アルティメット・トゥルース sequel 『The Maverick’s skyscraper』



GM:ミハエル
メイン 見学
prequel

本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.



PC1:「魔性月セレーニァゾマイ宵闇 霧子よいやみ きりこ (キャラシート)PL:マンタ
PC2:「ナカツカミ」 九重 遠(ここのえ とお) (キャラシート)PL:闇猫
PC3:「異端審問スーサイド天喰 大輝(あまじき たいき) (キャラシート)PL:黒鉛筆
PC4:「嘘吐きライル浅月 透(あさづき とおる) (キャラシート)PL:深見
PC5:「祈り手プレイヤー」 パミーナ (キャラシート)PL:マグパロス

Index

  • マスターシーン1
  • プリプレイ
  • オープニング1
  • オープニング2
  • オープニング3
  • オープニング4
  • ミドル1
  • ミドル2
  • オープニング5
  • ミドル3
  • ミドル4
  • ミドル5
  • ミドル6
  • ミドル7
  • ミドル8
  • クライマックス
  • バックトラック
  • 閑話
  • エンディング1
  • エンディング2


  • マスターシーン1



    GM:真夜中のコンビニを、荷物片手に出る。
    GM:エコバッグの中には、限定だったかぼちゃプリン、あんみつ、白玉クリームぜんざい。
    GM:コンビニと街灯の明かりから一足飛びで闇に消え、懐中時計の頭を軽く押す
    GM:すぐに黒い渦がぽっかりと私の正面に浮かぶ。飛び切りの非日常への入口。
    GM:気が進まない心をなんとか鼓舞して、目を閉じて飛び込む。

    :「やあ、ようこそ。よく来てくれたなあ」
    GM:足をカーペットの毛が叩く感触がした後、男の声がかかる。
    GM:目を開けたらそこは青い壁、床、それと対比するようにシンプルな白い木製の調度品が並ぶ部屋。
    GM:白い椅子に座っているのは2人。一人は日焼けと朗らかな雰囲気とは裏腹に、目を離したら存在を忘れてしまいそうな男。もう一人は黒いロリータドレスを着た無機質な青い目をした女。
    GM:片や特別情報対策室室長、無意識の番人。片やエデンの妖怪、現実改変に対するカウンター。
    :「まあ、硬くならなくていい、そこにかけてくれ」
    GM:男がまた口を開く。緊張するなと言われる方が無理だが、意固地になっていても仕方ない。テーブルにエコバッグをおいてかける。
    GM:「……案外、普通に話せるんですね。いつも会話が成立しないって聞いてました」
    :「まあ、あながち間違いでは無いさ、人間中々無意識に自分の意識を向けられないからな。近づきすぎた対価という奴だ」
    :「こうしてまともじゃない、否が応でも深淵に向き合わざるをえない場所で初めてチャンネルが合う」
    GM:「まともじゃない……」
    GM:身が硬くなる、スカートのすそを無意識につかんでしまう
    :「……早く出たいのだけれど、本題を話しても?」
    GM:そんな様子を大して気にも留めてないのか、女性が呆れたように喋り出す
    GM:「すみません、お願いします」
    GM:はあ、と女の人がため息をついて。
    :「あなた、いつまであれを飼っておくつもり?」
    GM:じとり、と女が男を見る
    :「いくら記憶を封じているからといって、あれの能力はいずれ現実を齧り腐らせるわよ」
    :「私が手を出せない場所だから看過しているけれど、流石に会ったら少しくらい忠告したいわ」
    :「いやあ、彼が生を全うするまでだが、何でもかんでも管理下というのは、あなたの悪い癖だと思いますよ」
    GM:少なくとも、向けられた文句を男はのらりくらりと躱している
    :「語られなくていい物は語られなくていい、人の心を守るなら猶更だ。少なくともそういう方針でやっているんで、まあよろしくお願いいたします」
    :「むう、人権何て形而上の物に過ぎないけれど、今はUGNの流儀に従っている以上それ以上は言えないわね……」
    GM:もういいや、と言いたげだった
    :「…まあいいわ、水掛け論になるからお次」
    :「進捗は上々かしら?お嬢さん」
    GM:ぴゃん、と音が出んばかりに体が跳ねそうになる
    GM:口の中がカラカラだったが、何とか絞り出すように言葉を紡ぐ
    GM:「警戒はまだ気取られていない、ようには見えます。あくまで専門の能力をもたない私の主観ですが」
    :「まあ、そういう能力ではないらしいからな、君」
    GM:「……元々大したものではないですよ、私自身は」
    :「実際起こっていることを初めて見た時はなにごとかと思ったのだけれどね、私は」
    :「まあ、まだバレて無いならいいわ、そのまま続けて頂戴」
    :「何かあったら私は始末がいいけど…あなたの判断に任せる」
    GM:「…了解です、恐らくあなたとそう変わらない方針になるかと」
    :「いいのか?一応友人だろう?」
    GM:「…頼みですから」
    GM:友人ではあるが、それはそれとして、だ。それより重い頼みを背負ってしまった
    GM:故に、そこだけは譲れない
    :「……そんな目をされたら、もう俺からは何も言えんなあ」
    :「あーはいはい、センチメンタルになるのやめて頂戴、用は終わり、もう出るわ」
    :「じゃあ、後は頼むわね」
    :「『過去改変協力者』さん」

    プリプレイ


    GM:というわけで
    GM:プリプレイから始めていきましょう
    GM:PC1の宵闇さんからお願いします!
    宵闇 霧子:ハーイ!
    宵闇 霧子キャラシート
    宵闇 霧子:「私は……霧子、よろしくおねがいします…………」
    宵闇 霧子宵闇よいやみ 霧子きりこ、ふつうの高校二年生!
    GM:あら綺麗な子
    宵闇 霧子:ちょっと違う所は自分の記憶を忘れることが無いって事だけ!
    宵闇 霧子:なので人の色んな表情や体験を覚えて思い出せるので……
    GM:普通?
    宵闇 霧子:死に際の表情を見たくて姉を一人洗脳して殺したことがあります。ふつうですね。
    GM:普通…………?
    宵闇 霧子:ふつうです。まだオーヴァードじゃないし!
    GM:ええ…………
    宵闇 霧子:能力としては色んなものを”固着”させて固定する事により止めたりする事。自分が記憶を忘れないのはこれが原因だそうな。
    宵闇 霧子:やることはセットアップで自分を殴らないとダイス-14するデバフをばらまくだけだぞ★
    GM:ヒギイ
    宵闇 霧子:Dロが《起源種》なのでクライマックス時は-20になる!
    宵闇 霧子:ついでに行動値とかも下がるけどメジャーでやれることは何も無いので隠密します。やさしいね。
    宵闇 霧子:後はクライマックス用に色々ある!以上!よろしくお願いしまーす!
    GM:よろしくお願いいたします!ではHO!

    PC1 宵闇 霧子 シナリオロイス 羽床結目
    君は、羽床結目という少女を友人に持つ普通の高校生だ。今度の休日は彼女の誘いで街へ買い物に行くことになっていた。店を回り、笑いあって、休憩にご飯を食べに行く。いつも通りの休日だった。昼下がりに町の向こうに光の木が生え、人々が頭痛に見舞われるまでは。

    羽床 結目:「宵闇さーん、ショッピングいこ!」
    宵闇 霧子:「いいですよ……」(羽床さんは表情が変わって面白いですね……)
    宵闇 霧子:光の木……こわいなあ
    GM:何故か君はなんともないみたいですよ
    GM:不思議ですね
    宵闇 霧子:ふしぎだなあ
    GM:ともかく何かあるまではクラスメイトと日常を謳歌しようみたいなHOです
    GM:よろしくね
    宵闇 霧子:ハーイ!よろしくおねがいします!
    GM:ではお次
    GM:PC2、九重君お願いいたします!
    九重 遠:はーい!
    九重 遠キャラシート
    九重 遠:「精一杯頑張りますね!」
    九重 遠九重 遠ここのえ とおだよ、15歳の男子中学生
    九重 遠:なんだか穏やかお人好しの度が過ぎてる気がしてならないふわふわした性格の少年です
    九重 遠:覚醒してからいろいろな経験をした上で、基本的に何も変わらないのはすごいと思っているよ
    九重 遠:いろいろな経験は本当にいろいろあったから………
    九重 遠:今回は謎に縁が深まった不思議なマスターエージェントとの決着をつけるために頑張ります
    九重 遠:こいつしか出来ない決着をお見せしたいものですがどうなるかなあ…
    GM:本当にね…
    九重 遠:性能は完全獣化至近白兵の単体アタッカーです
    九重 遠:もふもふの黒ヒョウになるぞ~
    九重 遠:攻撃力固定値が40くらいからはじまって100%以上で50まで上がるだけ、こわくないよ
    九重 遠:シナリオ一回だけリア不で攻撃を叩き込める以外に特筆すべき点はないですね
    九重 遠:あとはメジャー侵蝕の安さもあるのでカバーとかも頑張ります
    GM:暴力
    GM:カバーは実際ありがたい
    九重 遠:よろしくお願いしまーす
    GM:よろしくお願いします!ではHOを!以下全員シナリオロイスはマスターピカロなので割愛します

    PC2 九重遠 ある、前夜の事だった。君の家の窓に1枚の手紙が投げ込まれる。近くのビルの住所が書かれたそこにあなたが向かうと、マスターピカロの姿があった。簡単な話をした後、「じゃあね、もう会うことはないかも」と言って彼は去ってしまう。入れ違いに、あなたの家の前で止まる車。マスターピカロを殺すために来た者だと言った彼の車に、あなたは乗り込んでいく。

    "マスターピカロ":「というわけでさようなら、一応義理立てとしてね」
    GM:とかぬかして去っていくので
    九重 遠:「……挨拶に来てくれはするんだね」
    GM:はい
    九重 遠:そうですね、逃げられるなどと思わないでほしい
    GM:追いかけたければ追いかけましょう、幸いにも車は出してくれるそうです
    九重 遠:追いかけてやる~!
    GM:よろしくお願いします!
    GM:ではお次!PC3の天喰君!
    天喰大輝:はーい
    天喰大輝キャラシート
    天喰大輝:ピカロブッ殺す!(挨拶)
    GM:出殺意!!
    天喰大輝天喰大輝あまじき たいき。「普通」の大学生です。
    天喰大輝:幼少期から「普通」であることを強いられ、「普通」であることに強迫観念じみた思いを抱いています。
    GM:普通……?(数分ぶり2回目)
    天喰大輝:具体的には勉強の成績も運動も常に平均付近をキープしたり、常に周囲の人間の動向を観察して「普通」の行動を心がけてる空っぽ人間。
    天喰大輝:「普通」に執着している為、自分とその力への嫌悪感が拭えません。
    GM:こわひ
    天喰大輝:なので同じ力で「普通」の人達に害をなす存在を絶対に許しません。ピカロお前のことだよ。
    天喰大輝:去年の末にオーヴァードに覚醒し、その時の事件から、FHとは相容れないし、UGNの掲げる人類とオーヴァードの共存もちょっと違うなーとなってフリーランスで勝手に非オーヴァードを守ったりしています。
    GM:自警…
    天喰大輝:あとこの前死んだ両親が元FHで、自分がその実験体で、自分から生まれたものは全部輪廻の獣の因子を持つことを知ったりしましたが、まあ今回の事件とはあまり関係ないでしょう。
    GM:情報量
    天喰大輝:衝動は自傷。自分を含め、レネゲイドを否定する『輪廻の獣』の適合者。戦闘時は暴走し、『輪廻の獣』の因子によって髪と目が白く染まります。
    天喰大輝:性能としては、セットアップで自傷の変異暴走を受けて5D10のダメージを受けて火力を上げるクソ燃費ですが、クライマックスではセットアップラストアクションで加速する刻よりも早く動いてインフェルノとナーブジャックを叩き込みます。ラスアク蝕命の魔眼でコストも踏み倒します。縮地で離れたエンゲージに逃げても追いかけます。『輪廻の獣』もあるのでボスの行動を封殺します。
    GM:こわいよう
    天喰大輝:ピカロを全力でぶっ殺します! よろしくお願いします!
    GM:よろしくお願いします!ではHO!

    PC3 天喰大輝 ある、前夜の事だった。特別情報対策室と名乗る人々に「マスターピカロを殺す用意ができた」という文言で呼び出されたあなたは、UGN日本支部のロビーで待機していた。近くで待機していた習志野茉莉花と考察しつつ待っていると、彼女は一つ懸念を口にする。「おもった以上に時間、無いかもしれないわ」

    習志野 茉莉花:「元"リネン"こと習志野茉莉花よ、とりあえず前回のあらすじを言うわね」
    天喰大輝:「助かる。前編には不参加だったからね」
    習志野 茉莉花:「後はまあ……そんなに悠長にはしてられないことくらいかしら」
    天喰大輝:急いで殺さなきゃ
    習志野 茉莉花:「まあ、あなた見たら1も2もなく飛び出していきそうだし心配はないけど」
    GM:と言うことで
    GM:頑張りましょう
    天喰大輝:頑張ります。それはもう
    GM:ではお次
    GM:PC4の浅月さんお願いします
    浅月 透:あいあい
    浅月 透キャラシート
    浅月 透浅月 透(あさづき とおる)UGNに所属するエージェントです。コードネームは嘘吐き(ライル)。
    浅月 透:年齢は26歳、黒のスーツとマフラー、マスクを身に付けた陰気で頼りなさげな青年です。
    GM:スーツだ
    浅月 透:以前は日本支部に所属していたエリートエージェントでしたが、ノミナ・サクラという海洋施設施設においてダブルクロスとなった戦友を独断・無許可で追跡し交戦したこと、最終的に施設を中心に大規模認識災害を引き起こしが原因で降格しました。
    浅月 透:現在は貯金を崩しながらフリーのエージェントとして活動しています。
    GM:なんということを
    浅月 透:あ、特別情報対策室のメンバーではないです。
    浅月 透:性格は臆病かつネガティブ、面倒事を嫌って逃げたがる駄目人間。困ると嘘でごまかします。
    鳴海 真中:特別情報対策室に入れ!
    浅月 透:あまりエージェント向きとは言えず、日本支部時代も精神をすり減らしていました。
    浅月 透:エージェント向きではないです!!
    鳴海 真中:働けえ!
    浅月 透:性能はウロボロス/ソラリスの交渉型。レネゲイドに干渉する催眠能力の持ち主です。本人は物理的な破壊力が無いため使い勝手が悪いと嘆いています。
    GM:つよそう
    浅月 透:情報干渉能力は……なんなんでしょうね、不思議な後遺症。
    浅月 透:データ的には暴走型の単体アタッカー。ソラリスなのでミドルでもある程度は動けます。
    GM:堅実
    浅月 透:クライマックス用にオート潰しのマリシャスブラッド、死亡隠匿のアクアウィターエに加えて、今回は切り札として存在隠匿の陽炎の衣とワイルドカードである異世界の因子をもってきました。
    GM:(白目を剥いて泡を吹いて倒れるGM)
    浅月 透:マスターシーンでラスボスと関係なく不穏なフラグが立ったけどがんばるぞ……。
    GM:頑張れ……というわけでHOだ
    浅月 透:今回はよろしくお願いいたします。

    PC4 浅月透 ある、前夜の事だった。あなたは泉朔夜に近くの喫茶店に呼び出された。彼は適当に注文を頼みながら、一つの提案をする。「マスターピカロを倒すために、一度うちの指揮下に入ってくれない?」どうやら、日本支部ではマスターピカロを討伐する計画が水面下で進んでおり、計画通りなら明日にでも討伐に向かうことになっているらしい。選択肢はあなたに委ねられている。泉は圧迫をかけているが。

    泉 朔夜:「やあ浅月君、ピカロ見つかったんだけど討伐来ない?」
    浅月 透:「わ、わぁ~」
    泉 朔夜:「討伐来ない?」
    浅月 透:同じ事繰り返すな、選択式の振りしやがって
    泉 朔夜:「勿論最終的には君の決定にゆだねるけど……討伐来ない?」
    浅月 透:取り敢えず圧迫されます
    GM:ついてきてもこの場では保留してもいいです
    浅月 透:バックれてぇー
    浅月 透:話は聞くが…
    泉 朔夜:聞いてくれたら会計は持ちます、よろしくお願いします
    浅月 透:うっす
    GM:では最後、PC5のパミーナさんお願いします!
    パミーナ:わぁい
    パミーナ:『お前らな~~~!!』
    パミーナ:『監督する立場の人間のな~~!』
    パミーナ:『苦労をな~~!』
    GM:ある意味当然
    パミーナ:『ばら撒かれた呪いを片付ける側の人間の苦労をな~!』
    パミーナ:『苦労をな~~!』
    パミーナキャラシート
    パミーナ:特別情報対策室にこの間配属になったRB,パミーナです。
    パミーナ:新人もいいところなんですが、今回はかなり大変な役目を担うことになってしまった。
    パミーナ:経歴としては、ピカロの情報暴露の被害者です。
    パミーナ:真実を知って心がボロボロになったので、割れた心からRBが生まれました。それが彼女。
    GM:ひゃあ
    パミーナ:なんか後から調べたら浅月さんの情報汚染で両親の敵の情報とか滅茶苦茶になってるけど
    パミーナ:基本的にはピカロを殺すべく動いています。
    GM:殺意
    パミーナ:(深見さんには作成時許可を取っています)
    パミーナ:データとしては、ヴァリポンで大量のパイルバンカーで撲殺します。
    GM:きええ
    パミーナ:そして最強エフェクト、インスピレーションも使える。
    GM:つよすぎる
    パミーナ:でも、本当に一番すごいのは…
    パミーナ:《勝利の女神》~!(LV7)
    GM:+21~~~~
    パミーナ:エフェクトの前提条件もあり、実質24の達成値補正ができるので。
    パミーナ:ダイスで事故ってもカバーが効きます。
    パミーナ:えらい!
    GM:えらいぞ
    パミーナ:そんな感じでみんなをサポートしつつ、パミーナは己の使命を貫けたらなと思います
    パミーナ:よろしくね!
    パミーナ:以上!
    GM:よろしく!ではHO!

    PC5 パミーナ ある、前夜の事だった。室長も副室長もそのほかの室員もいなくなった特別情報対策室で、あなたは臨時室員となった喜多灘凜瀬と2人きりになった。カタカタと打鍵音だけが響く室内で、静かな時間を過ごしていると、ふいに凜瀬が声をかける。「あなた、マスターピカロを討伐したらその後どうするんですか」と

    喜多灘 凜瀬:「つかぬことをお伺いしますがこれ終わったらどうするおつもりでしょうか」
    パミーナ:「その答えは此処じゃ言えないなぁ喜多灘君」
    GM:という感じの雑談をせこせこしてたら
    GM:何か起こるみたいです
    パミーナ:なるほどね~!
    パミーナ:あっ、GM
    GM:はい
    パミーナ:ほにゃほにゃ・・・ありがとう!
    GM:では、OPに入っていきます

    オープニング1



    ???:────マスターピカロが活躍を始めたばかりの、初期の時期
    ???:「学校遅刻しちゃう…急がないと!」
    望月希:望月希。
    望月希:ごく普通の、ありふれた少女だ。
    望月希:家族は最近不幸があったものの。
    望月希:胸の中にある暖かい記憶と、熱が彼女を未だに勇気付けている。
    望月希:そんな、平凡だが確かに生きようとしている少女が、いた。
    望月希
    望月希:「あれ…なにこれ?」
    望月希
    望月希:ふと、目の前に落ちている紙を拾う。
    望月希:奇妙なことに態々自分の名前が名指しになっているメモだ。
    望月希:一瞬疑問に思うものの、どこか目を引き付けるそのメモを、読む。
    望月希:読んでしまった。『真実』を
    望月希:…昨日と同じ今日。
    望月希:今日と同じ明日。
    望月希
    望月希:世界は同じ時を刻み、変わらないように見えた。
    望月希:だが、世界は既に変貌していた。
    望月希:そして、当然偽りの日常を明らかにする者もいて─────
    望月希:そして、同様に『真実』に万人が耐えられるわけでは、ない。
    望月希:「………」
    望月希:瞳から光が失せた彼女は呆けたような、表情をし。
    パミーナ:否…『彼女だったものは』
    パミーナ:メモを祈る様に掌に納めると壊れたような笑みで異能の力を行使する。
    パミーナ:《インスピレーション》《インスピレーション》《インスピレーション》《インスピレーション》
    パミーナ:《インスピレーション》《インスピレーション》《インスピレーション》《インスピレーション》
    パミーナ:《インスピレーション》《インスピレーション》《インスピレーション》《インスピレーション》
    パミーナ:《インスピレーション》《インスピレーション》《インスピレーション》《インスピレーション》
    パミーナ:《インスピレーション》《インスピレーション》《インスピレーション》《インスピレーション》
    パミーナ:《インスピレーション》…
    パミーナ:これがマスターピカロが望月希の心を壊し、そして"祈り手"パミーナの生まれた瞬間である。
    パミーナ:「ああ、ああ。だったら。こんな俺を生む原因は、殺さなきゃいけない」
    パミーナ:「これが俺が生まれた理由だ」
    パミーナ


    GM:10/14 21:00 UGN日本支部 特別情報対策室
    GM:夜のとばりが下りてもまだ明るい室内には、ただただ二人分の打鍵音が響いている
    喜多灘 凜瀬:室長からもらった報告書のまとめ、割り出した位置のリスト化
    喜多灘 凜瀬:この分であれば明日には室長の言っていた旧研究所に向かうことができそうだ
    パミーナ:「………」
    パミーナ:スーツを着た華奢な少女がいた。一見男装の麗人のように整っては、いる。
    パミーナ:道化のようなメイクをしその表情は軽薄な笑みを浮かべている。奇妙な少女。
    喜多灘 凜瀬:無論、依頼を受けてくれるエージェントがいればだが
    パミーナ:しかしその表情は思いのほか退屈そうだった。
    パミーナ:「つまらーん!というかどうしよこれ。」
    パミーナ:「まじで面子集まるのか?」
    喜多灘 凜瀬:「今泉さんが知りあいに直接連絡、鳴海さんが方々に電話をかけているそうですが…」
    喜多灘 凜瀬:「九重さんと天喰さんはとりあえず呼べますが、それ以外集まりますかねえ」
    パミーナ:「んもう~~~。こうなったらさ、喜多灘えもんからも誰か呼べないの?」
    喜多灘 凜瀬:「えーうちの身内なんて大体人格破綻者ですよ」
    パミーナ:「事態が事態だしご家族でもいいぞ。UGNに勤めてたり協力できる人なら」
    喜多灘 凜瀬:「まともなの最近生えた甥とまだまともな育て方された姪くらい」
    喜多灘 凜瀬:「…姪は任務中だし甥呼んでみるか…?」
    パミーナ:「ははは、なんだそいつ。親戚は普通生えないだろ!」
    パミーナ:さも面白いことのように笑う。
    喜多灘 凜瀬:「兄が逃げた先だったんですよ、むしろあの婆相手によく16年見つからなかったなと」
    喜多灘 凜瀬:もう片手でディスコードのウィンドウを開き軽くチャットを入れる
    パミーナ:「まぁ、まともそうな家族なら協力するにしても、してもらわないにしても大事にな。」
    喜多灘 凜瀬:「…………」
    パミーナ:「まともじゃないのは知らん。俺はまともな家族しか知らないので。」
    喜多灘 凜瀬:「おあいにくまともでない筆頭が親二人ですねえ」
    パミーナ:「そうか…苦労してるんだなお前も」
    喜多灘 凜瀬:「あ、呼んでくれと言わないでください、あいつと同じ画面映りたくないんで」
    パミーナ:「え~どうしよっかな~。」
    パミーナ:「喜多灘えもんが人員を呼べないなら言おうかな~!」
    喜多灘 凜瀬:「…甥呼べました、住所近いんで九重君送迎する車でいいそうです」
    喜多灘 凜瀬:中身を確認してお礼を返信しウィンドウを閉じて作業に戻る
    パミーナ:「仕事早っ、よっしゃ、一名確保。」
    喜多灘 凜瀬:「送迎誰がやるんだろ…泉さんが誘った足でやるのかな…」
    喜多灘 凜瀬:「まあいいや」
    喜多灘 凜瀬:「そういえばパミーナさん」
    パミーナ:「はいはい。なんですかワトソン君。」
    喜多灘 凜瀬:「誰ですかそれ、俺はこれ終わったらいつもの電子哨戒部に戻りますが」
    喜多灘 凜瀬:「パミーナさん、これ終わったらどうするんです?」
    パミーナ:「…たしか前言ったと思うけど。ピカロはどうやら俺が生まれた原因っぽいんだよな。」
    パミーナ:「そして、生きてる理由でもある。存在定義ってやつだな。」
    喜多灘 凜瀬:「ですね、単なる研修相手じゃなさそうと言うのはわかります」
    パミーナ:「『こんな奴がいるなら望月希は普通に生きていられない』から、俺がいる。」
    パミーナ:「じゃあ、それが解消されたら?」
    パミーナ:「簡単だな。」
    パミーナ:「永遠に眠ることになる、が答えだ。」
    喜多灘 凜瀬:「……ははあ」
    喜多灘 凜瀬:「泉さんの胃にまた穴が開きそうな話だ」
    パミーナ:「元を正せば、そもそも俺が存在していること自体おかしい」
    パミーナ:「もっと言えば世界がこんなだから悪い。」
    喜多灘 凜瀬:「こんなだから、ですか」
    パミーナ:「そうだぞ。知らぬ間に人の命が、不条理に奪われる。」
    パミーナ:「或いは当人の意を介さないお人好しに救われたり蘇生されたり勝手に知らんところで死にだしたり」
    パミーナ:「…まぁ、それはいいか。」
    パミーナ:「とにかく、根っこは壊れてるよ。やっぱりこの世界は。」
    パミーナ:「俺は、その中の"望月希の日常"だけを守れればそれでいい」
    喜多灘 凜瀬:「悲観的かなとは思いますが、まあわからないでもないです」
    パミーナ:「喜多灘えもんも、この世界でレネゲイドに関わり過ぎてイカレに心当たりはあるだろ?」
    喜多灘 凜瀬:「そりゃまあ、親共もはやレネゲイド妖怪ですし」
    パミーナ:「だから、んなもんなければ本当はもう少しましな世界になる。」
    パミーナ:「けど、そうはいかない。」
    喜多灘 凜瀬:「とはいえこれ無かったら食いはぐれるのほぼ間違いない俺は強いこと言えないですけどね」
    パミーナ:「お前もその力で協力してくれている。それは、力を以てしか力は抑えられなくて」
    パミーナ:「…そんで、抑えた世界のうち、マシなのが"レネゲイドなんか無い振りをする"ことだからだ」
    パミーナ:「そのために、”俺達”はいる」
    喜多灘 凜瀬:「それは…まあそうなんでしょうね」
    パミーナ:「…そして、偽りの日常を覆すマスターピカロは倒さないといけない」
    パミーナ:「ぶっちゃけな。望月希の日常を守るためなら俺はFHにだってゼノスにだって与するよ」
    パミーナ:「それでもレネビの俺が両親のツテ使って、組織に頭を下げて、両親が奉仕し俺を記憶処理したUGNの一員になって、人と協調して、」
    パミーナ:「全部が全部賛成できない人間、賛成できる人間、よくわからんの。色々な人間と一緒の任務をするのは」
    パミーナ:「それが、望月希の日常を守るうえで、一番だと思っているからだ。」
    喜多灘 凜瀬:「なるほど」
    喜多灘 凜瀬:「そして元凶を討伐し終えたら消え、彼女を日常に帰すと」
    パミーナ:「そう。俺の事は生き物というより嵐とか…そういう現象だと思ってくれ」
    パミーナ:「まぁ協力してるうちはある程度の善行はするぞ。」
    喜多灘 凜瀬:「了解です、慣れてますよ」
    パミーナ:「それは、俺の素体望月希の性格だからな」
    喜多灘 凜瀬:「ただ一応室長副室長にも言っておいてくださいね、筋は通して欲しいなと思うので」
    パミーナ:「あいあい。りょーかい」
    パミーナ:「あんだけ通信繋ぎながら独り言で『このために俺は生まれてきた』とか言ってれば多分伝わってると思うけどな」
    喜多灘 凜瀬:「一応ですよ一応……っと」電話が鳴ったので取る
    喜多灘 凜瀬:「はい内線412、特別情報対策室です、はい…了解です、つないでください」
    喜多灘 凜瀬:「はい副室長、鳴海さん?今書庫ですが……え?はい……わかりました……はい、失礼します」
    喜多灘 凜瀬:当惑しつつ電話を切る
    パミーナ:「喜多灘えもん、なんかあったの?」
    喜多灘 凜瀬:「今泉さんから電話来たんですけど…書庫に増援出して欲しいそうです」
    喜多灘 凜瀬:「羽鳥さんも向かわせてるけど間に合うかわかんないとも言われてて…」
    パミーナ:「しょうがねぇな~~~!」
    パミーナ:「いきますよ、パミーナさん行きます!」
    喜多灘 凜瀬:「お願いします……こっちの分は仕事終わったのでパミーナさんの分やっておきます、どの辺まで進んでます?」
    パミーナ:「安心しろ。任されたからには必ず間に合わせてやる」
    パミーナ:「俺の神託オラクルは絶対だからな。」
    パミーナ:「…じゃ、お先に」
    喜多灘 凜瀬:「いってらっしゃいませ」
    パミーナ:ささっと部屋を出る。
    パミーナ:残された資料の進捗度具合は…きっかり半分。
    パミーナ:『喜多灘えもんへ、なんかこの先任務があるって神託で出てるんで』
    パミーナ:『あらかじめ書き残しておきます。残りはガンバ"(-""-)"』
    喜多灘 凜瀬:「……便利」

    GM:シーンカット、ロイス取得のみ該当タブでどうぞ
    パミーナ:ロイス取得は、喜多灘 凜瀬 〇仕事頼んだ/身内が変わった人だらけなんだなぁ

    オープニング2


    GM:シーンプレイヤーは浅月さん、パミーナさんも出番があるので1回分の登場侵蝕お願いします
    浅月 透:あいあい
    浅月 透:47+1D10
    DoubleCross : (47+1D10) → 47+8[8] → 55

    パミーナ:1d10+40
    DoubleCross : (1D10+40) → 7[7]+40 → 47


    GM:10/14 21:02 榕崎市 パンダ珈琲
    泉 朔夜:珈琲を2つとケーキ2つ頼み、その後を待つ
    泉 朔夜:「他に食べたいものはある?」
    浅月 透:「食欲がありそうに見えるか?」
    浅月 透:返答したのは黒のスーツを纏い同色のマフラーを巻いた男性。
    浅月 透:宵色の前髪から覗かせる濁った瞳から眼前の青年をジロリと睨み付けるように見ている。
    泉 朔夜:「食べられるときに食べておかないと、ねえ?」
    泉 朔夜:涼しい顔でそれを聞き流している
    浅月 透:「ねぇ、じゃねぇよ……いい、年々食も細くなってんだわ」
    泉 朔夜:「りょうかーい、じゃあ本題移るね」
    浅月 透:「───本題に入れ」暗に雑談する気はないと表明する。
    泉 朔夜:「"マスターピカロ"、ほぼ明日から討伐任務に入るんだけど」
    泉 朔夜:「来る?」
    浅月 透:「行きたくねぇ……!」苦々しげに
    泉 朔夜:「まあ細かく言うと、日依里がマスターピカロ関連の話したら食いついてきて」
    浅月 透:「げっ」
    泉 朔夜:「ちょっと調査に出かけるわーって言って3か月、帰ってきたら無事マスターピカロが改造されてたセルの研究所特定してたので」
    泉 朔夜:「明日からそこ突入するかあって話」
    浅月 透:「あいつが食い付いてる時点で願い下げなんだが……」
    浅月 透:「なんか知らんが俺のトーク力でここまで時間延びたんだろ?もうそれだけで仕事したろ、ボーナス寄越せよ」
    泉 朔夜:「またまた御冗談を、ボーナスならもう2月に振り込んだでしょ」
    浅月 透:「チッ、じゃあハッキリ言ってやるよ」
    泉 朔夜:「勿論来てくれるなら12月もボーナス振り込むけどさ」
    浅月 透:「いらん」
    浅月 透:「あのなぁ…俺の能力じゃ、マスターピカロには絶対に勝てない」
    浅月 透:「単純に、格の違いってヤツだ。情報干渉というテーブルではヤツ相手には及ばない」
    浅月 透:そもそもの話として、浅月透の情報干渉能力は強大であるが至上のものではない。
    泉 朔夜:「知ってるし、そこの期待で呼んでるわけじゃないんだよね実は」
    浅月 透:それこそマスターピカロやUGNなら特別情報対室室長、FHならとあるセルの水晶竜など分野で同等の者はいる。
    浅月 透:「だったら…」
    泉 朔夜:「…日依里が昨日呼び出された」
    浅月 透:「……」
    泉 朔夜:「相手はまあ…いいか、心当たりいくらでもあるでしょ」
    浅月 透:「霧谷さんとかなら、安心なんだが」そうはいかないか
    泉 朔夜:「君の処遇に対し苦言、下手したら私刑の動きも無いわけじゃない」
    浅月 透:心当たりはないとは言わない。
    浅月 透:「で?」
    浅月 透:「はっきり言えよ」
    泉 朔夜:「安全証明、かなわないことはわかってる、ついでに君じゃなくても今は手札がいくらかある」
    泉 朔夜:「ただ、君がマスターピカロに勝てない事実を示しておかないと、僕らが普通に困る」
    浅月 透:「……考えさせてくれ」
    浅月 透:「明日だったか?場所と時間は」
    泉 朔夜:「はいよ、時間は決めてないけど遅くとも9時には動くかな」
    泉 朔夜:「場所は特情、部屋わかる?412室」
    浅月 透:「ああ。2時間前には連絡する……これでいいか?」
    泉 朔夜:「いいよー」
    浅月 透:「悪い、少し頭を冷やす……家で考えるよ」
    浅月 透:そう言って席を立つ。
    泉 朔夜:「了解、あ、店員さんにテイクアウト頼んだから持って行っていいよ」
    浅月 透:「すいませんね、ほんと」
    泉 朔夜:「夜道気を付けてねー」
    浅月 透:「シャレにならねえよ」
    浅月 透:そういってスタスタと店を出る。
    浅月 透
    浅月 透:目的は果たせた。
    浅月 透:テイクアウトの商品内に追跡装置の類いがないかを確かめながらなるべく一目の多い場所を進んでいく。
    浅月 透:明日と言うのがかなり痛い情報ではあるが、早々上手くいくものではないのはいつもの事だ。
    浅月 透:今から動けば、問題ない。
    浅月 透:自分にとって何より重要なのは、命ではなく、とある情報だ───それを、マスターピカロが握っている可能性がある。
    浅月 透:《擬態の仮面》《道化の出し物》侵蝕+1
    浅月 透:姿を変える、通常の変形に加えて光学迷彩のメッキを張り付ける。対したものではないがレネゲイド知覚への若干の対策だ。
    浅月 透:「まずは、準備しないとな」

    泉 朔夜:コーヒー片手にスマホを取り、ダイヤルを押す、連絡先は二つ
    泉 朔夜:「…あ、もしもし日依里?泉です、今書庫?……いない、今鳴海さんだけか……」
    泉 朔夜:「えっと書庫に増援来てもらっていい?後で対策室にも内線で回すから……うん、よろしく」

    GM:22:14 UGN特殊書庫
    浅月 透:コンコン、と部屋には入る前静かにノックする。手元には大きめのスーツケースが一つ。
    GM:内部は、広い。
    GM:例え中に警備がいたとしても、気づかない。返事がないことはそれを表していた
    浅月 透:最優先は目的の研究所の資料だ。ゆっくりと歩みを進める。
    浅月 透:監視カメラの類いを警戒し、足元に小さな電子ジャマーを転がす。
    浅月 透:効果は10分前後だが、問題はない。
    浅月 透:書類の管理については日本支部時代にある程度記憶している。そこから対策室用のものを想定し
    浅月 透:「(あれは違う、あれも別……これはダミーか……めんどうな)」
    浅月 透:本命はPCだが、そちらは監視が厚いだろう。狙いは複製だ。
    浅月 透:「……」少し時間をかけすぎたが、当たりはついた。
    浅月 透:迷いなく進む。
    鳴海 真中:持ち去ろうとするその背中に、拳銃を向ける
    鳴海 真中:「動かないで」
    浅月 透:「……鳴海か」
    鳴海 真中:「あなた…泉さんが加入するよう交渉してたはずじゃ…」
    浅月 透:「久しぶり、でもないか」
    浅月 透:「交渉は保留だよ。いま、決裂になってしまうかもだがな」
    浅月 透:「……物騒なものを向けんなよ、怖くて震える」
    鳴海 真中:「ほんっとうに仕事を増やすだけで減らしませんねあなた……!」
    浅月 透:降参するように、静かに、両腕をあげる。
    鳴海 真中:警戒を解かず、じりじりと詰めよる
    浅月 透:手のひらから何かがこぼれ落ち──閃光弾だ。
    鳴海 真中:慌てて目を抑えて伏せる
    鳴海 真中:迅速に対応をしたからか、損傷はない、が
    浅月 透:「悪いな」そして、レコーダーも起動、爆音が響く。
    浅月 透:「共心術」
    浅月 透:発生するのは音と光が生み出す仮想の大爆発。痛みはないが知覚は削れる。
    鳴海 真中:「お前ええええええええええええええええええ!!!!!!!」
    浅月 透:入室時に確かめたが、壁は厚い。問題はない。
    鳴海 真中:伏せたままだ、幻覚であれ、爆発が目の前にあったら警戒姿勢は解けない
    浅月 透:「ごめんな」
    浅月 透:「まぁ、ピカロは殺すよ……相討ちの手管は考えてる」
    浅月 透:そう言って、背を向けてーーー
    羽鳥 日依里:「運送やらつるつるとインクから蚊の不定詞ないしキツネより岩険し嫌悪感や拒絶しません。あやあこっぴどくやってくれているなあ、パミーナ嬢頼めるか?
    羽鳥 日依里:気配が、いつの間にかそこにあった
    浅月 透:「チッ……ここでお前かよ」
    浅月 透:懐からモデルガンを取り出そうとして、やめる。
    パミーナ:「あいよ。室長」
    羽鳥 日依里:「負債とエレベータが??ですが、反社会的に岩浅ましアイデアのうるう年になりましたやめておけ、その手の術が俺に効かんことくらいお前ならわかるだろうに
    浅月 透:《ワーディング》「会いたくねぇランキングの高いヤツに会っちまった……」
    浅月 透:浅月透の攻撃手段である幻痛───共心術は他者の心象に対して共有、理解することで精神間のラインを構築し発動する。
    浅月 透:そこから自身のイメージを転写するなどして様々な精神干渉作用を引き起こすのだが
    浅月 透:目の前の相手に対してはとある理由から使用できない。ラインを引けない、引きたくないのだ。
    浅月 透:「クソ……最悪だ。恨むなよ、畜生っ」
    浅月 透:足元のケースを蹴り開け、中のものが床に広がる。先程の閃光弾の予備弾、軍用の大型ナイフ、カートリッジ数本、解錠用ツールを始めとした細々とした機械類、そして
    浅月 透:ガ チ ャ リ
    浅月 透:今までと異なる重厚な金属音が部屋の中に静かに反響する。黒い銃身は通常のそれと比べて倍以上の長さであり、拳銃として特殊な造形の───実銃。
    浅月 透:「漫画や映画くらいでしか見ないよな……実際は使い勝手も悪いし、威力もそこまでではない……オーヴァード俺ら基準だとな」【デザートイーグル.50 Action Express 10 inch Barrel】おなじみの大型拳銃だ。
    浅月 透:本来ならマスター・ピカロ、あるいは恐らく存在するであろう協力者用に用意していた代物だったが。
    浅月 透:「くっそ、羽鳥…これ、詰んだか?」
    パミーナ:浅月と早退するパミーナはパイルバンカーを構えている。
    羽鳥 日依里:「昔本居宣長はこのモットーが言いました、「かぎりを行うのが人の道にして、そのことの成ると成らざるとは人の力におよばざるところぞ。」いやあ、朔夜の連絡が間に合って良かったよ、状況?詰んでいるんじゃないか?大事なものが入ってるから書庫で大暴れは勘弁してほしいがなあ
    パミーナ:…というより、よく見れば、4機の固定されたパイルバンカーが浅月をいつの間にか狙っていた。」
    パミーナ:「本当に泉さんあれで頼りになるんだよな~」
    浅月 透:「まあ、お前が来た時点で詰んでたか」
    浅月 透:「あるいは」倒れている鳴海さんをみます。
    浅月 透:「俺を見つけたのがこいつじゃなければなぁ……」座り込む。
    鳴海 真中:「ふぎい」幻覚を解除してもらったので何とか立ち上がり、侵入者を睨む
    浅月 透:「後遺症はないだろ?」
    鳴海 真中:「ないですけど!!」
    浅月 透:「そんなに見つめるなよ、陰キャはそういうのに弱い、照れるぞ?」真顔で適当なことを言う。
    鳴海 真中:「あんたに調査あがりの室長と事務作業中のパミーナさん呼ぶ労力使ったの無駄じゃないですか!」
    パミーナ:「なーにが『詰んでいたか』だよ。」
    浅月 透:「今度こそ処刑かもなぁ~」超ため息。
    パミーナ:見下すような、ばかにするような冷ややかな表情。
    パミーナ:というより、明確にそうしていた。
    パミーナ:「決戦前に余計な仕事を…よりによって内輪争いなんて余計な仕事増やしやがってさぁ~。」
    浅月 透:「悪いな、昔から内輪にいなかったから内輪ノリには着いていけねぇんだ」
    パミーナ:「陰キャの悩みなんて俺にはどうでもいいんだけど」
    パミーナ:「っと自己紹介が遅れたな。」
    浅月 透:「陽キャっポイからねアンタ」「初めまして?ここの人?」
    パミーナ:「そそ俺はどこかの元エリートが情報汚染使った余波で親の仇の詳細が全く分からなくなった」
    パミーナ:「特別情報対室の完全回答能力持ち新人エージェント」
    浅月 透:「……」
    パミーナ:「パミーナでーす。照準合わせてるから逃げんなんなよな。」
    パミーナ:「浅月透セ・ン・パ・イ」
    浅月 透:「逃げねぇよ、奥の手も割れてる」
    浅月 透:「どの立場の後輩だよ」
    パミーナ:「そりゃあ…UGNエージェントとしてのセンパイだろ」
    浅月 透:《擬態の仮面》を一瞬使用。
    浅月 透:少しだけ思考し、ほどきます。
    パミーナ:「これからお前にはここ最近のお遊びじゃない、全盛期のUGNエージェント同様の働きを期待してるんだからな。」
    浅月 透:「……まぁ、もう何言っても無駄だしな」
    浅月 透:「お縄に着くよ、諦める」
    浅月 透:最善の策は潰れた。仕方ない、次善以下だが……やるしかないか。
    パミーナ:「本当か?一応言うけど。仮に逃げたら逃げたらで、相応の報復をするぞ。」
    浅月 透:「《嘘吐き》浅月透だ」よろしくな、そう吐き捨てた。
    パミーナ:「もし逃げたら…『お前が隠したいもの』全部俺の力で根掘り葉掘り掘り出す。覚悟しておけ。」
    浅月 透:「ああ、わかったよ」
    浅月 透:「アンタなら、分かるんだろうな」俺自身、覚えていない真実が。
    パミーナ:「…そうだな。でも、調べていない。」
    パミーナ:「なんでかわかるか?お前の過去に触れるからだよ。」
    パミーナ:「そうなれば、交渉材料では、なくなってしまう。」
    パミーナ:「全部お前のせいだ。」
    パミーナ:「俺は俺の、望月希の親の仇とか因縁とか」
    浅月 透:「交渉?ああ、そういうことか」
    パミーナ:「…そういう事を知ることを放棄してでも。俺らは浅月パイセンが必要つってんの。」
    パミーナ:「情報汚染とか、そんなの関係ない。本物のエージェントの"嘘吐き"が」
    浅月 透:「なるほど、なるほどね……」羽鳥室長をチラリと見て、気取られないように少しだけ苦い表情になる。
    浅月 透:「わかったよ……腕は錆び付いてるが、それでも避ければな」
    パミーナ:「まぁ、代わりに。」そういって浅月にそっと耳打ちする。
    浅月 透:「あ?」
    パミーナ:「今回の件以外は俺はどうでもいいから、これが終わったら何でも協力してやるよ。『今後絶対調べない』『目当ての情報が欲しい』」
    パミーナ:すっと離れる。「‥‥とにかく、お前の全力が必要だからな。後はお好きに。」
    浅月 透:「……」思考する、思考する、思考する。彼女からの言葉を一言半句反芻して、考える。
    浅月 透:「情報とかは……別にいい。力も貸すよ、出きる限りな」
    浅月 透:「あぁ、その……」
    パミーナ:「本当か?まぁ俺も事情が事情だし、あとでもっかい聞くぞ。」
    浅月 透:「悪いな、色々と」
    パミーナ:「別に。良いよ今更。」
    浅月 透:「悪い」

    GM:シーンカット、ロイス取得は該当タブでどうぞ
    パミーナ:ロイス取得は、浅月 透 必要/〇どうして決戦直前に仕事が増えてるんですか?
    浅月 透:パミーナさんへは諸々の事情で保留。
    浅月 透:鳴海真中 尊敬/いや、マジでごめん◯

    オープニング3


    GM:シーンプレイヤーは天喰君、登場侵蝕をお願いします
    天喰大輝:天喰大輝の侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (49 → 51)

    GM:22:10 日本支部 4F東休憩室
    GM:日本支部からマスターピカロ討伐の依頼を受け、あなたが通された場所は休憩室だった
    GM:クッション、マッサージチェア、仮眠ベッド、ドリンクマシン
    GM:おおよそ休むのに必要な設備は一通りそろっている、ここで泊ってもよさそうだ
    習志野 茉莉花:「いいところじゃない、泊っていいみたいよ」
    習志野 茉莉花:一緒に連れてこられた少女が部屋を一瞥して
    天喰大輝:「いくら快適でも、ここで何泊もするのは御免だけどね」
    習志野 茉莉花:「それはそうだけど…あ、お茶いる?」
    天喰大輝:「……俺より馴染んでるね、君」
    天喰大輝:「まあ、今までやってきたことを考えれば、適応力が高いのは当然か」
    天喰大輝:「もらうよ、お茶」
    習志野 茉莉花:「朝になるまで支部の人来ないらしいし?さっき変な人入ってたけどまあどうにかなるでしょ」
    習志野 茉莉花:ドリンクサーバーから緑茶のボタンを押してお茶を入れる
    天喰大輝:「まあ、オーヴァードなんて大抵変な人だからな。夜勤の人もいるんだろう」
    習志野 茉莉花:二人分を入れたのを確認して近くの机にお茶を置く
    天喰大輝:お礼を言って、お茶に軽く口を付ける。
    習志野 茉莉花:「で、明日いつになるかわからないし私はシャワー借りてすぐ寝ようかと思うけど、あんたはどうするの?」
    天喰大輝:「荷物置いたら、特別情報対策室だっけ? そこに行ってみる」
    天喰大輝:「作戦開始前に情報にはできるだけ目を通しておきたい」
    習志野 茉莉花:「ああ、確かに?」
    習志野 茉莉花:「夜遅いけどいるかしら……と、あら」
    習志野 茉莉花:ノックの音を聞いて扉を開ける
    日比谷 畔:「お疲れ様、特別情報対策室に用があると聞いて戸を開けたのだけれど、何か用かな?」
    天喰大輝:「……耳が早いですね」ちょっとうんざりしたような表情
    習志野 茉莉花:「あ、はい、討伐に呼ばれた習志野と天喰です、荷物を置いたら話を伺いたいという話をしていました」
    天喰大輝:(そういう能力か……監視されているか。まあ、当然と言えば当然か)
    天喰大輝:ここ最近はマスターエージェント討伐に協力するという貸しを盾に少し派手に動いた。
    天喰大輝:「作戦前に、必要な情報はなるべく仕入れておきたいですからね」
    日比谷 畔:「それなら私が聞こうか、千代崎君は買い出し、副室長は浅月さんの勧誘、鳴海さんと室長とパミーナさんは今しがた慌ただしく出て行って今部屋には臨時職員の喜多灘君しかいないからね」
    天喰大輝:「浅月さん……あの人も参加するんですか」
    天喰大輝:一見頼りない人だが、いざとなった時は頼れる人だ。
    日比谷 畔:「副室長が呼んだからね、伝手もあったけどそれ以上に何か政治的な事情があるらしいよ」
    天喰大輝:性格的に自分の抑止力にもなりにくい。勧誘と言っているが、参加してくれるとやりやすい。
    日比谷 畔:「何から聞く?クリスマスまでの事情はおそらく習志野さんの方が詳しい…というか私たちの持っている情報はほぼ習志野さんの陳述だけになるけど」
    天喰大輝:「とりあえずはピカロ関連と、そう推測できる情報は一通り確認しておきたいですね」
    天喰大輝:「あいつの情報はいくら仕入れても足りない。文字通り」
    習志野 茉莉花:「あ、じゃあ具体的な質問から詰めていきましょうか」
    習志野 茉莉花:「私がFHチルドレンの傍ら、マスターピカロについて調査や潜入をして、その後お縄になって、陳述してと2月までかかりましたが」
    習志野 茉莉花:「2月以降の動きって順番にどうなってます?」
    日比谷 畔:「2月から7月の頭くらいまでは音沙汰がなかったね、私たちも痕跡を探すのに必死だったけどさすがに手がかりが少なすぎた」
    日比谷 畔:「動きがあったのは7月半ば、ノミナ・サクラ…と言ってもわからないか、日本の沖の方にある小さな施設から久しぶりに信号があったことをキャッチしてね」
    天喰大輝:「あいつが動き始めたってことですね」
    日比谷 畔:「内容はマスターピカロがいるとのこと、丁度近くの島を警備していたチルドレンがいなくなっていたのもあり、急いで人を集めてその島に上陸した」
    天喰大輝:マスターピカロはその性質上、大きな動きのない時には捕捉不可能な存在だ。大きな動きがあっても、それは困難だが。
    日比谷 畔:「キャッチして偵察してをやっていると準備に2日しかなくてそれで二人に連絡をつけられなかったのは申し訳ない」
    天喰大輝:「七月半ばというと……ああ、その頃は多分俺もそれどころじゃありませんでしたね」
    天喰大輝:出生の秘密が明らかになったり、両親の仇と戦ったり、とんでもない自分の体質が判明したり。
    習志野 茉莉花:「なんかあったのね……」
    天喰大輝:「まあ、今回のこととはあんまり関係ないよ。ピカロの奴が何か言ってくるくらいはあるかもしれないけど」
    天喰大輝:何せ不可知の情報の権化だ。自分より先に自分の秘密を知っていてもおかしくはない。
    習志野 茉莉花:「マジで気をつけなさいよあなた身辺には……」聞きかじった昔の情報通りならまあまあ洒落にならない存在であることは知っている
    日比谷 畔:「結果として施設最下層でマスターピカロを発見、討伐に入った」
    日比谷 畔:「肉塊になるまでひきつぶして炭化するまで焼いたんだけどねえ、撮った写真が消えていたからまだ生きているね」
    天喰大輝:「まあ、そうでなければ俺達は呼ばれてないですからね」
    天喰大輝:「しかし……単純な肉体の損傷だけでは殺せないか……」
    日比谷 畔:「で、行方をまた消したので室長に問い合わせたら」
    日比谷 畔:「ピカロが収容されてた実験場を知っているということでそこに縁のある人をまとめて連れてきて調査しピカロを釣ろうという魂胆」
    日比谷 畔:「これが今回の任務ってわけだね」
    天喰大輝:「なるほど……」少し考えて
    天喰大輝:「あいつを釣るってことは、九重くんも呼んでるってことですね?」
    日比谷 畔:「ああ、今迎えを出しているようだが……喜多灘君が当たりつけた戦力も一緒に迎えに行っているからちょっと遅れるみたいだね」
    天喰大輝:前回確認した時は、この作戦には参加していないということだったが
    習志野 茉莉花:「あれ、前回リストには入れてないって言ってませんでした?」
    天喰大輝:「……抜け駆け、という訳にはいかなくなった訳だ」ぽつり、と呟く。
    日比谷 畔:「今回は実コンタクト取った人優先になっててね、優先順位が上がった」
    天喰大輝:「実際、あいつを誘き寄せるという意味じゃ、九重くん以上の適任を俺は知らない」
    日比谷 畔:「なりふり構わずやらなきゃいけなくなったと言ってもいいよ」
    天喰大輝:「何せ、あいつの名付け親だ」
    日比谷 畔:「名前つけていたのかい」
    天喰大輝:「名前を付けられて、それを気に入って名乗ってる。気に入られているのは間違いない」
    日比谷 畔:「思った以上に親密な人間がいるんだなあ」
    習志野 茉莉花:「あ、じゃあ私からも質問」
    習志野 茉莉花:「交戦した、って言ってますけど交戦した際に能力の詳細とかわかりましたか?」
    日比谷 畔:「お、いい質問」
    日比谷 畔:「『自己の任意消去』交戦からは多分これじゃないかって言われてる」
    日比谷 畔:「『およびそれに伴う自己の周囲への置換』も含んでいるね」
    日比谷 畔:「霧が丘調査や習志野さんの陳述で見せた模倣は後者だって言われている」
    日比谷 畔:「自分の一部を消去して消去分を周囲にある環境……相手の能力とかに置き換えるといった感じかな」
    日比谷 畔:「これを言うと霧が丘の交戦レポートの初手に説明がつかないんだけどひとまずこれでいい」
    天喰大輝:「それだけでも結構色々できそうな能力だけど、更に奥の手があると考えておいた方がいいってことですね」
    天喰大輝:「とはいえ、分からないことを考えても答えは出ない」
    習志野 茉莉花:「あんたの方から聞きたいこととかは無いの?」
    天喰大輝:「一通り全ての情報は聞いておきたいけど、特に、と言うなら」
    天喰大輝:「あいつを殺す手段」
    天喰大輝:「そのヒントになる情報や推測だけでも手に入れておきたいですね」
    日比谷 畔:「地球外生命体エイリアンに核を露出され肉塊にされN市戦闘支部屈指の火力持ちに炭化されてもなお生きているあいつを殺す方法かあ」
    日比谷 畔:「ここまでやって駄目なら、そもそも肉体的な破壊は意味をなさないかもしれない」
    天喰大輝:「それはそうでしょうね」
    天喰大輝:自分を消すことのできる存在。そんなものにとって肉体に意味などない。
    天喰大輝:天喰自身が、それを一番よく分かっている。
    日比谷 畔:「ただ、精神はどうだろう、自己消去という肉体の存在を蔑ろにする究極みたいな異能だ、彼の体の精神依存性は高いだろう」
    日比谷 畔:「だったら精神干渉系の異能を使って機能停止を狙う、表向き浅月さんを呼んでいた理由だね」
    天喰大輝:「あいつは自らを消そうとしている以上、殺す手段自体は存在する筈ですからね」
    日比谷 畔:「もう一個は研究所、室長曰くこいつを作った製造所に行けば弱点はわかるらしいんだけど……」
    天喰大輝:(俺に植え付けられたコレ・・程は、どうしようもない存在ではない筈だ)
    天喰大輝:「あいつが作られた場所、ですか」
    日比谷 畔:「そもそも前提として、室長曰くその研究所で作られているのであれば寿命はもう長くないらしい」
    日比谷 畔:「室長は精神がおかしくなる方が重くて肉体はそこまでではないらしいけど、マスターピカロの場合寿命問題は深刻」
    日比谷 畔:「どうあがいてもあいつは来年迎えられない、というのが目算だ」
    天喰大輝:「要はあいつにも時間がない。だから、その前に世界と心中するのがあいつの目的、だそうですからね」
    天喰大輝:まったく、死ぬなら勝手に一人で死んでほしい。
    習志野 茉莉花:「あいつもう何をして死ぬかしか考えなくていいところまで来てるじゃない、嫌ねえ」
    天喰大輝:「その寿命以外じゃ死なない、とかなければいいですけど」
    天喰大輝:とはいえ、オーヴァードの世界に絶対はない。
    天喰大輝:聞けば、不死の能力者への特攻能力者もいるという話もある。
    天喰大輝:「――殺せなくても、殺すしかないですけどね」
    日比谷 畔:「まあ、僕の見立てではまあまあ手があるみたいだから、そこは調査しながらと言うことで」
    日比谷 畔:「もう休みたまえ、明日は早いぞ」
    天喰大輝:……ピカロ関連の情報は、口頭でなければ確認できない。
    天喰大輝:天喰自身ならば、多少の徹夜は大してコンディションを下げる要因にはならないが、協働する相手にあまり負担をかけるのもまずい。
    天喰大輝:「分かりました。情報、ありがとうございます」
    日比谷 畔:ふわふわと欠伸をしながら手を振って去っていく
    習志野 茉莉花:「ありがとうございましたー」
    天喰大輝:本来なら、今後UGNと敵対した場合に備えて、日本支部の構造を把握しておきたかったのだが。
    天喰大輝:「……監視されてるんじゃそれも厳しいか」
    習志野 茉莉花:「あんたねえ」
    天喰大輝:素知らぬ顔で肩を竦める。
    習志野 茉莉花:ちらりと連行されていく浅月さんが見えたけれど戸を閉める
    天喰大輝:「ああ、そうだ。君にも聞いておくことがあった」
    習志野 茉莉花:「何かしら?この姿で一緒に寝るのに抵抗あるなら変えておくけど」
    天喰大輝:「「普通」は、君の方が男と一緒の空間で寝るのに抵抗を持つ方だと思うけどね」
    天喰大輝:「まあ、そこはいい」
    天喰大輝:「君自身には、ピカロと戦う理由はないだろう? UGNに拘束された以上、協力する必要があるというだけで」
    習志野 茉莉花:「あーそれ」
    習志野 茉莉花:「だって見ておきたいじゃない、あいつの最期」
    習志野 茉莉花:「一応ここまで取材でかかわってるのよ」
    習志野 茉莉花:「一つでも面白いことがあったら次のネタにして供養してやるわ」
    天喰大輝:「小説に人生を懸けた芸術の徒って訳じゃないだろ。別に、それに命まで懸けることはないんじゃないのか?」
    習志野 茉莉花:「そこはまあ、懸けられるだけの暇をあんたたちが作ってくれたとしか」
    習志野 茉莉花:「物書き一本、ネタが無いとまあまあ暇よ」
    習志野 茉莉花:くいっと緑茶を飲み干す
    天喰大輝:「……まったく、酔狂だな。暮色さんとバイトでもしとけば……安全でもないか、あの人の近くだと」
    天喰大輝:「まあ、構わないというならそれでいい」
    天喰大輝:いざとなれば、逃がすチャンスくらいは作ろうと思ったが、どうやら余計なお世話だったらしい。
    習志野 茉莉花:「そうそう、お構いなく、これでも戦闘潜入専だから自衛くらいはできるわ」
    天喰大輝:「まったく、気の強い女性とばかり縁があるな、俺は」
    習志野 茉莉花:……本当のことを言うのであれば
    習志野 茉莉花:それ以外に選択肢も無く、老い先も無く、爪痕さえ消されようとしているあいつについて執筆してやることが
    習志野 茉莉花:最後の供養になるかもしれない、天喰向けではないので言わないが
    習志野 茉莉花:「それじゃ寝るわね、おやすみ、あんたも好きに寝てていいわよ」
    天喰大輝:「ああ、おやすみ」
    天喰大輝:「また、明日」
    天喰大輝:明日。
    天喰大輝:今日と同じ明日が、また来るように。
    天喰大輝:明日をどうしようもなく、戻らない形に変えさせない為に。
    天喰大輝:全ての「普通」の今日が、自分のような明日を迎えないように。
    天喰大輝:マスターピカロは、必ず殺す。

    GM:シーンカット、ロイス取得のみ該当タブでお願いします
    天喰大輝:習志野 茉莉花 ○連帯感/感心
    天喰大輝:N感情の感心は、ちょっとなめてたなあ、ごめんねって感じの感心です

    オープニング4


    GM:シーンプレイヤーは九重君、登場侵蝕をお願いします
    九重 遠:九重 遠の侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (36 → 38)

    GM:22:27 N市 九重家
    GM:なんてことはない、学校に通って訓練を受けて返ってきたただの金曜日だ
    九重 遠:晩ご飯も食べ終え、お風呂もすませてあとは眠くなるまでちょっとだけ夜更かししてもいいかもしれない
    九重 遠:そんな気持ちでポータブルのゲームを起動してのんびりと冒険を楽しんでいる
    九重 遠:こういう空想みたいなお話が身近なものになってからそこそこ経つが
    九重 遠:それでも遊ぶときにはワクワクするし楽しいな、とストーリーを追いかけている
    九重 遠:そんなときに
    GM:窓辺から、乾いた音がして
    GM:ライラック色の封書が滑り落ちる
    GM:中身は、住所だけが簡潔に
    GM:よく見直すと、近くのビルである、恐らくだが、呼んでいる
    九重 遠:「……これって」普通であればまず警戒するような誰ともしれない手紙を見て
    九重 遠:自分にはそこそこ見覚えのあるやり方に首を傾げつつも
    九重 遠:「………バレないように出ないと、お父さんもお母さんも心配しちゃうや」
    九重 遠:物音を立てないように玄関から靴を持ち出して、こっそりと外に出て
    九重 遠:「ええと………この住所だと」暗がりの中で手紙を確認しながらビルまで歩いて行く
    GM:閉まっていた自動ドアも難なく開け、ビルの中に踏み入る
    九重 遠:「……こんばんは~」この時間だし大きな声はダメだよね、とあまり声を張らずに挨拶をして
    GM:既に廃ビルであるそこは、タイルの床に誇りが積もり、ところどころ窓が割れてあいている
    "マスターピカロ":「こんばんは」
    九重 遠:「わ………、やっぱり信さんだったんだ」
    GM:月明りだけが照明とかしたビル内に、落ち着いた声が聞こえた
    "マスターピカロ":「流石に何回もこうやってると君も気づくかあ」
    九重 遠:「俺に何か用ですか?」そういえば顔を見るのはクリスマス以来だなあと思いながら
    "マスターピカロ":「うーん、まあ用と言ったら用だけどね」
    "マスターピカロ":「とりあえず立ち話も何だ、上行って座りなよ」
    GM:常に発言は単純明快な彼が、珍しく言葉を濁した
    九重 遠:「……何かあったの?ってここじゃ話が長くなると大変なんだっけ」
    九重 遠:「上でいいの?」
    GM:とつとつ、と階段を上がる音が聞こえる、それでいいようだ
    九重 遠:不思議なのはいつも通りだけどなんか変だなあと思いながら後ろについていく
    "マスターピカロ":上は既に窓と壁こそ意味をなしてないが、映画館であった場所だ
    "マスターピカロ":場所を案内してあなたを席に座らせ、自分も隣に座る
    GM:上映は無い、月光だけがスクリーンを映している
    九重 遠:「………ええと、それで俺を呼んだのはなんでか教えてもらえる?」普段ならこちらが話しかけなくてもいいけれど
    "マスターピカロ":「……」
    九重 遠:今日はきっとそれじゃダメなんだ、という感覚があった
    "マスターピカロ":「お別れを言いに来た」
    九重 遠:「お別れ………?」
    "マスターピカロ":「そろそろね、言っておかないといけないと思って」
    九重 遠:「信さん、どこかに行っちゃうんですか?」なんとなく、これは違う気がしながらもそう尋ねる
    "マスターピカロ":「うん、明日すぐに」
    "マスターピカロ":「最期にやりたいことをやりにいくつもりだからね」
    九重 遠:「……明日いきなり?だから……俺にお別れ………さいご?」
    九重 遠:「………信さんは、いなくなるつもりなの?」
    "マスターピカロ":「むしろよくここまでもった方だと思うけどねえ、まあそう言うことで違いないよ」
    九重 遠:「何かが起きなくても、もうそろそろいなくなっちゃう………って感じの言い方だよそれ」
    "マスターピカロ":「悪党だからねえ、元々長生きするようなものでもないさ」
    九重 遠:「憎まれっ子世に憚るって慣用句とかあるんだよ、信さんは知らないかもしれないけどさ」
    九重 遠:「いなくなる前に俺に挨拶しようと思ってくれたのは……なんでなのか聞いてもいい?」
    "マスターピカロ":「お礼」
    "マスターピカロ":「ここまで付き合ってくれただろう、君」
    九重 遠:「………へ?」
    "マスターピカロ":「他にも誰か行っておこうかと思ったけど、悪党だから言う相手が君以外いなかったんだよね」
    "マスターピカロ":「だからせめて言っておこうかと」
    九重 遠:「信さんにお礼を言われるようなことした覚え、俺には全然ないんだけど…」
    九重 遠:うーん?と首を傾げながら
    九重 遠:「……もう信さんが俺に会いに来ることはないってことだよね?」
    "マスターピカロ":「まあ、俺から言っておきたかっただけさ」
    "マスターピカロ":「そうだね、多分もう無い」
    九重 遠:「……うん、なるほど」難しい顔をしながらお別れとお礼という挨拶をなんとか受け取って
    九重 遠:「最後にやることがある…って言ってたけど」
    九重 遠:「なにするつもりなの?」
    "マスターピカロ":「そりゃまあ」
    "マスターピカロ":「悪事だよ」
    九重 遠:「あ、さすがに詳細を教えてくれたりしない?」困ったように笑いながら
    "マスターピカロ":事も無げに言った、悪党のマスターであるがゆえに
    "マスターピカロ":「流石にねえ、もう会わないって言ったからね」
    九重 遠:「信さんが悪事をするってことはわかったから、俺の方が信さんに会いに行くかもしれないよ?」
    "マスターピカロ":「んじゃ、俺はそろそろどっか行くよ、バレる前にね」
    "マスターピカロ":とん、と軽い足音がして
    "マスターピカロ":そのまま、破れた窓から外に飛び出していった
    九重 遠:「…勝手に呼び出しておいて都合が悪くなってきたら逃げるんだもんなあ」姿を消した相手に聞こえるかわからない恨み言を呟いて
    九重 遠:このままここにいるわけにもいかない、と自分も帰路につこうとビルを出る
    九重 遠:“マスターピカロ”と名乗る人と顔を会わせるのはもう何度目になるのか、たぶんおかしいくらいには会っていて
    九重 遠:だからこぞ今日は異質であった、ということは自分が一番わかる
    九重 遠:あの人はいつでも自分勝手で何も言わないくせにこっちのことを放っておくことはしない
    九重 遠:振り回されても捕まえられるならいいかな、と思っていたが今日の挨拶は決別だったと
    九重 遠:そう思ったときに、自分でも驚くくらいに拗ねた感情が表に出てきて
    九重 遠:「こっちの話、ちっとも聞かなかったくせに………」
    九重 遠:そう、珍しく腹を立てて家に戻る
    GM:家の明かりが見えてきた、もうすぐ入れる、その瞬間
    GM:猛スピードで運転してきたジープが、家の前に停車した
    GM:車には見覚えがある、支部で何台か使っている車で――
    生駒 音葉:「九重君だね!生きてる!?バイタル正常!?」
    九重 遠:「………うえ!?」あわや追突事故か?くらいの速度に驚いて
    浅海 沙天:「さっきまで外出していた…呼び出されてても不思議はないです」
    九重 遠:「え、あ、はい?生きてます………?」
    浅海 沙天:「…痕跡は見えてない、多分平常です」
    生駒 音葉:「オッケー、ちょっとこれ乗って、今から日本支部行くから」
    浅海 沙天:「22時過ぎているのでちょっと保護者さんに話通してきます」
    生駒 音葉:「頼んだ!」
    九重 遠:「え?ええ?にほんしぶ?あ、俺外に出てること言ってないから一緒にいきます!」
    GM:慌ただしく連絡を入れ、許可を取り、乗り込む
    GM:あっという間にETCの通過音が耳を通った、高速に乗ったらしい
    九重 遠:「………ええと、俺、なんでこの車に乗せられて?」
    生駒 音葉:「明日からマスターピカロ討伐するからそのために遠くん呼んでおいてっていう話が来た」
    生駒 音葉:「今日の19時に」
    九重 遠:「………信さん?」
    九重 遠:「あの……俺、ついさっきまで、一緒にいました」
    GM:一瞬車内が大きく揺れる
    浅海 沙天:「生駒さん気をしっかり…!」
    浅海 沙天:端末を見る、当の日本支部も資料盗難未遂があって非常にバタバタしているようだ
    九重 遠:「なんかお別れを言いに来たって言ってたんですけど…討伐?」
    生駒 音葉:「こ、高速で心臓に悪いことしないでくれ……!いや必要な連絡だけど……!」
    生駒 音葉:「かっ飛ばしてるから浅海君頼む、僕は運転に集中する」
    浅海 沙天:「はい」
    浅海 沙天:「一応認識すり合わせの確認、今日より前でマスターピカロに会ったのは最後いつ?」
    九重 遠:「え?ええとクリスマスに家に来たときです」
    浅海 沙天:「クリスマス……25日か……」
    浅海 沙天:「じゃあその前後から話始めるね、24日から」
    浅海 沙天:「この日榕崎市で別件の任務があったんだけどその件にマスターピカロが絡んでたんだ」
    浅海 沙天:「で、その件…もう少し前かもしれないけどそこでとうとうマスターピカロが日本支部に見つかった」
    九重 遠:(信さん、忙しかったのに家まで来てたんだ………)
    浅海 沙天:「当然日本支部は最優先で対処に当たったし今も当たっているんだけど…」
    浅海 沙天:「九重君、マスターピカロが日本支部にとって危険な理由はわかる?」
    九重 遠:「え……ええと…捕まえにくいから………?」
    浅海 沙天:「1、捕まえにくい、自身についての情報を抹消するから、足取りが追えない、最悪の場合は自身以外の情報も消すかもしれない」
    浅海 沙天:「2、思想、その上で彼は『レネゲイドの隠匿の破壊』を目的に動いている」
    浅海 沙天:「これを完遂されたら正直UGNはおしまい、だからもう躍起になって捕まえないといけない」
    九重 遠:「隠匿の破壊…ってみんながオーヴァードとかのことを知っちゃうってことですもんね」
    浅海 沙天:「3、この上でまだオーヴァードである」
    浅海 沙天:「逆に言えば、ジャームになる余地が残っているし、そうなった場合の対処はもっと最悪の方向に転がる」
    九重 遠:「…ジャームじゃないから安全、じゃなくてジャームになったらもっと大変なことになる…………」
    浅海 沙天:「大体ここ三つ、人によって加えたり削ったりはあるけど、総じて危険であることに変わりはない」
    九重 遠:「最後に悪事をはたらくって言ってたんですけど…詳細までは話してもらえなくて………ごめんなさい」
    浅海 沙天:「最後に悪事……参ったな、前の交戦メモからもう寿命無いって書いてるし何するか本当にわからない」
    浅海 沙天:「そのうえで今日九重君を指名して呼び出した……相手ももう動いている」
    九重 遠:「明日すぐに動くって」
    九重 遠:「そう言ってました、だからお別れをって」
    浅海 沙天:「すぐ!?」慌てて端末に連絡、調査の時間をはや倒しにして欲しいと言った
    浅海 沙天:「タイミングがよすぎる…こちらの情報も筒抜け……?いや特性から考えて不自然じゃないけど……」
    生駒 音葉:冷や汗ばかりが流れるがどうにか高速を降りる
    九重 遠:「俺にはもう会いに来るつもりはないって言ってたので…もしかしたら俺のことは想定外なのかも」
    浅海 沙天:「もう会いに来るつもりはないね、了解」
    浅海 沙天:「とにかく、去年見つけたマスターピカロを討伐するために、今日本支部が動いていて」
    浅海 沙天:「色々あったみたいだけど、明日からマスターピカロのいた研究所の調査を中心に討伐の準備をする」
    九重 遠:「俺はそれに呼ばれた、ってことですね」
    浅海 沙天:「そう、どこにいるかわからない以上、あったことのある人で固めて誘導をする」
    浅海 沙天:「これが基本戦略だって」
    九重 遠:「………うん、すごい言ってやりたいことが今たくさんあるんで」
    浅海 沙天:「明日何かするという予告がある以上、確実とは言えなくなりつつあるけどね…」
    九重 遠:「俺、精一杯頑張ります!」
    浅海 沙天:「うん、よろしく」
    生駒 音葉:「そろそろつく、今日はここの休憩室で寝て…どうなってる?徹夜稼働?」
    浅海 沙天:「いえ、さすがに朝5時からと縮みましたが朝から動くみたいです」
    浅海 沙天:「あと、生駒さん同伴だそうです」
    生駒 音葉:「おっけい、休憩室行ってさっさと寝よう!」
    浅海 沙天:「というわけで、面子とかの打合せは明日朝起きてからだから」
    九重 遠:眠気を吹き飛ばすかのような情報量に目は冴えてしまっているが、休まないといけない
    九重 遠:「…はい!」

    九重 遠:白井信 執着/○憤懣
    GM:シーンカット、ロイス取得のみ該当タブでどうぞ

    ミドル1


    GM:シーンプレイヤーは指定なし、九重君、天喰君、浅月さん、パミーナさん登場侵蝕をお願いします
    天喰大輝:天喰大輝の侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (51 → 56)
    九重 遠:九重 遠の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (38 → 39)
    浅月 透:56+1D10
    DoubleCross : (56+1D10) → 56+10[10] → 66

    浅月 透:馬鹿がよ
    パミーナ:47+1d10
    DoubleCross : (47+1D10) → 47+4[4] → 51


    GM:4:45 UGN日本支部 廊下
    九重 遠:そこまでしっかりとした睡眠時間はとれなかったが、大きく伸びをして部屋のドアを開く
    天喰大輝:「遅くに連れてこられて大変だったな」
    天喰大輝:部屋を出たと同時、声がかかる。
    九重 遠:「へっ!?わあ!!!………大輝さん!」
    天喰大輝:「やあ、サーカスの事件以来か」
    九重 遠:「おはようございます…びっくりしちゃった………」
    九重 遠:「そうですね、お久しぶりです」
    天喰大輝:「君が来てるって聞いてね。縁もあるし、ブリーフィング前に挨拶でもしておこうかと思ってね」
    九重 遠:「…ってことは大輝さんも討伐任務に呼ばれたんですね」
    九重 遠:目の敵にしてるくらいだし当たり前かもなあ、と頭の隅で思う
    天喰大輝:「ああ。……歩きながら話そうか」
    天喰大輝:そう言って、足を進める。
    九重 遠:「はい」隣を歩いていく
    天喰大輝:「俺は2月くらいから声かけられてた……とはいっても、本格的に動くのは今回が初めてだ」
    天喰大輝:「それだけあいつが尻尾を出さなかったってことだけど」
    九重 遠:「2月………すごい早くから呼ばれてたんですね」
    九重 遠:「俺は昨日聞いたばっかりです」
    天喰大輝:「その頃は能力の相性を優先してたみたいだからね」
    天喰大輝:「今は……まあ、UGNも手段を選ぶ余裕がなくなってきたんだろう」
    九重 遠:「能力の相性………、真似が出来ないとかですか?」そういえば詳しいことは何も知らないな、と
    天喰大輝:「一番はあいつの情報抹消への耐性じゃないかな。キュマイラにそういう耐性ある人は少ないみたいだから」
    九重 遠:「耐性かあ…、そういうのが得意な人もいるんですね」
    天喰大輝:「とはいえ、それでもここまであいつを捕捉できたのは一回だけで、それも逃がしちゃったらしいけど」
    天喰大輝:「それで、タイムリミットも近いから、多分今回が最後のチャンスだ」
    九重 遠:「………昨日ここに来る前にお別れの挨拶にって俺に会いに来てました」
    天喰大輝:「……なるほど、君に対しては律儀だよな。いや、君が律儀だから、かな」
    天喰大輝:「あいつは死ぬ気だよ」
    九重 遠:「俺には全然わかんなかったんですけど、ここまで付き合ってくれてたお礼だって」
    九重 遠:「………うん、いなくなるってそう言ってたから」
    九重 遠:「わかってます」
    天喰大輝:「寿命が近いんだってさ。だから、世界中の秘密と一緒に死ぬつもりだ」
    天喰大輝:「俺はその前にあいつを殺す」
    天喰大輝:「これが、最後のチャンスだ。俺達にとっても」
    九重 遠:「…大輝さんらしいね、俺にちゃんと話してくれる」
    九重 遠:「うん…、俺は大輝さんのやりたいことは止めないって前にも言ってあるし」
    天喰大輝:「君が呼ばれなかったら言ってないさ」
    九重 遠:「俺にも、信さんにいろいろ思うところとか言いたいこととかあるから」
    九重 遠:「俺は俺で、自分が納得できるようにします」
    天喰大輝:「俺も君を止めない。お互い、好きにしよう」
    九重 遠:お互いに譲る譲らない、そんな覚悟ではないのだと再確認して
    天喰大輝:「……ていうのは、ここの人達には、歓迎されないかもしれないけどな」
    天喰大輝:立ち止まって、目の前の扉を見る。
    天喰大輝:特別情報対策室。
    天喰大輝:その扉を開く。
    九重 遠:「…それでも、諦めたりしたくないです」
    GM:ドアを開けると、まず飛び込んできたのは
    GM:縄でぐるぐる巻きに縛られた男性と、それを冷たい目で見ているスーツの少女。
    天喰大輝:「……」
    GM:あなたたちの知り合いの少年が心配そうな顔でぐるぐる巻きの男に書類をめくって見せ
    パミーナ:「こんにちわ」
    パミーナ:電気バトンを片手に持った少女が両手を縛られている男性の側に立っている。
    GM:特別情報対策室と思しき人物たちは寝落ちてしまっているのか床に転がっている
    浅海 沙天:「あ、おはよう二人とも」
    浅月 透:喋れないので、指をコンコンと叩く捲るスピードアップの合図。
    浅海 沙天:「ページめくってほしかったら言ってくださいね浅月さん」
    浅月 透:マスターピカロの能力内容、同行するオーヴァードの経歴、戦闘データ読み込む。
    浅海 沙天:「っと、はい、速くしますね」
    浅月 透:頷く。
    九重 遠:「……お、おはようございます?」なんかすごい既視感がある縛られた姿に困惑しながら挨拶を
    浅月 透:入ってきた二人に首だけでお辞儀。
    パミーナ:「見世物じゃないんだぞ。浅月パイセンはなぁ、両腕縛られたうえで喋れない自業自得の状況の中過酷な準備をしてんだよ」
    天喰大輝:状況を見て、推測して、想像を重ねて。
    習志野 茉莉花:「おはようございまーす、コーヒー盛って来ましたー」盆の上に人数分のコーヒーを持って上の折り重なった人間たちに声をかける
    浅月 透:「ーーーーー」
    浅月 透:「~~~~!」
    天喰大輝:「……これで全員ですか? だったら、最後に来てあれですが、本題に入りましょうか」
    天喰大輝:浅月さんの現状は自業自得と判断し、スルーすることにした。
    パミーナ:「どうぞ。あ、そこの煩いのは無視していいぞ。」
    九重 遠:「あ、あの何か伝えようとしてない?」おろおろしながら浅月さんの方を見ている
    生駒 音葉:「おはよう、うん、君らで最後だね、みんな起こして朝ごはん食べつつ本題に入ろうか」
    パミーナ:冷ややかな目を一瞬縛れている男に向けたのち、天喰に声をかける。
    浅月 透:「ーー!」アッハッハッハ、何言ってるか通じねえや!
    天喰大輝:「大丈夫。俺の知り合い。浅月透さん。挨拶してくれてるんだよ。おはようございます浅月さん」
    浅月 透:「!?」
    浅海 沙天:横を向いているようなので少しめくるスピードを落とす
    九重 遠:「おはようございます………」めちゃくちゃ心配そうな顔をしたまま目を見て挨拶を
    浅月 透:(速読してるから大丈夫だよ)伝わらない。
    生駒 音葉:てきぱきとデスクを片しゾンビと化した室員を起こして席につけ
    天喰大輝:「考えてもみなよ、九重くん。ここはUGNだぜ。理由も同意もなくあんな風に人を拘束する訳ないだろ?」
    浅月 透:あらかた読み終わる。体が痛い。
    泉 朔夜:「ん……おはよう……今……4時50分かあ」
    天喰大輝:「能力の都合とか、そういう感じだろ、多分」最後はちょっと投げやりになった。
    パミーナ:「意外に友達多いんだな。浅月パイセン。俺はUGNエージェントのパミーナ。お前らは…えっとだれだっけ。」
    パミーナ:九重と天喰に視線を向ける。
    天喰大輝:「フリーランスの天喰大輝です。一応、この作戦には前から組み込まれてました。まあ、名前だけみたいなものでしたけど」
    九重 遠:「あ、はじめまして!俺はイリーガルで“ナカツカミ”九重遠っていいます!」
    パミーナ:「あ~、ピカロのダチたちか。」
    天喰大輝:「……そういう括りで俺もまとめてほしくはないですけどね」
    九重 遠:大輝さんからの意見にそういうこともあるの…かな……?となりながら
    浅月 透:うわあ、という顔
    九重 遠:「信さんとは友達って感じじゃない気がするんですけど……」
    パミーナ:「それは悪かった。あいつはどうやらお前たちに珍しく、それなり以上の縁を感じていた様だからな。」
    パミーナ:「友達じゃないなら…ピカロを殺したい、そしてそれに賛同したってことでいいのか?」
    浅月 透:マジかぁ……、という顔
    九重 遠:「縁って言われるとたぶん………すごくあるのかも…」
    天喰大輝:「ええ、俺は・・
    九重 遠:「……俺は、信さんのことは止めないと、とは思ってます」
    九重 遠:「殺したいのか…って言われるとわかんないです」
    浅月 透:「........」
    パミーナ:「そっか~…パイセンもひょっとしてピカロと深い仲なの?」
    浅月 透:「……いや、そうでも」「まぁ、相性の問題だよ……君と同じようにね」縄をほどきます。
    パミーナ:「あーそういう…っておい勝手にほどくな。まいいや。そろそろこれも飽きて来たし。」
    パミーナ:「じゃあ、なんだかんだピカロに感じていることは異なれども」
    パミーナ:「全員『マスターピカロの計画を止めて』『尚且つ無効化する』ことに賛成でいいんだな。」
    九重 遠:「それは、…はい!」
    天喰大輝:「ええ、もちろん。それで、あなたは?」
    浅月 透:「ああ、それでいい」
    天喰大輝:特別情報対策室のメンバー全員と顔を合わせた訳ではないが、今回はそれ以外にもピカロに関連した人物が集められているという。
    パミーナ:「俺はあいつみたいなやつを消して、日常を守るためにここにいるし。」
    パミーナ:「生まれてこの方その為だけに生きてきたつもりだよ。」
    天喰大輝:目の前の少女とは初対面だが、どちらだろうか。
    浅月 透:「……」事情は資料で確認済み。まぁ、なんとも言えない。
    天喰大輝:「あなたも今回の作戦の為に集められた側の人ですか?」
    パミーナ:「UGN日本支部、特別情報対策室の期待の新人にして本部エージェントの血筋の娘。」
    パミーナ:「"祈り手"パミーナ。」「パミーナと呼んでくれ。」
    パミーナ:「動機については…俺がRBで。俺の存在定義が一般人のある女の子の日常を守ることだから。」
    九重 遠:(信さん………もしかしなくてもすごい恨まれまくってる…?)自分が相対してきた印象と周囲との温度差をやっと身に染みて実感し始めている
    パミーナ:「ピカロがその子の心を壊したから。あいつがいる限り平穏に暮らせないから。…ここまで言えば十分だろ。」
    天喰大輝:「なるほど、十分すぎますね」
    天喰大輝:「よろしくお願いします」
    九重 遠:「……よろしくお願いします、パミーナさん」
    パミーナ:「お宅らは方向性はどうあれ両方正義感が強そうだな。よろしくスパイダーマンフリーランス。九重少年。」そう言い、手を差し出す。
    天喰大輝:肩書きはともかく、一人の「普通」を守ろうという姿勢には、共感できる。
    天喰大輝:(俺が共感する、というのも珍しい話だな)密かに自嘲する。
    天喰大輝:「浅月さんは、前回の事件の縁で呼ばれたんですか?」
    天喰大輝:クリスマスに榕崎市で起きた事件のことを言っている。
    九重 遠:「…出来ることは精一杯頑張りますね!」パミーナさんに差し出された手をとりながら
    浅月 透:「まぁ、そんな感じだ」コーヒーに砂糖を入れながら答える。
    浅月 透:「前回同様、ここの副室長に呼ばれてーーー」ミルクもいれる。
    天喰大輝:「ふうん……」話半分に聞いている。だとしたらこうして拘束されているのはどう考えてもおかしい。
    泉 朔夜:「あ、喋っていい感じ?」
    パミーナ:「さっきまで縛れててよくこんなに堂々としてるな。UGNへ侵入してこの程度で済むの。奇跡だからな。」
    泉 朔夜:生駒さんに貰ったトーストと目玉焼きをかじりつつ
    パミーナ:「副支部長がいなければ、ピカロ案件がなかったらパイセンなんてッて…」
    浅月 透:「あ"、おまっ、泉っ!今からマシンガントークで誤魔化せ」
    九重 遠:「UGNへ侵入……?透さんはUGNの人じゃないの?」素直かつ素朴な疑問
    天喰大輝:「浅月さんのことは後で聞くとして」
    泉 朔夜:「駄目そう、もう少し黙って残り起こしてくるね」
    天喰大輝:「そろそろ本題をお願いします」
    泉 朔夜:「はーい」
    パミーナ:「あ、いたんだ。泉さん。ここで起きるとはパイセンは運のいいやつだな~~!」
    泉 朔夜:「室員全員そこに転がってるよ、ぼちぼち起きた子もいるけど」
    パミーナ:「じゃあそろそろ本題にいこう。いつものように進行頼みますよ、センセっ」
    パミーナ:一瞬周りを見て少し揶揄うように風を装い声をかける。
    泉 朔夜:「うん、じゃあ今回の任務」ね
    泉 朔夜:近くの習志野さんにスクリーンをおろしてもらい、PCを動かしてプロジェクターに画像を映す
    泉 朔夜:「今回の任務はマスターピカロ討伐の切り札を得るため、そしてマスターピカロ自体を誘導するために画像の研究所に入ります」
    泉 朔夜:「住所も一緒、都内だからまだ近いね」
    パミーナ:「ちなみにそんな研究所が放置されてた理由はピカロ君は一人じゃ大規模攻撃できないかららしいでーす。」さっと声を挟む。
    浅月 透:「切り札ねぇ……」
    天喰大輝:「ピカロを作り出した・・・・・研究所って話ですけど」
    九重 遠:「信さんをつくった?……全部消えちゃうのと関係あるのかな」
    千代崎 真紅:「その辺は俺から、室長関連ですけど室長基本会話にならないので」
    浅月 透:「助かるなあ」気まずいから。
    千代崎 真紅:「この研究所…『コギト心理技術研究所』という名義なので略してコギト技研って言いますね」
    パミーナ:「うちの室長はけなげに仕事を頑張り日常に完璧に帰ってくることができなくなってしまったらしい。悲しいよな。」
    天喰大輝:「コギト……コギト・エルゴ・スムかな。心理系の研究所にはぴったりの名前ではあるけど」
    浅月 透:「心理技術ねぇ」
    天喰大輝:いや、あれはむしろ哲学なのかな、みたいなことも思いつつ聞く。
    千代崎 真紅:「コギト技研はFHの複数セル、アーセナル、リベルタ、ヴェリタス、四谷もだったかな、まあその辺の出資で人体実験をひそかに行っていたようです」
    パミーナ:「感情を武器に人類の天敵と戦う異能研究とかでもしてたのか?」
    千代崎 真紅:「アプローチの内容は様々でしたが、結局は『認識されず、容易に潜入できる人間』を作ろうとしていたようです」
    九重 遠:「…それって」
    パミーナ:「へー。オーソドックスなエグさだ。」
    千代崎 真紅:「『無意識に自己を落とす』というのが正しいかと、もっと言うならば」
    パミーナ:「『認識されず、容易に潜入できる人間』…どこかで覚えがあるな」
    千代崎 真紅:「室長であり、マスターピカロでもありますね」
    浅月 透:「なるほど?いや、けどアレは……」
    千代崎 真紅:「結局実験に踏み込みすぎた研究は健忘症を加速させ組織は空中分解、中身は室長が潜入してましたが昨日時点でも残っていたそうです」
    天喰大輝:「成功しすぎた、か」
    千代崎 真紅:「で、しょうね大方」
    九重 遠:「えっと……俺は室長さんのこと知らないんですけど、室長さんも忘れられちゃう人なんですか?」
    天喰大輝:過ぎたるは及ばざるがごとし、とはよく言ったものだ。
    天喰大輝:過剰な力は、人を破滅させる。
    パミーナ:「『慢心は人間の最大の敵だ』ってことだな。」
    浅月 透:「いやー羽鳥……ここの室長はどちらかというと」
    パミーナ:「俺は人間じゃないから慢心しないけどな!」
    天喰大輝:ジャーム然り、オーヴァード然り。
    千代崎 真紅:「室長は……健忘性もまあまあ高いですけれどそれ以上に過侵蝕域外での意思疎通不可が深刻だからな…」
    九重 遠:「……はあ、なるほど…?」あんまりわかってない
    千代崎 真紅:「あれ、そういえばあの人は?」
    日比谷 畔:「あの人なら先行ったよ、大人数がいるところであんまり迷惑かけたくないみたいだし」
    浅月 透:「そういう感じ、翻訳こんにゃくが必要なヤツだな」ピカロは石ころ帽子
    パミーナ:「この研究所の連中もだいぶ性格悪いよな。絆《ロイス》を得にくい形質ばっかりぽこじゃが作ってんの。」
    パミーナ:「もっとコミュニケーションを…大事にしろ!って、もう全員忘れてるんだっけか」
    パミーナ:「己の罪にすら向き合えない。猶更救えん話だ。」
    浅月 透:「……そうだな」
    千代崎 真紅:「中に入れ、敵性体がいないことまでは室長が偵察してくれました」
    千代崎 真紅:「今からはそれ以降の調査をする手筈になってます、でいいんですよね?」
    九重 遠:「…俺、信さんのこと一回も忘れたことないんだけどなあ」小さく小さく、聞こえない程度の声で呟いて
    泉 朔夜:「ありがとう、九重君の話で思い切り時間を前に倒したけど、やること自体はそれでOK」
    天喰大輝:そこまでお膳立てされているのなら、調査自体は特別情報対策室だけでもできそうなものだ。
    天喰大輝:だとすれば、自分達の用途としては、やはりピカロに対する餌、及び戦力の方が比重が大きいのだろう。
    泉 朔夜:「ただ、この進捗自体が筒抜けの可能性も考慮して、釣り出し、調査、討伐をできる限りすぐに行えるように二人は呼んだ」
    天喰大輝:「情報を抜かれても、行動自体を迅速にすることでハンデを極力減らすってことですね」
    泉 朔夜:「そういうこと」
    九重 遠:「あ、あの…俺が呼ばれた理由が信さんの呼び出しなら結構難しいかもしれません」
    九重 遠:「昨日、お別れだって挨拶をしに会いに来てて」
    浅月 透:「えぇ……」
    九重 遠:「信さんの方からは会いに来るつもりはもうないって話だったので」
    パミーナ:「おー。随分殊勝なこと。どうやら奴もそれなりに九重少年相手には情緒を解すらしい。」
    天喰大輝:「それならなおさら、急いで調査に出るべきだな」
    パミーナ:「共有感謝!だぞ!」
    浅月 透:「マジでそのレベルの仲なのかよ……」
    泉 朔夜:「……調査を早くしてできる限り何をしても対応できるようにしないとな…」
    九重 遠:「あっ、あともしかしたらなんですけど」
    浅月 透:「ん?」
    九重 遠:「呼び出しなら、大輝さんの方が出来るかもしれないです」
    九重 遠:「死ぬつもりなら、たぶん…俺よりも」
    九重 遠:「大輝さんを選ぶと思うから」
    天喰大輝:「いや、それは避けたいな」
    天喰大輝:「奴から俺に接触するということは、『もう死んでもいい』ってことだ」
    天喰大輝:「全部終わってから殺しても意味がない」
    天喰大輝:「それより早く、こちらから会いに行く」
    浅月 透:「うおぉ、ややこしいな、関係性が……」
    パミーナ:「…まぁ、ぶっちゃけ。あいつピカロ(悪漢)だろ。」
    パミーナ:「九重少年への言葉にしたってさ。どうせ嘘ついてるかもしれないし。」
    パミーナ:「お前にピカロを呼ぶ為の価値がないと思っていたら俺達も此処まで呼ばないぞ。」
    九重 遠:「…うん、ありがとうございます」
    九重 遠:「言いたいこととか結構あるし、なんとかして捕まえたいもんね…」相変わらずちょっと拗ねてる
    パミーナ:「友達じゃないって言った割にはだいぶウェットな雰囲気だな…」
    パミーナ:「まぁ、後悔しないように奴に向き合ってくれ。」
    浅海 沙天:(拗ねてる……?珍しい……)
    九重 遠:「はい!頑張ります!」
    パミーナ:「きっと耐性とかなさそうなお前があいつを覚えてるのも、理由があるはずだしな。」
    浅月 透:「戦闘は……結局どうなるかな、精鋭でも殺しきれなかった以上なぁ……」所感で決定打になりそうなのは天喰だが。
    浅月 透:「はぁ……」複数人での行動になった以上、切れる札も限られる。まぁ、なるようになるか。
    パミーナ:「…まぁ、浅月パイセンもスパイダーマンフリーランスも九重少年も、俺を頼ってくれって。なんてったって。」
    パミーナ:「俺の神託オラクルは、絶対だからな。」

    GM:シーンカット、ロイス取得と購入は該当タブでどうぞ
    浅月 透:マスターピカロ 憧憬/障害○
    九重 遠:憧憬なんだ…
    九重 遠:天喰大輝 ○連帯感/不安
    パミーナ:憧憬!?
    九重 遠:購入は~、お守りがわりの日本刀~
    天喰大輝:ロイスはとりあえず保留で
    九重 遠:2dx+2>=11
    DoubleCross : (2DX10+2>=11) → 8[6,8]+2 → 10 → 失敗

    九重 遠:あ、財産点1点払って買っておきます
    九重 遠:てれれれってれー、日本刀~
    天喰大輝:購入……
    パミーナ:パミーナはロイス保留、購入はパイルバンカー
    パミーナ:2dx>=13
    DoubleCross : (2DX10>=13) → 6[2,6] → 6 → 失敗

    天喰大輝:メイド服購入を狙う男、スーサイダーマッ!
    天喰大輝:アルティメイド服を狙います
    天喰大輝:1dx+2>=20
    DoubleCross : (1DX10+2>=20) → 4[4]+2 → 6 → 失敗

    天喰大輝:無念
    浅月 透:強化ビジネススーツ
    九重 遠:九重 遠の財産点を1(→ 1)減少 (4 → 3)
    浅月 透:コネ手配師使用
    浅月 透:8DX10+2>=19
    DoubleCross : (8DX10+2>=19) → 9[1,3,3,4,7,8,8,9]+2 → 11 → 失敗

    浅月 透:だめ”

    ミドル2


    GM:リサーチシーンです、PC2~5の方は登場侵蝕をお願いします
    浅月 透:66+1D10
    DoubleCross : (66+1D10) → 66+3[3] → 69

    九重 遠:九重 遠の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (39 → 45)
    天喰大輝:天喰大輝の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (56 → 60)
    パミーナ:1d10+51
    DoubleCross : (1D10+51) → 10[10]+51 → 61


    GM:6:18 元コギト技術研究所前
    GM:ところどころ経年劣化で窓が割れ、朝の陽差しが差し込む廃墟。
    GM:入口と思しき自動ドアも歪んでおり、侵入には難儀しそうだ
    パミーナ:「逆境が人に与えるものこそ美しい。それはガマガエルに似て醜く、毒を含んでいるが、その頭の中には宝石をはらんでいる。Sweet are the uses of adversity, Which, like the toad, ugly and venomous, Wears yet a precious jewel in his head.
    パミーナ:「つまり、あれだ。」「ピカロへの手がかりがあるとは聞いたが、どう入ればいいか俺は分からないぞ。」
    天喰大輝:「一応確認ですけど、放棄された研究所なんですよね」
    九重 遠:「…うーんうーん、壊していいならドアを外しちゃえばなんとかなりそうなんだけど…」
    パミーナ:「そうだな。ここは放棄されている。」
    天喰大輝:「だったら別にいいんじゃないか? むしろ、入口くらい壊しておいた方が俺達がここにいると、マスターピカロにアピールできる」
    パミーナ:「力で壊して進む必要がある、か。お前らでそういうのできるの?」
    浅月 透:「壊せるなら頼むわ、物理はパス」
    天喰大輝:「そういうのは九重くんの領分ですね。あいつにも分かりやすいし」
    パミーナ:「パイセンはまぁ交渉主体だし、俺は達人系ではないピュアノイマンだし。あんまり得意じゃないんだよな!」
    九重 遠:「あ、壊していいならやりますね…!」
    九重 遠:歪んでしまっている自動ドアを掴んで
    九重 遠:「……えいや!」
    九重 遠:ドアを壁から引き?がすようにベキベキと入り口を開く
    浅月 透:「うおっ……」普通にビビる。
    九重 遠:「…これくらい開いてたら大丈夫ですかね?」力技ならそこまで大変ではないのでけろりとしている
    パミーナ:「よし開いた。でかしたぞ。こういう壊し方になるのは九重少年くらいだろうし。」
    パミーナ:「お陰でピカロへお前らがいるいいアピールにもなる。」
    天喰大輝:「別に隠密作戦じゃないんだし、むしろ派手に行こう」
    浅月 透:「うへー、過激だな……」資料で読んだ通りだが、単純にキュマイラシンドローム発症者としての出力が高いな……と観察。
    天喰大輝:「どうせこっちの動きは把握されてると考えると、まごつくよりとにかく前に進んだ方がいいですよ」
    九重 遠:「じゃあまた塞がってる扉とかあったら俺が開いていきますね!」
    パミーナ:「頼むぞ。俺達は九重少年が実際どういう力なのが分かってくるし、そういうのは戦闘じゃ何かと大切になる。」
    浅月 透:「ああ、そこは頼むわ」
    天喰大輝:「頼りにしてるよ。とりあえず、あいつに会うまでは目的は同じな訳だしね」
    GM:物と埃が散乱するリノリウムの廊下を歩く
    GM:外壁を囲うように廊下が張り巡らされ、実際の研究室には日差しが届いていない
    GM:各部屋の扉を少しでも開ければ、闇と薬品の匂いが手招きする

    GM:情報項目
    マスターピカロ計画に関する報告1 精神か社会の任意の技能 21
    マスターピカロ計画に関する報告2 精神か社会の任意の技能 21
    実験区画 知覚 知識:機械工学 9
    薬品室の棚 知覚 9

    GM:エフェクト使用可能です
    パミーナ:なんだこれは…
    浅月 透:は???
    天喰大輝:調査に使えるエフェクトなんて……持ってないぜ
    パミーナ:九重少年、頼めるか。
    天喰大輝:ピカロ本人がいれば交渉4も使えただろうが……
    九重 遠:精神よわいんだ…
    浅月 透:うおおお!社会キャラ!
    天喰大輝:ここはインスピれということなのでは
    パミーナ:それは…そう!
    天喰大輝:とりあえず精神は高いので《知識》が使える実験区画行こうかな
    GM:あそうだ忘れてた
    パミーナ:じゃあパミーナは【マスターピカロ計画に関する報告1】に《インスピレーション》を使うね?
    浅月 透:報告のどちらか
    パミーナ:はい
    浅月 透:あい
    GM:NPCカード
    泉朔夜 社会判定達成値+10 ラウンド1回
    鳴海真中 精神判定を6dx7+4に変更

    GM:もう一個
    GM:千代崎真紅 判定を8dxに、ラウンド1回
    天喰大輝:これは……インスピいらないのでは?
    浅月 透:泉もらおうかな....
    天喰大輝:まあでも6dx7はちょっと不安なところもあるか
    パミーナ:確かに。
    天喰大輝:とりあえず実験区画行くぜ!
    天喰大輝:《知識:機械工学》で
    天喰大輝:7dx>=9
    DoubleCross : (7DX10>=9) → 9[6,6,7,8,8,8,9] → 9 → 成功

    浅月 透:泉くんのカード貰っていいかい?
    浅月 透:ぴったり!
    GM:どうぞ
    パミーナ:いいよ
    九重 遠:どうぞどうぞ
    浅月 透:マスターピカロ計画に関する報告2 交渉で判定 カードも使用
    浅月 透:15DX10+10>=21
    DoubleCross : (15DX10+10>=21) → 9[1,2,2,4,5,5,5,7,7,7,8,8,8,9,9]+10 → 19 → 失敗

    浅月 透:うっそやろ
    天喰大輝:待つんだ浅月さん
    パミーナ:パイセン…!
    天喰大輝:交渉なら自前の技能値も加算できるはずだ
    九重 遠:それはそう
    天喰大輝:あとダイス多くない?
    GM:そうですね
    浅月 透:まちがえた
    浅月 透:ダイス+10と勘違いしてた
    浅月 透:再判定いいですか?
    GM:どうぞー
    浅月 透:ありがとうございます
    浅月 透:5DX10+10+10>=21
    DoubleCross : (5DX10+20>=21) → 8[1,3,3,4,8]+20 → 28 → 成功

    パミーナ:すげえ
    九重 遠:固定値
    GM:ナイス
    九重 遠:こちらは知覚弱めなので真紅さんにお手伝いしてもらおうと思います
    GM:どうぞー、8dxで判定振ってくださいな
    九重 遠:一緒に棚調べようね~
    九重 遠:8dx+1>=9
    DoubleCross : (8DX10+1>=9) → 10[1,5,6,7,8,8,10,10]+5[2,5]+1 → 16 → 成功

    GM:めっちゃすご
    GM:計画1はインスピレーションで確定成功でいいでしょうか?
    九重 遠:わーい!見えにくいところを破壊していったのかもしれない出目
    パミーナ:では【マスターピカロ計画に関する報告1】に《インスピレーション》、侵蝕率+4。61→65
    パミーナ:中身を教えて?
    GM:教えまあす!
    マスターピカロ計画に関する報告 コギト技術研究所は設立以来基礎研究としてレネゲイドによる人間の自我では把握できない領域、無意識への探査、研究を進めており、自我の間では認識できない実験体の成功例も複数あげられていた。そして出資者であるFHの依頼を受け、無意識の領域にも自我の領域にも観測されない潜伏特化型のエージェントを作る計画を立ち上げた。「ヴェリタス」セルの「顔も名前も無い観念としての『悪党』を作る計画」という提案により、この計画は「マスターピカロ計画」と名づけられた。


    マスターピカロ計画に関する報告2 200X年4月19日、アーセナルセルに斡旋してもらった被検体20体が送られてくる 経過観察のため数か月様子を見る
    200X年7月 自我留保薬の投与、この時点で反応を示さなかった12体をアーセナルセルに返却
    200X年8月 認識境界撹拌実験開始、---(文字が潰れている)体が消散
    200X年9月 1体分の精神ロードマップデータの作成に成功、該当部分を摘出し組み替える
    200X年10月 全て成功したがまだ完成には遠い、アプローチを変更、客観攪乱や試験運用の現実希釈装置による方法も組み合わせる
    以降、この報告書の記述は無し、別のノートに該当計画の詳細が書かれている

    報告書が、データが、データの複写が、突如見つからなくなった。所外への持ち出しが頑なに禁止されていたにも関わらずだ。それだけではない、研究所の紀要、簡単な人数や設備情報まで消え始めている。我々は認識されない人間の製造に成功したともいえ、しかし科学の基礎である観測に失敗したのだから失敗したとも言える。観測不能であることを目標としたのであればそれを証明する方法はどこにあるのだろうか。


    実験区画 たくさんのカプセルや機械が並んでいる。どれも埃を被っていたり壊れたりしている。ラベルから推測するにこの施設の機械は
    ・人間の自我を摘出し、集合的無意識につなげ直す設備
    ・客観を攪乱し、対象を認識から隔離する設備
    ・周囲の現実を希釈し、存在の所在を曖昧にする設備
    に分かれるようだ。


    薬品室の棚 雑多に薬品が並んでおり、当然のごとくレネゲイドウィルスの反応もあった。
    中身を調べれば、この中にあるものが一番直接的にマスターピカロに有効であるかもしれない。
    また、UGN等で流通している一般薬剤も置いてあるようだ。
    (ブルーゲイル、シルバーハンマー、ブラックアビスの中から1つを入手できる)

    GM:薬何貰っておきます?
    九重 遠:じゃあブルーゲイルで
    GM:ではブルーゲイルを一つどうぞ
    九重 遠:わーい、これをパミーナさんにパスしておきます
    九重 遠:どうぞ~
    パミーナ:九重少年感謝するぞ~

    GM:9:45 コギト技術研究所 研究室
    泉 朔夜:「いやあ、ところどころ白く飛んでて全然進まないね」
    泉 朔夜:明かりの無い研究所に車内から出してきたライトをいくつか配置、強引に光源を確保
    浅月 透:「だなぁ……いや、見えてる部分でも大分ろくでもないけど」
    泉 朔夜:バッテリーには2台のノートパソコンがつながっており、内部を相棒のレネゲイドビーイングが忙しく精査している
    泉 朔夜:「情報の食われ方からして、どっかの時点で消されたかな……核心に至れる資料が無さ過ぎる」
    泉 朔夜:「パミーナさん何か見つけてくれるといいけど…こういうのに一番強いし」
    浅月 透:「サイコメトリー系がいると楽なんだがな~」似たようなことは"出来た"が今は使えない。
    浅月 透:「ああ、アレは更に上位互換だしな」
    泉 朔夜:「……」君できてなかったっけ?
    パミーナ:「呼んだかパイセンたち?調査終えて来たぞ!」
    パミーナ:幾つかの資料と共に研究室にやってくる。
    泉 朔夜:「あ、お疲れ、先に君の報告聞いていい?こっちの情報散らかっちゃってて」
    パミーナ:「そうだな。じゃあ調査報告から。」
    浅月 透:「なんかわかった?」行き詰まって咥えていた煙草をしまう。
    パミーナ:「まず、【マスターピカロは元々計画名】だな。これについては俺はまぁ元々知ってたけど。資料も出てきたのはありがたい。」
    パミーナ:「あいつが名乗っている名前も、個人をさすものじゃないんだ。」
    泉 朔夜:「個人名ではない、か」
    パミーナ:「そそ。ここ、【コギト技術研究所は人間の意識と認識に関する研究をしていた】んだけど」
    パミーナ:「意識のみならず、【無意識の領域にも自我の領域にも観測されない潜伏特化型のエージェントを作る計画】を立てた。」
    パミーナ:「【提案者は「ヴェリタス」セル。顔も名前も無い観念としての『悪党』を作る】のが目的なんだったとさ。」
    パミーナ:「だから、【この計画はマスターピカロ計画と名付けられた】」
    泉 朔夜:「『ヴェリタス』……えっと待って鳴海さんパッと出る?」裏手に声をかける
    鳴海 真中:「はーい、現在も関東近辺で活動中のセルですね」
    浅月 透:「うへぇ……現存かよ」
    鳴海 真中:「真理の名前の通りレネゲイドを通じてより深い理解をーとか啓蒙をーとか言ってる哲学系です」
    パミーナ:「はは!この事件が終わったら終わったらで大変そうだな。」
    鳴海 真中:「これ終わったら最近隣…Z市支部に連絡ですね」
    パミーナ:「まぁ、連中が実際どう思っていたかはともかくとして。」
    パミーナ:「この計画で出来上がったマスターピカロを名乗る奴は"透明な人間"だよ。」
    パミーナ:「生態としてそうなっている…。これは資料とは関係ないけどな。以上、俺からの報告は終わり」
    泉 朔夜:「誰でもない、ただただ形而上の世界に存在する怪人、か」
    泉 朔夜:「おっけ、となるとこの報告書はプロセスだね」
    浅月 透:「アレは……成功なのかぁ?実際、機能は十全なのかね」
    泉 朔夜:ぺらりと紙を浅月さんに渡す
    浅月 透:「あ、おわった?」
    泉 朔夜:「大体は」
    泉 朔夜:「これ読んでパミーナさんに説明しておいて」
    浅月 透:「えー、『アーセナルセルから被験体』っ初っぱなからアレだな……」
    泉 朔夜:「まあいつものとこだね、金があれば人身売買も傭兵もなんでもするしあそこ」
    パミーナ:「浅月パイセンたちはなに見つけたんだ?エグそうな気配しかしないんだけど。」
    泉 朔夜:「被検体は…セルの傾向からして内部人員とは考えにくいな、誘拐かなあ」
    浅月 透:「実験記録かな」
    パミーナ:「実験記録…ね。それは確かに愉快じゃなさそうだ。」
    浅月 透:「200X年7月、自我留保薬の投与8月 認識境界撹拌実験開始……」
    浅月 透:「9月……『1体分の精神ロードマップデータの作成に成功、該当部分を摘出し組み替える』これは」
    泉 朔夜:「あー、日依里が言ってたね」
    浅月 透:「あーあ、やっちまってるな」
    泉 朔夜:「これ作るための素材にされたんだって」
    泉 朔夜:「正確にはそれ取るための型紙の素材って言ってたけど、多分すごくろくでもないよ」
    浅月 透:「10月以降も色々やったみたいだが……記録の類いが死んでやがる。つまり」
    浅月 透:「ヤツが完成したのは、このタイミングだろうな」
    パミーナ:「ピカロになる前の奴が受けた実験内容かぁ」
    泉 朔夜:「実験ちゃんぽんしすぎて結果成功したけど、成功しすぎて研究者もわかんなくなっちゃった、かなあ」
    パミーナ:「…なるほど。宇宙人パワーでボコボコにしてもミンチにしても黒焦げにしても生きてるとはろくでもないとは思ったが」
    パミーナ:「元々人間の形してるだけ奇跡みたいな奴だったんだな。」
    泉 朔夜:「そうなるね、ラインナップを見るに10月以降の実験は本当に何でもあり」
    浅月 透:「つうか」
    浅月 透:「いや、倒せんの……コレ?」
    泉 朔夜:「…いや、まあまあ前進した」
    泉 朔夜:「だってここで作ってて、しかも無理があるレベルで改造を積んでいる」
    泉 朔夜:「違法建築だったら脆弱性は絶対どこかにある」
    パミーナ:「元々観測できないやつ創ろうぜって企画だったんだよな。」
    浅月 透:「それが分かればいいけどな....もっと希望がわかりやすい情報が出てくればなあ」
    パミーナ:「類似した研究成果や使用した資材をあたれば突破口になるかもしれない。」
    泉 朔夜:「設備や棚は残りのみんなにお願いしたんだけど…あ、おかえりー」
    浅月 透:「マジでそれが頼みの綱だわ....おっ」
    千代崎 真紅:「どうも、戻りました」
    天喰大輝:懐中電灯の光が部屋の外から投げかけられる。
    九重 遠:「あ、お疲れ様です!」両手に薬瓶を抱えながら研究室に入ってくる
    千代崎 真紅:従者に籠をもたせ、その中に薬品を複数積んでいる
    日比谷 畔:「ただいまー、見てきたよー」
    泉 朔夜:「あ、薬品、中身ちょっと見せて」
    天喰大輝:「何が分かったかと聞かれると、専門でもないので何とも言えませんけど、設備はいろいろとありましたよ」
    パミーナ:「全員揃った感じか。調査結果見せてくれ。」
    泉 朔夜:持ってきてもらった薬瓶を受け取りそれぞれ瓶を見る
    浅月 透:「お疲れさん……なんか飲む?」クーラーボックスを向ける。
    浅月 透:水とかエナドリとか、本人はココア飲んでる。
    天喰大輝:「どうも」水を口に含む程度飲み込む。
    九重 遠:「わ、ありがとうございます」クーラーボックスからりんごジュースを選んで飲む
    天喰大輝:「こっちは、まあ、放棄された場所なので大体のものは壊れてました」
    鳴海 真中:「設備の方はどうでした?」
    天喰大輝:「それでも、ラベルでどういう機械なのかくらいは読み取れましたよ」
    九重 遠:「どんな機械だったんですか?」
    天喰大輝:「人間の自我を摘出し、集合的無意識につなげ直す設備」
    天喰大輝:「客観を攪乱し、対象を認識から隔離する設備」
    天喰大輝:「周囲の現実を希釈し、存在の所在を曖昧にする設備」
    浅月 透:「……集合無意識?」
    九重 遠:「……?????」全然わかんないや
    泉 朔夜:話を聞きながら資料にざっと線を引いていく
    パミーナ:「ん~~。」
    天喰大輝:「大まかに分けるとこんな感じかな。文言はそのまま流用してるから、硬い表現だけど」
    浅月 透:「うわ……うわ、うわぁ~~全部ヤバいヤツじゃん」
    天喰大輝:「二番目と三番目は、現時点で判明してるピカロの能力にかなり近い」
    パミーナ:「それってつまりピカロはこれ全部の影響を受けて、使えるってことなのかな。」
    浅月 透:「欲張りセットかよ……キッツいな」
    日比谷 畔:「影響…?あ、副室長報告書見せて」
    日比谷 畔:受け取ってパラパラ眺める
    天喰大輝:「となると、恐らくは一番目も……というか、一番目はモロに奴の目的の手段に繋がりそうな内容だ」
    日比谷 畔:「…あー」
    日比谷 畔:「ビンゴ、この施設でやってたほとんどの実験を彼は受けているようだ」
    日比谷 畔:天喰君に中身を回覧
    九重 遠:「…えーと、えーと……人から認識されなくなって見つからないようにしてるんだよね?」
    天喰大輝:「集合無意識……漫画なんかでよく使われる表現だと、人間の無意識をクラウド化したネットワークみたいなもの」
    浅月 透:「うーん……」首をかしげる。
    千代崎 真紅:「まあそういうこと、誰にも見つからないために色々実験しました、くらいに覚えておいてくれればいい」
    九重 遠:「目的……レネゲイドをみんなにばらそうとしてるって言ってたよね?」
    天喰大輝:「そこに意図的に自我を繋げられるのなら、そこに全ての人間の自我を繋げれば」
    天喰大輝:「この世に秘密は存在しなくなる」
    九重 遠:「インターネットみたいにみんなで共有出来ちゃう……?」
    浅月 透:「あー、なんか、漫画とかでボスとかが語ってきそうなヤツな?」
    天喰大輝:「匿名性も、棲み分けも何もなく、強制的にね」
    浅月 透:「最悪なんだが……マジで……」立つ鳥跡を濁さずの対義語かな???
    九重 遠:「信さん………めちゃくちゃなことしようとしてるんだね…」やっとなんとなく理解してきた
    パミーナ:「まぁ、具体的に何が出来そうかって話は結構分かってきたな。」
    天喰大輝:「とはいえ、それをすぐにしないってことは何らかの準備が必要なんだろうけど」
    天喰大輝:「準備が完了する前に、止める必要がある」
    天喰大輝:「そういう手段が欲しいところだけど、九重くんの方は何かあったか?」
    九重 遠:「ええと、俺は真紅さんと一緒に薬がたくさん置いてある棚をいろいろ探してて」
    九重 遠:「ここまで持って来てって言われたやつを運んできたんですけど」
    九重 遠:「どれがどういう薬なのかは俺には全然わかんなくって……」
    千代崎 真紅:「中身の見分はレネゲイド薬学まあまあ真剣ガチな泉さんに任せてます」
    パミーナ:「大丈夫だぞ九重少年。子供がこんなアングラ以下の薬なんて知らなくていいしな。」
    浅月 透:「テストに出ねーしな」
    泉 朔夜:「……とりあえずこれもか、うん」
    泉 朔夜:いくつか薬瓶を取って乗せる
    泉 朔夜:「実験の断片的な詳細と中身の成分を照合してこれ投与したらバグりそうだなって奴を並べてみた」
    泉 朔夜:「あとこれはただのブルーゲイル」
    九重 遠:「投与したらバグりそう」ゲームのプログラムみたいなこと言われてるや
    パミーナ:「薬品にゃそういう組み合わせはあるもんだ。脳の気質によっては薬も劇薬になる」
    パミーナ:「そんでブルゲか。無難に嬉しい奴だな。貰っていこう。」
    九重 遠:「毒と薬は紙一重って言いますもんね!」漫画知識だ
    泉 朔夜:「実験からしてかなり無理ある構成してたから多分この辺使えば簡単にバグる」
    九重 遠:「あの……信さん相手にどうやって使うんですか?」
    九重 遠:相手がいないのにどうするのか、素直かつ素朴な疑問である
    浅月 透:「おぉ……なんか、なんとかなりそうな流れになってきた……あーー、命中があったな……」
    天喰大輝:「攻撃して死ななかっただけで、肉塊にすることはできた訳だから、物理的な手が全く通用しない訳じゃないんだろ」
    泉 朔夜:「それなんだよね……車内二人ー、今街どうなってる?」
    泉 朔夜:通信機に呼びかける
    浅海 沙天:『特に異常ないです、念のため哨戒は厚くしておくと言ってもらえたので異変があったらすぐに知らせが来ると思います』
    生駒 音葉:『近隣に姿はない、これは予告通り計画優先しにきたかな』
    泉 朔夜:「了解、これは動きがあるまでもう少し準備かな」
    浅月 透:「準備、準備か……」とは言ったものの、どうするべきか。
    浅月 透:下準備で強くなるタイプのオーヴァードじゃない、アサルトライフルとか配達してもらえれば別だが。
    九重 遠:「こういうときに信さんがやりそうなこと…………」うーん、と頭を悩ませている
    パミーナ:「準備、ね。俺の知ってる奴の情報だけだと直接的には大きな影響は与えられない。」
    天喰大輝:天喰の基本のスタイルは『こちらから狩りに行く』だ。
    天喰大輝:基本的に、自分から動き、主導権を奪いに行く。敵が動くより先に動く。敵が殺すより先に殺す。
    天喰大輝:だから、こうして受け手に回らざるを得なくなるという意味でも、マスターピカロは天敵と言えた。
    浅月 透:嫌な予感だけはずっとしている。しかし、それがなにに対してかはわからない。
    パミーナ:「…となると第三者もしくはお得意の潜入で"何か"に干渉することになるとは思うけどな。」
    九重 遠:「だいたい混乱に乗じて動く人だからなあ……」
    浅月 透:「……暗躍してそうだなぁ」
    天喰大輝:「……一人では誰にも見付からない代わりに、一人では何もできない」
    九重 遠:「なにか起きたらそれが合図って感じになるのかも」
    天喰大輝:「誰かを利用すれば、その誰かの動きで、察知することは可能だ」
    パミーナ:「そう。だから奴自身は見つからなくても、奴が影響を与える人ないし物は監視の目を逃げられないはず。」
    天喰大輝:「恐らくは、これが最後の行動。見逃せば、それで全てが終わる」
    天喰大輝:「あいつには、最後まで主導権を握られっぱなしだが……」
    天喰大輝:「最後の最後には取り返してやる」
    浅月 透:「まぁ....」
    浅月 透:「ヤツが何かを起こしたとしてもだ……いや、その時点でもう最悪なんだけど」
    浅月 透:「それがヤツの有利に働くとは限らないぜ?」
    パミーナ:「浅月パイセンも結構強気なこと言うんだな。珍しい」
    浅月 透:「むしろ、台無しになれば……いいなぁ」まぁ、待つしかないか……とこぼした。
    パミーナ:「結局弱気なのかよ。給料と罪状分の仕事はしろよ」
    浅月 透:「ヒエッ」
    浅月 透:「まぁ、シンパシー?共感?そういうのはあまり感じて無いけど……一人だけ良い感じに計画通りは、気にくわないからな」
    浅月 透:「精々、事故ればいい....そう思うよ」自嘲と悪意が奇妙に混じった笑いをこらえて、そう言った。
    パミーナ:「…すげー陰キャらしい宣戦布告、まぁ俺も考えてることは似たようなもんだが。」
    パミーナ:「人の成す事には潮時がある。There is a tide in the affairs of men. 満ち潮に乗れば成功するが、期をのがすと、一生の航海が不幸災厄ばかりWhich, taken at the flood, leads on to fortune; Omitted, all the voyage of their life. Is bound in shallows and in miseries.
    パミーナ:「どっちみち薬品使ってピカロくんの嫌がることをしますってのは、効くのは今回一回きりだろ。」
    パミーナ:「なら粗さも出てくるデカいイベントの方が、利用先のいない奴一人の状態の方が、なお好都合。」
    パミーナ:「俺の神託を使うまでもない。俺達は今。順調に、進んでいる。…こっちからじゃなにもできないけどな。」
    九重 遠:「信さん、結構行き当たりばったりなところもあるし…隙がないとかはたぶんないから」
    九重 遠:「どうにかして止めないとね」

    GM:シーンカット、購入とロイスは該当タブでどうぞ
    パミーナ:購入、パイルバンカー
    浅月 透:ロイス保留
    パミーナ:3dx>=13
    DoubleCross : (3DX10>=13) → 4[1,1,4] → 4 → 失敗

    天喰大輝:ロイス保留
    九重 遠:ロイスは保留で
    天喰大輝:再びメイド服を狙う男! スーサイダーマッ!
    天喰大輝:2dx+2>=20
    DoubleCross : (2DX10+2>=20) → 8[3,8]+2 → 10 → 失敗

    九重 遠:購入はパイルバンカー支援しようかな
    九重 遠:2dx+2>=13
    DoubleCross : (2DX10+2>=13) → 10[5,10]+6[6]+2 → 18 → 成功

    九重 遠:わーい買えた~
    パミーナ:ありがとう~~!
    九重 遠:パミーナさんどうぞ~
    パミーナ:わーい!いただきます。
    浅月 透:強化ビジネススーツ
    浅月 透:5DX10+2>=19
    DoubleCross : (5DX10+2>=19) → 10[1,5,7,8,10]+10[10]+8[8]+2 → 30 → 成功

    九重 遠:え、すご
    浅月 透:装備じゃあ!!
    九重 遠:高級なビジネススーツだ
    浅月 透:これで交渉12

    オープニング5


    GM:シーンプレイヤーは宵闇さん

    GM:10/14 16:00 青天高等学校 教室
    GM:ホームルーム終了の教師の号令も既に終わり
    GM:帰る生徒や部活に行く生徒も早々と去り、教室内の人はまばらになった
    羽床 結目:「宵闇さーん」
    GM:帰ろうとするあなたの背中にかわいらしい声がかかる
    宵闇 霧子:「……」くるり、と振り向けばその黒一色に見えた存在に黄色がかかる。
    宵闇 霧子:制服も黒、髪の色も黒、手袋の色も黒。違うのは白い肌と、髪の裏側、リボン。
    宵闇 霧子:そこだけが夜に浮かぶ付きの様に、黄色い色彩を放っている。
    宵闇 霧子:――厳密にいえば、その眼もだが。
    宵闇 霧子:「はい、なんでしょう…………」
    羽床 結目:「明日遊びに行かない?」
    宵闇 霧子:整った美貌。緩やかな語り口調。そのどれもが”普通の”というにはかけ離れ過ぎている。
    宵闇 霧子:”異質”。そう形容する方が正しいであろう少女はしかし、普通の女子高生であった。
    宵闇 霧子:「明日…………ですか……」手に持った鞄を一旦置く。話が長くなりそうだからだ。
    宵闇 霧子:「予定は……特にありませんが……」
    羽床 結目:「ほら、駅前の雑貨屋がそろそろ新作出すみたいだから、ちょっと試したくて」
    宵闇 霧子:「……成程、新作……」……彼女は自らの経験した記憶を忘れることが無い。
    宵闇 霧子:故に、そうした”新しい”物に対しては敏感であった。
    宵闇 霧子:「面白そうですね……」くす、と軽く微笑む。
    宵闇 霧子:「……ですが、この前……三か月と21日前の様に、私にお金を無心するような事にはならない様に…………」
    宵闇 霧子:「……気を付けてくださいね……」
    羽床 結目:「それは大丈夫!だからバイトの給料日後の週末にしたんだから!」
    宵闇 霧子:「成程……では、明日の……何時頃に集合を……」
    羽床 結目:「そうだねえ、お店開く時間考えると、11時くらいが妥当かな?」
    宵闇 霧子:「では……10時ごろにはやってきておきます……」
    宵闇 霧子:「きっと………楽しみにし過ぎた羽床さんが……」
    宵闇 霧子:「少々早く……来すぎてしまうと思うので……」
    羽床 結目:「オッケー、場所は改札出てすぐのところね!」
    宵闇 霧子:こくりと頷く。
    羽床 結目:「じゃあ、今日もまたバイトしてくるから、バイバイ!」
    宵闇 霧子:「はい……さようなら、お気をつけて……」
    羽床 結目:と言い風のように姿を消す
    宵闇 霧子:「速いですね…………」
    宵闇 霧子:そっと鞄を持って歩き出す。
    宵闇 霧子:「確か……一緒に遊ぶのは、これで21回目でしたっけ……」
    宵闇 霧子:「……」
    GM:高校に入ってからの友達である彼女は
    GM:人懐っこそうなあなたへの態度とあなたの興味を見つけてくるアンテナが優秀だ
    宵闇 霧子:元より、霧子に友達は少ない。彼女自身が備える美貌に後ろ足を踏むのはあるが。
    宵闇 霧子:それ以上に問題なのは――やはり、自らの。
    宵闇 霧子:「…………帰りましょうか」
    宵闇 霧子:脚にはいた上履きが削れて、どの程度昨日から廃棄に近づいたのかを覚えていられる。
    宵闇 霧子:この制服が昨日からどれぐらい傷ついたのかを正確に見て取れて。
    宵闇 霧子:自分自身の感覚のそれが、他の人とは違うのだと思う。
    宵闇 霧子:自分でもわかっている。
    宵闇 霧子:――どちらかと言えば、私はおかしいのだろうと。
    宵闇 霧子:下駄箱から革靴を取り出す。
    宵闇 霧子:「……あ」足元のソールが削れて剥がれかけていた。
    宵闇 霧子:「……ふふ」クスリとそれを見て、笑った。

    GM:10/15 13:00
    羽床 結目:「いやあ、いいもの買えたー」
    GM:駅前の道を、紙袋片手にスキップしながら歩く
    宵闇 霧子:「沢山…………買いましたね…………」
    GM:最新のネイルを、メイクを、グッズを一通り見て、気に入りの物をいくつか買って
    GM:道中、これは似合うよーと言って友達に黄色いネイルを買わせたり
    GM:慌ただしく時間を過ごして、ここまで来た
    宵闇 霧子:実際の所、買い物そのものよりも。
    宵闇 霧子:ころころと変わる友人のそれを見るというのも目的の一つだ。
    宵闇 霧子:私は、それをすべて覚えていられるから。
    羽床 結目:お店の人に頼んで塗ってもらった黄色と紫のお揃いのネイルを太陽に透かす
    羽床 結目:「お昼どうする?宵闇さん食べたいものとかある?」
    宵闇 霧子:「…………」口に手を当てて考える。
    宵闇 霧子:「そうですね…………」一度食べた物の味は思い出せる。故に彼女はこういう所でも新規性のある物を好む傾向がある。
    宵闇 霧子:「…………」ふと悪戯心が湧く。彼女の苦手なものを食べさせたらどうなるかという。
    宵闇 霧子:「では……”舌が吹っ飛ぶ!激辛!カレー”などは……」
    羽床 結目:「文字通り吹っ飛ばすやつう!」
    宵闇 霧子:他人の浮かべる表情の収集――それが彼女の趣味であった。
    羽床 結目:「無理無理!私カレー中辛までしかダメなんだよ!?」
    宵闇 霧子:喜び、怒り、悲しみ、哀しみ、恐怖――人の浮かべる、感じるそれを集めて覚えておくことが。
    羽床 結目:あわあわと焦っている
    宵闇 霧子:「そうですか…………」彼女の趣味である。今は、これを断る羽床の顔を視ている。
    宵闇 霧子:「では……身体にいいが激苦と評判の青汁など」
    羽床 結目:「ご飯じゃ無くない!?」
    宵闇 霧子:「半分は冗談で……」
    羽床 結目:「半分本気じゃん!?」
    宵闇 霧子:「ばれてしまいました……」
    羽床 結目:「ひええ……これじゃいつまでたってもご飯にならないー……」
    宵闇 霧子:「では真面目に考えますか……」
    宵闇 霧子:しょうがないなあみたいな雰囲気を漂わせながら。
    羽床 結目:「あ、あの店とかどうどう?まだ行ったこと無いよね?」ラーメン屋を指さして腕をぶんぶん振る
    宵闇 霧子:「……成程、確かにまだ食べたことがありませんね」
    羽床 結目:「やたっじゃあ早速……」
    GM:ふいに
    GM:ぷつり、と後ろで音がして
    GM:その後、人が崩れ落ちる音が聞こえた
    宵闇 霧子:「……?」くる、振り向く。
    GM:まず目に入るのは、駅前のビルの電光掲示板
    GM:既に広告の音は聞こえず、光の木が伸びている
    GM:――頭痛
    宵闇 霧子:「……」顔を顰める。
    GM:それが目に入った瞬間、あなたの意識が割広げられる
    GM:精神がどこかに引っ張られる、頭の中に情報の濁流が流れ込もうとする
    宵闇 霧子:「――ッ」その時に起こったことを、全て鮮明に覚えていられる。いられてしまう。
    GM:あなたの記憶野が、レッドオーシャンに手をかけようとしている
    宵闇 霧子:――脳。記憶。それが何処かに、どこからか流れ込んでくる。
    宵闇 霧子:「―――ッ」頭が痛い。
    宵闇 霧子:よろめき、コンクリートの壁に縋りつくように立つ。
    宵闇 霧子:――だけれども。”これ”はずっと自分の中にあったものだ、と。
    宵闇 霧子:何となく。理解が出来た。
    宵闇 霧子:「ッ、記憶……私の……」
    宵闇 霧子:「……私のだぞ」
    宵闇 霧子:「持っていくな」
    宵闇 霧子:――引っ張られる精神を、”止める”。
    宵闇 霧子:否、止めていた。
    宵闇 霧子:「……ッ、はぁ…………」
    宵闇 霧子:――息を、一つ吐く。
    宵闇 霧子:「……ああ……、成程……」頭を一つ降れば。
    宵闇 霧子:「つまり――こっちの方が、私にとっては”普通”だったんですね……」もう、何時もの彼女に戻っていた。
    宵闇 霧子:つまり、彼女にとって”覚醒”とは――その程度の事だった。
    宵闇 霧子:玄関の扉から出て、外に出るような。
    宵闇 霧子:今まではただそこに”扉がある”と気づいてなかっただけのような。
    宵闇 霧子:それ位に、身近にあるものであったのだ。
    宵闇 霧子:「……さて」そうわかってしまえば、もう。
    宵闇 霧子:「これは、どうした事なんでしょうか……」彼女にとってはそれを操る事は十全にできるようになったのだ。
    GM:あなたの意識は、思ったよりすぐに鮮明さを取り戻した
    GM:それは、つまり
    GM:あなたの目の前にベレッタ92の拳銃が突き付けられていたことにも、すぐに気づけるということである
    宵闇 霧子:「拳銃ですね」
    羽床 結目:「………………」
    宵闇 霧子:「構えているのが私の友人、羽床さん」
    宵闇 霧子:「さて……これは私を殺そうとしている、と取って良いのでしょうか?」
    羽床 結目:「動かないで」
    羽床 結目:拳銃を構えたまま、端末を取り出し
    宵闇 霧子:「動かないで、と言われましても……」
    宵闇 霧子:「流石に、理解が追いついていないのですが……」
    羽床 結目:「はい、こちら逆行時計リバースタイマー、都内の異常確認しております」
    宵闇 霧子:拳銃を突き付けられているとは思えないほどにのどかな語り口調。日常のような。
    羽床 結目:「対象は……」
    GM:宵闇さん、3d10をどうぞ
    宵闇 霧子:3d10
    DoubleCross : (3D10) → 26[8,8,10] → 26

    宵闇 霧子:でっか
    GM:その分を侵蝕率に加算お願いします
    宵闇 霧子:宵闇 霧子の侵蝕率を28(→ 28)増加 (42 → 70)
    羽床 結目:「侵蝕率70%、高水準ですが峠を越えてはいません」
    宵闇 霧子:「はあ、この感覚……のことを言ってるのでしょうか……」
    羽床 結目:「殺害は……社会的にも物理的にも難しくなりました、現状は」
    宵闇 霧子:「物理的にも、まあそうでしょうね」
    宵闇 霧子:今は彼女は自分が”何を出来るか”を理解している。
    羽床 結目:「……はい、はい、現状難しいようなら大本を叩く隊に合流してほしいと」
    宵闇 霧子:それに照らし合わせれば、仮に撃たれたとしても自分自身の”存在”を固定する事で生きられるだろうという事はわかる。
    羽床 結目:「了解です、合流します」
    羽床 結目:通信を切り、銃をおろす
    羽床 結目:「……今日はやめておく」
    宵闇 霧子:「お話は纏まりましたか」
    羽床 結目:「うん、別に用事ができたからそっち行くことにする」
    宵闇 霧子:「そうですか……」
    宵闇 霧子:「ラーメン屋は今度ですかね」
    羽床 結目:「一応言っておくけど、私の第一目的は、あなたの抹消だから」
    宵闇 霧子:「成程……理由はわかりませんが、そうなんでしょう」
    羽床 結目:「……」
    宵闇 霧子:「でも、先ほどの……」
    宵闇 霧子:「私に銃を突き付けてる時の表情はとても好かったです」
    宵闇 霧子:「カッコよかったですよ」
    羽床 結目:「…………今日殺せないことが悔やまれるわ」
    羽床 結目:そのまま、端末で場所を確認してすたすたと歩いていく
    宵闇 霧子:「ともあれ、私もついていった方がいいのですかね」
    羽床 結目:「……好きにして、ついていってもいいけど、必要になれば背中を撃つわ」
    宵闇 霧子:「ついていく状態では……背中を見せられないのが残念ですね」
    宵闇 霧子:歩きながら自販機に100円を入れ、缶コーヒーを買う。
    宵闇 霧子:まるで日常の一ページと同じように。
    宵闇 霧子:「羽床さんは飲みますか……」
    羽床 結目:「…ミルク入り、砂糖なし」
    宵闇 霧子:「いつもそれで買ってますもんね……」
    宵闇 霧子:ピッ。がこん。
    宵闇 霧子:何時もの様に、自販機が音を立ててコーヒーを排出した。
    GM:ビルの向こう側に、電光掲示板にあった姿そのままの光の樹が見える
    GM:それを見ても、あなたは既に何も感じない

    昨日と同じ今日、今日と同じ明日。
    世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見え――
    そして、誰も彼も、隠すことも忘れることもできなくなった。

    10月某日、13時08分、東京近郊
    摩天楼のただなかに、一本の光の樹が立った
    木を直視した住民はしばらくの後に頭痛を訴え病院に搬送。謎の頭痛に伴い事故も増加。
    UGN日本支部レネゲイド観測台は光の木をレネゲイドによる人類の知覚改変事象だと断定。目下対処中。

    それは――

    「現実改変協力者」
    「完全記憶データベース」
    「エネルギー平衡式現実改変阻止杭」
    「特別情報対策室」
    「魔性の月乙女」
    「豹尾の化身」
    「回り続ける輪廻の獣」
    「衝動汚染共有者」
    「現代の神凪」
    「セフィロト」

    「忘却の破壊者」

    ダブルクロス the 3rd edition
    「アルティメット・トゥルース sequel 『The Maverick’s skyscraper』」

    ダブルクロス
    ――役者は揃った。異常の淵こそ我らが舞台。この摩天楼を孤独な裏切り者Maverickの占有にしてはならない。

    GM:シーンカット、ロイス取得のみ該当タブでお願いします
    宵闇 霧子:羽床 結目 ◎好奇心/憐憫

    ミドル3


    GM:シーンプレイヤーは全員、登場侵蝕をお願いします
    天喰大輝:天喰大輝の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (60 → 64)
    宵闇 霧子:宵闇 霧子の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (70 → 71)
    浅月 透:69+1D10
    DoubleCross : (69+1D10) → 69+8[8] → 77

    九重 遠:九重 遠の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (45 → 46)
    パミーナ:65+1d10
    DoubleCross : (65+1D10) → 65+6[6] → 71


    GM:13:40 コギト技術研究所前
    喜多灘 凜瀬:端末を切って。
    喜多灘 凜瀬:「今都心をジャックしている画像は哨戒班が必死に消して回ってます、SNSへの流出も死ぬ気で阻止しました」
    喜多灘 凜瀬:「あと30分もあれば、画像自体の痕跡は消えると思います」
    天喰大輝:「こういう時は、本当にUGNがいてくれてよかったと思うよ」
    喜多灘 凜瀬:「ただ、それが消えたからと言って現物と影響下にある人間はもとに戻りそうにないですが……」
    泉 朔夜:「場所の割り出しの方は?」
    浅海 沙天:「おそらく江東区、東京ヘリポート場です」
    パミーナ:「場所は割れたか。最悪のケースは免れたな。」
    鳴海 真中:「全力で飛ばせば普通は1時間かかりませんが…この状態で交通機能がマヒしてるとどうなるかわかりませんね」
    パミーナ:「…思うにだが、俺のケースもある。」
    パミーナ:「情報漏洩がきっかけて倒れた人間や」
    パミーナ:「パニック状態の人間」
    パミーナ:「そして、最悪覚醒したオーヴァード、或いはジャームも出てると見るべきだ。」
    天喰大輝:「……具体的に、何が起きてるんだ?」
    鳴海 真中:「搬送中、診療中の人間で街は混乱しています、脳外科や精神科を大きく取っているクリニックの病床は今軒並み塞がれたと思っていいでしょう」
    天喰大輝:「聞き方が悪かった。あの光の樹は何なんだ?」
    天喰大輝:核心を尋ねる。恐らくは、それを正確に把握している者はここにいないということも分かってはいた。
    喜多灘 凜瀬:「悪質な情報の類かと、見た人間の意識を強制的に樹の一部に変容させてしまう」
    天喰大輝:それでも、隠蔽能力と同様に、UGNには積み重なったレネゲイドのデータべースと、多数の人員による調査能力がある。
    喜多灘 凜瀬:「先行種が近いですかね、指向性は違いますが、触れた者に一定の進化を促すタイプです」
    天喰大輝:「意識の強制的な共有。似た話を最近聞いたな」
    九重 遠:「ええと…つまりさっき大輝さんが見てきた機械のうちの一つみたいに」
    九重 遠:「集合意識としてあつめたのがあの樹……?」
    天喰大輝:「このタイミングで、別件の可能性はどれくらいだと思う?」
    天喰大輝:分かりきったことを聞く。
    浅海 沙天:「ほぼない、というか」
    浅海 沙天:「観測台の人は見えてないみたいだけど、ヘリポートの衛星写真に明らかにマスターピカロの人影があった」
    浅月 透:「……」黙って話を聞いている。思案をしてるような、疑問を感じているような怪訝そうな顔。
    浅月 透:「うわ、出たのか」
    天喰大輝:「なら、とにかく行くしかないな」
    パミーナ:「出たんだよ。パイセンも給料分働けよな。命掛けて。」
    パミーナ:俺たちはみんなそうしてるんだから、と言わんばかりの態度である。
    浅月 透:「あー、わかったよ」組織のガンギマリ度感じながら立ち上がる。
    日比谷 畔:「の前に、少し待ってくれないかい?」
    九重 遠:「……どうかしました?」
    日比谷 畔:「別件で任務にあたってたエージェントが、手が空いたからこっちに合流するとのことだ」
    日比谷 畔:「こっちに向かうように言ったから行き違いにならないよう少し…ああ」
    天喰大輝:「別件? その人も特別情報対策室の人なんですよね?」
    GM:付近の森を抜け、人影がやってきた
    天喰大輝:「この状況で他にどんな任務を……」
    羽床 結目:「お待たせしてすみません」
    宵闇 霧子:「…………」後ろについてくる。
    天喰大輝:「……この二人が?」
    羽床 結目:栗色の髪を右でまとめ流した小柄な少女
    浅月 透:「あ、嫌な予感」完全に勘だ。
    泉 朔夜:「お疲れ様です羽床さん、今回はご協力ありがとうございます、そちらは?」
    宵闇 霧子:夜のような黒髪と所々に浮かぶ黄色のコントラストが怪しさを醸し出している少女。
    九重 遠:「え?」透さんのひとりごとを聞いてちらりと顔を見る
    宵闇 霧子:「……どうも、宵闇…霧子と申します……」
    宵闇 霧子:ぺこり。
    羽床 結目:「…監視対象の宵闇さんです、オーヴァードへ覚醒しており抹殺任務も保留にせざるを得なくなったのでこちらに合流させていただきました」
    天喰大輝:泉の言葉に眉を潜める。副室長が把握していない人員……?
    宵闇 霧子:「そう言う事らしいので……」
    宵闇 霧子:抹殺、と言われているのに平然としている。
    浅月 透:「おい、滅茶苦茶物騒なワードが聞こえたんだが??」
    羽床 結目:「侵蝕率は70%台、やや高水準ですが車内に放置する分には問題ないかと」
    天喰大輝:「……どういうことなんだ?」
    泉 朔夜:「ああ…だから実質手が空いた、かあ」
    宵闇 霧子:「……抹殺、というのはともかく……」ふい、と街の方を見て。
    宵闇 霧子:「私は………”アレ”を見て、こう……」光の木を指さす。
    天喰大輝:オーヴァードに覚醒、というのはこの状況であれば遺憾ながら不思議ではない。先程パミーナが言っていた通りだ。
    浅月 透:「監視対象?抹殺任務?おい、説明しろ....」
    宵闇 霧子:「なったのですが……」のんびり。
    天喰大輝:だが、それはつまり元は非オーヴァードだったということ。
    天喰大輝:それを、監視し、抹殺……?
    天喰大輝:「俺も、説明を聞きたいですね」
    九重 遠:「……ええと、つまりさっきオーヴァードになったばっかりってことですか?」
    宵闇 霧子:「……そうなりますね……」
    パミーナ:「ん~~。お宅らも事情あるのは分かるんだけどさ。」
    パミーナ:「大事なのは宵闇さんが今どれくらい正気を保って、現状を認識してるかなんだよな。」
    宵闇 霧子:「こう…………意識を引っ張られそうになったので……」
    宵闇 霧子:「えいっと……」
    パミーナ:「ダイジョウブ?状況どれくらいわかってる?」
    宵闇 霧子:「……………………」
    宵闇 霧子:「そうですね…………何か……」
    宵闇 霧子:「大変そうな事が……起こっているという事だけは……?」
    九重 遠:「説明とか何もされてない感じだ、これ!」
    泉 朔夜:「もしかしてだけど羽床さん」
    泉 朔夜:「説明はこちらに投げる気で……?」
    浅月 透:「こんな状況だしな……いや、マジで覚醒者にやたら縁があるとか、笑ってられなくなってきた」
    羽床 結目:「やってもやらなくても構いませんが」
    九重 遠:「あ、あの、説明なしで巻き込まれちゃうのはダメだと思うんですけど……」
    宵闇 霧子:「まあ…………私も……説明位は一応聞きたいものですね…………」
    宵闇 霧子:「面白そうなので…………」にこりと微笑を浮かべる。
    泉 朔夜:「あわあ……いいや、僕がここでやるよ説明」
    パミーナ:「センセ~!よろしく頼むよ」
    九重 遠:「お願いします…!いきなり全部わかんないところに放り込まれるのって大変だし…!」
    浅月 透:「…………」なにか、言語化しにくい違和感を感じる。
    パミーナ:「この子、右も左も分からないみたいだしさ。」
    パミーナ:「そういう相手は、混乱させちゃいけない。」
    天喰大輝:「……」余計なことを言って混乱させないよう押し黙る。
    宵闇 霧子:「使い方位は……分かりますが……」
    泉 朔夜:「まだ使ってないよね?今から言うけどそれは使いすぎるとよくない奴だから」
    天喰大輝:(俺達がいる状況で何か行動を起こすことはないとは思うが……)抹殺任務、という言葉が引っかかっている。
    宵闇 霧子:「はい……先ほどからの……パーセンテージの事ですかね……?」
    パミーナ:「そう。自分をゆっくり追い込むならまぁマシで、周囲を汚染したり自傷を伴うものもある。」
    パミーナ:「周囲を汚染したり、自傷を伴ったり、後は凶暴化したり。」二度言う。
    宵闇 霧子:「……色々……あるんですね……」
    泉 朔夜:「そう、じゃあこれって何なのかということだけど、端的に言えば『レネゲイドウィルス』によって引き起こされる病気だ」
    宵闇 霧子:のんびりとした喋り口調と落ち着いた物腰。とても覚醒したばかりとは思えない佇まいである。
    宵闇 霧子:「ウイルス…………」
    宵闇 霧子:「……ウイルス進化仮説……?」
    泉 朔夜:「それに使おうとしてる人もいるねえ、大体そのふれこみでやってくる人は危ない人だから気をつけるんだよ」
    宵闇 霧子:「成程…………」
    パミーナ:「人類の進化っていう奴もいるが。どちらかと言えば便利な致死性の伝染病だな。」
    宵闇 霧子:「つまり……扱いが……割れている……」
    宵闇 霧子:「業界……と言うか、この界隈の中でも……」
    宵闇 霧子:「その理屈で行くと……あなた方はどちらかと言えば……」
    宵闇 霧子:「……今の世の中を保とうとしてる……であっていますか……」
    泉 朔夜:「察しがよくて助かるよ」
    パミーナ:「そう。そんで宵闇さんを覚醒させたのは、その逆。」
    パミーナ:「今の世界をぶっ壊そうとするやつ。」
    宵闇 霧子:「進化を拒絶するというお題目なら……そうなると推論できただけです……」
    宵闇 霧子:「成程…………つまり、ここにいるメンバーは……そのために集められていると……」
    宵闇 霧子:訥々と会話と思考と論理を組み立てるその姿はどちらかと言えば場数を踏んだエージェントのようでもあり。
    宵闇 霧子:何処かアンバランスさを感じさせるには十分であった。
    天喰大輝:(落ち着いている……ここに来るまでの道程で説明を受けた訳でもないなら、「普通」は不安に駆られるだろうに)
    泉 朔夜:「要点だけ抜き出せばそういうこと、専門的な話は君の興味と身の振りに応じてしようと思うけどどうする?」
    宵闇 霧子:「そうですね…………」
    九重 遠:(霧子さんってすごく頭がいいんだなあ……)感心したようにそちらを見ている
    天喰大輝:(単にマイペースだとか、聡明だとか、そう説明できないこともないが……)
    宵闇 霧子:「個人的な事を言えば……根掘り葉掘り聞く事を厭いませんが……」
    宵闇 霧子:「……状況としては……忙しいのでしょう……?」
    天喰大輝:(どこか、違う……?)
    宵闇 霧子:「なら……資料でもあれば読み込んでおきます……」
    宵闇 霧子:「一度見れば……忘れませんので……」
    パミーナ:「逆にこっちからも聞くけど。宵闇さんは今どのくらい力を『使える』?」
    宵闇 霧子:揺れる事の無い黄色の瞳がゆっくりと喋る。
    宵闇 霧子:「そうですね…………他の人と比べる対象が無いので……何とも言えませんが……」
    天喰大輝:直感に近い。だが、それは生まれて、つい最近オーヴァードになるまで「普通」を観察し続けてきた者の直感。
    宵闇 霧子:「おそらくは…………十全には……使えると思います……」
    宵闇 霧子:「出来る事の……把握は……すでに終わっていますので……」
    泉 朔夜:「OK、教本の難易度はどれくらいがいい?未就学児向けから研究書くらいのものまであるから好きなのを選んで」
    浅月 透:説明の最中にチラリと天喰、続いて先ほどやってきた羽床という少女の様子を確認する。前者は不安要素が増えたことによる関係悪化を懸念し、後者は単純な警戒だ。
    宵闇 霧子:「全部で……」
    宵闇 霧子:「お願いします……」
    宵闇 霧子:「幼児に対しての……文章の書き方や……」
    宵闇 霧子:「専門的な……事柄の説明にも……興味があります……」
    天喰大輝:ここに来てUGNに対して浮かび上がった不信。それと同時に、少女に対する疑念。
    泉 朔夜:少し目を丸くした後、pdfファイルを空の端末に送り、それを渡す
    宵闇 霧子:「咀嚼するのは……こちらでやるので……」
    宵闇 霧子:「ありがとうございます……」ぺこりと頭を下げる。そこだけ見れば普通の少女だ。
    九重 遠:「霧子さん……すごいねえ」自分がオーヴァードになった時とはまったく違うのでびっくりしながらそう告げる
    宵闇 霧子:「……そうでしょうか……」
    宵闇 霧子:「皆さん……こういった事柄には慣れているのでしょう……?」
    パミーナ:「…俺は異能から人格が発生したようなタイプだから力の"理解"は初めからできてたけど。」
    天喰大輝:「「普通」は、なかなかすぐには適応できることじゃないよ」
    パミーナ:「”普通”はそうじゃない。」
    宵闇 霧子:「……成程……つまり……」
    宵闇 霧子:「私は……きっと……」
    宵闇 霧子:「”普通”じゃあ…………ないのでしょうね…………」
    宵闇 霧子:事もなげに、そう言った。
    パミーナ:「”普通”の感性を持っていれば、”こんなおかしなもの”なんてそう早く順応できない。」
    天喰大輝:自分の場合も、状況の理解も、能力の把握もすぐに行なえたが、理解したことを受容するには強い衝撃を伴った。
    パミーナ:「或いは、元々親和性の高い人間だったのかもな。親兄弟がオーヴァードだったり。」
    パミーナ:「心当たりとかある?」
    浅月 透:覚醒者の少女については"無意識"に思考からずらしている。
    宵闇 霧子:「そうですね…………思い当たる節は……ありますね……」
    宵闇 霧子:「物心ついたころから……私は……記憶を忘れることが無かったので…………」
    宵闇 霧子:「無意識的に……ずっと使用していたんだと思います……」
    鳴海 真中:「ああ……完全記憶系かあ……」
    宵闇 霧子:「なので…………”そう言うもの”だと認識してしまえば……」
    宵闇 霧子:「基本は出来ているので……後は応用の問題という事になります……」
    パミーナ:「鳴海ちゃんのお仲間か」
    宵闇 霧子:「厳密に言えば……記憶だけではないのですが……」
    鳴海 真中:「そーですねー、多分原理違いそうなのでシンドロームは別になりそうですけど」
    宵闇 霧子:「私のは……記憶を”固定”して……忘れないようにしているので……」
    宵闇 霧子:「色んなものを”固定”する事が出来る……と言う事になります……」
    天喰大輝:(無意識のオーヴァード……そういうことも、あるか……)どこか違和感を覚えつつも、その言葉に自分が感じた疑念の一応の答えを見出す。
    喜多灘 凜瀬:「……」苦い顔をしている
    浅海 沙天:「……で、羽床さんだっけ」
    パミーナ:「喜多灘えもん!どうしたなんだかすごい気まずいものを見たような顔を」
    パミーナ:「こんないたいけな少女に向かって!」
    宵闇 霧子:「……えもんというには……丸みが足りない気がしますが……」
    浅海 沙天:「流石にあなたからも説明が欲しいです」こちらも宵闇さんからは少し目を逸らしている
    宵闇 霧子:「……Wボールを投げる方のえもんなのでしょうか……」
    天喰大輝:「監視任務、というのは今の話で一応納得はできる」
    天喰大輝:「だが、抹殺という言葉は穏やかじゃないな」
    パミーナ:「見ての通り彼は白くはないぞ。野球も多分うまくない。」
    パミーナ:「抹殺ってなぁ。ひどいよなぁ。UGNがさぁ。」
    羽床 結目:「……始めに行っておくと、私は本来2022年の人間ではありません」
    宵闇 霧子:「…………………」
    浅月 透:「は?」
    宵闇 霧子:「そうとは…………」これでも驚いている。
    九重 遠:「……へ?」不安そうな顔から一転して驚いている
    天喰大輝:「……時間移動能力者」
    パミーナ:《プロファイリング》
    パミーナ:「ほうほう。」真っ赤な嘘でもないと判断する。
    羽床 結目:「と、言うほどの者ではありません、ただそれに近しい道具を所持しているだけです」
    浅月 透:「え、なに、◯◯えもん~の下りはネタ振りだったの?」
    天喰大輝:かつて、自身の輪廻の獣を奪い、使用したレネゲイドビーイングが、過去に戻る能力を獲得していたが。
    宵闇 霧子:「…………成程……そうなると…………」
    宵闇 霧子:「……”未来の私”が……」
    宵闇 霧子:「何かやらかすのですか……?」
    羽床 結目:「……一本の電話を貰ったのです」
    パミーナ:「どこの誰から?」
    浅月 透:自分からそれが出てくるのかよ……と、苦い顔。
    パミーナ:「それは、信用にたる者か?」
    宵闇 霧子:「…………………………」
    宵闇 霧子:「もしかして……”私”からの電話ですか……?」
    九重 遠:ここではない別の世界に引き込まれた経験則からすんなり納得して話を聞いている
    羽床 結目:「わかりません、が、受けるべき依頼であることはすぐにわかりました」
    羽床 結目:「沢山の記憶が固着して離れない、こうなる前に何とかしてくれと」
    宵闇 霧子:「成程…………」
    宵闇 霧子:「確かに……私の能力のようですね……」
    羽床 結目:「かいつまめばそういうことです、あなた自身だったのか、それともジャーム化したあなたの影響を受けた何者なのかはわかりかねますが」
    宵闇 霧子:「理解はしましたが…………それならば……」
    宵闇 霧子:「何故……私が覚醒する前に……撃ち殺さなかったのですか……?」
    宵闇 霧子:チャンスは幾らでもあったはずなのに……とこぼす。
    羽床 結目:「…あなたが思っている以上にあなたに隙はありません」
    羽床 結目:「隙を見誤ったのは私の落ち度です、ですがまだ失敗が確定したわけではないので」
    羽床 結目:「継続はする、これだけは覚えておいてください」
    宵闇 霧子:「成程……確かに…周りを観察するのが癖になってますからね……私は……」
    宵闇 霧子:「……では……楽しみにしていますね……」微笑んだ。
    宵闇 霧子:命を狙っていると公言されたその相手に。
    天喰大輝:「……一応、俺からも言っておくか」
    パミーナ:(羽床さんさぁ…これ幾つか肝心な情報隠してたり、嘘を言ってるな。ややこしい状況にややこしいことしてくるなぁ。)
    パミーナ:「ほうほう。どうぞ。」
    天喰大輝:「羽床さん、だっけ。君がいつの人かは知らないが、一応今はUGNの所属なんだよな?」
    羽床 結目:「はい、捕まったので仕方なくという形ではありますが」
    天喰大輝:「なるほど、なら……」
    天喰大輝:泉さんに向き直る。この場のUGNの最高責任者。
    泉 朔夜:「…どうぞ」
    天喰大輝:「俺はフリーランスですから、UGNと全ての方針を一致させる義務はありません」
    天喰大輝:「たとえ、未来に悪事を働くとしても、たとえ世界を滅ぼすとしても」
    天喰大輝:「今、何もしていない彼女を殺すというなら、それは」
    天喰大輝:「俺の敵と変わりない。そのことは覚えておいてください」
    宵闇 霧子:(…………全く何もしていないというわけでもないのですが…………)
    宵闇 霧子:(言ったらどういう反応するんでしょうね……)
    パミーナ:「漸く本性を出したか。まぁ、スタンスを明言してくれるのは助かる。」
    泉 朔夜:「…承知しておくよ、羽床さんもここにいる間は処分を保留にしておいてほしい、それでいいかな?」
    天喰大輝:「別に隠していたつもりはありませんけどね。単に機会がなかっただけで」
    羽床 結目:「………………」
    パミーナ:「いや、でもUGNのど真ん中でちゃんと自分の主張を言えるのは、大したものだぞ。」
    パミーナ:「 な」
    羽床 結目:じろり、と天喰を睨んだ後
    パミーナ:羽床を一瞥する。
    羽床 結目:「……仕方ないですね」
    宵闇 霧子:「そうですね……場合によっては……袋叩きにあうリスクもありますからね……」
    天喰大輝:「……ま、そこはUGNを信用してのことですよ」
    宵闇 霧子:「私刑リンチの方が適切でしょうか……?」益体もない事を考えている。
    天喰大輝:本当に信用していたら釘を刺すようなことを言う必要もないのだが。
    浅月 透:「議題はアンタのことなんだが……」
    宵闇 霧子:「そうですね……ふふ……」
    宵闇 霧子:何でもないかのように笑う。
    宵闇 霧子:「ともあれ……暫くの間……宜しくお願いしますね……」
    泉 朔夜:「はい、それじゃあ車に乗り込もうか」
    泉 朔夜:「よろしくね、みんな」
    浅月 透:「……空気が微妙だよ」
    泉 朔夜:「……乗って変えよう!」
    パミーナ:「ゴキゲンなトラックでも流してくれるのか?」
    パミーナ:「事態が事態だし宵闇さんの好きな曲かけていいぞ。」
    宵闇 霧子:「そうですね…………では……」
    宵闇 霧子:「眠くなるバラードでも……いかがですか……」

    GM:シーンカット、ロイス取得と購入は該当タブでお願いします
    宵闇 霧子:天喰 大輝 ◎好奇心/隔意
    宵闇 霧子:購入はボデマ
    宵闇 霧子:4dx+2
    DoubleCross : (4DX10+2) → 9[2,4,4,9]+2 → 11

    浅月 透:ロイスは保留
    宵闇 霧子:財産1で購入装備
    天喰大輝:ロイス保留
    宵闇 霧子:宵闇 霧子の財産点を-1(→ -1)増加 (9 → 8)
    九重 遠:ロイスは保留かなあ
    パミーナ:ロイスは保留。
    天喰大輝:メイド(ryダーマッ!
    天喰大輝:2dx+2>=20
    DoubleCross : (2DX10+2>=20) → 2[2,2]+2 → 4 → 失敗

    九重 遠:メイド服支援します
    九重 遠:2dx+2>=20
    DoubleCross : (2DX10+2>=20) → 9[3,9]+2 → 11 → 失敗

    浅月 透:メイド支援
    九重 遠:頑張ったけどダメ~
    浅月 透:5dx10+2>=20
    DoubleCross : (5DX10+2>=20) → 10[1,3,7,8,10]+1[1]+2 → 13 → 失敗

    浅月 透:だめ!
    パミーナ:メイド支援~
    パミーナ:3dx>=20
    DoubleCross : (3DX10>=20) → 9[3,5,9] → 9 → 失敗

    パミーナ:だめ
    天喰大輝:みんなが天喰にメイド服を着せようとしてくる!(ありがとうございます)

    ミドル4


    GM:登場侵蝕をお願いします
    宵闇 霧子:宵闇 霧子の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (71 → 77)
    天喰大輝:天喰大輝の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (64 → 71)
    九重 遠:九重 遠の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (46 → 53)
    浅月 透:77+1D10
    DoubleCross : (77+1D10) → 77+5[5] → 82

    浅月 透:ダイスボーナス!!
    パミーナ:71+1d10
    DoubleCross : (71+1D10) → 71+10[10] → 81

    パミーナ:あっ
    GM:格差やばくない…?
    浅月 透:肩を組む
    パミーナ:俺…パイセンのすぐ近くまで上がったよ…
    宵闇 霧子:こえちゃった……
    パミーナ:(全然うれしくない)

    GM:14:02 車内
    GM:窓辺を景色がゆったりと流れていく
    GM:交通網の関係上、到着にはそれなりの時間を要しそうだ
    GM:ディメンジョンゲートがあればその限りではないが、エフェクトの行使はヘリポート周辺では制限されている
    GM:地道に行くしかなさそうだ
    宵闇 霧子:「…………」眼を閉じている。端末に送られた資料は全て眼を通して”覚えて”いる。
    宵闇 霧子:今はそれを”思い出し”、読み直している最中なのだ。
    羽床 結目:何も言うことは無い。ただ始まるまで窓の外を見ている
    宵闇 霧子:時折クスリと笑う。……笑うようなところがある資料だっただろうか。
    宵闇 霧子:「……成程、面白い……」眼を開く。
    宵闇 霧子:一通りの”この世界”――変貌した超能力者の世界についての知識は身に着けた。
    宵闇 霧子:「…………羽床さん」そしておもむろにぬっと近づいた。
    羽床 結目:「……何でしょう」
    宵闇 霧子:「いえ……資料も読み終わったので……お話を……」
    羽床 結目:「質問なら私より泉さんの方が詳しいです」
    宵闇 霧子:「そう言う事ではなく……UGN……FH……ゼノス……この世界にも組織は数あるわけじゃないですか……」
    宵闇 霧子:「それなのに…………羽床さんはフリーランスで仕事をしているようなので……」
    宵闇 霧子:「なぜなのかな……と」
    羽床 結目:「……言ってなかったのにフリーランスだとわかるんですね?」
    宵闇 霧子:「先ほど……言っていたじゃないですか……」
    宵闇 霧子:「”捕まったので仕方なくという形”だと……」
    宵闇 霧子:……彼女の前で行った言葉は全て覚えられている。
    羽床 結目:「ああ」
    宵闇 霧子:後から精査し、その違和感を見つけ出す。それは彼女の得意とするところだった。
    宵闇 霧子:「なので……少なくとも……UGN所属ではないのだろうとアタリを付けて……」
    宵闇 霧子:「イデオロギーも何も……なさそうだったので……フリーランスかな……と」
    羽床 結目:「そうですね、たまたま運悪く性悪な老女に捕まって働かされてます」
    宵闇 霧子:「なので……少々興味を持ちまして……」
    羽床 結目:「本当は依頼だけを受けていたいんですけどね」
    羽床 結目:「……少し話をしますか」
    宵闇 霧子:「はい……しましょう……」
    羽床 結目:「時間を逆行するのは途方もない能力です、通常のバロール…まあ専門のオーヴァードが行使したら耐え切れずに死ぬかジャーム化するかの二択です」
    宵闇 霧子:「そう言うものなのですか……」そう言った機微はまだよくわからない。こういう所は覚醒したばかりの少女相応だ。
    羽床 結目:「実際、私の能力だけでは向こう側の世界から行ったり来たりなんて到底できないでしょうね」
    宵闇 霧子:「そう言えば……能力については……聞いてませんでしたね……」
    羽床 結目:「…でも、道具が私の手元にはありました」
    宵闇 霧子:「……資料にもありましたね……EXレネゲイド……或いは遺産……」
    羽床 結目:「研究狂いの親に残された、一個だけの形見が」
    宵闇 霧子:「…………成程……」
    羽床 結目:「……言い方がよくなかったなあ、感傷なんていらないのに」
    宵闇 霧子:「……その、ご両親は……」
    宵闇 霧子:「……”何”をやり直したかったのでしょうね……」
    羽床 結目:「……『目に入る人だけでも助けたかった』」
    宵闇 霧子:「………………」
    宵闇 霧子:「……ご両親には……」
    羽床 結目:「だから、人助けを始めた」
    宵闇 霧子:「……意思を継いで……と言う事でしょうか……」
    羽床 結目:「電話番号を街中に貼って、電話を貰って、倫理的な線引きはするけど大丈夫だったら全部やる」
    宵闇 霧子:「……組織としての使い方では……”全て”とはいきませんものね……」
    羽床 結目:「そういうこと、それに個人的な感傷もなるべくなら無くした方がいい、平等じゃないからね」
    宵闇 霧子:「そう言う生き方を……したかったのですね……」
    宵闇 霧子:「納得しました……ありがとうございます」
    羽床 結目:そうあってほしい、と言われたからそうなっただけだが、大方間違いではない
    宵闇 霧子:「……それでは……もしも……」
    宵闇 霧子:「私が……”助けてほしい”と依頼をしたら……」
    宵闇 霧子:「受けてくれるのでしょうか……?」ふ、と疑問に思ったことを口に出す。
    羽床 結目:「……かけてみる?」
    宵闇 霧子:「……冗談です」
    宵闇 霧子:「私は……今、何も困っていませんから……」
    羽床 結目:「多分、別の未来の私が出て、今の私を止めようとして」
    羽床 結目:「そこからは技量勝負になるけど」
    宵闇 霧子:「……自分自身とも……殺し合う事を厭わないのですね……」
    羽床 結目:「今の私はあなたを殺す命を受けているから、勿論それに最善を尽くすわ」
    宵闇 霧子:「プロ意識ですね……えらいです……」
    羽床 結目:「光栄ね、目指す位置としては理想的だから」
    宵闇 霧子:「…………それでは……」
    宵闇 霧子:「もしも……私が全然死なずに……」
    宵闇 霧子:「とんでもなく長く生き続けたら……」
    宵闇 霧子:「……ずっと狙い続けてくれるのでしょうか……」
    羽床 結目:「……本来であれば、20XX年を迎えた時点で失敗なのだけれど…」
    宵闇 霧子:「半分は冗談です……思考実験という奴ですよ……」
    羽床 結目:「まあ、私に年の話してもどうにもならないから、終わるまで追うでしょうね」
    宵闇 霧子:「……ふふ、それは……」
    宵闇 霧子:「中々……面白そうですね……」
    羽床 結目:「……ああ、そうだ」
    宵闇 霧子:「はい……?」
    羽床 結目:「あなたの過去については調査はさせてもらっているけれど」
    羽床 結目:「別にそこにどうこう言うつもりは無いわ」
    宵闇 霧子:「……意外ですね……」多少目を丸くする。
    宵闇 霧子:「目に届く人を助ける……と言っていたので……」
    羽床 結目:「お姉さんから依頼が来たら考えたけれど」
    宵闇 霧子:「まあ……それはありませんね……」
    羽床 結目:「電話がかからない、それが私の限界だから」
    宵闇 霧子:「姉は私が大好きだったので……」
    宵闇 霧子:「それを望みはしないでしょうね……」
    宵闇 霧子:「笑顔でしたから、あの時の表情は」
    羽床 結目:「宝物?」
    宵闇 霧子:「はい」にこりと微笑む。
    羽床 結目:「そう」
    宵闇 霧子:「一生の宝物です」
    宵闇 霧子:――自分の姉を殺して、その時の顔を見て、それを”宝物”と宣う。
    宵闇 霧子:それが”普通”に微笑んでいる。
    宵闇 霧子:見る者が見れば恐怖を感じても何らおかしくの無いそんな光景。だが。
    羽床 結目:羽床結目はただ受け止めるだけである
    羽床 結目:そして、助けると認識した対象の依頼を受けるだけ

    パミーナ:「よっ、受け取りな。スパイダーマンフリーランス
    パミーナ:備え付けのクーラーボックスから缶コーヒーを取り出し、天喰に渡す。
    パミーナ:「さっきのは俺も見ていて気分がよかったからな。好意と思って受け取ると良い。」
    天喰大輝:「……どうも」
    天喰大輝:先程の張り詰めた雰囲気は鳴りを潜めている。
    パミーナ:「やっぱり正義感強そうだと思った俺の直感は間違ってなかったな。【神託】面倒くさがってもなんとかなるもんだ。」
    天喰大輝:ああした棘のある態度は、警告を与えるという意味で天喰は意図して使う場合がある。無論、自然な感情の発露として表出する場合もあるが。
    天喰大輝:「普通」を装ってきた天喰は、表面上の感情を意図的に演出するくらいはお手の物だった。
    天喰大輝:「別に正義感とかじゃないですよ」
    天喰大輝:「俺はもう生き方を決めてしまっているっていうだけの話です」
    パミーナ:「生き方って、どういう?」
    パミーナ:「それはUGNと対立するもの?或いは両立可能なもの?」
    天喰大輝:「身勝手な未練を周りに押し付けてるだけですよ」
    パミーナ:はぐらかされることを想定して、小さくだが圧をかける。
    天喰大輝:「UGNとは今のところ・・・・・は、対立せずにいられるって感じですかね」
    パミーナ:「未練か~。」
    パミーナ:「ちなみに俺は、UGNとは別の考えで動いているが。」
    パミーナ:「お前とは違って”対立しない”。だからこうしてUGNにいるよ。」
    パミーナ:「未練っていうからには、お前は失ったものの為に戦ってるのか?それUGNとは両立しないもの?」
    天喰大輝:「UGNは人間とオーヴァードの共存を掲げてるでしょ?」
    パミーナ:「それは、そうだな。」
    天喰大輝:「今は、言ってみれば戦略上有用だからレネゲイドの秘匿をしている訳で、将来的には『人とオーヴァードが分かり合った社会』を実現しようとしている」
    天喰大輝:「俺は、今のままがいい」
    パミーナ:「んーーーーー。」
    天喰大輝:「俺は「普通」に憧れて、「普通」になれなかったから」
    天喰大輝:「今の「普通」を守ることにしました」
    パミーナ:少し、口を閉じ考えるような表情になる。
    パミーナ:「とりあえず俺がどういう奴かを説明するか。」
    パミーナ:「俺がお前をどう思っているかの話は後回しにする。」
    天喰大輝:「助かります。俺も、パミーナさんの話は聞いておきたかったので」
    パミーナ:「俺は端的に言えばピカロの被害者だな。」
    パミーナ:「あるところにレネゲイド絡みでロクでもない目に遭った女の子、望月希がいた」
    パミーナ:「その子は当然、UGNから記憶処置を受けてるだろ?そうやってなんとか”普通”に暮らそうとしていたわけだ。」
    パミーナ:「…でも、それを許さない男がいた。」
    天喰大輝:「……マスターピカロ」
    パミーナ:「人を選ばず、真実を知らしめることを人の善くなる道と考える者がいた。」
    パミーナ:「そう、マスターピカロ。あいつが何をしてるかっていうのは…お前も知ってるよな?」
    天喰大輝:「ええ、俺としてもUGNとしても、確実に止めなきゃならない敵ですから」
    パミーナ:「その通り。だが俺の場合はもう少し理由が身近だ。」
    パミーナ:「なにせ、マスターピカロの手で"ロクでもない真実"を知った望月希は」
    パミーナ:「その心が”ひび割れて”しまったんだからな。」
    パミーナ:「割れた心は、自我と力を持った。」
    パミーナ:「それが俺の正体。であり、望月希の日常を取り戻すことが存在意義。」
    天喰大輝:「……なるほど」
    パミーナ:「─────つまり、ピカロのせいで生まれた。ピカロを殺すものだな。」
    パミーナ:「ここまで話して分かる通り、俺のモチベーションはお前とは競合しない。」
    天喰大輝:目の前の彼女は、言うなれば、奪われた「普通」が具現化した姿。
    天喰大輝:天喰が何よりも守るべきものであり、天喰と同じ「普通」の為に戦う存在。
    パミーナ:「なぜならば。俺にとっては。」
    パミーナ:「”日常を奪われた望月希を元の場所に帰すことが存在そのもの”そういうRBだから。」
    天喰大輝:そして多分、天喰よりも、その資格を持っている。
    天喰大輝:「……UGNとは別の考えで動いてるって言ってましたけど」
    天喰大輝:「やっぱりあなたはUGNに相応しいと思います」
    パミーナ:「そうかな。そう言ってもらえると在りし日の望月希の浮かばれるかもしれない。」
    天喰大輝:「いつも思う。あなた達はいつも、誰かの為に戦っている」
    天喰大輝:「俺みたいに、自分の為じゃなく」
    天喰大輝:「俺みたいに、「普通」の敵の敵じゃなくて、人々の隣人として」
    天喰大輝:きっと、彼らのことをヒーローと呼ぶのだろう。
    パミーナ:「よせよ。少なくともフリーランスで筋通して戦う事も。相当難しい筈だぞ。」
    天喰大輝:ストラップが揺れる。幼い頃、「普通」の他に天喰が唯一憧れた存在。
    天喰大輝:「難しいことが正しいとは限りませんよ」
    パミーナ:「…お前はさ。『何を守ってる』んだ?」
    パミーナ:パミーナが”後回しにしていた”話題に切り込む。
    パミーナ:「日常ってのはそうかもな。でも、それは誰の日常を守っている。」
    パミーナ:「…世の中難しいことっていうのは、いつだって割り切れない。複雑なことだから起こることだ。」
    パミーナ:「追い込むわけでもなく、尊敬を感じたからそれに応えて言わせてもらう。」
    パミーナ:「お前は自分の動機と願いをどこまで言語化できるの?」
    天喰大輝:「……それに答えられないから、俺はこうなったんですよ」
    天喰大輝:「「普通」が分からないから、「普通」になれない」
    天喰大輝:「「普通」になれないから、「普通」に憧れた」
    天喰大輝:「「普通」に憧れたから、「普通」を守ることにした」
    天喰大輝:「多分、答えを出せる時は来ないと思います」
    天喰大輝:「……だけどね、今はそれでもいいと、少しは思えるようになりました」
    天喰大輝:「こんな俺でも、友達ができた」
    天喰大輝:「こんな俺でも、生きていていいと言ってくれる人がいた」
    天喰大輝:「だから……そうだな、今は「普通」以外にも守りたいものができたのかもしれませんね」
    パミーナ:「…俺はさ。」《プロファイリング》の結果見定めた事を呟く。
    パミーナ:「てっきりお前が、超常と日常を分けた世界を望む人間かと思っていたんだよな。」
    パミーナ:「似たようなことはひょっとしたら思ってるかもしれないが…そんなもんじゃない。」
    パミーナ:「時間も、空間も、人数も、際限なく。」
    パミーナ:「人としての領分を完全に無視して。」
    パミーナ:「『普通』を造ろうしているような奴に見えた。まぁまるでどっかのマスターエージェントの真逆だ。」
    パミーナ:「或いは、実際にそういうマスターエージェントもいると思う。」
    パミーナ:「俺は。あくまで”望月希の日常”を守るだけの存在だから。」
    パミーナ:「これが終わったら、何かなければ。まぁ消えるけど…。」
    パミーナ:「お前は違う。お前ももう、立派に”誰かの輪”の中に…普通に普通の傍らにいるぞ。」
    天喰大輝:「……あなたにそう言ってもらえるのは、誇らしいですね」
    天喰大輝:消える、という言葉に反応しようとして、やめた。
    天喰大輝:彼女は失われた「普通」であり、彼女がいる限り、望月希という少女の「普通」は帰ってこない。
    天喰大輝:それでも、足掻く道はあるのかもしれない。もっと理想的な結末はあるのかもしれない。
    天喰大輝:それでも、天喰が、彼女が決めたその結末に異を唱えるのは、違うと思った。
    パミーナ:「気が利いてるじゃん。ま、悪者(ピカロ)倒したら消えることになる。俺に情を重ねすぎない方がいい。」
    パミーナ:「…ヒーローは期限付きなんだ。」
    天喰大輝:「ええ、でも」
    パミーナ:「それで、そのくらいが、ちょうどいいんだよ。」
    天喰大輝:「今、あなたに会えてよかった」
    パミーナ:「めったなこと言うもんじゃないぞ。…俺ピカロのせいで生まれたんだし。」
    パミーナ:「でも。」
    パミーナ:「そう言ってもらえたなら。」「俺を生んだ望月希は。その両親に。俺を助けてくれた人たちに。」
    パミーナ:「…少しは胸を張れるのかな。」
    パミーナ:「『私、生きててよかった』ってな。っへへ」
    パミーナ:そう言い、いたずら気に逆ピースを決める。
    パミーナ:どうやらこれが、彼女なりの精いっぱいの照れ隠しらしかった。
    天喰大輝:それを見て、呆れたように、けれど同時に素直に笑みを浮かべた。

    浅月 透:車内で少しでも睡眠をとろうと目を瞑ったが全く眠れない。
    浅月 透:不安しかないし、胃痛もする。動悸もしてきた気がする……帰りたいな。
    九重 遠:「…ええと、あの透さん……起きてますか?」寝ちゃってるなら邪魔しちゃダメかなと思いながら小さく声をかける
    浅月 透:「……ん、え?俺?」
    浅月 透:「いや、まぁ眠れないな……どうかしたか?」
    九重 遠:「…その、………さっき霧子さん見て嫌な予感がするって言ってたので」不安そうな顔で
    浅月 透:「あー、いや」「ただの勘だよ、気にするほどのことでもない」
    浅月 透:「別に、彼女がどうこうなるとかじゃないと思う」
    浅月 透:勘どちらかと言えば不安は自分へ向かったものだ。
    九重 遠:「…それなら、いいんですけど」ほんの少しだけ安心したように息をつきながら
    九重 遠:顔色はあまり明るくはない
    浅月 透:「あー、そっちこそ。大丈夫か?」表情を読み取り、なんとなく声をかける。
    九重 遠:「……ええと、うーん…………」
    九重 遠:「大丈夫………って言うにはみんななんかピリピリしてて落ち着かなくて…」
    九重 遠:「信さんよりもみんなの方が心配になっちゃうっていうか…………」
    浅月 透:「あー、わかるわ……空気悪いよな、マジで勘弁して欲しいわ」
    九重 遠:「透さんも怖かったり心配になったりしてる?俺だけじゃない?」
    浅月 透:「ただでさえしんどい任務なのに負荷が上がってきてるし……え?俺?」
    九重 遠:「信さんが本当に捕まるかなあとか……そういうところで…」
    浅月 透:「怖いし、心配だし、正直帰りたいよ……ってイリーガルの君の前で言うのはアレだな……」他の連中に怒られそうだと、小さく笑う。
    九重 遠:「…帰ろうとしたらまたぐるぐる巻きにされそうですね」ようやく笑いながらそんな言葉を返す
    浅月 透:「アレは……まぁ、忘れろ。不幸な行き違いだから」
    九重 遠:「あ、はい…!」素直に頷く
    浅月 透:「いや、そんなに真面目に返事しなくても言いが……あーそれに、ピカロ……ピカロねぇ」少し考え込むように呟く。
    九重 遠:「透さんも信さん…じゃなくて、ピカロさんに会ったことあるんですか?」
    浅月 透:「いやー気が変わって自首とかしねぇかなアイツも……」
    九重 遠:「行き当たりばったりだけど頑固だから自首するときはたぶん死ぬときだと思うんだよなあ…」
    浅月 透:「ああ、二回くらいな」
    浅月 透:「面倒だなぁ……」
    浅月 透:「つーか、君はツラくないのか?」
    九重 遠:「…俺、ですか?」
    浅月 透:「さっきから、空気の悪さとかピカロ捕まえられるかとかの心配だけだったけどさ……」
    浅月 透:「知り合いが、死にそうな状況だし」あー、こういうこと聞かない方が良かったな、と後悔しつつ。
    九重 遠:「…………うーん」
    九重 遠:「オーヴァードになってから…俺にはすごいいろんなことがあって」
    九重 遠:「助けられないことも…あるのは一応わかってて」
    九重 遠:「信さんは………たぶん助かるつもりもなくて…」
    九重 遠:「でも………その…言い逃げされるのは悔しいって感じだから」
    九重 遠:「その…つらいって気持ちよりもたぶん今はやだなあって気持ちの方が強いんだと思うんです」
    浅月 透:黙って少年の話を聞いていた。
    浅月 透:「……なるほどね」
    浅月 透:「いや、参ったな。俺から言うことはマジで何も無さそうだわ」
    九重 遠:「…………きっと、信さんが本当にいなくなっちゃってから悲しいなあとかつらいなあってそうなる気がしてます」
    浅月 透:「……そういうものかもな」
    浅月 透:「うん。君が正しいよ。言いたいことは伝えた方がいい」
    九重 遠:「悲しいなあって思うのはきっとみんなにとってはおかしいのかもしれないんですけどね」へにゃりと笑いながら
    浅月 透:「いや、別におかしくないだろ」
    九重 遠:「みんなにすごい恨まれてるみたいだから…いなくなって喜ぶ人が多そうだなあって思ったんですけど…」
    浅月 透:「まあ、世界にとっては驚異だし?俺にとってはマジで心臓握られてるような天敵だけど……」
    浅月 透:「君にとって重要なら、それでいいだろ」
    九重 遠:「…………本当に、いいと思う?」
    九重 遠:「俺はきっと…信さんを嫌いになれなくて………」
    九重 遠:「それでも…いいのかなあって思ってたんだけど」
    浅月 透:「ああ」
    九重 遠:「俺だけ……みんなみたいに嫌いになれなくても」
    浅月 透:「うん」
    九重 遠:「信さんを最後まで…信じたいって思ってても」
    九重 遠:下を向いて、声は震えて
    九重 遠:「間違いなんかじゃないって…胸を張ってていいかなあ」
    浅月 透:「……そうだな」
    浅月 透:普通だ。これは、当たり前の反応だ。
    浅月 透:まだ高校生にもなってない少年が何度も交遊を交わした人物に対して思い。
    浅月 透:そして、その人物に対する周りの反応を省みて感じるであろう。普通の不安で悩みだろう。
    浅月 透:「例えば……世界にとって途轍もなく害悪な存在いるとしよう。だが、そんな存在もの誰かにとっては大切な人物かもしれない」
    九重 遠:「…………うん」
    浅月 透:「周りを生きている。当たり前の正義感や倫理観を持った連中はその存在やそいつを援護する者達を否定するだろう……まぁ、当然にな」
    九重 遠:「…そうだと思う」自分だって、きっとそうしてしまう
    浅月 透:「別に、これは間違ったことじゃないと……俺も思う。事実として危険で悪ならばな」
    九重 遠:「…………ずっと危険で悪い人だって、本人はそう言ってたんです」
    九重 遠:「俺と会ってるときは…あんまりそんな感じしなかったから」
    浅月 透:「……いや、あんな胡散臭いヤツのこと信じられなくてしょうがねーだろ」
    浅月 透:「それに、人の感情がそう上手く正義やら倫理と合致するかよ」
    九重 遠:「透さんも…なにかやったことあるみたいな言い方だ」顔を袖口でゴシゴシ拭いてから
    九重 遠:その顔を見て笑う
    浅月 透:「そこはあまり気にするな」「まぁ、君の不安も察せはする……為にもならないが、俺の持論というか意見を言おうか」
    九重 遠:「うん…聞きたいです」
    九重 遠:きちんと目を見て、向き合う
    浅月 透:「少なくとも君は間違った考えをしてるわけじゃないし、間違ったことをするわけじゃない」
    浅月 透:「もしもの話、君がヤツを助けようとしても仕方ないと思うしな…」
    浅月 透:「ま、世界が正しいことを言ってこようが自分の考えは貫いて良いと思うよ……少なくとも、君は芯が真っ当だ」
    浅月 透:「どう転んでも、悪いようにはならないよ」
    九重 遠:「…………うん、ありがとうございます」
    浅月 透:「つーか、君の行動に問題があっても悪いのはUGNだからな!マジで」
    九重 遠:「ええ……?俺が問題を起こしちゃうのは俺の問題だと思うけど…」
    浅月 透:「子供の起こす問題は半分くらいは大人が背負うのが真っ当な仕組みなんだよ」
    九重 遠:「………透さん、良い人だね」
    九重 遠:ふにゃりと笑って
    浅月 透:「……」複雑な顔。
    浅月 透:「うーん、いや……まぁ、いいか……」
    九重 遠:「いろんなこと話せてすごく楽になりました、ありがとうございます」ニコニコしてるよ
    浅月 透:「俺のいま言った適当な話しもそんな真に受けんな」
    浅月 透:「もっとこう、自分を信じていけ……あるだろ、いままでの人生で培った何らかが……」
    九重 遠:「いきなりすごい雑!…オーヴァードは助け合いっていう教えとかいろいろあるけど」
    九重 遠:「………俺は、いっつもみんなに助けてもらうから」
    浅月 透:「いや……まあ、育ちがいいってことなのかな……」ため息ひとつ。
    九重 遠:「そこは絶対に疑わないことにしてるんです」
    浅月 透:「ま、君はそれでいいのかもな」
    浅月 透:「……寝る」恥ずかしいことを言ったな……と窓の方を向く。
    九重 遠:「ありがとうございました、おやすみなさい」寝るなら静かにしないとなあと透さんから離れて
    浅月 透:結局、大したことは話さなかった。しかし、別にそれで良いと思う。
    浅月 透:正直な話、自分が何も言わなくてもこの少年は間違うことはなかったと思ったからだ。不安はあれど……やるべきことをやろうとしている。曲がらないと、感じた。
    浅月 透:「……眩しいな」
    浅月 透:呟いて、窓の遮光を下げた。

    GM:シーンカット、ロイス取得と購入は該当タブでどうぞ
    天喰大輝:パミーナ ○敬意/寂寥感 で取得
    宵闇 霧子:羽床 結目 ◎好奇心/隔意 → ◎尊敬/憐憫に変更で
    宵闇 霧子:皆メイド服を狙っているので乗っかってメイド服狙い、手配師使用
    宵闇 霧子:7dx+2
    DoubleCross : (7DX10+2) → 10[1,4,6,8,9,9,10]+4[4]+2 → 16

    宵闇 霧子:使っちゃうか、財産4
    宵闇 霧子:買って天喰君にパスします
    宵闇 霧子:宵闇 霧子の財産点を-4(→ -4)増加 (8 → 4)
    パミーナ:天喰大輝 ◎信頼/不安(これからもどうか頑張ってな…)
    天喰大輝:メイダーマッ! と思ったら買えてる! ありがとうございます!
    天喰大輝:装備! 行動値3下がって5になります。
    天喰大輝:応急キットでも狙っておくか
    天喰大輝:2dx+2>=8
    DoubleCross : (2DX10+2>=8) → 5[1,5]+2 → 7 → 失敗

    天喰大輝:財産は……いいか
    天喰大輝:スルーで
    九重 遠:あ、ロイスは浅月さんに
    九重 遠:浅月透 ○誠意/心配 で取得します
    浅月 透:ロイスは保留
    パミーナ:購入はボデマ
    パミーナ:4dx>=12
    DoubleCross : (4DX10>=12) → 7[1,6,6,7] → 7 → 失敗

    九重 遠:ボディーアーマー支援しましょうか
    九重 遠:2dx+2>=12
    DoubleCross : (2DX10+2>=12) → 7[4,7]+2 → 9 → 失敗

    九重 遠:お金はたけばかえるけどやめておこう、以上で
    浅月 透:まかせな
    浅月 透:6DX10+2>=12
    DoubleCross : (6DX10+2>=12) → 8[2,5,5,6,6,8]+2 → 10 → 失敗

    浅月 透:恥ずかしい
    浅月 透:ほしいものないし財産点で購入
    浅月 透:誰か着ていいよ
    九重 遠:僕は完全獣化型なので他の方どうぞ
    宵闇 霧子:もう着てるので私以外に
    パミーナ:パミ子もらっちゃお
    九重 遠:どうぞどうぞ
    パミーナ:わーい

    ミドル5


    GM:登場侵蝕をお願いします
    天喰大輝:天喰大輝の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (71 → 81)
    宵闇 霧子:宵闇 霧子の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (77 → 85)
    九重 遠:九重 遠の侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (53 → 55)
    浅月 透:82+1D10
    DoubleCross : (82+1D10) → 82+8[8] → 90

    浅月 透:ぎゃああああ
    九重 遠:みんな置いていかないで、俺を
    パミーナ:81+1d10
    DoubleCross : (81+1D10) → 81+2[2] → 83


    GM:車は進まない、救急車や停止した車が散乱し街は混乱している
    GM:ルートを変えつつ進んでいるが、成果は芳しくなさそうだ
    GM:多少シートの向きを変えて話しても咎める人はいないようだ
    天喰大輝:「……そういえばというか、これはもっと早く確認すべきだったんだけど」
    宵闇 霧子:「?」
    天喰大輝:「君、俺達がこれから何をしようとしてるのかは理解してるのか?」宵闇さんに
    宵闇 霧子:「そうですね…………」
    宵闇 霧子:口に手を当てて考える。
    宵闇 霧子:「あの……光の木を作り出した人を……」
    宵闇 霧子:「……殺す?であっていますかね……」
    天喰大輝:「うん、まあ、一人例外はいるけど」
    浅海 沙天:直接的な言い方に少し眉が動いた気がする
    宵闇 霧子:「レネゲイドの隠匿……という大目標に……あの木はそぐわないですからね……」
    天喰大輝:「でも、別に君が従う理由はない。UGNとしては、監視下に置いておきたいってのはあるだろうけど」
    天喰大輝:「それは向こう・・・の都合だ」
    宵闇 霧子:「こちらの都合を優先しても……と、そう言っているのですね……」
    天喰大輝:「こんなこと、浅月さんの前で言うことでもありませんけど」
    浅月 透:短時間の睡眠を行ったせいで頭が痛い。泉にでも言えば薬を貰えるだろうと席を移動しようとしていた。
    天喰大輝:特別情報対策室でもないし、だけど副室長と親しげだし、この人も結構複雑な立場にいるよなあとか思いながら。
    宵闇 霧子:「そうですね…………事実としてそれは正しいでしょうが……」
    浅月 透:「え?あ、そうだね……」不意打ちだった。
    宵闇 霧子:「私個人としては……このままの方が……”都合がいい”と考えているので……」
    浅月 透:「まぁ、おすすめはしないが都合がいいってのはあってると思うよ」
    天喰大輝:「都合がいい……ね。それはどうして?」
    宵闇 霧子:「ちょっと木の主に思う所もありますし……それに……」
    宵闇 霧子:「……面白いものが見られそうなので」
    浅月 透:「一人残されても、こっから何が起こるか分からないしな……って言おうとしたんだが」
    宵闇 霧子:「なので……手伝う事はともかく……このままついていくのはやぶさかではないですね……」
    浅海 沙天:「……好奇心?」
    天喰大輝:……やはりそうだ。長年無意識に超常に触れてきた、というだけでは説明できない歪みが彼女にはある。
    宵闇 霧子:「そう言う事になります……」
    宵闇 霧子:「私は……能力の都合上……見た物を忘れることが無いので……」
    宵闇 霧子:「今までに……見たことが無いものは……見ておきたいです……」
    浅月 透:「まぁ、本人が良いならいいけど……」
    天喰大輝:「殺人をしようとしている、というのを理解した上で?」
    宵闇 霧子:「そうですね……」
    宵闇 霧子:「人が死ぬ時の表情を見たのは……まだ一回だけなので……」
    宵闇 霧子:「同じなのか……違うのか……そう言う事には興味があります……」
    浅海 沙天:げほっ、と一つせき込む
    宵闇 霧子:……倫理的な事には全く頓着していない。
    浅月 透:……これは、悪い流れかもしれない。
    天喰大輝:「……身近な人に不幸が?」
    宵闇 霧子:「不幸……と言うのは違いますね……」
    宵闇 霧子:「私が……頼み込んだので……何といいますか……」
    天喰大輝:天喰も両親を亡くしている。そういう風に、自分と同じように歪むきっかけがあったのかと、そう思い尋ねた。
    宵闇 霧子:「……不幸、というのはやはり違いますね……何といって説明すればいいのでしょう……」
    浅海 沙天:見た?頼み込んで?それじゃあまるで
    浅月 透:「……」
    宵闇 霧子:「そうですね……法に照らし合わせれば……」
    宵闇 霧子:「自殺教唆……が一番近しいでしょうか……」さらりと。
    浅海 沙天:「…………」
    浅海 沙天:当たってしまった
    天喰大輝:「…………それは」
    浅月 透:不味い、そう感じて注意を払う。
    天喰大輝:「人の死が、見たかったから?」
    宵闇 霧子:「はい……」こくりと頷く。
    宵闇 霧子:「一応……言っておきますが……」
    宵闇 霧子:「……同意の上ですよ……?」
    宵闇 霧子:……気にするべきところが明らかにずれている。
    天喰大輝:「……その人は」声が、僅かに普段より平坦になっている。
    天喰大輝:まるで、震えを意識的に抑えているかのように。
    浅海 沙天:車の座席に挟み込んだハンカチを取る手が、震えていた
    天喰大輝:「どんな人だったんだ?」
    浅月 透:完全に見誤った。いや、考えが甘かった。
    宵闇 霧子:「私の姉ですね……私とは違って朗らかに笑う人でした……」
    宵闇 霧子:「幼い私はそれをずっと見ていて……それで……色んな顔を見たくなりまして……」
    宵闇 霧子:「少しばかり……誘惑したりもしましたね……」
    浅月 透:何を考えてももう遅いが……考えなければヤバいと脳が騒ぐ。
    天喰大輝:目から、光が消えている。
    宵闇 霧子:「いつも私を慮ってくれていて……良い人だったのは間違いないでしょうね……」
    浅海 沙天:「……申し訳ないとかは、思わなかったんですか」
    宵闇 霧子:「…………そうですね……」
    宵闇 霧子:やや考えを巡らせて。
    宵闇 霧子:「…………断られたら……」
    宵闇 霧子:「諦めようとは……思っていましたが……」
    宵闇 霧子:「…………姉さんなら……受け入れてくれると分かっていたので……」
    天喰大輝:「……っは」
    宵闇 霧子:淡々と。身内を殺した告白をしているとは思えない声色で紡ぐ。
    天喰大輝:「――笑わせる」
    浅海 沙天:果たしてそれは本当に彼女の意志だったのか、それを確かめる術すらもう無い
    天喰大輝:理解した。理解できた。
    天喰大輝:「諦めるなんて全く思ってなかっただろうに」
    宵闇 霧子:「…………まあ……そうなりますね……」
    天喰大輝:「受け入れてくれる? 受け入れるように、君がそうしたんだろう」
    宵闇 霧子:「断られたら……もう一度頼み込むつもりだったので……」
    天喰大輝:完全に理解できた。何故なら、
    天喰大輝:「誤魔化すなよ。同意の上? そんなのは関係ないだろう。必要な手続きだからやっただけだ」
    天喰大輝:何故なら――
    宵闇 霧子:「手続き…………成程……」
    天喰大輝:「全部自分の為に、自分がそうしたいが為に、自分の意志を押し通しただけだ」
    宵闇 霧子:「言い得て妙ですね……」
    天喰大輝:――この少女は、自分と同類だ。
    浅月 透:「………起こった事実が真実かは分からない。イカれてるのは分かったがな」
    浅海 沙天:(……情緒に関する自覚が、ワンテンポ遅い)
    浅月 透:「ただでさえ重たい空気が最悪になったが……続けるか?会話」
    天喰大輝:ただ、その執着の対象が、「普通」か未知かの違い。
    宵闇 霧子:「それで……天喰さん……でしたか……」
    宵闇 霧子:「……許せませんか……?私を……」
    宵闇 霧子:揺れないその眼でまっすぐ見つめ返してくる。
    天喰大輝:「俺の答えが気になるか?」
    宵闇 霧子:「はい……とても……」
    浅海 沙天:「薬なら泉さんが持ってますよ」暗に逃げ道を浅月さんに示す
    宵闇 霧子:「……興味がありますね……」
    浅月 透:「脳はクリアだよ」頭を抱える。
    宵闇 霧子:「人の見せる表情は……何時もいいものですから……」
    天喰大輝:「それを話して」
    天喰大輝:「もう二度と見れなくなるとは思わなかったのか?」
    天喰大輝:表情が、固定されている。
    宵闇 霧子:「そうですね……先ほど言っていた事を思い返せば……」
    宵闇 霧子:「”今、何もしていない彼女を殺すというなら、それは”」
    宵闇 霧子:「”俺の敵と変わりない。”……でしたか?」
    天喰大輝:「だが、君は既に殺している」
    宵闇 霧子:「ええ、そうなりますね」
    宵闇 霧子:「それを確かめたかったのもありますね……さて」
    宵闇 霧子:「――あなたは、どう動きますか……?」じ、っと見つめる。
    天喰大輝:「……」
    宵闇 霧子:「見れば…あなたはどうにも……”普通”という物に執着をしているように見受けられます……」
    宵闇 霧子:「誓って言いますが……当時の私は覚醒してはいませんでした……」
    宵闇 霧子:「そう言う意味で言うなら……間違いなく”普通”の人間でした……」
    浅海 沙天:そっと浅月さんの方を見る、無表情が常の彼だが、どうも助けを求めているように見える
    天喰大輝:過去を、思い出す。
    宵闇 霧子:「つまり……これは……普通の人間が……普通の人間を殺したというのと同じだと言えます……」
    天喰大輝:過去に出会った人々を、思い出す。
    浅月 透:不味いな、シンプルにそう思う。この場で争いが起こったとして……俺は止めるべきか?
    宵闇 霧子:「人が人を殺す事……それ自体は……」
    宵闇 霧子:「……”普通”の事なのでは……ないのでしょうか……?」
    天喰大輝:天喰の執着を、危険視した人。助言し、道を示した人。
    宵闇 霧子:「重ねて問いますが……あなたは…それをわかったうえで……」
    浅月 透:後の可能性を考えると、正直な話……宵闇霧子がいない方が自分にとっては利になるだろう。
    浅月 透:これは、任務とは全く関係のない話だが。自分の第一目的が叶わなかった場合の次策だが……彼女が存在すると叶わない可能性がある。
    宵闇 霧子:「……私を殺そうと……そう思っていますか……?」
    天喰大輝:共に戦う者として受け入れたくれた人。友として受け入れてくれた人。生きることを肯定してくれた人。
    宵闇 霧子:「……私が言うのもなんですが……あなたの言う”普通”というのは……」
    宵闇 霧子:「……歪み果てているように思えます……」
    天喰大輝:「――よく分かってるじゃないか」
    天喰大輝:「俺は歪んでる。君と同じくらいにはな」
    天喰大輝:「その上で俺は……」
    天喰大輝:「保留することにした」
    宵闇 霧子:「……ふふ」くす、と笑う。
    宵闇 霧子:「ありがとうございます……そう言うと思ってました……」
    宵闇 霧子:「そんなにも歪むほどに執着する事なら……自分から破るような真似は……しないだろうと……」
    天喰大輝:「言い換えようか。チャンスをやる」
    宵闇 霧子:「……」
    天喰大輝:「これは俺の執着からの提案じゃない。執着以外に目を向けられるようになったからこその提案だ」
    宵闇 霧子:「成程……興味深いお話ですね……」
    天喰大輝:「俺は、UGNから警戒対象として登録されているらしい」
    天喰大輝:「そう判断した人がいた。そうやって、判断を保留してくれた人がいた」
    浅海 沙天:「…………」
    天喰大輝:「そうするうちに、俺は少しだけ変わったよ。多分な」
    宵闇 霧子:「……変わる前を見て置けなかったのが残念ですね……」
    宵闇 霧子:「つまり……私にも同じことをしようと……?」
    天喰大輝:「そういうことになる」
    浅月 透:「まとまったか?」とても顔色が悪い。
    宵闇 霧子:「…………成程……」
    天喰大輝:「……すみません」流石に浅月さんには申し訳ない。
    宵闇 霧子:「……ええ、粗方……」
    宵闇 霧子:「長々とお話してしまい……すみません……」
    浅月 透:「話の長さはいいんだわ!」
    浅海 沙天:「……いえ、大丈夫です」
    浅海 沙天:相変わらず手の震えが止まってないがそう言い切った
    浅月 透:「イカれガンギマリトークは終了でオーケー?つか終わらすわ、終わり」
    宵闇 霧子:「そうですね……何か飲みますか……?暖かいものでも……」先ほどのイカレた会話が日常の延長だったかのように。
    浅月 透:「胃に入るか!」
    天喰大輝:「胃薬あるって言ってたよね?」申し訳なさこそあるが、会話自体を引きずっている様子はない。
    浅月 透:「あーもー、俺は忘れる、忘れます。全身警戒色みたいなファッションの女をあんまり警戒しなかった俺らが悪い」
    宵闇 霧子:「……」
    宵闇 霧子:「結構……気に入っているのですが……」
    浅月 透:「……ご、ごめん」
    浅海 沙天:「浅月さん、人がセンスで選んだものをあまり貶すのは…」
    宵闇 霧子:「いえ……そんなに申し訳がられるとは……」
    浅海 沙天:「流石に……」声が途切れていく
    天喰大輝:「大丈夫です、そんなに黄色いのは確かに「普通」ではないと思います」
    宵闇 霧子:「気に入ってはいますが……それはそれとして……今の顔を見られたのでお得ですね……ふふ」
    宵闇 霧子:「髪の色は地毛です……」
    天喰大輝:「生まれつき「普通」じゃないんだな」
    浅月 透:「駄目だ、天喰……ファッションでの普通は色々面倒だ」
    宵闇 霧子:「ええ……どうやら私の能力の余波みたいですね……」
    浅月 透:「あと、全身黒スーツの俺にも刺さるから」
    宵闇 霧子:「光を通さないように”固着”して黒になっていると考える方が……正しいのかもしれません……」
    天喰大輝:「……」フォローに回ったつもりだったが、空回ってしまった。
    浅海 沙天:「いいんです、いいんです、センスと言うのは基本的に人生で何を情報として摂取したかの積み重ねなので…」
    天喰大輝:まあ確かに全身黒スーツはともかくマスクにマフラーはちょっと「普通」じゃない。
    宵闇 霧子:「女子の間に流行っている服装位なら……お教えできますが……」
    浅月 透:「俺が闇深いみたいじゃん……」
    宵闇 霧子:「……つまり……”みたい”ではなく……事実として闇が深いのでは……」
    浅海 沙天:「黒はスマートに見せてくれる効果があるから沢山使ってもいいと思います、俺は」
    浅月 透:「お前っ、イカれてるとかヤバいとか関係なくそれは失礼じゃない???」
    宵闇 霧子:「いえ……他に……言う人がいなさそうだったので……」
    宵闇 霧子:「折角だからと……」
    天喰大輝:「そうだぞ。いくら浅月さんが明らかに俺達に何か隠してることがあるからって」
    宵闇 霧子:「……難しいですね……人との関わりというのは……」
    浅海 沙天:「い、言いたくないのであれば言わなくていいですからね……!?」
    浅月 透:「あの……天喰君……??」刺してるが???
    浅海 沙天:そろそろ傍目に見ても顔色が悪くなってきた
    宵闇 霧子:「隠し事には……基本的に興味がありますが……まあ、よしておきましょう……」
    天喰大輝:「別に話せとは言いませんよ。そこも保留です」僅かに揶揄うような色が混じった笑顔。
    浅月 透:「うわーん、胃が痛くなる状況が無くなった途端に風当たりも悪い……」
    宵闇 霧子:「これ以上やったら……流石に殺されそうなので……」
    浅月 透:「俺にも保留判定出るの……?」
    天喰大輝:「どちらにしても俺の敵にはならないとは思ってますけどね、浅月さんの場合は」
    浅月 透:「そうだといいな、マジで」と……空気は落ち着いてきた。が、以前問題ではある。
    浅月 透:宵闇霧子の「固着」能力……その強度次第では自分が考えていた最悪のケースへの対処法が通じない。
    浅月 透:「……どうするかな」
    浅海 沙天:「あ、お茶取ってきます、浅月さんも一緒に行きません?」
    浅海 沙天:すっと立ち上がって席の前の方に移動しようとする
    浅月 透:「行く……君らは……なんかもう仲良くしてて」
    浅海 沙天:ぺこりと頭を下げてその場を辞す
    浅海 沙天:「……生きた心地がしなかった……」
    浅月 透:「君、まだ手ぇ震えてんぞ」
    浅海 沙天:「……すみません……つくまでには止めるので……」
    浅海 沙天:「……あの」
    浅月 透:「いや、別にいいけど」
    浅月 透:「ん?」
    浅海 沙天:「さっきも言いましたけど、言いたくないことは言いたくないでいいと思うし」
    浅海 沙天:「それを全部明かしてしまうのは暴力であるとも思っているので」
    浅海 沙天:「それに抵抗したい、のだったら」
    浅海 沙天:「俺にあなたを止める理由は一つもない、とだけ」
    浅海 沙天:……多分、この人の動機は
    浅月 透:「……浅海君、なんか知ってるヤツ?」
    浅海 沙天:「…いえ、ただ」
    浅海 沙天:「浅月さんがマスターピカロの討伐に、資料を盗んででも来たいと思ったのなら」
    浅海 沙天:「多分、その理由は俺が討伐を受けた理由と一緒だと思ったから」
    浅月 透:「それは、どうかな」「理由って?いや、聞いたら不味いか……」
    浅海 沙天:「俺が聞かない代わりに、あなたも聞かないで欲しい、というのは我儘ですかね?」
    浅月 透:「いや……まぁ、うーん」
    浅月 透:「そうだな……つーか、君は察しが良いみたいだが俺は全然何で」
    浅月 透:「どのみち分からないよ」
    浅海 沙天:「もう……じゃあちょっと平等にしないといけないか」
    浅海 沙天:「いつも会う人には隠しておきたいことがあるんです」
    浅月 透:「え」
    浅海 沙天:「何かは言いませんけどね、多分大したことじゃないです」
    浅月 透:「うーん、まあいいか」
    浅月 透:「言いたくない、言わない……か」
    浅月 透:「それもそうだが……たぶん、少し勘違いがあるな」
    浅海 沙天:「そうですか、直したいですか?」
    浅月 透:「いや、本当にどうでもいいことなんだ……たぶん」
    浅月 透:「秘密だとか、情報だとかじゃ……」
    浅海 沙天:「…浅月さんが、どうでもいいと思っているんですか?」
    浅月 透:「さぁな、わからない・・・・・
    浅月 透:「抽象的なことしか言ってないな……でも、しょうがないんだわ」
    浅月 透:「本当は、隠したいことじゃないのかもな……なんて」
    浅月 透:「いやいい、全部戯言だ」
    浅月 透:口から虚ろがこぼれてるだけだよ。
    浅月 透:「行こうか」
    浅海 沙天:「はい」
    浅海 沙天:手の震えは、少しは収まった
    浅月 透:誰にも知られたくない、話したくない事がある。
    浅月 透:そう、ただの一人も、誰であろうと
    浅月 透:そのなかでも一番知られたくないのは────

    パミーナ:「九重少年、扉開けた運動分、ちゃんと補給しないとな!受けと‥‥れっ」
    パミーナ:そう言いカロリー補給飲料を軽く投げる。
    九重 遠:「え?…わ!…あ、ありがとうございます…!」
    九重 遠:いきなり放り投げられたそれを受け取ってお礼を
    パミーナ:「良いんだっていいんだって。仕事でもないのに頑張ってくれてるんだしこれくらい。」
    パミーナ:「イリーガルも金は入るんだっけ…?」
    九重 遠:「…一応任務として受けてるはずなので、仕事なんじゃないかなあって」
    パミーナ:「へぇ。こういうの受けるのは慣れてるの?」
    九重 遠:「だいたいいつも巻き込まれて参加することが多いんですけど…」
    九重 遠:正式な依頼を受けて参加する方が圧倒的に少ない、それは事実である
    パミーナ:「いつも…?」
    パミーナ:「いつもってほど事件に巻き込まれてるの!?」
    パミーナ:パミーナはそれとなく九重がどの程度、荒事に精通しているか確認していた。
    パミーナ:これまでと同じように。
    九重 遠:「ええと、すごい多いわけじゃないですよ?普通に学校にも行ってるし」
    パミーナ:「忙しくて普通に学校にも行けないイリーガルは、そりゃ事実上のエージェントっていうんだ。」
    九重 遠:「目が覚めたら知らない家にいたことがあったり、友達の家に行ったら宇宙に行ったりしたことがあるくらいで…」
    パミーナ:「……」結果的には分かったことがある。彼自身の自認は普通の中学生なのだろうが。
    パミーナ:「そ、そっかぁ。」普通らしく見えても、世間一般の普通とはだいぶ異なった存在である点。
    パミーナ:「宇宙かー。いいなー?↑↑↑」
    パミーナ:《プロファイリング》
    パミーナ:九重君が今言ったことが本当か、確認します。本当ですか?
    九重 遠:本当です
    パミーナ:「はぁ~~~~~~‥‥。」
    パミーナ:(一応確認すっか。【神託】(フレーバー発動))
    GM本当です
    パミーナ:「は?」一瞬頭が真っ白…いや、黒になる。ある意味ピカロに使った時よりも想像を絶するものにたどり着いた。なんだこれ
    パミーナ:大きくため息をする。いつからかこの世界は、こんなに変貌したのか。
    パミーナ:すっと大きく息を吸い込み。
    パミーナ:「それでさ。お前はピカロについて、どれくらい知ってるの。」
    パミーナ:ひとまず流すことにした。
    九重 遠:「…信さんについて、ですか?」
    九重 遠:「ええと…実は俺、何度か会ってるけど全然詳しいこととか何も知らないんですよね」
    パミーナ:「えー。」
    パミーナ:「何にも知らないってことはないだろ。どうでもいいことで良いよ。」
    九重 遠:「行き当たりばったりで、人の話は全然聞かなくて…なんでも勝手に決めて結果だけ話にくる人……?」
    パミーナ:「そういうのも参考になる」
    パミーナ:「…それは、迷惑っていうんじゃないのか。」
    九重 遠:「信さんは…自分を探してるのかなあって思ってたこともあったんですけどね」
    九重 遠:「探してるものはあるみたいなんだけど、自分のことはそこまで関心がないみたいで」
    パミーナ:「お前はあいつにどう在って欲しいっていうのは、あるの?」
    九重 遠:「どうあってほしい………かあ」
    九重 遠:「うーん………どういう風になってほしいかっていうなら」
    九重 遠:「ちゃんと人の話を聞いてほしい、なんですけど……この答えで大丈夫?」
    パミーナ:「問題ない。…お前はあくまで対話を望むっていうんだな。」
    九重 遠:「話したらなんでも解決するわけじゃない…っていうのは分かってるけど」
    九重 遠:「まず何も聞かないで決めつけちゃうのも嫌だなって思うから」
    九重 遠:「俺が、自分で決めるときにはなるべく話して向き合いたいなって……そう思ってます」
    パミーナ:「これだけの事態を起こしたあいつを。現に身内に被害者がいる俺の前で。そう言うか。」笑う。目線は冷たい。
    九重 遠:「……………うん、ごめんなさい」
    九重 遠:「俺はきっと、すごい自分勝手で」
    九重 遠:「パミーナさんや他のみんなを放っておいて、信さんと向き合おうとしてるひどい奴なんです」
    九重 遠:「それでも…俺だけはたぶん………信さんのことを無視しちゃいけないから」
    九重 遠:「恨まれても…嫌われても……そっちを選びます」
    パミーナ:「そう。」張り詰めたような笑顔を解く。
    パミーナ:「俺が、思うに。」
    パミーナ:「マスターピカロという人間はひどく屈折している。」
    九重 遠:「…はい?」怒られるかな、と思ったがどうもそういう内容じゃない
    パミーナ:「お前のような所謂”良い奴”が」
    パミーナ:「”ただの良い奴”でいられない状況や選択肢を付けつけられる状況を好み────。」
    パミーナ:「その上で、判断し自分を通す人間を好む。」
    パミーナ:「つまるところ。お前もまた、悪漢だよ。或いは、あいつのせいで。そうなった。”普通”のお前が…」
    パミーナ:「なんてな…悪かった」
    パミーナ:「俺もお前を試すような真似をした。これじゃあいつと変わらん。」
    九重 遠:「……たしかに、そういうところはあるんだろうなって思うんですけど」
    九重 遠:「俺は別にいい奴とかじゃないし、人によっていい奴かどうかも変わるものだし」
    九重 遠:「パミーナさんがひどいことしてるとかは思ったりしてないから、謝らなくて大丈夫です」
    九重 遠:「どっちかっていうと本当に俺の方がひどいと思うし…」被害者の身内を傷付けるようなことをやっているのはこちらだ
    パミーナ:「まぁそのあたりは感情の問題だし。」
    パミーナ:「むき出しの気持ちと気持ちをぶつけて解決できる事でもない。」
    パミーナ:「でも、少し託してみたくなった。これを伝えていいか悩んでたんだ。」
    九重 遠:「……俺に?」
    九重 遠:試した、と言われても一方的にひどいことを告げた気がしているので不思議そうに首を傾げる
    パミーナ:「と言っても俺が知ってるのは大したもんじゃないんだけど。」
    パミーナ:UT前半でパミーナが得た。マスターピカロの名前についての情報を共有します。
    パミーナ
    パミーナ:マスターピカロは計画名だ。目の前の彼他数十人を拉致し、「透明な人間」を作り上げ、影からFHを補助するという目的を持った。
    パミーナ:計画の末研究者は計画の存在すら忘却する事態になったが、目の前の彼はこれを自分の名前として使用することにした
    パミーナ:白井信は九重遠との接触で手に入れた名前だ、愛着を持ち自己定義してしまわないように距離を置いているが、人間として書状を送る時にはこの名前を使用している
    パミーナ:そして拉致・実験前に存在していた本名は、本人でさえ忘れてしまった
    パミーナ:この実験によって出来上がるのは自身の情報を自在に消去できるオーヴァードだが
    パミーナ:その代償は「自己の消費」、生きているだけで自身にまつわる情報は過剰に消去されていく
    パミーナ:自己を定義する名前はその中でも特大の自己情報リソースだ、彼が彼になった瞬間にそれは消失し、既に消費され切った
    パミーナ:「─────まぁ、それでも。」
    パミーナ:「これが俺の究極の真実(アルティメットトゥルース)だ。」
    パミーナ:「マスターピカロは、意識的に。自己定義をしないようにしている。」
    パミーナ:「…本来は放っておけば勝手に希釈されるはずなのに。だ。」
    九重 遠:「…信さんは、付けた名前を消えないようにしてる………?」
    九重 遠:嫌われてはいないだろう、という意識はあったが
    パミーナ:「ここから導き出される推論は二つある。九重少年からもらった名前を認めないことで。」
    パミーナ:「”意識的に人間になろうとしないか”、或いは」
    パミーナ:「”名前を定義した瞬間、死ぬ”か。」
    パミーナ:「どちらにしてもあいつは、マスターピカロじゃなくなる。」
    九重 遠:「……これ言うとたぶん呆れられるか怒られる気がするんですけど」
    九重 遠:「俺にとっては名前を教えて貰ったときからもう“マスターピカロ”っていう得体の知れない存在とかじゃなくて」
    九重 遠:「ずっと“白井信”っていう不思議な人だったんだよね」
    九重 遠:「………これって、信さんにとってはすごく大変なことだったりすると思う?」
    パミーナ:「…まぁ、そりゃ…。」
    パミーナ:「戦う前に別れでも告げるくらいには。」
    パミーナ:「そうでもしないとあいつも”あいつ”のままじゃいられなかったのかもな。」
    パミーナ:「と、思わせる程度には。な」
    パミーナ:「憎たらしい話だが。あいつは友情には恵まれたらしい。」
    九重 遠:「………意識しないと“マスターピカロ”でいられないくらいに?」苦笑交じりで
    九重 遠:「ずっと俺と信さんってどういう関係なのかなあって思ってたんだけど…」
    九重 遠:「俺たちって友達だったんだなあ……やっとわかった」
    九重 遠:「教えてくれてありがとう、パミーナさん」
    パミーナ:「良いってことよ。それに…。」
    パミーナ:「あいつばっか人の秘密ばら撒くのも、不公平だろ?」
    九重 遠:「それは本当にそうだよね」
    九重 遠:「自分は秘密ばっかりで何にも教えないくせに人にはあれやれこれやれって…」
    九重 遠:「ちょっとくらいは困ってもらわないと友達甲斐もないもんね」
    パミーナ:「そうそう。精々困らせてやると良い。」
    パミーナ:「あいつの人生、どうやら災難続きみたいだしな。今更一人増えても変わらないさ。」
    パミーナ:(いや、変わるのかもしれない、な。)
    九重 遠:「思う存分振り回して困らせるから……信さんを止めるときは、よろしくお願いします」
    九重 遠:「パミーナさんも被害にあった子の分までやっちゃっていいと思うよ」
    九重 遠:きっと、“マスターピカロ”という存在として完成してからは喧嘩なんてしていないだろうから
    パミーナ:「任せとけ!とはいえ、憎しみはそこまでないよ。俺は。」
    パミーナ:「それが務めだからそうしてるだけだし。感情的に複雑な相手は他にもいるし。」
    九重 遠:「パミーナさんはすごいね、強くてかっこいいと思う」
    パミーナ:「…それでも、俺にとってあいつは始まりそのものだから。ケリをつけなきゃいけない。」
    九重 遠:「…うん」
    九重 遠:「俺は“白井信”の始まりだから、決着をつけるよ」
    九重 遠:「お互いに信さんに対しての始まり同士なんだなあ」
    パミーナ:「そそ、その調子だぞ。九重少年。」
    パミーナ:「…まぁ、不思議な縁もあるってことだな。」
    パミーナ:「どんなに痕跡を消そうとしても、こうして繋がりはできる。」
    九重 遠:「縁があるから絆も出来るもんね」
    パミーナ:「そそ。お陰でこうして会えたわけだしな…」
    九重 遠:「うん、パミーナさんに会えてよかった」
    パミーナ:「あんがと。…まぁ、パミーナさんにビシッとバシッと任せとけ!」
    九重 遠:「試してくれてありがとう、きっと俺には必要なことだったから」
    パミーナ:「なんたって、俺の神託オラクルは、絶対だからな。」
    パミーナ:「…」すっと逆ピースを卸し。
    パミーナ:「…いいよ。俺がしたくってしたことだし。それに…」
    パミーナ:最期まで、格好つけたいだけだから。
    パミーナ:最後に誰にも聞こえない小さな声でそう言った。

    GM:シーンカット、ロイス取得と購入は該当タブでどうぞ
    宵闇 霧子:天喰 大輝 ◎好奇心/隔意 → ◎親近感/隔意に
    宵闇 霧子:購入はまあボデマでいいか
    宵闇 霧子:4dx+2
    DoubleCross : (4DX10+2) → 10[3,6,10,10]+4[3,4]+2 → 16

    宵闇 霧子:買えたので浅月さんかな?パス!
    浅月 透:スーツ着てるわ
    宵闇 霧子:そうなるともう着る人いないか……
    宵闇 霧子:しまっとこ
    九重 遠:一応貰ってきておくことは出来るぜ
    天喰大輝:宵闇霧子 保留/親近感○
    九重 遠:獣化したら脱げるだけ
    宵闇 霧子:じゃあ着ておいて~
    九重 遠:わーい、もらいます
    天喰大輝:応急キットでお茶を濁す男! スーサイダーマッ!
    天喰大輝:2dx+2>=8
    DoubleCross : (2DX10+2>=8) → 10[9,10]+8[8]+2 → 20 → 成功

    天喰大輝:????
    パミーナ:マ?
    九重 遠:ロイスはパミーナさんで
    GM:テーッテレッテーテッテッテー
    浅月 透:霧子氏とタイマン会話してもまぁまぁギャグパートにしかならない気がしてきた。
    九重 遠:パミーナ ○信頼/罪悪感 で取得してこれで満杯
    パミーナ:九重少年~~~
    九重 遠:この罪悪感は被害者の身内に対する意識です
    九重 遠:購入は応急手当にしておこう
    九重 遠:2dx+2>=8
    DoubleCross : (2DX10+2>=8) → 10[7,10]+2[2]+2 → 14 → 成功

    九重 遠:無駄に回った…買えました

    ミドル7


    GM:パミーナさん、天喰さん、宵闇さん、九重君は登場侵蝕をお願いします
    宵闇 霧子:宵闇 霧子の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (85 → 95)
    天喰大輝:天喰大輝の侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (81 → 84)
    九重 遠:九重 遠の侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (55 → 57)
    宵闇 霧子:ウーン高まってる
    天喰大輝:九重くん落ち着いてるね
    パミーナ:1d10+83
    DoubleCross : (1D10+83) → 1[1]+83 → 84

    パミーナ:おお
    パミーナ:おお…
    九重 遠:おいていかれてる

    GM:車が進まない、手元でのルート変更では限界があり、一度ルートを見直すとのことだ
    GM:付近のコンビニに停車し、少しの休憩時間
    宵闇 霧子:「…………」日常的な風景の様に、一通りの買い物を済ませて出てくる。
    宵闇 霧子:全体的に糖分の取れるおやつと、缶の飲み物だ。
    パミーナ:「おっす。コーヒーでもどう?…ってもう準備してるんだな。」
    パミーナ:「この事態なのに平常心を保ってるとは、流石だねえ。」
    宵闇 霧子:「……はい、必要に……なると思いますので……」ゆるりとそちらを見やる。
    宵闇 霧子:「パミーナさん……でしたか……」
    パミーナ:「そうそう、パミーナさん。そっちは宵闇さんだっけ?こうして名前で呼んではいるけど何だか固い感じがするな。」
    パミーナ:「なんかあだ名とかあんの?」
    パミーナ:軽い雰囲気で道化のような化粧をした少女は賑やかす。
    宵闇 霧子:「あだ名は……ないですが……少し離れますか……」向こうを見れば九重と天喰が話そうとしている。
    パミーナ:「ん?いいけど。どうしたんだよ。」
    パミーナ:「あいつらとひょっとして気まずかったり?」
    宵闇 霧子:「いえ……流石に殺されるのは……私も少々勘弁願いたいので……」
    宵闇 霧子:「無いとは思いますが念のために……」
    パミーナ:「あの人らも悪い人たちじゃないんだけど。正規人員じゃないしままそのあたりの交流管理にはバラつきあるから。」
    パミーナ:「殺される。か。ははっ。それは面白いなぁ。なにかしたの?」
    宵闇 霧子:「そうですね……一言でいうなら……地雷原で踊り狂った感じでしょうか……」
    宵闇 霧子:「何というか……私と……似ている人を見るのは初めてだったので……」
    パミーナ:「思うに九重少年はそんなことは言わない。あそこのスパ‥スーサイダーマンだろ。」
    宵闇 霧子:「はしゃぎ過ぎてしまいました……ええ、そうです……」
    パミーナ:「通じるのか…。まぁいいとして。あのフリーランスは思想強めだしな。」
    パミーナ:「会う合わないは、あるよ。でも君は違う。そういうスタンスを感じないな。」
    宵闇 霧子:「……パミーナさんは、そうではないので……?」
    パミーナ:「似てるとはこれ如何に?」
    宵闇 霧子:「その口ぶりからすると……正規人員の側に聞こえるのですが……」
    パミーナ:「俺は実際エージェントだし。」
    宵闇 霧子:「ん……人として、外れているというか……そうですね……」
    パミーナ:最も、つい最近入ったばかりではあるが。
    宵闇 霧子:口に手を当てて考える。癖なのだ。
    宵闇 霧子:「……人でなし仲間……?」
    パミーナ:「ははははははは!!!!」
    パミーナ:大きな声を上げて笑う。
    宵闇 霧子:「おや……琴線に触れたようで……」
    パミーナ:「それ、最高。面と向かって言うなよ。殺されるから。」
    宵闇 霧子:「ええ……先ほども”保留にする”と言われたばかりなので……気を付けます……」
    パミーナ:「じゃあさて。宵闇さん。」
    宵闇 霧子:「はい…なんでしょう……」
    パミーナ:「あんた、実際天喰に何を話した。」
    パミーナ:「彼を危険人物のように言うがな。あいつだって場数踏んでるんだ。」
    宵闇 霧子:「そうですね……」
    パミーナ:「”普通”はそんなこと言わないよ。」
    宵闇 霧子:「自分の姉を誑かして自殺に追い込んだことを……話しましたね……」
    宵闇 霧子:「そうでしょう……」
    パミーナ:「へぇ…。なんで?」
    宵闇 霧子:「……私は見た物を忘れないので……」
    宵闇 霧子:「人の……死ぬ時の顔が見たかったから……です……」
    パミーナ:「嫌いだったの?いじめられてた?」
    宵闇 霧子:ふるふると首を振る。
    パミーナ:「つらい記憶がたくさんあったのか?」
    宵闇 霧子:重ねてフルフルと降る
    宵闇 霧子:「元から……どちらかというなら……」
    宵闇 霧子:「私の方が……おかしいのは間違いないでしょう……それは先ほど話したところからも……理解しました……」
    宵闇 霧子:「そう言う意味で言うなら……間違いなく姉さんは……被害者の方でしょうね……」
    宵闇 霧子:「寧ろ……好きだったからこそ……」
    宵闇 霧子:「見たいと……思ってしまったわけなのですが……」
    パミーナ:「死んだ人間の記憶は、増えないよ。」
    宵闇 霧子:「………………ええ」
    宵闇 霧子:少しだけ、物憂げな顔を浮かべる。
    パミーナ:「それでも見たいと思ったのか?」
    パミーナ:「亡くなったらそれ以上家族の記憶は増えないのに」
    宵闇 霧子:「はい……」
    宵闇 霧子:こくりと頷いた。
    宵闇 霧子:「……言い訳になると思いますが……」
    宵闇 霧子:「あの頃の私は…………少々……限界が来ていたので……」
    宵闇 霧子:「……記憶を忘れない……と言うのは……いいことばかりではなく……」
    パミーナ:「限界?一応聞いといてやる。なんだよ。」
    宵闇 霧子:「……似たような事の繰り返し……日常の同じことを繰り返す事……」
    宵闇 霧子:「それが延々と……延々と溜まっていくのです……」
    宵闇 霧子:「パソコンで言うなら……廃棄情報ダストデータが近いでしょうか……」
    宵闇 霧子:「普通の人なら……忘れるような些細な事の積み重ね…………」
    宵闇 霧子:「……昨日と同じ今日……今日と同じ明日…………」
    宵闇 霧子:「……せめて、他の……」
    宵闇 霧子:訥々と話す。理解されがたいであろう苦しみを。
    宵闇 霧子:「少しでも…………」
    宵闇 霧子:「変化が…………変わっていると実感できなければ……」
    宵闇 霧子:「……だから、一生……」
    宵闇 霧子:「忘れないで……宝物になるような顔を見たくて……」
    パミーナ:口を閉じて、彼女の言葉を聞いている。
    宵闇 霧子:「…………そうした理由です、結局の所……」
    宵闇 霧子:「元から……私は……”普通”から外れていたのでしょう……」
    宵闇 霧子:「もしも…………もっと早く”こう”なっていたとしたら……」
    宵闇 霧子:手を見る。黒い手袋に包まれた右手を。
    宵闇 霧子:「……姉さんはまだ生きていたのでしょうね……」
    宵闇 霧子:表情は変わらない。だが……
    宵闇 霧子:少しだけ、苦しみの貌が、言葉の尻から覗いた気がする。
    パミーナ:「…俺はお前の気持ちはわからないし。分かりたいかも正直判断は難しいが。」
    宵闇 霧子:「…はい」
    パミーナ:《プロファイリング》
    パミーナ:宵闇さんはこのまま生きていくと、羽床さんの言ったように記憶過剰でグロッキーになるんです?
    宵闇 霧子:実際の所、それだけで壊れるわけではありませんが
    宵闇 霧子:唯同じことの繰り返しをしている自分を自覚することで、精神がどんどん追いつめられるのは間違いないでしょう。
    宵闇 霧子:つまり、何処かの時点でジャームになります。
    宵闇 霧子:つまり壊れると言っても過言ではありません。
    パミーナ:ははぁ
    宵闇 霧子:肉体的には耐えられるのだけど、精神的に耐えられないってコト
    宵闇 霧子:逆に言うなら毎日楽しくハッピーに新しい事をたくさん見てれば精神的に問題が無くなるので何とかなります
    パミーナ:なるほど~
    宵闇 霧子:簡単に言えば非日常で生きている限り普通に生きていける
    宵闇 霧子:こんな感じです
    パミーナ:はーい!
    パミーナ
    パミーナ:「…ほうほう。」パミーナは一瞬、遠くを見ると彼女に視線を戻す。
    パミーナ:「…それは、苦しかったな。」
    宵闇 霧子:「…………」一瞬、ほんの一瞬虚を突かれた顔をする。
    宵闇 霧子:「……初めて言われました」
    パミーナ:「まぁ、ぶっちゃけ。それ異能によるものなんだろ。」
    パミーナ:「力のせいで、『そういう生き方』しかできなかったのは」
    宵闇 霧子:「そうですね……自覚したのはつい先ほどですが」
    パミーナ:「思考どころではなく、反射しかできなかった。そういう選択しかできなかった。」
    宵闇 霧子:「……」言われてみれば、そう言うものなのかもしれない。
    パミーナ:「…そうだな。昔話をするか。いっちょ参考に聞いてくれ。」
    宵闇 霧子:自分自身にとって、”これ”はあるのが”普通”であり、違う事があると思いをはせることも無かった。
    宵闇 霧子:「……聞かせてください」
    パミーナ:「あるところに普通の学生からふとした弾みに宵闇さん同様オーヴァードになったやつがいた。」
    宵闇 霧子:「覚醒……」
    パミーナ:「そいつはまぁ宵闇さんとは違って頭の悪い奴だったけど。」
    パミーナ:「幸か不幸か、宵闇さんとは逆の業を手に入れたんだよ。」
    宵闇 霧子:「業……」
    パミーナ:「『人を蘇生させる力』」
    宵闇 霧子:「…………それは……」
    宵闇 霧子:「中々……人の手に……余りそうです……」
    パミーナ:「非日常を求めて超能力者になった”愚か者”くんは」
    パミーナ:「宵闇さんとは逆にたくさん人を救ったよ。」
    宵闇 霧子:「……」
    宵闇 霧子:「人を救ったのに……」
    宵闇 霧子:「”愚か者”……ですか……?」
    パミーナ:「『非日常』には死人は度々出る」
    パミーナ:「でも、全員が全員。生きたい奴だったのかな?」
    宵闇 霧子:「……それは……聞いてみないと……分かりませんね……」
    パミーナ:「そいつはね。宵闇さん。”ガキの癖に人を救うことができてしまった”から」
    パミーナ:「『誰も見捨てる事が出来なくなった』」
    パミーナ:「勇気とか。何かを考えていたわけじゃあないんだ。」
    宵闇 霧子:「…………」ふと、羽床さんの事を思い浮かべた。
    宵闇 霧子:「力に……振り回されたのですね……」
    パミーナ:「反射だったんだ。宵闇さんほど賢くない。九重少年より幼い子供。」
    パミーナ:「でも、そうだとしても。力にはもちろん反動を伴う。大体蘇生なんて、目立つし。」
    宵闇 霧子:こくりと頷く。資料の中にあった侵蝕率とジャーム化の項目。
    パミーナ:「最終的には、生きてるのかも死んでるのかもわからない状態になった。」
    宵闇 霧子:「それは………」
    パミーナ:「さんざん人を助けて、相手の意志すら関係なく救った人間の末路は」
    宵闇 霧子:確かに、それは愚か者とののしられても仕方のない事だろう。そう思った。
    パミーナ:「他人にしたように”普通に死ぬ”事すらはく奪されたんだ。」
    パミーナ:「…ここで言いたいのは。」
    パミーナ:「力には、業があるってこと。それに苦しめられているのだとしたら。」
    宵闇 霧子:「…………」
    パミーナ:「一人じゃ、何もできない。流されるまま周囲を巻き込み不幸にする。」
    パミーナ:「命を救う力だってこんなことが起こるんだ。宵闇さんのしたことだって。理解はできる。」
    パミーナ:「同様に、だから宵闇さんにはそうならないで欲しい。」
    宵闇 霧子:ある意味では、とても辛辣で、無慈悲な言葉が心に沁みる。
    パミーナ:力に人生を振り回され過ぎている面々。というのはすぐ近くに複数名当てはあるような気がするが、それはそれである。
    宵闇 霧子:「………………………………」沈黙。長い。
    宵闇 霧子:「…………一つだけ」ややあってから、口を開く。
    宵闇 霧子:「わかったことがあります……」
    宵闇 霧子:「…………パミーナさん……貴女は……とても優しい人だという事です…………」じ、と眼を見ながら。
    宵闇 霧子:「…………そうですね…………一言でいうなら……尊敬に値します……」
    宵闇 霧子:パミーナ ◎尊敬/心配 でロイス取得
    パミーナ:「そう言ってもらえてうれしいけど。…俺は、パミーナは優しくないよ。」
    宵闇 霧子:ふるふると首を振る。
    宵闇 霧子:「今……貴女の言葉で……」
    宵闇 霧子:「一人の人の……心が救われたことは……事実ですので……」自らの胸に手を当てる。
    パミーナ:「…うん。優しいかはともかく、明るく太々しいのは確かだな。」
    宵闇 霧子:「……きっと、一生忘れません。貴女の言葉を」微笑んだ。
    宵闇 霧子病名シンドローム、そう言われ区分されることに違和感を持っていたが成程確かに。
    宵闇 霧子:彼女の言う事を正しいと思うならば――これは私にとって”普通”にそばにあり続けた――”病気”なのだと。
    宵闇 霧子:不思議なほどにしっくりと、それが腑に落ちた。
    パミーナ:「もしも。」
    宵闇 霧子:ふい、と頭を上げる。
    パミーナ:「もしも俺の言葉に救われたのが事実だっていうのなら。」
    パミーナ:「宵闇さんも自分みたいに…或いは、さっき話した"愚者"くんみたいに」
    パミーナ:「力でがんじがらめになっている人を、一人にしないでほしい。」
    宵闇 霧子:「…………成程……」
    宵闇 霧子:「…見つけたのなら、必ず」
    パミーナ:「あ、あんまり無理しなくていいから!力を抜くくらいで良いんだって!」
    宵闇 霧子:ふるふる首を振る。
    宵闇 霧子:「……必ず」決意の眼。
    宵闇 霧子:……幾ら人心に疎い私でもわかる。これは、多大なる恩だ。それを向こうが自覚していなくとも。
    宵闇 霧子:それを果たす事に何らためらいがあるはずもない。
    宵闇 霧子:「……ともあれ、今は目の前の事を考えた方がいいでしょうけれど」
    パミーナ:「目の前のことか~」
    パミーナ:「逆に俺には目の前の事しかないけどね」
    宵闇 霧子:「聞くところに寄れば、中々複雑な…………?」
    宵闇 霧子:目の前の疑問点を逃さず捉え、解明する。彼女が生業にしている事だ。
    宵闇 霧子:だから一瞬でそれに気づけた。
    宵闇 霧子:「……どういうことです?」
    パミーナ:「”この任務に全力をかけてる”」
    宵闇 霧子:「………?」
    パミーナ:「とは言っても。もちろん相打ちとか考えていないよ。」
    パミーナ:「ただ、一世一代の戦いってだけ。」
    宵闇 霧子:「大なり小なり……ここにいる皆さんはそう言う動きをしているように思えますが……」
    宵闇 霧子:「一世一代……」
    宵闇 霧子:「……恨みでも?対象に……」
    パミーナ:「そそ。身内がピカロの被害者なんだ。」
    宵闇 霧子:「成程……」
    パミーナ:「だから、その子を助けるために。俺は全力を尽くさなきゃいけない。」
    宵闇 霧子:……違和感。
    宵闇 霧子:「…………何というか……」
    宵闇 霧子:「……”いけない”、というのは……貴女には似合わない気がします……」
    パミーナ:「そう?RBの定義としてはこの上なく正しいと思うんだけど。」
    宵闇 霧子:「?」
    宵闇 霧子:「RレネゲイドBビーイング?」
    パミーナ:「そう。RB.人間じゃない。人間の記憶から生まれた妖怪みたいなもんだよ。」
    宵闇 霧子:「…………」おもむろにほっぺたを触る。
    パミーナ:「人に興味があって、人の幸せのために生きる。そして特定個人の平穏の為に戦う。極めて穏当且つ典型的な、ね。」
    宵闇 霧子:「普通の……人間のように思えます……」うにょーん。
    パミーナ:小さくぼそっと呟く「…そう見えるか。まだ甘いな」
    パミーナ:「まあ!あからさまなバケモンもいるなかじゃあ?人間っぽいのは確かか!」
    宵闇 霧子:「むぅ……」珍しい事に不機嫌そうに顔を顰める。
    パミーナ:「良かったな、初めに会うRBが俺で。」
    宵闇 霧子:「……ええ、私も」
    宵闇 霧子:「貴女に会えて、好かったと思います……」
    宵闇 霧子:にこりと微笑んだ。
    パミーナ:「…そうか。もしよければ。」
    パミーナ:「これが終わっても。友達でいてくれ。」
    宵闇 霧子:「はい…」
    宵闇 霧子:「友達…………」
    宵闇 霧子:「…………友達の定義とかを……考える必要はありますか……」
    パミーナ:「定義?そんなの考えるのは人のやる事さ。」
    パミーナ:「俺と宵闇さんは友達!それでいいだろ?」
    宵闇 霧子:「…………」
    宵闇 霧子:にこりと微笑み。
    パミーナ:「何なら異能に掛けたっていい。」
    宵闇 霧子:「はい、そうですね…………それがいいと思います……」
    宵闇 霧子:「かけなくても……友達という事で……」
    パミーナ:「俺の神託オラクルは絶対だが─────」
    パミーナ:「こういう時は風情を優先しよう。」
    パミーナ:「…その方が、力に頼らなくても生き方なんて変えられるしな」
    宵闇 霧子:「ええ……その方が……」「素敵だと思います…………」
    パミーナ:その言葉に返すようにいたずら気にいつもの逆ピースを決め、パミーナは笑った。
    宵闇 霧子:それに少し遅れ、ピースで返した。


    天喰大輝:自動ドアが開く静かな音。
    天喰大輝:軽く食べられるおにぎりと水分を購入して、コンビニから出る。
    九重 遠:「あ、大輝さん!」
    天喰大輝:「ん、九重くん。君は何か買わないのか?」
    九重 遠:「飲み物とかいろいろもらってるから…お小遣いは使わないようにしようかなあって」
    天喰大輝:なるほど、中学生の財布では買い食いも慎重にもなるか。
    天喰大輝:「栄養補給くらいはしておいた方がいいぞ。特に君は体が資本なんだから」
    天喰大輝:「おかか食べられる?」おにぎりを渡そうとする。
    九重 遠:「そうですね、…っておかかは好きですけど」
    九重 遠:「大輝さんのごはんじゃないの?」
    九重 遠:さすがに受け取るには躊躇いがある
    天喰大輝:「俺より君の方が体を動かすだろ? 多少我慢は利く方だし」
    九重 遠:「我慢するのはダメだよ!」
    天喰大輝:「気になるなら何か奢ろうか。選択肢なしよりはそっちの方がいいか」
    九重 遠:「うー…その二択なら……奢ってもらう方がいい」
    天喰大輝:「君も我慢することないよ」少し笑いながら。
    天喰大輝:「まあ、さっきまでの我慢は少しマシになったみたいだけど。浅月さんかパミーナさんに何か言われたかな」
    九重 遠:「……バレバレだった?」
    九重 遠:へにゃりと眉を下げながら笑いかける
    天喰大輝:「何となくだよ。俺は割と人間観察が特技みたいなところがあるからな」
    天喰大輝:察することはできても共感はできないのが問題ではあるのだが。
    九重 遠:「大輝さんは普通をたくさん見ようとしてきたんだもんね」
    九重 遠:「俺、自分でも全然気がついてなかったんだけど信さんのこと友達だと思ってたみたいで」
    九重 遠:「それをね、透さんとパミーナさんに気付かせてもらったんです」
    天喰大輝:「まあ、あいつを友達だと思うのはちょっと「普通」じゃないからな」
    九重 遠:呆れられるか怒られるかな、とちらりと大輝さんの方を見やる
    天喰大輝:「でも、友達を大事に思うのは「普通」のことだよ」
    天喰大輝:「「普通」じゃないけど「普通」なのは、君らしい」
    九重 遠:「……怒ってたりしない?大輝さんは信さんのこと嫌いでしょう?」
    天喰大輝:「嫌い、とは少し違うな」
    天喰大輝:「相容れないだけだ。俺が決めた生き方をするには、どうやっても共存できない」
    九重 遠:「大輝さんも信さんも頑固だもんね」自分のことは棚に上げていることに気付いてない
    天喰大輝:「……個人的な感傷だけで言うなら、少し同情もあるよ」
    九重 遠:「……同情?」
    天喰大輝:「あいつには「普通」の生き方をする選択肢自体がなかった」
    天喰大輝:「選択肢を与えられて、選んでも実現できなかった俺とは、また別の異常だ」
    天喰大輝:「だからって周りを巻き込むやり方は許容できないけど、だから、別に怒ってはいないよ」
    九重 遠:「……あのね、俺はきっとその「普通じゃない世界」ってやつを覚醒するまでちっとも知らなくて」
    九重 遠:「だからこそ、思うことなんですけど」
    九重 遠:「今までが普通じゃなかったとしても…これから普通をやっていくのって」
    九重 遠:「大変なことかもしれないんだけど……選択肢になるかもしれないでしょう?」
    九重 遠:「俺が、「普通」じゃないけど「普通」だってそう言って貰えてるみたいに」
    九重 遠:「大輝さんのそういう優しさはすごくひたむきだから……信さんのことを許せないってなるのもきっと間違ってなくて」
    九重 遠:「でも……俺は、さっきね?信さんと「普通」の友達として喧嘩するって決めたんです」
    天喰大輝:「……俺が前に言ったこと、覚えてるか?」
    九重 遠:「前……?」いつのことだろう、と首を傾げる
    天喰大輝:「……脇の甘さは置いておくとして、君のしていることはきっと正しい」
    天喰大輝:「――歪められるなよ……って」
    九重 遠:「……大輝さんから見た俺は、歪められてる?」
    天喰大輝:「その言葉は、今も変わらないよ」
    天喰大輝:「君は今も真っ直ぐだ」
    九重 遠:「へへ……いろいろあったんだけど、大輝さんにそう言ってもらえると安心します」
    天喰大輝:「いろいろ……俺の知らないところであいつにちょっかい出されたり?」
    九重 遠:「クリスマスにプレゼント持ってきたりはしましたけど、そうじゃなくて」
    九重 遠:「ええと…宇宙に浮かんでる山陰地方に行ったり……とか」
    天喰大輝:「……」
    天喰大輝:「???」
    天喰大輝:「ちょっと、何だ。文が意味を形成していないような気がするんだけど……宇宙……山陰地方?」
    九重 遠:「ええと、遺産相当のアイテムでなんかここじゃない地球に飛ばされて……」
    九重 遠:「吸血鬼の荒木飛呂彦先生と戦ったりとか……」
    九重 遠:これ信さんに何かされてると思われるんじゃ……?と自分で説明しながら思ってる
    天喰大輝:「……別の何かに歪められてたりは、しないよな……?」
    九重 遠:「双織くんも一緒だったので!」
    天喰大輝:何となく苦労する姿が頭に浮かぶ。
    天喰大輝:「……な、何か俺の体験がインパクト薄いような気がしてくるな……」
    九重 遠:「大輝さんもいろいろあったんですか?」
    天喰大輝:「ああ……まあ、親の仇と会ったり、俺が元々FHの実験体だったことが判明したり、俺が子供を作るとみんな輪廻の獣になるってことが分かっただけだよ……」
    九重 遠:「……」
    九重 遠:「……お、俺よりも大変なことになってない?」
    九重 遠:「え?大輝さんってFHの実験体……?え?ええ?」
    天喰大輝:「そうかな……まあ、当人にとっては人生観変わるレベルではあるが……第三者からするとどうなんだろうな……」
    九重 遠:「なんか…どっちもどっちって言われそうな気もしますね……」
    天喰大輝:「お互い、「普通」じゃないことに縁があるな……」
    九重 遠:「「普通」じゃないことも知ってるから「普通」を大切に出来るのかもしれないなあ…って今ちょっと思いました」
    天喰大輝:「得がたい教訓だな……」
    九重 遠:「当たり前に出来ると思ってたことがそうじゃないって気付いたら、大事にしようってそう思えるし」
    天喰大輝:本当に得がたい。こんなことをお手軽に得られたら「普通」があっと言う間に駆逐されてしまう。
    九重 遠:「ほら、体育で突き指とかすると指が一本動かないだけですごい大変だったり」
    九重 遠:オーヴァードになってからはもうそんなことはないのだが
    九重 遠:「そういうのって、自分が体験しないとわかんなかったりするものですよね」
    天喰大輝:「なるほどなあ、元から持ってなかった俺とは違う気付き方だ」
    九重 遠:「「普通」じゃない方を知ってるんだったらさ」
    九重 遠:「まだ体験出来る「普通」を知ればいいんじゃないかなって」
    天喰大輝:いや、本当は同じかもしれない。両親を失ったからこそ、今の自分があるのだから。
    九重 遠:「それもきっと、自分の大事にしたいものがわかることだったりすると思う」
    天喰大輝:「そうだな、俺は「普通」をもう諦めたけど、それでも」
    天喰大輝:「「普通」以外にも大切なものは見付かった」
    天喰大輝:「あいつがそれを見付けられるとしたら、その道を示せるのは君だけなんだろうな」
    九重 遠:「……真っ白だからって自分の名前に白井ってつけるような人だから」
    九重 遠:「俺………最後までいろんな色を信さんに渡します」
    天喰大輝:「……一応、言っておこうか」
    天喰大輝:「俺はマスターピカロを殺す」
    九重 遠:「……はい」
    天喰大輝:「それは、まだ・・変わらない」
    九重 遠:「………まだ?」
    天喰大輝:「……さ、好きな物選べよ。奢ってやるって言っただろ」それ以上は答えず、コンビニに戻る。
    九重 遠:「あ、ありがとうございます……!」
    九重 遠:伝える気がないということなら無理に聞き出そうとは思わない
    九重 遠:大輝さんの後を追いかけるようにコンビニに入っていった
    GM:シーンカット、ロイスと購入は該当タブでどうぞ
    九重 遠:ロイスは満杯!
    宵闇 霧子:パミーナ ◎尊敬/心配で取ったのをアピール
    九重 遠:何買おうかなあ
    天喰大輝:ロイスはもうピカロ用のしか空いてない!
    宵闇 霧子:購入はもうほとんど必要ないよねえ
    九重 遠:欲しいものがなければ特に何も買わずにターンエンドかな
    天喰大輝:遠くん用のブルゲを狙うか
    宵闇 霧子:そうしますか
    宵闇 霧子:ぶるげげげー目標20
    九重 遠:あ、そうか俺のブルーゲイルはあり
    宵闇 霧子:4dx+2
    DoubleCross : (4DX10+2) → 9[1,4,5,9]+2 → 11

    天喰大輝:3dx+2>=20
    DoubleCross : (3DX10+2>=20) → 7[2,3,7]+2 → 9 → 失敗

    宵闇 霧子:はい。
    天喰大輝:駄目でした
    九重 遠:2dx+2>=20
    DoubleCross : (2DX10+2>=20) → 8[5,8]+2 → 10 → 失敗

    九重 遠:無理~
    九重 遠:以上で
    パミーナ:宵闇 霧子 ◎友好/不安 でロイスを取得

    ミドル8


    GM:登場侵蝕をお願いします
    天喰大輝:天喰大輝の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (84 → 90)
    宵闇 霧子:宵闇 霧子の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (95 → 103)
    宵闇 霧子:100行った
    九重 遠:九重 遠の侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (57 → 60)
    浅月 透:うおおおおお!
    九重 遠:やったーやっとDBだ!
    浅月 透:100+1D10
    DoubleCross : (100+1D10) → 100+5[5] → 105

    浅月 透:んぐううううう
    GM:※浅月さんの秘匿侵蝕処理を先んじて行っています、10%上昇です
    パミーナ:1d10+84
    DoubleCross : (1D10+84) → 2[2]+84 → 86

    パミーナ:コイツ…

    GM:コンビニ前
    GM:経路を再検索していたメンバーが戻ってき始めた、とはいえ荷物の積み込みや打ち合わせた支給品の確認などでもう少しかかりそうだ

    宵闇 霧子:「……お疲れさまです……」天喰が離れたのを見て、九重くんに近づいていく。
    九重 遠:「え、あっ、お疲れ様です!」大輝さんに奢ってもらったコロッケパンとか見てた
    宵闇 霧子:「隣……よろしいでしょうか……」
    九重 遠:「はい、もちろんです」
    宵闇 霧子:「では失礼します……」すとんと隣に座る。
    宵闇 霧子:「飲みますか……?」”激苦!世を儚む苦さ”と書かれた期間限定缶コーヒーを見せて。
    九重 遠:「……ええと、俺には美味しく飲めないと思うので遠慮しときます」
    宵闇 霧子:「そうですか……」かしゅ、と開けて自分で飲んでいく。
    宵闇 霧子:「ぷぁ……中々……良い味わいだと思うのですが……」
    九重 遠:「……苦くないの?」謳い文句がこわい商品だが
    宵闇 霧子:「……苦いですが……私はそう言う方が好きなので……」
    宵闇 霧子:「記憶に……良く残りますので……」
    九重 遠:「記憶によく残る…かあ」
    九重 遠:「霧子さんはいろんなことを覚えてられる能力なんですっけ」
    宵闇 霧子:「ええ……」遠くの方でぎゃいのぎゃいの言ってる二人を見やって。
    宵闇 霧子:「正確には……何かしらを”固着”することによって……色々な物を留めたりする……感じです……」
    宵闇 霧子:「それを……ずっと私は……自分の記憶に……使っていたという事ですね……」
    九重 遠:「……ピンで壁に止めていく感じ?」
    宵闇 霧子:「どちらかというなら……壁画に刻み付けるの方が近しいでしょうか……」
    九重 遠:「…はあ、なるほど」
    宵闇 霧子:「九重さんは…………キュマイラ……でしたか……」
    九重 遠:「あ、そうなんです」
    九重 遠:「シンドロームももう覚えたんですね、すごいや」
    宵闇 霧子:「獣の因子を体内に用い、それを賦活して肉体を変異させる……」
    宵闇 霧子:「一度読めば……何度も読めますから……」
    九重 遠:「俺は姿ごと変わっちゃうので」
    九重 遠:「霧子さんはびっくりするかもしれないなあって」
    宵闇 霧子:「…………」じっ。何とはなしに見つめる。
    九重 遠:「……?」きょとんとその顔を見返す
    宵闇 霧子:「……………………何というのか……貴方は……」
    宵闇 霧子:「こういっていいのかは何ですが……」
    宵闇 霧子:「天喰さんよりもよほど……”普通”ですね……」
    九重 遠:「……ふふっ、大輝さんからは普通だけど普通じゃないって言われてるんですけどね」
    九重 遠:「俺もね、霧子さんみたいに事件に巻き込まれてオーヴァードになったんです」
    宵闇 霧子:「……成程、だから……初めの時に気にかけていたんですね……」
    九重 遠:「俺は自分が黒ヒョウ姿になっちゃってぐるぐるって頭が混乱して気絶しちゃったから」
    九重 遠:「一回死んじゃったのもあるんですけどね」
    宵闇 霧子:「成程……資料には……覚醒時には一度死亡する事が多いとありましたね……」
    宵闇 霧子:「レネゲイドウィルスを動かすために強い意思が出る状況が……そう言った土壇場の事が多いからなのでしょうか……」
    九重 遠:「うーん…どうなのかなあ……。俺にとっては覚醒してからの方がびっくりすることの連続で」
    九重 遠:「今までの世界からは考えられないくらい見えるものが変わってたんですけど」
    九重 遠:「守って、助けてくれる人がたくさん周りにいてくれてるから」
    宵闇 霧子:「…………成程……」
    宵闇 霧子:「良い縁に……恵まれているのですね……」
    九重 遠:「そうなんです、俺小っちゃい頃からいろんな人に優しくしてもらってて」
    九重 遠:「オーヴァードになってからも、そこは何にも変わんないんです」
    宵闇 霧子:「…………」
    宵闇 霧子:「ピカロさんと……言う人に対しても……ですか……?」
    宵闇 霧子:……資料を一度見れば、何度でも読み返せる。
    九重 遠:「……信さんかあ」つい、言い換えることもなくいつも通りに名前で呼んで
    宵闇 霧子:無機質な文字列の間にも、その特別なつながりは感じ取れた。
    宵闇 霧子:「……名前が……あるのですね……」
    九重 遠:「名前を知りたいなって思って、聞いたら持ってないって言うんで」
    九重 遠:「じゃあ好きな名前を名乗るといいんじゃないかなって提案したら」
    九重 遠:「名前を教えてくれたんですよね」
    宵闇 霧子:「……とても……仲が良いのですね……」先入観の何もない、まっさらな目で見るのならばそうなる。
    九重 遠:「白井信しらいまことさん、っていうんです」
    宵闇 霧子:「白井……信さんですか………」
    宵闇 霧子:「……いいお名前ですね……」
    九重 遠:「俺、ついさっき友達だったんだなって気付いたばっかりなんですけど」
    九重 遠:「教えてもらうまで全然気付かなくって」
    宵闇 霧子:「…………」うんうんと頷いている。つい先ほど、それを味わったばかりだから。
    九重 遠:「信さんの名字は、あの人が自分でつけたんですけどね?」
    宵闇 霧子:「……と言うと……名前の方は……」
    九重 遠:「名前の方は……実は俺が考えました」
    宵闇 霧子:「…………ふふ、得心が行きました……」
    九重 遠:「最後まで、信じるってそう決めて」
    宵闇 霧子:「良い、お名前だと思います……」
    九重 遠:「……へへ、ありがとうございます」
    宵闇 霧子:「……どうやら、私がお悩み相談する必要は……あまりなさそうでしたね……」
    九重 遠:「霧子さんなら………信さんのことも忘れないのかもしれないなあ…」
    宵闇 霧子:「……きっと、覚えていられるでしょう……」
    九重 遠:「………俺、本当にバレバレだった感じですかね」苦笑交じりで返しながら
    宵闇 霧子:「そうですね……大分……思いつめていた様子では……ありました……」
    九重 遠:「……もう、みんなのおかげで大丈夫です!」恥ずかしいなあと思いながらも笑顔で
    宵闇 霧子:「……ふふ」
    宵闇 霧子:「私は……素敵だと思いますよ……」
    九重 遠:「え?なにがですか?」
    宵闇 霧子:「皆が……敵対して……憎んだり……排除しようとする白井信そのひとの……」
    宵闇 霧子:「唯一の……友達でいられるという事そのものが……」
    宵闇 霧子:「……素敵な事だと……思います」
    九重 遠:「そんなに…すごいことしてるつもりはなくて」
    宵闇 霧子:「ええ……だから、皆……貴方はそれでいいと言うのでしょうね……」
    九重 遠:「俺のこれは……ある意味ですごい自分勝手な気持ちで…」
    宵闇 霧子:「……人なのだから……」
    宵闇 霧子:「多少なりとも……自分勝手なのは……」
    宵闇 霧子:「……当然のことでしょう……?」
    宵闇 霧子:「……それに……」先ほどパミーナに言われた”昔話”を思い出す。
    宵闇 霧子:「……善意で……する事の全てが……」
    宵闇 霧子:「正しい事ではないのだとしたら…………」
    宵闇 霧子:「……自分自身の……心に従って……することが……」
    宵闇 霧子:「……全て……間違いだというのは……違うと思います……」
    宵闇 霧子:「…………上手く言えませんね……」
    九重 遠:「…みんな同じこと言うんだもんなあ」
    九重 遠:「俺、すごい勝手なことしてるし心配もたくさんかけてるはずなのにね」
    宵闇 霧子:「私は……人は……月の様に……幾つもの側面を持っていると思いますので……」
    宵闇 霧子:「……世界には……」
    宵闇 霧子:「……その”勝手”に……救われる人がいたって……いいと思いますよ……」
    九重 遠:「うん、ありがとうございます」
    宵闇 霧子:「たとえ……この世に……七十億を超える人類がいたとして……」
    宵闇 霧子:「白井信さんに……”友達”として接せるのは……世界でただ一人……貴方だけですから……」
    九重 遠:「…それは、間違いなくそうだと思います」
    九重 遠:「でもたぶん信さんはまだ俺のこと友達だって認めてくれてないと思うから」
    九重 遠:「それを、押し付けて納得させるところから…頑張ることになるんだけど」
    宵闇 霧子:「ふふ」
    宵闇 霧子:「相手にお友達かどうかを悩ませるなんて、日常的な事のように思えますね」
    宵闇 霧子:「……特別な力なんて無くても……友達にはなれるらしいですよ?」先ほど、一人増えた”友達”を思い。
    九重 遠:「あはは、俺たちはUGNだから」
    九重 遠:「日常って守るものなんですよ?」
    宵闇 霧子:「成程……」
    宵闇 霧子:「九重さんには……とても、向いていると思いますね……」
    九重 遠:「代わり映えなんてしなくても、昨日と同じ今日だとしても」
    九重 遠:「きっとね、少しずつ違ってて」
    九重 遠:「大事なものって毎日あると思うから」
    九重 遠:「大切にできると嬉しいですよね」
    宵闇 霧子:「…………」それは、私にはとてもできない事で。
    宵闇 霧子:「……ええ……そうできると……いいですね……」でも、それを否定することは到底出来なくて。
    宵闇 霧子:(……成程)
    宵闇 霧子:言葉にはせずとも――周りの全員が、この人を気に入っている理由が――
    宵闇 霧子:何となく、分かった気がした。

    鳴海 真中:荷物を積み込んでいる途中、気配に気づいて振り向く
    鳴海 真中:「あ、お疲れ様です」
    天喰大輝:「お疲れ様です。手伝いましょうか」
    日比谷 畔:「あ、じゃあお願いしようかな、分類を済ませたのはこちらにあるから、先来てた習志野さんと一緒に積み込んでもらおうか」
    習志野 茉莉花:ひらひらと手を振りながら積み込んでいる、重そうなものもあるが気にしてはなさそうだ
    天喰大輝:指示された通りに荷物を積み込んでいく。
    日比谷 畔:「あ、そうだ7月は申し訳なかった」
    天喰大輝:「7月……ああ、前にピカロの動向を掴んだ一件ですか」
    天喰大輝:「もういいですよ。俺を呼んでたら間に合わなかったんでしょう?」
    日比谷 畔:「せっかく行くと言ってくれたのに発見対処で所要時間が2日らしくてね、呼んでいられる時間と連絡先の渡りが付けられなかったそうだ」
    天喰大輝:「こっちもこっちで別件でしたし」
    鳴海 真中:「まあそうですね、ついでに連絡先も把握してなかったので…あそっか」
    鳴海 真中:「BLNでしたっけ、報告書は読みました」
    天喰大輝:「ああ、UGN内で当然情報共有はしてますよね」
    天喰大輝:何となく独立性の高い部署だと思っていたので、そんな感じはしなかったが、やはりここもUGNなのだ。
    鳴海 真中:「日本支部で起こった全部の報告書を読んでいるのが取柄です」ピースサイン
    天喰大輝:「ああ……そういえば宵闇と似たような能力みたいなこと言ってましたね」
    日比谷 畔:「彼女はまあ人間データベースだからね、基本的に起こったことは把握していると思ってくれていい」
    鳴海 真中:「あ、そうなんです、こちらは概念干渉に依存しない単なる記憶力拡張能力ですが」
    鳴海 真中:「宵闇さんもまあ難儀ですよね」
    鳴海 真中:「見たこと全部覚えてるとか人生つまらなくなると思うので」
    天喰大輝:「そこら辺はかなり前向きに考えてるみたいですけどね」
    天喰大輝:前向きすぎて行き過ぎないように釘を刺したら、怖がられたのか露骨に避けられているが。
    天喰大輝:「あなたは人生つまらないんですか?」
    鳴海 真中:「正直まあまあつまらなかったですね」
    鳴海 真中:「今はそこそこマシかなくらいです」
    天喰大輝:「人手足りてなさいそがしそうですもんね」
    天喰大輝:つまらなくなる暇はなさそうだ。
    鳴海 真中:「これからパミーナさん退職しちゃうしアシュさんいなくなっちゃったしもうどんどん先細りですよ」
    天喰大輝:パミーナの退職という言葉に、一瞬何かを考えるような表情をしたが、何事もなかったかのように作業を続ける。
    天喰大輝:「浅月さんに入ってもらうっていうのは駄目なんですか? 馴染んでるじゃないですか、あの人」
    鳴海 真中:「そう思って誘ってるんですけどね……なかなか首縦に振ってくれないんですよね」
    天喰大輝:「……まあ、日本支部勤務とか嫌いそうだしな」
    天喰大輝:何か縛られてたし。
    日比谷 畔:「ちなみに縛られていたのは書庫に無断で侵入したからだね」
    日比谷 畔:「その辺については恨んでないのかい鳴海さんは」
    天喰大輝:「……」
    鳴海 真中:「仕事を増やしてくれたことには当然怒ってますが」
    天喰大輝:らしからぬ積極性。恐らくは、その辺りに隠し事が関わっているのだろう。
    鳴海 真中:「でもそれだけです、一回見てしまえばもう覚えますし」
    鳴海 真中:「ここからこれが起こっても普通に流せます」
    天喰大輝:「……浅月さんって」どうしてこの作戦に参加したんですか? と聞こうとして。
    天喰大輝:それは恐らく彼が隠していることに繋がっているのだろうと考えて。
    天喰大輝:そういった秘密を暴くのは、自分の天敵がすることだと思い直し。
    天喰大輝:「どんな人なんですか?」
    鳴海 真中:「えー」
    習志野 茉莉花:「短いやり取りだけどまあ」
    日比谷 畔:「見識には自信が無いんだが」
    3人:「「「エゴイスト」」」
    習志野 茉莉花:「アッ揃った」
    天喰大輝:「……なるほど」
    天喰大輝:ほぼ同意だが、自分以外からも満場一致でそう思われているとは思わなかった。
    天喰大輝:そういう意味では気が合う……いや、エゴイスト同士ではそうもいかないか。
    鳴海 真中:「行動の全部が全部自分のためですね」
    天喰大輝:「UGNらしくはないなあ」
    日比谷 畔:「言っちゃなんだが君が外向的エゴイストだったら彼は内向的エゴイストだと思うよ」
    鳴海 真中:「あとめちゃくちゃ臆病です」
    天喰大輝:「割と俺とは正反対な気がしてきた」
    天喰大輝:「頑固って意味じゃ九重くんも宵闇も似たようなものだしなあ」
    鳴海 真中:「少なくともあなた特有の思い切りの良さとか九重君の頑固さとかはあまり見られませんね」
    天喰大輝:「書庫に忍び込んでおいて?」
    鳴海 真中:「あれ、多分副室長が性質知ってて書庫に忍び込むよう誘導したのが正しいと思います」
    天喰大輝:「それで縛られたんじゃ、浅月さんも何というか」
    天喰大輝:「可哀想は違うか……自分の意志ではある訳だし…………滑稽?」
    天喰大輝:何かすごく失礼な表現になってしまった。
    習志野 茉莉花:「当人に言ったら萎れそうね……」
    天喰大輝:でも、やはり、自分の意志であったのは間違いない。
    天喰大輝:エゴイストで、臆病な人が、そうしてまで何を知りたかったのか。
    天喰大輝:「……ま、聞くにしても本人からかな」
    天喰大輝:小さく呟く。
    習志野 茉莉花:「?」
    天喰大輝:「浅月さんが無理矢理参加させられてる訳じゃないって分かってよかったよ」
    天喰大輝:「満場一致のエゴイストに本気で拒む気があったら、ここにはいないだろ」
    鳴海 真中:「まあ、強制連行して来る人じゃないですからね」
    天喰大輝:「一緒に戦う人が、やる気ないんじゃ不安だから、それだけ」
    天喰大輝:本当は、浅月さんのことを知ろうと思った。関わった人のことはできるだけ知る努力をするようにしている。
    天喰大輝:それでも、やはり、核心は本人から聞くべきだろう。
    泉 朔夜:「…浅月君の話?」脇で帳簿を確認し終わったので出てくる
    天喰大輝:「雑談のネタとして」
    泉 朔夜:「ふうん、聞きたいことある?」
    天喰大輝:「泉さんから見て、浅月さんはどんな人ですか?」
    泉 朔夜:「自我が強すぎて雁字搦めになってる人」
    泉 朔夜:「多分自分で何をしたいのかもあんまりわかってないんじゃない?」
    泉 朔夜:「あ、腕はめちゃくちゃ立つ、それは保証する」
    天喰大輝:「そう言われると少し親近感湧きますね。あと安心感も」
    天喰大輝:自分が何をしたいかなんていうのは、自分もごく最近まで分からなかった。
    天喰大輝:だが、自分より長く生きてきた人がそうだというのは、ずっと見付からなかったのか。
    天喰大輝:あるいは、失ってしまったのかは、少し気になった。
    天喰大輝:「あとは、まあ、浅月さんに聞いてみます」
    泉 朔夜:「ん、わかった」
    泉 朔夜:「あ、日比谷さん忘れ物、また変な物……」
    日比谷 畔:「変とは失礼な、エアロドライバーの大会で使用するれっきとした公式製品だぞ」
    泉 朔夜:「君まだあそこに出入りしてたんだ……」
    天喰大輝:(私物かな?)

    パミーナ:「パイセン~~~!ジュースくれよ~~!」
    パミーナ:スーツを着た華奢な少女がいた。一見男装の麗人のように整っては、いる。
    パミーナ:道化のようなメイクをしその表情は軽薄な笑みを浮かべている。奇妙な少女は。
    パミーナ:今はあからさまに浅月に集っていた。
    浅月 透:「勝手に買えよ、後輩……」
    浅月 透:黒スーツに黒いマフラー、宵色の瞳は澱んでいる。
    浅月 透:手にはなぜか包帯を巻き、心なしか落ち着いているような表情をしている。
    パミーナ:「かわいい後輩を労う気持ちとかないの?」
    浅月 透:「かわ、いい……?」
    パミーナ:「ここだよここ!ここ!」自分に指をさす。
    パミーナ:「誰が、どこを!どう見ても、可愛いだろうが!」
    浅月 透:「声デカ、うっるさ……わかった、適当に取れよ……」クーラーボックスを投げる。
    パミーナ:自信満々にそういう彼女は確かに言葉通りに目鼻は整っているが、少しおかしさがあった。
    パミーナ:「キャッチっ。良いもん持ってるじゃん。」
    パミーナ:そう言い紙パックの紅茶にストローを刺す。
    浅月 透:「……」
    浅月 透:ジトッとした視線で様子を見る。
    パミーナ:「…なんだよ。急に。静かになって。」
    パミーナ:雰囲気が違うことは、察していた。
    パミーナ:普段とは違った印象を受ける浅月にそっと顔を向ける。
    浅月 透:「つか……君、女なの?あぁ、中身の方な」
    浅月 透:無駄に考えた結果、後の事故がないように聞く。
    パミーナ:「女だけど。」
    浅月 透:「了解」
    パミーナ:「一応言っておくけど、もちろん肉体的にも女性。」
    浅月 透:「それは流石にわかる」
    パミーナ:「そこは流石にわかるか…」
    パミーナ:「なんかあったの?」
    パミーナ:「パイセン、少しらしくないよ。」
    浅月 透:「わかるだろ……まぁ、こっちも一応聞いただけだよ」
    パミーナ:普段は揶揄うであろうか所でも茶々は入れない。
    浅月 透:「らしくないって、俺らしさをわかる程の仲になってねーだろ」
    パミーナ:パミーナなりに浅月を気に掛けているらしい。
    浅月 透:「まぁ、色々悩みがあるんだよ。人生とか」
    パミーナ:「人生、ね。これまた大きく出た。」
    パミーナ:「RBとは言っても思考はほぼ人間だから。あまり突飛な事は言えないけど。」
    パミーナ:「後輩のよしみで先輩の人生相談に乗ってやることはできるぞ」
    浅月 透:「……人間が出来た後輩だな」
    パミーナ:「俺だってそう特別殊勝なわけじゃないよ。」
    パミーナ:「人に親切にされたら嬉しくなるし。」
    パミーナ:「太々しい態度を取られたらイラつく事もあるけど。」
    パミーナ:「ただ、まぁ。人は一人だって割り切ってるだけだから。」
    浅月 透:「人は一人、ね」
    パミーナ:「そうそう。だから、気にせずぶちまけていいぞ。」
    パミーナ:尚、さっき態度には態度で返すといったばかりである。
    浅月 透:「まぁ、なんだ……空回ってばかりの自分の人生についてちょっとな」「あとは、これからの話とか?」
    浅月 透:「同期やお偉いさんから色々と言われてね……」
    パミーナ:「空回り、か。パイセンって元エリートだったんだろ?」
    パミーナ:「その頃は、楽しくなかったのか?」
    浅月 透:「……あの頃か」ふと、日本支部エージェントとして多岐にわたって活動していた時代を思い出す。
    浅月 透:「…」
    浅月 透:「……」
    浅月 透:「………」
    パミーナ:「お、おい。」
    浅月 透:「ぜんっぜん楽しくなかったな」「仕事大嫌いだったし」
    浅月 透:「うおぉ……辛い記憶が……うぬぅ……オェッ」
    パミーナ:「今の沈黙、色々な含みがありそうなんだけど。」
    パミーナ:「って吐くな吐くな!」
    パミーナ:「─────いや、吐いてもいいや。楽になろうぜ!」
    浅月 透:「いや、マジで正直な話。最悪だったな」
    パミーナ:「最悪、ね。少しはいいことなかったのか?」
    浅月 透:「うーん、元々俺は地元のUGNでイリーガルやってたんだよ」
    パミーナ:「うん。」
    浅月 透:「よくある話だけど、高校時代にレネゲイド事件に巻き込まれて~ってヤツだ。死にかけてチルドレンに助けられたしな」
    パミーナ:「パイセンにもそんな初心な頃があったのか…」
    パミーナ:ちょこんと座り、浅月の話の続きを待つ。
    浅月 透:「うっせーわ。んで、学生時代を血生臭い青春と共に過ごして……大学に行くのも微妙な感じだったから、就職したんだ」
    パミーナ:「…その頃が、一番楽しかったのか?」
    浅月 透:「……かもな」「今は、あんまり思い出せないけど」
    パミーナ:「思い出せない、か。」
    パミーナ:「感情は、気持ちは思い出せる?」
    浅月 透:「……楽しかったよ、その筈だ。大切だったはずだから、全部な」
    パミーナ:「なら、パイセンはまだ大丈夫。」
    パミーナ:「記憶はな。…記録だけで出来るわけじゃない。」
    パミーナ:「記憶をどう感じていたのかも。きっと大切な記憶の一部だ。」
    パミーナ:「─────なんてな。パイセンがそんなの一番知ってるよなぁ?」
    パミーナ:笑顔でそうだろ?と声をかける。
    浅月 透:「小癪だな……まじで、この後輩」
    浅月 透:「うん……あー、もっと話すか」
    浅月 透:普段ならあり得ないことだが、何故か話してもいいと思っている。何故だろうか
    浅月 透:この少女には話していいかな、そう思っている。
    浅月 透:「君、俺の事陰キャって言ったよな……」
    パミーナ:「違うのか?」
    浅月 透:「その通りで、学生時代はマジでもう、暗黒だったんだよ……家庭環境も微妙だし、友達もいないしで」
    パミーナ:「ハードな内容だな…。マジで暗黒だったとは。」
    浅月 透:「そんなこんなで、腐ってたんだが」
    浅月 透:「事件の時出会ったチルドレンがさ、マジでやばいやつで」
    浅月 透:「『絶望?なんですかそれは?』みたいな超光属性」
    パミーナ:「ふふふ…ははははあはは!」「最悪の組み合わせか?」
    パミーナ:「やっぱ面白いな、パイセンの運」
    浅月 透:「ブレーキぶっ壊れてるみたいなやつでさ、それにチルドレンの癖に命令違反して人助けるわ、無茶するわ」「挙げ句のはてに『私は絶対負けません』とか言うんだぜ?」
    パミーナ:「それは……。本当に、面白い奴だな。」
    パミーナ:「俺もあってみたいかも」
    浅月 透:「俺は胃がやられた」
    浅月 透:「あぁ、お前のことは気に入ったかもな。多分、少し似てるよ」
    パミーナ:「本当か?それは光栄だね。」
    浅月 透:「それに、天喰や……宵闇にも少し似てたかもな」
    パミーナ:「混沌としてるな。結構付き合うのに体力使いそう。」
    パミーナ:さっき似ていると言われたばかりである。
    浅月 透:「あぁ、隔絶してたし、曲がらなかったし、それでいて……ヒーローみたいな女だった」
    パミーナ:「ヒーロ―…。」
    パミーナ:「パイセンにも、そういう存在がいたんだ。」
    浅月 透:「あぁ、いた・・よ」
    浅月 透:「問題児の癖に強くて、有能で、左遷から戻ったらすぐに日本支部所属……いずれは本部エージェントだったろうな」
    浅月 透:「聞いて、察するかもしれないが……」仕事嫌いが何故、日本支部エージェントになったのか。
    パミーナ:「‥‥‥‥‥‥‥‥」
    パミーナ:「良いよ。続けて。」
    パミーナ:「俺は先輩の話が聞きたい。」
    浅月 透:「あぁ、マジで今考えるとアホでしか無いんだが……」
    浅月 透:「追いかけたんだよ……追いかけてしまったんだ」片手で額を抑えつつ。
    浅月 透:「仕事は嫌いだったけど、やれば出来たからな。必要なことに+αして実績を積んでいけば思っていたよりもすぐに日本支部所属には成れた」
    浅月 透:「で、問題はそのあとだ。足りなかったのはメンタルの方だよ」
    パミーナ:「えぇ‥‥。」
    パミーナ:「さり気なくとんでもない事言ってない?本部エージェントだよ」
    パミーナ:「やっぱパイセンって超優秀だったんだな。」
    パミーナ:そして、そんな彼が追いかけた"彼女"は、それ以上だったのだろう。
    浅月 透:「「弱点や問題点を隠すのも上手かったからな……」
    浅月 透:「けど、周りの殆どの連中と比べて、意志が無かった。こうしたい、何かを変えたい、そう言ったモチベーションがな」
    パミーナ:「意思、ね。」
    浅月 透:「無意識にも近い憧れだけでやっていけるほど甘くないのは君もわかるだろ?」
    パミーナ:「─────」
    パミーナ:「………まぁ、大変なのは想像つくよ。」
    浅月 透:「能力の性質上、汚れ仕事も多かったし。裏取りや、敵幹部の尋問、拷問。人質を取る……裏切り者の始末なんかにも有用でな」
    浅月 透:「そんで、俺は折れた」「もうダメになって……惰性で仕事をして……そんなとき」
    浅月 透:「昔の仲間が、UGNを抜けたんだ」
    浅月 透:「パニクったよ、ホントに」
    パミーナ:「昔の仲間って、…ダチだよな。」
    浅月 透:「ああ、そうだよ。ちなみに、この時点で支部内での絡みはほぼ0な」びびって話しかけられなかった……つーか避けてた。と自嘲気味に言う。
    パミーナ:浅月の言葉を聞く。胸が少し冷たく‥‥なる。
    パミーナ:「パイセンはどこでも変わらないんだな。…そのあと、どうした?」
    浅月 透:「そして、諦められなくて、追いかけて……」
    浅月 透:「あとは、君も知ってるだろう?」
    浅月 透:ノミナ・サクラでの乱戦。そして、大規模の情報隠匿。裏切り者を独断で追跡したUGNでも稀な降格案件。
    浅月 透:「俺はさ」
    パミーナ:「…うん」
    浅月 透:「最後まで、何にも言えなかったんだよ」「伝えられなかった」
    浅月 透:「そして―――」
    浅月 透:殺した
    パミーナ:「…………」
    浅月 透:「まぁ、そのあと降格して……こんな感じだ」
    パミーナ:「パイセンは、パイセンはさ。」
    浅月 透:「ん?」
    パミーナ:「やっぱり、俺の人生の先輩だなーーって、思った。」
    パミーナ:「思ってたよりも、正直ずっとタフなヤツだ。」
    浅月 透:「そうか」
    浅月 透
    パミーナ:「パイセンは、後悔、してないのか。」
    浅月 透:「してるよ」
    浅月 透:「ずっとな」
    パミーナ:「…じゃあ!」
    パミーナ:「なんでそんなことをしたのかって、知りたくないのか?」
    浅月 透:「……」
    浅月 透:「ちがう、違うんだ……」
    浅月 透:ここで、浅月透は嘘じゃない、本心を出した。
    浅月 透:「俺が行動を起こしたのは……全部俺の身勝手で……隠されたことは、きっと……綺麗な真実でもなんでもない」
    浅月 透:「逃げてるんだよ、いまも!」
    浅月 透:「それに……!」
    浅月 透:「……俺が君にこの話をしたのは」
    浅月 透:「君が、全て終わったあと消えるつもりだと分かってるからだ」
    パミーナ:「そう。知ってたんだ。」
    パミーナ:「ずるい奴だなぁ…。パイセンは」
    浅月 透:「わかるよ」「消えようとするやつの雰囲気は」
    パミーナ:「いいよ。元々こっちから言おうと思ってたんだ。」
    パミーナ:「『どうせ消えるから。安心して』って」
    浅月 透:「……」
    浅月 透:「ピカロを倒す……それが最終目標なんだな」
    パミーナ:「そう。ピカロを倒せば望月希の日常は保証される。」
    パミーナ:「それが俺の存在する意味なんだ」
    浅月 透:「かっこいいよ、本当にヒーローみたいだ」
    浅月 透:「意志は固いんだな……ああ、なら」
    パミーナ:「そう?ありがと」
    浅月 透:「君に、酷いことを言おう」
    パミーナ:「あんだよ。」
    浅月 透:「俺の希望と、頼みだよ」口を三日月に歪める。あぁ、ここで思い出してもらおう。あるいは、知ってもらおう。
    浅月 透:浅月透は、塵屑だ。最低の行為を、思うがままに実行する。
    パミーナ:「─────いいけど。俺は好意には好意で返す人間だ。」
    パミーナ:「先輩の頼みなら、なんだって聞くよ。」
    浅月 透:「頼みは……ピカロがもし、俺に真実を話そうとしたら」
    浅月 透:「お前が、先に言え」
    浅月 透:「俺をぶっ壊すなら、アイツよりもお前がいい」
    浅月 透:「希望は―――消えるなよ、もしくはピカロを倒してもたまに出ろ」「寂しいだろ、先輩として」
    浅月 透:「君が残ってくれるなら、鳴海も俺にもっと優しくなるかも知れないしな」
    パミーナ:「……ったく」
    パミーナ:「他の女子の話をこういう所ですんなっての!!」
    パミーナ:「…いいよ。その頼み。"祈り手"パミーナが聞いてやる。」
    浅月 透:「ピカロも、お前も……羨ましいんだよ。カッコつけて、綺麗に終わる?ふざけんな……妬ましくて、足を引きたくなる」
    パミーナ:「ヒーローが期限付きなんでね。」
    パミーナ:「長過ぎると腐っちゃう。」そう言い、悪戯気にピースをする。
    浅月 透:「色気のある話じゃねーだろ……まぁ、なんだ」
    浅月 透:「他の誰も言わなそうだからな……俺がやっておこうと思ってね」
    パミーナ:「気持ちは嬉しいよ。でも」
    浅月 透:「生憎、全部台無しにするのは得意なんだ」
    パミーナ:「…俺が残ることについては。今はまだ回答できない。」
    パミーナ:「最期の時に改めて話を聞くよ。戦いの後には楽しみがある方がヒーローっぽいだろ?」
    浅月 透:「そうだな....そっちは、まぁいいさ。人のことは言えないからな」
    浅月 透:「結果次第じゃ……大損か、大儲けか」「楽しみにしておけ……って感じだな」ぼそりと
    パミーナ:「ありがと。」
    パミーナ:「俺はパイセンのそういう我儘で、自分勝手で、その癖すぐ傷つくのに。手を伸ばすところ」
    パミーナ:「結構好きかも。」
    パミーナ:いつものように、ピースを決める。それが彼女のルーティンのようだった。
    浅月 透:「俺は嫌いだよ。空回ってキリがない」
    浅月 透:「ただ……思い通りにいかないだけだ」
    浅月 透:小さく笑う、さて……まずはひとつ、場を散らかした。
    浅月 透:ソラにいるであろう相手に向けて、宣戦布告をあげた。

    望月希:------廃工場、数年前。
    望月希:望月希がピカロのメモを受け取るよりも、ずっと前。
    望月希:これはそのメモに書かれていた内容の一部だ。
    望月希
    望月希:夕焼けに照らされた室内は静寂に包まれていた。
    望月希:その中で、私は静かに佇んでいた。
    望月希:厳密には、裏切り者ダブルクロスによって攫われた私を助けようとしたエージェントの両親の亡骸と
    望月希:そして私もその命の灯火を消しつつあるという状況だったが。
    望月希:(もう、良い。私は十分に生きた。これ以上生きる事には耐えられない。)
    望月希:(このまま生きていけるわけがない。)
    望月希:(私は、生きちゃいけない)
    望月希:復讐心すら抱く事が出来ず死の瞬間を待つ私に近づいてくる人影があった。
    望月希:裏切り者の逃げた出口から来た彼の拳は血で滴っている。
    イリーガル:特別なものじゃない。希望イリーガルに配られる、最低限の武器。ナックルダスター。
    イリーガル:本部エージェントのパパとママを、曲がりなりにも。倒した筈の彼からは。
    イリーガル:強力な能力者が持つ覇気や武器はおろか、こんなガラクタしかなかった。
    イリーガル:「……」
    望月希:「あなた、誰?」
    望月希:問いかける声に応えることなく、少年はそっと彼女を支える。
    イリーガル:「さっきの爆発が聞こえなかったか。本当にまずいな。」
    望月希:何を言ってるかわからないが、私の言う言葉に返事をしてほしい。
    イリーガル:「君は、まだ生きている。だから僕が出来ることは何でもやるぞ」
    望月希:変な人だなぁ、と思った。
    望月希:「私を助けるつもりですか?どうして……無駄なのに。」
    イリーガル:「無駄かどうかなんてやってみないとわからないぞ。」
    イリーガル:「僕は、俺は諦めが悪い方なんだ。」
    望月希:「私は死にたいと思っているのに。貴方は何を言っているの?」
    イリーガル:「死ぬべき人間なんていない。生きているのならきっと幸せになれる。」
    望月希:この惨状の中、馬鹿なのだろうか。この男は。
    望月希:「そんな希望論、信じられません。」
    望月希:希望、まるで似合わないが、私の名前だ。
    望月希:「私の両親は、パパとママは、私のせいで死んだのに。」
    望月希:「この先もずっと生きていく意味なんかありません!」
    望月希:感情に任せ叫ぶ。自分でもここまで声が出たのかと、びっくりしてしまった。
    イリーガル:「君が辛い思いをしたことくらいわかるよ。でも」
    イリーガル:「君のお父さんやお母さんは、彼らは君に生きて欲しい筈だ。」
    イリーガル:「ここで君が死んでしまったら、彼らの気持ちは、記憶は消えてしまう。」
    イリーガル:「それは…嫌なんだ。」
    望月希:「……それでも、無理です。何もかも遅いんです。」
    望月希:悲しげに懇願し、意識を失っていく。
    望月希:ただ、目の前の光景がぼやけていくだけだ。
    望月希:そして、自分の感じた通りその死は不可避なものだと再認識する。なのに。
    イリーガル:「悪いがそれは出来ない相談だ。君はまだ助かるかもしれないんだから。」
    望月希:それでも手を伸ばす。直ぐそばに近づいて漸く自分よりも年下の子供だと気づく。
    望月希:(ああ…この人は本当に愚かな人なんだ。私の気持ちなんて知りもしないんだ。…無駄なのに。)
    望月希:なんでだろう。腹が立ってきた。
    望月希:(望月希はここで死んでしまうけれども。)
    望月希:(どうせ生きたって死体が動いてるようなものだけど。)
    望月希:(それでももしも生きれたら)
    望月希:さっきまで死ぬ気だったのに。私は気づいたら、そう思わされていた。
    望月希:(彼の様に自分勝手に明るければ良いのだろうか。)
    望月希:(強ければ良いのだろうか。)
    望月希:(そうすれば、私でも。彼みたいに生きられるのだろうか。)
    望月希:(誰かを助けられ、勇気付けられる人に)
    望月希:(ああ。でも。それはきっと"私"じゃないだろうけど。)
    望月希:(だって、私。明るくないし)
    望月希:(自信なんてないし)
    望月希:(臆病で、すぐ傷ついてしまう)
    望月希:(それにあんな笑っちゃうくらい馬鹿じゃない。まるで─────道化みたい。)
    望月希:事切れる間際。自然と体はうずくまり両の手を祈る様に合わせる中。
    望月希:不思議と私の胸の中にあたたかな感情が流れていた。
    望月希:暖かな血が注ぎ込まれる。
    望月希:《抱擁》
    望月希:こうして。
    望月希:彼の手で蘇った後も。
    望月希:記憶処理をされた後も。
    望月希:一人きりになった家の中でも。
    望月希:残った家族の記憶と共にその気持ちは残り続けていた。
    望月希:マスターピカロの"メモ"で彼の行く末を知るまでは。
    マスターピカロ:"親愛なる望月様"
    マスターピカロ:"あなたは知らない"
    マスターピカロ:"あなたを助けたエージェントがその後FHのエージェントに拉致されて、存在を力の対価にして消えたことも"
    マスターピカロ:"彼とUGNが結託して無辜の人々から真実を隠し、死体が人の振りをして動いている悍ましい行為を働いていることを"
    マスターピカロ:"なんでもない顔をして接している彼の家族が、死んでいることを知らないことを"
    マスターピカロ:"こんなことはあってはならない、真実を無辜の人間が知らないことは、知ろうとしないことは"
    望月希:…
    望月希:メモを読み、割れた心がエフェクトを行使する。
    望月希:《インスピレーション》《インスピレーション》《インスピレーション》《インスピレーション》
    望月希:《インスピレーション》《インスピレーション》《インスピレーション》《インスピレーション》
    望月希:《インスピレーション》《インスピレーション》《インスピレーション》《インスピレーション》
    望月希:《インスピレーション》《インスピレーション》《インスピレーション》《インスピレーション》
    望月希:─────そして《完全演技》
    望月希:欠けた記憶である自分自身の中から記憶すらあやふやなヒーローを、作る。
    望月希:形創る。もはや当人の面影なんてない。それでも、微かに残った熱を稼働させる。
    望月希:名前も知らないし顔も知らない。第一印象も最悪だけど─────関係ない。
    望月希:私は、彼を止めなければいけない。
    マグパロス:『これがマスターピカロが望月希の心を壊し、そして"祈り手"パミーナの生まれた瞬間である。』
    パミーナ:「ああ、ああ。だったら。こんな俺を生む原因は、殺さなきゃいけない」
    パミーナ:『俺は、許さない。』

    GM:シーンカット、ロイス取得と購入は該当タブでどうぞ
    九重 遠:ロイスは満杯~
    九重 遠:狙うか、ブルーゲイルを
    九重 遠:3dx+2>=20
    DoubleCross : (3DX10+2>=20) → 4[1,1,4]+2 → 6 → 失敗

    天喰大輝:ブルーゲイル狙うぞ
    天喰大輝:3dx+2>=20
    DoubleCross : (3DX10+2>=20) → 7[4,7,7]+2 → 9 → 失敗

    九重 遠:出目が悲惨だった
    天喰大輝:ぬーん
    宵闇 霧子:九重 遠 ◎憧憬/隔意で
    宵闇 霧子:ぶるげげげげげげ
    宵闇 霧子:4dx+2
    DoubleCross : (4DX10+2) → 8[2,4,6,8]+2 → 10

    宵闇 霧子:だめだめー
    浅月 透:ブル―ゲイル
    浅月 透:7DX10+2
    DoubleCross : (7DX10+2) → 10[2,2,3,3,7,9,10]+5[5]+2 → 17

    浅月 透:残り財産は……3!!
    浅月 透:しゅううううと!!
    浅月 透:購入!
    浅月 透:ほしい人上げる?
    九重 遠:はーい!
    九重 遠:俺もらいまーす
    浅月 透:あげる!
    九重 遠:ありがとうございます!
    パミーナ -> ミハエル:ロイス、浅月 透を〇??/心配 へ変更します。
    パミーナ:ロイス、浅月 透 を 必要/〇どうして決戦直前に仕事が増えてるんですか?から
    パミーナ:〇??/心配 へ変更します。
    浅月 透:パミーナ 嘘はつかない◯/嫉妬

    ミドル9


    GM:登場侵蝕をお願いします
    天喰大輝:天喰大輝の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (90 → 96)
    九重 遠:九重 遠の侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (60 → 63)
    浅月 透:たのむぞ……
    パミーナ:d10+84
    浅月 透:105+1D10
    DoubleCross : (105+1D10) → 105+4[4] → 109

    パミーナ:1d10+84
    DoubleCross : (1D10+84) → 7[7]+84 → 91

    パミーナ:正直ガンガン上がった方がうれしいんですよね。
    パミーナ:もっと上がれ…
    宵闇 霧子:宵闇 霧子の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (103 → 110)

    GM:車は、今度こそ順調に走り出した
    GM:経路も副室長が頭をひねっただけあって、スムーズに進んでいる
    パミーナ:「わからんな。それにしても。」
    パミーナ:両腕を組みパミーナは天喰と浅月を見て呟く。
    パミーナ:「お前らどうして知り合い…というか案外仲いいの?」
    天喰大輝:「前に一回任務一緒にやって、その時に知り合ったんですよ」
    天喰大輝:「特別仲いいかと聞かれると……どうですかね?」浅月さんに振る。
    浅月 透:「……まぁ、仲が良いというほど深い知り合いじゃないが」「前回がなかなかだったからな」
    浅月 透:「一緒に死線を越えてる以上多少は」
    天喰大輝:「というか、そんなに馬が合わないように見えますか」
    パミーナ:「そりゃあな~」
    パミーナ:「志を持っていて目的に対してまっすぐなNOT組織人のスーサイダーマンに」
    天喰大輝:「スーサイダーマンって」
    パミーナ:「志とか思想とかなさそうだけど組織にぶら下がっているパイセン。」
    パミーナ:「全然違うじゃん。」
    浅月 透:「ひどい言い様」
    パミーナ:「スーサイダーマンは、コードネームから取らせてもらった。」
    パミーナ:「これまでスパイダーマン呼びだったしな…。」
    天喰大輝:「コードネームは好きじゃないんですけどね……」
    パミーナ:流石に尊重してくれた相手を他人の名前で呼ぶのは、拒否感があった
    天喰大輝:「まあ、共通点が少ない方が上手く行ったりしますし」
    天喰大輝:実際、宵闇に対しては強い同族嫌悪を抱いた。
    浅月 透:「意見がそもそも交差しないんだろ、多分」
    パミーナ:「なるほど。そういう見方もあるか。」
    浅月 透:しかし、潜在的な危険度センサーが働いているのは天喰がトップではある。次点が宵闇。
    天喰大輝:「でも、浅月さんと共通点がない訳じゃなさそう、とは思い始めてますけどね」
    浅月 透:「え、何、いきなり」
    天喰大輝:「特別情報対策室の人から聞いた印象だと、浅月さんはエゴイストらしいので」
    浅月 透:「え、影でそういう感じに言われてるの……」
    パミーナ:「パイセンにそんなこと言うなんて。優しいやつだなって…」
    パミーナ:「‥‥うわぁ」
    天喰大輝:「泉さんはもっと容赦なかったですけどね」
    浅月 透:「アイツ……」
    パミーナ:「泉さんならしょうがないだろ?」
    浅月 透:「あの野郎にプロファイリングされるのスゴイ嫌なんだけど……」
    天喰大輝:「自分で何をしたいのかも多分わかってないんじゃないか、って」
    浅月 透:「アイツまじで何なの?昔、尋問受けた時を思い出すからやめてほしいんだけど……」うへーと鳴き声を出す。
    天喰大輝:「実際どうなんですか?」
    天喰大輝:「浅月さんのやりたいこと」
    浅月 透:「やりたいことぉ……?」
    天喰大輝:「やりたくないことはよく言ってますけど」
    浅月 透:「それは、年々自動的に増えてくるんだよ……」
    天喰大輝:「パミーナさんも、九重くんも目的ははっきりしてる。宵闇ですら好奇心っていう理由がある」
    天喰大輝:「浅月さんは、どうなんですか?」
    浅月 透:「やりたいこと、目的か……」居心地悪そうに目を細める。
    浅月 透:「別に、ないな……」ポツリと、そう呟く。
    浅月 透:「やりたくないことが自動的に増えていく、と言ったが」「俺のやってる行動もおんなじ様なことだよ」
    浅月 透:「動きたくは無いが、どうも反射で動いてしまい。後悔する……それの繰り返しだ」
    パミーナ:「…………」
    パミーナ:「らしくなく、前を向こうとするからそうなる。」
    パミーナ:「ポジティブに考えるから、良くないんだよ。パイセン。」
    パミーナ:「死んだ後も残ってたら嫌なことや、これだけは避けたいことを守り続ける事。」
    パミーナ:「そういう事くらいはあるだろ?…別に明るくなくてもいいから。」
    浅月 透:乾いた笑いをしてから。
    浅月 透:「あぁ、だから……自動的なんだよ」
    浅月 透:「痛い思い、辛い思いをしたくない」「疲れるのは嫌だ、苦しいのも嫌だ」「失うのは嫌だし、リスクを負うのも、責任も嫌いだ」
    パミーナ:「だっせ―なぁ…」
    浅月 透:「どれかを避けようとすれば、どれかと引っ掛かり……またしがらみが増えて動き難くなる」「そのくせ……また、考えなしに動いてしまう」
    浅月 透:まるで、宙ぶらりんで……壊れた人形の様だ。
    浅月 透:「けど、なぁ……」
    浅月 透:「それでも、たまに思ってしまうんだよ……」
    浅月 透:「こんな自分でも、周りの……誰かの為にくらいは力を貸したいとか」「自分を信頼しようとしてくれる人くらいはそれを返せるようになりたいとか……」
    浅月 透:実際は迷惑をかけて、傷つけてばかりなのにな。
    天喰大輝:「何だ、みんながエゴイストとか言うから俺が間違ってたのかと思ったけど、合ってたんだ」
    天喰大輝:「浅月さんは俺が今まで会ってきたUGNの人達と同じだ」
    天喰大輝:「他人の為に戦う人だ。……まったく、みんな見る目がないんだな」
    天喰大輝:やれやれと肩をすくめる。
    浅月 透:「……」よどんだ瞳のピントを合わせる。
    パミーナ:「なかなか言うな…スーサイダーマンも」
    パミーナ:『自動的な反射』そのものである彼女は小さく笑う。
    浅月 透:「そうあれたら……そう見えていたら、まぁ……」
    天喰大輝:「だって、自分のやりたいことがないなら、自分の為に戦ってる訳じゃないでしょ」
    浅月 透:「……はは」
    パミーナ:「パイセンにどういう経緯があれ、それでも戦い続けられるのは。」
    パミーナ:「…今まで戦い続けて此処まで来れたのは。『誰かの為に』戦ってきたからじゃあないのか?」
    天喰大輝:「浅月さんが戦うこともやりたくないなら、UGNから逃げればいいだけですし」
    天喰大輝:「浅月さんが本当に本気で逃げたら逃げ切れるでしょう」
    浅月 透:しっかりと、言葉を受け止める。消えないように、消えても何かが残るように……刻む。
    浅月 透:「大した、カウンセリングを受けちゃったな……」「本職だったら金とれるよ」
    浅月 透:「まぁ、ありがとう……なけなしの自己肯定感が生き返った」
    浅月 透:「無くならない内に任務こなさないとな……なんて」
    天喰大輝:「カウンセリング……? 何か悩んでたんですか、浅月さん」
    浅月 透:「常に悩んでるよ、へらりまくりだわ」
    浅月 透:そう、この思いさえ……無くなってしまう。価値が消えていく、かもしれない。
    浅月 透:何もかもが消える前に自分は事を成さなければならない。
    浅月 透:「別に気にしなくていい、勝手に元気になっただけだ」「そういうものだろ?」
    天喰大輝:「それなら、まあ、よかったですけど……」
    天喰大輝:「思い詰める前に泉さんとかに相談するといいですよ」自分が相談に乗るとは言わない
    浅月 透:「言葉の受け入れなんて、人それぞれだ。こんなに分かりあえない同士でも、世界はまぁ、ほどほどに平和だし」
    浅月 透:「錯覚だらけの主観でも、生きていける」
    浅月 透:「だから……」「今は、勘違いしていようと思う」何言ってるかわかんねーか、そう小さく笑った。
    パミーナ:「少しは締まった顔になったみたいだな。」
    パミーナ:「もしまたパイセンが悩んでも。天喰は話してやってくれよな。生きてるんだし。」
    浅月 透:「制限時間付きかもだけどな」
    天喰大輝:「俺に悩み相談とかできると思います?」
    天喰大輝:「まあ、話聞くくらいならいいですけど……」
    パミーナ:「‥‥消去法」
    パミーナ:「生きてりゃ飢えるものだし、悩むものだから」
    浅月 透:「ちがういきものだよ……」
    パミーナ:「でもパイセンはそれで。いや。それが、いいかなって。」
    パミーナ:「パイセン…この通り、一気にかまうと途端に壁を作り出すし。やっぱ陰キャなんだよな~」
    パミーナ:まるでこの先消えると宣言したとは思えないほど。からっと笑った。
    浅月 透:腕でバッテンを作る。
    天喰大輝:「まあ、そういうことなら、俺が適任なのかな。勝手に動いてるからそんなに構えないし……」
    浅月 透:「対応が変な生き物に対するそれだよぉ……」
    天喰大輝:「俺達オーヴァードなんてみんな変な生き物でしょう」
    浅月 透:「それは、そうだな」「けど……」
    天喰大輝:「「普通」じゃない奴ばっかりだ」
    浅月 透:「別にオーヴァードだからって話じゃねーよ」
    パミーナ:「スーサイダーマン、中々真理をついてるな」
    浅月 透:「人間なんて、しっかり見ればおかしなやつも沢山あふれるだろ」
    浅月 透:「ピントが合ってないだけでな」
    浅月 透:「でも、別にそれは悪いことじゃないしな。皆が皆、視線があっても……気持ち悪いだろ」
    天喰大輝:「それはそれで「普通」じゃない」
    浅月 透:「ああ。俺は嫌だし、落ち着かない。だから……全部の焦点を集めようとするヤツを倒さないとな」
    パミーナ:「そりゃそうだ。…ピントが合いすぎても。良いことだらけじゃない。それは俺も同意する。」
    浅月 透:「あぁ、取り敢えず……今回の目標はそれでいいかな」「俺が嫌だから、ピカロを倒す」
    天喰大輝:「知ってよかったことも、知らなきゃよかったこともたくさんある」
    天喰大輝:「知りたいことも、知りたくないことも一緒くたにして、やりたいことも、やりたくないことも一つにまとめて」
    天喰大輝:「そういうのは、自分の為にも、他人の為にもならない」
    天喰大輝:「俺の守りたいものも、全部巻き添えになるのは御免だから」
    天喰大輝:「俺は、俺が守りたい「普通」の為にピカロを倒します」
    天喰大輝:最初から変わらない宣言。
    パミーナ:「俺にとってはピカロが秘密をなくす事で傷つく人がいたから。」
    パミーナ:「あいつがいる限り安心して人は暮らせないから。」
    パミーナ:「なにより、俺はそのために生まれて来たから。」
    パミーナ:「あとは」
    パミーナ:此処か先はこれまでの生活で得た気持ち。
    パミーナ:「何より、ヒーローの実態なんて知っても。嬉しいことないしな。」浅月を含みを持った目で一瞬見て。
    パミーナ:「パイセンをはじめ案外、ろくでもない奴だらけだし。がっかりするところは見られたくない。」自分自身も含めて。
    パミーナ:「─────UGNはUGNらしく、秘匿を守る。ってやつだ。」
    パミーナ:「だから、秘匿の為にピカロを倒す。」
    パミーナ:防衛機構としてではなく、特別情報対策室の一員としての宣言をパミーナはした。

    羽床 結目:先程の休憩も特に何もせず車内で寝ていた
    羽床 結目:元より目新しいもの好きの趣味は彼女に近づくための演技だ、その必要も今は無い
    宵闇 霧子:「……………………」その間、ずっと彼女は一つの事を考えていた。――先ほどの違和感の事だ。
    宵闇 霧子:……眼を通した資料と”彼女”の誕生経緯。それとあの言葉。
    宵闇 霧子:「…………一世一代、ですか……」
    宵闇 霧子:……自分自身のゆがみ。見た物から情報を集め、思考し、答えを見つけ出す。
    宵闇 霧子:その推論に寄れば、恐らく彼女は――
    宵闇 霧子:「……」頭を使い過ぎた。買いこんでおいた菓子と飲み物を取り出し、飲む。
    宵闇 霧子:「……どうしたものでしょうか……」
    宵闇 霧子:……困っていた。懊悩と言ってもいい。
    宵闇 霧子:何しろ、恩を受けたのも、その恩人が消えるのだと理解するのも、それに自分が気づいたことだって初めてなのだから。
    宵闇 霧子:「相談…………」ちらりと、寝ている羽床を見るが。
    宵闇 霧子:(……起こすのも、悪いですよね……)
    羽床 結目:「……ん」
    羽床 結目:「…何?」
    宵闇 霧子:「……………………あぁ、起こしてしまいましたか……?」
    宵闇 霧子:揺れる月の瞳がそちらを見る。
    羽床 結目:「別に、そろそろ起きようと思っていたところ」
    宵闇 霧子:「…………」さくりとクッキーを食べ、発酵バター味のジュースを飲む。
    宵闇 霧子:「……………………その」彼女にしては珍しく、遠慮するような言い方で。
    宵闇 霧子:「悩みごとの……相談とか…してもよろしいでしょうか……」
    羽床 結目:「いいけど……珍しいわね」
    宵闇 霧子:「……ええ、私も……正直に言って……そう思います……」
    宵闇 霧子:……苦悩の貌。能面の様に揺るがない表情をしていたとは思えないほどに。
    宵闇 霧子:「……恩人が……少々……消えそうになってるようなのですが……」
    宵闇 霧子:「……端々の態度から言って……彼女自身はそれを受け入れているように見えて……」
    羽床 結目:「ふうん」
    羽床 結目:「んであなたどうしたいの」
    宵闇 霧子:「…………」
    宵闇 霧子:「……助けたいと……思っていますが……しかし……」
    宵闇 霧子:「…………」丁度、言われた事を思い出す。
    宵闇 霧子:無理にその命を永らえさせることは本当に良い事なのか?
    宵闇 霧子:仮に、それを出来るかもしれない力があったとして。
    宵闇 霧子:……本人の意思を無視して、それをするのは恩返しと言えるのだろうか。
    宵闇 霧子:「……しかし……」……悩んでいた。人生で初めての経験と言ってもいいほどに。
    宵闇 霧子:……ここまで心が揺れる事など、十数年生きてきて初めての事だ。
    宵闇 霧子:結局の所。私は異能ふつうから飛び出せばこんなものなのだろうと痛感していた。
    宵闇 霧子:只の、どこにでもいる、女子高生の一人程度の事しか出来ない。
    宵闇 霧子:「……こんなこと、言われても困りますよね……」空を見上げようとして、天井が視界に入った。
    羽床 結目:「……『あんたが助けたい』のか『消えたいと言ってるのを尊重したい』のか、それを決めたいということなのかしら」
    宵闇 霧子:「…………そう……なのでしょうか……」
    宵闇 霧子:「……自分自身の悩みすら……よくわかっていないから……」
    宵闇 霧子:「……話を聞いてほしかったのかも……」
    宵闇 霧子:「……けれども、……」彼女は。全ての事を”覚えて”いる。
    宵闇 霧子:今までに生きてきた歩みも、昨日食べたものも、受け取った言葉も。
    宵闇 霧子:……自分自身の失敗も。全てを一生引きずることになる。
    宵闇 霧子:だから。
    宵闇 霧子:「どんな結果になろうとも……後悔だけは……」
    宵闇 霧子:「……したくないのです」
    宵闇 霧子:少しだけでもいいから。
    宵闇 霧子:あの優しい人に、何を返せるだろうかと。
    羽床 結目:「…じゃあ、角度を変えるわ」
    羽床 結目:「あの人を生かして、その後どうしたいの?」
    宵闇 霧子:「………………………………」ぽん、と。
    宵闇 霧子:心に浮かんだことがあった。
    宵闇 霧子:「…………」
    宵闇 霧子:「傍に…………」
    宵闇 霧子:「……居たいです」
    宵闇 霧子:「…季節が巡ったら、街を歩いて」
    宵闇 霧子:「一緒に食べ物を食べたり、話したり」
    宵闇 霧子:「……まだ、出合ったばかりだから、色んなことを知りたいです」
    宵闇 霧子:……どちらかと言うとその感情は。
    羽床 結目:「……なんだ、意外と素朴じゃない」
    宵闇 霧子:「……そうですかね……?」
    羽床 結目:「で、それそのままその恩人とやらに言えばいいんじゃない」
    宵闇 霧子:「……ふぇっ」
    宵闇 霧子:ぽろっと、普段なら言わないような声が出た。
    羽床 結目:「思うにそれを無下にするほど無情な人間だったら、あなたはそんな反応をしない」
    宵闇 霧子:「……………………」思い切り図星を突かれた。そう言う苦い顔を浮かべる。
    宵闇 霧子:「鋭いですね……羽床さんは……」
    羽床 結目:「仕事だから」
    宵闇 霧子:「そうですか…………」
    宵闇 霧子:「……ありがとうございます」
    宵闇 霧子:もう、瞳は揺れていなかった。
    宵闇 霧子:「…………お礼は何かいりますか?」
    羽床 結目:「……」少しだけ目を伏せて
    羽床 結目:「……要らない」欲しかったものは、いてほしかった人は、もうどこにもいない
    宵闇 霧子:「……」
    宵闇 霧子:「ラーメン屋、行きましょう。今度」
    羽床 結目:「……」返事は、できなかった
    宵闇 霧子:…………自分自身の感情を見つめる事。
    宵闇 霧子:どうもそれは私が苦手な分野だったようだ。
    宵闇 霧子:”そのまま言えばいいんじゃないの?”……そう言われるまで、その可能性を排除していた。
    宵闇 霧子:何故?論理的に考えれば確かにそれが一番だ。だが、私はそれをしたくなかった。
    宵闇 霧子:……恥ずかしいから?否、どちらかと言えばこの心は――
    宵闇 霧子:(……………………今は、これ以上考えないようにしましょうか)
    宵闇 霧子:……その感情の名前が。
    宵闇 霧子:”恋”という物が、一番近いという事に――
    宵闇 霧子:宵闇霧子は気づいていない。


    GM:付近のコインパーキングに車を止める、ここから先は徒歩だ
    GM:――だと言うのに
    GM:九重遠は、ガラス張りの展望台の中、街の風景を背に、ソファに座らされていた
    GM:目の前では仮面をつけた怪人が、紅茶を嗜んでいる
    九重 遠:「…………????」いったいどうしてこうなったんだっけ?
    九重 遠:目の前にいる人を見ながら脳内にはハテナが飛び交っている
    GM:…全く、思いだせない
    GM:その前後が無いかのように、ここに来た経緯だけが飛んでいる
    九重 遠:「ええと…………なんで俺ここにいるの?」
    九重 遠:「信さんが何かした?」
    "マスターピカロ":「ああ、これ、ちょっとだけここにいてもらおうかと」
    九重 遠:「え?なんで……?」
    GM:…少し時間が経つと、目の前の男の記憶が消えそうだ
    GM:目の前の男と何をし、どうして知り合ったかさえ曖昧になり始めている
    九重 遠:「…………信さんは、俺に…忘れられたいの?」
    "マスターピカロ":「まさか、これでも頑張ってる方だよ」
    九重 遠:「覚えておいてほしいからこうやってお茶してる、ってことでいい?」
    "マスターピカロ":「頑張ってるんだけどね、君にも影響が出てきたあたりいよいよ俺も限界が近い」
    "マスターピカロ":「……?」
    "マスターピカロ":「俺は、単に」
    GM:口が開く、音声が意味のあるものと認識できない
    "マスターピカロ":「…つまり、事が済むまでここにいてほしいってわけなんだけど」
    九重 遠:「…たぶんすっごく大事な部分が俺に聞こえてない」
    "マスターピカロ":「駄目かあ」
    九重 遠:「ダメみたいだね」
    九重 遠:「信さんがここにいてほしいって思ってるのはわかったけどさ」
    九重 遠:「ここで待ってたら信さん、俺が知らないところで消えちゃうでしょう?」
    "マスターピカロ":「まあまあ当たり」
    九重 遠:「じゃあやだ、断る」
    九重 遠:「俺、信さんのこと嫌いじゃないし」
    九重 遠:「最後くらいは俺も信さんの言う通りなんかになってあげないよ」
    "マスターピカロ":「それだと困るなあ、最後くらい誰からも嫌われた悪漢として死なせてほしいものだ」
    九重 遠:「嫌われてないのはいや?俺が友達だって思ってるのも迷惑?」
    "マスターピカロ":「友達?」
    九重 遠:「うん、信さんは俺の友達」
    九重 遠:「自分勝手で全然人の話聞いてくれなくて全部勝手に決めるくせにこっちに選択肢を渡してくる面倒な友達」
    "マスターピカロ":「そっかあ」
    "マスターピカロ":「ますます困るなあ」
    九重 遠:「困ればいいと思う、俺だってすごい悩んだり考えたりしてきたんだもん」
    九重 遠:「信さんのこと、今忘れそうになってるのが悔しいなって思うくらいには」
    九重 遠:「ずっと忘れたりしないって思ってたから」
    "マスターピカロ":「人間であったときの情報なんて、全部燃えたと思ったのに」
    "マスターピカロ":「君と話をしていると、やめておこうかなんて思ってしまう」
    九重 遠:「…………思ってるだけでやめないんでしょ」
    九重 遠:「もう知ってるからね、そういうところ」
    九重 遠:じとっとした目で睨むようにしながら顔を見ている
    "マスターピカロ":「それはそう、始めは誰かの借りものでも、すっかりこれが生きる道だ」
    九重 遠:「本当にひどい友達だなあって思うんだけど………」
    "マスターピカロ":「でも友達であることをやめるつもりは無いんだろう?」
    "マスターピカロ":でなきゃここまで来ないよ、と口だけが動いた、音はしない
    九重 遠:「信さんが自分のやりたいことを止めようと思わないのと同じくらいにはね」
    九重 遠:「俺もなんか食べていい?」やっと本来の形に戻ってきたな、と思いながら
    "マスターピカロ":「いいよ、これカウンターに置いておいてね」1000円を手元に置こうとして、指先が消え力なく紙幣が落ちる
    九重 遠:「……だいぶ進んできてるね」ありがとう、と受け取って
    "マスターピカロ":「うわ困るな…あと2時間は持たせないといけないのに…手袋で誤魔化せるかな」
    九重 遠:「制限時間制なの?2時間?」
    "マスターピカロ":「いやあ、今の車の位置から今から君たちがヘリポートに来て、俺を倒すまで2時間だろ?」
    "マスターピカロ":「ついでにそれだけ樹が持てば俺の計画も終わるし」
    九重 遠:「もっと短くなるかもしれないでしょ」
    九重 遠:「みんなのこと馬鹿にしすぎだよ」
    九重 遠:「計画通りにしないために頑張ってるんだからねこっちは」
    "マスターピカロ":「それくらいの気合で行かないと5分持たないんだ」
    九重 遠:「…………消えるなら、みんなに倒してほしいんだ?」
    "マスターピカロ":指先をつついてまたもとに戻す
    "マスターピカロ":「そういうこと」
    九重 遠:「それは…、悪役としてのプライドみたいな感じ?」
    "マスターピカロ":「後になにも成せなくても、やることはやらないと」
    "マスターピカロ":「プライドなのかな……?どっちかというとそれが義務だから?」
    九重 遠:「残るよ、信さんのことは」
    九重 遠:「俺が残す」
    "マスターピカロ":「……」
    "マスターピカロ":「待ってる」
    "マスターピカロ":「出口は普通に施錠していない、ヘリポートで」
    "マスターピカロ":手袋を引き直しながら、非常口から出ていく
    九重 遠:「……時間はもうほとんど残ってないんだなあ」
    九重 遠:自分の懐から半分白紙になったメモ用紙を取り出して
    九重 遠:「白井」と書かれていたはずの部分をなぞる
    九重 遠:「うん、大丈夫……忘れてない」
    九重 遠:いきなりいなくなったからみんなに心配をかけてるはずなので
    九重 遠:連絡をして、貰った軍資金を使っておやつを買って
    九重 遠:ヘリポートで待つ友人のところに向かうために店を出た

    GM:シーンカット、ロイス取得と購入は該当タブでどうぞ
    天喰大輝:覚悟のさらし……狙ってみるか
    天喰大輝:3dx+2>=30
    DoubleCross : (3DX10+2>=30) → 7[4,6,7]+2 → 9 → 失敗

    天喰大輝:無理に決まってんだろ!!!
    浅月 透:なんか買うか
    浅月 透:俺も覚悟します
    浅月 透:7DX10+2>=30
    DoubleCross : (7DX10+2>=30) → 10[2,3,4,4,6,9,10]+5[5]+2 → 17 → 失敗

    浅月 透:あるわけねえだろ
    パミーナ:パミ―ナも覚悟します。
    パミーナ:3dx>=30
    DoubleCross : (3DX10>=30) → 9[1,1,9] → 9 → 失敗

    パミーナ:だめだったわ
    宵闇 霧子:パミーナ ◎尊敬/心配→ ◎恋心/心配に変更
    宵闇 霧子:覚悟しろォ
    宵闇 霧子:4dx+2
    DoubleCross : (4DX10+2) → 10[3,5,10,10]+5[5,5]+2 → 17

    宵闇 霧子:無理―
    浅月 透:ぜんぜんコミュってないのに出目とか仲いいんだよな
    宵闇 霧子:それな
    九重 遠:信さんのロイスを ○友情/憤懣に変更
    九重 遠:あとは覚悟してみるかあ
    九重 遠:3dx+2>=30
    DoubleCross : (3DX10+2>=30) → 7[3,6,7]+2 → 9 → 失敗

    九重 遠:まあ無理!以上で
    パミーナ:《インスピレーション》を宣言。敵の数を教えて?
    GM:はい
    GM:敵3体です
    パミーナ:侵蝕率91→95へ上昇
    パミーナ:了解!
    パミーナ:ジェネシフトします。
    パミーナ:95+3d10
    DoubleCross : (95+3D10) → 95+18[2,6,10] → 113


    クライマックス


    GM:登場侵蝕をお願いします
    天喰大輝:天喰大輝の侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (96 → 101)
    宵闇 霧子:宵闇 霧子の侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (110 → 113)
    九重 遠:九重 遠の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (63 → 69)
    パミーナ:1d10+113
    DoubleCross : (1D10+113) → 7[7]+113 → 120

    浅月 透:たのむぞ
    浅月 透:105+1?10
    浅月 透:105+1D10
    DoubleCross : (105+1D10) → 105+9[9] → 114

    浅月 透:最後まで期待を裏切らないねえ
    浅月 透:最期になったらどうすんだ
    GM:見学でも言ったがEロイス6しかないからね

    GM:18:00 東京ヘリポート前
    GM:摩天楼の真ん中にたたずむマスターピカロの背後には、星が見えないと定評のある都会を更に星から遠ざけんばかりの巨大な光の樹があった。
    GM:その手前には星の河のように種のような生物のようなオブジェクトが列を成し、道を塞いでいる
    パミーナ:「悪漢の旅路には過ぎたイルミネーションじゃあないの。」
    泉 朔夜:「予想していなかったわけじゃないけど、やっぱりいるね……」
    泉 朔夜:「OK、プランB、広範囲殲滅可能な生駒さん浅海君はここに置いて道開けてもらう」
    泉 朔夜:「内部突入はパミーナさん、天喰君、浅月君と……」
    宵闇 霧子:「……………………」圧。
    宵闇 霧子:「私も……行きますが……」
    九重 遠:「待ってるって言われてるので」
    天喰大輝:(おや)
    九重 遠:「俺は行かなきゃ」
    泉 朔夜:「……宵闇さんと九重君、この二人を出さないというのも不誠実だからね、責任は僕がどうにかしておくよ」
    天喰大輝:(九重くんはいつも通りだが、宵闇は好奇心しゅうちゃくだけって感じじゃないな)
    泉 朔夜:「喜多灘君、日比谷さん、鳴海さん、前開ける組の援護を」
    泉 朔夜:「千代崎君は増援来ないか偵察、室長と羽床さんは……最悪・・に備えて待機」
    浅月 透:静かに火器を見繕う。持参した大型拳銃や閃光弾に加えて重火器の類いも欲しいところだが、決戦になれば不要か。
    泉 朔夜:「以上、特に無ければ作戦開始するけど……あ、鳴海さん、浅月君に右のケース開けて中身出してあげて」
    浅月 透:「ん?」戦闘用のレネゲイド調整剤に加えてもう一つ、薬剤をポケットから取り出して……仕舞う。
    鳴海 真中:「はーい」割って中身を開ける、大型の火器が入っている
    浅月 透:「うぉ……よく用意したな。ここの部屋だと審査通りずらいだろ」
    鳴海 真中:「全部私の護身用ってことで出しました、ちょっと首傾げられましたがまあいいでしょう」
    浅月 透:「悪いな、いつも」
    鳴海 真中:「今回は支援用だけでいいそうなので、とっとと持って行ってください」
    浅月 透:「ああ、行ってくるよ」
    泉 朔夜:「それじゃあ作戦開始、配置について」
    パミーナ:「あい、よっ。」
    九重 遠:「はい!」
    宵闇 霧子:「……はい……」こくりと頷く。
    浅月 透:「了解」
    天喰大輝:「はい」
    GM:それぞれが荷物を開け、慌ただしく走る音が消え
    GM:まず、揺れる用な、静かな静かな波の音が起こり
    GM:それを追うように、光の道が白塗りにされた
    GM:残骸の音を耳に入れながら、先へ先へと走っていく
    パミーナ:「よしっ。浅海君らが道を開けてくれたんだ。お前ら先を急ぐぞ!」
    パミーナ:置いて行かれても知らないぞ~と言いながら先へ先へと急ぐ。
    宵闇 霧子:「…………」無言でついていく。
    浅月 透:「おっもいな……重量的にも精神的にも……」ソラリス製剤の活性アンプルを数本まとめて打ち込み。与えられた重機関銃を無理矢理かかえて走り出す。
    九重 遠:「はいっ…!」返事をして道の先で待つ友人めがけて走り抜ける
    天喰大輝:駆け出しながら、白炎を灯す。燃えさかる炎が、天喰自身の体へと燃え移る。
    天喰大輝:火に巻かれながら、駆け出す人影の黒い部分が白く染ってゆき、その肉体そのものが灰と化し、灰すら燃えて、人型を失ってゆく。
    宵闇 霧子:(成程、中々……”普通”とはかけなはれた有様ですね。ご愁傷さま)それを横目で見て、覚える。
    天喰大輝:灰すら残さず燃え尽きる。
    宵闇 霧子:「……せっかちな人ですね……」
    宵闇 霧子:悪いけれど、私には今そちらは重要ではなく――やることがある。
    宵闇 霧子:「パミーナさん」
    パミーナ:「はーいっ!宵闇さんなぁにっー?」走りながら声を張る
    宵闇 霧子:「……本当のことを言わない、というのは偽証に当たるのでは?」眼を開いて。
    パミーナ:「ひょっとして」「荷物を持つとかなら」「うれしいんだけ、どっ」
    宵闇 霧子:じっと、ただ見つめながら。
    宵闇 霧子:「私の推論によると……」
    宵闇 霧子:「貴女はピカロを討伐すれば消え去る……と言う事になるのですが……」
    パミーナ:「‥‥なんかよっぽど死ぬ空気とか出てるのかな。」
    宵闇 霧子:「答えて」「ください」
    パミーナ:「まぁそうだけど。」
    宵闇 霧子:「……やはり…ですか」予想していたことだ、ここまでは予想通り。
    宵闇 霧子:「…………それを、回避しようとは」
    パミーナ:「助けたいって言うなら。それはお門違い。」
    パミーナ:「…んーと。」
    宵闇 霧子:「…………」
    パミーナ:「これは、『君の記憶の集積』と同様の、業だから。」
    宵闇 霧子:「………………ッ」
    宵闇 霧子:「だから、受け入れる……と?」
    パミーナ:「受け入れる。受け入れる…。ちょっと違うな。」
    宵闇 霧子:じっと。ただ見つめ続ける。
    パミーナ:「ピカロは、きっと本当は生きたいけど『そうするしかないから』こういうやり方で消えるけど。」
    パミーナ:「俺は、逆なんだよ。これはずっと望んでいたし。」
    宵闇 霧子:「…………望んで……」
    パミーナ:「そこに対して悲壮感は抱いていない。」
    宵闇 霧子:これもまた予想通り。……わかっていたことだ。それはわかっているが。しかし。
    パミーナ:「…俺が消えたら無になると思っているだろう。それは、違うぞ。」
    パミーナ:「俺が消えた後には、俺の両親が守りたかった望月希の日常が戻る。」
    パミーナ:「そして、俺は彼女の記憶の奥底に眠る。そう悪いことじゃない。」
    宵闇 霧子:「…………すべてが、あるべき姿に戻る、と?」
    宵闇 霧子:「ずっとそれを望んでいたように…………」
    宵闇 霧子:……胸を締め付ける、痛み。心の――
    パミーナ:双眸が動き、宵闇の表情を捉える。
    宵闇 霧子:……今にも。泣きだしそうな。
    宵闇 霧子:仏頂面の能面のようだった彼女の、心が零れている。
    パミーナ:「…だから言いたくなかったんだ。」
    宵闇 霧子:「……勝手に私が気づいただけです」
    パミーナ:「俺さ。できれば皆には笑顔でいてほしいんだよ。」
    パミーナ:「だから、宵闇さんが傷つくようなことは本当はしたくない。」
    宵闇 霧子:「…………まるで、ヒーローみたいなことを言うんですね」
    パミーナ:「みんなで笑顔で達成を迎えて」
    パミーナ:「最後は『結局なんなんだったんだろうねあいつ』と思われて消えるのが最上」
    宵闇 霧子:「………次善は……」
    パミーナ:「次善は…。」
    宵闇 霧子:手を握りしめ、堪える。……自分が感情に振り回される類の人間だと気づいたのは今日が初めて。
    パミーナ:「次善、は。」宵闇の表情を見る。不安げな彼女の姿を。少なくとも自分は、愚か者の二の舞は踏むまいと思う。
    宵闇 霧子:縋るような、その眼を逸らせない。逸らしたくない。
    パミーナ:「─────うん。それじゃあ、俺を誰か一人でも。覚えてくれたら」「うれしいな。」
    宵闇 霧子:「………………ッ」
    宵闇 霧子:「馬鹿…………………」
    宵闇 霧子:つい、零れ落ちた。
    宵闇 霧子:「…………嫌、です」
    宵闇 霧子:……こんなことを思う事なんて。本当に。
    宵闇 霧子:「覚えている事しかできないなんて…………」
    宵闇 霧子:本当に、初めてだ。
    宵闇 霧子:「嫌です…………!」
    パミーナ:「……………いや、それだけでもね。本当十分凄いことだと思う。」
    パミーナ:「俺は、俺を助けてくれた人の顔も知らないし。」
    パミーナ:「正直もうなにもわからないもん」
    パミーナ:「でも、霧子さんは違うよね?ちゃんと覚えてくれる。」
    宵闇 霧子:「……………………は、い」
    宵闇 霧子:……忘れる。その機能が無い彼女にとってそれはわからない。わかりようがない。
    パミーナ:「『自分を助けてくれた人間の顔を覚える』これは俺にもできなかったことだ。」
    宵闇 霧子:きっと、彼女パミーナの”普通”と、きりこの”普通”はどうしようもなく断絶していて。
    パミーナ:「だから、俺は霧子さんにそれを託したいな。」
    宵闇 霧子:「…………………………………………」
    宵闇 霧子:「……ずるい人」
    パミーナ:「…俺は霧子さんの気持ちには答えられないけど。」
    パミーナ:「大切な気持ちをちゃんとぶつけてきてくれている。」
    パミーナ:「まっすぐに向き合ってくれてる」
    パミーナ:「それは分かる…。」「霧子さんは、霧子さんが思ってるよりずっと『普通』で『立派』な人だよ。」
    パミーナ:「─────俺を好きになってくれて、ありがとう。」
    宵闇 霧子:「――――ッ」
    宵闇 霧子:……きっと、この後、結末がどうなっても、どうなったとしても。
    宵闇 霧子:私が、この人を好きになったことだけは――後悔しないと。そう思った。
    宵闇 霧子:(……でも、だけども。だからこそ)
    宵闇 霧子:……他人がどうじゃない。本人の意向も聞いた。
    宵闇 霧子:だけれども。だけれども。だからこそ――
    宵闇 霧子:――”私が”。
    宵闇 霧子:それを許せないと。
    宵闇 霧子:(……………………英雄ヒーローを引きずり堕とすのならば……)
    宵闇 霧子:(…………私も、悪漢ピカロになりましょうか……)
    GM:ヘリポートの前は、静かだった
    GM:本来の目的通り機体を迎える光、異彩を放つ光の樹
    GM:仮面の怪人
    GM:そのどれもが、言葉を発さず、沈黙していた
    GM:故に、その沈黙を破るのは
    天喰大輝:前触れも音もなく燃えさかる炎。それによって焼かれたレネゲイドが上げた悲鳴のような音。
    天喰大輝:大地でも、空からでもなく、ただ、怪人が座す座標に発生した白き炎。
    天喰大輝:自ら死に、蘇る輪廻の獣の『転生』によって引き連れられた、文字通りの煉獄の炎である。
    天喰大輝:「――随分と待たせたな」
    天喰大輝:「あまり待たせて申し訳ないから、急いで来たよ」
    "マスターピカロ":文字通り煉獄のような炎により、存在を焚かれ
    天喰大輝:「安心しろ。これからの予定は、前倒しだ」
    "マスターピカロ":まるで、消しゴムのように消え
    "マスターピカロ":また、現れる
    "マスターピカロ":「やあ、よく来てくれたね」
    "マスターピカロ":「早めに来てくれたのは嬉しいけど、一人で来なかったのはちょっと意外かな」
    天喰大輝:(前より更に希薄になっている……なるほど、こうなればいるもいないも同じって訳か)
    天喰大輝:「スタンドプレーは慣れたものだけどな、生きてる以上は誰かと連まなきゃならない」
    天喰大輝:「お前だってそうだろう? 白井……信だっけ?」
    "マスターピカロ":「そうだろうけれどね、どうもうまくいかないこともあるものさ」
    浅月 透:男の言葉を遮るように、銃弾の雨が降り注ぐ。
    天喰大輝:白い炎で形成されつつあった体が揺らめいて、弾丸が素通りする。
    "マスターピカロ":弾丸は、すり抜けた
    浅月 透:「天喰……速すぎるだろ……マジで」肩で息をしながら青年が声をかける。
    浅月 透:「で、効かないわけね……」
    "マスターピカロ":「効くようにしてもいいけど?」
    宵闇 霧子:「…………成程、これは中々……」その後ろからゆっくりと歩いてくる。
    宵闇 霧子:「面白そうな御仁ですね……」
    浅月 透:「まぁ、想定済みだが……いや、こっちが合わせてもいいよ」含んだように、笑う。相手の状態は把握した。なるほど、ある程度"減らせば"届く可能性はある。
    "マスターピカロ":「合わせてくれるなら今回だけはお言葉に甘えようかなあ」
    ????:『1分遅刻するより、3時間早すぎるほうが良いBetter three hours too soon than a minute too late
    ????:「まぁ遅れ気味だけど。」「殺せ、『神託オラクル』」
    ????:ダン !!!
    ????:突如として"マスターピカロ"目掛けて射出されたのは、五本の巨大な杭
    パミ―ナ:「おうおう、俺を忘れちゃ困るぞピカロマン」
    パミ―ナ:「…自分が壊した相手の顔くらい。覚えておかなきゃ。」
    パミ―ナ:「肝心な時に追い込まれるぞ。」
    "マスターピカロ":杭に撃たれ、一瞬で肉塊になり、霧散し
    "マスターピカロ":また、現れる
    "マスターピカロ":「やあ、君もか、海底ぶりだね、元気だったかい」
    パミ―ナ:「元気だよ。お前と同じくらい。」
    "マスターピカロ":「よくできた返事だ」
    パミ―ナ:「ほら、俺ってお前が起点で生まれたしさぁー」
    パミ―ナ:「だからかな。一回くらい親孝行したかったんだよ。」
    パミ―ナ:「死にに来たらしいな。」
    パミ―ナ:「お望み通り綺麗にさっくりさっぱり殺す。」
    "マスターピカロ":「ああ、それでいい、そういう人間はいっぱいいていい」
    パミ―ナ:「ああ、それで呪いも恨みも全部終わり、と言いたいけど。その前に。」
    パミ―ナ:「お前、肝心な奴を忘れてるぞ。」
    パミ―ナ:「向き合えよ。自分の業に」
    九重 遠:「……こんばんは、信さん」みんなの後ろから顔を出して
    "マスターピカロ":「………」
    "マスターピカロ":「こんばんは」一礼
    九重 遠:「ほんとにすっごく嫌われてるね」
    "マスターピカロ":「悪役冥利に尽きるというものさ」
    九重 遠:「まあ当たり前なんだろうけど」
    九重 遠:「俺はね、約束を果たしに来たよ」
    九重 遠:「あなたのことを、俺だけは残して見せるから」
    "マスターピカロ":「…そうかい」
    "マスターピカロ":ふわり、と樹が揺れる、黄金色の葉が落ちる
    "マスターピカロ":それは、実際に生えている樹では無い
    "マスターピカロ":人間の持つ記憶が意識の上で像を結んでいるに過ぎない、つまるところ幻覚だ
    "マスターピカロ":「……ならば」
    "マスターピカロ":「我が名はマスターピカロ、世界中の忘却に対し叛逆する秩序にとっての大悪党」
    "マスターピカロ":「集った英雄よ、我が業が終わる前に各々の正義、成し遂げてみるがいい」

    GM:衝動判定
    種子:原初の恐怖使用
    種子:上昇値を1d10+覚醒に変更
    九重 遠:うっわお前マジか
    GM:難易度は9です
    天喰大輝:むっ
    宵闇 霧子:ヌッ
    パミ―ナ:9dx+1>=9
    DoubleCross : (9DX10+1>=9) → 10[1,2,2,3,7,8,9,9,10]+8[8]+1 → 19 → 成功

    宵闇 霧子:3dx+1
    DoubleCross : (3DX10+1) → 4[1,3,4]+1 → 5

    宵闇 霧子:暴走!
    パミ―ナ:1d10+17
    DoubleCross : (1D10+17) → 9[9]+17 → 26

    天喰大輝:8dx+5>=9 思い出の一品、ブランケット適用
    DoubleCross : (8DX10+5>=9) → 8[4,4,4,5,6,6,6,8]+5 → 13 → 成功

    宵闇 霧子:覚醒は感染なので14
    宵闇 霧子:113+1d10+14
    DoubleCross : (113+1D10+14) → 113+9[9]+14 → 136

    パミ―ナ:ふぉっふぉっふぉ‥‥(侵蝕率146%)
    浅月 透:6DX10+1>=9
    DoubleCross : (6DX10+1>=9) → 7[3,4,6,6,7,7]+1 → 8 → 失敗

    宵闇 霧子:宵闇 霧子の侵蝕率を23(→ 23)増加 (113 → 136)
    天喰大輝:1d10+14
    DoubleCross : (1D10+14) → 4[4]+14 → 18

    九重 遠:思い出の一品使用して達成値+1
    浅月 透:1D10+14
    DoubleCross : (1D10+14) → 7[7]+14 → 21

    天喰大輝::侵蝕率+18
    九重 遠:2dx+6>=9
    DoubleCross : (2DX10+6>=9) → 10[4,10]+10[10]+1[1]+6 → 27 → 成功

    宵闇 霧子:すっご
    九重 遠:?????
    天喰大輝:119へ
    九重 遠:死んでも暴走してやらないという意志
    九重 遠:1d10+18+69
    DoubleCross : (1D10+18+69) → 5[5]+18+69 → 92

    九重 遠:九重 遠の侵蝕率を23(→ 23)増加 (69 → 92)
    GM:ではエンゲージを
    マスターピカロ
    5m
    種子5m種子
    5m
    PC


    GM:勝利条件はマスターピカロの戦闘不能です
    GM:ではセットアップから
    天喰大輝:【刻印-aguja-】《螺旋の悪魔》 暴走(変異暴走:自傷)し、ラウンド間攻撃力+15(18) 侵蝕3
    宵闇 霧子:狂い月:《原初の黄:ショウタイム》《攻撃誘導》《甘い芳香》+《タブレット》《多重生成》:4(5/6)体対象:自身を殴らない時ダイス-14(17/20)/行動値-6(8/10):侵蝕+17
    天喰大輝:天喰大輝の侵蝕率を3(→ 3)増加 (119 → 122)
    宵闇 霧子:宵闇 霧子の侵蝕率を17(→ 17)増加 (136 → 153)
    天喰大輝:変異暴走で5d10HPを失います
    天喰大輝:天喰大輝のHPを5d10(→ 32)減少 (28 → -4)
    天喰大輝:よし! 死んだ!
    パミ―ナ:やっちゃえスーサイダーマン!
    天喰大輝:みんなが動いたら続きやります
    パミ―ナ:俺はありませーん!
    浅月 透:錯覚のジェイゾロフト 怨念の邪石+背徳の理 侵蝕+3
    宵闇 霧子:侵蝕が150行ったのでLvがさらに上がってダイス-23/行動値―12です
    "マスターピカロ":原初の黄:加速装置 イニシアチブ+15して21
    浅月 透:判定ダイス+8、ダメージ+2d10、クリンナップに侵蝕+3
    "マスターピカロ":21
    "マスターピカロ":‐12de
    "マスターピカロ":9
    宵闇 霧子:惜しい
    種子:0になります
    九重 遠:はーい、ブルーゲイル飲んで行動値+5して侵蝕+5します
    GM:エネミー側以上
    九重 遠:九重 遠のイニシアチブを5(→ 5)増加 (5 → 10)
    九重 遠:九重 遠の侵蝕率を5(→ 5)増加 (92 → 97)
    天喰大輝:じゃあ行くぜ
    GM:どうぞ
    天喰大輝:【審判-resurreccion-】《ラストアクション》 戦闘不能時、即時メジャーアクションを行う。 侵蝕5
    天喰大輝:天喰大輝の侵蝕率を5(→ 5)増加 (122 → 127)
    天喰大輝:マイナーで戦闘移動。この際に
    天喰大輝:【識別-cuerpo flotante-】《原初の紫:縮地》移動時、シーン内の好きな場所に移動できる。侵蝕3
    天喰大輝:マスターピカロにエンゲージ
    天喰大輝:天喰大輝の侵蝕率を3(→ 3)増加 (127 → 130)
    GM:どうぞ
    天喰大輝:メジャー:【執行-auto de fe-】《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の炎》《原初の黒:インフェルノ》《原初の虚:ナーブジャック》《原初の灰:蝕命の魔眼》 射程:至近 対象:単体 9(+db)dx7+7 攻撃力30(36)  命中でメジャーアクションを行わせる。ダメージで行動済みにする。 侵蝕0 代わりにHPを17+4d10失う。
    天喰大輝:妨害なければいくぜ!
    "マスターピカロ":妨害は無し、どうぞ
    天喰大輝:13dx7+7
    DoubleCross : (13DX7+7) → 10[1,1,2,2,2,3,5,5,7,7,8,9,10]+10[1,5,6,9,10]+4[2,4]+7 → 31

    天喰大輝:まあまあ
    "マスターピカロ":リアクション
    "マスターピカロ":ガード
    天喰大輝:4d10+36
    DoubleCross : (4D10+36) → 11[1,2,4,4]+36 → 47

    "マスターピカロ":オートで原初の紫:氷盾+パーフェクトイミテイト
    天喰大輝:【否定-ahogar-】《レネゲイドディゾルバー》 射程:至近 オートエフェクト打ち消し 侵蝕6
    天喰大輝:天喰大輝の侵蝕率を6(→ 6)増加 (130 → 136)
    天喰大輝:原初の紫:氷盾を打ち消し
    "マスターピカロ":では次
    "マスターピカロ":雲散霧消、ダメージ-35
    "マスターピカロ":これも消します?
    天喰大輝:消しましょう
    天喰大輝:【否定-ahogar-】《レネゲイドディゾルバー》 射程:至近 オートエフェクト打ち消し 侵蝕6
    天喰大輝:天喰大輝の侵蝕率を6(→ 6)増加 (136 → 142)
    天喰大輝:これでとりあえず打ち消しは打ち止め
    "マスターピカロ":うん、じゃあ装甲15引いて32点もらいましょう
    天喰大輝:装甲硬っ、打ち消して正解だったな
    天喰大輝:では、行動済みになってメジャーアクションをしてもらいましょう
    天喰大輝:マスターピカロ自身を対象に全力で攻撃してください
    "マスターピカロ":では
    "マスターピカロ":あっいや
    "マスターピカロ":俺回数制限攻撃しか持ってないや
    天喰大輝:なんだと……
    天喰大輝:じゃあ素手で殴って
    "マスターピカロ":あ、紅蓮の衣あった
    "マスターピカロ":これだけで殴る
    "マスターピカロ":2dx
    DoubleCross : (2DX10) → 8[7,8] → 8

    "マスターピカロ":でドッジ
    "マスターピカロ":リアクションダイス無いからそのままダメージ
    "マスターピカロ":1d10
    DoubleCross : (1D10) → 7

    "マスターピカロ":装甲で受け、ノーダメ
    天喰大輝:ではこちらのメインプロセスが終了するので戦闘不能
    天喰大輝:宵闇のロイスをタイタスにして昇華復活!
    天喰大輝:あ、その前にHP減らすか
    天喰大輝:-4-17-4d10
    DoubleCross : (-4-17-4D10) → -4-17-26[5,7,7,7] → -47

    天喰大輝:ここから復活してHP11に

    GM:ではイニシアチブ
    GM:何もなければ九重君からだけど
    宵闇 霧子:では
    GM:まずはPC側の割り込み確認します
    宵闇 霧子:《原初の白:時間凍結》:HP20消費/メインプロセスを行う:シナリオ1回:侵蝕+7
    宵闇 霧子:メインプロセス貰います
    宵闇 霧子:宵闇 霧子のHPを-20(→ -20)増加 (25 → 5)
    宵闇 霧子:あ、でも行動済みになってるんだっけピカロ
    "マスターピカロ":ですね
    宵闇 霧子:んー、なら今使わなくてもいいのか……いやでも加速する刻されるとなあ
    宵闇 霧子:んー……じゃあ今はいいか、侵蝕あげすぎるのも怖いし
    宵闇 霧子:すいません!何も無し!
    宵闇 霧子:宵闇 霧子のHPを20(→ 20)増加 (5 → 25)
    宵闇 霧子:九重くんどうぞ
    GM:ではPC側確認終わったので
    種子:右側がブリッツクリーク宣言
    種子:マスターピカロを行動させます
    九重 遠:うわ
    宵闇 霧子:ゲゲ
    パミ―ナ:わぁ
    "マスターピカロ":ということで追加手番
    "マスターピカロ":マイナー無し、メジャー
    "マスターピカロ":原初の赤:紅蓮の衣+エクスプロージョン+ツインバースト+パーフェクトイミテイト+タブレット
    GM:判定前差し込みありますか
    浅月 透:誰が消す?
    パミ―ナ:パミーナは札ないです
    宵闇 霧子:どうしましょ、霧子以外なら《奇跡の雫》でよみがえらせられるし時の棺もありますが
    天喰大輝:負担を比較……割とみんなどっこいどっこいだな
    宵闇 霧子:種子が二匹って事はブリッツクリークを二回使ってくる可能性はあるんですよね
    宵闇 霧子:その場合は霧子が先に撃ちたい(ハイブリーディングのHPロスが痛いので)
    パミ―ナ:あーたしかに。
    パミ―ナ:それなら早めに打って回復した方がいいですね
    宵闇 霧子:なので私が行っていいですかね
    天喰大輝:どうぞ~
    浅月 透:了解!
    宵闇 霧子:では
    宵闇 霧子がえんずる:《原初の黒:時の棺》:判定を失敗させる:シナリオ1回:侵蝕+12
    宵闇 霧子:宵闇 霧子の侵蝕率を12(→ 12)増加 (153 → 165)
    宵闇 霧子:攻撃を失敗させます
    "マスターピカロ":では判定失敗
    種子:続いて左側がブリッツクリーク宣言、マスターピカロに再度手番
    宵闇 霧子:やはり
    "マスターピカロ":マイナー無し、メジャー
    "マスターピカロ":原初の赤:紅蓮の衣+エクスプロージョン+ツインバースト+パーフェクトイミテイト+タブレット
    宵闇 霧子:というわけでこれも私が行きます
    宵闇 霧子:《原初の虚:ハイブリーディング》:自分の取得しているエフェクト一つの使用回数を1回分回復:使用浸蝕に等しいHPを失う:シナリオ1回
    宵闇 霧子:《原初の黒:時の棺》の回数を復活、HP-12
    宵闇 霧子:宵闇 霧子のHPを-12(→ -12)増加 (25 → 13)
    宵闇 霧子:そして使用
    宵闇 霧子:宵闇 霧子の侵蝕率を12(→ 12)増加 (165 → 177)
    宵闇 霧子:宵闇 霧子の侵蝕率を7(→ 7)増加 (177 → 184)
    宵闇 霧子:判定を失敗させます
    "マスターピカロ":ではここも失敗
    GM:ということで
    GM:九重君に手番渡します
    九重 遠:はい……
    九重 遠:マイナーでコンボ「ナカツカミ」 《完全獣化》《破壊の爪》《ハンティングスタイル》
    九重 遠:九重 遠の侵蝕率を10(→ 10)増加 (97 → 107)
    九重 遠:10m戦闘移動して信さんにエンゲージします
    九重 遠:メジャーでコンボ「中つ神」 《コンセントレイト:キュマイラ》《獣の力》《獣王の力》《獣の王》
    九重 遠:信さんに攻撃します
    九重 遠:13dx7+4
    DoubleCross : (13DX7+4) → 10[2,2,3,4,6,6,6,6,7,7,7,7,9]+10[1,3,3,7,10]+5[1,5]+4 → 29

    九重 遠:リア不で良かった
    "マスターピカロ":リア不
    "マスターピカロ":ダメージ出してね
    九重 遠:3d10+50
    DoubleCross : (3D10+50) → 20[6,8,6]+50 → 70

    GM:装甲は
    九重 遠:諸々有効です
    九重 遠:九重 遠の侵蝕率を11(→ 11)増加 (107 → 118)
    "マスターピカロ":55点もらいます
    GM:ではお次、マスターピカロ手番終わったので何もなければパミーナさんに手番が回ります
    宵闇 霧子:なさ!
    パミ―ナ:じゃあ俺の番か
    パミ―ナ:マイナー、移動。種子どもの前まで行きます。
    パミ―ナ:種子とエンゲージ
    パミ―ナ:メジャー
    パミ―ナ:『疑似領域:夜の女王の独唱曲ニュクス・アリア』《プレディクション》《ヴァリアブルウェポン》《マルチウェポン》《万軍撃破》+11+5
    パミ―ナ:パイルバンカー×6を使用。
    パミ―ナ:攻撃力は12さらに、パイルバンカーの効果、命中判定直前に使用攻撃力に+10。
    パミ―ナ:これを、6本分使用。
    パミ―ナ:攻撃力+60。合計攻撃力72、ドッジ不可。シーン攻撃を行います。
    GM:※裁定はGMの裁量で可能としてます、詳しくは前編参照
    GM:妨害は無いです、判定どうぞ
    パミ―ナ:5dx+1
    DoubleCross : (5DX10+1) → 10[1,3,4,8,10]+8[8]+1 → 19

    パミ―ナ:おしい
    パミ―ナ:あー。此のコンボでパミーナの侵蝕率は丁度160になるのですが
    パミ―ナ:オートエフェクトのレベルは上昇が適用されますか?
    GM:されます
    パミ―ナ:では、《勝利の女神》LV8
    パミ―ナ:達成値を+24し、43
    パミ―ナ:『不完全な神託』《フェイタルヒットLV7》DDを+7
    "マスターピカロ":ガード、エフェクト無し
    種子:ガード、エフェクト無し
    GM:ダメージどうぞ、味方側から支援はありますか?
    浅月 透:ない
    宵闇 霧子:ないっす
    パミ―ナ:ではこのままダイスを振ります。
    パミ―ナ:72+12D10
    DoubleCross : (72+12D10) → 72+54[8,1,1,7,4,7,2,8,5,5,2,4] → 126

    パミ―ナ:そこそこだな!
    "マスターピカロ":装甲弾き111点受け
    "マスターピカロ":いいのが入ってる
    パミ―ナ:わぁい
    パミ―ナ:侵蝕率、168へ。
    GM:ではお次、イニシアチブ5の宵闇さん、浅月さん、天喰さん
    GM:相談の上行動開始してください
    種子:耐えます
    宵闇 霧子:という事で私から
    宵闇 霧子:マイナーで後ろに
    宵闇 霧子:5mぐらいでいいか……下がってからメジャー
    宵闇 霧子:朧月:メジャー隠密
    宵闇 霧子:隠れます
    宵闇 霧子:おわり。
    GM:ではお次、浅月さんと天喰君
    天喰大輝:ではこちらが
    天喰大輝:マイナーなし
    天喰大輝:メジャー:【審問-fuego-】《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の炎》 射程:至近 対象:範囲(選択) 9(+db)dx7+7 攻撃力30(36) 侵蝕7
    天喰大輝:対象はピカロ
    "マスターピカロ":どうぞ
    天喰大輝:13dx7+7
    DoubleCross : (13DX7+7) → 10[1,1,1,4,4,4,4,6,6,8,8,8,9]+10[2,5,6,9]+1[1]+7 → 28

    天喰大輝:うーむ
    天喰大輝:今日はダイスが奮わない
    "マスターピカロ":ガード、エフェクト無し
    天喰大輝:3d10+36
    DoubleCross : (3D10+36) → 11[4,1,6]+36 → 47

    天喰大輝:天喰大輝の侵蝕率を7(→ 7)増加 (142 → 149)
    "マスターピカロ":32点もらいます
    "マスターピカロ":そろそろ半分が近い
    GM:ではお次、浅月さん
    浅月 透:あい
    浅月 透:コンボ:非想天のジューダス 原初の青:陽炎の衣 侵蝕+3
    浅月 透:隠密状態になります。
    浅月 透:メジャー
    浅月 透:仮想銃身 ヒューマンエラー・コンプレクス/終告のアンチテーゼ コンセントレイト:ウロボロス+絶対の恐怖+神の御言葉 侵蝕+9
    浅月 透:対象はピカロ
    "マスターピカロ":どうぞ
    浅月 透:16dx7+12
    DoubleCross : (16DX7+12) → 10[2,2,2,3,4,5,6,6,6,7,8,9,9,10,10,10]+10[2,3,3,5,8,10,10]+3[1,2,3]+12 → 35

    浅月 透:4D10+2D10+2D10+31
    DoubleCross : (4D10+2D10+2D10+31) → 20[1,10,4,5]+18[10,8]+5[4,1]+31 → 74

    浅月 透:装甲無視
    "マスターピカロ":では74点素通しします
    浅月 透:対抗種で?-3
    "マスターピカロ":ごりっといったなあ
    "マスターピカロ":半分は普通に切った
    "マスターピカロ":そして規定ライン超えたのでこの後イベントです

    GM:ヘリポートが瞬く、光る種子が回り出す
    GM:この種が弾けた時、今度こそ人類は決定的な変質を遂げるだろう
    宵闇 霧子:「…………さて」
    宵闇 霧子:考えることはいくつかあれど、今はそればかり考えているわけにもいかない。
    宵闇 霧子:一応は初めての事なのだ。手足のように扱っていたものであっても。
    宵闇 霧子:「……やってみましょうか」眼を閉じる。自分自身の能力、その発動のために。
    宵闇 霧子:――元より。何故彼女は物事を”覚え”続けるのか。
    宵闇 霧子:その理由は、何よりも”固着”能力、そのものの発動に”必要だから”。
    宵闇 霧子:……仮に、概念を”固着”出来るとして。
    宵闇 霧子:――どうやってその”概念”を捉えるのだろう?
    宵闇 霧子:――その答えがこれだ。彼女は、自らの心の中に対象を捉えて、逃さない。
    宵闇 霧子:その為の完全記憶。標的を定めるための、心の中の聖域。
    宵闇 霧子:――その為に、全てのものを視て、覚えて、捉えて。
    宵闇 霧子:――眼を、開く。
    宵闇 霧子:《超越者の眼力》+《超越的能力》。
    宵闇 霧子:ーー常人なら一瞬で動けなくなり、場合によってはオーヴァードにすら効きかねないほどのレネゲイド圧が。
    宵闇 霧子:ピカロ、種子に放たれ、その証として――
    宵闇 霧子:光が。固着して。
    宵闇 霧子:”黒く”染まっていく。周りの領域が――
    宵闇 霧子:「――成程。やはり――」
    宵闇 霧子:「大したことではありませんね」それを、覚醒したばかりの少女が――当然の様に行っている。
    宵闇 霧子:彼女の白目は黒く染まり、ただ月のような眼だけが相手を捉えて睥睨していた。
    "マスターピカロ":黒く、暗く塗られ、塗料より昏いシルエットと化して
    "マスターピカロ":諧調が下がった故に、その体がホログラムのように崩壊しているのもよく見て取れた
    宵闇 霧子:「……成程、確かに限界が近いようです」その”存在”そのものを見据えて、固着する。
    宵闇 霧子:先ほどまでの様に、自在に存在を消して逃れるという事は厳しかろう。
    天喰大輝:「――なるほど、観測による“固着”か。まるで誂えたようだな」
    天喰大輝:「未観測の情報の化身を」
    天喰大輝:手を、伸ばす。
    天喰大輝:「こうして掴めるとはな」
    天喰大輝:マスターピカロの胸倉を掴んで引き寄せる。
    "マスターピカロ":人を掴んでいる手応えはしないが、そのまま引き寄せられる
    天喰大輝:「いつぞやは逃げられたが……もう逃がさない」
    天喰大輝:「仮面を剥がすのは勘弁してやる。それは俺の役目じゃない」
    天喰大輝:「俺の役目は――」
    天喰大輝:胸倉を掴んだまま、マスターピカロごと、天喰の肉体が白く発火する。
    天喰大輝:異常を、「普通」の敵を否定する炎が二人を包む。
    天喰大輝:自傷衝動の究極――自殺スーサイド
    天喰大輝:それに、強制的に引きずり込む。
    天喰大輝無理心中ダブルスーサイド
    -:「――お前の仮面以外を」
    -:「その素顔を晒させることなく、焼き尽くす」
    -:「秘密を抱えたまま死ね」
    -:「お前に「普通」は殺させない」
    天喰大輝:肉体が再構成される。
    天喰大輝:文字通り、間違いなく、天喰大輝は一度死んだ。
    天喰大輝:存在を固着された状態でそれに巻き込まれれば、無事では済まない。
    天喰大輝:たとえ、固着してなお希薄な存在であっても、レネゲイドの恩恵を受けている以上は、異常殺しの炎に燃やせぬ道理はない。
    天喰大輝:「――膝を付いて、ただ死ぬ時を待て」
    天喰大輝:「お前には、何もさせない。この種が花開くこともない」
    GM:…再構成が、起きない
    GM:代わりに、異変はすぐ空で確認できた
    GM:遠くの種子と戦闘をしていた余波から、降り注いでいた霰……に近しい現象に置換
    "マスターピカロ":黒い結晶のような塊が、単純に質量を伴った凶器となって注ぐ
    宵闇 霧子:「――無駄です」す、と右手を伸ばす。
    宵闇 霧子:「一度、私が見た以上は――」それを握れば。
    宵闇 霧子:――ぴたり、と音もせずに。
    宵闇 霧子:黒い結晶が、ただ雨として降り取るその瞬間が、切り取られたように。
    宵闇 霧子:全てが、静止して――固着されていた。
    宵闇 霧子:「全て、私の掌にある」
    宵闇 霧子:――彼女の衝動は”嫌悪”。”嫌だ”と思った事を――否定する力。
    宵闇 霧子:ただそれを留め置くことを可能とする。……しかし。
    宵闇 霧子:「……とは言っても」
    宵闇 霧子:息が荒い。
    宵闇 霧子:「やはり、疲れますね……」……能力”の”使用に問題は無い。
    宵闇 霧子:ただ、それと”帰って”来られるかとは――別問題だ。
    天喰大輝:「何もさせない、と言った。――後輩にカバーされてちゃ世話ないが」
    天喰大輝:「しかし、少し無茶しすぎだな。初めは加減が分からないものとはいえ」
    "マスターピカロ":「そこまで侮られると」
    "マスターピカロ":「逆に」
    "マスターピカロ":「困るな」
    宵闇 霧子:「すいませんが、これ以上は……ちょっときつそうですので……」
    天喰大輝:(そこまでする理由が、できたのか)
    "マスターピカロ":落ちて砕けた結晶から、また人型が再構成
    宵闇 霧子:「頼めますかねーー皆様方」
    九重 遠:「うん…!霧子さんは休んでていいからね!」
    浅月 透:「張り切り過ぎた挙句にバケモンが増えたら笑えねえしな」
    九重 遠:そう告げてから、再度現れた影に向かって
    九重 遠:ぐ、と前に倒れるかのように頭の位置が低くなり
    九重 遠:そこからぶわりと大きくシルエットが広がる
    九重 遠:顕現するのは野生のそれよりも一回りは大きな突然変異の黒化個体
    九重 遠:毛皮に花柄に似た模様を隠した獣が駆けていく
    九重 遠:「俺は、侮ってないから…受けてよね!」
    九重 遠:風を切るようにその膂力で腕が振り抜かれ
    九重 遠:鋭い爪が襲い掛かる
    "マスターピカロ":がりん、と硬い物を砕く音がし、人型が壊れる
    "マスターピカロ":「……いいパンチだけど……まだ受けられるかな」
    "マスターピカロ":嘘だかどうかを判別する術は、黒塗りによってとうに奪われている
    九重 遠:「そっか、じゃあまだ喧嘩は続行ね」
    "マスターピカロ":「そういうこと、まだまだ打ってきて」
    九重 遠:「相手になるのは………俺だけじゃないからね!」
    パミ―ナ:「そゆこと。安心しろって。ちゃんと手加減はしてやるよ。」
    パミ―ナ:「─────死体が残る程度にな」
    パミ―ナ:「なんたって俺の【神託オラクル】は絶対で」
    パミ―ナ:「もうとっくに起動しているし。」
    パミ―ナ:パミーナの神託《オラクル》は、決して破壊に秀でた力ではない。
    パミ―ナ:どんなに"偶然"を引き起こそうとも威力の限界は存在する。
    パミ―ナ:故に彼女の得物は限界を広げる事に特化したものだ。
    パミ―ナ:「─────はい、此処でダメ押しの神託オラクル
    パミ―ナ:「…復讐の炎は地獄のように我が心に燃えDer Holle Rache kocht in meinem Herzen,
    パミ―ナ:「死と絶望が私の周りで燃え上がる!Tod und Verzweiflung flammet um mich her!
    パミ―ナ:"偶々"制御の当てのない釘打ち機が宙を舞い
    パミ―ナ:"偶々"種子とピカロへ命中と同時に同時に起動。血の花が咲き乱れる中反作用でまた吹き飛び
    パミ―ナ:"偶々"壁を跳ねるように、宙を飛び回った釘打ち機があちらこちらを行き交う
    パミ―ナ:何度も、何度も、何度も。
    パミ―ナ:何度も、何度も、何度も。
    パミ―ナ:その中でパミーナは踊る様に戦場を飛び交い、謳い続ける。
    パミ―ナ:「ピカロに死の苦しみを与えなければFuhlt nicht durch dich Pacaro Todesschmerzen,
    パミ―ナ:「自分自身の日常を救わねばich muss mich schonen
    パミ―ナ:「お前はもはや私ではないdu bist nicht mehr ich
    パミ―ナ:「永遠に勘当しVerstossen sei auf ewig,
    パミ―ナ:「永遠に見捨てVerlassen sei auf ewig,
    パミ―ナ:「永遠に粉砕するZertrummert sei'n auf ewig
    パミ―ナ:「全ての絆をAlle Bande der Natur.
    パミ―ナ:それは彼女の自己定義にして存在そのもの。
    パミ―ナ:日常を救う者としての契約と宣誓を掲げる。
    パミ―ナ:これまで通りに。それはきっと
    パミ―ナ:彼女が生まれた瞬間からそれは変わらず。
    パミ―ナ:『ああ、ああ。だったら。こんな俺を生む原因は、殺さなきゃいけない』
    パミ―ナ:『俺は、許さない。』
    パミ―ナ:そして─────
    パミ―ナ:"偶々"初撃で撃った釘、大量の火薬を内包したそれに着火し
    パミ―ナ:"必然"あたり一面を破壊せんとばかりの大爆発が起こる。
    パミ―ナ:「復讐劇Ventetta─────夜の女王の独唱歌ニュクス・アリア!」
    "マスターピカロ":辺りに爆発と杭の乱舞が起き、普通の超人でも到底立っていられないほどの破壊が為された
    宵闇 霧子:「…………すごい……」破壊の痕を見てぽつりとつぶやく。
    "マスターピカロ":黒い水の溜まった何かが千々に散らばり、もはや対象を破壊するには十分な威力があったことを証明している
    "マスターピカロ":が、しかし、塊は動く、まだ立つ
    "マスターピカロ":既に固着され、そのリソースが有限であったとしてもだ
    パミ―ナ:「まだ立つか。耐久力もマスター級か?」
    宵闇 霧子:「さて、しぶといのは確かなようですが…………」
    パミ―ナ:「ま、あとは任せた!」
    宵闇 霧子:……自分の役割は、この局面において”生き残る”事だ。
    宵闇 霧子:固着をさせ続けるだけでも十分に役立っている。
    宵闇 霧子:「……」故に、隠れる。自らの存在も固着して、夜に月が隠れるように。
    宵闇 霧子:薄闇の空間に、黒が塗り重なり彼女の姿を消していく。
    天喰大輝:「……まったく、卒がない。今日能力を自覚したばかりなのに……とは、俺が言えたことでもないか」
    天喰大輝:存在固着。獣の力による物理攻撃。無数の杭打ち機による大破壊。
    天喰大輝:たとえ体を再構築したとしても、確実にダメージは溜まっている。
    天喰大輝:それが、見て、分かる。
    天喰大輝:あの謎めいた怪人が、弱った姿を見せている。
    パミ―ナ:「…やっちゃえよ。天喰」
    天喰大輝:「……」
    天喰大輝:言われるまでもない。だが、そうすればこの人は――
    天喰大輝:「――ああ、そういうことか」
    天喰大輝:ただ、未知のみを求めていた彼女の、苦悩と奮起の入り交じった表情。
    天喰大輝:「本当に、あなたは……」
    天喰大輝:両親の形見の、一昔前の特撮ヒーローのストラップが揺れる。
    天喰大輝:「ああ、俺も、あなたを前に情けない姿は見せられない」
    天喰大輝:白い炎が、杭打ち機がもたらした破壊の跡から漏れ出すように燃え上がる。
    天喰大輝:ヘリポート全域に縦横無尽に走るように。
    天喰大輝:「お前も、情けない姿は見せられないだろう? 友達の前だもんな」
    天喰大輝:「――耐えてみろ」
    天喰大輝:マスターピカロを取り囲むように、全ての炎が渦を巻き、閉じ込め、更に燃え盛る。
    天喰大輝:さながら火災旋風。逃げ場のない異常殺の灼熱が、忘却の怪人を焼殺する。
    "マスターピカロ":まるで石油に炎が引火するように燃え移り
    "マスターピカロ":そのまま、白炎の渦が上がる
    "マスターピカロ":だが、焼死体になるのには、まだ否を唱える
    "マスターピカロ":「……まだまだ、殺しに来たんだろう?御覧の通りまだ生きているさ」
    天喰大輝:「その見栄は、認めてやるよ」
    浅月 透:立ち上がった男の体に向け、重機関銃による無慈悲な掃射。流れる弾丸の雨を鞭のように振り回す。当たればオーヴァードだとしても致命傷になるだろう。
    浅月 透:しかし、それでも、死なない。
    浅月 透:固着によってダメージも通りやすいしかし、概念レベルでの"希薄さ"が決定打を遠ざけている。
    浅月 透:「……」
    浅月 透:「マスターピカロ」
    浅月 透:「お前に、俺の能力は通用しない」情報隠匿は無意味。使っても宵闇の固着の下位互換の作用を起こす程度だろう。
    "マスターピカロ":「だろうね、君が来るのは正直予想外だった」
    浅月 透:「でも、殺す手段は用意しているよ……最善策がコレ・・なのは……本当に勘弁してくれって感じだけどな」この怪人と相対する可能性が生じてから、何度も何度も考えた。
    浅月 透:「ああ、正直最悪の気分だ。だから」速く消えろ
    浅月 透:衝動汚染共有者。オーヴァードが自身の中に内在する暴走した衝動それを周囲にばらまき、感染させる。
    浅月 透:嫌悪感、嫌悪感、嫌悪感────自己嫌悪が世界を蝕む。
    浅月 透:そして、さらに
    浅月 透:自身に向けて隠匿をかける。黒いインクが浅月の体をピカロと同じように染めていく。
    浅月 透:過去の軌跡が消失する。
    浅月 透:存在の、希薄。
    浅月 透:当然リスクは尋常ではない、一分一秒ごとに術者本人の情報も消えていく。
    浅月 透:記憶や記録、経験"だけ"ならまだ軽い、世界が観測/認識していたエピソードやキャラクター性までが曖昧になっていくと言うことは存在強度や運命力といった物まで減少するのだ。つまり───
    浅月 透:「あるいはこれも自殺スーサイド………未遂だけどな」小さく笑い、向き合う。
    浅月 透:嫌悪衝動、存在希薄率、発祥シンドローム、材料は十分だろう。
    浅月 透:「……共心術ッ!!」自らに向けて、引き金を引く。
    浅月 透:世界は、両者を同一と錯覚した。
    浅月 透:浅月には機銃掃射のダメージが、ピカロには逃れられない幻痛が送られる。
    浅月 透:「ぐっ!!がっああああああああ!!!」当然、受けるダメージはこちらが上だ。しかし、相手も致命傷だろう。
    GM:パン、とインクが弾け、二輪の花が咲く
    パミ―ナ:「─────先輩っ!なんでそこまで無茶してんだよ!んの馬鹿!」つい声を荒げる
    宵闇 霧子:(ッ、何をしてるんですかあの人は……!)少しだけこめかみを抑える。嫌悪衝動であり、発症シンドロームはソラリス/ウロボロス。……条件の違いは存在率だけだ。
    "マスターピカロ":歯を食いしばり、機銃掃射の幻痛に耐えるも、その表情はうかがえない
    "マスターピカロ":げほり、とせき込み、力ない声で言葉をつづける
    "マスターピカロ":「……中々のところまで、切ってきたね君、でも」
    羽床 結目:瞬間、すごい形相で走りこんでくる
    羽床 結目:『嫌悪衝動ワーディング、希薄化、これらがそろってしまった段階で動いてくれ』
    羽床 結目:サブクエストのようなものだったが、メインの任務から手を引く以上、看過できなかった
    羽床 結目:「……浅月さん、動かず、そのまま手を床に」
    浅月 透:「あ……?」
    浅月 透:「いや、まさか」
    "マスターピカロ":「ちょっとやりすぎて、味方に背中を撃たれるところまで来ちゃったんじゃない」
    浅月 透:「ここで、か?」
    宵闇 霧子:「羽床さん……?何を……」
    パミ―ナ:「ま、また内輪揉め…」
    パミ―ナ:「…今度は一体何やらかしたんだよ!」浅月に向かい叫ぶ
    羽床 結目:「……嫌悪衝動、ジャーム化と変わらない出力のワーディング、存在の希薄化」
    浅月 透:「……」
    羽床 結目:「条件は揃いました、あのお二人は動けないようなので私が動かざるを得ないようです」
    浅月 透:「……このタイミングはどうなんだ?後回しにしろよ……そういうのは」
    浅月 透:「言っただろ……下位互換だって……何でそんなに……」
    羽床 結目:「後回しにしたら、ノミナ・サクラの二の舞だそうです」
    浅月 透:「隠匿な、ら……解けるやつが他にもいるだろ……」
    羽床 結目:「現実劣化改変能力者、"嘘吐き"、どうか戦闘行動を取りやめてください」
    浅月 透:「……は?」
    羽床 結目:「それが、私が日本支部エージェント、"杭打ち機スクラントン"から受けた命令です」
    パミ―ナ:「…羽床さん、説明してくれ。もっとちゃんとした理由があるんだろ。でないと」釘打ち機を構える準備をする。
    羽床 結目:「……この人の能力は」
    羽床 結目:「使えば使うほど、現実自体を脆化させ、崩します」
    羽床 結目:「それは、マスターピカロが与える影響よりもより深刻だそうです…依頼主の考えですけどね」
    浅月 透:「いや、まてまて、おかしいだろうが……」
    浅月 透:「そんなことにはなってないはず……」本当に混乱している。
    "マスターピカロ":「……ああ、そうか」
    宵闇 霧子:「…………」彼女の”仕事”。それは確か――
    "マスターピカロ":「断片的だね?これは全部話した方がよさそうだ」
    パミ―ナ:「─────」
    浅月 透:頭が回らない、予想外で予想以上で……分からない。
    パミ―ナ:浅月から離されていた事を思い出す。
    パミ―ナ:"ピカロがもし、俺に真実を話そうとしたら" ”お前が、先に言え”
    パミ―ナ:「悪い。結局こうするしかなさそうだ。」
    パミ―ナ:「外観というものは、一番ひどい偽りであるかもしれない。世間というものはいつも虚飾にあざむかれる。So may the outward shows be least themselves: The world is still deceived with ornament.
    パミ―ナ:「─────されど今は違う。」
    パミ―ナ:「暴け、神託オラクル
    パミ―ナ:マスターピカロが何を言おうとしたのか、教えてください。
    GM:はい
    GM:()セルに寝返った初恋の人を追って浅月透はノミナ・サクラに向かった。浅月透が彼女を施設内で見つけた時既に彼女は『ロイスを結んだ人間と意識をつなげて洗脳してしまう』暗示をかけられており、やり取りの末彼女は浅月透に全てを託し死亡した。浅月透はその後セルを単独で討伐して帰還したがその際「自身がよりダイレクトに無意識に対し隠匿をかけられる能力を持っていること」と「彼女を殺しても絶望せず、心が折れず、ジャームにならなかったこと」を隠匿した。
    GM:以上です
    パミ―ナ:「─────なんて、こと」
    パミ―ナ:無機質な機械の様に或いは、本当に珍しく、心からの声が出てしまった。
    GM:補足説明:羽床結目、および彼女の依頼者は前者の事実だけを知って不測の事態が起きた時に闇討ちする準備をしていました
    宵闇 霧子:「……パミーナさん?、一体……なにを”聞いた”のですか!?」
    パミ―ナ:《完全演技》なんとか表面だけ整える。
    パミ―ナ:「羽床結目及び、その依頼者の見解はこうだ。」
    パミ―ナ:「”嘘吐き”浅月透は、現在FHと内通していると、洗脳されていると、そう疑われている。」
    浅月 透:「パミーナ」
    浅月 透:「いいよ」
    パミ―ナ:「どうした。浅月透」
    パミ―ナ:「……」
    浅月 透:「言え」
    パミ―ナ:「─────しかし、それは事実の一側面に過ぎない。」
    パミ―ナ:《完全演技》
    パミ―ナ:機会の様に言葉をつづける、まるで意に介さないように。或いはそれが精いっぱいの様に。
    浅月 透:「言え」
    浅月 透:「時間がない」「それに」
    浅月 透:ピカロと九重をチラリと見て、ため息をつく。
    浅月 透:「こんなことしてる暇じゃないだろ?」
    パミ―ナ:「浅月透は確かに親密な仲間の裏切者が発生した際、彼女を追いミナ・サクラに向かい。彼女から洗脳を受け思いを託されながらも倒した。」
    パミ―ナ:「ここまでが彼女たちの知っていることだ…いいんだな。」
    "マスターピカロ":「……公開されるのであれば、どちらでも構わないけれど」
    浅月 透:「なぁ?」他の皆にも声掛けする。
    "マスターピカロ":「手早くやってくれよ、友人は待たせたくない」
    パミ―ナ:「先輩が騙したのは」「ほかでもない自分自身」
    パミ―ナ:「そのあと先輩は自分に二つの嘘をついた。」
    パミ―ナ:「一つは力。「自身がよりダイレクトに無意識に対し隠匿をかけられる能力を持っていること」」
    パミ―ナ:「もう一つ、は。」
    パミ―ナ:「彼女を殺しても、絶望できなかったこと。」
    パミ―ナ:「ジャーム化しなかったこと。」
    浅月 透:「そうか」
    パミ―ナ:「このまま生きれてしまうという─────事実。」
    浅月 透:「……マスターピカロ」「これを拾ったのは、なんのためだ?おびき寄せるため……とかなら」
    浅月 透:「……お前は本当にバカ野郎だよ!」
    "マスターピカロ":「じゃあこちらからも聞こうか」
    "マスターピカロ":「この事実に嘘をついて、君は今までどこかにいけたのかい」
    浅月 透:「いけなかったかもな。けど」
    浅月 透:「それはお前が気にすることじゃない……」
    浅月 透:「アホが、最後の最後でブレてんじゃねぇ……」
    浅月 透:「ふざけんな……」
    パミ―ナ:「‥‥‥‥。」
    浅月 透:自分のことなどどうでもいい……世界の危機?知るか
    浅月 透:「お前がいま、一番気にするべきなのは……!!」
    パミ―ナ:「…そうだな。その通りだよ。先輩。本当こういう所ばっかり大した奴だ。」
    九重 遠:「…………透さんのすごく大事な話なのは分かるんだけど」
    九重 遠:ぶすっとした拗ねた声が黒ヒョウから飛んでくる
    九重 遠:「でもそれは今ここでしなきゃダメな話じゃないでしょ!」」
    九重 遠:「ここでまんまと時間とられてるのもやだし!あとちゃんと今に向き合って!!!」
    九重 遠:「隠してるとか隠してないとかそういう話は喧嘩が終わった後にして!」
    九重 遠:珍しくすごい怒ってる
    "マスターピカロ":「……」
    "マスターピカロ":「ごめん、ちゃんとしてなかったね、そこは」
    浅月 透:「……な?」「大事なものには順位付けしろ」
    パミ―ナ:「向き合えよ。友達、なんだろ。」
    浅月 透:「まぁ、初めての友達だと……仕方ないんじゃないか?」九重くんに
    九重 遠:「仕方ないって言ってたら消えちゃうんですよ!」透さんにもがうがうかみつく
    天喰大輝:珍しく怒りを見せた少年に目をやって、
    天喰大輝:「……ピカロに対しては九重くんが正しいとして」
    天喰大輝:しかし、その能力の照準は
    天喰大輝:「実際、邪魔をしたのは彼女だろう」
    天喰大輝:――羽床結目。
    浅月 透
    天喰大輝:「俺は言ったはずだ。相手が宵闇でも、浅月さんでも変わりない」
    羽床 結目:静かに銃を構えている
    天喰大輝:「九重くんだけじゃないぞ、怒っているのは」
    パミ―ナ:「天喰の言う通り。ここで邪魔をまだ続ける意思は、そちらにあるなら。」
    パミ―ナ:「俺も容赦はしない。」
    浅月 透:「羽床さん、だったか?」
    浅月 透:「わかった。出頭する……けど、この喧嘩の後だ」
    羽床 結目:「……それが言質として取れたのなら、それでいい」
    羽床 結目:「私も成果0で帰るわけにはいかないから」
    浅月 透:「多分、二人とやり取りは……俺にとっては世界よりも大事なモノなんだと思う。」
    浅月 透:「俺よりもな」
    浅月 透:「だから……悪いな」
    羽床 結目:ため息をついて下がっておく
    浅月 透:「続けようか……白井信」
    浅月 透:「気にするな、こういうことは良くあるのが……人生ってものだ」「覚えていけ……俺がお前に一つだけ教える、教訓だよ」

    GM:イニシアチブ0
    GM:種子の手番、まとめていきます
    種子:マイナー無し、メジャー
    種子:コントロールソート+コンセントレイト:Ne+虚構のナイフ
    GM:対象は
    GM:一番侵蝕の低い九重君と二番目に低い天喰君
    GM:同時に判定しますがカバーリングは可能です
    九重 遠:はーい
    GM:妨害ありますか?
    天喰大輝:ないかな
    九重 遠:妨害はないよー
    パミ―ナ:ないよ
    GM:では
    種子:6dx8+4
    DoubleCross : (6DX8+4) → 10[2,3,4,4,7,10]+10[8]+7[7]+4 → 31

    種子:6dx8+4
    DoubleCross : (6DX8+4) → 10[1,1,3,7,7,8]+2[2]+4 → 16

    天喰大輝:二個目がこっちか。一応ドッジを試みる
    天喰大輝:5dx+1>=16
    DoubleCross : (5DX10+1>=16) → 5[2,2,4,5,5]+1 → 6 → 失敗

    天喰大輝:助けて九重くん!
    九重 遠:自分の分ドッジしてみよ
    九重 遠:いやいいわ
    九重 遠:《軍神の守り》大輝さんをカバー
    九重 遠:ガードで《イージスの盾》を使用します
    九重 遠:九重 遠の侵蝕率を5(→ 5)増加 (118 → 123)
    天喰大輝:攻撃は二回だからイージスは二回必要かも
    九重 遠:なるほどね
    九重 遠:九重 遠の侵蝕率を3(→ 3)増加 (123 → 126)
    九重 遠:これで2回分!
    九重 遠:ダメージどうぞだよ
    GM:では順番に
    種子:4d10+9+15 1回目
    DoubleCross : (4D10+9+15) → 18[9,2,1,6]+9+15 → 42

    種子:2d10+9+15 2回目
    DoubleCross : (2D10+9+15) → 15[8,7]+9+15 → 39

    九重 遠:42-4d10
    DoubleCross : (42-4D10) → 42-32[10,8,8,6] → 10

    九重 遠:39-4d10
    DoubleCross : (39-4D10) → 39-16[6,1,5,4] → 23

    九重 遠:あーちょうど死んでしまった
    九重 遠:惜しいなしかし
    GM:惜しい
    九重 遠:では大輝さんのロイスをタイタス昇華してHP16で復活です
    GM:了解です、このままクリンナップへ
    GM:特に無いですよね…?衣服の着脱とかありますか?
    天喰大輝:ないです
    宵闇 霧子:ないです!
    パミ―ナ:ないです
    九重 遠:完全獣化に防具などない
    浅月 透:HP-3!
    浅月 透:違う浸食+3
    九重 遠:あ、そうだわイニシアチブが5に戻ります
    九重 遠:九重 遠のイニシアチブを-5(→ -5)増加 (10 → 5)
    GM:エネミー側は全て行動値6へ
    GM:というわけで1R終わり、
    GM:2ラウンド目、セットアップ
    GM:エネミーはありません
    パミ―ナ:パミーナもありません
    九重 遠:ないよ!
    浅月 透:なし
    宵闇 霧子:というわけで省エネ、《甘い芳香》+《タブレット》《多重生成》、浸蝕+9
    宵闇 霧子:宵闇 霧子の侵蝕率を9(→ 9)増加 (185 → 194)
    宵闇 霧子:三体の行動値-12!
    GM:はい、3体とも0になります
    GM:ではイニシアチブ8
    GM:パミーナさんどうぞ
    天喰大輝:お待ちを
    天喰大輝:まだセットアップあります
    GM:おっと
    GM:失礼しました、どうぞ
    天喰大輝:【刻印-aguja-】《螺旋の悪魔》 暴走(変異暴走:自傷)し、ラウンド間攻撃力+15(18) 侵蝕3
    天喰大輝:天喰大輝のHPを5d10(→ 37)減少 (11 → -26)
    天喰大輝:天喰大輝の侵蝕率を3(→ 3)増加 (149 → 152)
    GM:跳ねすぎじゃない…?
    天喰大輝:元リネンちゃん、現茉莉花ちゃんのロイスきって復活します。
    天喰大輝:HP11に戻る
    GM:セットアップ以上ですかね?
    天喰大輝:以上!
    浅月 透:あいあい
    GM:ではイニシアチブ、8のパミーナさんどうぞ
    パミ―ナ:では、パミーナの手番
    パミ―ナ:マイナーで白井の側に行きたいけど種子のせいで行けない
    パミ―ナ:というわけでマイナーは特になし。
    パミ―ナ:マスターピカロのロイスをタイタスにして昇華。《万軍撃破》を回復。
    パミ―ナ:この辺りの描写は演出でします。ではメジャー
    パミ―ナ:『疑似領域:夜の女王の独唱曲ニュクス・アリア』《プレディクション》《ヴァリアブルウェポン》《マルチウェポン》《万軍撃破》+11+5
    パミ―ナ:パイルバンカー×6を使用。
    パミ―ナ:攻撃力は12さらに、パイルバンカーの効果、命中判定直前に使用攻撃力に+10。
    パミ―ナ:これを、6本分使用。
    パミ―ナ:攻撃力+60。合計攻撃力72、ドッジ不可。シーン攻撃を行います。
    GM:妨害ありません、どうぞ
    パミ―ナ:6dx+1
    DoubleCross : (6DX10+1) → 8[1,3,3,4,6,8]+1 → 9

    "マスターピカロ":ガード
    パミ―ナ:ここで『不完全な神託』《フェイタルヒットLV7》
    パミ―ナ:DDを+7
    パミ―ナ:これで侵蝕率は188%へ上昇
    "マスターピカロ":そのままダメージロールどうぞ
    パミ―ナ:72+1d10+7d10
    DoubleCross : (72+1D10+7D10) → 72+8[8]+48[5,10,8,4,5,8,8] → 128

    パミ―ナ:装甲有効、どうぞ。
    "マスターピカロ":装甲で減衰して113点受けます
    "マスターピカロ":そろそろまずい
    パミ―ナ:まずそう
    GM:ではお次
    GM:行動値5の4人、相談の上行動開始してください
    九重 遠:はーい、相談の結果俺からいきまーす
    九重 遠:違う、先に霧子さん隠さなきゃだった
    宵闇 霧子:隠れますわ、マイナーで一応暴走解除してメジャー隠密!
    宵闇 霧子:おわり。
    九重 遠:続いていきます
    九重 遠:マイナーはなし
    九重 遠:メジャーでコンボ「豹尾の化身」 《コンセントレイト:キュマイラ》《獣の力》《獣王の力》
    九重 遠:信さんに攻撃するよ~
    "マスターピカロ":どうぞー
    九重 遠:13dx7+4
    DoubleCross : (13DX7+4) → 10[1,2,3,3,3,4,5,7,8,8,10,10,10]+10[1,5,6,7,10,10]+10[3,7,10]+2[2,2]+4 → 36

    九重 遠:リアクションどうぞだよ
    "マスターピカロ":ガード、ダメージどうぞ
    九重 遠:4d10+50
    DoubleCross : (4D10+50) → 19[4,7,1,7]+50 → 69

    九重 遠:諸々有効です
    GM:54点受けます
    GM:では次のイニシアチブの前に
    "マスターピカロ":加速する刻
    "マスターピカロ":マイナー無し、メジャー
    "マスターピカロ":原初の赤:紅蓮の衣+エクスプロージョン+ツインバースト+パーフェクトイミテイト
    "マスターピカロ":対象はエンゲージしている天喰君、九重君
    九重 遠:はーい
    "マスターピカロ":妨害ありますか?
    九重 遠:妨害なんて持ってないよー
    "マスターピカロ":では値だします
    九重 遠:どうぞー
    "マスターピカロ":25dx
    DoubleCross : (25DX10) → 10[1,1,1,1,1,2,3,3,4,4,4,4,5,5,5,5,6,6,7,7,7,7,8,10,10]+6[5,6] → 16

    天喰大輝:ドッジ不可なのでガード
    "マスターピカロ":ドッジは不可
    九重 遠:《軍神の守り》で大輝さんをカバー
    九重 遠:ガードで《イージスの盾》
    九重 遠:九重 遠の侵蝕率を5(→ 5)増加 (126 → 131)
    GM:…ダメージ行きます
    "マスターピカロ":2d10+45+8+15
    DoubleCross : (2D10+45+8+15) → 3[1,2]+45+8+15 → 71

    九重 遠:71-4d10
    DoubleCross : (71-4D10) → 71-26[3,10,5,8] → 45

    九重 遠:軽減は頑張っているがまあ無理だな!
    九重 遠:透さんのロイスをタイタス昇華してHP16で復活
    "マスターピカロ":では手番終了
    GM:残りは浅月さんと天喰君かな
    天喰大輝:こちらから行きます
    GM:どうぞ
    天喰大輝:マイナーでマスターピカロ ■■どうじょう/殺意○ でロイスを取得、Sロイスに指定します。
    天喰大輝:メジャー:【審問-fuego-】《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の炎》 射程:至近 対象:範囲(選択) 9(+db)dx7+7 攻撃力30(36) 侵蝕7
    天喰大輝:13dx7+7
    DoubleCross : (13DX7+7) → 10[1,2,2,3,3,4,5,5,6,7,8,8,8]+10[1,5,7,7]+4[1,4]+7 → 31

    "マスターピカロ":ガード、ダメージを
    天喰大輝:4d10+36
    DoubleCross : (4D10+36) → 17[1,4,4,8]+36 → 53

    "マスターピカロ":合計HP
    "マスターピカロ":500でした、倒れます
    天喰大輝:天喰大輝の侵蝕率を7(→ 7)増加 (152 → 159)
    "マスターピカロ":復活は
    "マスターピカロ":ありません
    GM:戦闘は終了しますが、浅月さん
    浅月 透:はい
    GM:とどめは刺しますか?
    浅月 透:え
    浅月 透:お、俺が決めるのか
    浅月 透:あー
    浅月 透:メジャーアクションで会話というか文句を聞いておこうかな。
    GM:……処理了解です、それでは戦闘終了です

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    GM:Eロイスは
    Eロイス 種子
    悪夢の鏡像
    覚醒する世界
    原初の恐怖
    あり得ざる存在:鏡の盾

    GM:これが2体で
    GM:合計8個です、振りますか?
    宵闇 霧子:ふりますふります
    九重 遠:ふりまーす
    天喰大輝:振ります
    浅月 透:ふります!
    九重 遠:131-8d10
    DoubleCross : (131-8D10) → 131-53[10,10,8,10,2,4,2,7] → 78

    宵闇 霧子:194-8d10
    DoubleCross : (194-8D10) → 194-46[9,10,5,5,8,7,1,1] → 148

    浅月 透:153-8D10
    DoubleCross : (153-8D10) → 153-43[7,8,2,2,7,9,5,3] → 110

    九重 遠:ばっかじゃないの
    天喰大輝:159-8d10
    DoubleCross : (159-8D10) → 159-40[4,9,3,2,7,3,2,10] → 119

    パミ―ナ:すごい
    パミ―ナ:振ります。
    天喰大輝:メモリー二つ使用して99、確定帰還
    パミ―ナ:188-8d10
    DoubleCross : (188-8D10) → 188-45[7,3,10,4,10,5,1,5] → 143

    九重 遠:もう還ってきた
    天喰大輝:等倍で
    九重 遠:ロイスとうばい
    天喰大輝:99-4d10
    DoubleCross : (99-4D10) → 99-23[9,4,5,5] → 76

    天喰大輝:5点!
    浅月 透:ロイス等倍
    九重 遠:78-4d10
    DoubleCross : (78-4D10) → 78-9[3,3,1,2] → 69

    浅月 透:110-5D10
    DoubleCross : (110-5D10) → 110-29[5,6,4,6,8] → 81

    九重 遠:!?
    九重 遠:こわ
    GM:怖い怖い怖い怖い
    宵闇 霧子:ヒョエ
    九重 遠:ギリギリ4点です
    宵闇 霧子:最期にピカロにロイス ◎憐憫/連帯感で取って6つ
    浅月 透:あ
    パミ―ナ:三倍振りってなくて、倍振り→追加振りですよね。
    GM:ですね
    宵闇 霧子:ですわね
    パミ―ナ:倍振り
    宵闇 霧子:こちらも倍降り
    パミ―ナ:143-10d10
    DoubleCross : (143-10D10) → 143-58[9,4,5,10,1,7,5,7,1,9] → 85

    宵闇 霧子:148-12d10
    DoubleCross : (148-12D10) → 148-67[7,3,5,7,8,5,1,9,8,7,4,3] → 81

    宵闇 霧子:シャオラッ
    浅月 透:え、エンディングに演出でロイスとってもいいっすかねぇ…?
    GM:……はい
    九重 遠:みんなおかえり~!
    GM:いいですよ
    GM:皆さんおかえりなさい!
    宵闇 霧子:ただいま~!
    浅月 透:生きた!
    九重 遠:ただいまー!
    パミ―ナ:ただいまーー

    閑話



    GM:1d10だけ先に振ってください、あげるのはこのシーンの秘匿を解除する際で結構です
    浅月 透:1010
    浅月 透:1D10
    DoubleCross : (1D10) → 10

    浅月 透:ああああああ
    GM:……はい

    GM:都内 カフェチェーン店
    GM:混乱の中、閑散としたカフェに入り、都内の地図を広げ
    GM:中では通信越しの話声と、地図にかきこむ音がする
    泉 朔夜:まだ電光掲示板を見ていなかった店員たちにコーヒーとココアを頼んで座り、そのまま仕事を始める
    泉 朔夜:「……しかし、本当に想定通りの形で来るとはね」
    浅月 透:「……想定通り、ね」
    鳴海 真中:「想定って……泉さん書庫襲撃まで予測して……ああじゃなきゃあの時パミーナさん来ないか……」
    浅月 透:「ハッ、随分なプロファイリングだな……捜査部に移った方が良いんじゃない?」
    泉 朔夜:「そういう事、歯切れ悪く去ったなあと思った時点でまあまあ嫌な予感がしたしね」
    泉 朔夜:「捜査部だったら腐るほどいるでしょこんなん」
    浅月 透:「快い返事をするよりは怪しくないだろ?」
    浅月 透:「人手があるからな、あっちは」
    泉 朔夜:「ほんと何人かこっちにプールしてくれないかな……」
    浅月 透:「パミーナ後輩が一番の誤算だったな、いや……羽鳥がいた時点で終わりか」情報収集の甘さは計画に大きなヒビを刻む。基本的な失敗だ。
    羽鳥 日依里:「アンズがオムレツにオアシス望まし解体へ厚紙か?パミーナ嬢もアシュクロフトも退職届を出して減る一方だからのここ
    羽鳥 日依里:気が付けばひょい、と背後にいる、それまでの気配は一切感じなかった
    浅月 透:「………うわ」嫌そうな顔。
    羽鳥 日依里:「犬からエンジンやらエレベータが18歳とは別にエアロビクスや運送と尻尾へオレンジかもしれません。にしても終末装置扱いとはまた随分な、これでも人当たりは悪くないようにしているのだがなあ
    浅月 透:ワーディングを仕掛けようとして、少し悩む。衝動の共有は他のメンバーにたいしては毒だ。
    泉 朔夜:「んな嫌な顔しないでよこれでも上司兼同期なんだから」
    鳴海 真中:「……聞こえるのとあのワーディングかかるんだったら聞こえなくていいです」
    浅月 透:「そういや同期か……いや、俺コイツがいつ加入したとか知らねぇし」
    泉 朔夜:「ところで日依里、一昨日いきなりどっかに呼ばれて帰ってきたら浅月君呼んでおけって言ってたけど」
    浅月 透:「普段、どうやってコミュとってんだ……」羽鳥室長との関わるときはいつもバチバチだから分からない。
    泉 朔夜:「理由は今言えそう?」
    浅月 透:「……」嫌な予感だ。いつものように、いつもよりも。
    羽鳥 日依里:「昔一休はこう言いました、「この世にて慈悲も悪事もせぬ人は、さぞや閻魔も困りたまはん」まあ浅月君もいるし彼に言わないのもそれはそれで不誠実だからな、いいぞ
    羽鳥 日依里:「いながら、この言葉は私に様々な考えを持たせます。 こんな事実は私本人に対して深刻な意味を持って、しかしカンシャクを起こしたように暴れ出すわね昨日呼ばれたのはエデンの婆さん、内容はまあお小言と労役中の少女の進捗確認。この少女が羽床結目だな
    羽鳥 日依里:「稲妻や育児をエンジンですが、カウンセラーやら牧草そそっかしオアシスからおろそかか動物悩ましますか羽床結目についてはどれくらい存じているか?
    羽鳥 日依里:「だけどそのさわやかな流れが阻まれなければ、エナメルをかけた石に触れて快い音を奏でるわね。未来から来て、宵闇霧子嬢の命を狙っている、だがそれだけではお前にとって不完全な情報だろう
    浅月 透:「あー。あああ、ちょっと待て」
    羽鳥 日依里:頷いて話を止める
    浅月 透:壊滅した言葉の羅列に波長を合わせる。ソラリス/ウロボロス由来の技術だが負担と恩恵リスク・リターンの落差が激しいことから普段は用いることが無い技術だ。
    羽鳥 日依里:「 黄色い家と言いますと、黄色い家をどう書くのが要となる。これは失礼した、今は合わせる必要があるのだったな
    浅月 透:「エデンの婆って……うわ、マジか……」
    浅月 透:「未来云々はマジなわけね……」「あぁ、此処では流石にな」鳴海と、カフェの店員たちをチラリとみながら。
    浅月 透:「良し、続きを」
    羽鳥 日依里:「「あれもいい、これもいいという生き方はどこにもねえや。あっちがよけりゃこっちが悪いに決まっているのだから、これだと思ったときに盲滅法に進まなけりゃ嘘だよ。」あの婆さんが現実を修正できる人間を集めているのはまあ言わんでもわかるだろう、日本支部じゃあそれなりに通った話だ
    浅月 透:「…………なるほどな、私兵に出来るなら儲けもんのオーヴァードではあるだろうな」
    羽鳥 日依里:「一方、向日葵を発生させない場合、何を通じてそれをできるのでしょうか。 向日葵はなんのことで発生したのか?その中でも彼女は現実性の担保やらの点で、あの婆さんに気に入られている
    浅月 透:「察するに、組織向きの能力でもあるって所とかか?」
    浅月 透:「あとは……メンタルかねぇ」
    羽鳥 日依里:「「真面目になる」ということは、しばしば「憂鬱になる」ということのまあ私兵だな、それで多分
    羽鳥 日依里:「外の、何のいい意味でもありはしない。宵闇嬢を狙った後羽床嬢が差し向けられるのは、多分お前だな
    浅月 透:「まぁ、いい……あの人とは大昔に顔合わせしたくらいの浅い関係だし、プロファイリングは苦手だ。関係ないし、どうでも……」
    浅月 透:「は?」
    羽鳥 日依里:「残りは全て刃を迎えて解くと思われます。 そうだとすると、 向日葵を発生するには、一体どうやって実現できるのか。話が飛びすぎたな、小言の内容も先にいわなければならんのだった
    羽鳥 日依里:「昔セネカはこう言ったことがある、「過去はもはや関係がなく、未来はまだ来ぬ。」あの婆さん、どうもマスターピカロよりお前さんの方を危険視している
    浅月 透:呆然となりそうな頭を必死に回す。
    鳴海 真中:「なんかすっごい話してるような気がするんですけど泉さん中身わかるんです?」
    浅月 透:考える。考える。考える。少なくとも、自分の認識では……自分は最大出力時は高位の情報干渉能力者ではあるが、言い換えればそれだけだ。
    泉 朔夜:「無理、内容詰め込みすぎて全く読めない」
    浅月 透:対処可能な人物は思い浮かぶし、殺そうと思えば楽に殺せる類いだろう……何故、どうして。
    浅月 透:「…………まさか、やっぱり・・・・
    浅月 透:「いや、そんなはずは無い……でも」
    羽鳥 日依里:「「うまくいかなかった日は、寝る前に自問する。今ここで何かできることがあるのか、と。なければぐっすり寝る。」全部ではなかろう、俺のようにな、あの婆さんは要る情報しか抜かん
    浅月 透:思い浮かぶのは、ひとつの仮説。穴だらけの方程式だ。
    浅月 透:「…………俺にはわかる」
    浅月 透:「目を背けてるってことは、何かがあるってことを認識できているってことだろ?」
    羽鳥 日依里:「30分ぐらいでは何もできないと考えているより、世の中の一番つまらぬことでもする方がまさっている。お前の前で認めたくはないがそうだ、誓って一番大事なところの中は見てないぞ
    浅月 透:「俺が、本当に隠しておきたい思い出したくない物は……誰にも奪われていない」
    羽鳥 日依里:「……一体どうやってできるのか;一方、焙煎を発生させない場合、何を通じてそれをできるのでしょうか。 誰でも時々こんな問題に遭遇するのでしょう。 だといいんだが、それを保証するにはもう一つ苦難があるな
    浅月 透:「ああ、だから今此処に居るんだろうが……」「何がどうなってんだ……俺の予想が全然当ってねぇ……」
    羽鳥 日依里:「手直しより18歳の打合せする業績ですが、職務騒がし育児に取り消しかアンペアやEPSONではありません。マスターピカロが収容されていた研究所には俺も昔突っ込まれていた、計画前の話だがな
    浅月 透:「ああ、聞いたよ」
    羽鳥 日依里:「アイスと退場好ましアジ恐ろし心筋梗塞やらアクセサリーですが、変更弱弱し外務省より嫌悪感を覚えるかもしれません俺は俺の良心に誓ってお前の大事なものを見ていないと断じるが、あの悪漢にはそれが可能な能力はあり、しかし抑える良心は無い
    浅月 透:「……だろうな、だとしてもだ」
    羽鳥 日依里:「おお 人情に通じた人よ!彼は子どもたちの相手をするときは子どもっぽいしぐさをする。だが、樹木と子どもは、頭上を求めるものなのだ。加えて、あいつが今日現れる前にいたのはノミナ・サクラだ、プロファイルは得意ではないがお前とあいつが知り合いなら、あいつは意気揚々とお前の秘密を持ち帰っているだろうよ
    浅月 透:「俺は、俺だけが嫌な思いをすると思っていたんだよ……!!だから悩んだし、考えたし、勝手をした....!」
    浅月 透:「そうじゃ、ないのか……?」「エデンのイカれ女の話や、お前の言葉を聞く限り……」
    浅月 透:男はこう言っている。世界のためや、誰かのためじゃなく……ただ一人自分のために組織を襲撃した。
    浅月 透:だが、真実は違うのかと。
    浅月 透:「どうすれば……良いんだ……なにも覚えて無いんだよ、俺は……」
    浅月 透:あの日記憶は、曖昧で。インクに侵された世界は閉じたままだ。
    羽鳥 日依里:「おのれの職分を守り黙々として勤めることは、中傷に対する最上の答えである。安心しろ、お前自体は今も昔も変わってない、俺が安心するくらいにな、ただお前がお前を突き通した結果銃口を向ける奴がいるというだけさ
    鳴海 真中:「………」二人をどうすればいいんだという目で見ている
    浅月 透:「ああそうかよ、慰めにはなってないがな」
    浅月 透:覚えているのは……大切な人を殺したこと。想いを隠して、全てを台無しにしたこと。それと───それと・・・
    浅月 透:そう、本当に知られたくない記憶───他でもない、自分自身に見せぬように塗りつぶした。最初の隠匿。
    浅月 透:それを、思い出しそうになってしまった。
    浅月 透:バ キ ッ
    浅月 透:カップが砕け、熱い液体が掌を焼く。
    浅月 透:だが、青年はそれに気付く様子もない。
    羽鳥 日依里:泉の肩に指を置き、二三何か言う
    泉 朔夜:それだけで何かを察したのか、机にアンプルを一つ置く
    泉 朔夜:ついでに喜多灘君を呼び、割れたカップを内密に直してもらう
    浅月 透:「……いや、いいさ」
    羽鳥 日依里:「己の長を以って人の短をあらわすなかれ記憶処理剤、いるか?
    GM:※これ一個上
    浅月 透:少し戸惑った上で。無言でポケットにしまい込む。
    浅月 透:「いよいよになったらな」「結局は、ヤツを倒せば良いんだろ?……他の事は、別に……いい」
    浅月 透:「俺が、例え殺されるとしても……別にいい」
    羽鳥 日依里:「反社会的が運送へバスに港町ですが、王冠や青の雇用契約ないしエアロビクスとアンズかもしれません。ああ、他のことは俺でもいいし……泉や鳴海にでも任せておけ
    浅月 透:元々、マスターピカロに単独で挑もうと考えたのは。全てを知ってしまったあと、相討ちで、最悪自分だけは死ねる……逃げられると考えたからだ。だから、別にいい。
    浅月 透:覚悟ではなく、誤魔化しで自分の心に蓋をのせる。
    羽鳥 日依里:「自決はなんのことで発生したのか?誰もご存知の通り、意義さえあれば、自決など楽観視できるこれは俺の単なる思い入れなんだが…一応お前には明るく社会復帰してほしいと思ってるんだぞ?
    浅月 透:「……はは、気持ちだけ知っておく」受けとるには重いから。
    浅月 透:「けど、パミーナ後輩には……悪いことをしてしまってるな」
    泉 朔夜:「なんかしてるのかい?」
    浅月 透:「いや、交換条件というか……なんというか」浅月の秘密は、バラされたくない。ではなく思い出したくない。だ
    浅月 透:それに、本来は協力すること自体が浅月にとって有意になることであり、そして
    浅月 透:彼女が知りたい、浅月によって閉ざされた情報は。浅月自身にも解除できるかは分からない。
    浅月 透:「いや、自分が酷いヤツだと思ってね……今さらか」
    泉 朔夜:「ふうん、まあ、いるものあったら言ってよ、これくらいならすぐに出るし、日依里が出せと言ってるなら多分君にとって必要なんだろうし」
    泉 朔夜:机上のA型記憶処理薬を指で指しながら
    泉 朔夜:「あとなんかするんだったら先に言ってくれれば、理由は聞かないよ」
    浅月 透:「いや、いいよ……くれるなら優しさとかくれ」
    泉 朔夜:「定期的な仕事と収入という形でいい?」
    浅月 透:「いや、男に優しくされても……か」
    浅月 透:「そういうのじゃなくて……」
    鳴海 真中:「本当ならアシュさんパミーナさんの穴埋めるために来てほしいんですけどね」
    浅月 透:「……」
    鳴海 真中:「わかってるでしょ、今回のチームはマジでドーピングにドーピング重ねて成り立ってるから、今回越えたらこの部屋絶望なんですよ」
    浅月 透:「優しさがなさそうな職場だしなぁ……」
    浅月 透:「わかった」
    浅月 透:「……考える、考えるよ。ちゃんと」
    鳴海 真中:「何も貰えなかったら私だってあげる気にはなりませんよもう」
    浅月 透:「なに?優しくしてくれんの?」
    鳴海 真中:「働く同僚に優しくしない道理はあんまりないですよ」
    浅月 透:「そうだな……まぁ、とにかく。全部終わってからの話だよな」
    鳴海 真中:「別にあなたの人間性を嫌ってるわけじゃないんだし」
    鳴海 真中:「ま、それはそうですね」
    浅月 透:終わってから。その先、自分が生きていたらだ。
    浅月 透:「マジ?嫌われてると思ってた」
    鳴海 真中:「嫌いではありますがそれは働かないからです」
    浅月 透:「働けっていわれるのが昔から嫌いなんだよ……」
    浅月 透誰か・・にも、そう言われていた気がするから
    泉 朔夜:「…………」うん、こうなんだという目で鳴海さんを見る
    鳴海 真中:「はあ~~~~~~~~」
    浅月 透:「うぐ……、そろそろ合流しない?」
    泉 朔夜:「ん、ルートも書き終わってるしいいよ」
    浅月 透:「待たせてそうだし……さ」な?と逃げたそうに。
    泉 朔夜:室長と鳴海さんを押して戻ってもらいつつ
    泉 朔夜:「……死なないでね?」
    泉 朔夜:それだけ言ってすぱっと自分も荷物をまとめて戻っていく
    浅月 透:死ぬ、か
    浅月 透:自分は……どうしたいんだろう。どうなりたいんだろうか。
    浅月 透:誤魔化して、隠して、塗り潰してを繰り返していたせいでもはや、自分自身でもわからない。
    浅月 透:答えを出すべきだと思う。けど……
    浅月 透:「本当に、かわんねぇな……」
    浅月 透:気持ち良く死ぬ予定の、お前が憎たらしいよ。なぁ、マスターピカロ。
    浅月 透:「……思い通りに、なると思うなよ」


    "マスターピカロ":「それじゃあ続けよう」パチンと指を鳴らす
    種子:瞬間、それまでゆるりと回転していた幾何学立体状の物体がさらに周りだす
    種子:ばら撒かれるのは、大小さまざまな情報の塊
    種子:これまでに人間が見聞きしていた情報が、フィルターを通さずに流し込まれる
    天喰大輝:全力の能力行使、二度の肉体の再構成。自殺は天喰の常套手段とはいえ、それは気軽に行える行動ではない。
    天喰大輝:死は、死だ。能力を使う度に極大の負荷が天喰にはかかっている。それを無視して常用しているに過ぎない。
    天喰大輝:つまり、既に限界が近い。
    九重 遠:「大輝…さん……!」
    天喰大輝:(あと何回死ねる……これを食らったとして、届くか。奴に)
    九重 遠:真っ直ぐに飛び交う光線から、燃え上がって憔悴している影を隠すように
    九重 遠:大きな獣が前に立つ
    九重 遠:「う…うううう…………!」ぐ、と四肢を踏ん張り後ろまでは届かないように情報の濁流を受け止める
    天喰大輝:「……すまん、九重くん」
    天喰大輝:庇われたことに驚きはない。彼ならばそうすると分かっていたことだ。
    九重 遠:「だい…じょーぶ、です……!これでも結構負担は少ないから…!」
    天喰大輝:単に共闘する間柄ならば、謝罪はしなかっただろう。
    天喰大輝:だが、今は競争相手でもあるのだ。
    天喰大輝:倒すことで借りを返す、という行動が、相手の想いと反している以上、今は謝ることしかできない。
    天喰大輝:それでも、やはり、やることは変わらない。
    九重 遠:「………へいきだからね!」謝罪に含まれるものを理解してなお後悔などすることはない
    天喰大輝:「ああ、君は強い。だから……!」
    天喰大輝:レネゲイドの出力を上げる。負荷は無視する。いつもと変わらない。
    天喰大輝:やることは変わらない。いつも同じだ。
    天喰大輝:「俺もただ、いつも通り……「普通」を守るだけだ……!」
    宵闇 霧子:(……止めきれない、ですか)予定ならば完全に”固着”してしまい、攻撃そのものを出させるつもりはなかったのだが。
    宵闇 霧子:(超人オーヴァード同士の闘いにおいては、”止められない”攻撃にリソースを割く余裕はない……)
    宵闇 霧子:ほんのわずかの実戦で、超人同士の戦いにおける定石を看破している。
    宵闇 霧子:(――ならば)と、出力を下げる。
    宵闇 霧子:黒塗りの覆いが剥がれ、しかし相手の行動は邪魔をする程度の”固着”。
    宵闇 霧子:(これで十分)彼女は、非日常こそが天性の居場所であった。
    パミ―ナ:(やっぱ普通の暴力じゃ効果薄そうだな。効いてないわけじゃないけど。)
    パミ―ナ:(出力で戦うとか、概念干渉で潰すとか、そういうのよりもコイツにはきっと…)
    パミ―ナ:「…【神託】」
    パミ―ナ:パイルバンカーが宙を舞い、辺り一面をに爆音が響き渡り
    パミ―ナ:瓦礫の破片と煙によって視界が塞がれる
    パミ―ナ:そしてほんのわずかな間に、パミーナはピカロのすぐ傍にまで接近していた。
    パミ―ナ:「…一つ、お前に関して気に入らないことがある。」
    "マスターピカロ":「何かな」マントを翻すようなしぐさをしてバックステップ
    パミ―ナ:「自分が世界から消え去るのが嫌なんだよなぁ?」
    パミ―ナ:「それはもうどうしようもないけど、傷跡は残したい。」
    パミ―ナ:「だから世界で一番不幸みたいな面と動機で人の人生無茶苦茶にしたり。」
    パミ―ナ:「UGNの秘匿を修復不可能な状態にしようとしているって思ってるんだけど。」
    パミ―ナ:「あってる?」
    "マスターピカロ":「あってる」
    宵闇 霧子:(随分煽っていきますね……)彼女の出自を考えれば当然ではあるのだが、興味深い表情である。
    パミ―ナ:爆音で彼らが何話しているのか、その詳細は聞こえない。
    パミ―ナ:「そう。お前は忘れられるのが嫌なんだ。」「…でも実際のところ」
    パミ―ナ:「こんなところにも来てくれる友人がいるし」
    パミ―ナ:「そいつは、お前に名前がないなら呼び名を付けてくれた。」
    パミ―ナ:「他には、迷惑かけた結果ではあるけど。」
    パミ―ナ:「お前がこの世から消える間際になってもお前を覚えて構う人間はいるし。」
    パミ―ナ:「そいつらは、お前と少年の友情を。敵であるお前と彼の友情を尊重している。…一部競合もあるけど」
    パミ―ナ:「そして、幸か、不幸か。お前が最後に起こしたこの事件で丁度都合よく」
    パミ―ナ:「本当に都合よく、だけど。”忘却という機能”が欠落したオーヴァードも覚醒して。」
    宵闇 霧子:その存在は、遠くから二人を――見ている。
    パミ―ナ:「彼女は今ここで。お前を見て、聞いて。生きた記憶を保持し続ける。」
    パミ―ナ:「ぶっちゃけ俺もお前が普通にへそ曲がりで人の話を聞かない奴なのは知ってるけど。」
    パミ―ナ:「…マスター気取るほどとも、思えない。」
    パミ―ナ:「流石に顔も、個人としての名前も。生きた経歴も残り過ぎた。」
    パミ―ナ:「『マスターピカロ計画は顔も名前も無い観念としての『悪党』を作る計画』、だっけ?」
    パミ―ナ:「もうお前は"マスターピカロ"でも何でもない。」
    パミ―ナ:「ただの人間だよ。」
    パミ―ナ:マスターピカロ 使命/〇殺意→白井信 無関心/〇幸せなただの人間
    パミ―ナ:「お前から生まれた俺が言うんだから間違いない。」
    パミ―ナ:ステップし、ひょいとピカロの懐まで近づく
    "マスターピカロ":「……そっかあ」
    パミ―ナ:「白井信、『悪漢』ごっこはもうやめろ。お前にはもう他にすべきことがあるだろ」
    パミ―ナ:バチン、ビンタの音が響く。
    "マスターピカロ":「いたっ」
    パミ―ナ:「俺とお前はただの他人だからどうでもいい。でもな」
    パミ―ナ:「友達の前でも最期までその態度を取ったなら。ただの他人でも容赦しないからな。」
    "マスターピカロ":「……心に留めておくよ、余力があるうちに、最後にしないとね」
    "マスターピカロ":瞬間、姿が掻き消え
    パミ―ナ:「ああ、悔いなく消えてくれ。でないと俺も気分が悪い。」「ただの他人だから、な。」
    パミ―ナ:「…お膳立てはしてやった。九重少年、白井信を頼んだぞ」「ここからはお前たちの物語だ。」
    GM:消失、再定義
    GM:周囲を旋回している幾何学立体と同質のものが、突如出現し雨のように降り注いだ
    GM:計画最終段階
    GM:いくら薄めても、最終的なアイデアは個人の主観により色を変える
    GM:ならば、個々人の認識を全て同質のものとして共有したときにこそ「悪役」という概念は完成する
    GM:つまるところ、「マスターピカロ」の最期とはこういうものであった
    九重 遠:なにかわかっているわけではないが、降り注ぐ物質から大輝さんを守るように覆いかぶさり
    九重 遠:1人でそれを受け止める
    GM:一瞬のような永遠のような時間の後
    GM:再び、影から現れるように、黒い人型が現れた
    "":「……お待たせ、これで全部打ち止めだから」
    "":「喧嘩、しようか」
    九重 遠:「…信さん、喧嘩する気になったんだ?」
    "":「うん、とはいえやったこと無いんだけど」
    九重 遠:「そうだと思った、実はね…俺も喧嘩って全然してきてないんだ」
    九重 遠:「だから、うん…お互いに言いたいこと言い残さないようにしよう」
    "":「…うん、そっちからどうぞ」
    九重 遠:「ずっとね、嫌いじゃなかったよ」
    九重 遠:「よくわからない人だったけど、嫌いにはなったことないんだ」
    九重 遠:「信さんはどう思ってた?」
    "":「うーん」
    "":「嫌いではなかった」
    "":「立場としては多分邪魔って言われそうなものだけどね、それでも連絡をやめる気にはなれなかった」
    "":「実際計画はめちゃくちゃになったし、そういう意味では一番邪魔だったのかもしれないけど」
    "":「何も後悔はしてない」
    九重 遠:「すごい勝手に巻き込んできたのはそっちなのに!」
    九重 遠:「俺が悪いみたいじゃんか!」
    "":「ごめんごめん、別に悪く言おうと思ったわけじゃないんだ」
    九重 遠:「俺と会ったことに後悔はない………?」
    "":「ないよ、楽しかった」
    九重 遠:「……そっか、それなら…よかった」
    九重 遠:「俺も、信さんと出会って大変なこといろいろ起きたけど」
    九重 遠:「嫌じゃなかったし、後悔してないよ」
    "":「……俺のこと、忘れない?」
    九重 遠:「……俺が忘れられると思う?」
    "":「正直半分半分くらいだと思ってる」
    "":「これは君の問題じゃなくて、俺の問題として」
    九重 遠:「忘れないよ、覚えておく」そう言ってから普段は服の内ポケットに入っているカードをくわえて見せる
    "":「……ありがとう」
    九重 遠:「ね?ちゃんと残ってるし…残せるよ」
    九重 遠:「……一つ、約束して欲しいことがあるんだけど」
    "":「なにかな」
    九重 遠:「またどこかで俺と出会ったら、今度は最初っから友達になって」
    "":「わかった」
    九重 遠:それは、絶対に叶うことはない夢のような約束で
    九重 遠:でも、頷いて貰ったから
    "":「じゃあ、俺からも一つ約束、いいかな」
    九重 遠:「うん、なに?」
    "":「全部終わったら、またあの研究室に行ってくれないかな」
    九重 遠:「信さんがつくられた場所……?」
    "":「俺が何であったか、見てきてほしい」
    九重 遠:「……うん、わかった。必ず」
    "":「…ありがとう、もう何もないや俺からは」
    九重 遠:「あ、最後に一発だけ殴らせて」
    "":「いいよ」
    九重 遠:「いろいろみんなに迷惑かけた分ね!」
    "":すっすと影が進んでくる
    九重 遠:憎しみも怒りも含むことのない大きな肉球がべちん!と頭を上から叩く
    "":ぼろり、と人型が崩れ
    九重 遠:「……俺と、出会ってくれてありがとう!」最後にその影に言葉を投げて
    九重 遠:白井信のロイスをSロイスに指定します
    "":『こちらこそ』
    "":そのまま、地面に落ちた
    天喰大輝:その先に、崩れてゆく影に終わりを告げる死神が立っている。
    天喰大輝:最早戦闘形態を維持できない半端な状態で、白炎を纏う。
    天喰大輝:「お前を、殺す」
    "":『…待ってたよ』
    天喰大輝:「俺からお前に言うのは、これだけだ」
    天喰大輝:それ以外は、秘匿する。抱いた殺意以外の感情も黒塗りにして、表に出すことはない。
    天喰大輝:秘匿された情報に生きた男を前にして。
    天喰大輝:それは、口にするよりも、雄弁に伝わるだろう。
    天喰大輝:お前のしたことは、お前のしようとしたことは許されない。
    天喰大輝:それでも、「普通」に生きる道が初めからなかったお前を、俺は恨むことはできない。
    天喰大輝:俺もお前を忘れない。だから、安らかに。
    天喰大輝:「――死ね」
    天喰大輝:白き炎が、その影を燃やした。
    GM:炎が燃え尽きた後には
    GM:何も、無くなった
    宵闇 霧子:「…………」その終わりを見届ける。ここまでは良い。ここまでは。
    天喰大輝:がくり、と崩れ落ちる。
    パミ―ナ:「天喰」そっと駆け寄り、肩を貸す。
    九重 遠:「あ…!俺に乗っかかっても大丈夫ですからね!」黒ヒョウがその近くで伏せるように屈みこむ
    天喰大輝:「大丈夫、です。俺は」
    天喰大輝:「俺よりも、今パミーナさんには話す相手がいるでしょう」遠くんに体を預けながら。
    パミ―ナ:「俺もすぐに何か起こるってわけじゃないよ。」
    浅月 透:燃え尽きた先を、ただ眺める……何かを言いかけていたように開いていた口は数度空を切ってから閉じた。
    宵闇 霧子:「…………」ぐるぐると頭の中を思考が回るが、意味のある理路にならない。
    宵闇 霧子:只視線だけが、見つめ続けている。
    宵闇 霧子:「……でも、時間の問題…………なのでしょう?」
    宵闇 霧子:「パミーナさんが消える……いえ、眠るのは……」
    浅月 透:「あぁ、それがあったな……」ちらりとパミーナを見る。
    宵闇 霧子:「……………………私は」長い沈黙があってから。
    宵闇 霧子:「嫌ですよ、絶対、このまま消えられるなんて」
    パミ―ナ:「宵闇さんには言ったと思うんだけど。」「俺さ。誰も悲しんでほしくないんだよね」
    パミ―ナ:「だから」
    パミ―ナ:「『こういう公然の場で』」
    パミ―ナ:「『人のプライバシーを』」
    パミ―ナ:「『それも聞いた人が傷つくような内容を』」
    パミ―ナ:「話されるのは…正直。物凄く辛い。」
    パミ―ナ:「俺は九重少年にはピカロに集中して欲しかったし。」
    パミ―ナ:「そのための重荷にならずかれに集中して欲しかったんだけど。」
    パミ―ナ:「そういう心遣いも、最後の最期で水をかけられてしまった。」
    宵闇 霧子:「……知りませんよ、大体九重さん以外は皆気づいてるじゃないですか寧ろ知らないまま終わらせようとしている方が不誠実なんじゃないんですかこの………………」
    宵闇 霧子:勢い、口からボロボロと思っては呑みこんでいた言葉が飛び出して来る。
    浅月 透:「あー……ストップストップ」
    宵闇 霧子:自分でもこんな時に口がぐるぐる回るのか、と驚くぐらいに。
    浅月 透:「落ち着く───のは無理か、けど一応収まった後だし……な?」
    宵闇 霧子:「こっちの話は全然終わってないんですよ!」だから、声も思った以上に大きくなる。
    浅月 透:「うぉっ!?……ごめん」「あー天喰、九重の方は頼んで言いか?」こそこそ
    パミ―ナ:「…天喰、九重少年。すまない。後で礼はする。」
    天喰大輝:「九重くんは大丈夫だと思いますけどね。まあ、説明は必要でしょうけど」
    九重 遠:ぴゃっ!っと毛並みがぼわっと広がるくらい霧子さんの声に驚きながらも大輝さんにもふもふされている
    天喰大輝:「ああ、その前に俺からもみんなに一言ずつ」
    宵闇 霧子:「……なんですか」唸り声すらあげそうな顔。
    浅月 透:「短時間で人間関係がごちゃごちゃし過ぎだろ……」「ん?」
    パミ―ナ:「宵闇さんはさ。多分、俺が宵闇さんが自分の姉を殺した件に関して」
    天喰大輝:「パミーナさんには、あなたのそれは優しさで、正しいけれど、あなた自身のエゴでもあることは、自覚してますよねって確認を」
    パミ―ナ:「他の連中は非難するか、或いは距離を置く中。」
    パミ―ナ:「俺は宵闇さんを認めたことが、今の俺の評価につながってると思うんだけど。」
    パミ―ナ:「…それで合ってる?」
    宵闇 霧子:「……あってますよ、それ以外にもいろいろありますが一番はそれです」憮然と。
    天喰大輝:「宵闇には、自分のエゴをぶつけるのはいいけど、それで相手が思い通りになるとは限らないと理解した上でやれってことを」
    九重 遠:初耳の情報が多すぎて目を白黒させながらも大輝さんと一緒に黙って聞いてる
    パミ―ナ:「せっかくだし、その話をしようか。」
    天喰大輝:「浅月さんには……頑張ってください」
    パミ―ナ:「ここから先は、あの時言えなかった内容」
    天喰大輝:「さ、九重くん、詳しく話そう」説明を始める。
    浅月 透:「え?」え?
    パミ―ナ:「というのも本当は宵闇さんが気づいてほしかったことなんだけど。」
    宵闇 霧子:「…………」天喰の言っている事は正論だ。わかってはいる。
    宵闇 霧子:「……なんですか」落ち着こうとしても不機嫌が顔に出てしまう。
    パミ―ナ:「宵闇さん、異能の業で”普通”には、生きられないんだよね。」
    宵闇 霧子:「はい、そう言われましたね。それに納得もしました」
    パミ―ナ:「”普通”に生きたら、当たり前の日常が積み重なって。」
    パミ―ナ:「それが貴方の心を傷つけてしまう。それに耐えられない。」
    パミ―ナ:「だから、生きるためには。姉の新しい姿を見るしかなくて。」
    宵闇 霧子:「……」口を”への字”に曲げながら聞き続ける。
    パミ―ナ:「それが、貴方が姉に自殺教唆をした理由」
    パミ―ナ:「…ここまで会ってる?」
    宵闇 霧子:「はい」
    宵闇 霧子:……考えてみれば、九重さんも大変だな、などと場違いな事を考えてから思考を戻す。
    パミ―ナ:「なんで、家を出ていく方針を取らなかった?」
    宵闇 霧子:「……………………」
    パミ―ナ:「宵闇さんは優秀だよ。」
    パミ―ナ:「だから、海外へ行ったり。ちょっと勉強すればきっと人並み以上に言葉にも適応できて」
    パミ―ナ:「世界中を回れば『普通に生きていけた』」
    パミ―ナ:「…逆を言えば」
    宵闇 霧子:「……………………」そうかもしれない。というよりは恐らくそうだろう。
    パミ―ナ:「『普通に生きていくより』」
    パミ―ナ:「『自分が死ぬ寸前の領域に追い込んでまで』」
    パミ―ナ:「『家にいる選択を取る理由があった』」
    宵闇 霧子:「……ッ……………………」
    パミ―ナ:「宵闇さんが家で大切だったものは、なにかな。」
    宵闇 霧子:「……それは」それは。当然決まっている。
    宵闇 霧子:「……姉さん……」
    パミ―ナ:「…宵闇さんは『普通に生きていくことより』」
    パミ―ナ:「『自分の心が壊れかけてもいいほどに』」
    宵闇 霧子:解体されていく。自分自身でも自覚しきれていなかった――心の中を。
    パミ―ナ:「それでも大切に思っていたんだ。お姉さんを。」
    宵闇 霧子:「………………そ、う……なります……」
    宵闇 霧子:犯罪を暴かれ、がけ際に追い詰められる犯人の様に。
    パミ―ナ:「そして、彼女に自分で命を絶つように言った。」
    宵闇 霧子:「……はい……」
    パミ―ナ:「…貴方だって、本当は気づいていただろう。」
    パミ―ナ:「俺の『辛かっただろう』はそこまで察したうえで言ったわけだけど。」
    宵闇 霧子:「……気づきたく、なかったです」
    パミ―ナ:「宵闇さんは、本当に喜んだよね。」
    宵闇 霧子:ぽろりと。眦から涙がこぼれる。
    パミ―ナ:「だって、自分が心の内では蓋をした絶対に表に出したくないことを」
    パミ―ナ:「認められたんだから。」
    宵闇 霧子:「…………」
    宵闇 霧子:押し黙る事しかできない。
    パミ―ナ:「…人は」
    パミ―ナ:「適切な時、例えば周囲から孤立している状態で」
    パミ―ナ:「適切な状態、覚醒時に意識がはっきり何もかも新鮮な、感覚の時に」
    パミ―ナ:「適切な言葉─────それこそ、俺が言ったようなプロファイリングに基づく話」
    パミ―ナ:「それを話せば、初見の相手でも心は動かされてしまう。」
    パミ―ナ:「…だから、言いたくなかったんだ。俺は本当は良い奴でも何でもないよ。」
    宵闇 霧子:「……………………だから」ぽつり。
    宵闇 霧子:「だから、全て私の気持ちは勘違いで、自分はひどい人で、救われる価値も何もないと」
    宵闇 霧子:「そう言うんですか、貴女は」
    宵闇 霧子:「自分に以外の誰かにでもそれは出来て、ただ偶然その場にいたからやっただけ、と」
    宵闇 霧子:「貴女は……そう言うんですか……」
    パミ―ナ:「ううん。最後まで俺は正しい道を歩みたいだけ。」
    パミ―ナ:「…誰かが悲しい顔なら俺も悲しくなるし。」
    パミ―ナ:「…喜んでいたら嬉しくなる。」「普通の人」
    宵闇 霧子:「だから……誰も悲しませないように自らの情報を秘匿して……」
    宵闇 霧子:「最後まで、隠し通して消えようと……」……わなわなと、いつの間にか握りしめていた拳が震える。
    パミ―ナ:「宵闇さんは忘れないじゃない。」
    宵闇 霧子:「――」
    宵闇 霧子:何か。頭の中で。
    宵闇 霧子:”かちん”という音がした気がする。
    宵闇 霧子:……すぅ、はあ。一旦呼吸を整える。
    宵闇 霧子:そしてそのまま息を思い切り吸って――
    宵闇 霧子:「――――ふざけないでくださいッ!!!」叫んだ。人生の中で一番の大声で。
    宵闇 霧子:「貴女と言う人は………!!!」
    宵闇 霧子:「人の人生を勝手に救っておきながら、その人が消えたら……私が悲しまないと思ってるんですか!馬鹿!!!」
    宵闇 霧子:心の中はぐちゃぐちゃだ。だからそのままを叩きつける事しかできない。
    パミ―ナ:「勿論悲しい。」
    宵闇 霧子:「それを見ないで逃げようとするなんて、狡いです!狡い人だ貴女は!」
    パミ―ナ:悲しそうな表情をする。
    宵闇 霧子:「私は……!ああ、もう…!私だってあなたにそんな顔をさせたいんじゃない……!」
    パミ―ナ:心の奥底に感情が渦巻くように。
    宵闇 霧子:「私だって――――貴女を助けたいだけなのに!」
    宵闇 霧子:悔しい。自分自身の無力が。
    宵闇 霧子:消えて行こうとする友人に、何もできない自分が。
    パミ―ナ:「宵闇さんはさ。」
    パミ―ナ:「自分にとってのヒーローが、『壊れた姿』を見たことはある?」
    宵闇 霧子:「……?突然、何を……」
    パミ―ナ:「それは、『死』よりもつらいよ。」
    パミ―ナ:「『壊れる』だけでも辛いのに」
    パミ―ナ:「『壊れたヒーロー』が倒されたり、自分が殺すことになったら─────」
    宵闇 霧子:「――それでも!」
    宵闇 霧子:「その全部を――私は――忘れよう、なんて思いません!」
    宵闇 霧子:「だって――――出合った事を――後悔なんてしてませんから!」
    パミ―ナ:「俺も、きっと実際知るまでは同じことを言ったんだろうな。」
    パミ―ナ:「眩しいな。」
    浅月 透:「あー……キッツいな……」小さく呟く。
    浅月 透:「ストップ、止まれ……つーかアレだ。お前ら俺を横に好き放題やりすぎ」
    宵闇 霧子:「あ…………はい……」息をつきながら。
    宵闇 霧子:「……暴れ過ぎました、すみません」
    浅月 透:「更にヒートアップしすぎて加速しまくりなの、オーバーヒートで生きすぎだろ」
    パミ―ナ:「先輩、何様で言ってるんだよ。」
    浅月 透:「君はぶちギレてわりと好き放題言ってるし……」「後輩……お前は言葉、痛すぎる。心折れるぞ?俺も含めて」
    浅月 透:「無様?的な?」
    パミ―ナ:「上層部から目を付けられる心当たりが言うなら早く言え。」
    宵闇 霧子:「今言わないで何時いうんですか……」ぶつぶつ……
    パミ―ナ:「決戦中に差し障ることなら、ましてや。拉致なんてされたら。」
    パミ―ナ:「敵わないんだよ」
    羽床 結目:「それについては」
    浅月 透:「あぁ、そうだなお前が正しい。後で聞くわ、悪いな」
    羽床 結目:「私の責任だから私でいいわよ」
    宵闇 霧子:「……?羽床さん……?」
    羽床 結目:「確かに緊急だと言われていたとはいえ戦闘中に割ってまですることじゃなかったわ、ごめんなさい」
    羽床 結目:「……浅月さん、続きを」
    浅月 透:「悪いのは命令を出した方なのでいいです」「まぁ、とにかく……あぁ、面倒くせぇな……」
    浅月 透:「宵闇、小声で文句言ってたけどこのままだったら負けてたからね??」
    宵闇 霧子:「……………………」何も言い返せない。その事は自分が一番分かっていた。
    浅月 透:「後輩はさっぱり消えたい、宵闇は消えてほしくない……そんでどうにかできる要素が少ない現状……言い争っても仕方ないだろ」
    浅月 透:「消えんの1ヶ月後とかだったらどう過ごすつもりだよ」
    パミ―ナ:「サイゼかコメダで時間潰す」
    宵闇 霧子:「この人は本当…………」自分自身が全く冷静でなかった自覚はあるが。
    浅月 透:「後輩もさぁ……」
    パミ―ナ:「俺に『いてほしい』って思う人がいるのは嬉しいよ。」
    パミ―ナ:「でも『忘れて日常に帰りたい』んだ。」
    浅月 透:「圧強すぎるわ……このストレスでマスターエージェント級ジャームが生まれたらどうするんだ……」「はあ…」
    浅月 透:「まぁ、そうだよな……」分が悪いことに、こちらも正しく。正当性もある。
    パミ―ナ:「どんなに強くて綺麗で輝いているように見える人でも」
    パミ―ナ:「人間だよ。エージェントやってればジャームになるか死ぬ。」
    パミ―ナ:「その危険と、隣り合わせになる。」
    パミ―ナ:「なぁ、浅月先輩。俺のこの考えは間違ってるのかな」
    浅月 透:「ま、そうだな」
    浅月 透:「間違ってないし、お前が正しいよ。いまの時点では100%分がある……反論もねぇ」
    パミ―ナ:「そして、ジャームになったとして。」
    パミ―ナ:「その記憶を抱えたまま。人でいられるのは。」
    パミ―ナ:「人で生き続けるのは。」
    パミ―ナ:「…どれほどつらいか。」
    浅月 透:「……はぁ」
    宵闇 霧子:「…………」わかっている。これはただの私の我儘だ。
    宵闇 霧子:理路や正当性は向こうにある。……それでも、嫌なものは、嫌なのだ。
    浅月 透:「お前の気持ちは良くわかった」
    浅月 透:「よし」
    浅月 透:「良く聞け、パミーナ後輩」
    浅月 透:「良いよ、良いと思う。お前が思うように……消失を望めばいい」
    浅月 透:「そして」「───宵闇」
    宵闇 霧子:「……はい」
    浅月 透:「お前も、後輩が消えないことを……諦めるな」
    宵闇 霧子:「……?それは……?」
    浅月 透:「あぁ………ただ、信じろ。」
    宵闇 霧子:「…………」
    パミ―ナ:「無責任なことを。」
    パミ―ナ:「責任とれるのか。」
    パミ―ナ:「俺と、宵闇さんのと、望月希の分まで含めて。」
    浅月 透:「……はっ、しるかよ。駄目だったらどんな罰でも受けてやるさ」
    浅月 透:「だが、まぁ……なんとかなるだ」
    浅月 透:「想いの力とか、奇跡とか……あるだろ、あるよ……きっと」
    宵闇 霧子:「…………」
    宵闇 霧子:「パミーナさん……この人いつもこうなんですか?」
    浅月 透:「どうだ?信じるか、宵闇霧子」
    パミ―ナ:「そういうのはちゃんと祈ってから言え。」
    羽床 結目:「……不安にさせるだけでしょうそれ」
    羽床 結目:「けしかけたのは私だから一応一端を負うつもりで今から発言するけど」
    浅月 透:「……いいや、ハッピーエンドになるさ」「つーか、労力に見合わねぇんだよ今のままだと」
    羽床 結目:「……宵闇さん、確かにこの人は優しいし同情的だし、何より正しいわ」
    宵闇 霧子:「そうですね、憎らしい位に」
    パミ―ナ:「浅月先輩は」
    羽床 結目:「でも、それだけ、それはあなたがどう思ってどう行動するかを決めるものじゃない」
    浅月 透:「そう言うこと……」「何…?」
    パミ―ナ:「正しくて本当はすべきなことを誰よりも分かっている人だよ。」
    羽床 結目:「負けないで、あなたが後悔したくないと思ってやることが全てよ」
    浅月 透:「そうだな、そうかもしれない」
    宵闇 霧子:「……そうですね、九重さんにも偉そうなことを言ってしまいましたし……」ふぅ、と息をつく。
    パミ―ナ:「ぶっちゃけ。俺だって宵闇さんと仲良くしたくないわけじゃない。」
    パミ―ナ:「なんかそこは認識間違えられてる気がするけど。」
    浅月 透:「じゃあ、まぁ……消えなかったら仲良くしろよ」
    宵闇 霧子:「…………パミーナさん、結構な人誑しですよね」
    パミ―ナ:「一日分の記憶が消えて。もう一度友達にも慣れないくらい」
    パミ―ナ:「俺が信じられていないとは、流石に思っていない。」
    パミ―ナ:「…人誑し、ね。」
    浅月 透:「よかったな」宵闇に
    浅月 透:「とにかく、結論が出るのはどうせ少し先なんだから……各自思うように希望を抱いとけよ……」
    浅月 透:「全部駄目だったら……まぁ、俺がどうにか……ってことで」
    浅月 透:「これでいいか?」
    パミ―ナ:「…ダメだったら、覚悟しておけよな。」
    パミ―ナ:「いいよ。」「…俺が思うにだけど。宵闇さんも随分と人誑しだと思うぞ。」
    宵闇 霧子:「?」
    羽床 結目:「……そうね」
    宵闇 霧子:「友達は数えるほどしかいませんが……ええっ」
    パミ―ナ:「羽床さんも羽床さんだからな。」
    パミ―ナ:「流石に最初に会ったあの状況で宵闇さんに味方いないのは怖がるから。な!」
    パミ―ナ:いつものような揶揄いポーズをする。
    パミ―ナ:本調子に戻ったようだ。
    浅月 透:「ハッピーエンド」に 嘘をつかせてもらう○/俺が、知るかで演出ロイスをとります。枠あまりなので
    羽床 結目:「味方も何も信念あれば別に怖いことなんて何もないじゃない…?」
    浅月 透:「うわ……そういうタイプ……」
    パミ―ナ:「これが『本物』かぁ」
    宵闇 霧子:「こういう人ですよね……」
    浅月 透:「とにかく、一旦この話終わりで……」避難した男子二人を呼びに駆けます。戻ってきてぇ~怖かったよ~
    習志野 茉莉花:「あ、いたいた、おーい終わったかしらー?」
    習志野 茉莉花:戦闘終了を察して負傷者を運ぶために走ってきた
    浅月 透:「終わった、終わり終わり……何もかも終わってるわ……」
    習志野 茉莉花:「そう……担架要る人は?」
    九重 遠:「………もうへいき?」耳はへんにょりぺたっと倒れた状態でおずおずと戻るよ
    習志野 茉莉花:「知らないけど向こうも片付いているわ、歩ける?」
    九重 遠:「俺は平気………大輝さん、もう大丈夫?」
    天喰大輝:「少し休んで、まあ楽にはなったかな。ありがとう、九重くん」
    九重 遠:「俺もいろいろ助かったから、ありがとうね大輝さん」
    習志野 茉莉花:「……要らなそうね、簡易測定機だけ渡しておくからそれ見て侵蝕率だけ申告お願いするわ」
    習志野 茉莉花:「片づけとか経過観察はやるからあなたたちは車に……ああ」
    習志野 茉莉花:「羽床さんは副室長が呼んでた」
    羽床 結目:「了解」
    浅月 透:「俺は、どうすれば?」
    習志野 茉莉花:「……とりあえず聴くにしても羽床さんからみたい、実際あなた今回なんも問題起こしてないでしょ?」
    浅月 透:「だな、わかった」
    浅月 透:「とりあえず戻るよ。いろいろ考えたい」

    エンディング1



    GM:数日後 UGN日本支部 屋上
    宵闇 霧子:「…………」期間限定味の”ぜんぶすっぱい!狐も羨むブドウ味”のグミを買ってからやってきた。
    宵闇 霧子:「随分と……景色のいい所ですね……」
    パミ―ナ:「そう?俺は子供のころから見てるからあんまり意識したことはなかったかな。」
    パミ―ナ:「………」
    パミ―ナ:「宵闇さんってさ。友達どれくらいいるの?」
    パミ―ナ:こともなげに彼女に声をかけた。
    宵闇 霧子:「友達……」少し考えてから「数えるほどしか」
    宵闇 霧子:「……もう会えない人も含めてです」
    宵闇 霧子:「……元々そんなに交友が広いわけではないのです」
    パミ―ナ:「これからきっともっと増えるんじゃない?前よりは自己理解深まったとは思うし」
    パミ―ナ:「俺も実はそんなにいない。」
    パミ―ナ:「人見知りだし。」
    宵闇 霧子:「ふふ」くすりと笑う。
    宵闇 霧子:「……思ったより落ち着いて話せてて安心してます、今」
    パミ―ナ:「本当は、人と話すのも正直苦手だし。つい距離を置いてしまう。」
    パミ―ナ:「だからと言っても寂しそうな人がいたら放っておけずに声をかけたりもするけど。」
    宵闇 霧子:「…………やっぱり優しいのでは……」
    パミ―ナ:「善行、かもしれないけど。これで良い思いをしたことは俺の記憶の限りではない。」
    パミ―ナ:「素朴な人間だけど、だからと言って賢く立ち回る能力もない。」
    パミ―ナ:「ただ時折『痛がり』だから動いてしまう女の子」
    パミ―ナ:「これが、俺の本当の姿なんだよね。今までの明るくてお喋りなパミーナは」
    パミ―ナ:「実のところ─────かなり『無理』して演じ続けてる」
    宵闇 霧子:「…………」
    宵闇 霧子:話を聞く。物静かな雰囲気は今までの彼女と変わらない。
    パミ―ナ:「『無理』でも動けるのは、目的があるからだ。」
    パミ―ナ:「『無理』でも笑顔で話せたのは、為すべきことがあったからだ。」
    パミ―ナ:「眠らない人間は疲れてしまう。だから寝ないといけない。」
    パミ―ナ:「─────つまり、俺の業だな。宵闇さんにとっての記憶のそれと同じ。」
    宵闇 霧子:「……業」目を瞑る。考え事をするときの癖。
    パミ―ナ:「宵闇さんは俺が消えると聞いた時に取り乱したけど。」
    パミ―ナ:「実際のところ俺は『記憶を得てキャラを作っているだけの望月希』なんだよ。」
    パミ―ナ:「普通の人間が普通じゃない事をするには」
    パミ―ナ:「普通じゃない格好をして、おかしな言葉使いまでして。」
    パミ―ナ:「必死で自分の憧れた人の輪郭をなぞるしかなかった」
    宵闇 霧子:「……目的があったから?」
    宵闇 霧子:「ピカロを倒すという……」
    パミ―ナ:「そうだよ。」
    宵闇 霧子:「それが終わったから……やっとその仮面を外せると、そう言う事でしたか……」
    パミ―ナ:「だから、”パミーナ”は少なくとも宵闇さんが思っているようにこの世から完全に消えるわけじゃない。」
    宵闇 霧子:成程、そう言う理屈なら”消える”というのとは違う。
    パミ―ナ:「元々こうして延々と演じているお陰か。」
    パミ―ナ:「或いは元々の才能か。」
    パミ―ナ:「プロファイリングはだいぶうまくなったのは嬉しいような悲しいような誤算だったけどな。」
    宵闇 霧子:「……とりあえず、これはあれですか」
    宵闇 霧子:「私が大分早とちりをした部分が大きい気が…………」
    宵闇 霧子:顔に手を当てている。
    パミ―ナ:「…重大な点として。」
    パミ―ナ:「記憶がなくなっても。素の俺でも。基本的な性格は変わらない。それはさっき言ったけど。」
    パミ―ナ:「同様に、人との距離感は多分忘れない。」
    パミ―ナ:「…レネゲイド絡みの記憶が眠ったところで。別に皆人間だし。存在イコール超能力ってわけでもないし。」
    パミ―ナ:「対人記憶とかはぼんやり残る。名前を思い出せるかまでは難しいけど。」
    パミ―ナ:「話しかけてもらったら、元の仲にはなれる。」
    宵闇 霧子:「……成程」
    宵闇 霧子:「……理解はしました」
    宵闇 霧子:「なら、少しだけ……今のうちに」
    宵闇 霧子:そっとパミーナに近づく。
    宵闇 霧子:「……パミーナさん。無理をし続けてまで頑張った貴女」
    宵闇 霧子:「行動……それも全て終わり、成し遂げた事には称賛が与えられるべきです」
    宵闇 霧子:「……ですが今ここには私しかいないので、私から」
    宵闇 霧子:「……貴女は立派に、全てをやり遂げました。そう言う、私だけが覚えている貴女への称賛をここに」
    宵闇 霧子:「立派でしたよ、英雄ヒーロー。」
    宵闇 霧子:「貴女が普通の人に戻っても、それだけは変わりません。私がずっと覚えています」
    パミ―ナ:「ありがと宵闇さん。」
    パミ―ナ:「うん。やっぱり宵闇さんはUGNにふさわしい人だと思うよ。」
    宵闇 霧子:「……この程度しか報いる事が出来ないのが口惜しいですがね」
    宵闇 霧子:「まあ……今更犯罪を起こして巷を騒がせるつもりもありませんよ」
    宵闇 霧子:「どこかの”普通”の味方に殺されそうですし」
    パミ―ナ:「それもあるけど─────そうじゃなくて。」
    パミ―ナ:「宵闇さんは、大切な人の日常を守れる人になれたって。」
    パミ―ナ:「人の日常を自分の為に奪う側ではなく。」
    パミ―ナ:「例え自分が損をするとしても、その人の日常を守れるようになったってことだよ。」
    宵闇 霧子:「……むむむ、そう言う事になるのですか……」
    宵闇 霧子:言われて見れば、そうなるのかもしれない。という渋い顔。
    宵闇 霧子:「損するというよりは、当然の報酬です。そう私は考えます」
    宵闇 霧子:「これだって足りないぐらいですよ、全く」
    パミ―ナ:「まぁ、ここまでやって。パパの読んでた『コブラ』の冒頭みたいになったら笑っちゃうんだけどな。」
    宵闇 霧子:「そうなったら私はレディですか?」
    宵闇 霧子:「古めかしいロボのぬいぐるみでも用意しておきますか」
    パミ―ナ:「おお…読んでたんだ。」
    宵闇 霧子:「一度読めば忘れませんので、色んなものを読み漁ってました」
    パミ―ナ:「いいよ。目立つし。それも物凄く。」
    宵闇 霧子:「まあ――半分は、冗談ですよ?」くすりと、一つ微笑んだ。
    パミ―ナ:「─────念のためにやっとくか。」
    パミ―ナ:「宵闇さんは、変わったよね。」
    宵闇 霧子:「……そうですね、自分でも驚くほどに」
    パミ―ナ:「生きる手段を得て。」
    パミ―ナ:「自分の感情を知って理解して。」
    パミ―ナ:「その上で、自分の欲望よりも他人の日常を守る事を選んだ」
    パミ―ナ:「それなら。もう大丈夫だと思う。」
    宵闇 霧子:「…?何を……」
    パミ―ナ:「─────【神託】、羽床の電話への連絡手段を教えて。」
    宵闇 霧子:「――ッ」眼を見開く。
    パミ―ナ:電話を掛ける。つながる先は、『彼女』
    GM:070-0998-5638
    パミ―ナ:『もしもし?もしもしって言っても通じるかな。未来人に通じるかは不安なんだけど』
    羽床 結目:『依頼内容を』
    パミ―ナ:『宵闇 夕子の"死の偽装"、及び俺がこうして電話を掛けた時間までの保護。』
    羽床 結目:『……了解、終了後再びこちらにかけ直す』
    GM:ぷつ、と電話が切れ
    GM:5秒後、再コール
    パミ―ナ:『早いな。こんにちは。調子は?』コールに応える。
    羽床 結目:『通話時間の10秒後に到達した、宵闇夕子は現在UGN日本支部内部、4F休憩室』
    羽床 結目:『以上』
    GM:またぷつりと電話が切れ、それ以降かかってくることは無くなった
    パミ―ナ:『そう。ありがとう。…心からの感謝を。』
    パミ―ナ:「─────俺はさ、誰かが悲しむのは嫌なんだよ。」
    宵闇 霧子:「……………………」その間、と言っても20秒も立ってないほどだが。
    宵闇 霧子:こちらはぽかんとしていた。
    宵闇 霧子:「だ……だからと言ってこんなことまでします!?」
    パミ―ナ:「…本当は初めからできた。」
    パミ―ナ:「知ってて、ずっと放置していた。」
    パミ―ナ:「お姉さんがまたつらい目に遭うと思っていたんだ。」
    宵闇 霧子:……それは、まあ。その通りだろう。
    宵闇 霧子:……今までの私だったなら、間違いなくそうだっただろう。
    パミ―ナ:「俺は良い人でも何でもないよ。これは宵闇さんが俺を動かした結果」
    パミ―ナ:「幸せになれる人にはやっぱり幸せになってほしいんだよ、俺は。」
    宵闇 霧子:「……………………、はぁ…………」何か言おうとして、言えずにため息に変わる。
    パミ―ナ:「…今度は、ちゃんとお姉さんを大切にできるよな?」
    宵闇 霧子:「…ええ、勿論」
    宵闇 霧子:「……全く、私はどれだけ恩を返せばいいんですか……」
    宵闇 霧子:(……自分の事は後回しで、他人の事ばっかり)
    宵闇 霧子:(……全く、ええ全くヒーローという人種は全くもう……)
    宵闇 霧子:(そんな貴女だから、私は貴女に悲しんでほしくないというのに)
    宵闇 霧子:「全く……恩ばっかり増えていきます」
    宵闇 霧子:「4Fの休憩室でしたか」
    パミ―ナ:「うん。出世払いでいいよ。学生だし」
    パミ―ナ:「お姉さんによろしく」
    宵闇 霧子:「熨斗つけて返すので、待っててください」
    宵闇 霧子:言い残して、階段のドアを開けて降りていく。
    パミ―ナ:「…長い時間がかかったけど。漸く彼女も帰れたわけだ。『日常』に」
    パミ―ナ:「さて、俺はこれから『自分の事』をするか。」
    パミ―ナ:宵闇を見送ると気合を入れるように腕を大きく回し、空を見上げた。


    GM:同日同時刻、特別情報対策室
    羽床 結目:「……終わりました、分単位でお時間取らせていたら失礼を」
    泉 朔夜:「ん、いや、いいんだけどね」
    泉 朔夜:クォーツ式の時計を見る、先程彼女が席を立ってからきっかり30秒しか経っていない
    泉 朔夜:「まず聞いておきたいのは」
    泉 朔夜:「君の行動類型はとてもシンプル、大まかに言っても『匿名の誰かの依頼』か『名前が出る誰かの依頼』しかない」
    泉 朔夜:「今回の浅月君襲撃、一見すると独断専行に見えるけれど、実際これは前者の行動?後者の行動?」
    羽床 結目:「後者、名前は秘されていない、実質的には命令だった」
    泉 朔夜:「OK、依頼者は」
    羽床 結目:「"杭打ち機スクラントン"、浅海瑠々子」
    泉 朔夜:「うーん、予想通り」
    泉 朔夜:「……どう思う浅月君?あとそこの二人」
    浅月 透:「まぁ……」
    鳴海 真中:「どうも何もあの婆さんまたはやとちっただけなんで査問会で婆さんの責任言及がベストですけど……まあうちの規模じゃ無理ですね」
    パミ―ナ:「そんなに偉い奴なの」
    喜多灘 凜瀬:「すみませんうちのクソ母親がご迷惑を……」
    浅月 透:「仕方無くはあるだろう」
    パミ―ナ:「先輩さ。ひょっとして『自分を罰してほしい』とか思ってる?」
    鳴海 真中:「偉いって言うか……政治戦強すぎる人ですね……」
    浅月 透:何故か、妙に落ち着いた雰囲気で座っている。それでいて、その違和感すら極薄い。
    浅月 透:「は?」「ンな訳あるか……馬鹿馬鹿しい」
    パミ―ナ:「本当か?俺はパイセンは理解している実直だけど苦しくて正しいことは嫌だけど。」
    パミ―ナ:「それから顔を背け続けるのもつらいから、丁度いい痛みをくれる人を求めてると思ってた。」それこそ、特情のメンバーのような。
    パミ―ナ:「『今回のような大きな出来事』とその影響なら。どう動くかなんて俺にはわからないよ。」
    浅月 透:「罪悪感、ね」「取り敢えず、罰する云々は思い違いだよ……それと」
    浅月 透:「別に、この件に関しては手は出さなくていい。俺が話す」
    浅月 透:「泉、羽鳥にでも頼んでアポイント取っておいてくれ」スマホでスケジュールを確認している。
    泉 朔夜:「……それでいいの?」
    浅月 透:「ああ、中途半端にしたらまた狙われるかも知れないしな」
    喜多灘 凜瀬:「……重ねておくとすると」
    喜多灘 凜瀬:「今回の過失はほぼ0:100で相手側です、言ったら勝てます」
    パミ―ナ:「勝てるんだ。」
    喜多灘 凜瀬:「はい。」
    浅月 透:「そりゃ勝つだろ、立場でごり押せるレベルじゃねーからな?この案件」
    喜多灘 凜瀬:「……それこそ、望めば全部通るような話です」
    喜多灘 凜瀬:「本当に、一人で行くんですか?」
    浅月 透:「まぁ、問題点はいくつかあるけどな……」うるせぇ知るかで殴られたら普通に不味いという話だが……流石に無いだろう。
    浅月 透:「サシで話すよ、あー……でも」
    浅月 透:「今、ライセンス無いから……アッチに行くのに誰か着いてきてくれると助かる」
    パミ―ナ:「世知辛い身分なんだな…。」
    泉 朔夜:「……誰にする?」
    泉 朔夜:アポイントメントの連絡は既につけている
    浅月 透:「あー、そうね……」少しだけ悩んで。
    浅月 透:「鳴海、いいか?」申し訳なさそうに頼み込んだ。
    鳴海 真中:「……喜多灘君、ありったけあの婆さんに関する情報ください」
    鳴海 真中:「取れる奴全部絞ります」
    浅月 透:「いいって……そういう警戒薄くするための人選だから」苦笑気味にいさめる。
    鳴海 真中:「ええい働かない奴と働くのを邪魔する奴は全部悪ですよ!」
    浅月 透:「自慢じゃないが、こういう話し合いは苦手じゃない……得意でもないけど」裏取引きは慣れたものだ。
    浅月 透:「まぁ、悪いようにはならないよ」
    パミ―ナ:「悪いようには、ね。」
    パミ―ナ:「俺は泉さんと鳴海さんを応援してるから。」

    GM:2時間後、エージェント個人室3455番
    鳴海 真中:こんこん、と部屋のノックをする
    浅海 瑠々子:「どうぞ」
    鳴海 真中:それを合図に戸を開け、中に入り、浅月さんを通すように開けたままにしておく
    浅月 透:「失礼します」
    鳴海 真中:「失礼します」
    浅月 透:黒のスーツ、同色のマスクとマフラーを身に付けた宵色の髪の青年。
    浅月 透:髪の隙間から覗く漆黒の瞳は……酷く冷えていた。
    浅海 瑠々子:「ふうん」と目をぱちくりとさせ
    浅海 瑠々子:「よく出てこれたわね」
    浅月 透:「流石に、ヒットマンぶつけられて何も言わないのも変でしょう」
    浅海 瑠々子:事務作業をしていた回転椅子を向け直す
    浅海 瑠々子:「本当は仕留めそこなってほしくなかったのだけれどねえ」
    浅海 瑠々子:「電話にしておくべきだったかしら、本当」
    浅月 透:「まぁ性格とかタイミングとか……人生、そう上手く行かないものですし?」
    浅海 瑠々子:「そうねえ、ロックもかけられちゃったし、最近回りがよくないわ」
    浅月 透:「というか、あの子は……俺相手には向いてないでしょう。もっと警戒しなさそうなヤツを用意するべきでしたよ」
    浅月 透:「日頃の行いが悪いんじゃないですか?」
    浅海 瑠々子:「そこはまあ…交渉負けねえ、羽鳥君に全部室員使えないようにされちゃったし」
    浅海 瑠々子:「行いの善悪は別に何も気にしないわ、それで、用件は?」
    浅月 透:「まぁ、世間話する仲でも無いですしね……」
    浅月 透:「俺から手を引くつもりは?正直、またああ言うのが来られても困るんで」
    浅海 瑠々子:こてん、と首を傾げる、ともすれば首が落ちたようにも見える
    浅海 瑠々子:「必要がある?揉み消しなんていくらでも効くし、手を引く理由も今の私の材料じゃ特にないわ」
    浅月 透:「マジで、ブレーキぶっ壊れてんな……」ため息をついて
    浅月 透:「まぁ、わかっていたけど……」椅子に座り込みます。
    鳴海 真中:「……」言葉を思い出す
    喜多灘 凜瀬:(まずあの人は、ブレーキと情動が無いから基本的に感情論では一切止まらない)
    喜多灘 凜瀬:(法的方向も無理、揉み消せばいいしよしんば死んでもストックはいくらでもあると思ってる)
    喜多灘 凜瀬:(ただ、論理的にやめた方がいい理由を指摘すれば、確実に止まる)
    浅月 透:「理由ね……」
    喜多灘 凜瀬:(基本的にせっかちだから殴り掛かるとすればそこから)
    浅月 透:「なぁ、そもそもの話だが……」
    浅月 透:「アンタの行いはリスクリターンが釣り合うのか?」
    浅海 瑠々子:「勿論釣り合わないこともあるわよ」
    浅海 瑠々子:「ただリソースは実質無限だしこっちがやった方が最終的にリスクが小さいからやるだけ」
    浅月 透:「なるほど」
    浅月 透:「金持ちのギャンブルだな、貧乏人は競りづらい」
    浅月 透:「圧倒的優位に立って長いと、人間こうなるのかね」
    浅月 透:「……まぁ、優位優位だよな」「その手段を選ぶ理由も良くわかる」
    浅月 透:「で、俺の評価は正確なのか?リソースが無限?最終的なリスクの大小?オーヴァード相手にその計算はあっているのか?あぁ……くそ、こう言うの言いたくないんだが……」
    浅月 透:「何で俺が、アンタの計算と規格が合うと確信できる」
    浅月 透:「こう言うこと弱い側が言ってもいい風にはならないのがセオリーなんだけどな」台詞とは裏腹に言葉には意志と自信に溢れている。ように見える。
    浅海 瑠々子:「……正直、無い可能性もあるけど、ある可能性もある」
    浅海 瑠々子:「でも、無限に使えるんだからある可能性の方を優先した方が、後から片づけるより楽でしょう?」
    浅月 透:「だから」
    浅月 透:「前提なんて無意味だろ……意志で現状を破壊するのがオーヴァードだ」
    浅月 透:「あぁ、可能性は限りなくゼロ……だけど」
    浅月 透:「俺は、アンタの予想を覆せると信じてる(嘘をつく)」
    浅月 透:あぁ、嫌だ。背筋が震える、吐きそうだ。勝てる可能性?有るわけねぇだろそんなもの。
    浅月 透:怖いし、辛いし、逃げ出したい。
    浅月 透:そもそも、こんな思いをしてまで本当に自分は生き残りたいのか?
    浅月 透:罰を受けたい。パミーナの言葉が正しいのでは?
    浅月 透:向き合うべき真実からも目を逸らして、蔑ろにして……それでも。それでも
    浅月 透:「俺は生きたい」
    鳴海 真中:「……」じっと浅月さんを見てから
    浅月 透:「死にたくないから……アンタとだろうと戦うよ。それがいつか、間違いになるとしても」
    鳴海 真中:「……切り口を変えましょうか」
    鳴海 真中:「あなたは討伐任務の邪魔をした…これがUGNとしては一番重要ですがまあ順法意識の無いあなたなら些末なことでしょう」
    鳴海 真中:「問題は手段です、あのタイミングで、しかも他人にアウトソーシングをして、バレた時に最悪査問会行になるリスクを負ってまでそれをするのが適切だったかどうかです」
    浅海 瑠々子:「でも、あなたたちの部署に私を査問会に送る体力は無いでしょう?」
    浅海 瑠々子:「正直あの子の行動は基本的に心証がよくないし、バレなかったら目くらましになる」
    浅海 瑠々子:「よしんばバレたとしてもあそこに私を弾劾する体力はない」
    浅海 瑠々子:「まあ、『駄目でもそこまでダメージは無い』くらいの案しかなかったことは認めるわ」
    鳴海 真中:「……舐められてますね」
    鳴海 真中:「弾劾についてですが、手はあります、今回の交渉で一定以上の妥協点が見つからなかった場合、特別情報対策室並びに電子哨戒部の連名で査問会に出します」
    浅海 瑠々子:「あらそこが来ると言うことは……凜瀬ね、どれだけ私に逆らうつもりかしらあの子」
    鳴海 真中:「ついでに、この会談は録音しており、なおかつ羽床さんからの自供もあります、出せばあなたは負ける、お分かりですね」
    浅海 瑠々子:「……ふう、たかだか20%危険物の処理にUGN生命まで賭けたくはないわね」
    浅海 瑠々子:「わかったわ、彼に関しては手を引く」
    浅海 瑠々子:「追撃して処理するのも面倒になったし、後は好きにして頂戴」
    浅月 透:「………」
    浅月 透:「ええと」
    浅海 瑠々子:ひらひらと手を振ってデスクに戻る
    浅月 透:「良いんすかね……」
    浅月 透:困惑しながら両者の顔をチラリとみる。
    浅海 瑠々子:「もういいわ、鳴海さんの自供と羽鳥君の牽制であなたの考えてる20倍はあなたの処理が面倒」
    浅月 透:「……じゃあ、なら」
    浅月 透:「そうだな……アンタの懸念点をひとつ消すよ」
    鳴海 真中:「…………」
    鳴海 真中:「は?」
    鳴海 真中:帰ろうとした矢先に奇行の気配を察知して固まる
    浅月 透:「現実劣化……だったっけ?」「俺も、そんな代物を無闇に振るいたい訳じゃない……そんなもの持っていていいものじゃないだろ」
    鳴海 真中:「いや何言ってるんですかあなたそれ渡したらあの人の性質上即死しますよ」
    浅月 透:「実際にその被害が起こったことは、多分ノミナ・サクラでの一件だけだったんじゃないか」手で制しながら言葉を述べる。
    浅海 瑠々子:「ええ、判断の例はそれだけね」
    浅月 透:「隠匿と解除の繰り返し、それの副産物として世界を削っている……違うか?」
    浅海 瑠々子:「そうよ」
    浅月 透:「なら……」「また、俺の記憶を塞げばいい、解除が出来なければ危険度は下がるだろう?」
    浅海 瑠々子:「………」
    浅海 瑠々子:「記憶云々は専門外だから羽鳥君か泉君にでも頼んで頂戴、二人から後で聞くわ」
    浅月 透:「それと、解放できる可能性の有る人物たち……特情の連中とかな」「……離れるよ」
    浅月 透:「特に、羽鳥なんかはドンピシャだろ。本人はやらないだろうけど」
    浅月 透:「……そう言うことで。押し掛けて、悪かったな」
    浅海 瑠々子:「どうも、面倒くさい人で大変ね鳴海さん」
    浅月 透:振り返って、扉へ向かう。
    鳴海 真中:はくはくと口を開け閉めしながら「失礼しました……」と絞り出して退出した
    浅月 透:部屋から離れた長椅子まで歩き、座り込む。
    鳴海 真中:「…………あの」扉を閉めて
    鳴海 真中:「なにをおっしゃっているんですかあなた?????????」
    浅月 透:「うん」
    鳴海 真中:「私が必死に喜多灘君からもらった証拠であなたを生かそうとしているときに」
    鳴海 真中:「なんで自分の首を絞めようとするんですか??????」
    浅月 透:「ごめんな……そんで」
    浅月 透:「ありがとう」
    鳴海 真中:「いやお礼はいら……貰っておきますけど」
    浅月 透:「本当に、ごめん」うつむいたまま、言葉を絞り出す。
    浅月 透:「なあ、鳴海」
    鳴海 真中:「ちょっと待ってくださいねこれ以上の荒唐無稽が来た時のために深呼吸させてください」
    鳴海 真中:すー、はー
    鳴海 真中:「はい」
    浅月 透:「嘘だと思うかもしれないけど、お前から言われた特情への誘い」
    浅月 透:「受けようと、思ってたんだ」
    鳴海 真中:「…………それ、泉さんも言ってました」
    浅月 透:「今さらだって思われるかもしれないし、信じられないかも知れないけど……本当だよ」
    鳴海 真中:「…だーかーら」
    浅月 透:アイツ、何でもわかるのな……そう呟き。
    鳴海 真中:「ほぼ本当と思ってましたよ」
    浅月 透:「うん」
    浅月 透:「何でそう考えたか、分かる?」
    鳴海 真中:「さあ、ただそうかもしれないと思うと」
    鳴海 真中:「ちょっと頼もしかったなと思ったのは事実ですが」
    浅月 透:「君に、嫌われて無かったから」もう駄目になったけどな
    鳴海 真中:「……別に、いつも嫌ってませんよ」
    浅月 透:「認められたかったんだよ、君に」
    浅月 透:「俺、尊敬してたから。鳴海のこと」
    鳴海 真中:「……そう思うなら、まず何考えてるのか言ってくださいよ……」
    浅月 透:「ピカロを倒して、全部終わったら。新人として入れて貰おう、コキ使われてもいいかな……って」
    鳴海 真中:「認めようが無いじゃないですか、何も言ってくれないと……」
    浅月 透:「俺は自分が受け止めなきゃ行けない真実を投げ出した」
    浅月 透:「あのとき、優先されるべきことが別だったとしても」「大切だったものを自分で踏みにじった」
    浅月 透:「うん、ただの自分勝手だよ……でも、このまま俺が簡単に良い思いをしたら……駄目だ」
    浅月 透:「それをしてしまったら……本当に死にたくなる」
    浅月 透:「勝手なこといって、勝手にいなくなって……勝手ばかりで、悪い」
    鳴海 真中:「………」
    鳴海 真中:「………よかった」
    浅月 透:「え?」
    鳴海 真中:「言ってくれて、ずっと、私じゃダメなんだって思ってたから」
    鳴海 真中:「やっと聞けた、言って、くれたから」
    浅月 透:「……お前が悪い点なんて、どこにもないだろ」
    鳴海 真中:ぽたり、と廊下の床に雫が落ちる
    浅月 透:「........」
    鳴海 真中:「でも、何も知らない小娘だから、聞いてもらうに値しないんだって、ずっと」
    鳴海 真中:「実際、何回も当たった、不安にさせる要素なんて知っててもいっぱいあった」
    鳴海 真中:ぐしぐし、と袖で顔を拭いて
    浅月 透:「……おれは、立派で、すごくて、自分なんかとは遠くにいるエージェントだって思ってたよ」
    浅月 透:「いつか、何時になるか分からないけど……」
    鳴海 真中:「……席、開けておきます、あなたが自分を赦せるまで」
    浅月 透:「ごめん、いや」
    浅月 透:「ありがとう」
    鳴海 真中:「……遠回りでもいいですけど、戻ってきてください」
    浅月 透:顔を上げ、少し気まずげに、恥ずかしそうに、小さく笑う。
    浅月 透:「約束する……嘘じゃない」
    鳴海 真中:「……はい」
    浅月 透:一呼吸だけおいて
    浅月 透:「ちょっと絵面がヤバイかもしれない……人が来たら……捕まるかも」
    鳴海 真中:「おっと、一旦部屋戻りますか、手続きしないとですからね」
    鳴海 真中:戻る足取りは少しだけ軽かった

    GM:数分後、特別情報対策室
    浅月 透:「離職します」
    パミ―ナ:「そうなったか。」
    泉 朔夜:「はい、じゃあこれとこれとこれ書いて」
    宵闇 霧子:「はあ…………ええと、これはおめでとうございますと言うのが正しいのでしょうか……?」
    泉 朔夜:ぱぱぱと書類を出して渡す
    浅月 透:「あの……休職手続き、手伝って貰ってもいいっすか?」厚顔無恥。
    鳴海 真中:「しょうがないですね~~~~~~~」
    浅月 透:「正直、割りと勢い7割だから不安がすごい……」
    宵闇 霧子:「この人いつもこうなんですね……」
    鳴海 真中:「様式は……割と簡易な奴、名前と生年月日とその他個人情報を1枚目にかき終わったら言ってください」
    浅月 透:「こういう大人も世の中にはいるからさ」「....あい」
    浅月 透:「そういえば」書類を書きながら思いついたように。
    浅月 透:「君らは結局どうなったわけ?」パミーナと宵闇に向けて聞く。
    宵闇 霧子:「……話し合いと言う点では穏便に纏まった、といった感じですかね……」
    パミ―ナ:「俺はこのまま日常に回帰する。」
    パミ―ナ:「宵闇さんも素敵な日常に戻れる。皆ハッピーだな。」
    浅月 透:「お疲れさま。離職仲間だな」
    宵闇 霧子:「何とも凄まじい響きの仲間意識ですね……」
    パミ―ナ:「俺の場合、せいぜい三か月だけどな。」
    パミ―ナ:「寧ろフリーランスとして動いていた時期の方が長いけど。」
    パミ―ナ:「先輩は違うだろ。UGN一筋だったんじゃないの。これからどうすんだよ。」
    浅月 透:「俺もエージェントとして頑張ろうと志したのは3日間くらいだから」
    宵闇 霧子:「……この人一人にして本当に大丈夫なんですか……?」
    浅月 透:「色々と知り合いに連絡して、次の仕事を決めるよ」
    浅月 透:「比較的光の人脈を使うから安心して」
    宵闇 霧子:「…………」もうその区分がかなり危なげなのでは?と思ったが言わなかった。
    パミ―ナ:「宵闇さんには言ってなかったけど。この人こういう事は得意なんだよ。」
    パミ―ナ:「まぁ、UGNにつかまるような事にならなきゃいい。」
    宵闇 霧子:「まあ……正味な話、私が見た時間なんてそんなに長くないですしね……」
    浅月 透:「……し、信頼してほしいなぁ」
    パミ―ナ:「俺は鳴海さんと泉さんの味方だからな。」
    宵闇 霧子:「元より、私が何か言うような立場でもないですしね……」期間限定味”レモン500個分の酸っぱさ!超レモン濃縮汁”を取り出して飲む。
    浅月 透:「こ、後輩....ま、まあいいか」
    浅月 透:「……日常に帰る、だったか」
    パミ―ナ:「そう。…でも、今のままだと"パミーナ"としての活動記録が邪魔になる。」
    パミ―ナ:「言っちゃなんだけど。引く手数多の異能だとは思うし。」
    パミ―ナ:「なるだけ記録抹消も頑張ってみたけど。全部は無理だった。」
    パミ―ナ:「…だから。先輩に頼みがあるんだけど。」
    浅月 透:「マジで沢山いそうだな……」UGN含めてと、先程顔合わせた人物などを思い浮かべる。
    浅月 透:「ああ」
    パミ―ナ:「俺の記録抹消を頼んでもいいかな。ログを追えなくしてほしい。」
    浅月 透:「良いよ、任せろ」何気無いように了承。
    パミ―ナ:「マジ!?やっぱ先輩がいると話が違うなぁ~!」
    宵闇 霧子:「……確かに、適切な人選ですね……」飲み終わった500mlペットボトルをゴミ箱に。
    浅月 透:「その代わり……」
    浅月 透:「宵闇、この紙に能力をかけてください」直角90°、不動であった。
    宵闇 霧子:「…………」ぱちくり。
    宵闇 霧子:「驚くぐらい直角のお辞儀、初めて見ましたね……」
    鳴海 真中:「……えっまって」
    浅月 透:「中身は……君は見ても良いんだけどね」
    鳴海 真中:「この数秒で重要な秘匿が複数始まりそうなんですけど」
    宵闇 霧子:「よくわかりませんが……必要な事なんですね?」
    泉 朔夜:「喜多灘君、今から起こること覚えてられる?」
    浅月 透:「……俺を、信じて」
    宵闇 霧子:「……」眼を閉じて、開ける。
    浅月 透:すごいさわやかだ。別人かもしれない。
    喜多灘 凜瀬:「無理っす、情報の視覚化は俺らの中でもよほどの特化型じゃないとできないんで」
    宵闇 霧子:「……わかりました、信じてみます」
    パミ―ナ:「笑っちゃうくらい信じられないんだけど。いいのか…」
    宵闇 霧子:「ここまでされて虚仮にされたら、まあ……」
    宵闇 霧子:「後でなんか…………しますから…………」
    宵闇 霧子:「私はそう言うの忘れませんからね……」
    浅月 透:「騙されたと思って、信じてくれよ」
    宵闇 霧子:「……はあ」中身も見ずに能力を行使。
    宵闇 霧子:「固着しておきました、これでいいですか?」
    浅月 透:「助かる」紙を受け取って、確認。
    浅月 透:「じゃあ……準備は良いか?」
    パミ―ナ:「いいよ。俺は何時でも大丈夫。」
    泉 朔夜:「特化型呼べない?今から?」
    浅月 透:「もう、遅い」
    喜多灘 凜瀬:「その特化型をなくしただなんだでぎゃいぎゃい言ってたんですけど…あ」
    浅月 透:「まぁ、安心していろパミーナ後輩」
    パミ―ナ:「ああ、頼むよ。俺を最後まで正しい道で生きさせてくれ」
    浅月 透:目を見開き、世界を偏見だらけの視界に収める。これが、最後になるかもしれない……真の情報隠匿。
    浅月 透:「お前の神託オラクルが絶対でも……」
    浅月 透:「俺にとっては、無価値だよ」君の未来にくらべたら。
    浅月 透:瞬間、世界が塗りつぶされる。能力の起点すら察知不能。
    浅月 透:絶対なる神託を、塗り潰し、塗り潰し、塗り潰して……砕く。
    浅月 透:『そういう能力があった』という事実すら残らない。
    浅月 透:浅月透が嫌悪し、無価値だと思うものを全てが隠匿される……世界に無価値だと思い込ませる、真の洗脳/究極の意識干渉。
    浅月 透:世界は、なにも気づかず。嘘に塗り潰された現実で目覚める。
    浅月 透:スッと、鳴海真中のポケットに紙を入れて。
    浅月 透:自分の記憶も、ついでとばかりに塗り潰した。
    浅月 透:『大切な者の死に、絶望しなかった』いつか、その真実を受け止められるようになったとき……それを見極めてほしいと託した。
    浅月 透
    浅月 透
    浅月 透
    浅月 透:「おーい、」
    パミ―ナ:「…終わった、のか。」
    パミ―ナ:少し慣れない感覚がする。ひどく珍しく、一瞬意識を失っていた。
    浅月 透:「ああ、お前の『情報引出し』能力の記録は封じたよ」
    パミ―ナ:「ありがとう。…これが、UGNに入った時の一番の懸念点だったんだ。」
    パミ―ナ:「後々、あの婆さんみたいな手合いに利用される可能性もあったし。」
    喜多灘 凜瀬:「……」念のため眼鏡は外していた、何かが落ちたことは見えたが、落っことした事実をもう思い出せない
    宵闇 霧子:「ふむ……成程……」
    喜多灘 凜瀬:「…普通に強いですねこの人……?」
    パミ―ナ:「これで。もう俺は祈ることをやめられる。」
    パミ―ナ:「改めて、感謝を。浅月先輩。俺からは大したことはできないけどさ。」
    浅月 透:「いいよ、別に……さようなら、パミーナ後輩」
    浅月 透:「あと」
    パミーナ:「ん?」
    浅月 透:「はじめまして、だな」
    パミーナ:「ははっ…」頭を掻き、困ったように笑い。深く目を閉じる。
    パミーナ:《完全演技》解除
    望月希:「こちらこそ、はじめまして!」

    エンディング2



    GM:更に数日後、元コギト技術研究所
    GM:破れた窓からは前より冷たい風が吹いているが、それ以外の変化はない
    天喰大輝:「……本当に俺も来てよかったのか?」
    九重 遠:「一人だけで行っちゃダメって言われちゃって…」
    九重 遠:「誰かと行くなら、大輝さんが良いなあって思ったんです」
    天喰大輝:「それでフリーランスの要注意人物の同伴でも許されるっていうのは、何て言うかUGNも厳しいのか緩いのかよく分からないな」
    天喰大輝:寒風で揺れる前髪を少し煩わしげにしながら
    九重 遠:「情報自体はは正確に持ち帰ってくれそうだから、って言われましたよ?」
    天喰大輝:「最近は少しUGNと近付き過ぎかなとも思ってるんだけどね」
    九重 遠:「近付いちゃうのは嫌ですか?」
    天喰大輝:「というか、スタンスが曖昧になりかねないのが、ね」
    天喰大輝:「簡単に頼れると思われるのも、簡単に頼ってしまうのも、わざわざ所属するのを断ってる意味が薄れてくる」
    九重 遠:「信さんに対して貫いたみたいに出来なくなるかもしれないから?」
    天喰大輝:「それもそうだし、逆もある」
    九重 遠:「逆?ですか?」
    天喰大輝:「羽床さんに俺が言ったこと覚えてる?」
    天喰大輝:「羽床さんは極端だとしても、秩序を守るのがUGNだ。ああいう風に折り合わないことが今後あるかもしれない」
    天喰大輝:「UGNの人たちはいい人ばかりだからさ」
    天喰大輝:「敵に回した時、躊躇したくない」
    九重 遠:「仲良くなりすぎてると困っちゃうってことですよね」
    九重 遠:「信さんからも困るなあって言われてたんだけど、そういうのもあったのかなあ」
    天喰大輝:「宵闇を見てて思ったんだ。あいつみたいに、俺も少しずつ変わってる」
    天喰大輝:「その変化が外からは望ましくても、最初の大事な在り方を損なうこともあるかもしれない」
    天喰大輝:「……そうだな、あいつも、今の俺と似たようなことを思っていたのかもしれない」
    天喰大輝:「俺が歓迎されてたのは、そういう意味もあったんだろうな」
    九重 遠:「…………大輝さんは、自分のことを忘れたくないってことだから」
    九重 遠:「うん、きっとちょっとだけ似てたんだと思う」
    天喰大輝:「『人が人と同じであるという議論に参加するつもりは毛頭ない』なんてこと、あいつは言ってたけどな」
    天喰大輝:「俺もあいつは誰とも違うとか言っちゃったし」
    九重 遠:「みんなちょっとずつ違うけどほんの少しだけは同じところがあるんじゃないかなあって俺は思ってます」
    天喰大輝:「君らしいな」
    九重 遠:「今回みんなからたくさん励ましてもらってて」
    九重 遠:「みんなね、同じようなこと言ってくれるんだ」
    九重 遠:「全然考えることは違うのに、俺のことは応援してくれてた」
    九重 遠:「大輝さんもね、…ありがとうございました」
    天喰大輝:「それはみんなが似てるからじゃない」
    天喰大輝:「君が応援されるに足る人間だったってだけだよ」
    天喰大輝:「だから、俺に礼を言うことじゃない」
    九重 遠:「やだよ、言います」
    九重 遠:「ここでね、これを当たり前だからって思っちゃったらきっと俺はダメになるから」
    九重 遠:「俺を助けてくれてありがとう」
    天喰大輝:「そこが君の変えたくないところって訳か」
    天喰大輝:「そういうことなら、素直に受け取っておくよ」
    九重 遠:「ふふふ、うん受け取ってもらえると嬉しいや」
    九重 遠:「大輝さんは…………信さんを焼いたとき、どう思ってました?」
    天喰大輝:「……」
    天喰大輝:「秘密だ」
    天喰大輝:あの時思ったことは、誰にも観測されず、秘匿されているからこそ意味がある。
    九重 遠:「…………ふふふ、秘密かあ」
    九重 遠:「隠しておきたいこととか隠しておかないと意味が無くなっちゃうことはあるもんね」
    九重 遠:教えてもらえないことに嫌な気持ちは一切ない
    天喰大輝:「本当に、何でもかんでも暴けばいいってもんじゃない」
    天喰大輝:肩を竦める。
    九重 遠:「知ってよかったなってこともあるけど、知らなくても問題ないこともあるもんね」
    天喰大輝:「とはいえ、ここに来たのは、あいつに頼まれたからだろう?」
    九重 遠:「………うん、約束だから」
    天喰大輝:「本人が望んでるなら、暴いてやってもいいだろう」
    九重 遠:「何者だったのか………確認してほしいって」
    九重 遠:「まあどこのどんな人だったとしても俺にとっては信さんは信さんのままで」
    九重 遠:「変わったりとかしないから」
    天喰大輝:「死に際の頼みなんて呪いみたいなものだけど」
    九重 遠:「知りたがってた信さんのための、供養みたいなものだと思ってたんだけど」
    天喰大輝:「そうだな、君はそれで歪む程弱くない」
    九重 遠:「大輝さんも一緒に確認しておく?普通の人だったはずの信さんのこと」
    天喰大輝:「あいつが託したのは君だ。俺に見せていいのかも、君が判断してくれ」
    九重 遠:「なんかいきなり責任重大………」ちょっと困り顔になりながらも
    九重 遠:研究所の記録保管所に足を踏み入れる
    GM:前回の来訪時に、入っていた誰かによってある程度整理された保管庫
    GM:電気も通っておらず、日光も差し込まない
    GM:懐中電灯で明かりをつけ、周囲を探索すると、ふ、と目に留まる1枚の書類があった
    GM:なんてことはない、ただの少年の情報
    九重 遠:「…………これ」なぜかはわからないけれど
    九重 遠:きっとこれが、“マスターピカロ”であり「白井信」であった存在の情報だと直感的に理解した
    九重 遠:「…全部消えてなくなってる…なんてこと、やっぱりなかったんだね」
    九重 遠:書類上でははじめましてでも、自分にとってはそうじゃない
    九重 遠:ちゃんと、わかったよ 「    」くん
    GM
    GM
    GM:「アルティメット・トゥルース sequel 『The Maverick’s skyscraper』」
    GM:秘話団円
    GM:お疲れさまでした!
    九重 遠:お疲れ様でした~!ありがとうございました!
    宵闇 霧子:お疲れさまでした~!
    天喰大輝:お疲れ様でした!
    パミーナ:お疲れ様でした!
    GM:最後に経験点だけサクッと
    GM:セッションに最後まで参加した等 5点
    GM:シナリオの目的を達成した
    ・マスターピカロを撃破した 12点

    GM:Eロイス8点
    GM:Dロイス1点
    GM:以上26点にSロイスと侵蝕率をどうぞ
    宵闇 霧子:29点!
    天喰大輝:31点!
    パミーナ:29点!
    九重 遠:35点な気がします
    浅月 透:31!