉緒: おらよ
    浜木綿 澪: 嘘だろ。
    白井恵: ドッジ判定、補正はとくになしで4DX
    ”リスキーボンボン”: 4dx10+4>=35 あたしもあんな風に避けなきゃ、ドッジ! (4DX10+4>=35) > 8[3,4,6,8]+4 > 12 > 失敗
    白井恵: 4DX>=35 ドッジ (4DX10>=35) > 8[3,4,6,8] > 8 > 失敗
    白井恵: 命中です
    浜木綿 澪: 駄目元ドッジ
    system: [ 六道 玉緒 ] 侵蝕 : 97 → 101
    浜木綿 澪: 6dx>=35 (6DX10>=35) > 6[2,2,5,5,6,6] > 6 > 失敗
    浜木綿 澪: NPCカードを使用します!
    浜木綿 澪: NPCカード 千ヶ嵐柳一
    ラウンド毎に1回、攻撃によって受けるダメージを0にする。

    こちらの効果を、リスキーボンボンに適応!

    ”リスキーボンボン”: ありがとう……!
    千ヶ嵐柳一: 任せて!
    千ヶ嵐柳一: ダメージを0に!
    浜木綿 澪: こちらは……ライフで受ける!
    アイアントゥール: ダメージ……
    アイアントゥール: 4d10+24+24+9 (4D10+24+24+9) > 20[8,1,6,5]+24+24+9 > 77
    白井恵: 蒸発、六道さんのロイスをタイタスにして昇華、復活
    system: [ 白井恵 ] HP : 23 → 0
    system: [ 白井恵 ] HP : 0 → 11
    浜木綿 澪: 余裕で死亡……! というわけで、六道玉緒へのロイスをタイタスに昇華して復活!
    浜木綿 澪: 戦闘不能回数1回! 残り3回!
    system: [ 浜木綿 澪 ] HP : 26 → 0
    system: [ 浜木綿 澪 ] HP : 0 → 13
    system: [ 浜木綿 澪 ] 戦闘不能 : 0 → 1

    GM: イニシアチブ、六道玉緒さん!
    六道 玉緒: はい
    六道 玉緒: マイナーで5m戦闘移動してパイパーにエンゲージ
    六道 玉緒: オートで暴走解除判定 意志で
    六道 玉緒: 思い出の一品、カスタマイズ:ブランケット使用して判定します
    GM: どうぞ!
    六道 玉緒: 7dx+6>=10 (7DX10+6>=10) > 10[2,3,8,8,9,10,10]+7[2,7]+6 > 23 > 成功
    六道 玉緒: うん
    アイアントゥール: オデ………目が覚めた………
    六道 玉緒: これで解除されたのであらためてメジャー
    六道 玉緒: コンボ「玉響」 《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート》《虚構のナイフ》 イノセントブレードでパイパーを攻撃
    六道 玉緒: 妨害は?
    GM: ありません!
    六道 玉緒: 9dx7+14 (9DX7+14) > 10[1,3,4,5,7,7,8,8,9]+10[3,5,6,8,9]+10[1,8]+3[3]+14 > 47
    GM: そういえば攻撃の対象はどちら!
    六道 玉緒: パイパーを攻撃、って言ってある
    GM: そうだった!
    ”パイパー”: 《領域の盾》!
    アイアントゥール: オデ、イヤだ……
    ”パイパー”: チッ使えねえ……ドッジ!
    ”パイパー”: 4dx+1>=47 (4DX10+1>=47) > 8[1,3,7,8]+1 > 9 > 失敗
    GM: ダメージどうぞ!
    六道 玉緒: 5d10+8+12+1 (5D10+8+12+1) > 30[6,10,5,6,3]+8+12+1 > 51
    六道 玉緒: 殺意
    浜木綿 澪: NPCカードを使用します!
    浜木綿 澪: NPCカード 千ヶ嵐柳一Ⅱ
    ラウンド毎に1回、攻撃のダメージを+2d10+10

    浜木綿 澪: 気は進まないかもしれないけども、お願い! 柳一くん!
    千ヶ嵐柳一: ……一緒に行かせてもらっていいかい、”たまゆら”!
    六道 玉緒: …………お優しいことだな
    六道 玉緒: 殺しにかかってこないなら好きにしろ
    六道 玉緒: というわけでダメージ加算
    六道 玉緒: 51+2d10+10 (51+2D10+10) > 51+7[4,3]+10 > 68
    六道 玉緒: 死んだか?
    ”パイパー”: さすがに、な……HPは30、装甲もない
    六道 玉緒: 復活は?
    ”パイパー”: 《魂の錬成》もちろん有るよ……!
    六道 玉緒: チッ……

    GM: 演出

    ”リスキーボンボン”: 「ごめん……”パイパー”さん、あたしは……まだ死にたくないよ!」
    ”リスキーボンボン”: 作り出した風船を投げつける
    アイアントゥール: 「コンナノ、キカナイ……!」
    アイアントゥール: 風船をのけようとして
    ”リスキーボンボン”: 「くらえーーーー!☆」
    ”リスキーボンボン”: キラキラとした装飾の吹き矢で、風船を狙撃、起爆する!
    アイアントゥール: 「ウガアア!!!!!」
    アイアントゥール: 巨体が、膝をつく
    浜木綿 澪: 「何!? あの威力……!?」爆風で髪がなびくのを気にする余裕もない。
    浜木綿 澪: 「これが、例の事故で……」
    浜木綿 澪: 「……でも、事故で済んでいる今なら、パイパーを倒すために闘っている今なら、まだ引き返せる……! FHにこだわる必要なんてない……!」
    ”リスキーボンボン”: 「はぁ……はぁ……」
    ”リスキーボンボン”: 「今は……戦わなきゃ……」吹き矢を握る手は、震えていた
    白井恵: 「(……薄々気付いていましたけど、リスキーボンボンさんは戦うのに「向いていない」ですね)」
    白井恵: 「(私や六道さんと違って、表の世界に出られる余地があるなら、その方がいいのでしょう)」恵は無言で、じぃっとリスキーボンボンを見据えた
    六道 玉緒: 「…………まあ、よくやった方か」
    ”リスキーボンボン”: 「……な、なになに?褒めてくれてるの……?」
    六道 玉緒: 「いや、褒めてはない」
    ”リスキーボンボン”: 「そんな~……」
    浜木綿 澪: 「いや、わたしは褒めるわよ! あんな酷いことしてきた相手に怖かったかもしれないのに……よく頑張ったと思う!」
    浜木綿 澪: 「だから……」微かに笑みを浮かべると「こちらも負けてはいられないわよね」と独りごち……それが合図だったかのように変化が訪れる。
    浜木綿 澪: かつて仲良く絵の虎を追いかけていたときと同じく……状況は違えど、全身が余す所なく水へと変化する。
    浜木綿 澪: そして玉緒の怒りを買わないよう、敵意がないことを示すために廃工場内部を旋回するように進行! 水の尾を引きながらパイパー達の懐に入り込む!
    浜木綿 澪: 「〝完成品〟の力……見せてあげるッ!」
    ”パイパー”: 「あいつらはいいのかよ?立派なFHエージェントだぜ?」
    ”パイパー”: 「正義のUGNさんよ!」
    浜木綿 澪: 無言で腕を突き出し、パイパーを穿とうと試みる!
    ”パイパー”: 「……だんまりかよ、せっかく俺のおかげでオーヴァードになれたってのに」
    アイアントゥール: 「ゥ……ゥ……!」巨体を俊敏に動かし、いや、無理矢理動かされ、肉壁として立ち塞がる
    浜木綿 澪: 「くっ! 本当に、あなたって男は……!」パイパーの言葉と、アイアントゥールを盾にするその所業に憤怒する。
    ”パイパー”: 「ほら……やれ!」
    アイアントゥール: 「ハ……イ……!」
    アイアントゥール: 「ウ、ガアアアアアアアアアア!!!!!!」
    アイアントゥール: 手にした巨木が、雷を帯びる
    アイアントゥール: そしてその巨体からは想像もできないようなスピードで、キミたちを叩きつける!
    アイアントゥール: 技も計算も何もなく、しかしその速さと威力は、回避することを許さない────
    白井恵: 「(……あぁ。これは躱せない、ですね)」冷静に恵は現状を受け止めた
    ”リスキーボンボン”: 「────へ?」眼前に迫る丸太に認識が追い付かず
    浜木綿 澪: 「これは……!」自分がUGNエージェントであることを公表されたあのときの……いや、それ以上の一撃が迫り来る。
    浜木綿 澪: 「柳一くんっ!」
    浜木綿 澪: 「リスキーボンボンちゃんを、お願……」全てを言い終わる前に、最も近くにいた澪からまず吹き飛ぶ。
    千ヶ嵐柳一: 「……っ!」気持ちを抑え、浜木綿の言葉に従う
    浜木綿 澪: 水となっている全身が爆発したように崩壊し、周囲に大量の水たまりと水跡を作り出す。
    白井恵: 直撃。千々に、粉々になって恵だったものが廃工場に飛び散った
    千ヶ嵐柳一: 強いレネゲイドで守られた巨木は、そう簡単に消滅させることはできず、吹き飛ぶ
    千ヶ嵐柳一: しかし、直前に”リスキーボンボン”を回避させることはできていた
    浜木綿 澪: せめて上半身だけでも……と水を集わせ、応急的な回復を行う。まるで胸まで湯船に浸かっているような姿だ。
    浜木綿 澪: 「ありがとう、柳一くん! それと……」
    浜木綿 澪: 「リスキーボンボンちゃん……一緒に闘って、終わらせましょう。そうしたら、事故の罪もそそげる。早くあの外道を倒して、UGNに行きましょう!」
    白井恵: 散らばった恵の肉が、骨が、血が。
    白井恵: 全てが”砂”へと転じる。見えない蟻が運ぶように。一か所に集まっていく
    白井恵: 「服は、後で良い、ですね……」ぼろり、と体の端を崩しながらも恵は立ち上がった
    ”リスキーボンボン”: 「え……えと……考えとくね!」勧誘に対して
    白井恵: 「リスキーボンボンさん……分かりますね?」笑顔を向ける
    浜木綿 澪: 「その顔をやめて、恵ちゃん。まだこの子は間に合う」
    ”リスキーボンボン”: 「ひぃ……っ」
    浜木綿 澪: ようやく完全復活し、玉緒の様子を気にする余裕が出て来た。彼はどうなった……?
    白井恵: 「分かっていますよ。リスキーボンボンさんはFHに『向いていない』」
    白井恵: 「そっちにいる六道さんや私と違って、ね」
    六道 玉緒: 「ああ、その通りだな」一帯を襲った丸太による雷撃を、既に予見したかのように中空に跳躍して被害を見ていた男が上から言葉を落とす
    六道 玉緒: 右足で着地と同時に踏み込み、一気に“パイパー”達の目の前に飛び込んで
    アイアントゥール: 「ナンデ……ヨケテル……!?」
    六道 玉緒: 「“アイアントゥール”…、いつか聞いたが…………今あんたの隣にいる男はあんたを作った奴らと同じだ」
    アイアントゥール: 「……?」
    六道 玉緒: 「使われるにしても、相手は選べ」彼の首にかかっているネックレスをブレードで引っ掛け、そのまま空中に飛ばす
    六道 玉緒: 「ここから先は好きにしろ、殺しにかかってくるなら殺す」
    アイアントゥール: 「…………」暴走により限界を超え巨大化させられていた肉体が、いくらか縮む
    ”パイパー”: 「おいおいマジかよ」
    六道 玉緒: ネックレスを投げ飛ばした勢いを殺すことなく旋回し、“パイパー”の肺をめがけて刃を振る
    浜木綿 澪: (あの凶悪な一撃を避けた上で接敵、しかも会話しながらついでみたいに洗脳用の道具だけを的確に……それどころかパイパーにまでそのまま攻撃!?)
    ”パイパー”: 手にした角笛で、太刀筋を反らす
    ”パイパー”: 「レアものの古代種EXレネゲイドだってのに……!」飛び散った角笛の破片を見ながら
    浜木綿 澪: (無茶苦茶すぎる……本当に、あの子とだけは闘いたくないわね。まともにやったら、間違いなく殺される……!)
    六道 玉緒: 「…………悪足?きくらいは覚えてたか」
    六道 玉緒: 肺に突き刺すつもりでいたブレードを手の中で遊ばせながら構え直し
    六道 玉緒: 油断している首を?き切った
    ”パイパー”: 「お前はやる方だが俺には……」
    ”パイパー”: そこまで話してから、やっと体が斬られたことに気づく
    六道 玉緒: 「このセルで戦闘に特化してるのが誰かを知らないわけじゃないだろ?」つい数分前まで従順な駒でいたのだから
    ”パイパー”: 「…………っ!!!」
    ”パイパー”: 傷が深い、すぐに蘇生することができない
    六道 玉緒: 「…………そうか、『まだ』死なないか」
    ”パイパー”: 転がるようにして距離を取る
    ”パイパー”: 血は、止まらない
    ”パイパー”: 「いってえ~~………………」
    ”パイパー”: キミたちを、見渡す
    ”パイパー”: 「……俺の駒、無くなっちまったな?」
    浜木綿 澪: 「〝リザイン〟?」ここで降参するような男ではなさそうだが。
    ”パイパー”: 「トラロックの野郎、不良品を押し付けやがったか……?」カメラを地面に投げつける
    ”パイパー”: 「降参、優しいみんななら聞いてくれる?」
    六道 玉緒: 「使い手の腕が悪いと駒が死ぬ、あんたは殺す」
    浜木綿 澪: 「どうせならそのトラロックについて吐いてもらってから、死んでほしいわね」
    白井恵: 「聞き入れたい気持ちはありますが……残念ながら無理ですね」パイパーの意志を『見た』。本心ではない、まだ隠し玉がある
    千ヶ嵐柳一: 「絶対に、お前は……許さない……!」
    ”パイパー”: 「じゃあ……残念だが……」その手には、短い筒状の物が
    ”パイパー”: 「俺の手で、殺しにかからせてもらうぜ……!」その先端を、心臓のある位置を突き刺す
    ”パイパー”: 「うぅ……ああああ……!」傷がみるみる内に塞がっていく
    ”パイパー”: 「ああ~~~、これだよこれ……」全身が痙攣したかと思うと
    ”パイパー”: ギラついた目を、キミたちに向ける
    ”パイパー”: 「ヤバい時はいつもこいつで切り抜けてきた……てめえら終わりだよぉぉッ!!!」
    GM: 待機していたパイパーの手番です
    ”パイパー”: 《サイレンの魔女》
    ”パイパー”: 俺以外全てを攻撃!
    ”パイパー”: 7dx+4 (7DX10+4) > 9[1,2,5,5,7,7,9]+4 > 13
    ”パイパー”: 《妖精の手》
    ”パイパー”: 1dx+14 (1DX10+14) > 7[7]+14 > 21
    ”パイパー”: さあ食らいな!
    六道 玉緒: コンボ「黄泉比良坂」 《リフレックス:ブラックドッグ》《ゲットダウン》で白兵ドッジ
    六道 玉緒: 6dx7+14>=21 (6DX7+14>=21) > 10[2,2,2,3,6,10]+6[6]+14 > 30 > 成功
    ”リスキーボンボン”: 4dx+1>=21 ド、ドッジ (4DX10+1>=21) > 9[3,3,6,9]+1 > 10 > 失敗
    白井恵: 4DX>=21 ドッジ (4DX10>=21) > 7[1,1,2,7] > 7 > 失敗
    浜木綿 澪: ドッジ!
    白井恵: 命中、ダメージをどうぞ
    浜木綿 澪: 6dx>=21 (6DX10>=21) > 10[3,4,7,8,9,10]+9[9] > 19 > 失敗
    浜木綿 澪: うわーっ! 惜しい!
    六道 玉緒: 攻撃のときの侵蝕も上げ忘れてたんで一緒に上げます
    system: [ 六道 玉緒 ] 侵蝕 : 101 → 112
    アイアントゥール: 12dx+1 ドッジ (12DX10+1) > 10[1,1,2,4,5,6,6,7,7,8,10,10]+8[7,8]+1 > 19
    アイアントゥール: ダメ……
    ”パイパー”: 装甲無視だ、ありがたく食らいな!
    ”パイパー”: 3d10+15 (3D10+15) > 20[6,4,10]+15 > 35
    六道 玉緒: そこそこ良いダメージを出すな
    白井恵: 蒸発、風田仁人のロイスをタイタスにして昇華、復活します
    system: [ 白井恵 ] HP : 11 → 0
    system: [ 白井恵 ] HP : 0 → 11
    アイアントゥール: うぅ……生きてる……
    浜木綿 澪: オギャーッ! 死亡! 白井 恵へのロイスをタイタスに昇華して復活!
    system: [ 浜木綿 澪 ] HP : 13 → 0
    system: [ 浜木綿 澪 ] HP : 0 → 13
    ”リスキーボンボン”: ギリギリ……次攻撃されたら死んじゃう……☆
    浜木綿 澪: リスキーちゃんは……どっこい生きてるシャツの中!
    六道 玉緒: よく生きてたな
    ”リスキーボンボン”: えへへ☆
    浜木綿 澪: 戦闘不能回数2回! 残りの猶予は2回!

    system: [ 浜木綿 澪 ] 戦闘不能 : 1 → 2
    ”パイパー”: 手のひらを地面に付け
    ”パイパー”: それを通じて、廃工場全体に衝撃波を放つ!
    ”パイパー”: 「おらぁっ!!!」
    ”パイパー”: ひび割れの起こるような、強烈な一撃だ
    浜木綿 澪: 「が……ッ!?」全身がビクビクと震えだし、やがて水の肉体が足先から頭部まで順番に破裂していく。
    六道 玉緒: 衝撃のタイミングを誤らずに自身も大きく足を踏み込み
    六道 玉緒: ──震脚、衝撃を相殺してダメージを通さない
    浜木綿 澪: 局地的に雨が降り、再び人間の形に戻っていく。
    浜木綿 澪: 死が、見えてきた。
    白井恵: 恵が吹き飛ばされて工場を転がる。”砂”は有限だ。転がる軌跡の”砂”は、元に戻らない。
    白井恵: この戦闘で少しずつ、恵は失われている。
    ”パイパー”: 「ハァ……ハァ……一発で沈まねえか、そうだよなあ」
    白井恵: 「……まだ、です」
    白井恵: 喪われた隙間を埋める。意志を燃やす。脳裏に焼きこんだ光景を再起する。
    白井恵: 奪った者への復讐を、奪われた者の復活を。
    白井恵: 「……立ち塞がるなら、退けます。私には、やりたいことがあるので」

    白井恵: 果たすまでには、倒れるわけにはいかない。
    浜木綿 澪: 「やりたいことがあるのは同じよ。方向性は違うでしょうけど……本当に、相性が〝良かった〟のね、わたし達って」
    浜木綿 澪: 悲しげに、過去形で話す。
    六道 玉緒: 「あんたには残念なことに…ボクは無傷だ」言外にその状態であっても殺されるはずがない、と告げる

    GM: クリンナップ

    GM: 第1ラウンド終了
    GM: 第2ラウンド
    GM: セットアップ!
    白井恵: セットアップなしです
    六道 玉緒: ない
    浜木綿 澪: ありません。

    GM: イニシアチブ
    GM: 白井恵さん!
    白井恵: はいです
    白井恵: マイナーで陽炎の衣を使用、隠密状態に
    白井恵: :侵蝕率+3
    system: [ 白井恵 ] 侵蝕率 : 103 → 106
    白井恵: メジャー 見えざる死神+C:エンジェルハイロゥ(+デスストーカー)
    白井恵: をパイパーを対象に。武器はパワーピストルなので単体攻撃です
    白井恵: 隠密なのでスニーキングスーツでダイス+1個、射撃補正は武器込みで4
    GM: 判定どうぞ!
    白井恵: 15DX7+4 命中判定 (15DX7+4) > 10[1,1,2,2,3,4,6,7,7,7,7,8,10,10,10]+10[1,3,5,5,7,8,10,10]+5[1,1,4,5]+4 > 29
    ”パイパー”: ドッジ!
    ”パイパー”: 4dx+4 (4DX10+4) > 10[6,9,9,10]+2[2]+4 > 16
    GM: ダメージどうぞ!
    白井恵: えぇっと、ダメージダイスが3個、スティンガー+トラッパーでダイス+3個、固定値32に武器の5を合わせて……
    白井恵: 6d10+37 ダメージ (6D10+37) > 30[6,6,2,5,9,2]+37 > 67
    ”パイパー”: クソ、そいつは……
    ”パイパー”: ダメだ、倒れるしかねえ!
    GM: パイパー、戦闘不能に
    GM: 戦闘の終了条件を満たしました
    白井恵: 終わった! あ、侵蝕あげておきます
    system: [ 白井恵 ] 侵蝕率 : 106 → 110
    白井恵: で、バックトラック前にセル「ミッシング・ウェイ」にロイスを 懐古/別離 で取得してSロイス指定します
    GM: どうぞ……!
    白井恵: 恵が黒い革の手袋を外す。
    白井恵: 両手が”砂”に転じて、いくつもの光が煌めく。
    白井恵: 「『当てたい攻撃は当てるまで隠せ』」
    白井恵: 恵が──パイパーの目の前にいる。ただし、十五人ほど。全てが大振りの拳銃を構えて、引き金を引いた。
    白井恵: 銃声が十五発分響く。戦闘に長けておらずとも、オーヴァードにしてみれば少し気合を入れれば打ち払える程度の速度。

    白井恵: パイパーは銃弾を振り払う──が、すべてかき消える。幻だ。
    白井恵: 視覚も、聴覚も、嗅覚も、触覚も、味覚も。レネゲイドの流れを感じる力も。
    白井恵: 五感もレネゲイドも、捉えたものは何一つとして正しくない。
    白井恵: 此岸と彼岸を彷徨う”虚ろなる者”の攻撃を捉えることは、誰にもできない。
    白井恵: 「『見えやすいフェイクをばらまくとか、工夫をこなせ』──前のセルの先輩の言葉です」
    白井恵: パイパーの体に空いた無数の弾痕が、”虚ろなる者”の攻撃が完了した証だった。
    ”パイパー”: 「…………っ、あ………」
    ”パイパー”: 自らの肉体に空いた空洞を、虚ろな目で見つめる
    ”パイパー”: 「どうして……ふさがら、ねえ……」
    ”パイパー”: 「くそ、クソ、くそ……俺が居場所を与えてやったろ……?”虚ろなる者”な、お前に!」
    白井恵: 「ええ、ありがとうございました。仇で返すことになったのは……本当に残念です」目を伏せる
    ”パイパー”: 「叶わねえ夢追うよりも……ここで死んでおいた方が、楽になれるってのによ!」
    浜木綿 澪: 「叶わない、夢……」胸を締め付けられたかのような痛みが。
    六道 玉緒: 「叶わないかどうかは未知だ、生きていればどうにでもなる」
    六道 玉緒: 「勝手に決めつけて殺そうとするな」
    ”パイパー”: 体が灰色に変色していく
    ”パイパー”: 「俺も……結局、”トラロック”にとっては、使い捨てに過ぎなかったってことか……?」
    白井恵: 「……夢なんて聞こえの良いものじゃありませんよ。ただの、浅ましくて、薄汚い、『欲望』です」
    六道 玉緒: 「さあな、ボクが知るわけないだろ」
    浜木綿 澪: 「そうだとしたら恨み骨髄ってところよね。教えてくれたら、こっちでどうにかするわよ」
    浜木綿 澪: 「言いなさい。死ぬ前に、全部!」
    六道 玉緒: 「駒は上手く使われるのが仕事だろう、恨んで変わるわけじゃない。…………使われる相手は選んだ方がいいだけだ」
    ”パイパー”: 「はは、欲望……か、FHらしいや……」
    ”パイパー”: 「時間もねえ、せいぜい……地獄で……待ってるぜ……」
    浜木綿 澪: 「待ちなさい! 話はまだ……!」胸ぐらを掴もうと腕を伸ばす。
    GM: しかしその手が掴んだのは、ただの灰だった
    白井恵: 「……ええ。私が逝くとしたら、そちらでしょうね」灰になったパイパーを見て誰にともなく呟く
    GM: 行くべき道は、未だに失われたままだ

    バックトラック


    GM: Eロイスは
    GM: 《ありえざる存在》が2つ、パイパーが持っていた分です
    六道 玉緒: ほう
    浜木綿 澪: パイパーめ。
    六道 玉緒: 振らなくても問題ないので振りません
    六道 玉緒: 等倍で
    GM: さあ、ダイスをどうぞ!
    白井恵: 残ロイス2なのでEロイスから振ります
    白井恵: 110-2d10 (110-2D10) > 110-5[2,3] > 105
    六道 玉緒: 112-5d10 (112-5D10) > 112-31[4,9,9,3,6] > 81
    浜木綿 澪: こちらも怖いのでEロイスから。
    system: [ 白井恵 ] 侵蝕率 : 110 → 105
    浜木綿 澪: 107-2D10 (107-2D10) > 107-18[10,8] > 89
    六道 玉緒: 5点
    浜木綿 澪: おっ。ではこのまま等倍で。
    白井恵: と、等倍……いや倍振り
    system: [ 浜木綿 澪 ] 侵蝕率 : 107 → 89
    白井恵: 105-4d10 (105-4D10) > 105-23[3,8,3,9] > 82
    浜木綿 澪: 89-3D10 (89-3D10) > 89-19[5,7,7] > 70
    system: [ 浜木綿 澪 ] 侵蝕率 : 89 → 70
    白井恵: 帰還、倍振りなので3点
    system: [ 白井恵 ] 侵蝕率 : 105 → 82
    浜木綿 澪: 4点ですね。
    浜木綿 澪: 帰ってきました。
    GM: みんな帰還できた!おめでとう!
    六道 玉緒: 死ななかった
    GM: 経験点配布、シナリオをクリアしたことで10点
    GM: FS判定で4点×2
    GM: DロイスやEロイスで計5点
    GM: そして、日程のことでいろいろ協力してくださった分の3点と
    GM: いいロールをしてくれた……5点!
    浜木綿 澪: なんと。これで既に31点。
    六道 玉緒: 多い多い
    GM: 計31点です、どうぞ……!
    白井恵: いぇいいぇい。みんな最高だったぜ!
    浜木綿 澪: ここに+4で自分は35点!
    六道 玉緒: ここに帰還分のせるの?すごいな…………
    六道 玉緒: 36点です
    白井恵: 31に帰還3のSロイス5で39点です
    浜木綿 澪: じゃあGM分は37点かな。
    GM: ありがとうございます

    エンディング1


    GM: セルの本当の裏切者(ダブルクロス)を倒したキミたち
    GM: ……しかし、まだ何も解決してはいなかった
    ”リスキーボンボン”: 「終わった……のかな」
    浜木綿 澪: 「パイパーを倒す、という目的は完了したわ」
    白井恵: 「ええ、終わりですね」
    浜木綿 澪: 「後は……」玉緒と恵を見つめる。何かされたときにすぐ反撃出来るよう、水化は解かない。
    六道 玉緒: 「…………殺しにくるなら殺すが?」ブレードを手の中で遊ばせながら
    白井恵: 「カスケー……霧露乾坤網を倒しておきたいですが……残念ながら弾切れなんですよね」
    浜木綿 澪: 「これ以上の戦いは嫌よ。今のわたしじゃ、死ぬまで殺されるのがオチだもの」
    白井恵: 「霧露乾坤網、あなたもそれなりに消耗しているはずです」
    浜木綿 澪: 「ええ、その通り」故に、肉体を元に戻した。
    浜木綿 澪: 恐らく、こちらから向かわない限りは……〝来ない〟。そう判断した。
    六道 玉緒: 「殺しにかかってこないならもういい、ボクは他のUGNが来る前に消える」
    浜木綿 澪: 「そうした方がいいわ。あなたに殺される同僚を見たくもないもの」
    千ヶ嵐柳一: 「そうだ、今ここで争う理由なんて……ない」
    白井恵: 「ここは、お互いに引きましょう。リスキーボンボンさん……分かりますね?」そこで恵はリスキーボンボンに向き直る
    ”リスキーボンボン”: 「ひえええ!どうすれば……」
    六道 玉緒: 「…………“虚ろなる者”、それだと着いてこいに聞こえるぞ」
    白井恵: 「……そうでしたか?」
    浜木綿 澪: 「おいで」リスキーボンボンに腕を伸ばす。
    六道 玉緒: 「あんたは戻れ、この世界に向かない」
    浜木綿 澪: 「わたしみたいな……〝あんな有様〟でも、UGNは受け入れてくれる。そこだけは、FHと同じよ」
    ”リスキーボンボン”: 「信じて、いいのかな」
    白井恵: 「リスキーボンボンさん、あなたは優しいですからね。UGNの方がうまくやれますよ……言わなくても分かっているものと思っていたのですが」
    浜木綿 澪: 「アイアントゥール……アイアンくん? アイアンさん? も、きっと大丈夫よ」
    六道 玉緒: 「自分の意志で人を殺したことがない奴を抱えて歩く余裕があるのはさっき死んだ馬鹿くらいだ」
    白井恵: 「……そうですね、アイアントゥールさん。あなたも自由の身になったのなら、自分で選ぶべきです」
    浜木綿 澪: 「そして……柳一くんも」
    千ヶ嵐柳一: 「……どういう処分を受けるかは、分からない」
    六道 玉緒: 「…………精々上手く使われるんだな」
    千ヶ嵐柳一: 「だが、裁かれるべきなら、裁かれるべきだし、力になれるなら、なりたい」
    浜木綿 澪: 「……とはいえ、これじゃあ一見わたしだけが何も鴨を手に入れすぎているように見える。いえ、実際そうなんだけど……だから、少しでもこのアンフェアな状態を解消するために、わたしの目的を話すわ」
    千ヶ嵐柳一: 「そうだね、今度は駒としてじゃなく……働いてみるよ」
    アイアントゥール: 「オデは……もう戦いたくない……」
    浜木綿 澪: 「わたしの目的はずばり……〝トラロック〟と接触して、その正体を暴くことだった。けれどご覧の通りその任務は失敗。FHを刺激するだけで終わっちゃったわ」
    六道 玉緒: 「…………公正さなんて必要ないだろ」嫌そうな顔をしている
    六道 玉緒: 「勝手に話すのは良いが、ボクも“虚ろなる者”もあんたの駒じゃない。その情報が首を絞める可能性が高いのは理解しておけ」
    ”リスキーボンボン”: 「……一緒に来ないの?」
    六道 玉緒: 「ボクは…今度あんたたちに会ったら殺しにかかる、当たり前だろ」
    ”リスキーボンボン”: 「玉ちゃん……恵ちゃん……」
    白井恵: 「……ごめんなさいね、リスキーボンボンさん。私には、私のやりたいことがあるのでUGNには行けないのです」リスキーボンボンの頭を撫でる
    六道 玉緒: 「ボクの日常はもうこっちだ、戻りたいとすら思えない」
    ”リスキーボンボン”: 「笑顔に……させてあげられなかったな」
    ”リスキーボンボン”: 「う……ううっ……」
    ”リスキーボンボン”: 涙を流しながら、引き下がる
    六道 玉緒: 「…………あんたは向いてない、こっちには来るな」
    六道 玉緒: 「どうせ早死にする」
    白井恵: 「……霧露乾坤網。アンフェアを嫌うなら、3人を良く扱ってください」
    白井恵: 「私と六道さんは、ひとまずこの場は見逃してもらえるならそれで充分です」
    浜木綿 澪: 「ええ。本当は……パイパーと同族のトラロックのことをこれからも追い続けることになれば、間接的にあなた達を守ることにもなるだろうからここで手打ちにしてね……って交渉を仕掛けたくて任務の内容を話した、っていう部分もあるんだけど」
    浜木綿 澪: 「必要、なかったわね」
    六道 玉緒: 「ボクと“虚ろなる者”に保護は不要だ、そんな時期はもうとっくに過ぎてる」
    六道 玉緒: 「遅すぎだ、UGN」
    浜木綿 澪: 「そうね……だから、わたしも……」遅すぎたから、ただの人間を辞めさせられてしまったのだ。
    アイアントゥール: 「……アリガトウ」暴走を止めてくれた礼を、玉緒に
    六道 玉緒: 「気にしなくていい、あんたは戦闘で好きに動かれると厄介だった…それだけだ」
    六道 玉緒: 「…もういいか?話が終わったならボクはもう行く」
    浜木綿 澪: 「わたしに心配されたくはないでしょうけど、一応。当てはあるの?」
    六道 玉緒: 「…………ここからの動き方を言うと思うか?」
    浜木綿 澪: 「そうね、わたしがバカでした」
    白井恵: 「……あったとしても、言いませんね」
    浜木綿 澪: 「じゃあ、わたし達も行きましょうか……」
    千ヶ嵐柳一: 「そうするしか、無い……よな」
    浜木綿 澪: 「もう二度と会えないことを祈るわ。再会してしまったら、今度こそどちらかが死ぬまで終わらないから」
    千ヶ嵐柳一: 記憶も取り戻し、大切な人にも会えたのに 心には、取り返せない小さな穴が空いていた
    白井恵: 「ええ。もう一緒にご飯を食べることもないでしょう」
    浜木綿 澪: 「だから、玉緒くん、恵ちゃん……いいえ」
    浜木綿 澪: 「さようなら……〝たまゆら〟……〝虚ろなる者(ホロウワン)〟」
    六道 玉緒: 「…………次に顔を会わせたら間違いなく殺す、使い手次第だけどな」タン、という足音だけを残して姿が消える
    白井恵: 「それではさようなら、です……3人をよろしくお願いしますね、『澪』さん」すう、と光に溶けて恵の姿が消えた
    白井恵: ──遠くで、銃声が別れを嘆く慟哭のように響いた
    ”リスキーボンボン”: 「玉切れなんて……嘘だったんだ……」
    浜木綿 澪: 「やられた。まったく、もう」
    浜木綿 澪: 「……じゃあ、UGNの関連施設まで案内してあげる。途中で構成員に連絡すれば、延々と歩き続けることもないから安心してね」
    浜木綿 澪: 「…………だから、それまでの間に、名前を教えて」
    浜木綿 澪: 「コードネームだけで呼び合うなんて、敵同士で充分だもの」
    浜木綿 澪: 満面の笑みを〝作って〟そう言うと、静かに歩き出す。
    浜木綿 澪: そうしなくては、涙が溢れてきそうだったから。
    浜木綿 澪: 「柳一くんも、こっちこっち!」
    浜木綿 澪: やはり彼女は、こんな世界など知るべきではなかった人間で……けれど、だからこそ……。
    浜木綿 澪: 君達のような相手には、心から……。

    エンディング2


    GM: セルリーダーを失ったミッシング・ウェイセルは、自然消滅する形で解散となった
    GM: 拠点だったヒナモリハイツには、人の住んでいた痕跡は残されていたが、残っていたのはそれだけだ
    GM: しかし、浜木綿澪の潜入任務にも、収穫はあったといえる
    GM: 1つは、”トラロック”に繋がる情報だ
    GM: パイパーが連絡に使っていた端末の通信履歴ややりとりの記録は、これまでわずかな手掛かりしかなかったトラロックへの調査を、大きく前進させることだろう
    GM: もう1つは、セルメンバーのうち数人を、UGNに保護できたことだ
    GM: ”リスキーボンボン”と”アイアントゥール”は、レネゲイドコントロール技能を鍛え、能力を制御できるように治療と訓練を受けられることになった
    GM: そして”アムネシス”千ヶ嵐柳一は、UGNエージェントに志願することとなった
    GM: 元FHエージェント故、しばらくはUGNエージェントによる監視付きで、だが───
    GM: 浜木綿卓───
    浜木綿 澪: 「よかったわ、任務前に片付けておいて……」
    浜木綿 澪: 「次、また支部に行ったときには柳一くんの居場所とかしっかり用意してくれてるでしょうけど……」
    浜木綿 澪: 「トラロックのこととかで色々と忙しいし、今日はさすがに無理だろうから……だから……その……」
    千ヶ嵐柳一: 「4年近く失踪してたわけだし、無理もないか……って、え?」
    浜木綿 澪: 「今日は、泊まっていって! 何かあったときのための布団もあるし!」
    浜木綿 澪: 「友達が来たときに、とか……そういうときの為に置いてるのよ。それを使ってもらって……」
    浜木綿 澪: 「…………それくらいしか、今は出来ないけど」
    千ヶ嵐柳一: 「え………えっ」
    浜木綿 澪: 「ちゃ、ちゃんと柳一くんが一人で過ごせる場所が出来るまでの、簡易的な避難所というか……ええっと……」
    千ヶ嵐柳一: 行くあても、金の持ち合わせが無いのも事実だ
    千ヶ嵐柳一: 「…………」長い長い葛藤の跡
    千ヶ嵐柳一: 「…………お言葉に、甘えさせていただきます…………!」
    浜木綿 澪: 「……ごめんね、しばらく気を遣わせちゃうと思うけど」
    千ヶ嵐柳一: 「家事、何でも手伝いますから……!」
    浜木綿 澪: 「あはは……それで気が晴れるなら、手伝ってもらっちゃおうかな」
    浜木綿 澪: 鍵を差し込み、ドアを開く。
    浜木綿 澪: 一人暮らしの割に中は広いが、これは潜入任務などの過酷な労働に対するUGNからの対価だ。
    浜木綿 澪: 二人で過ごすにも充分であろう。それが今日だけであっても、しばらくの間であっても……。
    浜木綿 澪: 仮に、これから先ずっと……ということになったとしても。
    浜木綿 澪: 「はい、じゃあ上がって上がって」まずは自分から入り、上着を脱ぎながら笑顔で迎える。
    千ヶ嵐柳一: 「ここが、澪さんの……」
    浜木綿 澪: 「ふふ、凄いでしょ。UGNからのご褒美のおかげで住めてる……みたいな? 自慢だけど、トイレとお風呂場も別々なんだから!」
    浜木綿 澪: 「というわけで、先にトイレを済ましたかったらこっち、お風呂で疲れを取っておきたいならこっち。特にそういうのが無ければ、適当に座って。クッションとかもあるし」
    千ヶ嵐柳一: 「……話したい、ことがあって」
    浜木綿 澪: 上着をハンガーにかけたところでその言葉が耳に入り、ピタリと動きが止まる。
    千ヶ嵐柳一: 「聞いて、くれますか」
    浜木綿 澪: 「…………うん」向き直り、マットの上に腰掛ける。
    浜木綿 澪: 「ど、どうぞ」妙に緊張する。
    千ヶ嵐柳一: 「そんなに、かしこまった話でもないんですけど……」
    千ヶ嵐柳一: 「4年も経って、記憶も、これまでの人生も、みんな失ってしまったけど」
    千ヶ嵐柳一: 「澪さんには、また会えた」
    千ヶ嵐柳一: 「記憶を取り戻せたのも、今、こうしていられるのも、全部あなたのおかげなんです、だから……」
    千ヶ嵐柳一: キミの手の上に、手を重ねる
    千ヶ嵐柳一: 「これから、澪さんのためならなんだってします、だから……」
    千ヶ嵐柳一: 「これからも、傍にいさせてください……!」
    浜木綿 澪: 「…………一つだけ、条件があります」
    浜木綿 澪: 「〝なんだってする〟っていうなら……」
    浜木綿 澪: 「……四年前に、あなたがわたしに言いたかったことを、今ここで言って」
    浜木綿 澪: 「わたしは、機会を奪ってしまった……」
    浜木綿 澪: 「とんでもないことに巻き込まれて……あなたの平穏な人生まで、分解してしまった」
    浜木綿 澪: 「そんな酷い女に、そんなことを求められるのは困るかもしれない……でも……」
    浜木綿 澪: 「いつかあなたの言葉を聞くためにって、いつかあなたと再会出来たらそのときはって……くじけそうなときでも……わたしは……」重ねられたあなたの手に、雫が一粒落ちる。
    浜木綿 澪: 「お願い、します……」
    千ヶ嵐柳一: 「顔を上げて、澪さん……」
    千ヶ嵐柳一: 視線と合って、それからまた、永遠のような、一瞬のような時間が流れて
    千ヶ嵐柳一: 「あなたのことを愛しています」
    千ヶ嵐柳一: 「あなたの優しさが……愛おしい」
    千ヶ嵐柳一: 「人のために涙を流せる心が……美しい」
    千ヶ嵐柳一: 「そして何より、あなたの笑顔が、好きなんだ……」
    浜木綿 澪: 「……あ、ああ…………っ」
    浜木綿 澪: 四年前も、決して鈍感な女ではなかった。
    浜木綿 澪: それが許される程、子供ではなかった。
    浜木綿 澪: だから、自惚れるようで申し訳ないが……予想は出来ていたけれど……。
    浜木綿 澪: その言葉の重みと、正面か受け止めたときの衝撃は……想像を遥かに超えていた。
    浜木綿 澪: 励みにしていて、本当によかった……!
    浜木綿 澪: 「柳一くんっ!」
    浜木綿 澪: 「わたしも、わたしも……っ!」
    浜木綿 澪: 「気付かないうちに、わたしも、あなたのことが、柳一くんのことがね……!」
    浜木綿 澪: 「危なっかしいけど、誰かのために一生懸命になれる強さとか!」
    浜木綿 澪: 「穏やかで、だけどしっかりと芯が強いところとか!」
    浜木綿 澪: 「自分でも知らない内に、わたし……惹かれてた……!」
    浜木綿 澪: 「ねぇ、ねぇ……柳一くん……!」
    浜木綿 澪: 「わたしも、好きって言っていいですか……!?」
    千ヶ嵐柳一: 「……!」頷く
    千ヶ嵐柳一: 言葉で返せる余裕がない
    浜木綿 澪: 「ただの人間じゃなくなって、知らなきゃよかったこともいっぱい知ってしまって、恵ちゃん達を差し置いてこんなことになっているわたしも……っ!」
    浜木綿 澪: 「誰かに、他でもないあなたに……柳一くんに……好きって言って、いいですか……?」
    千ヶ嵐柳一: 「聞かせて、ください……澪さんの、言葉で」
    浜木綿 澪: 「いっぱいは……思いつかないけど……」
    浜木綿 澪: 「最初はね……頑張りすぎてる後輩くんがいるから、見てあげなきゃって」
    浜木綿 澪: 「それが、始まりだったの。たったそれだけだった。それで終わって、卒業したら……元気かなって思い出すくらいだと思ってた。思い込んでた」
    浜木綿 澪: 「でも、四年前に……話したいことがあるって言われて……」
    浜木綿 澪: 「そのときに……わたしも〝あ、好きになってるんだ〟って……気付いたの」
    千ヶ嵐柳一: 「澪、さん……」
    浜木綿 澪: 「……遅すぎたなぁ」
    浜木綿 澪: 抑えが効かなくなってしまった涙が、頬を流れ出す。
    千ヶ嵐柳一: 「遅くなんて……ないですよ」
    千ヶ嵐柳一: 手を伸ばし、指で涙を拭う
    千ヶ嵐柳一: 「たくさん待たせてしまったけど、これからは……一緒です」
    浜木綿 澪: 拭われる度に流れる涙を我慢するのをやめ、何度も頷く。
    浜木綿 澪: 「大好きです、柳一くん。愛してます」
    浜木綿 澪: 「四年前の続きを、これから……一緒に始めていって下さい」
    浜木綿 澪: 「どうか、」
    浜木綿 澪: 「お願いします……っ!」
    浜木綿 澪: 相手の元へと近づき、強く抱きしめる。
    千ヶ嵐柳一: 抱かれる力よりもより強く、抱きしめる
    浜木綿 澪: 「……あ、これ、顔……見えない……」くすくすと笑う。
    浜木綿 澪: 抱きしめる力を弱めて「早速……続きから、始めよっか」と、呟く。
    浜木綿 澪: 姿勢を少し崩し、掌で自分の太ももを静かに何度か叩く。
    浜木綿 澪: 「まずは、いっぱいいっぱい……お話するところから。ね、柳一くん?」自分の感情に気付いたきっかけを、再現するために。
    浜木綿 澪: 新しく、これからを〝始める〟ために。
    浜木綿 澪: ――ロイス〝千ヶ嵐 柳一〟を、
    浜木綿 澪: Sロイスに、指定――

    GM: 行き場を無くした者たちの城は、崩れ落ちた
    GM: だが、それぞれが、道なき道を歩み始めた
    GM: この絆は、裏切らない
    GM: そしてこの絆があれば、どんな険しい道だって、迷いなく、進めるはずだと
    GM: そう、信じて───
    GM: ダブルクロス the 3rd edittion「ミッシング・ウェイ」
    GM: .fin